JP2003120104A - ドアロック駆動装置 - Google Patents

ドアロック駆動装置

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JP2003120104A
JP2003120104A JP2001309096A JP2001309096A JP2003120104A JP 2003120104 A JP2003120104 A JP 2003120104A JP 2001309096 A JP2001309096 A JP 2001309096A JP 2001309096 A JP2001309096 A JP 2001309096A JP 2003120104 A JP2003120104 A JP 2003120104A
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JP2001309096A
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Hitoshi Amano
均 天野
Tsukasa Sekino
司 関野
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ4駆動時間を長くさせず、モータ4作
動音の煩わしさが解消できるドアロック駆動装置1を提
供する。 【解決手段】 ヘリカルギヤ11とラッチ8とラチェッ
ト9等からなる係脱装置との間に電磁クラッチ5を配設
する。そして、電磁クラッチ5は、中立点位置から出力
レバー17がフルラッチ状態あるいはアンラッチ状態ま
で係脱装置を作動させる際、モータ4からの回動出力が
出力レバー17に伝達されるようにヘリカルギヤ11と
出力軸12とを接続させる。フルラッチ状態あるいはア
ンラッチ状態までの作動が終わると、モータ4が停止さ
れる。このとき、電磁クラッチ5は、ヘリカルギヤ11
と出力軸12との接続を切離し、第1出力レバーリター
ンスプリング21およびラチェットリターンスプリング
22の付勢力により中立点位置に戻し、モータ4駆動時
間を長くさせない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアロック駆動装
置に関し、特にドアロックの噛合い機構を解除するアン
ラッチ機構と、ハーフラッチ状態からフルラッチ状態ま
でラッチを作動させるクローザ機能を1個のモータで構
成したドアロック駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドアロック駆動装置は、モー
タを正転させることでドア閉状態からアンラッチ状態ま
で作動させるアンラッチ機能と、このアンラッチ状態か
ら一旦モータを逆転させて中立位置状態としたのちに、
更にモータを逆転させることで半ドア状態(ハーフラッ
チ状態)からドア閉状態(フルラッチ状態)までラッチ
を作動させるクローザ機能とを行わせている。なお、フ
ルラッチ状態としたのちにモータを正転させて中立位置
状態とし、次のアンラッチ状態への作動に備える。この
ように、1個のモータの駆動源でドア開閉させることが
可能な車両用ドアロック駆動装置が知られている。ま
た、ドアロック駆動装置の小型化を目的に低電流小型モ
ータを用い、高減速比の減速装置と組合せて高トルクを
得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のドアロ
ック駆動装置における高減速比の減速装置(歯車装置
等)は、モータの駆動時間を長くしている。また、次の
アンラッチ状態またはフルラッチ状態への作動に備えて
中立位置状態に戻る際においてもモータを駆動させてい
ることからモータ駆動時間を長くし、このモータの駆動
に伴う作動音が操作者にとって煩わしく問題である。こ
の作動音とは、モータ自体の回転作動音と減速用の歯車
装置のギヤ音等である。そして、通常においてドアロッ
ク駆動装置がドア内に配設されていることから作動音が
反響し、乗員に不快感を与える恐れのあるものである。
特に、次のアンラッチ状態または次のフルラッチ状態へ
の作動に備えて中立位置状態に戻る行程は、開閉駆動を
させる実仕事ののちにおける行程であるために上記した
作動音が特に煩わしい。
【0004】本発明の目的は上記の点に鑑み、モータ駆
動時間を長くさせず、モータ作動音の煩わしさが解消で
きるドアロック駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1記載のドアロック駆動装置に
よると、モータ出力軸と連結駆動されてモータの回転速
度を減速する歯車装置と、この歯車装置よりの回動出力
を係脱装置に与える出力軸、およびこの出力軸と同方向
に回転する出力レバーと、歯車装置と係脱装置との間に
配設され、歯車装置から出力軸への回動出力の接続を断
続する電磁クラッチを備える。また、中立点位置から出
力軸をフルラッチ状態まで回転させる方向に抗して出力
軸を中立点位置に復帰させる付勢力を発生させる第1付
勢手段と、中立点位置から出力軸をアンラッチ状態まで
回転させる方向に抗して出力軸を中立点位置に復帰させ
る付勢力を発生させる第2付勢手段とを備える。
【0006】そして、電磁クラッチは、歯車装置と出力
軸との間を接続させて出力レバーの一方向の回転出力を
係脱装置に与え、フルラッチ状態まで係脱装置を作動さ
せたのち歯車装置と出力軸との間の接続を切離すと、第
1付勢手段が出力軸を中立点位置に戻し、かつ、歯車装
置と出力軸との間を接続させて出力レバーの他方向の回
転出力を係脱装置に与え、アンラッチ状態まで係脱装置
を作動させたのち歯車装置と出力軸との間の接続を切離
すと、第2付勢手段が出力軸を中立点位置に戻すことを
特徴とする。
【0007】それにより、第1付勢手段および第2付勢
手段は、モータを駆動させることなく次のアンラッチ状
態またはフルラッチ状態への作動に備えて中立位置状態
に戻すことができる。このことから、モータ駆動時間を
長くさせず、モータ作動音の煩わしさが解消できるドア
ロック駆動装置が提供できる。
【0008】本発明の請求項2の記載によると、ドアロ
ックは、出力レバーと係止して出力軸からの回動出力が
与えられ、ハーフラッチ状態、フルラッチ状態、および
アンラッチ状態の何れかの状態を回動させながら変化さ
せる係脱体と、この係脱体の回動中心となる係脱体回動
軸とを備える。そして、出力軸と係脱体回動軸とを略同
一軸上に直列配置させたことを特徴とする。
【0009】それにより、出力軸と係脱体回動軸とが略
同一軸上に直列配置され、出力軸からの回動出力が係脱
体回動軸に与える構成をコンパクトに形成できる。
【0010】本発明の請求項3の記載によると、ドアロ
ックは、出力レバーと係止して出力軸からの回動出力が
与えられ、ハーフラッチ状態、フルラッチ状態、および
アンラッチ状態の何れかの状態を回動させながら変化さ
せる係脱体と、この係脱体の回動中心となる係脱体回動
軸とを備える。そして、出力軸と係脱体回動軸とを略平
行に並列配置させたことを特徴とする。
【0011】それにより、出力軸と係脱体回動軸とを略
平行に並列配置されることから、全軸方向長さを短くし
ながら、出力軸よりの回動出力を係脱体回動軸へ伝達で
きる。
【0012】本発明の請求項4の記載によると、出力軸
を中心とした出力レバーの周方向に突設させた第1突起
部と、出力軸を軸支するケース体における出力軸を中心
としたケース体の周方向に突設させた第2突起部と、第
1突起部および第2突起部の双方の周方向一端と周方向
他端とに自らの一端と他端とを弾性力を有して各々押接
させ、出力軸を中立点位置に係止させる弾性体とを備え
る。
【0013】そして、弾性体は、自らの弾性力により、
中立点位置から出力レバーをフルラッチ状態まで作動さ
せる方向に抗して出力レバーを中立点位置に復帰させる
第1付勢力と、中立点位置から出力レバーをアンラッチ
状態まで作動させる方向に抗して出力レバーを中立点位
置に復帰させる第2付勢力との双方を発生させることを
特徴とする。
【0014】それにより、第2突起部により中立点位置
が決定され、第1突起部および第2突起部の双方の周方
向一端と周方向他端とに1つの弾性体の一端と他端とを
押接させ、弾性体のもつ弾性力により第1付勢力と第2
付勢力とを与えている。このことから、出力レバーの中
立点位置を安定させることができる。また、1つの弾性
体の弾性力の変更により第1付勢力と第2付勢力の設定
変更が容易に行える。
【0015】本発明の請求項5の記載によると、ハーフ
ラッチ状態を検出する半ドア検出手段と、フルラッチ状
態からアンラッチ状態とさせる指令を発信するアンラッ
チ指令手段と、モータおよび電磁クラッチへの通電時間
を制御する通電時間計数回路とを備える。
【0016】そして、通電時間計数回路は、半ドア検出
手段がハーフラッチ状態を検出したときからフルラッチ
状態となるまでの時間、およびアンラッチ指令手段がア
ンラッチ状態とさせる指令を発信したときからアンラッ
チ状態となるまでの時間の各々を予め内部に記憶し、こ
の記憶された情報に基づいてモータおよび電磁クラッチ
への通電時間を制御することを特徴とする。
【0017】それにより、通電時間計数回路は、記憶さ
れた情報に基づきモータおよび電磁クラッチへの通電時
間を制御し、フルラッチ状態およびアンラッチ状態とな
ったのちにモータおよび電磁クラッチへ通電させること
がない。つまり、モータのロック負荷がモータ回動力伝
達機構に加わることがなく、ドアロック駆動装置の強度
信頼性を向上させることができる。
【0018】本発明の請求項6の記載によると、ドアが
閉操作されてフルラッチ状態に至ると出力軸の回動を拘
止する第1拘止部と、ドアが開操作されてアンラッチ状
態に至ると出力軸の回動を拘止する第2拘止部と、モー
タへの回転負荷が増大してモータへの過電流が発生する
際のこの過電流を検出する過電流検出回路とを備える。
そして、過電流検出回路は、第1拘止部あるいは第2拘
止部に出力軸の回動が拘止されるとモータへの過電流を
検出してモータへの通電を停止させることを特徴とす
る。
【0019】それにより、過電流検出回路は、フルラッ
チ状態アンラッチ状態となったのちにモータおよび電磁
クラッチへ通電させることがない。つまり、モータのロ
ック負荷がモータ回動力伝達機構に加わることがなく、
ドアロック駆動装置の強度信頼性を向上させることがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施形態を
図に基づいて説明する。
【0021】(第1実施形態)本発明の第1実施形態で
あるドアロック駆動装置を図面を参照して詳細に説明す
る。なお、以下説明するドアロック駆動装置は、クロー
ザ&アンラッチアクチュエーターの構造を工夫してアン
ラッチ機能とクローザ機能の両方の機能を1個のモータ
で行うクローザ&アンラッチアクチュエーターにおい
て、モータからの出力が伝達される歯車装置と出力軸と
の間の接続を断続する電磁クラッチを備える機構を有し
ている。そして、この電磁クラッチを活用してモータ駆
動時間を長くさせずに、モータ作動音の煩わしさが解消
できるドアロック駆動装置を提供できる技術に関する。
【0022】図1、図2、図3、および図6は、自動車
用に適用される本発明の第1実施形態としてのドアロッ
ク駆動装置である。ドアロック駆動装置1は、車両のド
アの閉鎖状態を保つドアロック2と、ドアロック2の噛
合い機構を解除するアンラッチ機構と、ハーフラッチ状
態からフルラッチ状態までラッチを作動させるクローザ
機能の両方の機能を行うクローザ&アンラッチアクチュ
エーター(以下アクチュエータと呼ぶ)3と、このアク
チュエータ3に内蔵された1個のモータ4と電磁クラッ
チ5への通電開始および通電停止を制御するドアロック
制御回路6を備えている。
【0023】図1は、ドアロック2とアクチュエータ3
とが一体組付けされた状態を示す概略構成図であり、図
1(a)は、後述する上ケース体10Aを取り外した状
態における正面図、図1(b)は、図1(a)の側断面
図である。ドアロック1は、車両の車体のドア受けに固
着されたストライカ7との係合および離脱を行う噛合い
機構を有し、開いているドアを閉じる時には、ドア開状
態からハーフラッチ状態またはフルラッチ状態を経てド
ア閉状態となり、閉じいているドアを開ける時には、ド
ア閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状態となる。
【0024】ドアロック1の噛合い機構は、半ドア状態
の時にストライカ7を拘止するハーフラッチ(ハーフロ
ック:ドアを完全に閉じていない状態)、ドア閉状態の
時にストライカ7を拘止するフルラッチ(フルロック:
ドアを完全に閉じている状態)、およびストライカ7を
開放することが可能なアンラッチ状態(ドアを開くこと
が可能な状態)のいずれかの状態を形成することが可能
な係脱体としてのラッチ8とラチェット9からなる係脱
機構であり、請求項1に記載の係脱装置の一部を構成し
ている。
【0025】アクチュエーター3は、上ケース体10A
と下ケース体10Bからなるケース体10、モータ4、
減速装置を構成する磁性材からなるヘリカルギヤ11、
出力軸12、および電磁クラッチ5等を備えている。ケ
ース体10は、電気絶縁性の樹脂材料によって所定の形
状に一体成形され、アクチュエーター3の構成部品を収
容している。また、ケース体10の端部には、外部導体
側のコネクタと嵌合するコネクタシェルが一体成形され
ている(ともに図示せず)。
【0026】モータ4は、正転または逆転方向に回転可
能なモータ出力軸4aを有している。このモータ出力軸
4aには、ヘリカルギヤ11と噛合いモータ出力軸4a
の回動出力を所定の減速比に減速しながら伝達するピニ
オンギヤ13が固設される。そして、モータ4は、アン
ラッチ作動時にドアロック制御回路6より制御信号を受
けて正転方向の回転出力をヘリカルギヤ11に発生させ
る。また、モータ4は、クローザ作動時にドアロック制
御回路6より制御信号を受けて逆転方向の回転出力をヘ
リカルギヤ11に発生させる。
【0027】電磁クラッチ5は、磁性材製のコイルケー
ス5a内に樹脂材5bを介してコイル5cを環状に巻回
させてなるコイル体、このコイル体とは遊嵌されながら
コイル体の軸中心に配設され、かつヘリカルギヤ11と
も遊嵌されながらヘリカルギヤ11の軸中心に配設され
る磁性材製の出力軸12、コイル5cへの通電により磁
力を発生させてコイル体方向へ吸い寄せられるヘリカル
ギヤ11、ヘリカルギヤ11が吸い寄せられたときヘリ
カルギヤ11と出力軸12とを接続させ、ヘリカルギヤ
11の回動出力を出力軸12へ伝えるクラッチ機構部等
を有する。この電磁クラッチ5は、減速装置(ヘリカル
ギヤ11)と係脱装置(ラッチ8とラチェット9からな
る係脱機構)の間に配設される。
【0028】クラッチ機構部は、ヘリカルギヤ11の端
面に設けられヘリカルギヤ11と共回りする第1ツース
14、第1ツース14と対向した出力軸12の軸端面に
設けられ出力軸12と共回りする第2ツース15、およ
びコイル5cへの非通電時に第1ツース14と第2ツー
ス15とを離間させるように付勢力を発生させるスプリ
ング16等を有する。なお、出力軸12は、小径部と大
径部を有して軸径を異ならせ、小径部から大径部への切
り替わり部位に前記した軸端面を形成して第2ツース1
5を配設可能としている。このように、第1ツース14
と第2ツース15の両者は、爪あるいは歯部等のかみあ
わせで動力を伝達するかみあいクラッチを構成してい
る。なお、クラッチ機構部は、このかみあいクラッチの
構成以外に、摩擦クラッチ等の他の機構体であってもよ
い。
【0029】出力軸12は、出力レバー17を有し一体
に形成される。なお、出力軸12と出力レバー17とを
別体で構成し、両者を連結させてもよい。そして、出力
軸12にヘリカルギヤ11からの回動出力が伝達され、
出力レバー17が出力軸12と同方向に回転し、ヘリカ
ルギヤ11の回動出力を係脱装置(ラッチ8)に与える
ように配設される。
【0030】詳細には、出力レバー17は、その回動過
程において中立点位置を有する。そして、この中立点位
置から一方(クローザ方向)に回転してラッチ8と係止
し、出力軸12からの回転出力がラッチ8に与えられ
る。また、出力レバー17は、中立点位置から他方(ア
ンラッチ方向)に回転してラッチ8の回動と係わり合う
ラチェット9と係止し、ラチェット9をラチェット支軸
18を中心に回転させる。このラチェット9の回転によ
りラッチ8がアンラッチ状態となるように回転する。こ
のように、出力レバー17(出力軸12)は、自らの回
動によりハーフラッチ状態、フルラッチ状態、およびア
ンラッチ状態の何れかの状態を回動させながら変化させ
るように配設される。なお、ラッチ8は、このラッチ8
の回動中心となる係脱体回動軸としてのラッチ支軸19
を備える。
【0031】出力軸12とラッチ支軸19とは、略同一
軸上に直列配置される。本実施形態では、出力軸12が
ケース体10を突出して、ラッチ8およびラチェット9
等が収容される係脱体ケース20内へ突入させている。
そして、係脱体ケース20の底壁部に一端が固定されて
軸支されるラッチ支軸19と出力軸12とを、略同一軸
上に直列配置させている。なお、ケース体10と係脱体
ケース20とを一体に構成してもよい。
【0032】上記した中立点位置から出力レバー17
(出力軸12)をフルラッチ状態まで回転させる方向に
抗して出力レバー17を中立点位置に復帰させる付勢力
を発生させる第1付勢手段と、中立点位置から出力レバ
ー17をアンラッチ状態まで回転させる方向に抗して出
力レバー17を中立点位置に復帰させる付勢力を発生さ
せる第2付勢手段とを備える。つまり、第1付勢手段お
よび第2付勢手段は、出力レバー17が中立点位置から
ハーフラッチ状態およびアンラッチ状態まで回動された
のちにおいて、出力レバー17が中立点位置に復帰でき
るように配設される。
【0033】第1付勢手段は、一端が係脱体ケース20
に係止され、他端が出力レバー17に係止されている第
1出力レバーリターンスプリング21と、ラッチ8と出
力レバー17が1方向のみに係止し、ラッチ8を第1出
力レバーリターンスプリング21と同方向に付勢するラ
ッチスプリング23との合力である。また、第2付勢手
段は、一端が係脱体ケース20に係止され、他端がラチ
ェット9に係止されているラチェットリターンスプリン
グ21である。
【0034】図6は、CPU、ROM、RAMを持つマ
イクロコンピューターで構成され、モータ4と電磁クラ
ッチ5のコイル5cへの通電開始および通電停止を制御
するドアロック制御回路6を示す。このドアロック制御
回路6は、乗員に手動操作されるドア開スイッチ61、
ハーフラッチ状態(半ドア状態)を検出するハーフラッ
チスイッチ62、およびタイマ回路部6a等からの信号
に基づいてモータ4を正転方向、または逆転方向に通電
したり、モータ4通電と同期させてコイル5cへ通電す
る。なお、モータ4とコイル5cへの通電が同期して通
電されるとは限らず、モータ4の回動力の発生を電磁ク
ラッチ5がタイミングよく断続すればよいのである。
【0035】タイマ回路部6aは、モータ4と電磁クラ
ッチ5のコイル5cへの通電開始から通電停止までの通
電時間長さを予めROM等に記憶させ、この記憶された
情報に基づいてモータおよび電磁クラッチへの通電時間
を制御し、ドアロック制御回路6内に備える。具体的に
は、タイマ回路部6aは、ハーフラッチスイッチ62が
ハーフラッチ状態を検出したときからフルラッチ状態と
なるまでの時間長さデータ、およびドア開スイッチ61
がアンラッチ状態とさせる指令を発信したときからアン
ラッチ状態となるまでの時間長さデータの各々のデータ
を予め内部に記憶する。そして、この記憶された情報に
基づいてモータ4および電磁クラッチ5への通電時間を
制御する構成である。
【0036】次に、ドアロック駆動装置1の作用につい
て説明する。図2は、図1中のドアロック駆動装置1に
おけるドア開状態(アンラッチ状態)からドア閉状態
(フルラッチ状態)に至る作動過程を示す説明図であ
る。図2(a)は、ドア開状態であり出力レバー17が
中立点位置にある状態を示す。出力レバー17は、第1
出力レバーリターンスプリング21とラッチスプリング
23との合力により図2(a)中の(イ)方向に付勢さ
れる。そして、ラチェット9は、ラチェットリターンス
プリング21により図2(a)中の(ロ)方向に付勢さ
れる。この(イ)方向と(ロ)方向との異なる方向の付
勢力は、ラチェット9と出力レバー17とを係止させな
がら出力レバー17を中立点位置に保持している。な
お、この中立点位置におけるハーフラッチスイッチ62
は、出力レバー17と隙間を有した位置に配置されてい
る。
【0037】図2(a)に示すドア開状態から乗員がド
アを閉じようとすると、ストライカ7が図2(a)の上
方に持ち上げられる。そして、ストライカ7がラッチ8
に当接し、ラッチ支軸19を中心にラッチ8がハーフラ
ッチ状態(半ドア状態)となる方向に回される。ラッチ
8が回されると、ラッチ8に形成された第1ハーフラッ
チ用係合爪50がラチェット9の係合爪51と係合す
る。このラチェット9の係合動作は、ラチェット支軸1
8を中心にラチェット9を図2(b)中の(ハ)方向に
回転させる。ラチェット9は、出力レバー17との係止
を維持しながら出力レバー17をハーフラッチ状態位置
に到達させる。このとき、出力レバー17とハーフラッ
チスイッチ62とが当接し、ハーフラッチスイッチ62
をオンさせる(図2(b)にこの状態を示す)。
【0038】ドアロック制御回路6は、ハーフラッチス
イッチ62からのオン信号を受信すると、モータ4を正
転方向に回転させるとともにコイル5cへの通電を開始
する。このコイル5cへの通電開始により電磁クラッチ
5がヘリカルギヤ11と出力軸12とを接続させる。こ
のように、出力レバー17(出力軸12)にモータ4か
らの回転力が伝達され、図2(a)中の(イ)方向への
付勢力に抗して出力レバー17がフルラッチ方向に回転
する。そして、出力レバー17がラッチ8に設けられた
ピン8aに係止しながら押圧し、ラッチ8をフルラッチ
状態となるまで回転させる。
【0039】このラッチ8の回転は、ストライカ7を図
2(b)の状態から更に上方に持ち上げ、ドアをドア閉
状態(フルラッチ状態)に至らせる。出力レバー17
は、フルラッチ状態まで回転されたのち、ドアロック制
御回路6によるモータ4および電磁クラッチ5のコイル
5cへの通電停止制御を受けてその回転を停止する(図
2(c)にこの状態を示す)。詳細には、モータ4およ
びコイル5cへ通電は、ハーフラッチスイッチ62から
のオン信号を受信したときからタイマ回路部6a内に記
憶された時間長さデータ分だけ行われる。なお、図2
(c)中の24は、フルラッチ状態位置に到達したラッ
チ8を拘止する第1拘止部としてのストッパであり、ラ
ッチ8のフルラッチ方向への過回転を防いでいる。
【0040】ラッチ8は、ストライカ7をフルラッチ状
態に維持するように、ラッチ8に形成された第2ハーフ
ラッチ用係合爪52がラチェット9の係合爪51に係合
される。コイル5cへの通電が停止されたのちの出力レ
バー17は、第1出力レバーリターンスプリング21に
よる図2(c)中の(ニ)方向への付勢力によって中立
点位置に戻される。
【0041】図3は、図1中のドアロック駆動装置1に
おけるドア閉状態(フルラッチ状態)からドア開状態
(アンラッチ状態)に至る作動過程を示す説明図であ
る。図3(a)は、図2(c)の状態から出力レバー1
7が中立点位置に戻ったあとの状態を示す。乗員は、図
3(a)に示すドア閉状態からドアを開くためにドア開
スイッチ61をONにする。
【0042】ドアロック制御回路6は、ドア開スイッチ
61からのオン信号を受信すると、モータ4を逆転方向
に回転させるとともにコイル5cへの通電を開始する。
このコイル5cへの通電開始により電磁クラッチ5がヘ
リカルギヤ11と出力軸12とを接続させる。このよう
に、出力レバー17(出力軸12)にモータ4からの回
転力が伝達され、図3(a)中のラチェット9に加わる
(ハ)方向への付勢力に抗して出力レバー17がアンラ
ッチ方向(図3(a)中の(ホ)方向)に回転する。そ
して、出力レバー17がラチェット9に係止しながら押
圧し、ラチェット9をラチェット支軸18を中心にさせ
る。
【0043】このとき、ラチェット9の係合爪51が第
2ハーフラッチ用係合爪52から外れ、ラッチ8がラッ
チスプリング23の付勢力によって図3(b)中の
(ヘ)方向に回転する。そして、ストライカ7がラッチ
8の拘束から開放される状態となって、ストライカ7の
持つ付勢力により図中下方へ自ら移動し、ドアが開かれ
る。出力レバー17は、アンラッチ状態まで回転された
のち、ドアロック制御回路6によるモータ4および電磁
クラッチ5のコイル5cへの通電停止制御を受けてその
回転を停止する(図3(b)にこの状態を示す)。詳細
には、モータ4およびコイル5cへ通電は、ドア開スイ
ッチ61からのオン信号を受信したときからタイマ回路
部6a内に記憶された時間長さデータ分だけ行われる。
なお、図3(b)中の25は、アンラッチ状態位置に到
達させるために回転させたラチェット9を拘止する第2
拘止部としてのストッパであり、ラチェット9のアンラ
ッチ方向への過回転を防いでいる。コイル5cへの通電
が停止されたのちの出力レバー17は、第1出力レバー
リターンスプリング21とラッチスプリング23との合
力による付勢力によって中立点位置に戻される。
【0044】このように、上記したドアロック駆動装置
1は、出力軸12とラッチ支軸19とを略同一軸上に直
列配置し、出力軸12からの回動出力がラッチ支軸19
に与える構成をコンパクトに形成している。
【0045】また、モータ4を駆動させることなく次の
アンラッチ状態またはフルラッチ状態への作動に備えて
中立位置状態に戻すことができ、モータ4の駆動時間を
長くさせず、モータ4の作動音の煩わしさを解消してい
る。
【0046】(変形例)第1実施形態における変形例で
あるドアロック駆動装置1を図4および図5に示す。図
4は、変形例としての出力レバー周辺を示す部分構成図
である。図5は、図4に示す出力レバーに備える第1突
起部周辺を示し、図5(a)は、正面図、図5(b)
は、図5(a)のA−A線断面図である。第1実施形態
と実質的に同一構成部品に同一符号を付し、説明を省略
する。なお、本変形例は、第1実施形態に対し、ラッチ
8に作用させる第1付勢手段および第2付勢手段の与え
方を変更し、中立点位置におけるラッチ8とラチェット
9との干渉を無くした点が異なる。
【0047】図4中の出力レバー17Aは、後述する弾
性体としての第2出力レバーリターンスプリング21A
を有しており、出力レバー17Aがラチェット9と干渉
せずに隙間を有して中立点位置を維持している状態を示
す。なお、図4中の70は、アンラッチ状態位置に到達
したのちのラッチスプリング23によるラッチ8のアン
ラッチ方向への過回転を防止する。このことは、中立点
位置にある出力レバー17Aがラッチ8に設けられたピ
ン8aにより係合され、出力レバー17Aがアンラッチ
方向に押圧されることを防ぐ。
【0048】図5に示すように、出力レバー17Aは、
出力軸12を中心としたその周方向に突設させた第1突
起部71と、出力軸12を軸支するケース体10におけ
る出力軸12を中心としたケース体10の周方向に突設
させた第2突起部72と、第1突起部71および第2突
起部72の双方の周方向一端と周方向他端とに自らの一
端と他端とを弾性力を有して各々押接させ、出力軸12
を中立点位置に係止させる第2出力レバーリターンスプ
リング21Aとを備える。
【0049】そして、第2出力レバーリターンスプリン
グ21Aは、自らの弾性力により、中立点位置から出力
レバー17Aをフルラッチ状態まで作動させる方向に抗
して出力レバーを中立点位置に復帰させる第1付勢力
と、中立点位置から出力レバー17Aをアンラッチ状態
まで作動させる方向に抗して出力レバー17Aを中立点
位置に復帰させる第2付勢力との双方を発生させる構成
とした。なお、図5(a)中の73は、第2出力レバー
リターンスプリング21Aの配置を安定させるガイド部
である。
【0050】この結果、第2突起部72が配設される位
置により中立点位置が決定され、第1突起部71および
第2突起部72の双方の周方向一端と周方向他端とに1
つの弾性体の一端と他端とを押接させ、第2出力レバー
リターンスプリング21Aのもつ弾性力により出力レバ
ー17Aに第1付勢手段としての第1付勢力(図5
(a)中の74方向付勢力)、および出力レバー17A
に第2付勢手段としての第2付勢力(図5(a)中の7
5方向付勢力)とを与えている。このことから、出力レ
バー17Aの中立点位置を安定させることができる。
【0051】特に、第1実施形態に示した出力レバー1
7Aのフルラッチ方向への回転時において、出力レバー
17Aとラチェット9との間に隙間を有することがで
き、ラチェット9の動きを制約することがない。つま
り、係合爪51の第1ハーフラッチ用係合爪50および
第2ハーフラッチ用係合爪52への係合を容易にさせて
いる。また、1つの第2出力レバーリターンスプリング
21Aの弾性力の変更により第1付勢力74と第2付勢
力75の設定変更が容易に行える。
【0052】(第2実施形態)本発明の第2実施形態で
あるドアロック駆動装置を、図9に示す。図9は、本発
明の第2実施形態としてのドアロック駆動装置の要部を
示し、そのドアロック駆動装置のドア閉状態とドア開状
態との間の作動過程を示す説明図である。第1実施形態
と実質的に同一構成部品に同一符号を付し、説明を省略
する。なお、以下説明するドアロック駆動装置は、第1
実施形態に対し、出力軸12とラッチ支軸19とを略平
行に並列配置させた点が異なる。
【0053】図9に示すように、出力軸12とラッチ支
軸19とを略平行に並列配置させる。つまり、出力軸1
2の軸中心を中心に出力レバー17を回動させ、ラチェ
ット9と係合させる。ラチェット9は、出力レバー17
との係合動作によって、出力軸12と略平行に並列配置
させたラッチ支軸19の軸中心を中心にラッチ8をフル
ラッチ方向およびアンラッチ方向に回動させている。
【0054】図9(a)から図9(c)は、順にドア開
時での出力レバー17中立点位置、半ドア状態、および
フルラッチ状態を示す。また、図9(d)と図9(e)
は、ドア閉時での出力レバー17中立点位置と、アンラ
ッチ状態を示す。このように、出力軸12とラッチ支軸
19とを略平行に並列配置すれば、全軸方向長さを短く
しながら出力軸12よりの回動出力をラッチ支軸19へ
伝達できる。
【0055】なお、本発明の実施にあたり、ドアロック
制御回路6にタイマ回路部6aを有してモータ4とコイ
ル5cへの通電時間を制御させたが、モータ4とコイル
5cへの通電制御はこれに限定されることなく、以下に
示す構成としてもよい。
【0056】第1実施形態に示したドアロック制御回路
6に代えて、図7に示すドアロック制御回路6Aを用い
る。ドアが閉操作されてフルラッチ状態に至ると、ラッ
チ8をストッパ24に当接させる。この当接時におい
て、モータ4とコイル5cへの通電が維持されてモータ
4への負荷が増大する。このモータ4への負荷増大時に
モータ4に過電流が流れ、この過電流を検出する過電流
検出回路6bをドアロック制御回路6A内に備える。そ
して、過電流検出回路6bがモータ4の過電流を検出し
た際は、ラッチ8のストッパ24への当接であると判断
し、モータ4およびコイル5cへの通電を停止させる構
成である。アンラッチ状態においても、上記したフルラ
ッチ状態と同様に制御する。
【0057】なお、過電流検出回路6bによるモータ4
の過電流検出値の設定は、モータ4の持つ最大出力トル
クとなる以前での電流値に設定し、モータ4のロック負
荷がモータ回動力伝達機構に与える荷重を抑制させる。
この過電流検出回路6bを有するドアロック制御回路6
Aは、モータ4のロック負荷(最大出力トルク)がモー
タ回動力伝達機構に加わることがなく、ドアロック駆動
装置の強度信頼性を向上させることができる。
【0058】また、第1実施形態に示したドアロック制
御回路6に代えて、図8に示すドアロック制御回路6B
を用いる。ドアが閉操作されてフルラッチ状態に至る
と、ラッチ8の動きを検出するフルラッチ検出スイッチ
63、およびドアが開操作されてアンラッチ状態に至る
と、ラッチ8の動きを検出するアンラッチ検出スイッチ
64を備える。ドアロック制御回路6は、両検出スイッ
チ63、64の検出信号に基づきモータ4およびコイル
5cへの通電を停止させる構成である。
【0059】また、本発明の実施にあたり、出力軸12
とラッチ支軸19とを一体に構成したが、両者を別体に
形成させたのち組付け固定してもよい。
【0060】また更に、本発明の実施にあたり、本発明
を自動車用ドアロック駆動装置1に適用したが、本発明
を自動車以外の車両、飛行機や船舶のドアのクローザ機
能とアンラッチ機能を行う乗物用ドアロック駆動装置に
適用しても良い。また、本発明を、建築構造物のドアの
クローザ機能とアンラッチ機能を行うドアロック駆動装
置に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのドアロック駆動
装置を示す概略構成図であり、(a)は、正面図、
(b)は、図1(a)の側断面図である。
【図2】図1中のドアロック駆動装置におけるドア開状
態からドア閉状態に至る過程を示す説明図である。
【図3】図1中のドアロック駆動装置におけるドア閉状
態からドア開状態に至る作動過程を示す説明図である。
【図4】第1実施形態における変形例としての出力レバ
ー周辺を示す部分構成図である。
【図5】図4に示す出力レバーに備える第1突起部周辺
を示し、(a)は、正面図、(b)は、図5(a)のA
−A線断面図である。
【図6】ドアロック制御回路を示した回路図である。
【図7】ドアロック制御回路を示した回路図の他の例で
ある。
【図8】ドアロック制御回路を示した回路図の他の例で
ある。
【図9】本発明の第2実施形態としてのドアロック駆動
装置の要部を示し、そのドアロック駆動装置のドア閉状
態とドア開状態との間の作動過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ドアロック駆動装置 2 ドアロック(係脱装置の一部を構成) 3 アクチュエーター 4 モータ 4a モータ出力軸 5 電磁クラッチ 6a タイマ回路部(通電時間計数回路) 6b 過電流検出回路 7 ストライカ 8 ラッチ(係脱体) 11 ヘリカルギヤ(歯車装置) 12 出力軸 17 出力レバー 19 ラッチ支軸(係脱体回動軸) 21 第1出力レバーリターンスプリング(第1付勢手
段) 21A 第2出力レバーリターンスプリング(弾性体、
第1および第2付勢手段) 22 ラチェットリターンスプリング(第2付勢手段) 24 ストッパ(第1拘止部) 25 ストッパ(第2拘止部) 61 ドア開スイッチ(アンラッチ指令手段) 62 ハーフラッチスイッチ(半ドア検出手段) 71 第1突起部 72 第2突起部 74 第1付勢力 75 第2付勢力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA21 HH01 JJ09 JJ45 JJ52 JJ55 KK02 LL01 QQ02 RR13 RR24 RR34 RR53 RR54 RR57 SS02 SS08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半ドア状態の時にストライカを拘止する
    ハーフラッチ状態、ドア閉状態の時に前記ストライカを
    拘止するフルラッチ状態、および前記ストライカを開放
    するアンラッチ状態の何れかの状態を形成する係脱装置
    を有するドアロックと、 正逆転する1個のモータのモータ出力軸と連結されて、
    フルラッチ状態からアンラッチ状態まで前記係脱装置を
    作動させるアンラッチ機能、およびハーフラッチ状態か
    らフルラッチ状態まで前記係脱装置を作動させるクロー
    ザ機能の双方を行うアクチュエーターとを備えたドアロ
    ック駆動装置であって、 前記モータ出力軸と連結駆動されて前記モータの回転速
    度を減速する歯車装置と、 前記歯車装置よりの回動出力を前記係脱装置に与える出
    力軸、および該出力軸と同方向に回転する出力レバー
    と、 前記歯車装置と前記係脱装置との間に配設され、前記歯
    車装置から前記出力軸への回動出力の接続を断続する電
    磁クラッチと、 中立点位置から前記出力軸をフルラッチ状態まで回転さ
    せる方向に抗して前記出力軸を前記中立点位置に復帰さ
    せる付勢力を発生させる第1付勢手段と、 前記中立点位置から前記出力軸をアンラッチ状態まで回
    転させる方向に抗して前記出力軸を前記中立点位置に復
    帰させる付勢力を発生させる第2付勢手段とを備え、 前記電磁クラッチは、前記歯車装置と前記出力軸との間
    を接続させて前記出力レバーの一方向の回転出力を前記
    係脱装置に与え、フルラッチ状態まで前記係脱装置を作
    動させたのち前記歯車装置と前記出力軸との間の接続を
    切離すと、前記第1付勢手段が前記出力軸を前記中立点
    位置に戻し、 かつ、前記歯車装置と前記出力軸との間を接続させて前
    記出力レバーの他方向の回転出力を前記係脱装置に与
    え、アンラッチ状態まで前記係脱装置を作動させたのち
    前記歯車装置と前記出力軸との間の接続を切離すと、前
    記第2付勢手段が前記出力軸を前記中立点位置に戻すこ
    とを特徴とするドアロック駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ドアロックは、前記出力レバーと係
    止して前記出力軸からの回動出力が与えられ、ハーフラ
    ッチ状態、フルラッチ状態、およびアンラッチ状態の何
    れかの状態を回動させながら変化させる係脱体と、該係
    脱体の回動中心となる係脱体回動軸とを備え、 前記出力軸と前記係脱体回動軸とを略同一軸上に直列配
    置させたことを特徴とする請求項1記載のドアロック駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記ドアロックは、前記出力レバーと係
    止して前記出力軸からの回動出力が与えられ、ハーフラ
    ッチ状態、フルラッチ状態、およびアンラッチ状態の何
    れかの状態を回動させながら変化させる係脱体と、該係
    脱体の回動中心となる係脱体回動軸とを備え、 前記出力軸と前記係脱体回動軸とを略平行に並列配置さ
    せたことを特徴とする請求項1記載のドアロック駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記出力軸を中心とした前記出力レバー
    の周方向に突設させた第1突起部と、 前記出力軸を軸支するケース体における前記出力軸を中
    心とした前記ケース体の周方向に突設させた第2突起部
    と、 前記第1突起部および前記第2突起部の双方の周方向一
    端と周方向他端とに自らの一端と他端とを弾性力を有し
    て各々押接させ、前記出力軸を前記中立点位置に係止さ
    せる弾性体とを備え、 前記弾性体は、自らの弾性力により、前記中立点位置か
    ら前記出力レバーをフルラッチ状態まで作動させる方向
    に抗して前記出力レバーを前記中立点位置に復帰させる
    第1付勢力と、前記中立点位置から前記出力レバーをア
    ンラッチ状態まで作動させる方向に抗して前記出力レバ
    ーを前記中立点位置に復帰させる第2付勢力との双方を
    発生させることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか1項に記載のドアロック駆動装置。
  5. 【請求項5】 ハーフラッチ状態を検出する半ドア検出
    手段と、 フルラッチ状態からアンラッチ状態とさせる指令を発信
    するアンラッチ指令手段と、 前記モータおよび前記電磁クラッチへの通電時間を制御
    する通電時間計数回路とを備え、 前記通電時間計数回路は、前記半ドア検出手段がハーフ
    ラッチ状態を検出したときからフルラッチ状態となるま
    での時間、および前記アンラッチ指令手段がアンラッチ
    状態とさせる指令を発信したときからアンラッチ状態と
    なるまでの時間の各々を予め内部に記憶し、この記憶さ
    れた情報に基づいて前記モータおよび前記電磁クラッチ
    への通電時間を制御することを特徴とする請求項1ない
    し請求項4のいずれか1項に記載のドアロック駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 ドアが閉操作されてフルラッチ状態に至
    ると前記出力軸の回動を拘止する第1拘止部と、 ドアが開操作されてアンラッチ状態に至ると前記出力軸
    の回動を拘止する第2拘止部と、 前記モータへの回転負荷が増大して前記モータへの過電
    流が発生する際の該過電流を検出する過電流検出回路と
    を備え、 前記過電流検出回路は、前記第1拘止部あるいは前記第
    2拘止部に前記出力軸の回動が拘止されると前記モータ
    への前記過電流を検出して前記モータへの通電を停止さ
    せることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    か1項に記載のドアロック駆動装置。
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