JP2001345022A - 絶縁電線 - Google Patents

絶縁電線

Info

Publication number
JP2001345022A
JP2001345022A JP2000163356A JP2000163356A JP2001345022A JP 2001345022 A JP2001345022 A JP 2001345022A JP 2000163356 A JP2000163356 A JP 2000163356A JP 2000163356 A JP2000163356 A JP 2000163356A JP 2001345022 A JP2001345022 A JP 2001345022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
copolymer
parts
mass
insulated wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000163356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4884581B2 (ja
Inventor
Masaru Hashimoto
大 橋本
Kiyoshi Saito
清 齋藤
Masami Nishiguchi
雅己 西口
Koji Iwata
浩治 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2000163356A priority Critical patent/JP4884581B2/ja
Publication of JP2001345022A publication Critical patent/JP2001345022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4884581B2 publication Critical patent/JP4884581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた難燃性、引張特性および耐熱性を有
し、かつ、埋立、焼却などの廃棄時において、重金属化
合物の溶出や、多量の煙、腐食性ガスの発生がない絶縁
電線を提供する。 【解決手段】 エチレン・酢酸ビニル共重合体及びエチ
レン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体からなる群
から選ばれた少なくとも1種(a)100〜60質量
%、芳香族ビニル・ジエンブロック共重合体(b)を必
要により20質量%以下並びにエチレン・α−オレフィ
ン共重合体(c)を必要により20質量%以下含有して
なるベース樹脂100質量部に対して、シランカップリ
ング剤で表面処理された金属水和物(d)150〜25
0質量部、ジフェニルアミン系酸化防止剤(f)1〜6
質量部、フェノール系酸化防止剤(g)1〜6質量部及
びベンツイミダゾール系酸化防止剤(h)0〜12質量
部を含有する難燃性樹脂組成物の架橋体で導体が被覆さ
れている絶縁電線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子機器の
内部配線に使用される絶縁電線に関するものであり、優
れた難燃性、引張特性および耐熱性を有し、かつ、埋
立、焼却などの廃棄時において、重金属化合物の溶出
や、多量の煙、腐食性ガスの発生がない絶縁電線に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気・電子機器の配線に内部使用される
絶縁電線には、難燃性、引張特性、耐熱性など種々の特
性が要求されている。このため、これら絶縁電線の被覆
材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)コンパウンド
や分子中に臭素原子や塩素原子を含有するハロゲン系難
燃剤を配合したポリオレフィンコンパウンドが主として
使用されていた。近年、このような被覆材料を用いた絶
縁電線を適切な処理をせずに廃棄した場合の種々の問題
が提起されている。例えば、埋立により廃棄した場合に
は、被覆材料に配合されている可塑剤や重金属安定剤の
溶出、また焼却した場合には、多量の腐食性ガスの発生
という問題が起こる。このため、有害な重金属やハロゲ
ン系ガスなどの発生がないノンハロゲン難燃材料で電線
を被覆する技術の検討が盛んに行われている。
【0003】従来のノンハロゲン難燃材料は、樹脂にハ
ロゲンを含有しない難燃剤を配合することで難燃性を発
現させており、このような被覆材料としては、エチレン
・1−ブテン共重合体、エチレン・プロピレン共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン・プロピレン・ジエン三
元共重合体などのエチレン系共重合体に、水酸化マグネ
シウム、水酸化アルミニウムなどの金属水和物を難燃剤
として多量に配合した材料や、それらに赤リンを難燃助
剤として配合した材料が使用されている。電気・電子機
器の内部配線に使用される絶縁電線に要求される特性
(難燃性、引張特性、耐熱性など)は、UL、JISな
どで規定されており、要求される特性の中では、難燃性
と引張特性の両立が難しいことが知られている。ノンハ
ロゲン難燃材料を被覆した絶縁電線で難燃性と引張特性
を両立させようとした場合、難燃剤である金属水和物以
外に難燃助剤として赤リンを配合した組成物を被覆材料
とする方法があるが、現行の電気・電子機器の配線は、
種類や接続部を区別することを目的として、絶縁電線の
表面に印刷をおこなったり、数種の色に色分けして着色
した材料で被覆したりすることがおこなわれているた
め、材料に赤リンを配合した場合、赤リンの発色のため
白色をはじめとする任意の色に着色することができなか
