JP2001343176A - 真空断熱型保冷装置及び真空断熱型保冷方法 - Google Patents
真空断熱型保冷装置及び真空断熱型保冷方法Info
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- vacuum insulation
- vacuum
- inner casing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2201/00—Insulation
- F25D2201/10—Insulation with respect to heat
- F25D2201/14—Insulation with respect to heat using subatmospheric pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2317/00—Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
- F25D2317/04—Treating air flowing to refrigeration compartments
- F25D2317/043—Treating air flowing to refrigeration compartments by creating a vacuum in a storage compartment
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B40/00—Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers
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- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
- Refrigerator Housings (AREA)
- Storage Of Harvested Produce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷却時間を短くすることができるし、冷却に
要する消費電力を低減することができ、貯蔵物の鮮度を
損なうことなく低温貯蔵することができる。 【解決手段】 保冷庫本体１はアウターケーシング２と
真空断熱空間６を介して設けられ、内部が貯蔵室４にな
ったインナーケーシング３とから構成してあり、保冷庫
本体１には内部が真空断熱空間９に形成された断熱型扉
８が開閉可能に設けてある。真空断熱空間６にはシール
ド板７が配設してあり、その内側に冷却装置１２の冷却
管１５がインナーケーシング３を囲繞するように配設し
てある。貯蔵室４には酸素と炭酸ガスを混合した不活性
ガスを供給するガス供給装置２４が接続してあり、また
貯蔵室４内の温度を低下させるための減圧装置３０が接
続してある。
要する消費電力を低減することができ、貯蔵物の鮮度を
損なうことなく低温貯蔵することができる。 【解決手段】 保冷庫本体１はアウターケーシング２と
真空断熱空間６を介して設けられ、内部が貯蔵室４にな
ったインナーケーシング３とから構成してあり、保冷庫
本体１には内部が真空断熱空間９に形成された断熱型扉
８が開閉可能に設けてある。真空断熱空間６にはシール
ド板７が配設してあり、その内側に冷却装置１２の冷却
管１５がインナーケーシング３を囲繞するように配設し
てある。貯蔵室４には酸素と炭酸ガスを混合した不活性
ガスを供給するガス供給装置２４が接続してあり、また
貯蔵室４内の温度を低下させるための減圧装置３０が接
続してある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、果実、花等
の農産物や魚介類等の新鮮物を鮮度を保った状態で保冷
することができる真空断熱型保冷装置及び真空断熱型保
冷方法に関する。
