JP2001348320A - 液晶構造を有する脂質組成物 - Google Patents

液晶構造を有する脂質組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角質層の水分保持能力又はバリアー機能を高
め、皮膚の保護及び肌荒れの改善を目的とした化粧料に
用いる新規な脂質組成物及びこれを用いた化粧料や医薬
品等を提供する。 【解決手段】 2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオール
及びその光学活性化合物の群から選ばれる少なくとも1
つの成分(A)、アシル基のα位又はβ位の少なくとも一
箇所が水酸基で置換された2-アシルアミノアルカン-1,3
-ジオールおよびそれらの光学活性化合物の群から選ば
れる少なくとも1つの成分(B)、及びステロール群から
選ばれる少なくとも1つの成分(C)からなる脂質組成物
であって、且つ成分(A)、成分(B)及び成分(C)が液晶構
造を有することができる比率で混合されていることを特
徴とする脂質組成物を作成し、並びに該脂質組成物を含
有せしめた化粧料、医薬品等とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品又は医薬品
等の用途に用いられる液晶構造を有する新規な脂質組成
物、並びに該脂質組成物を含む化粧料または医薬品に関
する。
【0002】
【従来の技術】皮膚に水分を与え、又は、皮膚からの異
常な水分の蒸散を抑えて、美肌を保つには、皮膚の角質
層の水分保持能が重要とされている。角質層の水分中に
は多くの水溶性成分、即ち、遊離アミノ酸、有機酸、尿
素、無機イオンが含まれ、これらが角質層の水分保持に
係っているとされ、これらの物質を単独あるいは組み合
わせて、肌荒れの改善又は予防の目的で、化粧料や薬用
の皮膚外用剤に配合して、実際に使用されている。
【0003】最近、角質層中の細胞間脂質が、体内から
の水分の蒸散をコントロールしており、又、外界からの
刺激物の侵入を防ぐことにより肌の柔軟さや滑らかさを
維持していることが明らかとなった。細胞間脂質は、セ
ラミドを主成分とし、その他コレステロール硫酸、パル
ミチン酸及びコレステロール等から構成されている。前
記一般式(II)のラセミ体に対応するセラミドについて
は、上記と同じ成分を配合したセラミド組成物が調製さ
れることが、特開平4−327563号公報に記載され
ている。
【0004】これらの角質細胞間脂質又はセラミド組成
物は高い水分保持能を有していることが認められてい
る。これらの状況に鑑みて、最近では、ラセミ体のセラ
ミド、疑似セラミド、およびグルコシルセラミド等が化
学合成もしくは天然物からの抽出等の手法によって取得
され、皮膚の状態を改善するために、それらを含有した
脂質組成物を含有する基礎化粧品や医薬品等の荒れ肌改
善適用のための研究が盛んに行なわれている。
【0005】セラミドは水又は有機溶媒には溶けにくい
ために、セラミドを皮膚に効果的に塗布するには、まず
特定の配合比を持つ脂質組成物を調製してラメラ液晶相
を形成せしめ、次いでこの液晶相を壊さないような薬剤
学的に許容される基剤や賦形剤を添加して、化粧品又は
医薬品の形態に導いて用いることが必要である。
【0006】角質層中の細胞間脂質はセラミドを主成分
とし、その他コレステロール硫酸、パルミチン酸及びコ
レステロール等から構成されているとされ、これらの混
合物は、通常はラメラ液晶構造を形成しているとされて
いる。
【0007】しかしながら、Wertz, P. W.らの報告によ
れば、セラミド単独、又はセラミドとコレステロールの
みでは、均一なラメラ液晶構造を形成することは出来な
いとされている(Wertz, P. W. et al, J. Invest. Der
matol., 87巻, 582頁(1986年))。また、セラミド又は
グルコシルセラミドの一方、及び少なくとも一種のコレ
ステロールエステルを含有する毛髪保護組成物も提案さ
れている(欧州特許第2510235号明細書)。
【0008】他の研究によれば、セラミド、疑似セラミ
ド、ポリオールと脂肪酸からなるポリエステル、リン脂
質、ガラクトシルジアシルグリセロール、スフィンゴ糖
脂質、琥珀酸誘導体及びこれらの混合物の群から選択さ
れる脂質成分を用いて作成した脂質ラメラを乾皮症状態
の治療に用いたという報告がある(特開平8−1572
83号公報)。
【0009】また、液晶構造を有する組成物、両性及び
/又は半極性界面活性剤、高級脂肪酸及び水からなる組
成物を調製し、該混合物を化粧持ちに優れ、耐水性及び
耐皮脂を向上させる組成物とした報告もある(特開平8
−217633号公報)。その他、肌荒れ防止、美肌、
皮膚の水分保持や老化防止を目的とした化粧品、医薬部
外品また医薬品を目的としてセラミド類に脂肪酸、コレ
ステロール、コレステロールエステル、多価アルコール
類や種々の脂質等を配合して液晶型組成物として応用す
る試みが種々なされてきている。
【0010】例えば、セラミド、グルコシルセラミド、
ガラクトシルセラミドより選ばれた少なくとも1種、コ
レステロール、脂肪酸、水溶性多価アルコール及び水性
媒体を加熱混合して得た液晶型エマルジョンからの美肌
用化粧品(特開平7−303473号公報)、セラミド
及びセラミド類似構造物質より選ばれた1種以上、アル
キルポリグルコシドから選ばれる1種以上、並びにアル
コール類及びポリオール類から選ばれる1種以上を配合
した肌荒れ予防、改善効果のある液晶皮膚化粧料または
乳化皮膚化粧料(特開平9−157149号公報)、セ
ラミド類似化合物を含有する皮膚老化を遅延させること
が出来る化粧料組成物(特開平10−226674号公
報)及びイソ型或いはアンテイソ型脂肪酸のコレステロ
ールエステル、α−ヒドロキシ酸、スフィンゴ糖脂質や
スフィンゴリン脂質等のスフィンゴ脂質類を配合した液
晶構造を有する皮膚化粧料(特開平11−60461号
公報)、等が挙げられる。
【0011】一般的に言って、上記各報告で用いられる
セラミドもしくはグルコシルセラミドは、非天然型の合
成セラミドよりは天然型のセラミドの方が好ましいと考
えられる。現在まで主として用いられてきた天然型のセ
ラミドは豚の皮膚、牛の脳又は植物及び培養真菌等から
得られていたが、純度面、価格面、また対象動物の流行
病(狂牛病等)による不安定な供給面等から、使用者に
とって満足出来る情勢にはなかった。
【0012】このような背景下で、天然型光学活性セラ
ミドの合成研究がなされ、工業レベルでの供給が可能と
なった(特開平9−235329号公報)。これらの
内、化学合成によって得られたセラミド及び/又はそれ
らの光学異性体を配合したラメラ液晶構造を有する脂質
組成物が提案されるようになった(特開平11−121
18号公報)。
【0013】しかし、その発明においては、脂質組成物
が4種(セラミド、アセチルスフィンガニン、脂肪酸も
しくはコレステロールエステル及びコレステロール)の
配合物であり、より簡便な配合で、更に機能もしくは性
能の面で更に向上した脂質組成物が望まれていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡便
な配合により、角質層の水分保持能力を従来の配合物よ
り高揚させて、肌荒れや付随する疾患をより改善するよ
うな脂質組成物を提供すること、及び本脂質組成物を含
有する化粧品又は医薬品を提供することである。この化
粧品又は医薬品は、皮膚を乾燥から保護し、皮膚に適正
な水分を供給する能力が従来の脂質組成物を配合したも
のよりも高いものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ため、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、次に示す脂
質組成物、即ち2種類の合成セラミド及びコレステロー
ルから成る脂質組成物が以下に述べる配合組成でラメラ
液晶構造をとることを見出し、この知見を基に本発明を
完成するに至った。
【0016】本発明に係る脂質組成物は、ラセミ体の2-
アシルアミノアルカン-1,3-ジオール又はその光学活性
型化合物、ラセミ体の、α位又はβ位の少なくとも一箇
所が水酸基で置換されたアシル基を有する2-アシルアミ
ノアルカン-1,3-ジオール又はその光学活性型化合物及
びステロール類からなる。
【0017】この組成物は、更に、薬剤学上許容される
基剤又は賦形剤を含むことができる。このような組成物
は特に化粧品、外用皮膚保護剤、浴用添加剤等に適正に
使用される。上記の組成物は、それが適用されるものに
水分を保持させることが可能で、これを皮膚に適用した
時には、皮膚からの異常な水分の蒸散を防ぐとともに皮
膚に適正な湿度を与える。このように、本発明の組成物
は、皮膚を乾燥から保護し、そしてこれを適正に配合す
ることにより、好適な化粧品、外用皮膚保護剤又は浴用
添加剤等を提供することが出来る。
【0018】すなわち、本発明は以下に示すとおりであ
る。 1. (1)一般式(I)、
【0019】
【化5】
【0020】(式中、R1は、炭素数9乃至17の直鎖の
