JP2001348660A - 成膜装置及び方法 - Google Patents
成膜装置及び方法Info
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Abstract
線用膜の形成を可能にする成膜装置及び成膜方法を提供
すること。 【解決手段】 ハース本体53に収納された蒸発物質
(膜材料)は、プラズマビームPBにより加熱され蒸発
物質としてハース本体53から出射する。この蒸発物質
は、プラズマビームPBによりイオン化され、基板Wの
下面に付着し膜が形成される。この際、ハース本体53
の凹部53aの内面が溶融金属MMに対して良好な濡れ
性を有するので、ハース本体53から蒸発した膜材料が
凹部53aの内壁で凝縮して再度液化した場合であって
も、凹部53aの内壁に膜材料の液滴がほとんど形成さ
れず、成膜後の基板Wにはスプラッシュに起因する粒状
の欠陥がほとんど発生しない。
Description
膜をプラズマビームを用いて形成するための成膜装置及
び方法に関する。
特開平10−184116号公報に開示のイオンプレー
ティング装置がある。このイオンプレーティング装置で
は、圧力勾配型のプラズマガンからのプラズマビームを
ハースに導き、ハース中の成膜材料である金属を溶融す
るとともに蒸発・イオン化し、このように蒸発・イオン
化した蒸着物質をハースと対向して配置された基板の表
面に付着させる。
成膜装置では、溶融した成膜材料からスプラッシュと呼
ばれる液滴状の飛散物が発生し、成膜面に付着する場合
がある。このようなスプラッシュは、平坦で均一な成膜
を困難にするだけでなく、成膜面に形成された穴や溝等
を塞いでボイドその他の配線不良の原因となる。
低減して、高品質の配線用膜の形成を可能にする成膜装
置及び成膜方法を提供することを目的とする。
め、本発明の成膜装置は、プラズマビームを成膜室中に
供給するプラズマ源と、成膜室中に配置されプラズマビ
ームを導くとともに、膜材料を収容可能な容器状の材料
蒸発源を有するハースと、成膜の対象である基板を成膜
室中にハースに対向して支持する支持部材とを備え、材
料蒸発源の内面は、膜材料に対して所定以上の濡れ性を
有することを特徴とする。
して所定以上の濡れ性を有するので、材料蒸発源から蒸
発した膜材料が材料蒸発源の内壁で凝縮して再度液化し
た場合であっても、膜材料の液滴が材料蒸発源の内壁に
付着してある程度のサイズになって落下するといった現
象が繰返されないので、かかる液滴の落下に主に起因す
ると考えられるスプラッシュの発生を効果的に防止でき
る。
は、液体である膜材料の、固体である材料蒸発源に対す
る接触角θが90度以下、つまり浸漬ぬれを起こすこと
を意味する。
ことが望ましい。もちろん接触角θが0度である、拡張
ぬれを起こす場合であっても問題はない。これに対して
接触角が90度以上180度以下の場合付着ぬれを起こ
し、スプラッシュが発生しやすくなる。このように付着
ぬれが生じる場合、例えばパラフィン紙に水滴を置いた
ような状態となり、球状の液滴を生じ、液滴は重力によ
り容易に移動することになる。
参考図である。固相と液相の付着の強さ、すなわち2層
を付着面で引き離すに必要な仕事Waは Wa=γs+γl−γi=γl(1+COSθ) ここで、γs=固体/気体の界面張力 γl=液体/気体の界面張力 γi=固定/液体の界面張力 で表される。つまり、接触角θが小さいほど、付着力が
強くぬれが良くなることが分かる。
の内面が、W、Mo、及びTaの少なくとも1つを含む
高融点金属材料で形成される。この場合、材料蒸発源の
内面がCu、Ag、Au、Al等の膜材料に対して良好
な濡れ性を有するので、これらの膜材料の成膜に際して
スプラッシュの発生を効果的に防止できる。
蒸発源の本体が、カーボンで形成され、当該本体の内面
がW、Mo、及びTaの少なくとも1つを含む高融点金
属材料で被覆される。この場合、カーボン製の本体に形
成した凹部の内面を上記高融点金属材料でコーティング
することが可能であり、カーボン製の本体に形成した凹
部に上記高融点金属材料で形成したボート状の容器をは
め込むことも可能である。
蒸発源の本体が、W、Mo、及びTaの少なくとも1つ
を含み内面を形成する被覆部材とは異なる高融点金属材
料で形成される。
蒸発源が、本体と被覆部材とを真空中で加熱処理して相
