JPH10159412A - ドアロック駆動装置 - Google Patents

ドアロック駆動装置

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JPH10159412A
JPH10159412A JP32020396A JP32020396A JPH10159412A JP H10159412 A JPH10159412 A JP H10159412A JP 32020396 A JP32020396 A JP 32020396A JP 32020396 A JP32020396 A JP 32020396A JP H10159412 A JPH10159412 A JP H10159412A
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JP
Japan
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state
door
latch
motor
door lock
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Pending
Application number
JP32020396A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Amano
均 天野
Norihiro Sakayanagi
典弘 坂柳
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Denso Corp
Hamanakodenso Co Ltd
Original Assignee
Denso Corp
Hamanakodenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減でき、減速歯車装置の作動音
を小さくでき、スイッチ基板70の配線を簡素化できる
第2アクチュエータ6を備えたドアロック駆動装置を提
供する。 【解決手段】 ハーフラッチ状態からフルラッチ状態ま
でラッチを作動させるクローザ機能とフルラッチ状態か
らアンラッチ状態までラッチを作動させるアンラッチ機
能の両方の機能を、第2アクチュエータ6に内蔵された
1個の第2駆動モータ5にて行うようにした。また、第
2駆動モータ5と出力カム50との間に介在する減速歯
車装置を2個のウォームギヤで構成して従来の1段減速
から2段減速にすることにより、減速歯車装置の作動音
を小さくし、ラッチをゆっくりと作動させて安全性を高
めた。そして、第2駆動モータ5を双方向に回転させる
ことにより、スイッチ用配線ターミナル71〜73の機
能を双方向に分配した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアを完全に閉鎖
していないハーフラッチ状態からドアを完全に閉鎖する
フルラッチ状態までラッチを作動させるクローザ機能、
およびフルラッチ状態からドアの閉鎖状態を解放するア
ンラッチ状態までラッチを作動させるアンラッチ機能の
両方の機能を、1個のモータで行うクローザ&アンラッ
チアクチュエータを備えたドアロック駆動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平6−167155号公
報には、ドアの施錠、解錠に関連して、半ドア状態の時
にストライカを拘止するハーフラッチ状態から、ドア閉
状態の時にストライカを拘止するフルラッチ状態までラ
ッチおよびロッキングプレートを作動させるクローザ機
能と、ドア閉状態からストライカを解放するアンラッチ
状態までラッチおよびロッキングプレートを作動させる
アンラッチ機能とを、2個の専用モータを駆動源として
電動で行うクローザ&アンラッチアクチュエータ(ドア
クローザ装置)が記載されている。
【0003】このパワードアロック駆動装置は、アウタ
またはインナハンドルを作動させることにより、駆動手
段であるドアクローザ装置が中立点位置から作動位置に
移動する。これに伴い、ラッチに係脱自在に連結したロ
ッキングプレートが解除位置に移動し、作動検知スイッ
チがロッキングプレートの解除位置に対応する作動位置
を検知すると、専用モータへの電源供給が停止されるよ
うに制御され、ロッキングプレートは、ドアが開けられ
るまで解除位置に保持される。
【0004】この状態でドアが開くと、ドアクローザ装
置が作動位置から中立点位置に復帰移動し、これに伴
い、ロッキングプレートが解除位置から係合位置に向け
て移動し、中立点位置に移動すると、中立検知スイッチ
が中立点位置を検知して、専用モータへの電源供給を停
