JP2001347050A - メダル等の押上げ搬送装置 - Google Patents

メダル等の押上げ搬送装置

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JP2001347050A
JP2001347050A JP2000172875A JP2000172875A JP2001347050A JP 2001347050 A JP2001347050 A JP 2001347050A JP 2000172875 A JP2000172875 A JP 2000172875A JP 2000172875 A JP2000172875 A JP 2000172875A JP 2001347050 A JP2001347050 A JP 2001347050A
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medal
screw conveyor
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screw
conveyed
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Masao Iwami
政夫 岩見
Hiromitsu Sumino
博光 角野
Seiji Yoshii
誠治 吉井
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EIBISU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置全体の大型化を招くことのない構造としな
がらも、メダルなどの被搬送物を比較的高い搬送経路に
対しても小さな駆動力で円滑、且つ高速に押し上げなが
ら搬送することのできるメダル等の押上げ搬送装置を提
供する。 【解決手段】スクリュー羽根22dが被搬送物23の挿
入が可能な間隙を有するピッチの螺旋形状に形成されて
いるとともに間隙からなる被搬送物受け部22fに被搬
送物23の一部を保持するスクリューコンベア3と、ス
クリューコンベア3を所定速度で回転駆動する駆動源2
と、スクリューコンベア3の一側方に沿って配置され、
被搬送物受け部22fに一部を保持された被搬送物23
をスクリューコンベア3と共回りするのを阻止して被搬
送物23の他部を摺動させながら上方に導く規制ガイド
4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として遊戯機用
のメダルやコイン或いはパチンコ玉などの比較的小さな
サイズの被搬送物を整列状態で上方へ搬送する用途に好
適に用いることのできる押上げ搬送装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】メダルやコイン或いは硬貨などの比較的
小さなサイズの物品では、これらを集めて貯留した容器
などから上方へ向け一旦搬送したのちに、1枚ずつ所定
箇所内に投入しながら、その投入個数をカウントすると
いったことが多々行われる。従来、このような用途に用
いられている押上げ搬送装置としては、ホッパー方式と
バケット方式のものが一般的である。
【0003】ホッパー方式の押上げ搬送装置は、被搬送
物がメダルやコインなどの偏平形状のものである場合、
その被搬送物の対向両側部を摺動自在に嵌まり込ませて
保持することのできる一対の保持溝を有する搬送用レー
ルが用いられ、被搬送物がパチンコ玉のような球体であ
る場合、被搬送物の断面形状よりも僅かに大きな断面形
状を有する搬送用パイプなどが用いられる。そして、被
搬送物は、例えば回転式押出し機などによって貯留容器
内から1枚ずつまたは1個ずつ搬送用レールまたは搬送
用パイプ内に強制的に送り込まれる。これにより、後か
ら順次送り込まれる被搬送物は上方側の各被搬送物を押
し上げていき、各被搬送物は搬送用レールまたは搬送用
パイプ内に一列に整列された状態で上方に搬送される。
【0004】一方、バケット方式の押上げ搬送装置は、
例えば、上下一対のスプロケットに巻き掛けられたコン
ベア用ローラチェーンに複数のバケットが所定間隔で取
り付けられた構造を有している。そして、各バケット
は、ローラチエーンの回送に伴って上下動する状態に回
動させて、下限位置において貯留容器内を通過するとき
に、その貯留容器内の被搬送物をすくい上げるように内
部に入れて上昇し、上限位置で移動方向を下方に変換す
るときに内部の被搬送物を放出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホッパ
ー方式の押上げ搬送装置では、搬送用レールまたは搬送
用パイプ内に加圧しながら送り込む被搬送物によって上
方側の各被搬送物を順次押し上げていくので、搬送経路
が長い場合、つまり搬送経路が高くなった場合には、非
常に大きな駆動力が必要となるだけでなく、駆動力の大
きなモータを用いた場合にも、搬送経路の高さに制限が
ある。さらに、ホッパ方式では、被搬送物を円滑に押し
上げるために、被搬送物と搬送用レールまたは搬送用パ
イプとの間に所要の間隙を設ける必要があるので、搬送
用レール内や搬送用パイプ内で被搬送物の噛み込みなど
が発生し易く、被搬送物に変形や磨耗が生じることがあ
る。しかも、ホッパ方式では、その搬送形態から必然的
に被搬送物の高速搬送化が困難であるという課題があ
る。
【0006】一方、バケット方式の押上げ搬送装置で
は、上述のホッパ方式の欠点がほぼ解消されているが、
被搬送物をバケットに入れて搬送するので、このバケッ
トから放出される被搬送物をカウントするために、被搬
送物を一列に整列させるための装置が別途必要となり、
システム全体が大型化および複雑化してコスト高になる
