JP2740148C - - Google Patents

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、セラミドの混合物、特にタイプIIIセラミドと他のタイプのセラ
ミドの混合物を含み、特に顔及び身体の皮膚の保湿、あるいは頭皮及び爪の保湿
さえも可能にする化粧用もしくは皮膚科用の組成物に関する。本発明は、さらに
詳しくはこのタイプの保湿用組成物に関する。 【0002】 本発明はまた、皮膚の保湿における、もしくは非常な乾燥肌の処理のための皮
膚科用の軟膏または膏薬の調製における本組成物の使用に関し、また、皮膚の美
容処理のための方法に関する。発明はまた、タイプIIIセラミドの融点を下げ
るための方法にも関する。 【0003】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】 身体の皮膚、特に顔の皮膚は、風、寒さもしくは埃等の外界からの攻撃に常に
さらされており、これは、絶え間なく補わねばならない著しい水分の喪失を招く
。皮膚の脱水は、しばしば皺が寄ってざらざらした粗い皮膚に反映されるが、か
かる皮膚は剥離傾向があり、その弾性を失ったものである。さらに、皮膚病の場
合以外、脱水はしばしば老化した皮膚と類似している。しかしながら、若く、皺
を少なく見せたいという願いは増加している。 【0004】 乾燥肌もしくは乾燥傾向の肌の処理のための化粧用及び皮膚科用の組成物は、
数多く市販されている。このために、これらの組成物はポリオール(グリセロー
ル)の様な保湿活性成分を含むが、この保湿活性成分は不幸にもこれらの組成物
にしばしば粘性の感触を与え、このため多くの消費者がこれらを使用しないので
ある。これらの組成物はまた、皮膚を刺激し、炎症を起こさせて熱を持たせる短
所を有するヒドロキシ酸及び/又はその塩を含むこともあり、その結果、使用者
にはかなり不快なものとなっている。オイルもしくは他の脂肪物質を保湿活性成
分もしくは脱水を防ぐ活性成分として含む組成物もまた存在し、皮膚に浸透する
のにしばしば長い時間がかかり、皮膚上に脂性のフィルムを残す組成物となって
おり、このことは使用者には不評なものである。 【0005】 したがって、化粧用もしくは皮膚科用組成物に、新規な保湿活性成分もしくは
皮膚の脱水を防ぐ活性成分を導入し、そのバリア効果を取り戻すための調査が続
けられている。 【0006】 【従来の技術】 近年、セラミドもしくはプソイドセラミドの、保湿剤、及び/又は特に皮膚の
老化を防ぐ目的及び/又は制御する目的のために皮膚を再構築するための薬剤と
しての使用は、予測されていた(特に文献EP-A-556,957、EP-A-5
87,288及びEP-A-542,549を参照)。 【0007】 セラミドは、特に表皮の上層部中、いわばstratum corneum中では皮膚の主要
な成分である。セラミドには、表皮中のその位置及びその機能によって、多くの
タイプが存在する。セラミドという用語は、厳密な意味では、スフィンガニン、
4-ヒドロキシスフィンガニン、もしくはフィトスフィンゴシンのようなスフィ
ンゴシン族から成り、脂肪酸もしくはそのアミン官能基を経て脂肪酸誘導体に結
合している脂質のみを含むものである。 【0008】 stratum corneumのセラミドは、その鎖の不飽和度(0であってもよい)もし
くはヒドロキシル化の程度、その長さ及びその数によって異なる極性を有する、
クロマトグラフィー上で明瞭な6つのフラクションから成る。これらはその化学
的立体配置によりI、II、III、IV、V、VIa及びVIb類として一覧
される。これらの化学的立体配置は特に、Ceramidos,Key Components for Skin
Protection by R.D.Petersen,Cosmetics & Toiletries,Vol.107,Februar
y 1992,p.45-49及び文献EJD,No.1,Vol 1,October 1991,Review article
,p.39-43,Skin Ceramides: Structure and Function、M.Kerscher著に与え
られている。 【0009】 皮膚の角質細胞間接合剤の脂質及び特にセラミドは、ラメラ二重層もしくは複
数ラメラに配列され、バリアーを完全に保つ目的及びその保護の、抗浸透もしく は抗刺激等の役割を維持する目的のためにstratum corneumの凝集に加わる。 【0010】 バリアー特性にとって最も重要なのは、二重層の物理的状態、ラメラ形態であ