互拡散させることによって形成される。この場合、材料
蒸発源が2層構造の容器であっても、破損や変形が生じ
ることを防止でき、材料蒸発源の寿命を長くすることが
できる。
料が、Cu、Ag、Au、及びAlの少なくとも1つを
含む。この場合、材料蒸発源の内面にW、Mo、Ta等
の高融点金属材料を用いれば、膜材料が材料蒸発源に対
して高い濡れ性を示すので、これらの膜材料の成膜に際
してスプラッシュの発生を効果的に防止できるようにな
る。
スの周囲に環状に配置された磁石、又は磁石及びコイル
からなりハースの近接した上方の磁界を制御する磁場制
御部材をさらに備え、プラズマ源が、アーク放電を利用
した圧力勾配型のプラズマガンである。この場合、磁場
制御部材によってハースに入射するプラズマビームをカ
スプ状磁場で修正してより均一な厚みの膜を形成するこ
とができる。
極として配置された材料蒸発源に向けてプラズマビーム
を供給しつつ材料蒸発源から膜材料である金属を蒸発さ
せて、成膜室中に材料蒸発源に対向して配置された基板
の表面に付着させる成膜方法であって、材料蒸発源の内
面を膜材料に対して所定以上の濡れ性を有する材料で形
成する。
して所定以上の濡れ性を有するので、材料蒸発源から蒸
発した膜材料が材料蒸発源の内壁で凝縮して再度液化し
た場合であっても、膜材料の液滴が材料蒸発源の内壁に
付着してある程度のサイズになって落下するといった現
象が繰返されないので、かかる液滴の落下に主に起因す
ると考えられるスプラッシュの発生を効果的に防止でき
る。
施形態の成膜装置の全体構造を概略的に説明する図であ
る。この成膜装置は、成膜室である真空容器10と、真
空容器10中にプラズマビームPBを供給するプラズマ
源であるプラズマガン30と、真空容器10内の底部に
配置されてプラズマビームPBの流れを制御する陽極部
材50と、真空容器10上部に配置されて基板Wを保持
する保持機構60と、これらの動作を統括制御する主制
御装置80とを備える。
用してプラズマビームPBを発生する圧力勾配型のプラ
ズマガンであり、その本体部分は、真空容器10の側壁
に設けた筒状部12に、後述する一対の中間電極41、
42を介して装着されている。この本体部分は、陰極3
1によって一端が閉塞されたガラス管32からなる。ガ
ラス管32内には、モリブデンMoで形成された円筒3
3が陰極31に固定されて同心状に配置されており、こ
の円筒33内には、LaB6で形成された円盤34とタ
ンタルTaで形成されたパイプ35とが内蔵されてい
る。ガラス管32と筒状部12との間に設けた一対の中
間電極41、42は、これらガラス管32及び筒状部1
2と同軸に直列して配置されている。一方の第1中間電
極41内には、プラズマビームPBを収束するための環
状永久磁石44が内蔵されている。他方の第2中間電極
42内にも、プラズマビームPBを収束するための電磁
石コイル45が内蔵されている。なお、筒状部12の周
囲には、陰極31側で発生して第1及び第2中間電極4
1、42まで引き出されたプラズマビームPBを真空容
器10内に導くステアリングコイル47が設けられてい
る。
48によって制御されている。このガン駆動装置48
は、陰極31への給電をオン・オフしたりこれへの供給
電圧等を調整することができ、さらに第1及び第2中間
電極41、42、電磁石コイル45、及びステアリング
コイル47への給電を調整する。このようなガン駆動装
置48によって、真空容器10中に供給されるプラズマ
ビームPBの状態が制御される。
るパイプ35は、プラズマビームPBのもととなるAr
等のキャリアガスをプラズマガン30中に導入するため
ものであり、流量計37及び流量調節弁38を介してガ
ス供給源39に接続されている。流量計37によって検
出されたキャリアガスの流量は主制御装置80で監視さ
れており、流量調節弁38によるキャリアガスの流量調
整等に利用される。なお、真空容器10のプラズマガン
30に対向する側面には、真空容器10内を適当な圧力
に減圧するため、真空ゲート76を介して排気ポンプ7
7が取り付けられている。
材50は、プラズマビームPBを下方に導く主陽極であ
るハース51と、その周囲に配置された環状の補助陽極
52とからなる。
電性材料で形成されるとともに接地された真空容器10
に図示を省略する絶縁物を介して支持されている。この