アルキル基、R2は、炭素数14乃至24の直鎖のアシル
基を示す。)で表される2-アシルアミノアルカン-1,3-
ジオール及びその光学活性化合物の群から選ばれる少な
くとも1つの成分(A)、(2)一般式(II)、
【0021】
【化6】
【0022】(式中、R1は、炭素数9乃至17の直のア
ルキル基、R3は、α位又はβ位の少なくとも一箇所が水
酸基で置換された炭素数2乃至24の直鎖のアシル基を
示す。)で表される2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオ
ール及びその光学活性化合物の群から選ばれる少なくと
も1つの成分(B)、及び(3)ステロール類から選ば
れる少なくとも1つの成分(C)、からなる脂質組成物
であって、上記の成分(A)、成分(B)及び成分(C)
が液晶構造を有する比率で混合されていることを特徴と
する脂質組成物。
【0023】2. 成分(C)のステロール類が、コレ
ステロールである前記第1項記載の液晶構造を有する脂
質組成物。 3. 成分(A)が、一般式(III)、
【0024】
【化7】
【0025】(式中、R1、R2は、上記各項と同様であ
る。)の(2S,3R)-アシルアミノアルカン-1,3-ジオール
である前記第1項乃至第2項のいずれか一つに記載の液
晶構造を有する脂質組成物。 4. 成分(B)が一般式(IV)、
【0026】
【化8】
【0027】(式中、R1、R3は、上記各項と同様であ
る。)の(2S,3R)-アシルアミノアルカン-1,3-ジオール
である前記第1項乃至第3項のいずれか一つに記載の液
晶構造を有する脂質組成物。
【0028】5. 成分(B)のR3が、α位の炭素を水
酸基で置換されたアシル基である前記第1項乃至第4項
のいずれか一つに記載の液晶構造を有する脂質組成物。 6. 成分(A)と成分(B)、成分(B)と成分(C)及
び成分(A)と成分(C)の重量比が、それぞれ1:9乃
至9:1、9:6乃至1:10、1:1乃至1:9の範
囲である前記第1項乃至第5項のいずれか一つに記載の
液晶構造を有する脂質組成物。
【0029】7. 追加成分として、薬剤学的に許容さ
れる基剤を含む前記第1項乃至第6項のいずれか一つに
定義された脂質組成物からなる化粧料もしくは医薬品。
【0030】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明に用いられる2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオ
ールは、化学合成により調製することができる。これら
の化合物は、ラセミ体でも、天然型光学活性異性体もし
くは非天然型光学活性異性体でもよく、又はこれらを混
合したものでもよい。
【0031】成分(A)の2-アシルアミノアルカン-1,3-
ジオールのR1は、炭素数9乃至17の直鎖のアルキル基
を示し、典型的にはR1は炭素数15の直鎖のアルキル基
である。又、本成分のR2は、炭素数14乃至24の直鎖
のアシル基を示し、典型的にはR2は炭素数18のアシル
基である。
【0032】成分(A)である一般式(I)で表される2
-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールとして、特にR1
炭素数15のものについて例を挙げると、2-テトラデカ
ノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-ペンタデ
カノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-ヘキサ
デカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-ヘプ
タデカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-オ
クタデカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-
ノナデカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-
エイコサノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオールな
ど、が挙げられるがこれらに限定されるわけではない。
【0033】成分(B)の2-アシルアミノアルカン-1,3-
ジオールのR1は、炭素数9乃至17の直鎖のアルキル基
を示し、典型的にはR1は炭素数15の直鎖のアルキル基
である。又、本成分のR3は、少なくとも一箇所が水酸基
で置換された炭素数2乃至24の直鎖のアシル基を示
し、典型的にはR3はそのアシル基の2位の炭素原子につ
いた水素原子1個が水酸基で置換された炭素数16のア
シル基である。
【0034】成分(B)である一般式(II)で表される2
-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールとして、特にR1
炭素数15のものについて例を挙げると、2-(2-ヒドロ
キシエタノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-
(2-ヒドロキシプロパノイル)アミノオクタデカン-1,3-
ジオール、2-(2-ヒドロキシブタノイル)アミノオクタデ
カン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキシペンタノイル)ア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキシヘキ
サノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒ
ドロキシヘプタノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオー
ル、2-(2-ヒドロキシオクタノイル)アミノオクタデカン
-1,3-ジオール、2-(3-ヒドロキシオクタノイル)アミノ
オクタデカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキシノナノイ
ル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキ
シデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-(3
-ヒドロキシデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオ
ール、2-(2-ヒドロキシウンデカノイル)アミノオクタデ
カン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキシドデカノイル)ア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキシトリ
デカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-(2-
ヒドロキシテトラデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-
ジオール、2-(2-ヒドロキシペンタデカノイル)アミノオ
クタデカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキシヘキサデカ
ノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒド
ロキシヘプタデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオ
ール、2-(2-ヒドロキシオクタデカノイル)アミノオクタ
デカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキシノナデカノイ
ル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、2-(2-ヒドロキ
シエイコサノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオールな
ど、が挙げられるがこれらに限定されるわけではない。
【0035】本発明に用いられる成分(A)、及び成分
(B)の(2S,3R)-の立体配置を有する光学活性な(2S,3R)
-2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオール類は、公知の方
法(特開平9−235259号、特開平10−2188
51号公報)により製造することができる。一般式(II
I)、及び(IV)で表される化合物のうち、R1が炭素数
15の化合物である光学活性な(2S,3R)-2-アシルアミノ
オクタデカン-1,3-ジオールは、特開平6−80617
号、特開平9−176097号公報記載の方法に従って
得られる(2S,3R)-2-アミノオクタデカン-1,3-ジオール
を適当なアシル化剤でアシル化することによって製造す
ることができる。
【0036】すなわち、D. Shapiro らの方法(J. Am.