ることである。 【0011】 化粧用もしくは皮膚科用の組成物に導入されるセラミドは、皮膚から抽出する
ことができ、あるいはまた合成することもできる。皮膚からの抽出は必ずしも容
易ではない。加えて従来の化学的合成では、水和したもの、他の脂質と組み合わ
せたもののいずれでもよいが、皮膚のセラミドのようなラメラ構造にすることの
できるような純粋なセラミドを得ることは不可能である。通常ラセミ混合物が得
られ、この混合物には精製の問題がある(困難であること及び工程の長いこと)
。 【0012】 【課題を解決するための手段】 今日までに合成されたタイプIIIセラミドのみが、皮膚のセラミドと同一の
立体異性体構造を有し、また純粋であるという利点を有する。この立体異性体の
ために、これらのセラミドは、細胞内接合剤のようにラメラ状に配列することが
できる。これにより、異なる構造を有するセラミドに対して、皮膚とのよりよい
融和性及び増大した効果をもつのである。この立体異性化は、これらセラミドの
酵素を用いる製法により、ここでは立体異性酵素が用いられる。 【0013】 したがって出願当社は、皮膚の再構築及び/又は保湿、及び/又は老化を制御
する目的で、酵素を用いて得られるタイプIIIセラミドの化粧用もしくは皮膚
科用の組成物への導入を予測していた。残念ながら、これらセラミドは126°
のオーダーの高い融点を有し、従来より懸かる分野で用いられている成分と比較
ができない。そこで、化粧用もしくは皮膚科用の媒体中にこれらを溶解させるた
めには、組成物の他の成分を損なう必然的なリスクを伴うが、これらがその融点
に達するようにする必要がある。さらには、この高い温度のために該化粧用化合
物の製造は非常に複雑になっており(特定の道具を使用する)、そのコストを増 大させている。さらには、この高い溶解温度をもつ化合物は、適用後、皮膚上で
結晶の状態で見いだされる;この過剰に堅い状態では、皮膚の角質細胞間の空間
を埋めることができない。 【0014】 出願当社は、必然的に、単一の立体異性体の形態でのタイプIIIセラミドの
融点を下げる方法を探していた。 【0015】 驚くべきことに、単一の立体異性体の形態でのタイプVセラミドとタイプII
Iセラミドの組み合わせによれば、混合物の形成が可能であり、その溶解温度は
単一の立体異性体の形態でのタイプIIIセラミドのものよりも低くできること
が見いだされた。 【0016】 したがって本発明の主題は、単一の立体異性体の形態の少なくとも一のタイプ
IIIセラミド及び少なくとも一のタイプVセラミドの混合物を含む化粧用もし
くは皮膚科用の組成物である。 【0017】 更に本発明の主題としては、単一の立体異性体の形態での少なくとも一のタイ
プIIIセラミドの融点を低下させるための、このセラミドと少なくとも一のタ
イプVセラミドとを混合することによる方法である。 【0018】 上記の単一の立体異性体の形態でのタイプIIIセラミドは、酵素を用いて得
られたものであると有利である。 【0019】 特に、セラミドの混合物は、単一の立体異性体の形態での少なくとも一のタイ
プIIIセラミド、少なくとも一のタイプVセラミド及び少なくとも一のタイプ
IIセラミドの混合物である。 【0020】 単一の立体異性体の形態での少なくとも一のタイプIIIセラミド、少なくと
も一のタイプVセラミド、少なくとも一のタイプIIセラミド及び/又は少なく とも一のタイプIVセラミドを含むセラミドの混合物を用いることも可能である
。 【0021】 本発明で用いるセラミドは、一般的に下式(I)1は、飽和もしくは不飽和の、直鎖状もしくは分枝状の、C10〜C26アルキル
鎖を表し; R2は、飽和もしくは不飽和の、直鎖状もしくは分枝状の、C12〜C36アルキル
鎖を表し; R3は、Hもしくは−CO−CHOH−R2を表し; nは、0もしくは1を表す)に相当する。 【0022】 本発明に用いることのできるタイプIIIセラミドとしては、特にパルミチン
酸、テトラコサン酸、リノール酸もしくはステアリン酸のような12〜30の炭
素原子を有する脂肪酸によりアシル化したフィトスフィンゴシンを挙げることが
できる。特に、Brocades社により市販の、N-ステアロイルフィトスフィンゴシ
ンあるいはまたN-{2,3-ジヒドロキシ-1-(ヒドロキシメチル)ヘプタデシ
ル}オクタデカンアミンのようなセラミドIIIを利用するとよい。 【0023】 本発明に用いることのできるタイプVセラミドとしては、特に2-ヒドロキシ
ス テアリン酸もしくは2-ヒドロキシパルミチン酸等の12〜20の炭素原子を有