とともに、大きな設置スペースを必要とするので、例え
ば、パチスロ機やパチンコ機などの遊戯機あるいは硬貨
払出機などの内部に設置するのが困難となる。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、装置全体の大型化を招くことのない
構造としながらも、メダルなどの被搬送物を比較的高い
搬送経路に対しても小さな駆動力で円滑、且つ高速に押
し上げながら搬送することのできるメダル等の押上げ搬
送装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、メダル、コイン、球などの被搬送物を押
し上げながら搬送する押上げ搬送装置において、スクリ
ュー羽根が前記被搬送物の挿入が可能な間隙を有するピ
ッチの螺旋形状に形成されているとともに前記間隙から
なる被搬送物受け部に前記被搬送物の一部を保持するス
クリューコンベアと、前記スクリューコンベアを所定速
度で回転駆動する駆動源と、前記スクリューコンベアの
一側方に沿って配置され、前記被搬送物受け部に一部を
保持された前記被搬送物を前記スクリューコンベアと共
回りするのを阻止して前記被搬送物の他部を摺動させな
がら上方に導く規制ガイドとを備えていることを特徴と
している。
【0009】このメダル等の押上げ搬送装置では、スク
リューコンベアに保持された各被搬送物が、規制ガイド
によって一定間隔で、且つ一列の整列状態に保持され
て、スクリューコンベアの回転に伴って同時に上方へ移
送されていく。このとき、スクリューコンベアは、被搬
送物受け部上に保持した各被搬送物に対しスクリュー羽
根が摺動しながら回転して押し上げていくので、大きな
負荷がかからない上に、従来のホッパー方式の押上げ搬
送装置のように下方の被搬送物で上方側の各被搬送物を
順次押し上げていく場合と異なり、多数個の被搬送物に
は回転するスクリュー羽根によって個々に押上げ力が作
用する。そのため、スクリューコンベアは、その長さが
長くなって多数個の被搬送物を同時に押し上げる場合に
も、大きな回転駆動力を必要としない。
【0010】また、規制ガイドは、スクリューコンベア
の押上げ力で押し上げられる多数個の被搬送物を一列の
整列状態で摺動させながら上方に導くだけであるから、
ホッパー方式の押上げ駆動装置のような被搬送物の噛み
込みといった事態が生じることがない。そのため、この
押上げ搬送装置は、多数個の被搬送物を比較的高速、且
つ円滑に搬送することができる。また、被搬送物を一列
の整列状態で搬送するので、スクリューコンベアの上端
部から1個ずつ放出されることになり、被搬送物の整列
装置などを別途必要としないから、装置全体が大型化す
ることがない。
【0011】上記発明において、スクリューコンベア
は、所定角度の螺旋形状となったスクリュー羽根が軸部
の外周面に一体形成されてなるスクリューユニットを所
定個数有するとともに、前記各スクリューユニットが各
々の前記軸部を互いに順次連結して構成されている構成
とすることが好ましい。
【0012】これにより、スクリューコンベアは、連結
すべきスクリューユニットの個数の設定によって極めて
容易に所定長さのものを形成でき、搬送経路の長さの相
違に対してコスト高になることなく対応できる。しか
も、被搬送物がメダルなどの偏平なものである場合、メ
ダルなどの比較的小さい厚みよりも僅かに大きな間隙を
有するピッチで連続した螺旋形状となるスクリュー羽根
分を、個々のスクリューユニットの各スクリュー羽根の
連設によって容易に形設できる。このような小さなピッ
チの螺旋形状のスクリュー羽根を有するスクリューコン
ベアは、一体物として形成するのが非常に困難であっ
て、高価なものとなる。これに対し、このスクリューコ
ンベアでは、上記形状を有するものを安価、且つ精密に
製作できる。
【0013】また、上記発明において、1回転するごと
によって所定個数の被搬送物をスクリューコンベアの下
端部に1個ずつ供給する被搬送物供給機構部と、スクリ
ューコンベアの回転を減速して前記被搬送物供給機構部
に伝達することにより、前記被搬送物供給機構部を前記
スクリューコンベアが1回転するタイミングで1個の被
搬送物を送給する回転速度で回転させる減速歯車機構部
とを備えていることが好ましい。
【0014】これにより、規制ガイドのメダル導入箇所
とスクリューコンベアとの間において被搬送物の噛み込
みといった不具合が発生するのを確実に防止しながら、
スクリューコンベアに対し被搬送物を効率的に送給でき
る。一方、スクリューコンベアでは、1回転する毎に1
個の被搬送物を被搬送物受け部に順次受け入れて保持す
るので、多数個の被搬送物を一列に整列させるに際して
可及的に小さい間隔で保持できる。
【0015】さらに、上記発明において、規制ガイド
は、互いに面対称の形状を有する一対のカバー半体を突
き合わせ状態に合体してなり、前記カバー半体は、スク
リューコンベアの半部を覆うカバー部と、このカバー部
から一側方に突設されて被搬送物のほぼ半部を覆う規制
部と、この規制部の下端部に設けられた被搬送物導入部
と、前記規制部の上端部に形成された被搬送物導出部
と、前記カバー部および前記規制部の側辺から突設され
た複数個の連結用突部とを一体に備えている構成とする
ことが好ましい。
【0016】これにより、規制ガイドを容易に構成する
ことができるとともに、規制ガイドが被搬送物導入部と
被搬送物導出部とを一体に備えているので、被搬送物を
スクリューコンベアに対しその下端部に円滑に送り込め
るとともに上端部から一連の搬送経路を構成して取り出
すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の第1の実施の形態に係る押上げ搬送装置1を一部除外
して示した正面図である。この実施の形態では、回胴式