ったり、表面の印刷が識別できなくなるという問題が発
生する。
【0004】近年、赤リンを使用しない方法として、酢
酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルなどの
極性基の含有量を増加させたエチレン系共重合体にシラ
ンカップリング剤で表面処理された金属水和物を多量に
配合した組成物の架橋体を被覆する方法が提案されてい
るが、この方法は絶縁電線の電気特性(絶縁抵抗)が低
下するという問題があるため、芳香族ビニル−ジエンブ
ロック共重合体のような難燃性や電気特性が優れている
非極性の樹脂をブレンドする方法が検討されている。し
かしながら、芳香族ビニル−ジエンブロック共重合体を
配合した組成物を被覆した絶縁電線は、その耐熱性(加
熱老化防止特性)が低下するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この問題を
解決した絶縁電線に関するものであり、電子・電気機器
の内部配線に使用され、優れた難燃性、引張特性および
耐熱性を有し、かつ、埋立、焼却などの廃棄時におい
て、重金属化合物の溶出や、多量の煙、腐食性ガスの発
生がない絶縁電線を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、エチレン
・酢酸ビニル共重合体及びエチレン・(メタ)アクリル
酸エステル共重合体からなる群から選ばれた少なくとも
1種(a)100〜60質量%、芳香族ビニル・ジエン
ブロック共重合体(b)0〜20質量%並びにエチレン
・α−オレフィン共重合体(c)0〜20質量%からな
るベース樹脂100質量部に対して、シランカップリン
グ剤で表面処理された金属水和物(d)150〜250
質量部、ジフェニルアミン系酸化防止剤(f)1〜6質
量部、フェノール系酸化防止剤(g)1〜6質量部及び
ベンツイミダゾール系酸化防止剤(h)0〜12質量部
を含有する難燃性樹脂組成物の架橋体で導体が被覆され
ていることを特徴とする絶縁電線によって解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明において導体を被覆
し、絶縁体を形成するのに用いられる前記組成物に含ま
れる各成分について説明する。
【0008】(a)エチレン・酢酸ビニル共重合体及び
/又はエチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体 本発明に用いられる(a)成分としては、例えば、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アク
リル酸共重合体(EAA)、エチレン・メタクリル酸共
重合体(EMAA)、エチレン・アクリル酸メチル共重
合体(EMA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体
(EEA)、エチレン・アクリルゴム(ACM、AN
M)などがあげられる。
【0009】本発明においては、(a)成分としては、
好ましくは酢酸ビニル構成成分の比率が20質量%以上
であるエチレン・酢酸ビニル共重合体及び/又は(メ
タ)アクリル酸エステル構成成分の比率が20質量%以
上であるエチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合
体が用いられ、より好ましくは、上記酢酸ビニル構成成
分及び(メタ)アクリル酸エステル構成成分の比率がそ
れぞれ25質量%以上のものが用いられる。これらの比
率が不十分では、難燃剤である金属水和物の多量配合が
できず、UL、JISで規定する難燃試験に合格するこ
とが難しくなる。また、(a)成分のエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル
共重合体は、その酢酸ビニル構成成分、(メタ)アクリ
ル酸エステル構成成分の比率が20質量%以上のものの
場合は、それらを2種以上組み合わせて使用するのがよ
い。(a)成分の配合量は、前記ベース樹脂100質量
部中において、100〜60質量%であり、好ましくは
90〜70質量%である。
【0010】(b)芳香族ビニル−ジエンブロック共重
合体 本発明に用いられる(b)成分の芳香族ビニル−ジエン
ブロック共重合体は、実質的にスチレンなどの芳香族ビ
ニル化合物の重合体からなるブロックAと、実質的にブ
タジエン等のジエン系化合物の重合体からなるブロック
Bからなり、ブロックA、Bを、各々1つ以上含有する
ブロック状共重合体である。
【0011】ブロックAとしては、ポリスチレン、ポリ
(o−メチルスチレン)、ポリ(m−メチルスチレ
ン)、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチル
スチレン)、ポリ(β−メチルスチレン)、ポリ(ジメ
チルスチレン)、ポリ(トリメチルスチレン)などのブ
ロックが好ましい。ブロックBとしては、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ブタジエン・イソプレン共重合体
のブロックが好ましい。
【0012】本発明に用いられる(b)成分としてのブ
ロック共重合体としては、ポリスチレン−ポリブタジエ
ン−ポリスチレンブロック共重合体、ポリスチレン−ポ
リイソプレン−ポリスチレンブロック共重合体、ポリ
(α−メチルスチレン)−ポリブタジエン−ポリ(α−
メチルスチレン)ブロック共重合体、ポリ(α−メチル
スチレン)−ポリイソプレン−ポリ(α−メチルスチレ
ン)ブロック共重合体、ポリ(β−メチルスチレン)−
ポリブタジエン−ポリ(β−メチルスチレン)ブロック
共重合体、ポリ(β−メチルスチレン)−ポリイソプレ
ン−ポリ(β−メチルスチレン)ブロック共重合体な
ど、またはこれらのブロック共重合体の水素化物があげ
られる。本発明においては、ブロックAがほとんど水素
化されておらず、ブロックBが選択的に水素化されてい