止する。なお、このドアクローザ装置では、ドア閉状態
からアンラッチ状態までラッチおよびロッキングプレー
トを作動させるアンラッチ専用モータと、ハーフラッチ
状態からフルラッチ状態までラッチおよびロッキングプ
レートを作動させるクローザ専用モータとの2個のモー
タをそれぞれ使い分けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の特開
平6−167155号公報に記載されたドアクローザ装
置においては、クローザ機能のための専用モータとアン
ラッチ機能のための専用モータとの2個のモータを必要
とするため、ドアの開閉のたびにそれぞれの専用モータ
が一定時間連続して作動することによる作動音、すなわ
ち、各専用モータ自体の回転による作動と減速歯車装置
を構成する平歯車等のギヤ音が発生する。したがって、
通常ドアクローザ装置はドア内に配設されていることか
ら、場合によっては減速歯車装置の作動音がドア内で反
響して乗員に不快感を与える恐れがあった。
【0006】従来より、ドアロック駆動装置において
は、指の挟み込み等の緊急事態が発生した際にモータを
停止させたい時に、モータを停止させるまでの判断遅れ
や、指が挟まったことを検出するセンサのタイムラグが
生じ、緊急事態に対応できなかった。そこで、モータの
回転軸の回転速度を充分減速してラッチおよびロッキン
グプレートをゆっくりと作動させるために、アクチュエ
ータ内の減速歯車装置を多段減速のものに変更すること
が考えられる。この場合、減速歯車装置を2個の平歯車
で構成した場合には、充分減速しようとすると体格の大
きい平歯車を使用する必要があり、アクチュエータ自体
のサイズが大型化する。また、減速歯車装置を3個以上
の平歯車で構成した場合には、アクチュエータの厚み方
向のサイズが大型化し、部品点数が増加すると共に、複
数箇所でギヤ音が発生して作動音が増大する。
【0007】
【発明の目的】本発明は、クローザ機能とアンラッチ機
能の両方の機能を1個のモータにて行うことにより部品
点数を削減でき、且つ小型軽量化を図ることが可能なド
アロック駆動装置の提供を目的とする。また、モータと
係脱装置との間に介在する減速歯車装置の作動音を小さ
くすると共に、減速歯車装置の小型化を図ることが可能
なドアロック駆動装置の提供を目的とする。さらに、1
個のモータを双方向に回転させることにより固定接点の
配線パターンを簡素化したドアロック駆動装置の提供を
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、1個のモータにクローザ機能とアンラッチ機能
との両方の機能を持たせることができるので、部品点数
を削減でき、小型軽量化を図ることができる。また、モ
ータと係脱装置との間に介在する減速歯車装置を、2個
以上のウォームおよびこのウォームと同個数のウォーム
ホイールにより構成して、従来の1段減速から多段減速
とする。これにより、係脱装置をゆっくりと作動させる
ことにより、ドアに指を挟み込んだりする等の緊急事態
が発生した際でも係脱装置の作動が終了するまでの時間
をかせぐことができ、安全性に優れる。また、大きなギ
ヤ音が発生する平歯車式の減速歯車装置を使用しないの
で、減速歯車装置の作動音を小さくできる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、モータの
回転軸と減速歯車装置の中間軸とを略直交するように配
設し、係脱装置に回転出力を出す出力軸をモータの回転
軸および中間軸と略直交するように配設することによ
り、減速歯車装置として2段減速を行うことが可能な第
1ウォームギヤと第2ウォームギヤを採用してもアクチ
ュエータが厚み方向および幅方向に大型化しない。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、モータの
回転軸を中立点位置から双方向に正転または逆転させる
ことで、出力軸を双方向に回転させることができる。こ
れにより、1個の駆動モータにクローザ機能とアンラッ
チ機能との両方の機能を持たせることができるので、部
品点数を軽減でき、小型軽量化を図ることができる。ま
た、モータの回転軸を中立点位置から正転方向または逆
転方向に回転させることで、可動接点と接触する固定接
点の機能も双方向に分配できる。これにより、固定接点
の配線パターンを簡素化することができる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、モータの
回転軸が中立点位置にあるか否かを検出し、可動接点と
固定接点とが接触したか否かを検出し、モータの回転軸
が中立点位置から正転方向に回転したか逆転方向に回転
したかを検出するようにすることにより、モータの回転