ハース51は、陽極電源装置58によって適当な正電位
に制御されており、プラズマガン30から出射したプラ
ズマビームPBを下方に吸引する。なお、ハース51
は、プラズマガン30からのプラズマビームPBが入射
する中央上部に、形成された凹部にルツボ状の材料蒸発
源であるハースライナーすなわちハース本体53を有し
ている。ハース本体53内部には、膜材料である銅等の
金属が融液状となって溜まっている。
る側方断面図である。ハース本体53は、外形が円柱状
の容器であり、銅製のハース51の上部に形成された凹
部51aに収容されている。
底部下方には、冷却媒体を供給するためのキャビティ5
1bが形成されている。このキャビティ51bには、図
示を省略するポンプや配管を介して水等の冷却媒体が連
続的に供給されており、ハース本体53が過熱されるこ
とを防止している。
等の溶融金属MMを収容する凹部53aを有し、銅等の
溶融金属MMに対して良好な濡れ性を有するとともに導
電性を有する高融点金属で形成されている。具体的に
は、ハース本体53をW、Mo、Ta等のいずれか、或
いはこれらの合金とすることができる。この場合、ハー
ス本体53の凹部53aの内面が溶融金属MMに対して
良好な濡れ性を有するので、ハース本体53から蒸発し
た膜材料が凹部53aの内壁で凝縮して再度液化した場
合であっても、凹部53aの内壁に膜材料の液滴がほと
んど形成されず、スプラッシュの発生を効果的に防止で
きる。
助陽極52は、ハース51の周囲にこれと同心に配置さ
れた環状の容器により構成されている。この環状容器内
には、フェライト等で形成された環状の永久磁石55
と、これと同心に積層されたコイル56とが収納されて
いる。これら永久磁石55及びコイル56は、磁場制御
部材であり、ハース51の直上方にカスプ状磁場を形成
する。これにより、ハース51に入射するプラズマビー
ムPBの向き等を修正することができる。
成し、陽極電源装置58から給電される。この場合、励
磁されたコイル56における中心側の磁界の向きは、永
久磁石55により発生する中心側の磁界と同じ向きにな
るように構成される。陽極電源装置58は、コイル56
に供給する電流を変化させることができ、ハース51に
入射するプラズマビームPBの向きの微調整が可能にな
る。
に熱伝導率の良い導電性材料で形成される。この補助陽
極52は、ハース51に対して図示を省略する絶縁物を
介して取り付けられている。陽極電源装置58は、補助
陽極52に印加する電圧を変化させることによってハー
ス本体53の上方の電界を補助的に制御できるようにな
っている。つまり、補助陽極52に適当なタイミングで
適当な電位を与えることにより、プラズマビームPBの
供給をハース本体53から補助陽極52に切り換えた
り、或いは逆に補助陽極52からハース本体53に切り
換える切換制御が任意のタイミングで可能になる。
構60は、ハース51の上方において成膜面を下側にし
て基板Wを保持するための支持部材である基板ホルダ6
1と、この基板ホルダ61上部に固定されて基板Wを裏
面側から温度調節する温度調節装置62とを備える。基
板ホルダ61は、真空容器10に対して絶縁された状態
で基板電源装置68から給電されており、ゼロ電位の真
空容器10に対して適当な電位にバイアスされている。
温度調節装置62は、温調制御装置69によって制御さ
れており、温調制御装置69は、温度調節装置62に内
蔵したヒータに給電し、或いは内蔵した配管に冷却媒体
を供給して、温度調節装置62更には基板ホルダ61を
所望の温度に保持する。
保持機構60近傍には基板Wを搬出搬入するためのゲー
ト機構を設けている。
する。この成膜装置においては、プラズマガン30の陰
極31と真空容器10内のハース51との間で放電が生
じ、これによりプラズマビームPBが生成される。この
プラズマビームPBは、ステアリングコイル47と補助
陽極52内の永久磁石55とにより決定される磁界に案
内されてハース51に到達する。ハース本体53に収納
された蒸発物質(膜材料)は、プラズマビームPBによ
り加熱され蒸発物質としてハース本体53から出射す
る。この蒸発物質は、プラズマビームPBによりイオン
化され、基板Wの下面に付着して銅等からなる膜が形成
される。この際、ハース本体53の凹部53aの内面が
これに溜まった溶融金属MMに対して良好な濡れ性を有