るブロック共重合体が特に好ましい。このようなものと
しては、スチレン・水添ブタジエン・スチレンブロック
共重合体(スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン
共重合体=SEBS)、スチレン・水添イソプレン・ス
チレンブロック共重合体(スチレン・エチレン・プロピ
レン・スチレン共重合体=SEPS)があげられる。芳
香族ビニル−ジエンブロック共重合体は、極性基の含有
量を増加させたエチレン系共重合体に金属水和物を多量
に配合した組成物に添加することにより、難燃性を大き
く低下させることなく、電気特性を向上させることがで
きる。
【0013】本発明においては、エチレン系共重合体と
の相溶性を向上させる点から、芳香族ビニル−ジエンブ
ロック共重合体を不飽和カルボン酸やその誘導体で変性
したものの使用も可能である。変性に用いる不飽和カル
ボン酸としては、例えば、マレイン酸、イタコン酸、フ
マル酸などが、不飽和カルボン酸誘導体としては、マレ
イン酸モノエステル、マレイン酸ジエステル、無水マレ
イン酸、イタコン酸モノエステル、イタコン酸ジエステ
ル、無水イタコン酸、フマル酸ジエステルなどがある。
これらの中でも、無水マレイン酸で変性したものが好ま
しい。(b)成分を配合する場合は、前記ベース樹脂1
00質量部中において、20質量%以下であり、好まし
くは15〜0質量%、より好ましくは10〜0質量%で
ある。
【0014】(c)エチレン・α−オレフィン共重合体 本発明に用いられる(c)成分のエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、これを組成物に添加することにより、
絶縁電線の成形性を向上させたり、組成物の引張特性を
向上させることができる。酢酸ビニル構成成分、(メ
タ)アクリル酸エステル構成成分の比率が高い、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル
酸エステル共重合体を使用した組成物を押出被覆して絶
縁電線を製造する場合、押出機ホッパー内でペレットが
ブロッキングしたり、押出機ガイドロールで被覆層が潰
れたり、損傷したりすることがあるが、エチレン・α−
オレフィン共重合体を添加することにより、これらを防
止することができる。また、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体
と芳香族ビニル−ジエンブロック共重合体との相溶性が
向上するため、組成物の引張特性や風合いなどが改善さ
れる。
【0015】エチレン・α−オレフィン共重合体(c)
は、好ましくは、エチレンと炭素数3〜12のα−オレ
フィンとの共重合体であり、α−オレフィンの具体例と
しては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1
−ドデセンなどが挙げられる。(c)成分において、α
−オレフィンがプロピレンの場合、プロピレン構成成分
の比率は50質量%未満とするのが好ましい。エチレン
・α−オレフィン共重合体としては、例えば、エチレン
−プロピレンブロック共重合体(B−PP)、エチレン
−プロピレンランダム共重合体(R−PP)、及びシン
グルサイト触媒存在下に合成されたエチレン・α−オレ
フィン共重合体等がある。
【0016】本発明におけるシングルサイト触媒の存在
下に合成されたエチレン・α−オレフィン共重合体は、
その製法としては、特開平6−306121号公報や特
表平7−500622号公報などに記載されている公知
の方法を用いることができる。シングルサイト触媒は、
重合活性点が単一であり、高い重合活性を有するもので
あり、メタロセン触媒、カミンスキー触媒とも呼ばれて
おり、この触媒を用いて合成したエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、分子量分布と組成分布が狭いという特
徴がある。
【0017】また、これらのエチレン・α−オレフィン
共重合体を不飽和カルボン酸やその誘導体で変性したも
のなども用いることができる。変性に用いる不飽和カル
ボン酸としては、例えば、マレイン酸、イタコン酸、フ
マル酸などが、不飽和カルボン酸の誘導体としては、マ
レイン酸モノエステル、マレイン酸ジエステル、無水マ
レイン酸、イタコン酸モノエステル、イタコン酸ジエス
テル、無水イタコン酸、フマル酸モノエステル、フマル
酸ジエステル、無水フマル酸などがある。これらの中で
も無水マレイン酸で変性したものが好ましい。(c)成
分を配合する場合は、前記ベース樹脂100質量部中に
おいて、20質量%以下であり、好ましくは15〜0質
量%、より好ましくは10〜0質量%である。
【0018】なお、上記成分(a)、(b)、(c)は
それぞれMFR(メルトフローレート)が0.1〜10
g/10分のものを用いることが好ましい。本発明にお
いてMFRの値は、JIS K7210に従い、一般に
用いられている各材料に適した条件で行って得られた値
である。
【0019】(d)シランカップリング剤で表面処理さ
れた金属水和物 本発明においてはシランカップリング剤で表面処理した
金属水和物を用いることで、金属水和物を多量に配合す
るにもかかわらず、良好な引張特性を有する絶縁電線を
得ることが可能になる。金属水和物としては、例えば、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水和珪酸ア
ルミニウム、水和珪酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネ
シウム、オルト珪酸アルミニウム、ハイドロタルサイト
などの水酸基あるいは結晶水を有する金属化合物があげ