軸が中立点位置から正転方向に回転して可動接点が固定
接点に接触すると係脱装置がフルラッチ状態であること
を検出でき、またモータが中立点位置から逆転して可動
接点が固定接点に接触すると係脱装置がアンラッチ状態
であることを検出できる。したがって、固定接点の配線
パターンを簡素化することができると共に、モータへの
通電が長時間継続されることを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔実施例の構成〕図1ないし図11は本発明を自動車用
ドアロック駆動装置に適用した実施例を示したもので、
図1はクローザ&アンラッチアクチュエータを示した図
で、図2は自動車用ドアロック駆動装置を示した図で、
図3はドアロック制御回路を示した図である。
【0013】本実施例の自動車用ドアロック駆動装置1
は、自動車のドアを閉鎖状態に保つドアロック(ドアロ
ック本体)2と、1個の内蔵モータ(以下第1駆動モー
タと呼ぶ)3を有するドアロックアクチュエータ(以下
第1アクチュエータと呼ぶ)4と、1個の内蔵モータ
(以下第2駆動モータと呼ぶ)5を有するクローザ&ア
ンラッチアクチュエータ(以下第2アクチュエータと呼
ぶ)6と、第1駆動モータ3および第2駆動モータ5へ
の通電および通電停止を制御するドアロック制御回路7
とを備える。
【0014】先ず、ドアロック2を図2、図4(a)な
いし図8(a)に基づいて簡単に説明する。ここで、図
4(a)はドアロック2のドア開状態を示し、図5
(a)はドアロック2の半ドア状態を示した図で、図6
(a)はドアロック2のフルラッチ状態を示した図で、
図7(a)はドアロック2のドア閉状態を示した図で、
図8(a)はドアロック2のアンラッチ状態を示した図
である。
【0015】ドアロック2は、車体のドア受けに固着さ
れたストライカ(図示せず)との係合および離脱を行う
係脱装置9、第2アクチュエータ6の出力を係脱装置9
に伝達するクローズレバー12、第2アクチュエータ6
の出力を係脱装置9に伝達するリンク装置13、および
係脱装置9をロック(施錠)するためのロッキングレバ
ー17等から構成されており、自動車のドア内に取り付
けるための取付用ステー19とドアロックカバー(図示
せず)との間に第1、第2アクチュエータ4、6と共に
収容されている。
【0016】ドアロック2は、開いているドアを閉じる
時にドア開状態から半ドア状態およびフルラッチ状態を
経てドア閉状態となり、閉じているドアを開ける時にド
ア閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状態となる。
また、ドア閉状態の時にロッキングレバー17を作動さ
せることによりドアロック状態となる。なお、図4
(a)〜図8(a)では、係脱装置9の作動を平面図で
示しているが、実際は図2に示したように、第2駆動モ
ータ5や各種レバー類に対して所定の角度で取り付けら
れている。
【0017】係脱装置9は、半ドア状態の時にストライ
カを拘止するハーフラッチ(ハーフロック:ドアを完全
に閉鎖していない)状態、ドア閉状態の時にストライカ
を拘止するフルラッチ(フルロック:ドアを完全に閉じ
ている)状態、およびストライカを解放するアンラッチ
(ドアを開くことが可能な)状態の何れかの状態を形成
することが可能なラッチ10とラチェット11からなる
噛み合い機構である。
【0018】ラッチ10は、取付用ステー19上におい
て支軸20を中心にして回動可能に設けられている。こ
のラッチ10は、ストライカを受け入れることのできる
湾状の嵌合溝21、自動車のドアが完全に閉まりきって
いない半ドア状態の時にラチェット11の後記する爪部
と係合する第1係合部22、フルラッチ状態とドア閉状
態の時にラチェット11の爪部と係合する第2係合部2
3、およびクローズレバー12を介して第2駆動モータ
5の回転出力を受けるレシーブレバー24を有してい
る。
【0019】ラチェット11は、取付用ステー19上に
おいて支軸25を中心にして回動可能に設けられてい
る。このラチェット11は、ラッチ10の第1、第2係
合部22、23に係合する爪部26、およびリンク装置
13を介して第2アクチュエータ6の出力を受けるレシ
ーブレバー27を有している。
【0020】クローズレバー12は、取付用ステー19
上において支軸29を中心にして回動可能に設けられて
いる。このクローズレバー12は、一端部が第2アクチ
ュエータ6の後記する出力カムに当接し、他端部がラッ
チ10のレシーブレバー24に係脱自在に接触する。ま
た、クローズレバー12は、第2アクチュエータ6の出
力カムが回転すると、一端部の外周に形成された回動パ
ターンに対応した形状の摺接面が出力カムのカム面に摺