遊戯機であるパチスロ機に適用して、遊戯用メダルを自
動的に投入するためのメダル自動投入機構を構成した場
合について例示してあり、2点鎖線で示す機構はパチス
ロ機の一部である。このパチスロ機については後述す
る。
【0018】上記押上げ搬送装置1は、この装置1の駆
動源であるモータ2と、パチスロ機の設置面に対し垂直
な配置、つまり鉛直な配置で回転自在に設けられてモー
タ2からの回転力を受けて駆動するスクリューコンベア
3と、内部にスクリューコンベア3を収容して鉛直な配
置で設置された規制ガイドカバー(規制ガイド)4と、
上記スクリューコンベア3の回転軸7の下端部に同心状
の配置で固着された駆動側歯車9、減速用歯車10、伝
達歯車11および減速用受動側歯車12からなる減速歯
車機構部8と、この減速歯車機構部8の最終段の減速用
受動側歯車12の回転支軸13を介して駆動されるメダ
ル取出機構部14とを主構成要素として備えて構成され
ている。
【0019】上記押上げ搬送装置1の各部の詳細な説明
に先立って、その理解を容易にするために、押上げ搬送
装置1の作用の概略を予め説明する。パチスロ機のメダ
ルカップ17内の遊戯メダル(図示せず)は、メダル取
出機構部14によって取り出されて1枚ずつ送給され、
この送給される遊戯メダルが、スクリューコンベア3に
おけるスクリュー羽根の各間隙にそれぞれ形成されたメ
ダル受け部(図示せず)に順次挿入して保持される。ス
クリューコンベア3はモータ2の回転力が減速機構部1
8を介し伝達されて一定速度で回転しており、このスク
リューコンベア3のメダル受け部に保持された遊戯メダ
ルは、規制ガイドカバー4によってスクリューコンベア
3と共回りするのを阻止されていることにより、スクリ
ューコンベア3の回転に伴い規制ガイドカバー4に沿っ
て摺動しながら上方に導かれていき、スクリューコンベ
ア3の上端まで達したのちに、スクリューコンベア3の
押出し羽根3aによって側方に押し出されてメダル導入
ガイド部19に自動的に投入される。なお、上記したス
クリューコンベア3のメダル受け部については後述す
る。
【0020】スクリューコンベア3は、鉛直の配置で回
転軸7の上下端部がそれぞれ軸受20,21に回転自在
に支持されて、モータ2の回転力が減速機構部18を介
し回転軸7に伝達されることにより、図における平面視
右回りに回転する。このスクリューコンベア3は、図2
に示すようなスクリューユニット22を所定数だけ互い
に順次連結して構成されている。
【0021】図2(a)はスクリューユニット22の平
面図、(b)はその縦断面図、(c)はその底面図をそ
れぞれ示す。このスクリューユニット22は、中空の本
体軸部22aの一方側(図の上方側)に中空で大径の保
持軸部22bが、且つ他方側(図の下方側)に中空で小
径の連結軸部22cがそれぞれ一体形成されているとと
もに、360 °の角度の螺旋状となったスクリュー羽根2
2dが本体軸部22aの外周面に一体形成された形状に
なっている。このスクリューユニット22は、(b)に
2点鎖線で示すように、保持軸部22bの断面長孔状と
なった中空部に、他のスクリューユニット22の連結軸
部22cが嵌入されることによって回り止めされた状態
で互いに連結される。なお、連結軸部22cはその中空
部がやはり断面長孔状になっており、この連結軸部22
cの中空部に回転軸7が挿通される。したがって、各ス
クリューユニット22は回転軸7に回り止め状態で取り
付けられる。
【0022】スクリューコンベア3は、上述のように一
方のスクリューユニット22の保持軸部22bの中空部
に他のスクリューユニット22の連結軸部22cを順次
嵌入していくことによって所要個数のスクリューユニッ
ト22を連結し、所定長さに形成されている。このと
き、互いに連結された各スクリューユニット22の各々
のスクリュー羽根22dは連続した螺旋状に連設される
とともに、各々の各連結軸部22cは中空の単一軸状に
連設される。この単一軸状に連設された各連結軸部22
cの各々の中空部には、回転軸7が嵌合状態に挿通され
ている。
【0023】なお、スクリューコンベア3の組み立てに
際しては、回転軸7に各スクリューユニット22を挿通
させながら、そのスクリューユニット22を相互に連結
する手順で行われる。これにより、回転軸7には所要個
数のスクリューユニット22が互いに連結状態で、且つ
回り止め状態で取り付けられて、所定長さのスクリュー
コンベア3が構成されている。したがって、このスクリ
ューコンベア3は、連結すべきスクリューユニット22
の個数の設定によって極めて容易に所定長さのものを形
成できる構成になっている。
【0024】また、各スタリューユニット22が連結さ
れたときの隣接する2つのスクリューユニット22にお
ける各スクリュー羽根22dの間隔dは、(b)に2点
鎖線で示す遊戯メダル23の厚みよりも僅かに大きく設
定されている。さらに、各スクリュー羽根22dは、周
端部に突壁部22eを有して内方側が凹所に形成され、
この凹所がメダル受け部22fになっている。すなわ
ち、図2(b)に仮想線で図示するように、スクリュー
コンベア3における隣接する2つのスクリューユニット
22,22の各スクリュー羽根22d,22dの間に遊
戯メダル23が投入された場合には、この遊戯メダル2
3が、その一端部分が本体軸部22aに当接する状態で
メダル受け部22f内に入り込むとともに、他端部分が
突壁部22e上に乗った状態でメダル受け部22fに確
実に保持される。
【0025】上記スクリューコンベア3は、所要個数の
スクリューユニット22を相互に連結する構成としたこ
とにより、遊戯メダル23の比較的小さい厚みよりも僅
かに大きな間隙を有するピッチで連続した螺旋形状とな
るスクリュー羽根分を、個々のスクリューユニット22
の各スクリュー羽根22dの連設によって容易に形設で