られ、単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。これらの金属水和物のうち、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウムが好ましい。
【0020】また、上記金属水和物の表面処理に用いら
れるシランカップリング剤は、通常使用されるものを特
に制限なく用いることができるが、アミノ基、メタクリ
ル基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基などの有機
官能基を有するシランカップリング剤が好ましく、難燃
性、引張特性の点から、ビニル基および/またはエポキ
シ基を有するシランカップリング剤がさらに好ましい。
このようなものとしては、ビニルトリス(βメトキシエ
トキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、γ−(メタクリロイルオキシプロピ
ル)トリメトキシシラン、γ−(メタクリロイルオキシ
プロピル)メチルジメトキシシラン、β−(3,4エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−
グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランな
どがあげられる。
【0021】シランカップリング剤で表面処理された金
属水和物としては、あらかじめシランカップリング剤で
表面処理された金属水和物を組成物に配合してもよい
し、未処理の金属水和物とともにシランカップリング剤
を配合し、その場で表面処理を行ってもよい。このとき
のシランカップリング剤は、表面処理するに十分な量が
適宜加えられるが、具体的には金属水和物に対し0.1
〜2.0質量%が好ましい。
【0022】前記(d)成分のシランカップリング剤で
表面処理された金属水和物の配合量は、エチレン・酢酸
ビニル共重合体及び/又はエチレン・(メタ)アクリル
酸エステル共重合体、芳香族ビニル・ジエンブロック共
重合体並びにエチレン・α−オレフィン共重合体からな
る樹脂混合物(前記ベース樹脂)100質量部に対し
て、150〜250質量部であり、好ましくは、175
〜225質量部である。シランカップリング剤で表面処
理された金属水和物の配合量が少なすぎると、十分な難
燃性が得られず、多すぎると、引張強度及び引張伸びが
低下するか、または両立できなくなる。
【0023】(f)ジフェニルアミン系酸化防止剤、
(g)フェノール系酸化防止剤、(h)ベンツイミダゾ
ール系酸化防止剤 本発明においてジフェニルアミン系酸化防止剤とフェノ
ール系酸化防止剤は、エチレン・酢酸ビニル共重合体及
び/又はエチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、芳香族ビニル・ジエンブロック共重合体並びにエチ
レン・α−オレフィン共重合体からなる樹脂混合物とシ
ランカップリング剤で表面処理された金属水和物からな
る組成物に高い耐熱性を付与するために所定量組合わせ
て使用される。
【0024】一般に、電気・電子機器の内部配線に使用
される絶縁電線は、導体を被覆する組成物を電子線架橋
法や化学架橋法などによって架橋することで、その耐熱
性を向上させている。特に、UL125℃(158℃×
7日後 引張強度残率70%以上 伸び残率65%以
上)などの高い加熱老化試験規格に合格させるために
は、架橋するだけでなく、フェノール系酸化防止剤など
のラジカル連鎖禁止剤とイオウ系酸化防止剤などの過酸
化物分解剤を併用することによる相乗効果で、その耐熱
性を向上させる方法がとられている。しかしながら、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体及び/又はエチレン・(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体、芳香族ビニル・ジエ
ンブロック共重合体並びにエチレン・α−オレフィン共
重合体を含有してなる樹脂混合物とシランカップリング
剤で表面処理された金属水和物からなる組成物について
は、フェノール系酸化防止剤とイオウ系酸化防止剤を組
合せて使用してもUL125℃などの高い加熱老化試験
規格に合格する絶縁電線を得ることができない。これに
対し、前記のように、ジフェニルアミン系酸化防止剤と
フェノール系酸化防止剤を併用すれば、高い耐熱性を満
足する絶縁電線を得ることができる。
【0025】前記(f)成分のジフェニルアミン系酸化
防止剤としては、例えば、アルキル化ジフェニルアミ
ン、オクチル化ジフェニルアミン、4,4’−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、p−
(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、
N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジ
アミン、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチ
ル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−
(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピ
ル)−p−フェニレンジアミンなどがあり、これらの中
でも、絶縁電線に高い耐熱性を付与する点から、4,
4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルア
ミンが好ましい。
【0026】前記(g)成分のフェノール系酸化防止剤
としては、例えば、トリエチレングリコール−ビス(3
−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート)、1,6−ヘキサンジオール−
