JP2001348303A - 殺虫液組成物 - Google Patents

殺虫液組成物

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JP2001348303A
JP2001348303A JP2000167837A JP2000167837A JP2001348303A JP 2001348303 A JP2001348303 A JP 2001348303A JP 2000167837 A JP2000167837 A JP 2000167837A JP 2000167837 A JP2000167837 A JP 2000167837A JP 2001348303 A JP2001348303 A JP 2001348303A
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JP
Japan
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isostearic acid
insecticidal
solution composition
alcohol
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JP2000167837A
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English (en)
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Tsunesuke Kagosaki
恒祐 籠▲崎▼
Yukiya Kubo
之哉 久保
Yoko Imaizumi
洋子 今泉
Koichi Takada
浩一 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカ
ーバメイト及びアルコールを含有する殺虫液であって、
2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカーバメイト
が分解することなく安定に維持できる殺虫液を提供す
る。 【解決手段】 2−イソプロポキシフェニル−N−メチ
ルカーバメイト及びアルコールを含有する殺虫液組成物
に、安定化剤としてイソステアリン酸またはイソステア
リン酸誘導体を添加してなることを特徴とする殺虫液組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺虫液組成物に関
し、詳しくは、2−イソプロポキシフェニル−N−メチ
ルカーバメイトが分解することなく、安定に維持できる
殺虫液組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】2−イソプロポキシフェニル−N−メチ
ルカーバメイト(以下、プロポクスルとも言う)は、衛
生害虫、農業害虫等に対して高い殺虫効力を有し、種々
の製剤として害虫の防除に広く用いられている。ところ
がプロポクスルは、その性質からして安定な化合物とは
言えず、製剤とした時、また保管している間に分解して
使用時に十分な殺虫効力が得られないことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するため、本発明者らは検討をすすめる中で、プロポ
クスルはアルコールと共に用いた時には分解が早くな
り、安定に維持することがより難しくなることがわかっ
た。しかしその有効な解決手段は知られていないのが現
状である。そこで本発明は、アルコールと共に用いた時
にプロポクスルが分解することがなく、安定に維持する
ことができる殺虫液組成物を提供することを目的とした
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を満足するため鋭意検討した結果、プロポクスル及びア
ルコールを含有する殺虫液組成物に、安定化剤としてイ
ソステアリン酸またはイソステアリン酸誘導体を添加す
ることで、プロポクスルが分解することなく、安定に維
持できることを見い出し本発明を完成させた。
【0005】すなわち本発明は、2−イソプロポキシフ
ェニル−N−メチルカーバメイト及びアルコールを含有
する殺虫液組成物に、安定化剤としてイソステアリン酸
またはイソステアリン酸誘導体を添加してなることを特
徴とする殺虫液組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の殺虫液組成物は、プロポ
クスル及びアルコールを含有し、プロポクスルは殺虫液
組成物全量に対して0.1〜30重量%、さらには5〜
10重量%含有するのが好ましい。
【0007】またアルコールとしては、エタノール、変
性アルコール、イソプロパノール、メタノール等が挙げ
られる。これらは殺虫液組成物全量に対して70〜9
9.9重量%、さらには80〜95重量%含有するのが
好ましい。
【0008】さらに本発明において安定化剤であるイソ
ステアリン酸には、常温で液体であるイソステアリン
酸、2−ヘプチルウンデカン酸、2−イソヘプチルイソ
ウンデカン酸等のイソステアリン酸の異性体があげられ
る。本発明においてイソステアリン酸誘導体はイソステ
アリン酸残基を有するものであり、例えばイソステアリ
ン酸−2−ヘキシルデシル、モノイソステアリン酸グリ
セリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソ
ステアリン酸デカグリセリル、トリイソステアリン酸ジ
グリセリル、モノイソステアリン酸バチル、イソステア
リン酸フィトステリル、モノイソステアリン酸ソルビタ
ン、モノイソステアリン酸POE(2O)ソルビタン、
セスキイソステアリン酸ソルビタン、ジイソステアリン
酸−モノ水素添加ロジン−グリセリル等が含まれる。本
発明においてイソステアリン酸またはイソステアリン酸
誘導体は殺虫液組成物全量に対して0.01〜10重量
%、さらには0.1〜2重量%添加するのが好ましい。
添加量が少ないと安定化が十分でないことがあり、多過
ぎると殺虫液組成物の粘性が増えることがあり、例えば
エアゾール剤、ポンプ剤等にした時に十分に噴射されな
いことなどがあり好ましくない。
【0009】そして本発明の効果を奏する限り、公知の
殺虫剤、殺菌剤、消臭剤、共力剤、酸化防止剤、溶剤、
乳化剤、香料、色素等を含有してもよい。
【0010】例えば、エトフェンプロックス、シフェノ
トリン、メトキサジアゾン、フェノトリン、ペルメトリ
ン等の殺虫剤;イソプロピルメチルフェノール、パラオ
キシ安息香酸エステル、4−クロロ−3,5−キシレノ
ール等の殺菌剤;メタクリル酸ラウリル、ポリフェノー
ル等の消臭剤;オクタクロロジプロピルエーテル、ピペ
ロニルブトキサイド、サイネピリン222等の共力剤;
ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトル
エン、エリソルビン酸等の酸化防止剤;水、グリコー
ル、ノルマルパラフィン、トルエン、ヘキサン等の溶
剤;プロピレングリコールメチルエーテル、3−メトキ
シ−3−メチル−1−ブタノール、乳酸エチル等の乳化
剤等が挙げられる。
【0011】本発明の殺虫液組成物は上記の各種成分を
用いて、例えば、液剤、乳剤、エアゾール剤、ポンプ剤
等の任意の形態にすることができる。液剤、乳剤等の液
体製剤とするには、エタノール、変性アルコール等のア
ルコールをそのまま溶剤として用い、上記殺虫液組成物
における配合量の範囲で調整すればよい。さらに他の溶
剤と混合してもよく、その場合には、水やグリコール等
を適宜混合して、目的とする性状(粘性等を調整する)と
すればよい。このような液体製剤は、放出、散布口を有
する容器等に入れて、必要な場所に散布して用いればよ
い。
【0012】エアゾール剤やポンプ剤等の噴射して用い
る製剤とするには、噴射機構を有する容器や缶に充填す
ればよい。例えば、エアゾール剤とするには、上記の殺
虫液組成物と共に噴射剤(液化石油ガス、ジメチルエー
テル、フルオロカーボン等の液化ガス;窒素、炭酸ガ
ス、圧縮空気、亜酸化窒素等の圧縮ガスなど)をエアゾ
ール容器等に加圧充填(0.2〜0.6Mpa)して含
有させればよく、エアゾール剤全量に対して殺虫液組成
物を10〜50重量%、さらには20〜40重量%とす
ればよい。
【0013】エアゾール剤としては、定量噴射型、全量
噴射型、噴射量可変型、正倒立噴射型、通常噴射型等が
あげられ、必要に応じて、遅延噴射機構やタイマー機構
等を設けてもよい。
【0014】ポンプ剤とするには、殺虫液組成物をミス
ト状等に噴射できる噴口をもつ容器に充填すればよい。
【0015】本発明の殺虫液組成物の防除対象として
は、ゴキブリ、ノミ、南京虫、屋内塵性ダニ、ハエ、蚊
等の衛生害虫;ヌカカ、ダンゴムシ、ワラジムシ、ヤス
デ、ゲジゲジ、ムカデ、ケムシ、シロアリ、アリ、クモ
等の不快害虫が挙げられる。
【0016】
【実施例】以下に実施例において本発明を具体的に説明
するが、これらの実施例に限定されるものではない。
【0017】(1)殺虫液組成物の安定性試験 プロポクスル1gを変性アルコールで20mlとした殺
虫液組成物(比較例1)と、この殺虫液組成物にイソス
テアリン酸0.2gを添加した殺虫液組成物(実施例
1)を調整した。各々の殺虫液組成物をブリキ缶に密封
し、50℃及び60℃で保管し、経時的にプロポクスル
の含有量を液体クロマトグラフで分析して調べた。試験
の結果は第1表に初期値を100(%)として残存率
(%)で示した。プロポクスルの残存率は1ケ月経過後
において、実施例1と比較例1とでは50℃及び60℃
のいずれにおいても明瞭な差があり、安定化剤としてイ
ソステアリン酸が有効であることがわかる。
【0018】
【表1】 第1表 殺虫液組成物の安定性 保管期間 初期値 1週間 2週間 1ケ月 50℃ 実施例1 100 96.1 96.5 95.5 比較例1 100 75.9 53.4 28.4 60℃ 実施例1 100 97.4 97.3 92.4 比較例1 100 59.4 29.6 4.3
【0019】(2)エアゾール剤の安定性試験 プロポクスル1g、エトフェンプロックス1g及びメタ
クリル酸ラウリル0.4gを変性アルコールで20ml
とした殺虫液組成物と、噴射剤(ジメチルエーテル)8
0mlをエアゾール缶に充填(0.42Mpa)し、バ
ルブを取付け殺虫エアゾール剤(比較例2)を得た。ま
た、この殺虫エアゾール剤の殺虫液組成物にイソステア
リン酸0.2gを添加した殺虫エアゾール(実施例2)
を得た。そして各エアゾール剤を40℃で1ケ月保管
し、プロポクスルの残存率(%)を上記と同様にして調
べた。試験は2回行い、結果を平均した。試験の結果は
第2表に示したとおり、安定化剤としてイソステアリン
酸を添加した実施例2は、比較例2と比べてプロポクス
ルの残存率が高かった。
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明の殺虫液組成物は、プロポクスル
及びアルコールを含有する殺虫液組成物に、安定化剤と
してイソステアリン酸またはイソステアリン酸誘導体を
添加することで、プロポクスルが分解することなく、安
定に維持できる。そのためアルコールを含有する液剤、
乳剤、エアゾール剤、ポンプ剤等に用いるのに適してい
る。さらにイソステアリン酸は、殺虫液組成物に添加し
てもPHが弱酸性〜中性域であることから、エアゾール
缶に充填しても錆を発生させたり劣化を及ぼすことがな
いという長所をもつ。又、安定した殺虫効力を維持する
ことができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4H011 AC01 AC02 BA04 BB13 BC03 BC06 DA12 DA21 DB05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−イソプロポキシフェニル−N−メチ
    ルカーバメイト及びアルコールを含有する殺虫液組成物
    に、安定化剤としてイソステアリン酸またはイソステア
    リン酸誘導体を添加してなることを特徴とする殺虫液組
    成物。
JP2000167837A 2000-06-05 2000-06-05 殺虫液組成物 Pending JP2001348303A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168565A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Lion Corp 蚊用水性ベイト剤および蚊の駆除方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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