きるようになっている。このような小さなピッチの螺旋
形状のスクリュー羽根分を有するスクリューコンベア3
は、一体物として形成するのが非常に困難であって、高
価なものとなる。これに対し、この実施の形態のスクリ
ューコンベア3は、上記形状を有しながらも安価、且つ
精密に製作できる。
【0026】つぎに、規制ガイドカバー4について図3
を参照しながら説明する。この規制ガイドカバー4は、
図3(a)に正面図を示す第1のカバー半体24と、同
図(d)に背面図を示す第2のカバー半体27とにより
構成されている。(b),(c)は第1のカバー半体2
4の平面図および底面図、(e),(f)は(d)の平
面図および底面図をそれぞれ示す。規制ガイドカバー4
は、(b),(c)に2点鎖線で示すように、第2のカ
バー半体27を(d)〜(f)の位置から180°回動さ
せて第1のカバー半体24に突き合わせ状態に合体する
ことによって構成されている。
【0027】各カバー半体24,27は、互いに面対称
の形状を有しており、スクリューコンベア3の半部を覆
うことのできる横断面弧状のカバー部24a,27a
と、これらカバー部24a,27aの一側部から一体に
突設された横断面L字形状の規制部24b,27bと、
規制部24b,27bの上端部から側方に延設されたシ
ュータ部24c,27cと、シュータ部24c,27c
からさらに延設された横断面弧状の投入部24d,27
dと、両側辺にそれぞれ複数個(この実施の形態では4
個と5個の場合を例示)設けられた連結用突部24e,
27eとを一体に有している。また、両カバー半体2
4,27の下端部は、規制部24b,27bが設けられ
ずに、カバー部24a,27aのみになっている。
【0028】図4は押上げ搬送装置1における図3
(a)のA−A線の位置で切断した断面図、図5は押上
げ搬送装置1における図3(a)のB−B線の位置で切
断した断面図をそれぞれ示す。規制ガイドカバー4は、
互いに面対称の形状を有する2つのカバー半体24,2
7を相互に突き合わせて、このときに互いに当接する各
々複数個ずつの連結用突部24e,27eを連結部材2
8で結合することにより、両カバー半体24,27を一
体に合体して構成されている。図1は、押上げ搬送装置
1における第2のカバー半体27を除外して、スクリュ
ーコンベア3と規制ガイドカバー4との位置関係を図示
したものである。なお、規制ガイドカバー4は、鉛直な
配置で支持体29に固定して支持されている。
【0029】スクリューコンベア3は、上記規制ガイド
カバー4における両カバー部24a,27aによって囲
まれた横断面ほぼ円形の空間内部に収容されている。規
制ガイドカバー4における両規制部24b,27bは、
互いに突き合わされて横断面コ字形状の空間を形成して
おり、この空間は遊戯メダル23をスクリューコンベア
3の回転に伴って上方へ導くためのメダルガイド空間3
0となる。すなわち、メダルガイド空間30は、スクリ
ューコンベア3における隣接する2つのスクリュー羽根
22d,22dの間に投入されてメダル受け部22fに
保持された遊戯メダル23を、スクリューコンベア3の
回転に対し共回りしようとするのを阻止することによ
り、スクリューコンベア3の回転に伴って摺動させなが
ら上方へ導くよう作用する。
【0030】図6はメダル取出機構部14を示す平面図
であり、同図と図1を参照しながらメダル取出機構部1
4について説明する。このメダル取出機構部14は、メ
ダルカップ17の底板部に近接して平行な配置で固定さ
れたメダル取出板31と、このメダル取出板31に対し
下方位置で僅かな間隙を存して平行な配置で近接して、
回転支軸13の上端に同心状に固着されたメダル取出用
回転円板32と、このメダル取出用回転円板32から1
枚ずつ送り出される遊戯メダル23をスクリューコンベ
ア3の下端部に導くメダル供給シュータ33とを備えて
構成されている。
【0031】メダル取出板31は、遊戯メダル23より
も僅かに大きな径を有して遊戯メダル23を容易に挿通
させることのできる4つのメダル取出孔34が同心円上
に等間隔で配設され、図1の取付板37を介して支持部
29に片持ち式に固定されている。このメダル取出板3
1の下面には、メダル取出用回転円板32の回転に伴い
搬送されてくる遊戯メダル23を所定位置でメダル供給
シュータ33に順次導くためのレール状のメダルガイド
部38が設けられている。また、メダルカップ17の底
板部には、図示していないが、メダル取出板31の各メ
ダル取出孔34に合致する配置で4個のメダル送出ガイ
ド孔が形成されている。なお、メダル取出板31を設け
ずに、メダルカップ17の底板部に、4個のメダル送出
用ガイド筒部と、メダルガイド部38と同様のメダルガ
イド部を設けてもよい。
【0032】メダル取出用回転円板32の上面には、メ
ダル取出板31のメダル取出孔34を介して落ち込んで
きた遊戯メダル23を保持するための4つのメダル保持
部(図示せず)が、同一円上に90°の等間隔で設けられ
ている。また、このメダル取出用回転円板32は、減速
歯車機構部8の最終段の減速用受動側歯車12の回転支
軸13に同軸状に取り付けられて、モータ2の回転をス
クリューコンベア3および減速歯車機構部8を介し伝達
されて、スクリューコンベア3と常に同期しながら回転
される。ここで、減速用歯車10が駆動側歯車9に対し
2倍の径を有し、減速用受動側歯車12が減速用歯車1
0と同軸状に設けられた伝達歯車11に対し2倍の径を
有している。したがって、メダル取出用回転円板32
は、スクリューコンベア3に対しこれの1回転当たり1
/4回転するように同期回転する。
【0033】つぎに、上記押上げ搬送装置1の作用の説
明に先立って、この実施の形態の押上げ搬送装置1をメ
ダル自動投入装置に適用したパチスロ機について、図7