Chem. Soc., 80, 2170(1958))にしたがって2-アセトア
ミノ-3-オキソオクタデカン酸エステルを調製する。つ
づいて、2-アセトアミノ-3-オキソオクタデカン酸エス
テルをルテニウム−光学活性ホスフィン錯体(ここでは
(-)-体の光学活性ホスフィン錯体を使用する)を触媒と
して不斉水素化し、得られた光学活性な(2R,3S)-2-アセ
トアミノ-3-ヒドロキシオクタデカン酸エステルにチオ
ニルクロリドを反応させ、水酸基の立体を反転させて(2
R,3R)-2-アセトアミノ-3-ヒドロキシオクタデカン酸エ
ステルを得る。つづいて、エステルのみを水素化硼素ナ
トリウムで還元することによって光学活性な(2S,3R)-2-
アセトアミノオクタデカン-1,3-ジオールを得る。更に
アセチル基を酸またはアルカリ加水分解することにより
(2S,3R)-2-アミノオクタデカン-1,3-ジオールを得、こ
れに適当なアシル化剤でアシル化することにより目的と
する成分(A)、及び(B)の光学活性な(2S,3R)-2-アシ
ルアミノアルカン-1,3-ジオールを得ることができる。
【0037】ここで用いられるアシル化剤としては、市
販されている高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂
肪酸ハロゲン化物、高級脂肪酸無水物、高級脂肪酸混合
無水物、高級脂肪酸パラニトロフェニルエステル、高級
脂肪酸N−ヒドロキシスクシンイミドのエステルなどが
挙げられる。具体的には、テトラデカン酸、トリデカン
酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン
酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、2-
ヒドロキシテトラデカン酸、2-ヒドロキシトリデカン
酸、2-ヒドロキシペンタデカン酸、2-ヒドロキシヘキサ
デカン酸、2-ヒドロキシヘプタデカン酸、2-ヒドロキシ
オクタデカン酸、2-ヒドロキシノナデカン酸、2-ヒドロ
キシエイコサン酸、3-ヒドロキシヘキサデカン酸等、及
びそれらの脂肪酸から誘導される酸の低級エステル、酸
塩化物、酸無水物、酸混合無水物、酸のパラニトロフェ
ニルエステル、酸のN−ヒドロキシスクシンイミドのエ
ステルなどが挙げられる。
【0038】また、ラセミ体の2-アシルアミノアルカン
-1,3-ジオールは、D. Shapiro らの方法(J. Am. Chem.
Soc., 80, 2170(1958))により得られる2-アミノオク
タデカン-1,3-ジオールを、上述の様な適当なアシル化
剤でアシル化することにより得ることができる。
【0039】成分(A)の一般式(III)で示される、光
学活性体である(2S,3R)-2-アシルアミノアルカン-1,3-
ジオールのR1は、炭素数9乃至17の直鎖のアルキル基
を示し、典型的にはR1は炭素数15の直鎖のアルキル基
である。又、本成分のR2は、炭素数14乃至24の直鎖
のアシル基を示し、典型的には炭素数18のアシル基で
ある。
【0040】成分(A)である一般式(III)で表され
る、(2S,3R)-2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールと
して、特にR1が炭素数15のものについて例を挙げる
と、(2S,3R)-2-テトラデカノイルアミノオクタデカン-
1,3-ジオール、(2S,3R)-2-ペンタデカノイルアミノオク
タデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-ヘキサデカノイル
アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-ヘプタ
デカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)
-2-オクタデカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオー
ル、(2S,3R)-2-ノナデカノイルアミノオクタデカン-1,3
-ジオール、(2S,3R)-2-エイコサノイルアミノオクタデ
カン-1,3-ジオールなど、が挙げられるがこれらに限定
されるわけではない。
【0041】成分(B)の一般式(IV)で示される、光
学活性体である(2S,3R)-2-アシルアミノアルカン-1,3-
ジオールのR1は、炭素数9乃至17のアルキル基を示
し、典型的にはR1は炭素数15のアルキル基である。
又、本成分のR3は、そのアシル基のα位又はβ位の少な
くとも一箇所が水酸基で置換された炭素数2乃至24の
直鎖のアシル基を示し、典型的にはR3はそのアシル基の
α位が水酸基で置換された炭素数16のアシル基であ
る。
【0042】成分(B)の一般式(IV)で示される、光
学活性体の(2S,3R)-2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオ
ールとして、特にR1が炭素数15のものについて例を挙
げると、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシエタノイル)アミノオ
クタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシプ
ロパノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3
R)-2-(2-ヒドロキシブタノイル)アミノオクタデカン-1,
3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシペンタノイル)ア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロ
キシヘキサノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、
(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシヘプタノイル)アミノオクタデ
カン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシオクタノ
イル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(3
-ヒドロキシオクタノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジ
オール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシノナノイル)アミノオ
クタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシデ
カノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-
2-(3-ヒドロキシデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-
ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシウンデカノイル)ア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロ
キシドデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、
(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシトリデカノイル)アミノオクタ
デカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシテトラ
デカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3
R)-2-(2-ヒドロキシペンタデカノイル)アミノオクタデ
カン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシヘキサデ
カノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-
2-(3-ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタデカン
-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシヘプタデカノ
イル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2
-ヒドロキシオクタデカノイル)アミノオクタデカン-1,3
-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシノナデカノイル)
アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2-(2-ヒド
ロキシエイコサノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオー
ル、さらには、(2S,3R,2'S)-2-(2'-ヒドロキシエタノイ
ル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-2-
(2'-ヒドロキシプロパノイル)アミノオクタデカン-1,3-
ジオール、(2S,3R,2'S)-2-(2'-ヒドロキシブタノイル)
アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'
-ヒドロキシペンタノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジ
オール、(2S,3R,2'S)-2-(2'-ヒドロキシヘキサノイル)
アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'
-ヒドロキシヘプタノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジ
オール、(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシオクタノイル)
アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,3'R)-2-(3'
-ヒドロキシオクタノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジ
オール、(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシノナノイル)ア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'-
ヒドロキシデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオー
ル、(2S,3R,2'S)-2-(2'-ヒドロキシデカノイル)アミノ
オクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,3'R)-2-(3'-ヒド
ロキシデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、
(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシウンデカノイル)アミノ
オクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒド
ロキシドデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオー
ル、(2S,3R,2'S)-2-(2'-ヒドロキシドデカノイル)アミ
ノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,3'R)-2-(3'-ヒ
ドロキシドデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオー
ル、(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシトリデカノイル)ア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'-
ヒドロキシテトラデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-
ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシペンタデカノ
イル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-
2-(2'-ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタデカ
ン-1,3-ジオール、(2S,3R,3'R)-2-(3'-ヒドロキシヘキ
サデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,
3R,2'S)-2-(2'-ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオ
クタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロ
キシヘプタデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオー
ル、(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシオクタデカノイル)
アミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'
-ヒドロキシノナデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-
ジオール、(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシエイコサノイ
ル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、など、が挙げら
れるがこれらに限定されるわけではない。
【0043】本発明に用いられるステロール類として
は、コレステロール、コプロスタノール、シトステロー
ル、スチグマステロールまたはエルゴステロール等が挙
げられるが、それらの中では、コレステロールが最も好
ましい。コレステロールとしては、動物由来のものでも
植物由来のものでもよく、また化学合成によって得られ
る高純度の市販品(例えば、和光純薬(株)製のコレステ
ロール)でもよい。
【0044】ラメラ液晶構造を形成させるには、本発明
の脂質組成物を融点以上に加熱して均一に撹拌し、その
後徐々に冷却する。本組成物に水を加え、融解温度以上
に加熱して均一に撹拌後冷却し、更に凍結、融解を繰り
返す。更に、組成物を溶媒に溶かし、水を補足すること
によって液晶相を形成させることができる。更に、その
他の方法によっても液晶相を形成させることは可能であ
る。本発明の脂質組成物は、液晶相の形成方法に係るこ
となく、ラメラ液晶相を含むあらゆる製品に対応するこ
とができる。
【0045】液晶構造を形成させるための成分(A)、
成分(B)及び成分(C)の適度の配合比は、厳密には用
いる各成分の種類や純度によって変化することがある。
しかし、この配合比は、これら成分の種類及び比率を特
定して検討することにより容易に決定することができ
る。
【0046】本発明のラメラ液晶構造を構築するために
は、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の3者を適宜
配合することが必要で、これら3成分の内の1成分が欠
落した場合には安定なラメラ液晶構造を構築することは
難しい。3成分、例えば、成分(A)として(2S,3R)-2
-オクタデカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、
成分(B)として(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシヘキサデ
カノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、及び成
分(C)としてコレステロールを用いるときには、(成
分A)対(成分B)、(成分B)対(成分C)及び(成分
A)対(成分C)の重量比は、それぞれ、(成分A):
(成分B)が1:9乃至9:1好ましくは1:4乃至
4:1、(成分B):(成分C)が9:6乃至1:10好
ましくは1:1乃至1:4、及び(成分A):(成分C)