するヒドロキシル化脂肪酸によりアシル化されたスフィンゴシンを挙げることが
できる。特に、2-(2’-ヒドロキシヘキサデカノイルアミノ)オクタデカン-
1,3-ジオールの名でも知られる、N-(α-ヒドロキシパルミトイル)ジヒド
ロスフィンゴシンを利用する。 【0024】 例えばセラミドIIは、N-オレオイルジヒドロスフィンゴシンのような、オ
レイン酸、リノレン酸、ラウリン酸もしくはミリスチン酸等の12〜20の炭素
を有する脂肪酸によってN-アシル化されたスフィンゴシン、及びタイプIVセ
ラミドは特に、2-(2-ヒドロキシドコサイルアミノ)オクタデカン-1,3-ジ
オールとしても知られる、N-(α-ヒドロキシベヘノイル)ジヒドロスフィンゴ
シン等のような、21〜36の炭素原子を有するヒドロキシ酸によってN-アシ
ル化されているスフィンゴシンである。 【0025】 タイプVセラミド及び任意でタイプII及び/又はタイプIVセラミドは、好
ましくは混合物の融点を温度90℃よりも低く、より好ましくは85℃よりも低
くするのに充分な量で存在する。 【0026】 相図にプロットすることによれば、当業者には、特に90℃未満よりよいのは
85℃未満の融点の混合物を得ることを可能にするセラミドVのような、各セラ
ミドの量を決定することが可能である。 【0027】 溶融温度を低下させることは、結果として皮膚に適用した後に、特にバリアー
効果に関して結晶生成物よりも効果的な、アモルファスもしくは液晶生成物を生
ずる。 【0028】 セラミドIIIとVとの混合物には、組成物全重量に対してセラミドIIIを
35重量%あたりセラミドVを65重量%を用いることができ、これによって融
点を126℃から82.7℃に下げることが可能である。 【0029】 セラミドIII、V及びIIの混合物には、組成物全重量に対してセラミドI
IIを10重量%、セラミドVを50重量%及びセラミドIIを40重量%用い
ることができ、これによって融点を126℃から77.4℃に下げることが可能
である。または、組成物全重量に対してセラミドIIIを20重量%、セラミド
Vを40重量%及びセラミドIIを40重量%用いることができ、これによって
融点を126℃から69.8℃に下げることが可能である。 【0030】 溶融温度を77.8℃に下げるためにセラミドIII、V、II及びIVの混
合物を用いることもまた可能であって、組成物全重量に対して、それぞれセラミ
ドIII8%、セラミドV40%、セラミド32%及びセラミドIV20%の割
合とする。 【0031】 本組成物は、皮膚の保湿に非常に適したものである。そのため、本発明の主題
はさらに、皮膚の保湿のための上記組成物の使用である。しかしながら、本発明
の組成物はまた、皮膚を保護することが必要である、乾燥症の治療及び皮膚のあ
らゆる処置においてもまた使用することができる。実際、セラミドはそのバリア
ー効果で知られている。 【0032】 本発明の別の主題は、乾燥肌を治療する治療処置のための膏薬もしくは軟膏を
調製するための、上述の組成物の使用である。 【0033】 本発明の最後の主題は、皮膚の美容処理のための方法であって、上述の組成物
を皮膚に適用することからなることを特徴とするものである。 【0034】 本発明の組成物は、化粧用もしくは皮膚科用の組成物中に従来より用いられて
いる全ての成分を付加的に含むことができる。特に、植物オイル(サンフラワー
オイル、小麦胚芽オイル)、無機油(パラフィン)、シリコーン油(シクロメチ
コーン)、フッ素化油(ペルフルオロポリエーテル)もしくは合成油(パーセリ ンオイル、ミリスチン酸イソプロピル、オタタン酸セテアリル、モノステアリン
酸グリセリル)、水相、ゲル化剤等のような親水性補助剤、抗酸化剤(ビタミン
E)、保存料、乳白剤、中性化剤もしくは錯化剤、必須オイルのような親油性補
助剤、染料、脂肪アルコール、脂肪酸、ワックスもしくは香料、及び顔料(チタ
ンもしくは亜鉛の酸化物)及び充填剤を含むことができる。これらの補助剤は、
総計で、組成物全重量の0.1〜20%を占めることができる。 【0035】 本発明の組成物は、懸かる分野で用いられてきたあらゆる製剤投薬形態にて与
えられる。したがって、本発明による組成物は、水性もしくは油性の溶液の形態
、水性ゲルの形態、油中水型(W/O)もしくは水中油型(O/W)エマルショ
ンの形態、三成分水/油/水エマルションの形態もしくは脂質小胞の分散液(イ
オン性もしくは非イオン性)の形態で与えることができる。この組成物は、クリ