および図8を参照しながら簡単に説明する。図7はパチ
スロ機の正面図、図8はそのパチスロ機のドア39を除
外して内部構造を示した正面図である。
【0034】このパチスロ機では、遊戯者が、1〜3枚
の遊戯メダル23をメダル投入口40から投入したのち
に、この遊戯メダル23の投入によって操作可能となる
スタートレバー41を押し下げ操作する。これにより、
3種のリール42,43,44が同時に回転を介し、続
いて、遊戯者が3個のストップ釦47,48,49を順
次押圧操作すると、各リール42,43,44が個々に
対応するストップ釦47,48,49が押圧されたタイ
ミングで順次回転を停止する。
【0035】各リール42,43,44には、図8に示
すように、複種類の図柄が各リール42,43,44毎
に個々に設定された所定の順序で外周面に表示されてお
り、回転停止した各リール42,43,44の図柄が後
述する有効ライン上に入賞組み合わせに揃うと、その入
賞に応じて割り当てられた枚数の遊戯メダル23がメダ
ル払出口50からメダルカップ17内に払い出される。
このメダル払出口50へは、メダル投入口40から投入
された遊戯メダル23を貯留するホッパー51を有する
ホッパーユニット52の駆動によって所定枚数の遊戯メ
ダル23の払い出しが行われる。
【0036】上記有効ラインは、遊戯メダル23の1〜
3枚のうちの投入枚数に応じて決められている。すなわ
ち、有効ラインは、図7に示すように、遊戯メダル23
を1枚投入した場合に中央ラインCLのみであり、2枚
投入した場合に上段ラインUL、中央ラインCLおよび
下段ラインDLの3本となり、3枚投入した場合に上記
3本のラインUL,CL,DLと2つの斜めラインR
L,LLを含む5本となる。この有効ライン上に予め決
められた3種の図柄が決められた配置に並ぶと、BIG
ボーナス入賞、レギューラボーナス入賞、フルーツ入
賞、リプレイ入賞などとなり、その入賞毎に決められた
枚数の遊戯メダル23が払い出される。遊戯者は、遊戯
を止めた時点でメダルカップ17内に残存する遊戯メダ
ル23を景品と交換できる。
【0037】従来のパチスロ機では、以下のような課題
を有していた。すなわち、遊戯を行うに際しては、1〜
3枚の遊戯メダル23をメダル投入口40に投入しない
と、スタートレバー41が押し下げ可能状態とならず、
また、1回に3枚以上の遊戯メダル23を投入した場合
は、4枚目以降の遊戯メダル23がメダル払出口50か
らメダルカップ17内に返却される。すなわち、従来の
パチスロ機では、1回の遊戯が終了する毎に1〜3枚の
遊戯メダル23をその都度メダル投入口40に投入する
という煩雑な操作を繰り返さなければならない。そこ
で、従来のパチスロ機には、遊戯メダル貯留装置を設け
て、クレジット切替釦53を押圧してクレジットモード
を設定した場合に、遊戯に有効に使用可能な遊戯メダル
23を最高50枚まで電子的に記憶できるようになってい
る。ところが、貯留するための遊戯メダル23は、やは
り遊戯者が複数回分から10数回分の枚数をまとめて投入
しなければならないので、結局、遊戯に必要な遊戯メダ
ル23の大半をメダル投入口40から投入する操作が必
要であることに変わりはない。
【0038】そこで、上記実施の形態の押上げ搬送装置
1は、メダル自動投入装置として、図7に破線で示すよ
うに、ドア39の裏面側に組み込み状態に設置すること
により、従来のパチスロ機が有していた上述の課題を解
消できる構成としたものである。つぎに、上記押上げ搬
送装置1の作用を、これを適用したパチスロ機の遊戯の
手順にしたがって説明する。
【0039】遊戯者は、メダルカップ17内の遊戯メダ
ル23を、押上げ搬送装置1が設けられている図7の右
方側に手でかき集めるように移動させる。この操作は、
遊戯中においてメダルカップ17の右方側に遊戯メダル
23が少なくなった場合に随時行うだけでよい。メダル
カップ17の右方側に集められた遊戯メダル23は、メ
ダル取出機構部14におけるメダル取出板31の4個の
うちの何れかのメダル取出孔34内に遊戯メダル23が
無くなったときに、そのメダル取出孔34内にメダルカ
ップ17のメダル送出ガイド孔を挿通して落ち込む。こ
こで、メダルカップ17は、図示を省略してあるが、遊
戯メダル23が容易に整列されてメダル送出ガイド孔に
導かれる内部形状に形成されている。
【0040】上記メダル取出孔34内に保持された遊戯
メダル23は、メダル取出用回転円板32の回転に伴
い、この円板32上に90°の等間隔で配設されたメダル
保持部が真下位置まで移動してきたときに、そのメダル
保持部上に落ち込んで保持されるとともに、メダル取出
用回転円板32の回転に伴ってメダル供給シュータ33
に向け移送されていく。このメダル取出用回転円板32
上の遊戯メダル23は、メダルガイド部38に当接した
のちに、メダル取出用回転円板32の回転によってメダ
ルガイド部38に摺接しながらメダル供給シュータ33
上に強制的に送り出され、さらに、メダル供給シュータ
33にガイドされながらスクリューコンベア3に向け導
かれて、規制ガイドカバー4における下端部の規制部2
4b,27bが存在せずに開口したメダル導入箇所を通
過して隣接する2つのスクリュー羽根22d,22dの
間からメダル受け部22fに導き入れられる。
【0041】このとき、遊戯メダル23は、図2(b)
に2点鎖線で示したように、先端部分がメダル受け部2
2f内に落ち込んで本体軸部22aに当接し、且つ後端
部分が突壁部22e上に乗った状態でスクリューコンベ
ア3に確実に保持され、この保持された直後にスクリュ
ーコンベア3の回転に伴い僅かに上昇された時点で、一
対のカバー半体24,27の各々の規制部24b,27
bで構成されるメダルガイド空間30内に入る。このメ
ダルガイド空間30内に入った遊戯メダル23は、図1