の農産物や魚介類等の新鮮物を鮮度を保った状態で保冷
することができる真空断熱型保冷装置及び真空断熱型保
冷方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、収穫した農産物を鮮度を保った状
態で保冷する方法するとして、以下の種々の方法が知ら
れている。第１は冷気をファンにより吹き付けて冷却す
る強制通風冷却方法、第２は農産物を特別な形に積載
し、ファンにより容器の相対する側面に差圧を生じさ
せ、容器内の農産物の間に冷気を流通させて冷却する差
圧通風冷却方法、第３は農産物から水分が蒸発する際に
潜熱が奪われることを利用して冷却する真空冷却法、第
４は農産物を冷水シャワーにより或は冷水に浸漬するこ
とにより冷却する冷水冷却法等である。
態で保冷する方法するとして、以下の種々の方法が知ら
れている。第１は冷気をファンにより吹き付けて冷却す
る強制通風冷却方法、第２は農産物を特別な形に積載
し、ファンにより容器の相対する側面に差圧を生じさ
せ、容器内の農産物の間に冷気を流通させて冷却する差
圧通風冷却方法、第３は農産物から水分が蒸発する際に
潜熱が奪われることを利用して冷却する真空冷却法、第
４は農産物を冷水シャワーにより或は冷水に浸漬するこ
とにより冷却する冷水冷却法等である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術の各々には以下の欠点がある。第１の強制通風冷却
方法は、冷却に時間を要することと冷却むらが出来易い
ことである。第２の差圧通風冷却方法は、農産物を強制
通風冷却方法に比べて積載するためのスペースが必要な
ことと、積載する作業に時間を要することである。第３
の真空冷却方法は、体積の割りに表面積が小さい農産
物、例えば果菜、根菜等は冷えにくいことや、例えば皮
の厚い果実も冷えにくいか、場合によっては破裂してし
まうこともあり使用上面倒である。第４の冷水冷却方法
は、農産物が水濡れするために農産物によっては使用に
適さない場合があるし、保冷庫も必要なことである。ま
た、従来技術は農産物を冷却する方法と低温貯蔵する方
法を個別に構成してあるために、設備費が嵩むという欠
点がある。
技術の各々には以下の欠点がある。第１の強制通風冷却
方法は、冷却に時間を要することと冷却むらが出来易い
ことである。第２の差圧通風冷却方法は、農産物を強制
通風冷却方法に比べて積載するためのスペースが必要な
ことと、積載する作業に時間を要することである。第３
の真空冷却方法は、体積の割りに表面積が小さい農産
物、例えば果菜、根菜等は冷えにくいことや、例えば皮
の厚い果実も冷えにくいか、場合によっては破裂してし
まうこともあり使用上面倒である。第４の冷水冷却方法
は、農産物が水濡れするために農産物によっては使用に
適さない場合があるし、保冷庫も必要なことである。ま
た、従来技術は農産物を冷却する方法と低温貯蔵する方
法を個別に構成してあるために、設備費が嵩むという欠
点がある。
【０００４】更に、従来の保冷装置で誤差が０，１℃以
内の範囲での温度調節を行うためには、外部との断熱層
を過大な厚さに構成にしなければ不可能であり、このた
め容積に比べて装置全体が大型になってしまうと共に、
製造費も嵩むという欠点がある。
内の範囲での温度調節を行うためには、外部との断熱層
を過大な厚さに構成にしなければ不可能であり、このた
め容積に比べて装置全体が大型になってしまうと共に、
製造費も嵩むという欠点がある。
【０００５】本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みな
されたもので、冷却時間を短くすることができるし、冷
却に要する消費電力を低減することができ、また装置を
大型化することなく誤差が０，１℃以内の範囲での温度
調節を行うことができる真空断熱型保冷装置及び真空断
熱型保冷方法を提供することを目的とする。
されたもので、冷却時間を短くすることができるし、冷
却に要する消費電力を低減することができ、また装置を
大型化することなく誤差が０，１℃以内の範囲での温度
調節を行うことができる真空断熱型保冷装置及び真空断
熱型保冷方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された請求項１に係る本発明の手段は、アウ
ターケーシングと、該アウターケーシング内に真空断熱
空間を介して設けられ、内部が貯蔵室になったインナー
ケーシングとから構成され、一側に前記貯蔵室に連通す
る開口を有する保冷庫本体、及び内部に真空断熱空間が
形成され、該保冷庫本体に開閉可能に設けられて前記開
口を気密に閉塞する断熱型扉とから構成してなる保冷庫
と、前記インナーケーシングを囲繞するように前記保冷
庫本体の真空断熱空間に配設した冷却管に冷媒を供給す
る冷却装置と、前記保冷庫本体の貯蔵室に不活性ガスを
供給するガス供給装置と、該貯蔵室を減圧する減圧装置
とからなる。
ために構成された請求項１に係る本発明の手段は、アウ
ターケーシングと、該アウターケーシング内に真空断熱
空間を介して設けられ、内部が貯蔵室になったインナー
ケーシングとから構成され、一側に前記貯蔵室に連通す
る開口を有する保冷庫本体、及び内部に真空断熱空間が
形成され、該保冷庫本体に開閉可能に設けられて前記開
口を気密に閉塞する断熱型扉とから構成してなる保冷庫
と、前記インナーケーシングを囲繞するように前記保冷
庫本体の真空断熱空間に配設した冷却管に冷媒を供給す
る冷却装置と、前記保冷庫本体の貯蔵室に不活性ガスを
供給するガス供給装置と、該貯蔵室を減圧する減圧装置
とからなる。
【０００７】そして、前記真空断熱空間内には、前記冷
却管の外側から前記インナーケーシングを囲繞するよう
にシールド板を設けた構成にするとよい。
却管の外側から前記インナーケーシングを囲繞するよう
にシールド板を設けた構成にするとよい。
【０００８】また、前記不活性ガスは前記貯蔵室内に供
給する前に予め冷却するとよい。
給する前に予め冷却するとよい。
【０００９】更に、請求項４に係る発明方法は、請求項
１記載の真空断熱型保冷装置を用い、前記貯蔵室に貯蔵
物を収納する前に前記インナーケーシングを外側から前
記冷却装置により予め冷却し、貯蔵物を収納した該貯蔵
室を前記減圧装置により所望の減圧状態に保持して貯蔵
物を所望温度にまで冷却し、当該減圧状態中に前記貯蔵
室に不活性ガスを供給することにより貯蔵物を保存する
ようにしたことにある。
１記載の真空断熱型保冷装置を用い、前記貯蔵室に貯蔵
物を収納する前に前記インナーケーシングを外側から前
記冷却装置により予め冷却し、貯蔵物を収納した該貯蔵
室を前記減圧装置により所望の減圧状態に保持して貯蔵
物を所望温度にまで冷却し、当該減圧状態中に前記貯蔵
室に不活性ガスを供給することにより貯蔵物を保存する
ようにしたことにある。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図において、１は保冷庫本体を示す。
２は該保冷庫本体１を構成し、例えば熱伝導率の小さい
金属板、繊維強化プラスチック板、コンクリート等の強
度性を有し熱伝導率が小さい材料により構成したアウタ
ーケーシングで、該アウターケーシング２は底板２Ａ、
内側が開口した枠状の前板２Ｂ、左右側板２Ｃ、２Ｃ
（但し図示せず。）、天板２Ｄ及び後板２Ｅによって気
密の構造体に構成してある。
づいて詳述する。図において、１は保冷庫本体を示す。
２は該保冷庫本体１を構成し、例えば熱伝導率の小さい
金属板、繊維強化プラスチック板、コンクリート等の強
度性を有し熱伝導率が小さい材料により構成したアウタ
ーケーシングで、該アウターケーシング２は底板２Ａ、
内側が開口した枠状の前板２Ｂ、左右側板２Ｃ、２Ｃ
（但し図示せず。）、天板２Ｄ及び後板２Ｅによって気
密の構造体に構成してある。
【００１１】３は前記アウターケーシング２内に設けた
インナーケーシングを示す。該インナーケーシング３は
アウターケーシング２と同様の材料により底板３Ａ、左
右側板３Ｂ、３Ｂ、天板３Ｃ及び後板３Ｄによって前面
が開口３Ｅになった気密の構造体に構成してあり、内側
が貯蔵室４になっている。そして、貯蔵室４の内面には
例えば発泡材からなる断熱材５、５、・・・が貼設して
ある。上述の構成からなるインナーケーシング３は図示
しない複数の断熱性支持脚で底板２Ａ上に支持された状
態でアウターケーシング２との間に空隙を存して気密に
格納されており、アウターケーシング２とインナーケー
シング３との間は真空断熱空間６に形成してある。
インナーケーシングを示す。該インナーケーシング３は
アウターケーシング２と同様の材料により底板３Ａ、左
右側板３Ｂ、３Ｂ、天板３Ｃ及び後板３Ｄによって前面
が開口３Ｅになった気密の構造体に構成してあり、内側
が貯蔵室４になっている。そして、貯蔵室４の内面には
例えば発泡材からなる断熱材５、５、・・・が貼設して
ある。上述の構成からなるインナーケーシング３は図示
しない複数の断熱性支持脚で底板２Ａ上に支持された状
態でアウターケーシング２との間に空隙を存して気密に
格納されており、アウターケーシング２とインナーケー
シング３との間は真空断熱空間６に形成してある。
【００１２】更に、７、７、・・・はアウターケーシン
グ１とインナーケーシング３との間の輻射熱を遮断する
ためのシールド板を示す。なお、図においてシールド板
７は１枚に示してあるが、実際には複数枚のシールド板
７、７、・・を間隔を存して積層した多層体に構成して
ある。シール板７は例えばステンレス板等輻射率の小さ
い材料を用いており、一端側が開口した箱型に形成して
ある。そして、前記真空断熱空間６内にアウターケーシ
ング１の内面から後述する冷却管１５の外側にかけてイ
ンナーケーシング３を囲繞するように配設してありイン
ナーケーシング３の５面に支持脚を介して支持させてあ
る。このように、シールド板７は複数枚空隙を介して多
層体に構成することにより、輻射率はより小さくするこ
とができ断熱性を高めることができる。
グ１とインナーケーシング３との間の輻射熱を遮断する
ためのシールド板を示す。なお、図においてシールド板
７は１枚に示してあるが、実際には複数枚のシールド板
７、７、・・を間隔を存して積層した多層体に構成して
ある。シール板７は例えばステンレス板等輻射率の小さ
い材料を用いており、一端側が開口した箱型に形成して
ある。そして、前記真空断熱空間６内にアウターケーシ
ング１の内面から後述する冷却管１５の外側にかけてイ
ンナーケーシング３を囲繞するように配設してありイン
ナーケーシング３の５面に支持脚を介して支持させてあ
る。このように、シールド板７は複数枚空隙を介して多
層体に構成することにより、輻射率はより小さくするこ
とができ断熱性を高めることができる。
【００１３】８はインナーケーシング３の開口３Ｅを気
密に閉塞する断熱型扉を示す。該断熱型扉８は外側板８
Ａ、内側板８Ｂおよび段付きの上下枠板８Ｃ、８Ｃ及び
左右枠板８Ｄ、８Ｄとから気密に構成することにより内
部は真空断熱空間９に形成してあり、上下枠板８Ｃ、８
Ｃ及び左右枠板８Ｄ、８Ｄ（但し、図示せず。）にはア
ウターケーシング２の前板２Ｂに圧接して開口３Ｅを密
に閉塞するパッキン１０が設けてある。１１、１１、・
・・は前記真空断熱空間９に配設したシールド板で、該
シールド板１１も前記シールト板７と同様に複数枚のシ
ールド板１１、１１、・・を間隔を存して積層した多層
体に構成してある。
密に閉塞する断熱型扉を示す。該断熱型扉８は外側板８
Ａ、内側板８Ｂおよび段付きの上下枠板８Ｃ、８Ｃ及び
左右枠板８Ｄ、８Ｄとから気密に構成することにより内
部は真空断熱空間９に形成してあり、上下枠板８Ｃ、８
Ｃ及び左右枠板８Ｄ、８Ｄ（但し、図示せず。）にはア
ウターケーシング２の前板２Ｂに圧接して開口３Ｅを密
に閉塞するパッキン１０が設けてある。１１、１１、・
・・は前記真空断熱空間９に配設したシールド板で、該
シールド板１１も前記シールト板７と同様に複数枚のシ
ールド板１１、１１、・・を間隔を存して積層した多層
体に構成してある。
【００１４】上述の構成からなる断熱型扉８はヒンジを
介して保冷庫本体１に開閉可能に設けてあり、また図示
しないロック機構によって保冷庫本体１に気密に締付け
るようになっている。なお、保冷庫本体１及び断熱型扉
８に夫々形成する真空断熱空間６及び９の真空度は、断
熱効果が得られる中真空以上にしてある。
介して保冷庫本体１に開閉可能に設けてあり、また図示
しないロック機構によって保冷庫本体１に気密に締付け
るようになっている。なお、保冷庫本体１及び断熱型扉
８に夫々形成する真空断熱空間６及び９の真空度は、断
熱効果が得られる中真空以上にしてある。
【００１５】次に、１２はインナーケーシング３を外側
から冷却するための冷却装置を示す。該冷却装置１２は
不凍液等の冷媒を収容する冷媒タンク１３と、該冷媒タ
ンク１３内の冷媒を冷却する冷却器１４と、インナーケ
ーシング３の外面に接して囲繞するように配設した銅管
からなる冷却管１５と、冷却器１４と冷却管１５の始端
との間に接続され、外周が断熱材１６によって覆われた
冷媒供給管１７及び冷却器１４と冷却管１５の終端との
間に接続された冷媒戻り管１８と、保冷庫本体１の外側
に位置して冷媒供給管１７に設けた電磁式の開閉弁１９
と、冷媒供給管１７に設けられて冷媒タンク１３と冷却
管１５との間で冷媒を循環させるポンプ２０から構成し
てある。
から冷却するための冷却装置を示す。該冷却装置１２は
不凍液等の冷媒を収容する冷媒タンク１３と、該冷媒タ
ンク１３内の冷媒を冷却する冷却器１４と、インナーケ
ーシング３の外面に接して囲繞するように配設した銅管
からなる冷却管１５と、冷却器１４と冷却管１５の始端
との間に接続され、外周が断熱材１６によって覆われた
冷媒供給管１７及び冷却器１４と冷却管１５の終端との
間に接続された冷媒戻り管１８と、保冷庫本体１の外側
に位置して冷媒供給管１７に設けた電磁式の開閉弁１９
と、冷媒供給管１７に設けられて冷媒タンク１３と冷却
管１５との間で冷媒を循環させるポンプ２０から構成し
てある。
【００１６】２１は断熱型扉８の真空断熱空間９に配設
した冷却管で、該冷却管２１は前記冷媒供給管１７に接
続した分岐供給管２２及び冷媒戻り管１８に接続した分
岐戻り管２３に夫々接続してあり、分岐供給管２２及び
分岐戻り管２３の一部は断熱型扉８の開閉動作を可能に
するためにフレキシブル管部２２Ａ、２３Ａになってい
る。
した冷却管で、該冷却管２１は前記冷媒供給管１７に接
続した分岐供給管２２及び冷媒戻り管１８に接続した分
岐戻り管２３に夫々接続してあり、分岐供給管２２及び
分岐戻り管２３の一部は断熱型扉８の開閉動作を可能に
するためにフレキシブル管部２２Ａ、２３Ａになってい
る。
【００１７】また、２４は保冷庫本体１の貯蔵室４に不
活性ガスを供給するためのガス供給装置で、該ガス供給
装置２４は冷却手段により冷却可能なボックス２５に収
容した酸素ボンベ２６及び炭酸ガスボンベ２７と、保冷
庫本体１に酸素及び炭酸ガスを供給するガス配管２８
と、該ガス配管２８に設けた流量調整弁２９とから構成
してある。ここで、貯蔵室４に不活性ガスを供給するの
は、貯蔵室４内の酸素濃度よりも炭酸ガス濃度を高くす
ることにより農産物の生理活性を抑制し、長期保存を可
能にすることにある。なお、酸素と炭酸ガスの組成割合
は農産物により区々であり（農業施設ハンドブック、農
業施設学会編株式会社東洋書店発行 第４９５頁）、貯
蔵する農産物に応じて決定することになる。
活性ガスを供給するためのガス供給装置で、該ガス供給
装置２４は冷却手段により冷却可能なボックス２５に収
容した酸素ボンベ２６及び炭酸ガスボンベ２７と、保冷
庫本体１に酸素及び炭酸ガスを供給するガス配管２８
と、該ガス配管２８に設けた流量調整弁２９とから構成
してある。ここで、貯蔵室４に不活性ガスを供給するの
は、貯蔵室４内の酸素濃度よりも炭酸ガス濃度を高くす
ることにより農産物の生理活性を抑制し、長期保存を可
能にすることにある。なお、酸素と炭酸ガスの組成割合
は農産物により区々であり（農業施設ハンドブック、農
業施設学会編株式会社東洋書店発行 第４９５頁）、貯
蔵する農産物に応じて決定することになる。
【００１８】更に、３０は貯蔵室４内を減圧するための
減圧装置で、該減圧装置３０は真空ポンプ３１と、該真
空ポンプ３１と収納室４との間に接続された吸気管３２
と、該吸気管３２に設けられた電磁式の圧力制御弁３３
とから構成してある。そして、該圧力制御弁３３、流量
調整弁２９及び開閉弁１９は図示しない制御盤に電気的
に接続してある。なお、制御盤はＲＡＭ、ＲＯＭ等から
なる記憶部、ＣＰＵからなる制御部、タイマー及び操作
スイッチから構成してある。また、貯蔵室４には室内の
温度を検知する温度センサが設けてあり、検出した温度
信号は制御盤に送られるようになっている。
減圧装置で、該減圧装置３０は真空ポンプ３１と、該真
空ポンプ３１と収納室４との間に接続された吸気管３２
と、該吸気管３２に設けられた電磁式の圧力制御弁３３
とから構成してある。そして、該圧力制御弁３３、流量
調整弁２９及び開閉弁１９は図示しない制御盤に電気的
に接続してある。なお、制御盤はＲＡＭ、ＲＯＭ等から
なる記憶部、ＣＰＵからなる制御部、タイマー及び操作
スイッチから構成してある。また、貯蔵室４には室内の
温度を検知する温度センサが設けてあり、検出した温度
信号は制御盤に送られるようになっている。
【００１９】本実施の形態に係る真空断熱型保冷装置は
上述の構成からなるが、次にその作動について農産物を
貯蔵する場合を例に挙げて説明する。先ず、冷却装置１
１を始動し、約−３０℃の冷媒を冷却管１５に送って保
冷庫本体１の貯蔵室４を−１℃程度に冷却する。これ
は、貯蔵室４内を減圧することによっても農産物は冷却
できるが、インナーケーシング３自体は冷却できないこ
とから、インナーケーシング３を冷却して貯蔵室４の温
度を予め下げておくことにより、農産物の冷却時間を短
縮するためである。
上述の構成からなるが、次にその作動について農産物を
貯蔵する場合を例に挙げて説明する。先ず、冷却装置１
１を始動し、約−３０℃の冷媒を冷却管１５に送って保
冷庫本体１の貯蔵室４を−１℃程度に冷却する。これ
は、貯蔵室４内を減圧することによっても農産物は冷却
できるが、インナーケーシング３自体は冷却できないこ
とから、インナーケーシング３を冷却して貯蔵室４の温
度を予め下げておくことにより、農産物の冷却時間を短
縮するためである。
【００２０】次に、貯蔵室４内に農産物を収納したら断
熱型扉８を密に閉めて減圧装置３０により貯蔵室４を減
圧して室内温度を３〜４℃程度に低下させる。貯蔵室４
内が所望の温度にまで低下したら減圧装置３０を停止
し、ガス供給装置２４から０℃程度に冷却した不活性ガ
スを貯蔵室４に充填する。不活性ガスの濃度は約３％に
する。
熱型扉８を密に閉めて減圧装置３０により貯蔵室４を減
圧して室内温度を３〜４℃程度に低下させる。貯蔵室４
内が所望の温度にまで低下したら減圧装置３０を停止
し、ガス供給装置２４から０℃程度に冷却した不活性ガ
スを貯蔵室４に充填する。不活性ガスの濃度は約３％に
する。
【００２１】上述した状態で冷却装置１２から約０〜−
１℃に冷却した冷媒を冷却管１５に循環供給して貯蔵室
４を冷却する。これにより、貯蔵室４内の農産物は不活
性ガスによりその呼吸が抑制されて熟成の進行がほぼ停
止した状態になり、低温状態に保持されることにより鮮
度を損なわれることなく長期間の保存が可能になる。し
かも、真空断熱空間６、９を併用することにより、冷媒
の温度を０，１℃単位で変化させた場合でも貯蔵室４内
の温度も０，１℃以内の誤差で温度調整が可能であり、
種々の貯蔵物に応じて最適な保冷貯蔵を行なうことがで
きる。
１℃に冷却した冷媒を冷却管１５に循環供給して貯蔵室
４を冷却する。これにより、貯蔵室４内の農産物は不活
性ガスによりその呼吸が抑制されて熟成の進行がほぼ停
止した状態になり、低温状態に保持されることにより鮮
度を損なわれることなく長期間の保存が可能になる。し
かも、真空断熱空間６、９を併用することにより、冷媒
の温度を０，１℃単位で変化させた場合でも貯蔵室４内
の温度も０，１℃以内の誤差で温度調整が可能であり、
種々の貯蔵物に応じて最適な保冷貯蔵を行なうことがで
きる。
【００２２】なお、本発明による真空断熱型保冷装置
は、地上に設置する定置型に限られるものではなく、例
えば輸送用コンテナのように車両に搭載した移動型に構
成してもよいものである。
は、地上に設置する定置型に限られるものではなく、例
えば輸送用コンテナのように車両に搭載した移動型に構
成してもよいものである。
【００２３】また、本発明による真空断熱型保冷装置
は、実施の形態で述べた農産物に限られることなく低温
貯蔵が必要な物に用いることができるものである。
は、実施の形態で述べた農産物に限られることなく低温
貯蔵が必要な物に用いることができるものである。
【００２４】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 （１）本発明装置によれば、１の貯蔵室内で冷却と保冷
の両方を行なうようにしたから、設置に大きなスペース
を必要としないし、冷蔵庫、冷蔵庫更には温蔵庫として
も使用することができる。 （２）上記１と同じ理由により、従来技術のように貯蔵
対象物を冷却庫で冷却した後に保冷庫に移す必要がない
から、貯蔵対象物に温度変化による影響を与えることが
ないし、移送作業を無くすることができるので作業の負
担を軽減できる。 （３）貯蔵対象物を収納する前に貯蔵室を予め冷却する
から、貯蔵対象物を冷却し、かつ保冷するのに要する消
費電力を節約することができる。 （４）保冷庫本体及び断熱型扉に真空断熱空間を形成
し、外部からの熱が貯蔵室に伝達するのを遮断し、また
外部への熱損失がないように構成したから、冷却に要す
る消費電力を低減することができ、また装置を大型化す
ることなく誤差が０，１℃以内の範囲での温度調節を行
うことができる。また、貯蔵室内を所望の安定した保冷
温度状態に維持することができるし、そのためのランニ
ングコストも少なくすることができる。 （５）真空断熱空間内にインナーケーシングを囲繞する
ようにシールド板を設けた構成にしたから、アウターケ
ーシングとインナーケーシングとの間の輻射熱の伝導を
小さくすることが可能であり、貯蔵室の温度管理をより
確実に行うことができる。 （６）不活性ガスは貯蔵室内に供給する前に予め冷却す
るようにしたから、不活性ガスを注入することによる貯
蔵室の温度上昇を防止し、所望の温度を一定に保持する
ことができる。
ら、下記の諸効果を奏する。 （１）本発明装置によれば、１の貯蔵室内で冷却と保冷
の両方を行なうようにしたから、設置に大きなスペース
を必要としないし、冷蔵庫、冷蔵庫更には温蔵庫として
も使用することができる。 （２）上記１と同じ理由により、従来技術のように貯蔵
対象物を冷却庫で冷却した後に保冷庫に移す必要がない
から、貯蔵対象物に温度変化による影響を与えることが
ないし、移送作業を無くすることができるので作業の負
担を軽減できる。 （３）貯蔵対象物を収納する前に貯蔵室を予め冷却する
から、貯蔵対象物を冷却し、かつ保冷するのに要する消
費電力を節約することができる。 （４）保冷庫本体及び断熱型扉に真空断熱空間を形成
し、外部からの熱が貯蔵室に伝達するのを遮断し、また
外部への熱損失がないように構成したから、冷却に要す
る消費電力を低減することができ、また装置を大型化す
ることなく誤差が０，１℃以内の範囲での温度調節を行
うことができる。また、貯蔵室内を所望の安定した保冷
温度状態に維持することができるし、そのためのランニ
ングコストも少なくすることができる。 （５）真空断熱空間内にインナーケーシングを囲繞する
ようにシールド板を設けた構成にしたから、アウターケ
ーシングとインナーケーシングとの間の輻射熱の伝導を
小さくすることが可能であり、貯蔵室の温度管理をより
確実に行うことができる。 （６）不活性ガスは貯蔵室内に供給する前に予め冷却す
るようにしたから、不活性ガスを注入することによる貯
蔵室の温度上昇を防止し、所望の温度を一定に保持する
ことができる。
【図１】本実施の形態に係る真空断熱型保冷装置の全体
構成を示す説明図である。
構成を示す説明図である。
１ 保冷庫本体 ２ アウターケーシング ３ インナーケーシング ３Ｅ 開口 ４ 貯蔵室 ６、９ 真空断熱空間 ７、１１ シールド板 ８ 断熱型扉 １２ 冷却装置 １５、２１ 冷却管 ２４ ガス供給装置 ３０ 減圧装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2B100 AA01 AA09 BA01 BC01 BD01 BD03 BD20 HA04 HA11 3L045 AA01 AA02 AA04 AA07 BA01 CA02 DA01 EA02 FA02 HA01 JA04 KA00 KA13 MA02 MA08 MA12 NA16 PA04 PA05 3L102 JA01 MB29 MB31
Claims (4)
- 【請求項１】 アウターケーシングと、該アウターケー
シング内に真空断熱空間を介して設けられ、内部が貯蔵
室になったインナーケーシングとから構成され、一側に
前記貯蔵室に連通する開口を有する保冷庫本体、及び内
部に真空断熱空間が形成され、該保冷庫本体に開閉可能
に設けられて前記開口を気密に閉塞する断熱型扉とから
構成してなる保冷庫と、前記インナーケーシングを囲繞
するように前記保冷庫本体の真空断熱空間に配設した冷
却管に冷媒を供給する冷却装置と、前記保冷庫本体の貯
蔵室に不活性ガスを供給するガス供給装置と、該貯蔵室
を減圧する減圧装置とから構成してなる真空断熱型保冷
装置。 - 【請求項２】 前記真空断熱空間内には、前記冷却管の
外側から前記インナーケーシングを囲繞するようにシー
ルド板が設けてあることを特徴とする請求項１記載の真
空断熱型保冷装置。 - 【請求項３】 前記不活性ガスは前記貯蔵室内に供給す
る前に予め冷却してあることを特徴とする請求項１記載
の真空断熱型保冷装置。 - 【請求項４】 請求項１記載の真空断熱型保冷装置を用
い、前記貯蔵室に貯蔵物を収納する前に前記インナーケ
ーシングを外側から前記冷却装置により予備冷却し、貯
蔵物を収納した該貯蔵室を前記減圧装置により所望時間
減圧状態に保持して貯蔵物を所望温度にまで冷却し、当
該減圧状態中に前記貯蔵室に不活性ガスを供給すること
により貯蔵物を保存するようにしてなる真空断熱型保冷
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000165376A JP2001343176A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 真空断熱型保冷装置及び真空断熱型保冷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000165376A JP2001343176A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 真空断熱型保冷装置及び真空断熱型保冷方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001343176A true JP2001343176A (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=18668851
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000165376A Pending JP2001343176A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 真空断熱型保冷装置及び真空断熱型保冷方法 |
Country Status (1)
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