ビス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート)、ペンタエリスリチル−テ
トラキス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート)、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5,−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレイト、イソオ
クチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネートなどがあり、これらの中で
も、絶縁電線に高い耐熱性を付与する点から、3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル基もしくは
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル基を
2個以上有するものが好ましい。
【0027】本発明における前記(f)成分のジフェニ
ルアミン系酸化防止剤と前記(g)成分のフェノール系
酸化防止剤の配合量は、エチレン・酢酸ビニル共重合体
及び/又はエチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重
合体、芳香族ビニル・ジエンブロック共重合体並びにエ
チレン・α−オレフィン共重合体を含んでなる前記ベー
ス樹脂100質量部に対して、それぞれ、1〜6質量
部、好ましくは2〜4質量部である。1質量部より少な
いと、架橋後の絶縁電線において、耐熱性向上の効果が
発現せず、6質量部を越える配合では耐熱性向上の効果
が飽和してしまい、増量による変化がみられない。本発
明では、ラジカル連鎖禁止剤であるジフェニルアミン系
酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤のほかに、過酸化
物分解剤を配合することもできる。
【0028】電気・電子機器の内部配線に使用される絶
縁電線においては、その生産性の点から、導体を被覆す
る組成物を電子線架橋法によって架橋することが一般的
であり、電子線照射時にパーオキシラジカルやハイドロ
パーオキサイドが大量に発生することから、酸化防止剤
を大量に消費してしまうという問題がおこる。このた
め、本発明に用いられる組成物に添加される酸化防止剤
の量は、一般の非架橋組成物に配合される酸化防止剤の
10倍以上となる。過酸化物分解剤としては、イオウ系
酸化防止剤のチオエーテル系酸化防止剤を使用すること
が一般的であるが、チオエーテル系酸化防止剤は、液体
のものや、30〜70℃程度の低融点のものが多く、組
成物中における分散性などが向上する反面、多量に配合
した場合、組成物の表面に容易に析出し、絶縁電線の外
観を損なわせたり、導体−絶縁体間の密着力を低下させ
たりするという問題が発生する。
【0029】本発明においては、イオウ系酸化防止剤の
1つであるベンツイミダゾール系酸化防止剤を過酸化物
分解剤として使用することでこの問題を解決している。
ベンツイミダゾール系酸化防止剤は、併用する他の酸化
防止剤の揮発、移行などを低下させる効果があると考え
られており、紛体で、250℃程度の融点を有し、多量
に添加しても、チオエーテル系酸化防止剤のように組成
物の表面に析出することがない。本発明における(h)
成分としてのベンツイミダゾール系酸化防止剤は、置換
基としてメルカプト基を有するベンツイミダゾール化合
物が好ましく、例えば、2−メルカプトベンツイミダゾ
ール、2−メルカプトメチルベンツイミダゾール、4−
メルカプトメチルベンツイミダゾール、5−メルカプト
メチルベンツイミダゾールやこれらの亜鉛塩などがあ
る。前記(h)成分のベンツイミダゾール系酸化防止剤
の配合量は、エチレン・酢酸ビニル共重合体及び/又は
エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体、芳香
族ビニル・ジエンブロック共重合体並びにエチレン・α
−オレフィン共重合体を含んでなる前記ベース樹脂10
0質量部に対して、12質量部以下であり、好ましくは
2〜12質量部、より好ましくは4〜10質量部であ
る。
【0030】本発明において前記の被覆用組成物には、
電線・ケーブルなどにおいて一般的に使用されている各
種の添加剤、例えば、金属不活性剤、紫外線吸収剤、分
散剤、顔料、滑剤(例えばステアリン酸)などを本発明
の目的を損なわない範囲で、必要に応じ適宜配合するこ
とができる。
【0031】本発明の絶縁電線は、二軸混練押出機、バ
ンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどの通常用いら
れる混練装置で溶融混練して調製した上記(a)〜
(h)の成分を含む組成物を、通常の電線製造用押出成
形機を用いて導体周囲に押出被覆し、その後、その被覆
層を架橋することにより製造することができる。架橋の
方法は特に制限はなく、化学架橋法でも電子線架橋法で
も行うことができるが、生産性の点からは本発明におい
ても電子線照射による架橋法が好ましい。本発明の絶縁
電線の製造において電子線照射で架橋する場合、電子線
の線量は5〜25Mradが好ましく、効率よく架橋を
おこなうために、組成物にメタクリレート系化合物(例
えば、トリメチロールプロパントリアクリレートな
ど)、アリル系化合物(例えば、トリアリルシアヌレー
トなど)、マレイミド系化合物、ジビニル系化合物など
の多官能性化合物を架橋助剤として配合してもよい。
【0032】本発明の絶縁電線の導体径や導体の材質な
どは特に制限はなく、用途に応じて適宜定められる。絶
縁体(被覆層)の厚さも特に制限はなく、通常のものと
同様でよい。また、上記した被覆用組成物で形成した絶
縁体と導体の間に中間層を設けるなど、被覆層が多層構
造のものであってもよい。