において右回りに回転するスクリューコンベア3と共回
りしようとするのを規制部24b,27bで阻止される
ので、スクリューコンベア3の回転に伴って規制部24
b,27bに摺接しながらメダルガイド空間30内を上
方へ移送されていく。
【0042】上述の遊戯メダル23がスクリューコンベ
ア3に保持された時点からスクリューコンベア3が1回
転すると、先に保持された遊戯メダル23が上記メダル
導入箇所からメダルガイド空間30内に送られて、スク
リューコンベア3におけるメダル供給シュータ33に対
向する箇所は、先に保持された遊戯メダル23の干渉を
受けることなしに隣接する2つのスクリュー羽根22
d,22dの間に次の遊戯メダル23の挿入が可能な空
き状態となる。このとき、1回転することによって4枚
の遊戯メダル23を送出するメダル取出用回転円板32
は、先の遊戯メダル23を送り出した時点からスクリュ
ーコンベア3の1回転に同期して1/4回転され、次の
遊戯メダル23をメダル供給シュータ33に送り出す。
換言すると、メダル取出用回転円板32は、スクリュー
コンベア3のメダル導入箇所が遊戯メダル23の受入れ
可能な状態となったタイミングで遊戯メダル23を送り
出すようにスクリューコンベア3と同期回転する。
【0043】メダル取出用回転円板32は、スクリュー
コンベア3に対し上述のように同期回転することによ
り、規制ガイドカバー4のメダル導入箇所とスクリュー
コンベア3との間において遊戯メダル23の噛み込みと
いった不具合が発生するのを確実に防止しながら、スク
リューコンベア3に対し遊戯メダル23を効率的に送給
する。一方、スクリューコンベア3は、1回転する毎に
1枚の遊戯メダル23をメダル受け部22fに順次受け
入れて保持するので、多数枚の遊戯メダル23を一列に
整列させるに際して可及的に小さい間隔で保持する。
【0044】したがって,スクリューコンベア3に保持
された各遊戯メダル23は、規制ガイドカバー4のメダ
ルガイド空間30内に一定間隔で、且つ一列の整列状態
に保持されたまま、スクリューコンベア3の回転に伴っ
て同時に上方へ移送されていく。このとき、スクリュー
コンベア3は、メダル受け部22f上に保持した各遊戯
メダル23に対しスクリュー羽根22dが摺動しながら
回転して押し上げていくので、従来のホッパー方式の押
上げ搬送装置のように下方の被搬送物で上方側の各被搬
送物を順次押し上げていく場合と異なり、多数個の遊戯
メダル23には回転するスクリュー羽根22dによって
個々に押上げ力が作用する。そのため、スクリューコン
ベア3は、その長さが長くなって多数個の遊戯メダル2
3を同時に押し上げる場合にも、大きな回転駆動力を必
要としない。
【0045】また、規制ガイドカバー4は、スクリュー
コンベア3の押上げ力で押し上げられる多数個の遊戯メ
ダル23を一列の整列状態で摺動させながら上方に導く
だけであるから、ホッパー方式の押上げ駆動装置のよう
な遊戯メダル23の噛み込みといった事態が生じること
がない。そのため、この押上げ搬送装置1は、多数個の
遊戯メダル23を比較的高速、且つ円滑に搬送すること
ができる。
【0046】スクリューコンベア3の上端部まで移送さ
れた遊戯メダル23は、スクリューコンベア3の上端部
に配設された押し出し羽根3a(図1に図示)に沿いな
がらパチスロ機における内方側へ押し出すように導かれ
て、規制ガイドカバー4の一対のカバー半体24,27
の各々のシュータ部24c,27cにガイドされながら
移送され、一対の投入部24d,27dが合体して円筒
状に形成されてなるメダル導入ガイド部19からメダル
導入筒部54およびメダルガイドシュータ57からなる
メダル投入経路を通ってホッパー51内に投入される。
ここで、遊戯メダル23は、上述のように規制ガイドカ
バー4におけるメダルガイド空間30内を一列の整列状
態で押上げ搬送されてくるので、必然的に上記メダル投
入経路からホッパー51内に1枚ずつ投入されることに
なる。そのため、この押上げ搬送装置では、従来のバケ
ット方式の押上げ搬送装置のような整列装置を別途必要
とせず、装置全体が大型化することがない。
【0047】このホッパー51に投入される遊戯メダル
23は、メダルガイドシュータ57内の適所に配設され
たメダル検出センサ58で検出されて、図示しない制御
部に組み込まれたカウンタで投入個数の計数が行われ
る。この遊戯メダル23の投入個数を計数したあとの処
理については種々の方式が適宜採用できる。一例として
は、クレジット切替釦53が押圧されてクレジットモー
ドが設定されている場合には、押上げ搬送装置1によっ
て自動投入された遊戯メダル23の計数枚数を現在の貯
留枚数に順次加算した枚数を貯留枚数表示器59に更新
表示して、その貯留枚数が50枚に達したときには、モー
タ2の駆動を停止する。このとき、遊戯者は、1回の遊
戯が終了する毎に、投入釦60を遊戯メダル23の投入
すべき枚数分の回数だけ押圧操作して、連続的に遊戯を
楽しむことができる。モータ2は、遊戯メダル23の貯
留枚数が例えば25枚以下になった時点で再び起動され
て、遊戯メダル23の搬送が再開される。したがって、
実施の形態の押上げ搬送装置1をメダル自動投入装置と
して組み込んだパチスロ機は、従来の課題を解消するこ
とができる。
【0048】上記実施の形態では、パチスロ機の遊戯メ
ダル23の押上げ搬送に適用した場合について説明した
が、この押上げ搬送装置1は、遊戯メダル23と同形態
の遊戯コインまたは硬貨を、これらを貯留した容器また
はホッパーなどから一列の整列状態で上方に向け搬送し
たのちに所定の投入箇所に1枚ずつ投入する用途にも実
施の形態と同様の構成をそのまま適用して、実施の形態
と同様の効果、すなわち、コインや硬貨の噛み込みとい
った不具合の発生を確実に防止しながらスクリューコン
ベア3に効率的に送給して、スクリューコンベア3に多
数枚を可及的に小さい間隔で一列に整列させた状態で保
持しながら比較的高速で円滑に移送でき、しかも長い
(高い)搬送経路であっても大きな駆動力を必要としな
いで搬送できる効果を得ることができる。
【0049】また、スクリューコンベア3は、スクリュ
ーユニット22の接続個数を適宜変更することにより、
適用する用途に応じた高さに容易に構成することがで
き、高さが異なる毎に一体物のスクリューコンベアを新
たに製作する場合に比較して大幅なコストダウンを達成
できる。
【0050】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る
押上げ搬送装置61を示す一部除外した正面図であり、
同図において、図1と実質的に同一のものには同一の符
号を付してある。この実施の形態の押上げ搬送装置61
は、第1の実施の形態と同様に主構成要素となるスクリ
ューコンベア62と規制ガイドカバー63とは、被搬送
物のメダル64に応じた形状になっている。
【0051】すなわち、スクリューコンベア62は、メ
ダル64の一部を嵌まり込ませることのできる弧状とな
ったスクリュー軸67と、羽根部分間がメダル64を挟
み込むことのできる間隔となってスクリュー羽根68と
を一体に備えてなり、このスクリュー軸67とスクリュ
ー羽根68とによってメダル64のほぼ半部を嵌合させ
て保持できるメダル受け部69が形成されている。した
がって、このスクリューコンベア62は、メダル64を
一列の整列状態で各メダル受け部69に保持できる形状
になっている。
【0052】一方、規制ガイドカバー63は、第1の実
施の形態と同様に、互いに面対称の形状となった一対
(図の手前側の一方を除外して図の向こう側の他方のみ
を図示)のカバー半体70を突き合わせ状態で一体化さ
れている。カバー半体70には、第1の実施の形態のも
のと同様に、スクリューコンベア62の半部を覆うこと
のできる横断面弧状のカバー部70aと、このカバー部
70aの一側部から一体に突設された横断面弧状の規制
部70bと、規制部70bの下端部から斜め上方に向け
延設された導入シュータ部70cと、規制部70bの上
端部から斜め下方に向け延設された導出シュータ部70
dと、この導出シュータ部70dからさらに延設された
横断面弧状の投入部70eと、両側辺にそれぞれ複数個
(この実施の形態では4個と5個の場合を例示)設けら
れた連結用突部70fとを一体に有している。
【0053】上記規制ガイドカバー63は、被搬送物の
メダル64をメダル受け部69に確実に保持するため
に、一対のカバー半体70の各導入シュータ部70cを
合体してメダル64の供給シュータが一体に形成されて
いるとともに、一対のカバー半体70の各規制部70b
を合体してメダルガイド空間71が形成されている。な
お、一対の導入シュータ部70cを合体してなる供給シ
ュータの前段には、第1の実施の形態のメダル取出機構
部とほぼ同じ構成のメダル取出機構部が設けられて、ス
クリューコンベア62が1回転する毎のタイミングでメ
ダル64がスクリューコンベア62に送給される。
【0054】スクリューコンベア62は、1回転する毎
に1個のメダル64をメダル受け部69に順次受け入れ
て保持し、多数個のメダル64を一列に整列させるに際
して可及的に小さい間隔で保持する。このスクリューコ
ンベア62に保持された各メダル64は、規制ガイドカ
バー63のメダルガイド空間71内に一定間隔で、且つ
一列の整列状態に保持されたまま、スクリューコンベア
62の回転に伴って同時に上方へ移送されていく。この
とき、スクリューコンベア62は、メダル受け部69内
に保持した各メダル64に対しスクリュー羽根68が摺
動しながら回転して押し上げていくので、多数個のメダ
ル64には回転するスクリュー羽根68によって個々に
押上げ力が作用する。そのため、スクリューコンベア6
2は、その長さが長くなって多数個のメダル64を同時
に押し上げる場合にも、大きな回転駆動力を必要としな
い。
【0055】また、規制ガイドカバー63は、スクリュ
ーコンベア62の押上げ力で押し上げられる多数個のメ
ダル64を一列の整列状態で摺動させながら上方に導く
だけであるから、ホッパー方式の押上げ駆動装置のよう
なメダル64の噛み込みといった事態が生じることがな
い。そのため、この押上げ搬送装置61は、多数個のメ
ダル64を比較的高速、且つ円滑に搬送することができ
る。
【0056】スクリューコンベア62の上端部まで移送
されたメダル64は、規制ガイドカバー63の一対のカ
バー半体70の各々の導出シュータ部70dにガイドさ
れながら移送され、一対の投入部70eからメダル導入
筒部72に投入される。ここで、メダル64は、上述の
ように規制ガイドカバー63におけるメダルガイド空間
71内を一列の整列状態で押上げ搬送されてくるので、
必然的に1枚ずつ投入されることになる。そのため、こ
の押上げ搬送装置61では、従来のバケット方式の押上
げ搬送装置のような整列装置を別途必要とせず、装置全
体が大型化することがない。
【0057】なお、この実施の形態の押上げ搬送装置6
1では、スクリューコンベア62を一体物としたが、ス
クリューコンベア62を、第1の実施の形態と同様に、
スクリューユニットを所要個数だけ連結した構成とする
こともできる。
【0058】なお、第2の実施形態をパチンコ球などの
球状被搬送物の押上げ搬送装置に適用することができ
る。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明のメダル等の押上
げ搬送装置によれば、スクリューコンベアのスクリュー
羽根の間隙に保持して被搬送物を、規制ガイドによって
スクリューコンベアと共回りするのを阻止して摺動させ