が1:1乃至1:9好ましくは1:1乃至1:3であ
る。
【0047】成分(A)として、(2S,3R)-2-ヘキサデ
カノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、成分(B)
として(2S,3R)-2-(2-ヒドロキオクタデカノイル)ア
ミノヘキサン-1,3-ジオール、及び成分(C)としてコレ
ステロールを用いるときは、成分(A):成分(B)が
1:9乃至9:1好ましくは1:3乃至4:1、成分
(B):成分(C)が9:6乃至1:10好ましくは1:
1乃至1:4、成分(A):成分(C)が1:1乃至1:
9好ましくは1:1乃至1:3である。
【0048】成分(A)として、(2S,3R)-2-オクタデ
カノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、成分(B)
として(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシヘキサデカノイ
ル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、及び成分(C)
としてコレステロールを用いるときは、成分(A):成
分(B)が1:9乃至9:1好ましくは1:3乃至4:
1、成分(B):成分(C)が9:6乃至1:10好まし
くは1:1乃至1:4、成分(A):成分(C)が1:1
乃至1:9好ましくは1:1乃至1:3である。
【0049】成分(A)として、(2S,3R)-2-テトラデ
カノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、成分(B)
として(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシヘキサデカノイ
ル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール、及び成分(C)
としてコレステロールを用いるときは、成分(A):成
分(B)が1:9乃至9:1好ましくは1:3乃至4:
1、成分(B):成分(C)が9:6乃至1:10好まし
くは1:1乃至1:4、成分(A):成分(C)が1:1
乃至1:9好ましくは1:1乃至1:3である。
【0050】成分(A)としてラセミ体の2-オクタデカ
ノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、成分(B)と
して(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシヘキサデカノイル)アミ
ノオクタデカン-1,3-ジオール、及び成分(C)としてコ
レステロールを用いるときは、成分(A):成分(B)が
1:9乃至9:1好ましくは1:3乃至4:1、成分
(B):成分(C)が9:6乃至1:10好ましくは1:
1乃至1:3、成分(A):成分(C)が1:1乃至1:
9好ましくは1:1乃至1:3である。
【0051】成分(A)としてラセミ体の2-ヘキサデカ
ノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、成分(B)と
してラセミ体の2-(2-ヒドロキシヘキサデカノイル)ア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール、及び成分(C)として
コレステロールを用いるときは、成分(A):成分(B)
が1:9乃至9:1好ましくは1:3乃至4:1、成分
(B):成分(C)が9:6乃至1:10好ましくは1:
1乃至1:4、成分(A):成分(C)が1:1乃至1:
9好ましくは1:1乃至1:3である。
【0052】例えば、(2S,3R)-2-オクタデカノイルア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール(成分A)、(2S,3R)-2
-(2-ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタデカ
ン-1,3-ジオール(成分B)及びコレステロール(成分C)
とを、1:1:1、1:2:3及び4:1:4の比率で
混合したときには、安定なラメラ液晶構造を形成するこ
とができる。
【0053】図1は、(2S,3R)-2-オクタデカノイルア
ミノオクタデカン-1,3-ジオール(成分A)、(2S,3R)-2
-(2-ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタデカ
ン-1,3-ジオール(成分B)及びコレステロールの3者配
合の相平衡図であるが、上記の3種の配合物を含んでい
る。
【0054】ラメラ液晶構造の形成の確認は、水島等の
方法に従って実施した(水島等、油化学、43巻、656
頁、1994年)。この方法に従い、脂質組成物の会合状態
及び相挙動を小角X線回折装置、示差走査熱量計により
分析し、又、偏光顕微鏡により観察した。
【0055】上述の脂質組成物は、化粧品基剤又は医薬
品基剤と組み合わせることによって、化粧品又は医薬品
として使用することが可能である。このような製品を調
製するための望ましい方法としては、まず決められた比
率で配合した脂質組成物を加熱溶解し、溶解物もしくは
冷却後のペースト状となったものに化粧品基剤又は医薬
品基剤を加えることである。
【0056】本発明の脂質組成物を配合する化粧品又は
医薬品は、エマルジョンの形態で調製することが可能で
ある。エマルジョンの形態の製品の例としては、ミルキ
ーローションやクリーム等を挙げることが出来る。化粧
品又は医薬品に配合される本発明の脂質組成物の量は、
特に制限されるものではない。エマルジョンの場合に
は、好ましくは0.001乃至10重量%、より好まし
くは0.02乃至3重量%である。エマルジョンは、油
中水型又は水中油型のエマルジョンの形態をとることが
できる。この場合、油相はエマルジョン全重量の5乃至
60%、水相はエマルジョン全重量の30乃至85%、
又乳化剤はエマルジョン全重量の1乃至20%、好まし
くは2乃至12%である。
【0057】本発明の脂質組成物は、クリーム、ローシ
ョン、軟膏、シャンプー、ヘアーコンディショナー、口
紅、ファンデーション等の調製に用いられ、その水分保
持機能やバリアー機能を発揮することによって、皮膚か
らの水分の蒸散を防ぎ、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の症
状の改善に貢献することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明の脂質組成物は、水分保持機能や
バリアー機能が高く、本発明の脂質組成物と他の化粧品
基剤とを配合して成るクリーム、乳液、ローション等の
化粧品組成物は、皮膚に保湿効果を与え、皮膚に対する
水分の親和性を向上させ、皮膚にしなやかさを与えるこ
とができる。さらに、荒れ肌に対する予防ならびに改善
効果も認められ、皮膚外用剤としても化粧品組成物と同
様の優れた効果を示す。
【0059】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0060】
【実施例1】(脂質組成物1−6の調製)本発明の脂質
組成物は、成分(A)、成分(B)及び成分(C)を以下
に示す重量比率で配合することにより調製できる。下記
の例示において、成分(A)のラセミ体の2-アシルアミ
ノアルカン-1,3-ジオール及びその(2S,3R)−異性体は、
それぞれ、文字A及び(2S,3R)−Aに置き換えられ、又、
成分(B)の2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールもし
くは2-ヒドロキシアシルアミノアルカン-1,3-ジオール
の(2S,3R)−異性体及びその(2S,3R,2'R)−異性体は、そ
れぞれ、(2S,3R)−B及び(2S,3R,2'R)−Bに置き換えられ
ている。Cはコレステロールを意味している。
【0061】(脂質組成物1):A(R1がC15H31、R2がC
17H35CO):(2S,3R)−B(R1がC15H31、R3がC14H29CH(O
H)C0):C=2:2:3 (脂質組成物2):A(R1がC15H31、R2がC17H35CO):(2
S,3R)−B(R1がC15H31、R3がC14H29CH(OH)CO):C=9:
1:10 (脂質組成物3):(2S,3R)−A(R1がC15H31、R2がC17H
35CO):(2S,3R)−B(R1がC15H31、R3がC14H29CH(OH)C
O):C=2:2:3 (脂質組成物4):(2S,3R)−A(R1がC15H31、R2がC17H
35CO):(2S,3R)−B(R1がC15H31、R3がC14H29CH(OH)C
O):C=9:1:10 (脂質組成物5):(2S,3R)−A(R1がC15H31、R2がC17H
35CO):(2S,3R,2'R)−B(R1がC15H31、R3がC14H29CH(O
H)CO):C=2:2:3 (脂質組成物6):(2S,3R)−A(R1がC15H31、R2がC17H
35CO):(2S,3R,2'R)−B(R1がC15H31、R3がC14H29CH(O
H)CO):C=9:1:10
【0062】
【実施例2】(ラメラ液晶相の確認) 装置:示差走査熱量計:DSC220(セイコー電子工業
(株)製、以下DSCと略す 。)小角X線回折装置:PW 3050(日本フィリップス
(株)製) 偏光顕微鏡(オリンパス(株)製)
【0063】本発明の脂質組成物に適当量のクロロホル
ムを加えて、完全に溶解させた後、エバポレーターを用
いてクロロホルムを完全に留去することにより、粉末状
もしくはペースト状の固形物を得た。このようにして調
製した試料約5mgを銀製の密封セルに採取し、2℃/min
の昇降温速度でDSC測定を行った。実施例1に示した脂
質組成物1、脂質組成物3、脂質組成物5および脂質組
成物7についての例を示すと、各脂質組成物を150℃ま
で昇温して融解し、溶融物を冷却していくと、脂質組成
物1は108℃付近、脂質組成物3は108℃付近、脂質組成
物5は105 ℃付近また脂質組成物7は106℃付近で、い
ずれも過冷却液体の状態を保持したまま発熱した後に液
晶状態となった。
【0064】その液晶状態を、調製した直後及び14日
後にX線回折により調べると、小角領域には、ブラッグ
(Bragg)間隔41.8Å(2θ=2.2゜)、20.6Å(2θ=4.3
゜)、13.4Å(2θ=6.6゜)および10.2Å(2θ=8.6゜)
に回折ピークが得られ、それらの比が1:1/2:1/3:1/4と
なっている。また、4.5Å付近に緩慢なハローが認めら
れることから、得られた脂質組成物はラメラ液晶構造を
有していることが確認された。実施例1に示した各脂質
組成物の液晶状態を偏光顕微鏡で観察すると、ラメラ液
晶構造を示す必要条件の1つであるマルテーゼクロス像
が確認され、結晶相は認められなかった。
【0065】このようにして得られた脂質組成物は、1
4日経過後も結晶相は認められなかった。しかしなが
ら、本発明の脂質組成物は上述の配合重量比に限定され
るものではない。ラメラ液晶構造を形成させるために
は、成分(A)、成分(B)及び成分(C)を三元平衡図
に定義された範囲で配合する。図1乃至図3に示す三元
相平衡図は、ラメラ液晶相形成のために配合される各成
分の好ましい配合比もしくは配合範囲を定義するもので
ある。
【0066】図1は、(2S,3R)-2-オクタデカノイルアミ
ノオクタデカン-1,3-ジオール(A)、(2S,3R)-2-(2-ヒ
ドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジ
オール(B)及びコレステロール(C)を配合してなるラ
メラ液晶相形成の三元相平衡図を示している。線で囲ま
れた内の部分(斜線部分)の配合比を適用すれば、ラメ
ラ液晶相が形成されることを示す。以下の図2乃至図3
についても同様である。図2は、(2S,3R)-2-オクタデカ
ノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール(A)、(2S,3
R,2'R)-2-(2'-ヒドロキシヘキサデカノイル)-アミノオ
クタデカン-1,3-ジオール(B)及びコレステロール
(C)を配合してなるラメラ液晶相形成の三元相平衡図
を示している。図3は、ラセミ体の2-オクタデカノイル
アミノオクタデカン-1,3-ジオール(A)、(2S,3R)-2-(2
ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-
ジオール(B)及びコレステロール(C)を配合してなる
ラメラ液晶相形成の三元相平衡図を示している。
【0067】
【実施例3】 (ラセミ体組成物及び光学活性組成物の
比較) (バリアー機能検定試験1)方法:前述の、脂質組成物
1、脂質組成物3及び脂質組成物5をそれぞれ1重量%
となるようにクロロホルムに溶解し、SV-50タイプのサ
ンプル瓶の口の外径に合わせて切り取ったNo.5Cタイプ
の濾紙(ADVANTEC社製)を上記各クロロホルム溶液に浸
した。それら各濾紙を取り出して、温度60℃にセットし
たインキュベーター中で2時間放置してクロロホルムを
留去した。その後、各濾紙を10gの水を容れたSV-50タイ
プのサンプル瓶の口上に置き、直径24mmの穴をあけた該
サンプル瓶用の蓋を施して、温度60℃にセットした前述
のインキュベーター中に48時間放置した。なお、対照と
しては、クロロホルムのみに浸した後、上記と同様にク
ロロホルムを留去した濾紙を用いた。48時間後に、これ
らの瓶(n=2)の重量を測定して蒸散した水の量を算出し
て、バリアー機能(単位時間、単位面積あたりの水分蒸
散量)を求めた。表1に各脂質組成物のin vitro 法で
のバリアー機能の比較結果を示す。
【0068】 (表1) 脂質組成物 水分蒸散量(mg/cm2/h) 1 8.35 3 7.15 5 7.48 対 照 13.32
【0069】表1から判るように、 (2S,3R)-2-オクタ
デカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール及び(2S,3
R)-2-(2ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタデカ
ン-1,3-ジオールを含む脂質組成物3を浸潤させた濾紙
のバリアー機能を示す単位時間、単位面積あたりの水分
蒸散量が最も低く、次いで脂質組成物5、脂質組成物1
の順に高くなり、光学活性のセラミド同士を配合した脂
質組成物の方がラセミ体の2-オクタデカノイルアミノオ
クタデカン-1,3- ジオールを配合した脂質組成物よりも
バリア機能が高いと判断される一方で、それら光学活性
のセラミドを配合した脂質組成物の中では(2S,3R)-2-オ
クタデカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオールと(2
S,3R)-2-(2-ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタ
デカン-1,3-ジオールとを含む脂質組成物3のバリアー
機能が最も高いことが判明した。
【0070】(バリアー機能検定試験2) 方法:重量%で示す下記の各成分を混合して、エマルジ
ョンのサンプル1乃至5を作成した。 サンプル1:本発明の脂質組成物1 16%、Decaglyn
1M(*) 16%、1-3-ブタンジオール 12%、濃グリ
セリン 4%、精製水 52% サンプル2:本発明の脂質組成物3 16%、Decaglyn
1M 16%、1,3-ブタンジオール 12%、濃グリセ
リン 4%、精製水 52% サンプル3:本発明の脂質組成物5 16%、Decaglyn
1M 16%、1,3-ブタンジオール 12%、濃グリセ
リン 4%、精製水 52% サンプル4:(2S,3R)-2-オクタデカノイルアミノオク
タデカン-1,3-ジオール 16%、Decaglyn 1M 16
%、1,3-ブタンジオール 12%、濃グリセリン 4
%、精製水 52% サンプル5:(2S,3R,2'R)-2-(2'-ヘキサデカノイル)
アミノオクタデカン-1,3-ジオール 16%、Decaglyn
1M 16%、1,3-ブタンジオール 12%、濃グリセリ
ン 4%、精製水 52% サンプル6:サラコス HS(**) 16%、Decaglyn
1M 16%、1,3-ブタンジオール 12%、濃グリセリ
ン 4%、精製水 52% (*) モノミリスチン酸デカグリセリル(日光ケミカル
ズ(株)の商品名) (**) ヒドロキシステアリン酸コレステリル(日清製油
(株)の商品名) なお、サンプル4およびサンプル5は、セラミドのみを
配合した対照エマルジョンであり、サンプル6は、セラ
ミドを配合しない対照エマルジョンである。
