JP2001342769A - ドアロック操作装置 - Google Patents

ドアロック操作装置

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JP2001342769A JP2001002115A JP2001002115A JP2001342769A JP 2001342769 A JP2001342769 A JP 2001342769A JP 2001002115 A JP2001002115 A JP 2001002115A JP 2001002115 A JP2001002115 A JP 2001002115A JP 2001342769 A JP2001342769 A JP 2001342769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアロック1のラチェットを動かすアンラッ
チ機能とドアロック1のラッチを動かすクローザ機能の
両方を行うクローザ&アンラッチアクチュエータ2を備
えた車両用ドアロック操作装置の体格を小さくする。 【解決手段】 1個のモータ4の回転速度を減速する第
1減速歯車装置の第1減速ギヤ12に一体化された第1
出力カム13、およびこの第1出力カム13に第1係合
部17が係合する第1作動レバー14を保持する第1出
力軸15と、第1減速歯車装置の回転速度を減速する第
2減速歯車装置の第2減速ギヤ22に一体化された第2
出力カム23、およびこの第2出力カム23に第2係合
部27が係合する第2作動レバー24を保持する第2出
力軸25とを別々に設けることで、第2出力カム23の
回転角を大きく、つまり第2出力カム23の減速比を大
きくできる。これにより、第2減速歯車装置の減速比を
小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアロックの噛合
い機構を解除するアンラッチ機能とハーフラッチ状態か
らフルラッチ状態までラッチを作動させるクローザ機能
の両方の機能を1個のモータで行うことが可能なドアロ
ック操作装置に関するもので、特にアンラッチ機能とク
ローザ機能の各々に専用の出力軸と出力カムを設けたド
アロック操作装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平10−159412号
公報においては、ドアロックのラチェットを動かしてラ
ッチとラチェットとの噛み合い状態を解除するアンラッ
チ機能とハーフラッチ状態(半ドア状態)からフルラッ
チ状態(ドア閉状態)までラッチを動かしてラッチとラ
チェットとを噛み合わせるクローザ機能の両方の機能を
1個のモータで行うことが可能なアクチュエータを備え
た車両用ドアロック操作装置(従来の技術)が示されて
いる。
【0003】この車両用ドアロック操作装置のアクチュ
エータは、減速歯車装置を2個のウォームギヤで構成
し、1個の出力軸に1個の出力カムを固定している。そ
して、1個のモータを回転させることで、1個の出力軸
と出力カムを中立点から右回転させることにより、ドア
ロックのラチェットを動かしアンラッチ作動させる。ま
た、モータを逆回転(アンラッチ作動時の回転方向に対
してモータの回転方向を反転)させることで、出力軸と
出力カムを中立点から左回転させることにより、ドアロ
ックのラッチを動かしクローザ作動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用ドアロック操作装置においては、アクチュエータの1
個の出力軸がアンラッチ作動させる時には右回転し、ク
ローザ作動させる時には左回転するため、出力カムの回
転角が180°以下と小さくなるので、出力カムでの減
速比が小さくなる。これにより、クローザ作動必要トル
クを得るため、減速歯車装置の減速比を大きくする必要
があり、減速歯車の形状が大きくなるので、車両用ドア
ロック操作装置のアクチュエータの体格が大きく、コス
トアップとなるという問題が生じている。また、必要ト
ルクが小さいアンラッチ機能のみの場合でも、クローザ
作動と同じ減速歯車装置が必要になり、コストアップと
なるという問題が生じている。
【0005】ここで、特開平10−266668号公報
には、ドアロックのラッチのハーフラッチ状態(半ドア
状態)とフルラッチ状態(ドア閉状態)とを検出するた
めのラッチスイッチが、モータを内蔵するアクチュエー
タの外側に取り付けられている車両用ドアロック操作装
置が示されている。このため、ラッチスイッチを防水構
造にする必要がある。また、ラッチスイッチ専用のワイ
ヤハーネス、およびワイヤハーネスのクランプが必要に
なることから、車両用ドアロック操作装置の体格が大き
く、コストアップとなるという問題が生じている。
【0006】
【発明の目的】本発明は、ドアロック操作装置の体格を
小さくし、製品コストを安価にすることを目的とする。
また、アンラッチ機能のみの場合には、クローザ作動用
の減速歯車装置が不要になり、更に製品コストを安価に
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、1個のモータが例えば正転方向に回転すると、
第1減速歯車装置が回転し、更に第2減速歯車装置が回
転し、次に第1出力カムが、第1減速歯車装置または第
2減速歯車装置の回転出力を受けて正転方向に回転す
る。そして、第1出力カムの正転方向の回転が第1出力
軸に伝達されると、第1出力軸がドアロックを動かして
アンラッチ作動させる(アンラッチ機能)。一方、1個
のモータが例えば逆転方向に回転すると、第1減速歯車
装置が回転し、更に第2減速歯車装置が回転し、次に第
2出力カムが、第2減速歯車装置または第1減速歯車装
置の回転出力を受けて逆転方向に回転する。そして、第
2出力カムの逆転方向の回転が第2出力軸に伝達される
と、第2出力軸がドアロックを動かしてクローザ作動さ
せる(クローザ機能)。
【0008】したがって、ドアロックをアンラッチ作動
させるための第1出力カムおよび第1出力軸とドアロッ
クをクローザ作動させるための第2出力カムおよび第2
出力軸とを別体で構成することで、第2出力カムの回転
角を大きく、つまり第2出力カムの減速比を大きくする
ことができるので、第2減速歯車装置の減速比を小さく
することができる。これにより、ドアロック操作装置の
体格を小さくすることができるので、製品コストを安価
にできる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、モータの
回転速度は、第1減速歯車装置を構成するモータピニオ
ンギヤと第1減速ギヤとの噛み合いによって所定の第1
減速比で減速される。また、第1減速ギヤの回転速度
は、第2減速歯車装置を構成する中間ピニオンギヤと第
2減速ギヤとの噛み合いによって所定の第2減速比で減
速される。これにより、第2出力カムの回転角を大き
く、つまり第2出力カムの減速比を大きくすることがで
きるので、第2減速歯車装置の減速比を小さくすること
ができる。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、1個のモ
ータが例えば正転方向に回転すると、第1減速ギヤの端
面に一体的に設けられた第1出力カムが正転方向に回転
することによって、第1出力軸またはこの第1出力軸に
連結する第1作動レバーがアンラッチ方向に動かされ
る。一方、1個のモータが例えば逆転方向に回転する
と、第2減速ギヤの端面に一体的に設けられた第2出力
カムが逆転方向に回転することによって、第2出力軸ま
たはこの第2出力軸に連結する第2作動レバーがクロー
ザ方向に動かされる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、アンラッ
チ作動が終了した時点で、第1中立点戻し手段によっ
て、第1出力軸に固定されてドアロックのラチェットを
動かす第1出力レバーがアンラッチ位置から中立位置に
戻される。一方、クローザ作動が終了した時点で、第2
中立点戻し手段によって、第2出力軸に固定されてドア
ロックのラッチを動かす第2出力レバーがクローザ位置
から中立位置に戻される。
【0012】請求項5に記載の発明によれば、アンラッ
チ作動時のみ第1作動レバーに係合する第1係合部を第
1出力レバーに設けることにより、第1出力カムが正転
方向に回転する時のみ第1作動レバーと第1出力レバー
とが第1係合部により係合されて、第1作動レバーに連
動することで第1出力レバーが回転して、ドアロックの
ラチェットが動かされる(アンラッチ機能)。一方、第
1出力カムが逆転方向に回転した場合には、第1作動レ