ーム、漿液、ローションもしくは乳液の体裁で与えることができる。 【0036】 エマルションには、場合によって、W/OもしくはO/W乳剤系を利用する。
脂質小胞を含む分散液の使用の間、脂質小胞は乳剤系を構成することができる。
乳剤系の量は、従来より組成物全重量の0.1〜10%から選択されている。 【0037】 本発明において用いることのできるO/W乳化剤としては、ICI社によって、
それぞれ“Myrj 53”及び“Myrj 52”の商品名で市販のPEG−
50ステアラート及びPEG−40ステアラート、ICI社によって“Span
65”の商品名で市販のソルビタントリステアラート、及びICI社によって“S
pan 60”の商品名で市販のソルビタンステアラートを挙げることができる
。 【0038】 本発明において用いることのできるW/O乳化剤としては、Goldschmidt社に
よって“Abil WE 09”の商品名で市販の、ポリグリセリル-4=イソス
テラート/セチルジメチコーン=コポリオール/ヘキシル=ラウラート混合物、及
びHuls社により“Imwitor 780 K”の商品名で市販の、イソステア
リル=ジグリセリル=スクシナートあるいはまた砂糖を挙げることができる。 【0039】 組成物がゲルの形態を有する場合、多糖類(キサンタンガム、カロブガム(ca
rob gum))及びカルボキシビニルポリマーのような従来のゲル化剤が利用され
る。 【0040】 本発明の組成物は、セラミド以外の活性成分を付加的に含むことができる。こ
れらの活性成分は、尿素、蛋白質及びこれらの水和物(特にアミノ酸)もしくは
ポリオール(グリセロール、ソルビトール)等のような保湿剤、もしくはアラン
トイン及びその誘導体のような治療剤等のような親水性活性成分であってよい。
これらの活性成分はビタミン類(ビタミンA、F、B)及びその誘導体のような
親油性活性成分であってもよい。これらの付加的な活性成分は、オクチル=メト
キシシンナマートのような小胞及び/又は紫外線を排除するための親水性もしく
は親油性のスクリーニング剤、あるいはまた皮膚科用活性成分であってもよい。 【0041】 以下の説明は、詳説として与えられ、限定を伴うものではない。実施例中のパ
ーセンテージは、重量で与えられる。 【0042】 【実施例】 実施例1:保湿用水中油型エマルション Union Carbide社製“揮発性シリコーン7158” 10.0 ペルヒドロソスクアレン 18.0 流動ワセリン 5.0 流動ラノリン 4.0 Atlas社製“Arlacel 165” 6.0 Atlas社製“Tween 60” 2.0 N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.52 N-(α-ヒドロキシパーミトイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.36 セチルアルコール 1.2 ステアリルアルコール 2.5 水酸化ナトリウム 0.008 プロピレングリコール 5.0 トリエタノールアミン 0.1 防腐剤 0.3 抗酸化剤 0.3 脱イオン水 全体を100とする量 【0043】 エマルションは、白色のクリームの形態であって、皮膚を回復し、保湿するた
め、夜に適用された。これは、あらゆる肌に向くものである。 【0044】 実施例2:保湿用水中油型エマルション 小麦胚芽オイル 2.0 モノステアリン酸グリセリル 3.0 “PEG 400” 3.0 “Carbopol 941” 0.2 ミリスチン酸イソプロピル 1.0 N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.2 N-(α-ヒドロキシパーミトイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.1 セチルアルコール 3.0 ステアリルアルコール 3.0 水酸化ナトリウム 0.008 プロピレングリコール 5.0 防腐剤 0.3 香料 0.5 脱イオン水 全体を100とする量 【0045】 このエマルジョンは、あらゆる肌タイプに用いることのできる保湿用白色デイ クリームである。 【0046】 実施例3:保湿用水中油型エマルション 流動ワセリン 10.0 Goldschmidt社の“Protegin X” 20.0 サンフラワーオイル 15.0 芳香族組成物 1.0 N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.02 N-(α-ヒドロキシパーミトイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.04 N-オレオイルジヒドロスフィンゴシン 0.04 硫酸マグネシウム 0.5 グリセロール 5.0 Henkel社の“Cetrol HE” 4.0 防腐剤 0.3 脱イオン水 全体を100とする量 【0047】 このクリームは、特に、敏感な乾燥肌の夜用処理のためのものである。 