【0071】SV-50タイプのサンプル瓶の口の外径にあ
わせて切り取ったNo.5Cタイプの濾紙にサンプル1−4
をそれぞれ40-60mg均一に塗布し、温度40℃、相対湿
度15%以下のインキュベーター中で2時間乾燥させ
た。その後、各乾燥濾紙を10gの水をいれたSV-50タイプ
のサンプル瓶の口上にのせ、直径24mmの穴をあけた同サ
ンプル瓶用の蓋を施して、上述のインキュベーター中に
96時間放置した。なお、対照としては、サンプルを塗
布しない乾燥濾紙を適用して、他と同様の操作を施し
た。96時間放置後、各サンプル瓶の重量を測定して、
それらの重量の減少量から検定試験1と同様に各サンプ
ルのバリアー機能を算出した。表2に種々の脂質組成物
を配合した各サンプルのin vitro法でのバリアー機能の
比較結果を示す。
【0072】 (表2) サンプル 水分蒸散量(mg/cm2/h) 1 5.25 2 2.91 3 3.48 4 6.77 5 6.75 6 6.63 対 照 12.25
【0073】上記のバリアー試験の結果、エマルジョン
のサンプルのバリアー機能としては、サンプル2が最も
高いことが判った。本サンプルの脂質組成物は、脂質組
成物3、すなわち、(2S,3R)−Aと(2S,3R)−Bの両者を含
有するものである。すなわち、サンプル2は、脂質組成
物1のA(ラセミ体)、(2S,3R)−Bとコレステロールと
の組成物を含むエマルジョン(サンプル1)、脂質組成
物5の(2S,3R)−A、(2S,3R,2'R)−Bとコレステロールと
の組成物を含むエマルジョン(サンプル3)よりもバリ
アー機能が高いことが判明した。また、セラミドのみを
配合したエマルジョン(サンプル4、サンプル5)やセ
ラミドを配合しないエマルジョン(サンプル6)のバリ
アー機能はかなり低かった。
【0074】
【実施例4】 (従来の脂質組成物との比較)前述の実
施例3(ラセミ体組成物と光学活性体組成物との比較)
で述べた方法に従い、下記に示す脂質組成物からエマル
ジョンサンプルを調製し、各サンプルのバリアー機能を
前述の脂質組成物3から調製したエマルジョンサンプル
2と比較した。組成比は重量比で示す。
【0075】(脂質組成物7):(2S,3R)-2-アセトアミ
ノオクタデカン-1,3-ジオール(D):(2S,3R)-2-オクタ
デカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオール(A):ヒ
ドロキシステアリン酸コレステリル(E):コレステロ
ール(C)=1:2:1:2 (脂質組成物8):疑似セラミド(F):ステアリン酸
(G):コレステロール(C):イソステアリン酸コレス
テリル(H)=10:6:3:1(ここで、疑似セラミ
ドとは、N-(3-ヘキサデシルオキシ-2-ヒドロキシプロピ
ル)-N-2-ヒドロキシエチルヘキサデカアミドを示す。)
【0076】上記2種の脂質組成物を用いて、実施例3
と同じく、重量%で示す下記の成分を混合して、エマル
ジョンのサンプル7乃至8を作成した。 サンプル7:脂質組成物7 16%、Decaglyn 1M 1
6%、1,3-ブタンジオール 12%、濃グリセリン 4
%、精製水 52% サンプル8:脂質組成物8 16%、Decaglyn 1M 1
6%、1,3-ブタンジオール 12%、濃グリセリン 4
%、精製水 52% 上記2種のエマルジョンおよび比較サンプルである実施
例3記載のサンプル2とのバリアー機能を実施例3と全
く同じ方法で実施した。表3に、本発明の脂質組成物お
よび従来の液晶構造を有する脂質組成物を配合した各エ
マルジョンのin vitro法でのバリアー機能の比較結果を
示す。
【0077】(表3) サンプル 水分蒸散量(mg/cm2/h) 2 3.17 7 4.56 8 3.83
【0078】上記バリアー機能検定の結果、サンプル2
のバリアー機能がサンプル7およびサンプル8のバリア
ー機能を上回る、すなわち、(2S,3R)-2-オクタデカノイ
ルアミノオクタデカン-1,3-ジオール、(2S,3R)-2(2-ヒ
ドロキシヘキサデカノイルアミノ)-1,3-ジオールおよび
コレステロールを脂質組成物とするエマルジョンのバリ
アー機能が従来の脂質組成物を用いたエマルジョンのバ
リアー機能を上回ることが判明した。
【0079】
【実施例5】 (クリームの調製)脂質組成物3又は4
を、下記処方の油相に加えて加熱溶解する(A相)。B相
を均一溶解し、C相を加えて80℃に保ち、A相を加えてホ
モジナイザーを用いて激しく撹拌して得た混合物を45℃
まで冷却後、D相を加えて撹拌、均一化して室温まで冷
却することによりクリームを調製した。
【0080】 処方 重量% A相 脂質組成物3又は4 1.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.7 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3.0 ステアリン酸 1.0 サラシミツロウ 2.5 パルミチン酸セチル 2.0 ベヘニルアルコール 0.5 ポリオキシエチレンソルビットミツロウ(6E.O) 0.5 トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 5.0 スクワラン 10.0 ブチルパラベン 0.1 B相 精製水 68.27 カルボキシビニルポリマー 0.1 1,3-ブチレングリコール 3.0 メチルパラベン 0.2 C相 精製水 1.0 水酸化ナトリウム 0.03 D相 香料 0.1
【0081】
【実施例6】 (ローションの調製)脂質組成物4又は
5を、下記処方の油相に加えて加熱溶解し均一化し(A
相)、80℃に加熱しておいたB相に加えてホモジナイザ
ーにて激しく撹拌して乳化後45℃まで冷却し、C相を加
えて室温まで冷却することにより、ローションを調製し
た。
【0082】 処方 重量% A相 脂質組成物4又は5 1.0 モノミリスチン酸デカグリセリル 1.0 濃グリセリン 2.0 1,3-ブチレングリコール 2.0 メチルパラベン 0.1 B相 精製水 93.88 C相 香料 0.02
【0083】
【実施例7】 (乳液の調製)脂質組成物5又は6を、
下記処方の油相に加えて加熱溶解して均一化する(A
相)。B相を溶解、均一化して後、C相を加え80℃に保
ち、A相を加えてホモジナイザーを用いて撹拌、乳化後4
5℃まで冷却後D相を加えて撹拌、均一化して、乳液を調
製した。
【0084】 処方 重量% A相 脂質組成物5又は6 1.0 濃グリセリン 3.0 スクワラン 5.0 トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 5.0 モノミリスチン酸デカグリセリル 2.0 ベヘニルアルコール 1.0 親油型モノステアリン酸グリセリル 0.5 パルミチン酸セチル 0.5 ステアリン酸 0.5 プロピルパラベン 0.1 B相 精製水 78.07 カルボキシビニルポリマー 0.1 1,3-ブチレングリコール 2.0 メチルパラベン 0.1 C相 精製水 1.0 水酸化ナトリウム 0.03 D相 香料 0.1
【0085】
【実施例8】 (口紅の調製)脂質組成物3又は4を、
下記処方に加えて加熱溶解、均一化して後、冷却するこ
とにより、口紅を調製した。
【0086】 処方 重量% 脂質組成物3又は4 1.0 ミツロウ 28.0 セレシン 5.0 キャンデリラロウ 5.0 ヒマシ油 30.0 ラノリン 5.0 カカオ脂 10.0 モノステアリン酸グリセリル 3.0 流動パラフィン 5.0 ブロモ酸 1.0 レーキ(着色料) 6.5 香料 0.5
【0087】
【実施例9】 (親水性軟膏の調製)脂質組成物4又は
5を、下記処方の油層に加えて加熱溶解して均一化する
(A相)。B相を溶解、均一化して後80℃に保ち、A相
を加えて撹拌、均一化して、親水性軟膏を調製した。
【0088】 処方 重量% A相 脂質組成物4又は5 3.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 5.0 セタノール 6.0 プロピレングリコール 9.0 B相 プロピレングリコール 1.0 精製水 53.9 メチルパラベン 0.1
【0089】
【実施例10】 (油性軟膏の調製)脂質組成物3又は
4を、下記処方に加えて、加熱溶解して均一化して後冷
却して油性軟膏を調製した。