バーと第1出力レバーとの係合状態が解放されて、第1
作動レバーに連動して第1出力レバーが回転することは
ない。これにより、第1出力レバーによりドアロックの
ラチェットが動かされることはない。
【0013】請求項6に記載の発明によれば、1個のモ
ータが例えば正転方向に回転すると、第1減速歯車装置
が回転し、更に第2減速歯車装置が回転し、次に第1出
力部材が、第1減速歯車装置または第2減速歯車装置の
回転出力を受けて正転方向に回転する。そして、第1出
力部材の正転方向の回転が第1出力軸に伝達されると、
第1出力軸がドアロックを動かしてアンラッチ作動させ
る(アンラッチ機能)。一方、1個のモータが例えば逆
転方向に回転すると、第1減速歯車装置が回転し、更に
第2減速歯車装置が回転し、次に第2出力部材が、第2
減速歯車装置または第1減速歯車装置の回転出力を受け
て逆転方向に回転する。そして、第2出力部材の逆転方
向の回転が第2出力軸に伝達されると、第2出力軸がド
アロックを動かしてクローザ作動させる(クローザ機
能)。
【0014】したがって、請求項1に記載の発明と同様
な作用を得ることができるので、第2減速歯車装置の減
速比を小さくすることができる。これにより、ドアロッ
ク操作装置の体格を小さくすることができるので、製品
コストを安価にできる。また、ドアロックをアンラッチ
作動させるための第1出力軸とドアロックをクローザ作
動させるための第2出力軸とを別体で構成することで、
ドアロック操作装置の体格を小さくすることができるの
で、製品コストを安価にできる。
【0015】請求項7に記載の発明によれば、モータの
回転速度は、第1減速歯車装置を構成するモータピニオ
ンギヤと第1減速ギヤとの噛み合いによって所定の第1
減速比で減速される。また、第1減速ギヤの回転速度
は、第2減速歯車装置を構成する中間ピニオンギヤと第
2減速ギヤとの噛み合いによって所定の第2減速比で減
速される。これにより、第2出力カムの回転角を大き
く、つまり第2出力カムの減速比を大きくすることがで
きるので、第2減速歯車装置の減速比を小さくすること
ができる。
【0016】請求項8に記載の発明によれば、第1出力
部材は、第2減速ギヤの端面に一体的に設けられてお
り、第1出力軸またはこの第1出力軸に連結する第1作
動レバーを、アンラッチ方向に駆動する板スプリングで
あることを特徴とする。また、第2出力部材は、第2減
速ギヤの端面に一体的に設けられており、第2出力軸ま
たはこの第2出力軸に連結する第2作動レバーを、クロ
ーザ方向に駆動するクローザ用カムであることを特徴と
する。
【0017】請求項9に記載の発明によれば、アクチュ
エータは、内部への水の浸入を防止することが可能な防
水構造を施したケースを有している。そして、アクチュ
エータのケースに、ドアロックのラッチのフルラッチ状
態、ハーフラッチ状態またはアンラッチ状態のうちのい
ずれか2つ以上を検出することが可能なラッチ状態検出
手段を内蔵することにより、ラッチスイッチの防水構造
が不要になり、ラッチスイッチ専用のワイヤハーネス、
およびワイヤハーネスのクランプが不要になる。これに
より、ドアロック操作装置の体格を小さくすることがで
き、安価なドアロック操作装置を提供することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】〔第1実施例の構成〕発明の実施
の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1
ないし図5は本発明の第1実施例を示したもので、図1
および図2はクローザ&アンラッチアクチュエータの構
造を示した図で、図3および図4はドアロック制御回路
を示した図である。
【0019】本実施例の自動車等の車両用ドアロック操
作装置は、自動車等の車両のドアの閉鎖状態を保つドア
ロック1と、アンラッチ機能とクローザ機能の両方を行
うクローザ&アンラッチアクチュエータ2と、このクロ
ーザ&アンラッチアクチュエータ2に内蔵された1個の
モータ4への通電および通電停止を制御するドアロック
制御回路5とを備えている。
【0020】ドアロック1は、車両の車体のドア受けに
固着されたストライカ(図示せず)との係合および離脱
を行う噛合い機構を有し、開いているドアを閉じる時に
は、ドア開状態からハーフラッチ状態またはフルラッチ
状態を経てドア閉状態となり、閉じているドアを開ける
時には、ドア閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状
態となる。ドアロック1の噛合い機構は、半ドア状態の
時にストライカを拘止するハーフラッチ状態(ハーフロ
ック:ドアを完全に閉鎖していない状態)、ドア閉状態
の時にストライカを拘止するフルラッチ状態(フルロッ
ク:ドアを完全に閉じている状態)、およびストライカ
を解放することが可能なアンラッチ状態(ドアを開くこ
とが可能な状態)のいずれかの状態を形成することが可
能なラッチ(図示せず)と、このラッチと係脱自在に噛
み合うラチェット(図示せず)とからなる係脱機構であ
る。
【0021】ラッチは、ドアロック1の噛合い機構をド
アに取り付けるための取付ステー上においてラッチ用支
軸を中心にして回動可能に設けられている。このラッチ
は、ストライカを受け入れることが可能な略U字状の嵌
合溝(U字溝)、車両のドアが完全に締まりきっていな
い半ドア状態の時にラチェットの係合爪と係合するハー
フラッチ用係合爪(第1係合部)、フルラッチ状態およ
びドア閉状態の時にラチェットの被係合爪と係合するフ
ルラッチ用係合爪(第2係合部)、およびクローザ&ア
ンラッチアクチュエータ2のクローザ出力レバー26の
出力を受けるレシーブレバー(いずれも図示せず)を有
している。なお、ラッチは、ラッチスプリング(図示せ
ず)によって初期位置(ドアが開いている時に嵌合溝が
ストライカを受け入れることが可能な方向に向く位置)
方向に付勢されている。
【0022】ラチェットは、取付ステー上においてラチ
ェット用支軸を中心にして回動可能に設けられている。
このラチェットは、ラッチのハーフラッチ用係合爪、フ
ルラッチ用係合爪に係合する係合爪、およびクローザ&
アンラッチアクチュエータ2のアンラッチ出力レバー1
6の出力を受けるレシーブレバー(いずれも図示せず)
を有している。なお、ラチェットは、ラチェットスプリ
ング(図示せず)によって係合爪がラッチに当接する方
向に付勢されている。また、ラチェットは、アンラッチ
方向に所定の回転角だけ回転するとストッパ(図示せ
ず)によってそれ以上の回転が規制されるように構成さ
れている。
【0023】クローザ&アンラッチアクチュエータ2
は、アクチュエータケース3、モータ4、第1、第2減
速歯車装置(後記する)、第1、第2出力カム13、2
3および第1、第2出力軸15、25を備えている。ア
クチュエータケース3は、電気絶縁性の樹脂材料によっ
て所定の形状に一体成形され、クローザ&アンラッチア
クチュエータ2の構成部品を収容している。
【0024】このアクチュエータケース3は、樹脂材料
よりなる容器形状のケース本体35とこのケース本体3
5の開口部分を液密的に閉塞するための樹脂材料製のカ
バー36とから構成され、アクチュエータケース3内部
への水の浸入を防止することが可能な防水構造が施され
ている。そして、アクチュエータケース3の底壁面また
は天壁面には、モータ4とドアロック制御回路5とを電
気的に接続するための一対のモータ用ターミナル(モー
タ通電回路)37が一体的に形成されている。
【0025】また、アクチュエータケース3のケース本
体35の端部には、外部導体側のコネクタ(図示せず)
と液密的に嵌合させるためのコネクタシェル38が一体
成形されている。このコネクタシェル38内には、ケー
ス本体35の側壁部より一対のコネクタピン(外部接続
端子)39が突出するように配設されている。ここで、
一対のモータ用ターミナル37は、一対のコネクタピン
39と一体的に構成されたモータ用リードフレームであ
る。
【0026】モータ4は、正転または逆転方向に回転可
能なシャフト(回転軸)9を有している。このモータ4
は、アンラッチ作動時にドアロック制御回路5より制御
信号を受けて正転方向の回転出力を第1減速歯車装置に
発生する。また、モータ4は、クローザ作動時にドアロ
ック制御回路5より制御信号を受けて逆転方向の回転出
力を第1減速歯車装置に発生する。
【0027】第1減速歯車装置は、モータ4の回転速度
を所定の減速比に減速するもので、モータ4のシャフト
9の外周に固定された樹脂材料製のモータピニオンギヤ
11、およびこのモータピニオンギヤ11に噛み合う樹
脂材料製の第1減速ギヤ12等から構成されている。な