するので、ハース本体53から蒸発した膜材料が凹部5
3aの内壁で凝縮して再度液化した場合であっても、凹
部53aの内壁に膜材料の液滴がほとんど形成されず、
成膜後の基板Wにはスプラッシュに起因する粒状の欠陥
がほとんど発生しない。
抑制を説明する図である。図3(a)は本実施形態の成
膜装置に組み込まれるハース本体53中の溶融金属MM
の状態を説明する側方断面図であり、図3(b)は従来
型のハース本体153の場合を説明する側方断面図であ
る。
銅等の溶融金属MMに対して良好な濡れ性を有するタン
グステン等の高融点金属で形成されているので、凹部5
3aの内壁における溶融金属MMの接触角が鋭角となっ
ており、凹部53aの内壁に蒸発した溶融金属MMの粒
子状の液滴が形成されない。
153が銅等の溶融金属MMに対して濡れ性を有しない
カーボン(グラファイト)で形成されているので、凹部
153aの内壁における溶融金属MMの接触角が鈍角と
なっている。この場合、凹部153aの内壁で蒸発した
溶融金属MMが凝縮し、ここに粒子状の液滴DRが形成
される。そして、溶融金属MMの液滴DRがある程度の
サイズになると、液滴DRが下方に溜まった溶融金属M
M上に落下するといった現象が繰返される。ここで、溶
融金属MMはプラズマビームPBから直接エネルギーを
与えられており上記のような液滴DRよりも高温である
と考えられる。よって、ある程度のサイズの液滴DRが
温度差のある溶融金属MM中に落下すると、これが原因
となって溶融金属MM表面からスプラッシュと呼ばれる
液滴状の飛散物が発生し、図1に示す基板Wの成膜面に
付着すると考えられる。
る一対のハース本体を用いた場合のスプラッシュ発生量
を比較するものである。なお、以下の例において実施例
のハース本体53は、タングステンロッドから切削加工
により切り出して形成したものであり、比較例のハース
本体153は、グラファイトを切削加工して形成したも
のである。 図3(a)に示すようなタングステン製のハース本体
(ライナー)53を用いた場合、基板Wの成膜面に形成
される粒子状欠陥は、10個/cm2程度以下の低水準
となっている。一方、図3(b)に示すようなグラファ
イト製のハース本体(ライナー)153を用いた場合、
基板Wの成膜面に形成される粒子状欠陥は、凹部153
aの内壁の高さhの増大(液面の低下)に伴って400
個/cm2以上となる。なお、基板Wの成膜面に観察さ
れる粒子状欠陥のうち10個/cm 2程度は他の原因で
発生するパーティクルであり、タングステン製のハース
本体53ではスプラッシュ発生量が皆無であることが分
かる。
膜装置について説明する。第2実施形態の成膜装置は、
第1実施形態の装置を変形したものであり、以下では変
更部分について説明する。
まれるハース本体253の構造を概略的に説明する図で
ある。このハース本体253は、カーボンで形成され上
側に凹部253gを有する本体253bと、本体253
bの凹部253gにはめ込まれて凹部253gの内面を
被覆するボート253cとからなる。このうちボート2
53cは、内部に収容する銅等の溶融金属MMに対して
濡れ性を有するW、Mo、Ta等からなる。このハース
本体253では、蒸発した膜材料がボート253cの内
壁253hで凝縮して再度液化した場合であっても、ボ
ート253cの内壁253hに膜材料の液滴がほとんど
形成されず、成膜後の基板Wにはスプラッシュに起因す
る粒状の欠陥がほとんど発生しない。
3によるスプラッシュ抑制を確かめるため、上記表と同
様の実験を行ったが、上記表と同様にタングステン製の
ボート253cを用いたハース本体253ではスプラッ
シュ発生量が皆無であることが分かった。
成膜装置の要部構造を概略的に説明する図である。第3
実施形態の成膜装置は、図4に示す第2実施形態に係る
ハース本体253の構造を変更したものである。
ンタル等の特定の高融点金属で形成され上側に凹部35
3gを有する本体353bと、タングステン等の上記と
異なる高融点金属で形成され本体353bの凹部353
gにはめ込まれて内面を被覆する被覆部材353cとか
らなる。さらに、本体353bと被覆部材353cと
は、真空中で加熱処理して相互拡散させることによって
一体化されて2層構造の容器となっている。このハース
本体353では、蒸発した膜材料が被覆部材353cの
内壁で凝縮して再度液化しても、ボート353cの内壁