【0090】 処方 重量% 脂質組成物3又は4 3.0 流動パラフィン 38.8 ワセリン 58.2
【0091】
【実施例11】実施例5における脂質組成物3を配合し
たクリーム(以下クリーム1と略)及び該脂質組成物を
含有しないクリーム(以下ブランクと略)、また比較例
として、(2S,3R)-2-オクタデカノイルアミノオクタデ
カン-1,3-ジオール(セラミド2)または(2S,3R,2'R)
-2-(2'-ヒドロキシヘキサデカノイル)アミノオクタデ
カン-1,3-ジオール(セラミド5)を下記配合により調
製した(それぞれ、クリーム2およびクリーム3と
略)。なお、クリームの調製法は実施例5に準じ、ブラ
ンクの場合には精製水の重量%を69.27%とした
(クリーム4)。
【0092】 処方 重量% A相 セラミド2又はセラミド5 0.6 コレステロール 0.4 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.7 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3.0 ステアリン酸 1.0 サラシミツロウ 2.5 パルミチン酸セチル 2.0 ベヘニルアルコール 0.5 ポリオキシエチレンソルビットミツロウ(6E.O) 0.5 トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 5.0 スクワラン 10.0 ブチルパラベン 0.1 B相 精製水 68.27 カルボキシビニルポリマー 0.1 1,3-ブチレングリコール 3.0 メチルパラベン 0.2 C相 精製水 1.0 水酸化ナトリウム 0.03 D相 香料 0.1
【0093】これらのクリームを用いて、年齢23乃至
54才の、比較的乾燥肌の女性パネリスト15名に評価
を依頼した。なお本評価は11月から翌年2月までの比
較的に乾燥した時期に実施した。本評価は、予め各クリ
ームを塗布する場所を決めた両腕の下腕部の4ヶ所に、
1日1乃至2回、20日間連続して実施し、実施期間中
のクリームののび、実施期間中および実施期間後の肌の
しっとり感乃至柔軟感及び総合的使用感の比較を下記基
準にて評価を行い、それらの平均点から判定した。
【0094】 [評価] [判定] 5点:非常に良好 ◎:平均点4.5以上 4点:良好 ○:平均点3.5以上、4.5未満 3点:普通 △:平均点2.5以上、3.5未満 2点:やや不良 ×:平均点2.5未満 1点:不良 得られた結果を表4に示す。c.1、c.2、c.3お
よびc.4は、クリーム1、クリーム2、クリーム3お
よびクリーム4を示す。
【0095】 (表4) 項目(使用感) c.1 c.2 c.3 c.4 クリームののび ◎ ○ △ × しっとり感・柔軟感 ◎ ○ ○ △ 総合的使用感 ◎ ○ ○ △
【0096】表4の結果から明らかなように、本発明の
脂質組成物3を配合したクリームは、比較のために用い
たクリーム2、クリーム3及びクリーム4よりものびが
良く、しっとり感や柔軟感の賦与及び総合的な使用感に
優れたものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (2S,3R)-2-オクタデカノイルアミノオクタデ
カン-1,3-ジオール(A)、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシヘキ
サデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール(B)及
びコレステロール(C)から成る三元相平衡図を示す。
【図2】 (2S,3R)-2-オクタデカノイルアミノオクタデ
カン-1,3-ジオール(A)、(2S,3R)-2-{(2R)-ヒドロキシヘ
キサデカノイル}アミノオクタデカン-1,3-ジオール(B)
及びコレステロール(C)から成る三元相平衡図を示す。
【図3】 ラセミ体の2-オクタデカノイルアミノオクタ
デカン-1,3-ジオール(A)、(2S,3R)-2-(2-ヒドロキシヘ
キサデカノイル)アミノオクタデカン-1,3-ジオール(B)
及びコレステロール(C)から成る三元相平衡図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/28 A61K 47/28 A61P 17/16 A61P 17/16 (72)発明者 沢野 清仁 神奈川県平塚市西八幡1丁目4番11号 高 砂香料工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 萩原 利光 神奈川県平塚市西八幡1丁目4番11号 高 砂香料工業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4C076 AA06 BB31 DD37 DD38 DD41 DD46 DD50 DD70 EE23 EE53 FF57 4C083 AA122 AB032 AB052 AC012 AC022 AC072 AC122 AC132 AC182 AC242 AC352 AC392 AC482 AC541 AC542 AD092 AD112 AD491 AD492 AD512 CC02 DD11 DD23 DD31 EE06 EE12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)一般式(I)、 【化1】 (式中、R1は、炭素数9乃至17の直鎖のアルキル基、
    R2は炭素数14乃至24の直鎖のアシル基を示す。)で
    表される2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールおよび
    その光学活性化合物の群から選ばれる少なくとも1つの
    成分(A)、(2)一般式(II)、 【化2】 (式中、R1は、炭素数9乃至17の直鎖のアルキル基、
    R3は、α位又はβ位の少なくとも一箇所が水酸基で置換
    された炭素数2乃至24の直鎖のアシル基を示す。)で
    表される2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールおよび
    その光学活性化合物の群から選ばれる少なくとも1つの
    成分(B)、および(3)ステロール類から選ばれる少
    なくとも1つの成分(C)からなる脂質組成物であっ
    て、上記の成分(A)、成分(B)および成分(C)が液
    晶構造を構築する比率で混合されていることを特徴とす
    る脂質組成物。
  2. 【請求項2】 成分(C)のステロール類が、コレステ
    ロールである請求項1記載の液晶構造を有する脂質組成
    物。
  3. 【請求項3】 一般式(II)のR3が、α位又はβ位を水
    酸基で置換した炭素数2乃至24の直鎖のアシル基を有
    する2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールである請求
    項1乃至請求項2記載の液晶構造を有する脂質組成物。
  4. 【請求項4】 成分(A)が、一般式(III)、 【化3】 (式中、R1、R2は、上記請求項と同様である。)の(2S,
    3R)-2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールである請求
    項1乃至請求項3記載の液晶構造を有する脂質組成物。
  5. 【請求項5】 成分(B)が、一般式(IV) 【化4】 (式中、R1、R3は、上記請求項と同様である。)の(2S,
    3R)-2-アシルアミノアルカン-1,3-ジオールである請求
    項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の液晶構造を有
    する脂質組成物。
  6. 【請求項6】 成分(A)と成分(B)、成分(B)と成
    分(C)、成分(A)と成分(C)の組成比(重量比)
    が、それぞれ、1:9乃至9:1、9:6乃至1:1
    0、1:1乃至1:9の範囲である請求項1乃至請求項
    5記載の液晶構造を有する脂質組成物。
  7. 【請求項7】 追加成分として、薬剤学的に許容される
    基剤を含む請求項1乃至請求項6のいずれか1つに定義
    された脂質組成物からなる化粧料または医薬品。
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