【0033】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1〜3、比較例1〜3 まず、表1に示す割合で各成分を室温にてドライブレン
ドし、バンバリーミキサーを用いて溶融混練して、絶縁
体形成用の各組成物を得た。次に、汎用の電線製造用押
出成形機を使用して、得られた組成物を導体径0.48
mmφの錫メッキ軟銅線(構成7本/0.16mmφ)
上に、厚み0.42mmで押出被覆して、未架橋の絶縁
電線を製造し、さらに、この絶縁電線に10Mradの
電子線照射を行った。
【0034】なお、表1に示す各成分として、以下のも
のを使用した。 成分(a): (01)エチレン・酢酸ビニル共重合体 エバフレックスV421(商品名、三井デュポンポリケ
ミカル社製) 酢酸ビニル構成成分含有率 28質量% MFR 4.0g/10分 (02)エチレン・アクリル酸メチル共重合体 ボルフレックスOE5625(商品名、ボレアリス社
製) アクリル酸メチル構成成分含有率 25質量% MFR 0.4g/10分 (03)エチレン・アクリルゴム ベイマックDLS(商品名、デュポン社製) (04)エチレン・アクリルゴム ベイマックGLS(商品名、デュポン社製)
【0035】成分(b): (05)スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共
重合体 セプトン2007(商品名、クラレ社製)
【0036】成分(c): (06)エチレン・α−オレフィン共重合体 アドテックスL6100M(商品名、日本ポリオレフィ
ン社製、α−オレフィン成分は1−ブテン成分) MFR 1.0g/10分
【0037】成分(d): (07)ビニルシラン処理水酸化マグネシウム キスマ5PH(商品名、協和化学社製)
【0038】成分(f): (08)ジフェニルアミン系酸化防止剤 ノクラックCD(商品名、大内新興化学社製、4,4’
−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミ
ン)
【0039】成分(g): (09)フェノール系酸化防止剤 イルガノックス1010(商品名、チバガイギー社製、
ペンタエリスリチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト))
【0040】成分(h): (10)ベンツイミダゾール系酸化防止剤 ノクラックMB(商品名、大内新興化学社製、2−メル
カプトベンツイミダゾール)
【0041】(11)粉末ステアリン酸 さくら(商品名、日本油脂社製)
【0042】得られた絶縁電線について、以下の試験を
行い、結果を表1に示した。 引張強度、引張伸び 得られた絶縁電線の絶縁体の引張強度(MPa)、引張
伸び(%)を、標線25mm、引張速度500mm/分
で測定した。引張強度10.3MPa以上、引張伸び1
00%以上のものを○とした。
【0043】耐熱性 158℃×7日後の絶縁体の引張強度と引張伸びを測定
し、引張強度残率70%以上、かつ引張伸び残率65%
以上を満足するものを○とした。(UL125℃の加熱
老化試験)
【0044】難燃性 ULの垂直難燃試験(VW−1)をおこない、合格した
ものを○とした。
【0045】電気特性 20℃の水中に絶縁電線50mを1時間浸漬し、導体と
清水の間に500Vの直流電圧を1分間加え、絶縁抵抗
を測定し、1km当たりに換算した。換算値が100M
Ω・km以上のものを○とした。(JIS C3005
の絶縁抵抗試験)
【0046】
【表1】
【0047】表1の結果からわかるように、ジフェニル
アミン系酸化防止剤を含有せず、スチレン・エチレン・
プロピレン・スチレン共重合体も含有しない比較例2の
絶縁電線は、難燃性、電気特性に問題がある。また、ス
チレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体と、
フェノール系酸化防止剤及びイミダゾール系酸化防止剤
とを含有するが、ジフェニルアミン系酸化防止剤は含有
していない比較例1、3の絶縁電線は、耐熱性に問題が
ある。一方、本発明に規定する、ベース樹脂、金属水和
物、ジフェニルアミン系酸化防止剤及びフェノール系酸
化防止剤、さらにイミダゾール系酸化防止剤を用いた実
施例1〜3の絶縁電線は、いずれも引張特性、耐熱性、
難燃性、電気特性が良好であることがわかる。
【0048】
【発明の効果】本発明の絶縁電線は、優れた難燃性、引
張特性および耐熱性を有するとともに、被覆樹脂の印刷
や着色が可能であるという優れた効果を奏する。また本
発明によれば、埋立、焼却などの廃棄時において、重金
属化合物の溶出や、多量の煙、腐食性ガスの発生がない
電気・電子機器の内部配線に好適な絶縁電線の提供が可
能となる。また適宜にベンツイミダゾール系酸化防止剤
を含有させることにより、他の酸化防止剤を多量に配合
させる必要がなくなり、組成物中における分散性などが
向上する。このような本発明の絶縁電線は、電子・電気
機器の内部配線に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/08 (C08L 23/08 //(C08L 23/08 53:02) 53:02) H01B 7/34 B (72)発明者 西口 雅己 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 岩田 浩治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 4J002 BB052 BB061 BB071 BP012 DE076 DE146 DE236 DJ006 EJ018 EJ028 EJ038 EN067 EN077 EU119 EU198 EV059 FB096 FD016 FD077 FD078 FD079 FD150 GQ01 5G315 CA03 CB02 CC08 CD01 CD04 CD14 CD17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン・酢酸ビニル共重合体及びエチ