に膜材料の液滴がほとんど形成されず、成膜後の基板W
にはスプラッシュに起因する粒状の欠陥がほとんど発生
しない。
ラッシュ抑制を確かめるため、上記表と同様の実験を行
ったが、上記表と同様にタングステン製の高融点金属で
形成したハース本体353ではスプラッシュ発生量が皆
無であることが分かった。
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、溶融金属MMとしてAg、Au、Alをハース
本体53に収容することができ、この場合、ハース本体
53の容器内面を形成する材料も、これらの溶融金属M
Mに適合して濡れ性が良い高融点金属とすることができ
る。
Mを収容することができる限り、任意のものとすること
ができる。
は、タングステン等の高融点金属に限るものではなく、
本体をグラファイトで形成し、内面を高融点金属で被覆
したものとできる。
の成膜装置によれば、材料蒸発源の内面が膜材料に対し
て所定以上の濡れ性を有するので、材料蒸発源から蒸発
した膜材料が材料蒸発源の内壁で凝縮して再度液化した
場合であっても、膜材料の液滴が材料蒸発源の内壁に付
着してある程度のサイズになって落下するといった現象
が繰返されないので、かかる液滴の落下に主に起因する
と考えられるスプラッシュの発生を効果的に防止でき
る。
発源の内面が膜材料に対して所定以上の濡れ性を有する
ので、材料蒸発源から蒸発した膜材料が材料蒸発源の内
壁で凝縮して再度液化した場合であっても、膜材料の液
滴が材料蒸発源の内壁に付着してある程度のサイズにな
って落下するといった現象が繰返されないので、かかる
液滴の落下に主に起因すると考えられるスプラッシュの
発生を効果的に防止できる。
平面図である。
する側方断面図である。
は比較例のハース本体を示す。
ス本体の構造を説明する側方断面図である。
ス本体の構造を説明する側方断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 プラズマビームを成膜室中に供給するプ
ラズマ源と、 前記成膜室中に配置され前記プラズマビームを導くとと
もに、膜材料を収容可能な容器状の材料蒸発源を有する
ハースと、 成膜の対象である基板を前記成膜室中に前記ハースに対
向して支持する支持部材とを備え、 前記材料蒸発源の内面は、前記膜材料に対して所定以上
の濡れ性を有することを特徴とする成膜装置。 - 【請求項2】 前記材料蒸発源の内面は、W、Mo、及
びTaの少なくとも1つを含む高融点金属材料で形成さ
れることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。 - 【請求項3】 前記材料蒸発源の本体は、カーボンで形
成され、当該本体の内面は、W、Mo、及びTaの少な
くとも1つを含む高融点金属材料で被覆されることを特
徴とする請求項2記載の成膜装置。 - 【請求項4】 前記材料蒸発源の本体は、W、Mo、及
びTaの少なくとも1つを含み前記内面を形成する被覆
部材とは異なる高融点金属材料で形成されることを特徴
とする請求項2記載の成膜装置。 - 【請求項5】 前記材料蒸発源は、前記本体と前記被覆
部材とを真空中で加熱処理して相互拡散させることによ
って形成されることを特徴とする請求項4記載の成膜装
置。 - 【請求項6】 前記膜材料は、Cu、Ag、Au、及び
Alの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1
記載の成膜装置。 - 【請求項7】 前記ハースの周囲に環状に配置された磁
石、又は磁石及びコイルからなり前記ハースの近接した
上方の磁界を制御する磁場制御部材をさらに備え、前記
プラズマ源は、アーク放電を利用した圧力勾配型のプラ
ズマガンであることを特徴とする請求項1記載の成膜装
置。 - 【請求項8】 成膜室中に陽極として配置された材料蒸
発源に向けてプラズマビームを供給しつつ前記材料蒸発
源から膜材料である金属を蒸発させて、成膜室中に前記
材料蒸発源に対向して配置された基板の表面に付着させ
る成膜方法であって、 前記材料蒸発源の内面を前記膜材料に対して所定以上の
濡れ性を有する材料で形成することを特徴とする成膜方
法。
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