お、第1減速ギヤ12は、アクチュエータケース3の天
壁部および底壁部に両端が固定された中心軸(第1シャ
フト)10に回転自在に嵌め合わされている。
【0028】第2減速歯車装置は、モータ4の回転速度
を所定の減速比に減速すると共に、第1減速ギヤ12の
回転速度を減速するもので、第1減速ギヤ12の一端面
に一体的に設けられた樹脂材料製の中間ピニオンギヤ2
1、およびこの中間ピニオンギヤ21に噛み合う樹脂材
料製の第2減速ギヤ22等から構成されている。なお、
第2減速ギヤ22は、アクチュエータケース3の天壁部
および底壁部に両端が固定された中心軸(第2シャフ
ト)20に回転自在に嵌め合わされている。
【0029】第1出力カム13は、第1減速ギヤ12の
他端面に一体成形されている。この第1出力カム13
は、正転方向に回転した際に、第1出力軸15に連結す
る第1作動レバー14をアンラッチ方向に動かすことが
可能な凸形状を有している。具体的には、第1出力カム
13のカム面には、傾斜面に滑らかに連なる曲率を有す
る内壁面(カム溝)、およびこの内壁面の端部より略鋭
角的に設けられて、アンラッチ作動時に第1作動レバー
14をアンラッチ方向に押圧する側壁面(カム壁)が設
けられている。
【0030】第2出力カム23は、第2減速ギヤ22の
一端面に一体成形されている。この第2出力カム23
は、第2出力軸25に連結する第2作動レバー24を、
クローザ方向に動かすことが可能な凸形状を有してい
る。具体的には、第2出力カム23のカム面には、中立
位置で第2作動レバー24に当接する側壁面(カム
壁)、クローザ作動時に第2作動レバー24をクローザ
方向に動かす外壁面(カム壁)、およびアンラッチ作動
時に第2作動レバー24を空振りさせるための内壁面
(カム溝)が設けられている。なお、外壁面は、第2シ
ャフト20を中心にして外径が徐々に大きくなるような
曲率面とされている。
【0031】第1出力軸15は、第1出力カム13と係
合する樹脂材料製の第1作動レバー14を有し、一端部
がアクチュエータケース3の軸受部に回転自在に支持さ
れ、他端部がアクチュエータケース3より外側に突出し
ている。第1作動レバー14の先端部には、第1出力カ
ム13と係合する略円柱形状の第1係合部(ピン部)1
7が一体成形されている。なお、第1作動レバー14の
レバー本体は、第1出力カム13と干渉しない高さに設
置されている。また、第1作動レバー14は、第1出力
軸15と回転方向で小さなガタがある。
【0032】第2出力軸25は、第2出力カム23と係
合する樹脂材料製の第2作動レバー24を有し、一端部
がアクチュエータケース3より外側に突出し、他端部が
アクチュエータケース3の軸受部に回転自在に支持され
ている。第2作動レバー24の先端部には、第2出力カ
ム23と係合する略円柱形状の第2係合部(ピン部)2
7が一体成形されている。なお、第2作動レバー24の
レバー本体は、第2出力カム23と干渉しない高さに設
置されている。
【0033】アンラッチ出力レバー16は、本発明の第
1出力レバーに相当するもので、樹脂材料等により所定
の形状に一体成形されて、第1出力軸15の外周に固定
されている。このアンラッチ出力レバー16の一端面に
は、アンラッチ作動時のみ第1作動レバー14に係合す
る爪状部(本発明の第1係合部に相当する)19が一体
成形されている。この爪状部19は、アンラッチ出力レ
バー16がアクチュエータケース3よりも外側で第1出
力軸15の外周に固定されているので、アクチュエータ
ケース3に図示しない円弧形状の挿通孔を設けて、その
挿通孔を貫通して第1作動レバー14のレバー本体に係
合するように第1出力軸15の軸方向と平行する方向に
延長されている。
【0034】なお、アンラッチ出力レバー16とアクチ
ュエータケース3との間に、アンラッチ出力レバー16
をアンラッチ位置から中立位置に戻すためのリターンス
プリング(本発明の第1中立点戻し手段に相当する:図
示せず)を取り付けるようにしても良い。また、アンラ
ッチ出力レバー16と第1作動レバー14との間に、第
1作動レバー14を爪状部19に押し付けるためのスプ
リング(図示せず)を取り付けるようにしても良い。
【0035】クローザ出力レバー26は、本発明の第2
出力レバーに相当するもので、樹脂材料により所定の形
状に一体成形されて、第2出力軸25の外周に固定され
ている。なお、クローザ出力レバー26とアクチュエー
タケース3との間に、クローザ出力レバー26をクロー
ザ位置から中立位置に戻すためのリターンスプリング
(本発明の第2中立点戻し手段に相当する)29を取り
付けるようにしても良い。
【0036】ドアロック制御回路5は、CPU、RO
M、RAMを持つマイクロコンピュータ(モータ制御手
段)で構成され、乗員に手動操作されるドア開スイッチ
31、ハーフラッチ状態を検出するハーフラッチスイッ
チ32、アンラッチ状態および第1減速ギヤ12の中立
位置を検出するスイッチ(アンラッチスイッチ:アンラ
ッチ位置検出手段、第1減速ギヤ中立位置検出手段)3
3、および第2減速ギヤ22および第2出力カム23が
クローザ方向に1周(1回転)したことを検出するスイ
ッチ(クローザスイッチ:クローザ位置検出手段、第2
減速ギヤ中立位置検出手段)34等の各種スイッチのO
N/OFF信号に基づいて、モータ4を正転方向または
逆転方向に通電する。
【0037】〔第1実施例の作用〕次に、本実施例の車
両用ドアロック操作装置の作用を図1ないし図5に基づ
いて簡単に説明する。ここで、図5はクローザ&アンラ
ッチアクチュエータの作動を示した図である。
【0038】乗員がドアを開くためにドア開スイッチ3
1をONすると、モータ4のモータ通電回路(一対のモ
ータ用ターミナル)37に、図3(a)に示した方向に
電流が流れ、モータ4が正転方向に回転する。そして、
モータ4の回転出力がモータピニオンギヤ11、第1減
速ギヤ12を経て第1出力カム13に伝達されて、第1
出力カム13が図示右回転方向(正転方向)へ回転する
と、第1出力カム13のカム面が第1作動レバー14の
第1係合部17に当接する。
【0039】これにより、第1係合部17がカム面に沿
って外側(第1シャフト10の径方向外方側)へ動かさ
れて第1作動レバー14が第1出力軸15を中心にして
図示左回転方向に回転する。そして、第1作動レバー1
4とアンラッチ出力レバー16とは爪状部19によって
係合しているので、第1作動レバー14が回転すると、
アンラッチ出力レバー16も第1出力軸15を中心にし
て図示左回転方向(正転方向)に回転する。このとき、
アンラッチ出力レバー16は図示実線位置から図示破線
位置まで回転すると、ラチェットのストッパによってそ
れ以上の回転が規制されるため、モータ4の通電を継続
してもアンラッチ出力レバー16は動かない。
【0040】一方、第1減速ギヤ12が図示右回転方向
(正転方向)に回転すると、中間ピニオンギヤ21を介
して第2減速ギヤ22が図示左回転方向に回転するが、
第2作動レバー24の第2係合部27は、第2出力カム
23のカム溝側に入り込み、第2作動レバー24が空振
りする。これにより、第2出力カム23から第2作動レ
バー24に回転出力が伝わらず、リターンスプリングの
付勢力によって中立位置に付勢されているクローザ出力
レバー26も動かない。
【0041】この結果、アンラッチ出力レバー16がラ
チェットのレシーブレバーを押圧して、ラチェットを支
軸を中心にしてアンラッチ方向に動かす。これにより、
ラチェットの係合爪がラッチのフルラッチ用係合爪から
外れることにより、ラッチスプリングに付勢されたラッ
チが初期位置へ戻ろうとし、ドアを開くことが可能なア
ンラッチ状態となる。
【0042】このとき、第1減速ギヤ12および第1出
力カム13がアンラッチ位置まで回転したことを検出す
ると、図3(b)に示したように、スイッチ(可動接
点)33が中立位置固定接点に接続する位置からアンラ
ッチ位置固定接点に接続する位置に切り替わる。これに
より、モータ4のモータ通電回路(一対のモータ用ター
ミナル)37に、図3(b)に示した方向に電流が流
れ、モータ4が逆転方向に回転する。
【0043】そして、モータ4の回転出力がモータピニ
オンギヤ11、第1減速ギヤ12を経て第1出力カム1
3に伝達されて、第1出力カム13が図示左回転方向
(逆転方向)へ回転すると、第1出力カム13のカム面
が第1作動レバー14を押圧する。これにより、スプリ
ングの付勢力を伴って第1作動レバー14およびアンラ
ッチ出力レバー16が第1出力軸15を中心にして図示
右回転方向(逆転方向)に回転して中立位置に戻る(第
1中立点戻し手段)。このとき、第1減速ギヤ12およ
び第1出力カム13もアンラッチ位置から中立位置まで
戻されたことを検出すると、スイッチ(可動接点)33
がアンラッチ位置固定接点に接続する位置から中立位置
固定接点に接続する位置に切り替わる。これにより、モ
ータ4への通電が終了する。
【0044】ドア開状態から乗員がドアを閉じようとす
ると、ストライカがラッチの嵌合溝に進入してラッチが
回転することにより、ラッチのハーフラッチ用係合爪が
ラチェットの係合爪と係合して半ドア状態(ハーフラッ
チ状態、ドアを完全に閉じていない状態)となる。この
ハーフラッチ状態となると、ハーフラッチスイッチ32
がONすることで、モータ4のモータ通電回路(一対の
モータ用ターミナル)37に、図4(a)に示した方向
に電流が流れ、モータ4が逆転方向に回転する。
【0045】そして、モータ4の回転出力がモータピニ
オンギヤ11、第1減速ギヤ12を経て中間ピニオンギ
ヤ21に伝達されて、第2減速ギヤ22および第2出力
カム23が図示右回転方向(逆転方向)に回転すると、
第2出力カム23のカム面が第2作動レバー24の第2
係合部27に当接する。これにより、第2係合部27が
カム面に沿って外側(第2シャフト20の径方向外方
側)へ動かされて第2作動レバー24が第2出力軸25
を中心にして図示右回転方向に回転する。そして、第2
作動レバー24とクローザ出力レバー26とは第2出力
軸25の外周に固定されているので、第2作動レバー2
4が回転すると、図5に示したように、クローザ出力レ
バー26も第2出力軸25を中心にして図示右回転方向
(逆転方向)に回転する。
【0046】一方、第2減速ギヤ22が図示右回転方向
に回転する際には、第1減速ギヤ12は図示左回転方向
に回転するが、第1作動レバー14の第1係合部17
は、第1出力カム13のカム面に沿って、第1シャフト
10の径方向内方側に入り込み、第1作動レバー14が
空振りする。これにより、第1出力カム13から第1作
動レバー14に回転出力が伝わらず、リターンスプリン
グの付勢力によって中立位置に付勢されているアンラッ
チ出力レバー16も動かない。この結果、クローザ出力
レバー26がラッチのレシーブレバーを押圧して、ラッ
チを支軸を中心にしてクローザ方向に動かす。これによ
り、ラチェットの係合爪がラッチのハーフラッチ用係合
爪から外れてフルラッチ用係合爪に係合することによ
り、ドアを完全に閉じるフルラッチ状態となる。
【0047】このとき、モータ4の通電を継続すること
で、第2減速ギヤ22および第2出力カム23が元の中
立位置まで1回転すると、図4(b)に示したように、
スイッチ(可動接点)34が中立位置固定接点に接続す
る位置からクローザ位置固定接点に接続する位置に切り
替わる。これにより、モータ4への通電が終了する。な
お、スイッチ34は、モータ4への通電が終了した後に
クローザ位置固定接点に接続する位置から中立位置固定
接点に接続する位置に切り替わる。
【0048】ここで、第2作動レバー24の第2係合部
27は、第2出力カム23が中立位置から1周すると、
第2出力カム23のカム溝に入り込んで第2シャフト2
0の径方向内方側(図2に示した位置)に移動すること
で中立位置に戻る。また、第2減速ギヤ22および第2
出力カム23も1周することで中立位置に戻る(第2中
立点戻し手段)。
【0049】〔第1実施例の効果〕以上のように、本実
施例の車両用ドアロック操作装置は、ドアロック1のラ
チェットをアンラッチ作動させるアンラッチ機能と、ド
アロック1のラッチをクローザ作動させるクローザ機能
の各々に専用の第1、第2出力カム13、23と第1、
第2出力軸15、25を設けたクローザ&アンラッチア
クチュエータ2を設けている。すなわち、アンラッチ作
動用の第1出力カム13および第1出力軸15とクロー
ザ作動用の第2出力カム23および第2出力軸25とを
別体で構成することにより、クローザ作動用の第2出力
カム23の回転角を大きく、つまり第2出力カム23の
減速比を大きくすることができる。
【0050】これにより、第2減速歯車装置の減速比を
小さくできるようにすることで、車両用ドアロック操作
装置の体格を小型化することができ、車両用ドアロック
操作装置の製品コストを安価にすることができる。ま
た、クローザ&アンラッチアクチュエータ2をアンラッ
チ機能のみのアンラッチアクチュエータに変更する場合
には、クローザ作動用の第2減速歯車装置が不要にな
り、更に車両用ドアロック操作装置の製品コストを安価
にすることができる。
【0051】〔第2実施例の構成〕図6ないし図22は
本発明の第2実施例を示したもので、図6および図7は
クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を示した図
で、図8はモータ用ターミナルとスイッチ用ターミナル
を示した図で、図9はクローザ&アンラッチアクチュエ
ータの内部配線を示した図である。
【0052】本実施例の自動車等の車両用ドアロック操
作装置は、自動車等の車両のドアの閉鎖状態を保つドア
ロック1と、アンラッチ機能とクローザ機能の両方を行
うクローザ&アンラッチアクチュエータ2と、このクロ
ーザ&アンラッチアクチュエータ2に内蔵された1個の
モータ4への通電および通電停止を制御するドアロック
制御回路(図示せず)とを備えている。
【0053】ドアロック1の噛合い機構は、半ドア状態
の時にストライカS(図13および図22参照)を拘止
するハーフラッチ状態、ドア閉状態の時にストライカを
拘止するフルラッチ状態、およびストライカを解放する
ことが可能なアンラッチ状態のいずれかの状態を形成す
ることが可能なラッチ41と、このラッチ41と係脱自
在に噛み合うラチェット42とからなる係脱機構であ
る。
【0054】ラッチ41は、ドアロックケース43内に
おいてラッチ用支軸41aを中心にして回動可能に設け
られている。このラッチ41は、ストライカを受け入れ
ることが可能なU字状の嵌合溝(U字溝)44、車両の
ドアが完全に締まりきっていない半ドア状態の時にラチ
ェット42の係合爪48と係合するハーフラッチ用係合
爪(第1係合部)45、フルラッチ状態およびドア閉状
態の時にラチェット42の係合爪48と係合するフルラ
ッチ用係合爪(第2係合部)46、およびクローザ&ア
ンラッチアクチュエータ2のクローザ出力レバー54の
出力を受けるレシーブレバー47を有している。なお、
ラッチ41は、ラッチスプリング(図示せず)によって
初期位置(ドアが開いている時に嵌合溝44がストライ
カを受け入れることが可能な方向に向く位置)方向に付
勢されている。
【0055】ラチェット42は、ドアロックケース43
内においてラチェット用支軸42aを中心にして回動可
能に設けられている。このラチェット42は、ラッチ4
1のハーフラッチ用係合爪45、フルラッチ用係合爪4
6に係合する係合爪48、およびクローザ&アンラッチ
アクチュエータ2のオープナ出力レバー53の出力を受
けるレシーブレバー49を有している。なお、ラチェッ
ト42は、ラチェットスプリング(図示せず)によって
係合爪48がラッチ41に当接する方向に付勢されてい
る。また、ラチェット42は、アンラッチ方向に所定の
回転角だけ回転すると、ドアロックケース43に一体形
成されたストッパ43aによってそれ以上の回転が規制
されるように構成されている。
【0056】クローザ&アンラッチアクチュエータ2
は、アクチュエータケース3、モータ4、ターミナルユ
ニット、第1、第2減速歯車装置、第1、第2出力軸1
5、25、オープナスプリング(本発明の第1出力部材
に相当する)51、クローザカム(本発明の第2出力部
材に相当する)52、オープナ出力レバー53およびク
ローザ出力レバー54等から構成されている。
【0057】アクチュエータケース3は、樹脂材料によ
り所定の形状に一体成形されたケース本体35、および
樹脂材料により所定の形状に一体成形され、ケース本体
35の開口部分を閉塞するためのカバー36等から構成
されている。なお、ケース本体35の端部には、コネク
タシェル38が一体成形されている。そして、第1減速
歯車装置は、第1実施例と同様にして、第1シャフト1
0、樹脂材料製のモータピニオンギヤ11および樹脂材
料製の第1減速ギヤ12等から構成されている。また、
第2減速歯車装置は、第1実施例と同様にして、第2シ
ャフト20、金属材料製の中間ピニオンギヤ21および
鉄系焼結材製の第2減速ギヤ22等から構成されてい
る。
【0058】第1シャフト10は、一端部がアクチュエ
ータケース3のカバー36の天壁部に形成された凹状部
に圧入保持され、他端部がアクチュエータケース3のケ
ース本体35の底壁部に形成された凹状部に圧入保持さ
れている。また、第1シャフト10は、外周部に第1減
速ギヤ12を形成した第1回転体18の軸心部を板厚方
向に貫通するように配設されている。なお、本実施例の
第1回転体18の両端面(一端面および他端面)には、
カムは形成されていない。
【0059】第2シャフト20は、図10に示したよう
に、一端部がアクチュエータケース3のカバー36の天
壁部に形成された凹状部に圧入されたベアリング90に
回転自在に支持され、他端部がアクチュエータケース3
のケース本体35の底壁部に形成された凹状部に圧入さ
れたベアリング91に回転自在に支持されている。ま
た、第2シャフト20は、外周部に第2減速ギヤ22を
形成した第2回転体28の軸心部に一体成形されてい
る。
【0060】そして、第2回転体28の一端面には、ク
ローザカム52が一体成形され、また、第2回転体28
の他端面には、1つの内周凸部66aを有するリングカ
ム66が一体成形されている。また、第2回転体28に
は、板厚方向に貫通する貫通孔64が略一文字形状とな
るように形成されている。なお、クローザカム52は、
第2出力軸25に連結する第2作動レバー24を、クロ
ーザ方向に動かすことが可能な凸形状を有している。
【0061】第1出力軸15は、オープナスプリング5
1に係合する第1作動レバー14、ラチェット42をア
ンラッチ方向に駆動するためのオープナ出力レバー5
3、および中立点スイッチスプリング(以下中立点スイ
ッチと略す)6を保持する中立点スイッチ用サブレバー
61を有している。この第1出力軸15は、一端部がア
クチュエータケース3のカバー36の天壁部に装着され
たベアリング(図示せず)に回転自在に支持され、他端
部がアクチュエータケース3のケース本体35の底壁部
より外側に突出している。
【0062】第2出力軸25は、図11および図12に
示したように、第2回転体28の一端面に一体成形され
たクローザカム52と係合する第2作動レバー24、ラ
ッチ41をクローザ方向に駆動するためのクローザ出力
レバー54、およびラッチスイッチ用サブレバー62を
有している。この第2出力軸25は、一端部がアクチュ
エータケース3のカバー36の天壁部に形成された軸受
部に回転自在に支持され、他端部がアクチュエータケー
ス3のケース本体35の底壁部より外側に突出してい
る。なお、92はベアリングである。
【0063】オープナスプリング51は、板スプリング
である。このオープナスプリング51の一端部は、ビス
63によって第2回転体28の他端面に固定され、他端
部は略L字状に曲げられて、第2回転体28に形成され
た貫通孔64を挿通している。そして、オープナスプリ
ング51の他端部は、第1作動レバー14の先端部に一
体成形された第1係合部(ピン部)17に係脱自在に当
接するように構成されている。
【0064】第1作動レバー14は、第1出力軸15の
外周に圧入固定されている。また、第1作動レバー14
の先端部には、第1係合部(ピン部)17が一体成形さ
れている。また、第2作動レバー24は、第2出力軸2
5の外周に圧入固定されている。また、第2作動レバー
24の先端部には、内部にベアリング93を収容したピ
ン孔が板厚方向に形成されている。そのピン孔内には、
サークリップ60を用いて第2係合部(ピン部)27が
取り付けられている。なお、第2作動レバー24のレバ
ー部上には、超音波かしめによってラッチスイッチスプ
リング(以下ラッチスイッチと略す)7が固定されてい
る。
【0065】オープナ出力レバー53は、樹脂材料によ
り所定の形状に一体成形されて、第1出力軸15の外周
に圧入固定されている。また、オープナ出力レバー53
は、ラチェット42のレシーブレバー49に係合してラ
チェット42をラチェット用支軸42aを中心にしてア
ンラッチ方向に動かす。なお、オープナ出力レバー53
は、初期位置方向に所定の回転角だけ回転すると、アク
チュエータケース3のケース本体35の底壁部の外壁面
に形成された凹状部70のストッパ70bによってそれ
以上の回転が規制されるように構成されている。
【0066】クローザ出力レバー54は、樹脂材料によ
り所定の形状に一体成形されて、第2出力軸25の外周
に圧入固定されている。また、クローザ出力レバー54
は、ラッチ41のレシーブレバー47に係合してラッチ
41をラッチ用支軸41aを中心にしてクローザ方向に
動かす。なお、クローザ出力レバー54をクローザ位置
から中立位置に戻すためのリターンスプリング65を取
り付けるようにしても良い。このリターンスプリング6
5の一端はアクチュエータケース3に保持され、他端は
クローザ出力レバー54に保持されている。リターンス
プリング65は、クローザ出力レバー54をラッチスイ
ッチ用サブレバー62の係止壁75側に当接するように
付勢している。
【0067】中立点スイッチ用サブレバー61は、樹脂
材料により所定の形状に一体成形されて、第1出力軸1
5の外周に相対回転可能に嵌め合わされている。また、
中立点スイッチ用サブレバー61の一端側には、第2回
転体28の他端面に一体成形されたリングカム66と係
合する円柱形状の係合部(ピン部)67が一体成形され
ている。そして、中立点スイッチ用サブレバー61の他
端側には、超音波かしめによって中立点スイッチ6が固
定されている。なお、中立点スイッチ用サブレバー61
をアンラッチ位置から中立位置に戻すためのリターンス
プリング69を取り付けている。このリターンスプリン
グ69の一端は第1作動レバー14に保持され、他端は
中立点スイッチ用サブレバー61に保持されている。
【0068】ラッチスイッチ用サブレバー62は、アク
チュエータケース3のケース本体35の底壁部の外壁面
に形成された凹状部71の外壁面とクローザ出力レバー
54の一端面との間に配設され、第2出力軸25の外周
に第2出力軸25と相対回転可能に嵌め合わされてい
る。このラッチスイッチ用サブレバー62は、クローザ
方向に所定の回転角だけ回転すると、ドアロックケース
43に一体形成されたストッパ43bによってそれ以上
の回転が規制されるように構成されている。
【0069】また、ラッチスイッチ用サブレバー62
は、アンラッチ方向に所定の回転角だけ回転すると、ア
クチュエータケース3のケース本体35の底壁部の外壁
面に形成された凹状部71のストッパ71aによってそ
れ以上の回転が規制されるように構成されている。そし
て、ラッチスイッチ用サブレバー62には、クローザ出
力レバー54がクローザ方向に所定の回転角だけ回転す
るとクローザ出力レバー54の左側壁72に係止される
凸状の係止壁73が一体成形され、クローザ出力レバー
54がアンラッチ方向に所定の回転角だけ回転するとク
ローザ出力レバー54の右側壁74に係止される凸状の
係止壁75が一体成形されている。
【0070】ターミナルユニットは、防水構造が施され
たアクチュエータケース3内に構成されている。具体的
には、ターミナルユニットは、図8および図9に示した
ように、アクチュエータケース3のケース本体35の底
壁部の底壁面上に印刷されて、モータ4とドアロック制
御回路とを電気的に接続するための一対のモータ用ター
ミナル(モータ通電回路、外部接続端子)37、および
各スイッチ6、7とドアロック制御回路とを電気的に接
続するためのスイッチ用ターミナル55〜58(外部接
続端子)等を有している。
【0071】ここで、一対のモータ用ターミナル37
は、一対のコネクタピン(図示せず)と一体的に構成さ
れたモータ用リードフレーム(導電体)である。また、
スイッチ用ターミナル55は、一対のコネクタピン(図
示せず)と一体的に構成された中立点検出用リードフレ
ーム(導電体、固定接点)である。また、スイッチ用タ
ーミナル56は、一対のコネクタピン(図示せず)と一
体的に構成されたアース用リードフレーム(導電体、固
定接点)である。また、スイッチ用ターミナル57は、
一対のコネクタピン(図示せず)と一体的に構成された
ドア開状態検出用リードフレーム(導電体、固定接点)
である。
【0072】また、スイッチ用ターミナル58は、一対
のコネクタピン(図示せず)と一体的に構成された半ド
ア状態検出用リードフレーム(導電体、固定接点)であ
る。そして、スイッチ用ターミナル55、56には、ク
ローザカム52がクローザ方向に1周(1回転)したこ
とを検出するための板スプリング状の中立点スイッチ
(可動接点、第2減速ギヤ中立位置検出手段)6が選択
的に接触する。また、スイッチ用ターミナル56〜58
には、ドアロック1のラッチ41の作動状態を検出する
ための板スプリング状のラッチスイッチ(可動接点、ラ
ッチ状態検出手段、ドア開状態検出手段、半ドア状態検
出手段)7が選択的に接触する。
【0073】本実施例のドアロック制御回路は、第1実
施例と同様に、CPU、ROM、RAMを持つマイクロ
コンピュータで構成され、乗員に手動操作されるドア開
スイッチ(アンラッチスイッチ)、中立点スイッチ6と
スイッチ用ターミナル55、56とで構成される中立点
検出スイッチ(第2減速ギヤ中立位置検出手段)、ラッ
チスイッチ7とスイッチ用ターミナル56〜58とで構
成されるラッチ状態検出スイッチ等の各種スイッチのO
N/OFF信号に基づいて、モータ4を一対のモータ用
ターミナル37を介して正転方向または逆転方向に通電
する。
【0074】ここで、中立点スイッチ6の2つの接触子
がスイッチ用ターミナル56に接触している時(中立点
を検出した時)には、中立点検出スイッチはOFFされ
る。また、中立点スイッチ6の2つの接触子がスイッチ
用ターミナル55、56に接触している時には、中立点
検出スイッチはONされる。また、ラッチスイッチ7の
2つの接触子がスイッチ用ターミナル56、57に接触
している時には、ラッチ状態検出スイッチ(ドア開スイ
ッチ)はONされ、また、ラッチスイッチ7の2つの接
触子がスイッチ用ターミナル56、58に接触している
時には、ラッチ状態検出スイッチ(半ドアスイッチ)は
ONされ、その他の状態ではラッチ状態検出スイッチが
OFFされる。
【0075】〔第2実施例の作用〕次に、本実施例の車
両用ドアロック操作装置の作用を図6ないし図22に基
づいて簡単に説明する。ここで、図13ないし図22は
クローザ&アンラッチアクチュエータおよびドアロック
の作動を示した図である。
【0076】図13(a)および図14(a)、(b)
に示したドア閉状態では、ラッチ41のU字溝44内に
ストライカSが入り込んでおり、ラチェット42の係合
爪48が、ラッチ41のフルラッチ用係合爪46に係合
している。また、ラッチ41のレシーブレバー47がド
アロックケース43に一体形成されたストッパ43bに
係止されると共に、ラッチスイッチ用サブレバー62を
引っ掛けている。
【0077】このように、ラッチスイッチ用サブレバー
62が引っ掛っているので、図13(a)に示したよう
に、クローザ出力レバー54の右側壁74がラッチスイ
ッチ用サブレバー62の係止壁75に保持されている。
このとき、図14(a)に示したように、中立点スイッ
チ6とスイッチ用ターミナル55、56とで構成される
中立点検出スイッチ、およびラッチスイッチ7とスイッ
チ用ターミナル56〜58とで構成されるラッチ状態検
出スイッチは共にOFFである。
【0078】次に、オープナ(アンラッチ)作動状態で
は、乗員がドアを開くためにアンラッチスイッチをON
すると、モータ4のモータ通電回路(一対のモータ用タ
ーミナル)37に電流が流れ、モータ4が正転方向に回
転する。このとき、モータ4を所定時間だけ通電するよ
うにしても良い。そして、モータ4の回転出力がモータ
ピニオンギヤ11、第1減速ギヤ12、中間ピニオンギ
ヤ21、第2減速ギヤ22を経てオープナスプリング5
1に伝達されて、オープナスプリング51が第2シャフ
ト20を中心にして図示右回転方向(正転方向)に回転
する。
【0079】これにより、図15(a)〜(c)に示し
たように、オープナスプリング51の先端部により第1
作動レバー14の第1係合部17が押される。このた
め、第1作動レバー14が第1出力軸15を中心にして
図示左回転方向に回転する。そして、第1出力軸15は
第1作動レバー14およびオープナ出力レバー53を固
定しているので、第1作動レバー14が回転すると、オ
ープナ出力レバー53も第1出力軸15を中心にして図
示左回転方向(正転方向)に回転する。
【0080】このとき、中立点スイッチ用サブレバー6
1の係合部67は、図15(a)に示したように、第2
回転体28の他端面に一体成形されたリングカム66の
内周凸部66aより外れるので、中立点スイッチ用サブ
レバー61および中立点スイッチ6がリターンスプリン
グ69のスプリング力により第1出力軸15を中心に図
示左回転方向に回転する。このため、図15(a)に示
したように、中立点スイッチ6がスイッチ用ターミナル
55、56に接触することにより、中立点検出スイッチ
がONされる。
【0081】この結果、図13(b)および図16
(a)に示したように、オープナ出力レバー53がラチ
ェット42のレシーブレバー49を押圧して、ラチェッ
ト42をラチェット用支軸42aを中心にしてアンラッ
チ方向に動かす。これにより、ラチェット42の係合爪
48がラッチ41のフルラッチ用係合爪46から外れる
ことにより、ラッチスプリングに付勢されたラッチ41
が初期位置へ戻ろうとし、ドアを開くことが可能なアン
ラッチ状態となる。
【0082】次に、乗員がドアを開くと、図16(b)
および図17(a)に示したドア開状態となる。これ
は、ドアが開くと、ラッチ41のU字溝44からストラ
イカが抜け出すため、ラッチスプリングのスプリング力
によりラッチ41がラッチ用支軸41aを中心にして図
示右回転方向に回転する。これにより、ラッチ41のレ
シーブレバー47がクローザ出力レバー54を引っ掛け
て、クローザ出力レバー54およびラッチスイッチ用サ
ブレバー62を第2出力軸25を中心にして図示左回転
方向に動かす。
【0083】このため、図18(a)、(b)に示した
ように、第2出力軸25が図示左回転方向に回転するの
で、第2作動レバー24およびラッチスイッチ7も図示
左回転方向に回転する。このため、ラッチスイッチ7が
スイッチ用ターミナル56、57に接触することによ
り、ラッチ状態検出スイッチ(ドア開スイッチ)がON
される。ラッチ状態検出スイッチ(ドア開スイッチ)が
ONされると、モータ4の回転方向を反転させる方向に
モータ4を通電する。
【0084】これにより、モータ4の回転出力がモータ
ピニオンギヤ11、第1減速ギヤ12、中間ピニオンギ
ヤ21、第2減速ギヤ22を経てオープナスプリング5
1に伝達されて、オープナスプリング51が第2シャフ
ト20を中心にして図示左回転方向(逆転方向)に回転
する。そして、オープナスプリング51の先端部に第1
作動レバー14の第1係合部17が当接する方向に付勢
するリターンスプリング69のスプリング力により、オ
ープナスプリング51の位置が元の位置へ戻ろうとする
と、第1作動レバー14および第1出力軸15も図示右
回転方向に回転する。
【0085】これにより、オープナ出力レバー53がラ
チェット42のレシーブレバー49より離れる。このと
き、第2回転体28が中立点に戻ることになるため、中
立点スイッチ用サブレバー61の係合部67は、リング
カム66の内周凸部66a上に乗り上げるので、図18
(a)に示したように、中立点スイッチ6がスイッチ用
ターミナル56に接触することにより、中立点検出スイ
ッチがOFFされる。そして、中立点検出スイッチがO
FFされた段階で、モータ4の通電を停止(OFF)す
る。次に、乗員が自動車のドアを強く閉めると、ラッチ
状態検出スイッチ(半ドアスイッチ)のONをサンプリ
ングすることができず、モータ4をクローザ方向へ通電
することはない。つまり、モータ4は作動しない。
【0086】乗員が自動車のドアを軽く閉めて、図17
(b)および図19(a)に示した半ドア状態となる
と、ラッチ41のU字溝44内にストライカが入り込
み、ラッチ41がラッチ用支軸41aを中心にして図示
左回転方向へ回転する。このとき、ラッチ41のハーフ
ラッチ用係合爪45とラチェット42の係合爪48とが
係合する。
【0087】また、ラッチ41が図示左回転方向へ回転
する際に、ラッチ41のレシーブレバー47がラッチス
イッチ用サブレバー62を引っ掛けて、クローザ出力レ
バー54およびラッチスイッチ用サブレバー62を第2
出力軸25を中心にして図示右回転方向に動かす。
【0088】このため、図20(b)に示したように、
第2出力軸25が図示右回転方向に回転するので、第2
作動レバー24およびラッチスイッチ7も図示右回転方
向に回転する。このため、図20(a)に示したよう
に、ラッチスイッチ7の接触する対象がスイッチ用ター
ミナル56、58に切り替わる。つまり、ラッチ状態検
出スイッチ(半ドアスイッチ)がONされる。
【0089】ラッチ状態検出スイッチ(半ドアスイッ
チ)がONされると、モータ4を逆転方向に通電する。
これにより、モータ4の回転出力がモータピニオンギヤ
11、第1減速ギヤ12、中間ピニオンギヤ21を経て
第2減速ギヤ22に伝達されて、図21(a)〜(c)
に示したように、第2回転体28が第2シャフト20を
中心にして図示左回転方向(逆転方向)に回転する。
【0090】ここで、第2作動レバー24の第2係合部
27は、図21(a)、(c)に示したように、第2回
転体28の一端面に一体成形されたクローザカム52の
カム面に当接しながら第2回転体28が回転するに従っ
て第2回転体28の半径方向の外側へ移動する。これに
より、第2作動レバー24が第2出力軸25を中心にし
て図示右回転方向へ回転する。
【0091】第2出力軸25が回転することにより、ク
ローザ出力レバー54が左側壁72でラッチスイッチ用
サブレバー62の係止壁73を押圧しながら、第2出力
軸25を中心にして図示右回転方向へ回転する。これに
より、図22(a)に示したように、クローザ出力レバ
ー54がラッチ41のレシーブレバー47に係合してラ
ッチ41をラッチ用支軸41aを中心にして図示左回転
方向に動かす。このため、図22(b)に示したよう
に、ラチェット42の係合爪48が、ラッチ41のフル
ラッチ用係合爪46に係合する。
【0092】そして、第2回転体28が逆回転方向に1
周すると、第2回転体28が中立点に戻ることになるた
め、中立点スイッチ用サブレバー61の係合部67は、
リングカム66の内周凸部66a上に乗り上げるので、
図14(a)に示したように、中立点スイッチ6がスイ
ッチ用ターミナル56に接触することにより、中立点検
出スイッチがOFFされるため、モータ4もOFFされ
る。
【0093】〔第2実施例の効果〕以上のように、本実
施例の車両用ドアロック操作装置は、中立点スイッチ6
とスイッチ用ターミナル55、56とで構成される中立
点検出スイッチ、およびラッチスイッチ7とスイッチ用
ターミナル56〜58とで構成されるラッチ状態検出ス
イッチを、防水構造を有するアクチュエータケース3に
内蔵することにより、両スイッチ6、7の防水構造が不
要になり、ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスのクラ
ンプが不要になる。これにより、車両用ドアロック操作
装置の体格を小型化することができ、製品コストの安価
な車両用ドアロック操作装置を提供することができる。
【0094】〔変形例〕本実施例では、本発明を自動車
等の車両用ドアロック操作装置に適用した例を説明した
が、本発明を自動車以外の車両、飛行機や船舶のドアの
アンラッチ機能とクローザ機能の両方を行う乗物用ドア
ロック操作装置に適用しても良い。また、本発明を、個
人住宅、集合住宅、工場、店舗等の建築構造物のドアの
アンラッチ機能とクローザ機能の両方を行うドアロック
操作装置に適用しても良い。
【0095】本実施例では、アンラッチ作動時に、モー
タ4を正転方向に回転させてスイッチ33でアンラッチ
状態を検出したら、モータ4を逆転方向に回転させて第
1減速ギヤ12を中立位置に戻すようにしているが、ア
ンラッチ作動時に、モータ4を所定時間だけ正転方向に
通電し、その所定時間が経過したら、モータ4を逆転方
向に回転させて第1減速ギヤ12を中立位置に戻すよう
にしても良い。
【0096】本実施例では、第1減速歯車装置と第2減
速歯車装置とを直列的に駆動連結したが、第1減速歯車
装置と第2減速歯車装置とを並列的に駆動連結しても良
い。この場合には、モータ4のシャフト9にモータピニ
オンギヤ11および中間ピニオンギヤ21を固定する。
また、第1減速ギヤ12と中間ピニオンギヤ21を別体
で構成する。
【0097】本実施例では、第1減速歯車装置を構成す
る第1減速ギヤ12と第1出力カム13とを樹脂により
一体成形した例を説明したが、第1減速ギヤ12と第1
出力カム13とを別体で設けて、第1減速ギヤ12と第
1出力カム13とを駆動連結しても良い。なお、本実施
例では、第2減速ギヤ22、第2作動レバー24および
クローザ出力レバー26の材質として樹脂一体成形材料
を用いた例を示したが、第2減速ギヤ22、第2作動レ
バー24またはクローザ出力レバー26のいずれか1つ
以上の材質として金属材料を使用しても良い。
【0098】本実施例では、第2減速歯車装置を構成す
る第2減速ギヤ22と第2出力カム23とを樹脂により
一体成形した例を説明したが、第2減速ギヤ22と第2
出力カム23とを別体で設けて、第2減速ギヤ22と第
2出力カム23とを駆動連結しても良い。
【0099】本実施例では、第2減速ギヤ22の中立位
置、クローザ位置検出用の検出手段としてスイッチ34
を設けた例を説明したが、第2減速ギヤ22の中立位
置、クローザ位置検出用の検出手段として第2減速ギヤ
22が1周(1回転)したことを検出する1回転センサ
を設けても良い。また、クローザ作動時に、モータ4の
所定時間のみ通電するようにしても良い。あるいは、ク
ローザ作動時に、モータ4を逆転方向に回転させること
で第2減速ギヤ22が1回転したら、モータ4を正転方
向に逆回転させて、第2減速ギヤ22を中立位置に戻す
ようにしても良い。
【0100】本実施例では、アンラッチ出力レバー16
の一端面に爪状部(第1係合部)19を一体成形した例
を説明したが、クローザ&アンラッチアクチュエータ2
の防水性を向上させる目的で、アクチュエータケース3
内に配される第1出力軸15の外周にアンラッチ作動時
のみ第1作動レバー14のレバー本体に係合する爪状部
等の第1係合部を設けても良い。あるいは、第1作動レ
バー14のレバー本体にアンラッチ作動時のみ第1出力
軸15またはアンラッチ出力レバー16に係合する第1
係合部を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を
示した断面図である(第1実施例)。
【図2】クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を
示した平面図である(第1実施例)。
【図3】ドアロック制御回路を示した回路図である(第
1実施例)。
【図4】ドアロック制御回路を示した回路図である(第
1実施例)。
【図5】クローザ&アンラッチアクチュエータの作動を
示した説明図である(第1実施例)。
【図6】クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を
示した断面図である(第2実施例)。
【図7】クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を
示した平面図である(第2実施例)。
【図8】モータ用ターミナルとスイッチ用ターミナルを
示した平面図である(第2実施例)。
【図9】クローザ&アンラッチアクチュエータの内部配
線を示した回路図である(第2実施例)。
【図10】第2シャフトの周辺を示した断面図である
(第2実施例)。
【図11】第2出力軸の周辺を示した平面図である(第
2実施例)。
【図12】図11のA−A断面図である(第2実施
例)。
【図13】(a)、(b)はドアロックのラチェットの
作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図14】(a)、(b)はクローザ&アンラッチアク
チュエータの作動を示した説明図である(第2実施
例)。
【図15】(a)〜(c)はクローザ&アンラッチアク
チュエータの作動を示した説明図である(第2実施
例)。
【図16】(a)、(b)はドアロックのラッチの作動
を示した説明図である(第2実施例)。
【図17】(a)、(b)はドアロックのラッチの作動
を示した説明図である(第2実施例)。
【図18】(a)、(b)はクローザ&アンラッチアク
チュエータの作動を示した説明図である(第2実施
例)。
【図19】(a)、(b)はドアロックのラッチとラチ
ェットの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図20】(a)、(b)はクローザ&アンラッチアク
チュエータの作動を示した説明図である(第2実施
例)。
【図21】(a)〜(c)はクローザ&アンラッチアク
チュエータの作動を示した説明図である(第2実施
例)。
【図22】(a)、(b)はドアロックのラッチの作動
を示した説明図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 ドアロック 2 クローザ&アンラッチアクチュエータ 3 アクチュエータケース 4 モータ 5 ドアロック制御回路 6 中立点スイッチ(可動接点、第2減速ギヤ中立位置
検出手段) 7 ラッチスイッチ(可動接点、ラッチ状態検出手段、
ドア開状態検出手段、半ドア状態検出手段) 10 第1シャフト 11 モータピニオンギヤ(第1減速歯車装置) 12 第1減速ギヤ(第1減速歯車装置) 13 第1出力カム 14 第1作動レバー 15 第1出力軸 16 アンラッチ出力レバー(第1出力レバー) 18 第1回転体 19 爪状部(第1係合部) 20 第2シャフト 21 中間ピニオンギヤ(第2減速歯車装置) 22 第2減速ギヤ(第2減速歯車装置) 23 第2出力カム 24 第2作動レバー 25 第2出力軸 26 クローザ出力レバー(第2出力レバー) 28 第2回転体 29 リターンスプリング(第2中立点戻し手段) 33 スイッチ(アンラッチ位置検出手段、第1減速ギ
ヤ中立位置検出手段) 34 スイッチ(クローザ位置検出手段、第2減速ギヤ
中立位置検出手段) 37 一対のモータ用ターミナル(モータ通電回路) 38 コネクタシェル 39 コネクタピン(外部接続端子) 41 ラッチ 42 ラチェット 51 オープナスプリング(第1出力部材、板スプリン
グ) 52 クローザカム(第2出力部材、クローザ用カム) 53 オープナ出力レバー 54 クローザ出力レバー 55 スイッチ用ターミナル(中立点検出用リードフレ
ーム) 56 スイッチ用ターミナル(アース用リードフレー
ム) 57 スイッチ用ターミナル(ドア開状態検出用リード
フレーム) 58 スイッチ用ターミナル(半ドア状態検出用リード
フレーム)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開いているドアを閉じる時には、ドア開状
    態からハーフラッチ状態またはフルラッチ状態を経てド
    ア閉状態となり、閉じているドアを開ける時には、ドア
    閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状態となるラッ
    チ、およびこのラッチと係脱自在に噛み合うラチェット
    を有するドアロックと、 前記ドアロックのラチェットを動かして前記ラッチとの
    噛み合い状態を解除するアンラッチ機能、および前記ド
    アロックのラッチを、ハーフラッチ状態からフルラッチ
    状態まで動かすクローザ機能の両方を行うアクチュエー
    タとを備えたドアロック操作装置であって、 前記アクチュエータは、正逆転方向に回転する1個のモ
    ータと、 このモータと直列的に駆動連結されて、前記モータの回
    転速度を減速する第1減速歯車装置と、 この第1減速歯車装置と直列的または並列的に駆動連結
    されて、前記モータの回転速度を減速する第2減速歯車
    装置と、 前記第1減速歯車装置または前記第2減速歯車装置の回
    転出力を受けて正転方向に回転する第1出力カムと、 前記第2減速歯車装置または前記第1減速歯車装置の回
    転出力を受けて逆転方向に回転する第2出力カムと、 前記第1出力カムの正転方向の回転が伝達されると、前
    記ドアロックのラチェットをアンラッチ作動させる第1
    出力軸と、 前記第2出力カムの逆転方向の回転が伝達されると、前
    記ドアロックのラッチをクローザ作動させる第2出力軸
    とを具備したことを特徴とするドアロック操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記第1減速歯車装置は、前記モータと一体的に回転す
    るモータピニオンギヤ、およびこのモータピニオンギヤ
    に噛み合い、前記モータの回転速度を減速する第1減速
    ギヤを有し、 前記第2減速歯車装置は、前記第1減速ギヤと一体的に
    回転する中間ピニオンギヤ、およびこの中間ピニオンギ
    ヤに噛み合い、前記第1減速ギヤの回転速度を減速する
    第2減速ギヤを有することを特徴とするドアロック操作
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記第1出力カムは、前記第1減速ギヤの端面に一体的
    に設けられており、前記第1出力軸またはこの第1出力
    軸に連結する第1作動レバーを、アンラッチ方向に駆動
    し、 前記第2出力カムは、前記第2減速ギヤの端面に一体的
    に設けられており、前記第2出力軸またはこの第2出力
    軸に連結する第2作動レバーを、クローザ方向に駆動す
    ることを特徴とするドアロック操作装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 アンラッチ作動が終了した際に、前記第1出力軸に固定
    されて前記ドアロックのラチェットを動かす第1出力レ
    バーをアンラッチ位置から中立位置に戻すための第1中
    立点戻し手段と、 クローザ作動が終了した際に、前記第2出力軸に固定さ
    れて前記ドアロックのラッチを動かす第2出力レバーを
    クローザ位置から中立位置に戻すための第2中立点戻し
    手段とを備えたことを特徴とするドアロック操作装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記第1出力レバーは、アンラッチ作動時のみ前記第1
    作動レバーに係合する第1係合部を有することを特徴と
    するドアロック操作装置。
  6. 【請求項6】開いているドアを閉じる時には、ドア開状
    態からハーフラッチ状態またはフルラッチ状態を経てド
    ア閉状態となり、閉じているドアを開ける時には、ドア
    閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状態となるラッ
    チ、およびこのラッチと係脱自在に噛み合うラチェット
    を有するドアロックと、 前記ドアロックのラチェットを動かして前記ラッチとの
    噛み合い状態を解除するアンラッチ機能、および前記ド
    アロックのラッチを、ハーフラッチ状態からフルラッチ
    状態まで動かすクローザ機能の両方を行うアクチュエー
    タとを備えたドアロック操作装置であって、 前記アクチュエータは、正逆転方向に回転する1個のモ
    ータと、 このモータと直列的に駆動連結されて、前記モータの回
    転速度を減速する第1減速歯車装置と、 この第1減速歯車装置と直列的または並列的に駆動連結
    されて、前記モータの回転速度を減速する第2減速歯車
    装置と、 前記第1減速歯車装置または前記第2減速歯車装置の回
    転出力を受けて正転方向に回転する第1出力部材と、 前記第2減速歯車装置または前記第1減速歯車装置の回
    転出力を受けて逆転方向に回転する第2出力部材と、 前記第1出力部材の正転方向の回転が伝達されると、前
    記ドアロックのラチェットをアンラッチ作動させる第1
    出力軸と、 前記第2出力部材の逆転方向の回転が伝達されると、前
    記ドアロックのラッチをクローザ作動させる第2出力軸
    とを具備したことを特徴とするドアロック操作装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記第1減速歯車装置は、前記モータと一体的に回転す
    るモータピニオンギヤ、およびこのモータピニオンギヤ
    に噛み合い、前記モータの回転速度を減速する第1減速
    ギヤを有し、 前記第2減速歯車装置は、前記第1減速ギヤと一体的に
    回転する中間ピニオンギヤ、およびこの中間ピニオンギ
    ヤに噛み合い、前記第1減速ギヤの回転速度を減速する
    第2減速ギヤを有することを特徴とするドアロック操作
    装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記第1出力部材は、前記第2減速ギヤの端面に一体的
    に設けられており、前記第1出力軸またはこの第1出力
    軸に連結する第1作動レバーを、アンラッチ方向に駆動
    する板スプリングであり、 前記第2出力部材は、前記第2減速ギヤの端面に一体的
    に設けられており、前記第2出力軸またはこの第2出力
    軸に連結する第2作動レバーを、クローザ方向に駆動す
    るクローザ用カムであることを特徴とするドアロック操
    作装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項8のうちいずれかに
    記載のドアロック操作装置において、 前記アクチュエータは、内部への水の浸入を防止するこ
    とが可能な防水構造を施したケースを有し、 前記アクチュエータのケースには、前記ドアロックのラ
    ッチのフルラッチ状態、ハーフラッチ状態またはアンラ
    ッチ状態のうちのいずれか2つ以上を検出することが可
    能なラッチ状態検出手段が内蔵されていることを特徴と
    するドアロック操作装置。
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