【0048】 実施例4:保湿用水中油型エマルション Goldschmidt社の“Abil WE 09” 5.0 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 Union Carbide社の“揮発性シリコーン7158” 8.0 Degussa社の“Aerosil R 812” 0.4 Dragocco社の“Purcellin oil” 14.0 塩化ナトリウム 0.5 Gattefosse社の“Transcutol” 3.0 N-(α-ヒドロキシベヘノイル) ジヒドロスフィンゴシン 1.0 N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.04 N-(α-ヒドロキシパーミトイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.25 N-オレオイルジヒドロスフィンゴシン 1.6 水酸化ナトリウム 0.008 流動ワセリン 5.0 防腐剤 0.3 脱イオン水 全体を100とする量 【0049】 このクリームは、特に、敏感な乾燥肌の夜用処理のためのものである。 【0050】 実施例5:水/アルコール性ゲル “Carbopol 940” 0.9 N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.2 N-(α-ヒドロキシパーミトイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.1 エチルアルコール 20.0 トリエタノールアミン 0.3 プロピレングリコール 5.0 “Transcutol” 5.0 防腐剤 0.3 香料 0.3 脱イオン水 全体を100とする量 【0051】 このゲルは、乾燥肌の保湿及び再構築に用いることのできる保湿用色デイクリ
ームである。 【0052】 実施例6:乳化された水中油型ゲル “Carbopol 940” 0.6 Union Carbide社の“揮発性シリコーン7158” 3.0 Dragocco社の“Purcellin oil” 7.0 N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.06 N-(α-ヒドロキシパーミトイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.04 エチルアルコール 10.0 トリエタノールアミン 0.2 Gattefosse社の“Tefosse 63” 3.0 “Cetiol HE” 2.0 カフェイン 1.0 防腐剤 0.3 香料 0.4 脱イオン水 全体を100とする量 【0053】 このゲルは、あらゆるタイプの肌の身体の保湿のためのものである。 【0054】 実施例7:水性ゲル “Carbopol 940” 0.6 “Transcutol” 5.0 トリエタノールアミン 0.3 防腐剤 0.3 プロピレングリコール 3.0 水酸化ナトリウム 0.007 N-(α-ヒドロキシベヘノイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.03 N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.05 N-(α-ヒドロキシパーミトイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.02 【0055】 このゲルは、むしろ乾燥肌の身体を保湿するためのものである。 【0056】 実施例8:非イオン性リポソームを含有するクリーム “Carbopol 940” 0.2 “Transcutol” 3.0 トリエタノールアミン 0.2 防腐剤 0.3 ポリグリセリル-3=セチルエーテル 3.8 β-シトステロール 3.8 リン酸ジセチル 0.4 水酸化ナトリウム 0.07 N-オレイルジヒドロスフィンゴシン 0.2 N-ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.1 サンフラワーオイル 35.0 N-(α-ヒドロキシパーミトイル) ジヒドロスフィンゴシン 0.25 香料 0.6 脱イオン水 全体を100とする量 【0057】 このゲルは、むしろ乾燥肌を、特に夜の間に保湿し、再構築するためのもので