    レン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体からなる群
    から選ばれた少なくとも1種(a)100〜60質量
    %、芳香族ビニル・ジエンブロック共重合体(b)0〜
    20質量%並びにエチレン・α−オレフィン共重合体
    (c)0〜20質量%含有してなるベース樹脂100質
    量部に対して、シランカップリング剤で表面処理された
    金属水和物(d)150〜250質量部、ジフェニルア
    ミン系酸化防止剤(f)1〜6質量部及びフェノール系
    酸化防止剤(g)1〜6質量部を含有し、さらに適宜に
    ベンツイミダゾール系酸化防止剤(h)12質量部以下
    を含有させてなる難燃性樹脂組成物の架橋体で導体が被
    覆されていることを特徴とする絶縁電線。
JP2000163356A 2000-05-31 2000-05-31 絶縁電線 Expired - Fee Related JP4884581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163356A JP4884581B2 (ja) 2000-05-31 2000-05-31 絶縁電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163356A JP4884581B2 (ja) 2000-05-31 2000-05-31 絶縁電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001345022A true JP2001345022A (ja) 2001-12-14
JP4884581B2 JP4884581B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=18667125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000163356A Expired - Fee Related JP4884581B2 (ja) 2000-05-31 2000-05-31 絶縁電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4884581B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005268036A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Hitachi Cable Ltd ノンハロゲン難燃電線・ケーブル
JP2006241182A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP2008084833A (ja) * 2006-08-31 2008-04-10 Hitachi Cable Ltd 可とう性非ハロゲン電線
US7667139B2 (en) 2007-06-08 2010-02-23 Hitachi Cable, Ltd. Radiation-resistant non-halogen flame-retardant resin composition as well as electric wire and cable using same
WO2012117761A1 (ja) * 2011-03-01 2012-09-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 絶縁電線
CN103739960A (zh) * 2013-12-14 2014-04-23 苏州戴尔曼电器有限公司 高耐候ppr管材
GB2518043A (en) * 2013-07-09 2015-03-11 Hitachi Metals Ltd Radiation-resistant halogen-free flame-retardant resin composition, and wire and cable using the same
JP2015070084A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 シーアイ化成株式会社 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール
CN113583329A (zh) * 2020-05-01 2021-11-02 矢崎总业株式会社 树脂组合物、护套电缆和线束

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11273464A (ja) * 1998-03-26 1999-10-08 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁電線
JP2000129049A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁樹脂組成物および絶縁電線

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11273464A (ja) * 1998-03-26 1999-10-08 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁電線
JP2000129049A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁樹脂組成物および絶縁電線