ながら上方へ導く構成としたので、スクリューコンベア
は、各被搬送物に対しスクリュー羽根が摺動しながら回
転して押し上げていくだけであるから、大きな負荷がか
からない上に、多数個の被搬送物に対し回転するスクリ
ュー羽根によって個々に押上げ力を作用させるので、そ
の長さが長くなって多数個の被搬送物を同時に押し上げ
る場合にも、大きな回転駆動力を必要としない。また、
規制ガイドは、スクリューコンベアの押上げ力で押し上
げられる多数個の被搬送物を一列の整列状態で摺動させ
ながら上方に導くだけであるから、被搬送物の噛み込み
といった事態が生じることがないので、多数個の被搬送
物を比較的高速、且つ円滑に搬送することができる。ま
た、被搬送物を一列の整列状態で搬送してスクリューコ
ンベアの上端部から1個ずつ放出できるので、被搬送物
の整列装置などを別途必要とせず、装置全体の大型化を
招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る押上げ搬送装
置を一部除外して示した正面図。
【図2】同上の押上げ搬送装置におけるスクリューコン
ベアの構成要素のスクリューユニットを示し、(a)は
平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図。
【図3】(a)〜(c)は同上の押上げ搬送装置におけ
る規制ガイドカバーの構成要素の第1のカバー半体を示
す正面図、平面図および底面図、(d)は第2のカバー
半体を示す背面図、(e),(f)はそれぞれ(d)の
平面図および底面図。
【図4】同上の押上げ搬送装置における図3(a)のA
−A線の位置で切断した断面図。
【図5】同上の押上げ搬送装置における図3(a)のB
−B線の位置で切断した断面図。
【図6】同上の押上げ搬送装置におけるメダル取出機構
部を示す平面図。
【図7】同上の押上げ搬送装置を適用したパチスロ機を
示す正面図。
【図8】同上のパチスロ機のドアを除外して内部構造を
示した正面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る押上げ搬送装
置を一部除外して示した正面図。
【符号の説明】
1,61 押上げ搬送装置 2 モータ(駆動源) 3,62 スクリューコンベア 4,63 規制ガイドカバー 8 減速歯車機構部 14 メダル取出機構部(被搬送物供給機構部) 22 スクリューユニット 22a 本体軸部(軸部) 22d,68 スクリュー羽根 22f メダル受け部(被搬送物受け部) 23 遊戯メダル(被搬送物) 24,27,70 カバー半体 24a,27a,70a カバー部 24b,27b,70b 規制部 24c,27c シュータ部(被搬送物導出部) 24e,27e,70f 連結用突部 64 メダル(被搬送物) 69 メダル受け部(被搬送物受け部) 70c 導入シュータ部(被搬送物導入部) 70d 導出シュータ部(被搬送物導出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA71 BA61 BC74 3E001 AA02 AB05 BA01 BA03 DA14 FA23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メダル、コイン、球などの被搬送物を押
    し上げながら搬送する押上げ搬送装置において、 スクリュー羽根が前記被搬送物の挿入が可能な間隙を有
    するピッチの螺旋形状に形成されているとともに前記間
    隙からなる被搬送物受け部に前記被搬送物の一部を保持
    するスクリューコンベアと、 前記スクリューコンベアを所定速度で回転駆動する駆動
    源と、 前記スクリューコンベアの一側方に沿って配置され、前
    記被搬送物受け部に一部を保持された前記被搬送物を前
    記スクリューコンベアと共回りするのを阻止して前記被
    搬送物の他部を摺動させながら上方に導く規制ガイドと
    を備えていることを特徴とするメダル等の押上げ搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 スクリューコンベアは、所定角度の螺旋
    形状となったスクリュー羽根が軸部の外周面に一体形成
    されてなるスクリューユニットを所定個数有するととも
    に、前記各スクリューユニットが各々の前記軸部を互い
    に順次連結して構成されている請求項1に記載のメダル
    等の押上げ搬送装置。
  3. 【請求項3】 1回転するごとによって所定個数の被搬
    送物をスクリューコンベアの下端部に1個ずつ供給する
    被搬送物供給機構部と、 スクリューコンベアの回転を減速して前記被搬送物供給
    機構部に伝達することにより、前記被搬送物供給機構部
    を前記スクリューコンベアが1回転するタイミングで1
    個の被搬送物を送給する回転速度で回転させる減速歯車
    機構部とを備えている請求項1または2に記載のメダル
    等の押上げ搬送装置。
  4. 【請求項4】 規制ガイドは、互いに面対称の形状を有
    する一対のカバー半体を突き合わせ状態に合体してな
    り、 前記カバー半体は、スクリューコンベアの半部を覆うカ
    バー部と、このカバー部から一側方に突設されて被搬送
    物のほぼ半部を覆う規制部と、この規制部の下端部に設
    けられた被搬送物導入部と、前記規制部の上端部に形成
    された被搬送物導出部と、前記カバー部および前記規制
    部の側辺から突設された複数個の連結用突部とを一体に
    備えている請求項1〜3のいずれかに記載のメダル等の
    押上げ搬送装置。
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