ある。 【0058】 実施例中に与えられたセラミドの混合物はいずれも、単独で含まれて混合物の
部分を占めるセラミドよりも低い融点を有するものである。 【0059】 例として、追加される図は、タイプIIIセラミド20重量%、タイプVセラ
ミド40重量%及びタイプIIセラミド40重量%の示差走査熱量計(DSC)
曲線である。この曲線は比較セル(空)とセラミドを含む測定セルとの温度の相
違を、これらの測定セルと比較セルとを含むオーブンの、℃で与えられる温度の 関数で与えるものである。温度は、10℃/分の速度で上昇させた。混合物の溶
解スパイク(spike)は、67.63℃の温度に対応する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 タイプIIIセラミド20重量%、タイプVセラミド40重量%及
びタイプIIセラミド40重量%の示唆走査熱量計曲線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 酵素を用いて合成された単一の立体異性体の形態の少なくとも一
    のタイプIIIセラミドと少なくとも一のタイプVセラミドの混合物を含むこと
    を特徴とする化粧用もしくは皮膚科用の組成物。 【請求項2】 上記混合物が、少なくとも一のタイプIIIセラミド、少なくと
    も一のタイプVセラミド及び少なくとも一のタイプIIセラミドの混合物である
    ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。 【請求項3】 上記セラミドが、タイプIIIセラミド以外は、混合物の融点を
    90℃以下に下げるのに充分な量で存在することを特徴とする請求項1又は2に
    記載の組成物。 【請求項4】 上記セラミドが、以下の化学式(I) 1は、飽和もしくは不飽和の、直鎖状もしくは分枝状の、C10〜C26アルキル
    鎖を表し; R2は、飽和もしくは不飽和の、直鎖状もしくは分枝状の、C12〜C36アルキル
    鎖 を表し; R3は、Hもしくは−CO−CHOH−R2を表し; nは、0もしくは1を表す)に相当することを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項に記載の組成物。 【請求項5】 上記セラミド混合物が、組成物全重量に対して、タイプIIIセ
    ラミドを20重量%、タイプVセラミドを40重量%及びタイプIIセラミドを
    40重量%含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物
    。 【請求項6】 上記タイプIIのセラミドが、N-オレオイルジヒドロスフィン
    ゴシンであることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項7】 上記タイプVセラミドが、N-(α-ヒドロキシパーミトイル)ジ
    ヒドロスフィンゴシンであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に
    記載の組成物。 【請求項8】 上記タイプIIIセラミドが、N-ステアロイルフィトスフィン
    ゴシンであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項】 請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物を皮膚に適用する
    ことからなることを特徴とする、皮膚の美容処理方法。 【請求項10】 単一の立体異性体の形態の少なくとも一のタイプIIIセラミ
    ドの融点を低下させる方法において、該セラミドに少なくとも一のタイプVセラ
    ミドを混合することからなる方法。 【請求項11】 タイプIIIセラミド以外のセラミドが、混合物の融点を90
    ℃末満にまで低下させるのに充分な量で存在することを特徴とする請求項10
    記載の方法。 【請求項12】 タイプIIIセラミド以外のセラミドが、混合物の融点を85
    ℃未満にまで低下させるのに充分な量で存在することを特徴とする請求項11
    記載の方法。

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