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005268036A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Hitachi Cable Ltd ノンハロゲン難燃電線・ケーブル
JP2006241182A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4652845B2 (ja) * 2005-02-28 2011-03-16 古河電気工業株式会社 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP2008084833A (ja) * 2006-08-31 2008-04-10 Hitachi Cable Ltd 可とう性非ハロゲン電線
US7667139B2 (en) 2007-06-08 2010-02-23 Hitachi Cable, Ltd. Radiation-resistant non-halogen flame-retardant resin composition as well as electric wire and cable using same
WO2012117761A1 (ja) * 2011-03-01 2012-09-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 絶縁電線
GB2518043A (en) * 2013-07-09 2015-03-11 Hitachi Metals Ltd Radiation-resistant halogen-free flame-retardant resin composition, and wire and cable using the same
GB2518043B (en) * 2013-07-09 2015-08-19 Hitachi Metals Ltd Radiation-resistant halogen-free flame-retardant resin composition, and wire and cable using the same
JP2015070084A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 シーアイ化成株式会社 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール
CN103739960A (zh) * 2013-12-14 2014-04-23 苏州戴尔曼电器有限公司 高耐候ppr管材
CN113583329A (zh) * 2020-05-01 2021-11-02 矢崎总业株式会社 树脂组合物、护套电缆和线束
US11597825B2 (en) 2020-05-01 2023-03-07 Yazaki Corporation Resin composition, sheath cable, and wire harness

Also Published As

Publication number Publication date
JP4884581B2 (ja) 2012-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6339189B1 (en) Cable with fire-resistant, moisture-resistant coating
JP5144013B2 (ja) 難燃性樹脂組成物とそれを用いた成形体
JP4629836B2 (ja) 絶縁電線
JP5275647B2 (ja) 耐熱性に優れた絶縁電線
JP2006199934A (ja) 難燃性樹脂組成物およびそれを用いた成形体
JP5330660B2 (ja) 耐候性に優れた絶縁電線
JP2003192846A (ja) 耐熱性・耐候性に優れた絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP3557109B2 (ja) 耐熱性絶縁電線
JP2001060414A (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4884581B2 (ja) 絶縁電線
JP3439166B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4809517B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP5260868B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4398552B2 (ja) 絶縁電線
JP2000129049A (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4652845B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP2000195336A (ja) 電線被覆用樹脂組成物および絶縁電線
JP2003197043A (ja) 絶縁電線
JP2000007852A (ja) 電線被覆用樹脂組成物および絶縁電線
JP2003221479A (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4652526B2 (ja) 絶縁電線
JP4947829B2 (ja) 絶縁電線
JP2005346941A (ja) 架橋耐外傷性難燃性絶縁電線
JP3164485B2 (ja) 絶縁電線
JP2004352763A (ja) キャブタイヤコード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4884581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees