JP2002339618A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP2002339618A
JP2002339618A JP2001147780A JP2001147780A JP2002339618A JP 2002339618 A JP2002339618 A JP 2002339618A JP 2001147780 A JP2001147780 A JP 2001147780A JP 2001147780 A JP2001147780 A JP 2001147780A JP 2002339618 A JP2002339618 A JP 2002339618A
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torque
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Hiroshi Nakamura
博 中村
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数および組付工数を低減することので
きる車両用ドアロック駆動装置1を提供する。 【解決手段】 モータ2が正転方向のトルクを発生する
と、樹脂回動体3からモータ2のトルクが作動レバー5
の第1トルク伝達部31に伝達され、作動レバー5は出
力軸4を施錠方向に回転させてドアロックを施錠作動さ
せる。そして、樹脂ケース7の施錠側ストッパ41に当
接して作動レバー5の回転が停止する時に、作動レバー
5の第1トルク伝達部31および第1突起片36が弾性
変形することで、作動レバー5の第1トルク伝達部31
が樹脂ケース7の施錠側ストッパ41に接触する際の作
動音と衝撃力とを低減できる。したがって、部品点数お
よび組付工数を低減することができるので、コストの安
い車両用ドアロック駆動装置1を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータのトルクを
回動体および作動レバーを介して出力軸に伝達するアク
チュエータに関するもので、特に自動車等の車両の車体
にヒンジで取り付けられたドアの施錠または解錠を行う
ドアロックを駆動するドアロック駆動装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平10−285871号
公報においては、モータにより回転駆動されるピニオン
ギヤと共に円筒ウォームギヤを形成する第1樹脂回動体
と、この第1樹脂回動体からモータトルクを受ける第2
樹脂回動体と、第1樹脂回動体から第2樹脂回動体にモ
ータトルクを伝達するゴム系弾性体(エラストマ)と、
このゴム系弾性体を介して第2樹脂回動体からモータト
ルクを受ける第3樹脂回動体と、この第3樹脂回動体か
らモータトルクを受けて出力軸を回動させる作動レバー
とを備えた車両用ドアロック駆動装置が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用ドアロック駆動装置のモータトルクは、第1樹脂回動
体、第2樹脂回動体、ゴム系弾性体、第3樹脂回動体、
作動レバーを介して出力軸に伝達される。そして、その
出力軸の作動範囲は、第3樹脂回動体が正逆転した時、
第3樹脂回動体に一体成形された直立壁が樹脂カバーの
裏面に一体成形された突起部に当たり停止する位置で決
定される。そして、第3樹脂回動体の直立壁が樹脂ケー
スの突起部に当たるため、第3樹脂回動体の停止時の作
動音と衝撃力の低減のために、直立壁の周囲に弾性変形
が可能なクッションゴムが設けられている。そのため、
部品点数および組付工数が多くなるので、製造コストが
高価となるという問題が生じている。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、部品点数および組付工
数を低減することのできるアクチュエータを提供するこ
とにある。また、コストの安いアクチュエータを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、作動レバーが回動体からモータのトルクを受け
て回転してストッパに当接して停止する時に、作動レバ
ーの駆動片および弾性変形部が弾性変形することによ
り、作動レバーの回転が停止する際の作動音と衝撃力と
が低減される。したがって、従来品のクッションゴムお
よびゴム系弾性体を廃止できるので、部品点数および組
付工数を低減することができる。これにより、コストの
安いアクチュエータを提供できる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、作動レバ
ーが回動体からモータのトルクを受けて回転してケース
のストッパに当接して停止する時に、ケースのストッパ
の弾性変形部が弾性変形することにより、作動レバーの
回転が停止する際の作動音と衝撃力とが低減される。し
たがって、従来品のクッションゴムおよびゴム系弾性体
を廃止できるので、部品点数および組付工数を低減する
ことができる。これにより、コストの安いアクチュエー
タを提供できる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、作動レバ
ーを、弾性変形が可能なゴム系弾性体、特にエラストマ
のような弾性のある材料で作ることにより、作動レバー
がストッパに当接して作動レバーの回転が停止する際の
作動音と衝撃力の低減効果をより向上できる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、アクチュ
エータは、ドアの施錠または解錠を行うドアロックを駆
動するドアロック駆動装置である。そして、出力軸は、
一端部がケースより突出した状態でケースに回転自在に
支持されている。また、出力軸の一端部には、出力軸と
一体的に回動する出力レバーが固定され、出力軸の他端
部には、作動レバーが一体的に構成されていることを特
徴としている。これにより、モータのトルクが回動体、
作動レバー、出力軸および出力レバーを経てドアロック
に伝達されて、ドアが施錠または解錠される。
【0009】
【発明の実施の形態】[実施例の構成]発明の実施の形
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1(a)、(b)は車両用ドアロック駆動装置の全体
構造を示した図で、図2は車両用ドアロック駆動装置の
主要構造を示した図である。
【0010】本実施例の自動車等の車両用ドアロック駆
動装置1は、自動車等の車両の車体(ボディ)にヒンジ
で取り付けられたドアを閉鎖状態に保つドアロック(図
示せず)を駆動するドアロックアクチュエータで、キー
シリンダ、ドアロックスイッチ等の指示手段からの施錠
または解錠の指示に従ってドアロックを作動させる。そ
のキーシリンダには、自動車の車室外からドアの施錠ま
たは解錠するときにキーが差し込まれる。また、ドアロ
ックスイッチは、自動車の車室内からドアの施錠または
解錠するときに乗員により操作される。
【0011】ドアロックは、ドア閉状態の時にストライ
カを解放することが不可能なロック(施錠:ドアを開く
ことが不可能な状態)、およびストライカを解放するこ
とが可能なアンロック(解錠:ドアを開くことが可能な
状態)のいずれかの状態を形成することが可能なリンク
機構を有する。
【0012】本実施例の車両用ドアロック駆動装置1
は、モータ(駆動源)2と、このモータ2のトルク(回
転力)を受ける樹脂回動体3と、この樹脂回動体3から
モータトルクを受けて出力軸4を回動させる作動レバー
5と、出力軸4の一端部に圧入固定された出力レバー6
と、内部にモータ2、樹脂回動体3および作動レバー5
を内蔵する樹脂ケース7とから構成されている。
【0013】モータ2は、図示しない車載電源(バッテ
リー)より電力の供給を受けて(通電されると)、ドア
の施錠時とドアの解錠時とで回転軸(シャフト)11の
回転方向が反転する正逆回転可能な直流電動機である。
また、モータ2は、電力の供給を受けていない(通電が
停止している)時には回転軸11はフリーとなる。すな
わち、モータ2は、ドアロックを施錠(ロック)方向に
作動させる時に、正転方向の回転出力を樹脂回動体3へ
発生する。また、モータ2は、ドアロックを解錠(アン
ロック)方向に作動させる時に、逆転方向の回転出力を
樹脂回動体3へ発生する。なお、モータ2の回転軸11
の先端側は、略D字状の断面を有している。
【0014】また、モータ2の回転軸11の外周には、
ピニオンギヤ12が固定されている。そのピニオンギヤ
12は、モータ2により回転駆動されるもので、例えば
ポリプロピレン樹脂等の樹脂により略中空丸棒状に一体
成形され、モータ2の回転軸11に着脱自在に固定され
て回転軸11と一体的に回動する円筒ウォームである。
なお、ピニオンギヤ12には、回転軸11を差し込むた
めの略D字状の軸挿入穴が形成されている。これによ
り、回転軸11が空回りすることはない。
【0015】樹脂回動体3は、例えばポリプロピレン樹
脂等の樹脂により略二重円筒形状に一体成形されてい
る。この樹脂回動体3は、両端が樹脂ケース7に支持さ
れた支持軸9の外周に回転自在に嵌め合わされる円筒状
のボス部21、このボス部21の外周端より径方向に延
ばされた円環状の天壁部(環状部)22、およびこの天
壁部22の外周端より軸方向の図示右方向(一方側)に
延ばされた円筒状の外壁部(筒状部)23を設けてい
る。そして、天壁部22の表面には、周方向に離間する
ように2つの第1、第2突起部24、25が上向きに凸
状となるように設けられている。第1突起部24は、第
2突起部25よりも天壁部22からの突出量が高く、サ
イズも大きい。
【0016】また、外壁部23の外周には、ピニオンギ
ヤ12と共に円筒ウォームギヤを形成する中間減速ギヤ
26が設けられている。そして、樹脂ケース7と樹脂回
動体3との間には、リターンスプリング8が収容されて
おり、リターンスプリング8の一端は樹脂回動体3に保
持され、他端は樹脂ケース7に保持されている。このリ
ターンスプリング8は、樹脂回動体3を定位置(中立位
置:ドアロックを手動操作しても作動レバー5の回転が
樹脂回動体3に伝わらず、手動操作力が軽くなる位置)
に保持するものである。
【0017】出力軸4は、金属により丸棒形状に形成さ
れて、モータ2の回転軸11と直交した状態で、且つ両
端が樹脂ケース7に支持された支持軸9と同一方向に延
ばされ、一端部が樹脂ケース7より突出した状態で樹脂
ケース7に回転自在に支持されている。また、出力軸4
の一端部には、出力軸4と一体的に回動する出力レバー
6が圧入等により固定されている。出力レバー6は、出
力軸4と一体的に回転動作を行ってドアロックのラチェ
ットを作動させるもので、出力レバー6の先端部には、
図示しない係止ピンを介してドアロックのロッキングレ
バーまたは駆動レバー等のジョイントの端部を取り付け
るための丸穴部29が形成されている。
【0018】作動レバー5は、樹脂回動体3と部分的に
重なるように配設され、例えばポリプロピレン樹脂等の
樹脂により一体成形されている。この作動レバー5は、
出力軸4と一体的に構成されている。具体的には、作動
レバー5の回転中心に金属製の出力軸4がインサート成
形されている。作動レバー5は、出力軸4の他端部の外
周に嵌合する扇状のボス部30、およびこのボス部30
の外周端より径方向に延ばされて、樹脂回動体3の天壁
部22の表面上に部分的に重ねられる第1、第2トルク
伝達部31、32を有している。
【0019】それらの第1、第2トルク伝達部31、3
2は、ボス部30より出力軸4の中心から半径方向に延
長されて、所定の角度を隔てて離れて設けられている。
その第1トルク伝達部31は、樹脂回動体3からモータ
2のトルクを受けて出力軸4を施錠方向に回転させる第
1(施錠側)駆動片である。また、第2トルク伝達部3
2は、樹脂回動体3からモータ2のトルクを受けて出力
軸4を解錠方向に回転する第2(解錠側)駆動片であ
る。
【0020】そして、第1、第2トルク伝達部31、3
2の裏面には、第1、第2突起部24、25に順番に係
合するように2つの第1、第2係合部34、35が天壁
部22側へ突出するように設けられている。そして、第
1トルク伝達部31の裏面には、第2突起部25が潜り
抜けることが可能な凹み部33が設けられている。作動
レバー5は、これらの第1、第2トルク伝達部31、3
2が樹脂回動体3の回転に伴って第1、第2突起部2
4、25に駆動されることにより、出力軸4を中心にし
てロック位置(施錠位置)とアンロック位置(解錠位
置)との間で揺動(回動)する。
【0021】第1、第2トルク伝達部31、32の外壁
面からは、弾性変形可能な第1、第2突起片(弾性変形
部)36、37が設けられている。第1突起片36は、
作動レバー5が施錠方向に所定の回転角だけ回転した際
に、樹脂ケース7の側壁部の内壁面に一体的に設けられ
た施錠側ストッパ41(後述する)に当接して作動レバ
ー5の回転が停止した時に弾性変形する板ばね状の施錠
側突起部である。また、第2突起片37は、作動レバー
5が解錠方向に所定の回転角だけ回転した際に、樹脂ケ
ース7の側壁部の内壁面に一体的に設けられた解錠側ス
トッパ42(後述する)に当接して作動レバー5の回転
が停止した時に弾性変形する板ばね状の解錠側突起部で
ある。
【0022】樹脂ケース7は、モータ2、樹脂回動体3
および作動レバー5を内蔵する略容器形状のケース本体
43、およびこのケース本体43の開口部分を塞ぐため
の樹脂カバー44等から構成されている。ケース本体4
3の側壁部分には、モータ2に給電を行う2本のターミ
ナルを保持する防水コネクタ(いずれも図示せず)が一
体成形されている。また、樹脂カバー44は、外側壁部
分がケース本体43の側壁部分に熱溶着されて樹脂ケー
ス7の内部と外部とを液密的に区画する。なお、ケース
本体43の側壁部の内壁面には、作動レバー5の所定の
回転角だけ回転した際にそれ以上の回転を規制する施錠
側、解錠側ストッパ41、42が設けられている。すな
わち、作動レバー5は、所定の回転角だけ回転すると、
施錠側、解錠側ストッパ41、42によってそれ以上の
回転が規制されるように構成されている。
【0023】[実施例の作用]次に、本実施例の車両用
ドアロック駆動装置1の作用を図1ないし図3に基づい
て簡単に説明する。ここで、図3(a)〜図3(c)は
車両用ドアロック駆動装置1の作動を示した図である。
【0024】乗員がドアを施錠するためにドアのキーシ
リンダにキーを差し込んでキーを施錠側に回すと、ある
いはドアロックスイッチを施錠側に操作すると、ドアロ
ック制御回路によってモータ2の通電が開始されて、モ
ータ2が正転方向に回転する。そして、モータ2のトル
クがピニオンギヤ12、中間減速ギヤ26を経て樹脂回
動体3に伝達される。これにより、樹脂回動体3が支持
軸9を中心にして図示右回転方向に回転するため、図1
(a)に示したように、樹脂回動体3の天壁部22に上
向きに一体成形された第1突起部24から、作動レバー
5の第1トルク伝達部31に下向きに一体成形された第
1係合部34にモータ2のトルクが伝達される。
【0025】このため、図3(a)に示したように、第
1突起部24によって第1係合部34を押すことによ
り、作動レバー5が出力軸4を中心にして図示右回転方
向に回転する。これにより、出力軸4および出力レバー
6も出力軸4を中心にして図示右回転方向に回転する。
すると、第1突起部24が第1係合部34より離れたと
同時に、今度は、樹脂回動体3の天壁部22に上向きに
一体成形された第2突起部25が、作動レバー5の第2
トルク伝達部32に下向きに一体成形された第2係合部
35に係合する。
【0026】そして、図3(b)に示したように、第2
突起部25によって第2係合部35を押すことにより、
作動レバー5および出力レバー6が出力軸4を中心にし
て更に図示右回転方向に回転して作動レバー5がロック
位置(施錠位置)に設定される。このとき、作動レバー
5の第1トルク伝達部31が樹脂ケース7の施錠側スト
ッパ41によって作動レバー5、出力軸4および出力レ
バー6の図示右回転方向のそれ以上の回転が規制され
る。このとき、第1トルク伝達部31の第1突起片36
は、樹脂ケース7の施錠側ストッパ41に当接した際に
弾性変形することで、作動音と衝撃力とが低減される。
【0027】したがって、出力レバー6がロッキングレ
バーをロック位置に動かすことにより、ラチェットのレ
シーブ部とロッキングレバーとの係合状態が解放される
ため、ドアが施錠(ロック)される。そして、モータ2
の通電を停止すると、リターンスプリング8の付勢力に
よって、図3(c)に示したように、樹脂回動体3、ピ
ニオンギヤ12、モータ2の回転軸11は中立位置に戻
されるため、ドアロックを手動操作しても作動レバー5
の回転が樹脂回動体3に伝わらず、手動操作力が軽くな
る。
【0028】逆に、乗員がドアを解錠するためにドアの
キーシリンダにキーを差し込んでキーを解錠側に回す
と、あるいはドアロックスイッチを解錠側に操作する
と、ドアロック制御回路によってモータ2の通電が開始
されて、モータ2が逆転方向に回転する。そして、モー
タ2の回転出力がピニオンギヤ12、中間減速ギヤ26
を経て樹脂回動体3に伝達され、施錠時とは逆に、第2
突起部25、第1突起部24の順に、作動レバー5の第
2係合部35、第1係合部34が係合して、作動レバー
5が出力軸4を中心にして図示左回転方向に回転する。
これにより、作動レバー5の第2トルク伝達部32の第
2突起片37が解錠側ストッパ42に当接して弾性変形
するまで、出力レバー6が出力軸4を中心にして図示左
回転方向に回転してアンロック位置(解錠位置)に設定
される。このとき、第2トルク伝達部32の第2突起片
37は、樹脂ケース7の解錠側ストッパ42に当接した
際に弾性変形することで、作動音と衝撃力とが低減され
る。
【0029】したがって、出力レバー6の図示左回転方
向の回転によってロッキングレバーを介してラチェット
のレシーブ部を操作することが可能になり、ドアが解錠
(アンロック)され、ドアを開くことが可能となる。そ
して、モータ2の通電を停止すると、上記と同様にし
て、リターンスプリング8の付勢力で樹脂回動体3、ピ
ニオンギヤ12、モータ2の回転軸11は中立位置に戻
されるため、ドアロックを手動操作しても作動レバー5
の回転が樹脂回動体3に伝わらず、手動操作力が軽くな
る。
【0030】[実施例の効果]以上のように、モータ2
が施錠方向のトルクを発生すると、樹脂回動体3からモ
ータ2のトルクが作動レバー5の第1トルク伝達部31
に伝達されて、作動レバー5が出力軸4を施錠方向に回
転させることにより、ドアロックを施錠作動させる。そ
して、作動レバー5が出力軸4を中心にして図示右回転
方向に回転することにより、樹脂ケース7の施錠側スト
ッパ41に当接して作動レバー5の回転が停止する。こ
のときに、作動レバー5の第1トルク伝達部31および
第1突起片36が弾性変形することにより、第1トルク
伝達部31が施錠側ストッパ41に接触する際の作動音
と衝撃力とを低減できる。
【0031】また、モータ2が解錠方向のトルクを発生
すると、樹脂回動体3からモータ2のトルクが作動レバ
ー5の第2トルク伝達部32に伝達されて、作動レバー
5が出力軸4を解錠方向に回転させることにより、ドア
ロックを解錠作動させる。そして、作動レバー5が出力
軸4を中心にして図示左回転方向に回転することによ
り、樹脂ケース7の解錠側ストッパ42に当接して作動
レバー5の回転が停止する。このときに、作動レバー5
の第2トルク伝達部32および第2突起片37が弾性変
形することにより、第2トルク伝達部32が解錠側スト
ッパ42に接触する際の作動音と衝撃力とを低減でき
る。
【0032】したがって、本実施例の車両用ドアロック
駆動装置1は、従来品のクッションゴムおよびゴム系弾
性体を廃止できるので、樹脂ケース7内に組み付けられ
る各組付部品の部品点数および組付工数を低減すること
ができる。これにより、コストの安い車両用ドアロック
駆動装置(ドアロックアクチュエータ)1を提供でき
る。また、作動レバー5をエラストマのような弾性のあ
る材料で作れば、より効果を得ることができる。また、
第1、第2突起片36、37を、樹脂ケース7の施錠
側、解錠側ストッパ41、42に一体的に設けても、本
実施例と同様な効果を得ることができる。
【0033】[変形例]本実施例では、本発明を、自動
車等の車両用ドアロック駆動装置1に適用した例を説明
したが、本発明を、自動車以外の車両、飛行機や船舶の
ドアの施錠または解錠を行う乗物用ドアロック駆動装置
に適用しても良い。また、本発明を、個人住宅、集合住
宅、工場、店舗等の建築構造物のドアの施錠または解錠
を行うドアロック駆動装置に適用しても良い。
【0034】また、空気調和装置の各種ダンパ等の従動
部材を駆動するアクチュエータに適用しても良い。ま
た、車両用ドアロック駆動装置1のモータ2への指示手
段として、自動車より離れた場所でドアの施錠または解
錠の指示を送信することが可能なワイヤレス・ドアロッ
ク・リモートコントロール(キーレス・エントリー)を
用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は車両用ドアロック駆動装置の全体構造
を示した平面図で、(b)は(a)のA−A断面図であ
る(実施例)。
【図2】車両用ドアロック駆動装置の主要構造を示した
斜視図である(実施例)。
【図3】(a)〜(c)は車両用ドアロック駆動装置の
作動を示した説明図である(実施例)。
【符号の説明】
1 車両用ドアロック駆動装置(アクチュエータ) 2 モータ 3 樹脂回動体 4 出力軸 5 作動レバー 6 出力レバー 7 樹脂ケース 12 ピニオンギヤ 26 中間減速ギヤ 31 第1トルク伝達部(駆動片) 32 第2トルク伝達部(駆動片) 36 第1突起片(弾性変形部) 37 第2突起片(弾性変形部) 41 施錠側ストッパ 42 解錠側ストッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)トルクを発生するモータと、 (b)このモータのトルクを受けて回動する回動体と、 (c)この回動体から前記モータのトルクを受けて出力
    軸を回動させる作動レバーと、 (d)前記モータ、前記回動体および前記作動レバーを
    内蔵すると共に、前記作動レバーの回転を規制するため
    のストッパを有するケースとを備え、 前記作動レバーには、前記出力軸の中心から半径方向に
    延長された複数の駆動片が設けられ、 前記複数の駆動片のうちの少なくとも1つの駆動片に
    は、前記ストッパに当接した際に弾性変形する弾性変形
    部が設けられたことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】(a)トルクを発生するモータと、 (b)このモータのトルクを受けて回動する回動体と、 (c)この回動体から前記モータのトルクを受けて出力
    軸を回動させる作動レバーと、 (d)前記モータ、前記回動体および前記作動レバーを
    内蔵するケースとを備え、 前記ケースには、前記作動レバーの回転を規制するため
    の複数のストッパが設けられ、 前記複数のストッパのうちの少なくとも1つのストッパ
    には、前記作動レバーが当接した際に弾性変形する弾性
    変形部が設けられたことを特徴とするアクチュエータ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のアクチュ
    エータにおいて、 前記弾性変形部は、弾性変形が可能なゴム系弾性体で作
    られていることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のうちいずれかに
    記載のアクチュエータにおいて、 前記アクチュエータは、ドアの施錠または解錠を行うド
    アロックを駆動するドアロック駆動装置であり、 前記出力軸は、一端部が前記ケースより突出した状態で
    前記ケースに回転自在に支持されており、 前記出力軸の一端部には、前記出力軸と一体的に回動す
    る出力レバーが固定され、前記出力軸の他端部には、前
    記作動レバーが一体的に形成されていることを特徴とす
    るアクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105593444A (zh) * 2013-07-31 2016-05-18 开开特股份公司 机动车门
JP2016205000A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置
CN110284782A (zh) * 2019-07-08 2019-09-27 烟台三环锁业集团股份有限公司 一种空间传动吸合机构
US11891842B2 (en) 2020-10-14 2024-02-06 Mitsui Kinzoku Act Corporation Actuation transmission mechanism, detection device equipped with concerned mechanism, and motor-vehicle door locking device equipped with concerned detection device

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