接し、自身は回転する。なお、クローズレバー12の他
端部には、クローズレバー12の板厚方向に突出する立
壁部分が形成されている。
【0021】リンク装置13は、リンクレバー14、オ
ープンレバー15およびアンラッチレバー16等から構
成されている。リンクレバー14は、第2アクチュエー
タ6の出力カムと同じく出力軸を中心として回動可能に
設けられ、回動先端部に係合ピン30を有する。このリ
ンクレバー14は、図2において出力カムが右回転する
と、出力カムに設けられた係合ピンに押されながら出力
軸を中心にして右回転する。
【0022】オープンレバー15は、長円形状の第1、
第2案内溝31、32が2箇所形成され、第1案内溝3
1にリンクレバー14の係合ピン30が係合して、第2
案内溝32にオープンレバー15の回動支点となる支軸
33が係合している。このオープンレバー15は、図2
においてリンクレバー14が右回転すると、リンクレバ
ー14の係合ピン30と第1案内溝31とが係合しなが
ら支軸33を中心にして左回転する。また、このオープ
ンレバー15には、一方の側辺の略中央部にオープンレ
バー15の板厚方向へ突出する突起部34が設けられて
いる。
【0023】アンラッチレバー16は、取付用ステー1
9上においてオープンレバー15と同じく支軸33を中
心にして回動可能に設けられ、支軸33に近い一端部の
側辺にオープンレバー15の突起部34が当接してい
る。このアンラッチレバー16は、図2においてオープ
ンレバー15が左回転すると、オープンレバー15の突
起部34に係合しながらオープンレバー15と一体に左
回転する。なお、上記のラッチ10、ラチェット11、
クローズレバー12およびリンク装置13は、それぞれ
図示しないスプリング等の付勢手段により常時ドア開状
態(図4参照)を形成する初期位置に付勢されている。
【0024】ロッキングレバー17は、支軸35を中心
にして自動車のドアを施錠するロック位置とドアを解錠
するアンロック位置との間で回動可能に設けられ、一端
側に設けられた係合孔36がオープンレバー15の突起
部34に係合している。このロッキングレバー17は、
第1アクチュエータ4により駆動され、且つ手動開閉手
段としてのノブ37(図4参照)を乗員が手動操作する
ことにより駆動される。そして、ロッキングレバー17
は、支軸35を中心にして図2において左回転すること
により、係合孔36の移動にオープンレバー15の突起
部34が追従してオープンレバー15を図2の右方向へ
移動させることができる。その結果、オープンレバー1
5の突起部34がアンラッチレバー16から外れて、オ
ープンレバー15とアンラッチレバー16とを切り離す
ことができる。
【0025】次に、第1アクチュエータ4を図2および
図3に基づいて簡単に説明する。第1アクチュエータ4
は、自動車のドアの施錠、解錠(ロック、アンロック)
機能を行うドアロック&アンロック用駆動手段で、図3
に示した第1駆動モータ3、図示しないレバー類および
図示しない減速歯車装置を内蔵している。第1アクチュ
エータ4は、取付用ステー19上に取付ねじ等の締結手
段(図示せず)を用いて取り付けられている。
【0026】第1駆動モータ3は、通電されると回転軸
(図示せず)を双方向に回転させる直流電動機で、自動
車のドアを施錠するロック位置と自動車のドアを解錠す
るアンロック位置との間を回動する。この第1駆動モー
タ3は、自動車の車室内に設置されたドアロックスイッ
チの投入、あるいは自動車の速度が設定速度(例えば2
0km/h)に達するとドアロック制御回路7を通じて
自動的に通電され、ロッキングレバー17を駆動してド
アをロック(施錠)する。
【0027】次に、第2アクチュエータ6を図1、図
2、図3、図9ないし図11に基づいて簡単に説明す
る。ここで、図9は第2アクチュエータ6の中立点位置
を示した図で、図10は第2アクチュエータ6のフルラ
ッチ位置を示した図で、図11は第2アクチュエータ6
のアンラッチ位置を示した図である。
【0028】第2アクチュエータ6は、本発明のアクチ
ュエータであって、第2駆動モータ5の回転軸8が中立
点位置から正転方向に回転した時に、ハーフラッチ状態
からフルラッチ状態まで係脱装置9のラッチ10を作動
させるクローザ(ドア閉)機能を行うと共に、第2駆動
モータ5の回転軸8が中立点位置から逆転方向に回転し
た時に、フルラッチ状態からアンラッチ状態まで係脱装
置9のラッチ10を作動させるアンラッチ(ドア開)機
能を行うクローザ&アンラッチ用駆動手段である。
【0029】この第2アクチュエータ6は、取付用ステ
ー19上に取付ねじ等の締結手段(図示せず)を用いて
取り付けられるハウジング、駆動源としての第2駆動モ
ータ5、この第2駆動モータ5に駆動連結された減速歯
車装置、第2駆動モータ5の回転出力をドアロック2の
クローズレバー12に伝達する回転出力装置、減速歯車
装置と一体的に回動する可動接点60、およびこの可動
接点60と接触する各配線ターミナル(固定接点)が形
成されたスイッチ基板70等から構成されている。
【0030】ハウジングは、第2駆動モータ5を収容す
る容器形状の樹脂ケース40、およびこの樹脂ケース4
0の開口部分を閉塞する樹脂カバー41を有している。
その樹脂カバー41の裏面には、樹脂ケース40との間
で第2駆動モータ5を押圧して固定するための突起部4
2が突出している。
【0031】第2駆動モータ5は、本発明のモータであ
って、通電されると回転軸8を双方向に回転させる直流
電動機で、例えば自動車のドアに装着されたインナまた
はアウタハンドルで閉扉状態を解放すると、中立点位置
から回転軸8を正転方向に回転(正転)させるとラッチ
10をフルラッチ状態とするフルラッチ位置に変位す
る。また、第2駆動モータ5は、例えば中立点位置から
回転軸8を逆転方向に回転(逆転)させるとラッチ10
をアンラッチ状態とするアンラッチ位置に変位する。
【0032】なお、この第2駆動モータ5の近傍には、
第2駆動モータ5のオーバーヒートを防止するために第
2駆動モータ5の温度を検出するPTCサーミスタ(温
度検出手段)43が装着されている。そして、PTCサ
ーミスタ43は、第2駆動モータ5の通電回路途中に設
けられている。これにより、第2駆動モータ5は、外部
のドアロック制御回路7からPTCサーミスタ43を経
由して電源が供給される。
【0033】減速歯車装置は、第2駆動モータ5の回転
出力をドアロック2のクローズレバー12を介してラッ
チ10に伝達する動力伝達装置であって、第2駆動モー
タ5の回転軸8の軸方向に対して直交する方向に配設さ
れた樹脂製の中間軸44、この中間軸44の軸方向に対
して直交する方向に配設された金属製の出力軸45、回
転軸8と中間軸44との間に介在する第1ウォームギ
ヤ、および中間軸44と出力軸45との間に介在する第
2ウォームギヤ等から構成されている。
【0034】第1ウォームギヤは、第2駆動モータ5の
回転軸8の回転速度を減速して回転軸8の回転出力を中
間軸44に伝達する第1歯車減速装置である。この第1
ウォームギヤは、第2駆動モータ5の回転軸8に圧入嵌
合等で固定装着されて回転軸8と一体的に回転する樹脂
モールド製円筒ウォーム46、および中間軸44の一端
部に一体成形され、円筒ウォーム46と噛み合って円筒
ウォーム46から回転出力が伝達される円筒ウォームホ
イール47よりなる。
【0035】第2ウォームギヤは、中間軸44の回転速
度を減速して中間軸44の回転出力を出力軸45に伝達
する第2歯車減速装置である。この第2ウォームギヤ
は、中間軸44の他端部に一体成形された樹脂モールド
製円筒ウォーム48、および中間軸44の一端部に一体
成形され、円筒ウォーム48と噛み合って円筒ウォーム
46から回転出力が伝達される出力ギヤ(円筒ウォーム
ホイール)49よりなる。出力ギヤ49は、電気絶縁性
樹脂よりなり、円筒ウォーム48と噛み合う外歯車状の
噛合部、およびこの噛合部の内周側に設けられ、出力軸
45の外周に圧入嵌合等により保持される円環板形状の
支持部よりなる。
【0036】回転出力装置は、前述の出力軸45および
出力カム50よりなる。出力カム50は、樹脂カバー4
1より外方に突出した出力軸45の先端部の外周に圧入
嵌合等で固定装着され、出力軸45を中心にして回動す
る。この出力カム50は、略半円形状のカム面、および
そのカム面の始端部に出力カム50の板厚方向の上また
は下に突出する係合ピン51を有している。また、出力
カム50は、出力軸45からカム面までの距離が、始端
から終端へ向かって次第に大きくなるように形成されて
いる。
【0037】可動接点60は、図1において出力ギヤ4
9の左端面(裏面)に熱かしめ等により固定され、出力
ギヤ49と一体的に回動する。この可動接点60は、ス
イッチ基板70に形成された各配線ターミナル上を摺動
する二股の接触子を持つ略U字形状の薄い摺動接点であ
る。
【0038】スイッチ基板70は、電気絶縁性の樹脂よ
りなり、出力ギヤ49の裏面に対向する樹脂ケース40
の底面上に熱かしめまたは取付ねじにより固定され、出
力ギヤ49との対向面にリターンスイッチ用配線ターミ
ナル71、アース用配線ターミナル72およびフルラッ
チ&アンラッチスイッチ用配線ターミナル73等の導電
帯が形成されている。
【0039】次に、ドアロック制御回路7を図3、図4
(b)ないし図8(b)に基づいて簡単に説明する。こ
こで、図4(b)は各スイッチ類のドア開状態を示し、
図5(b)は各スイッチ類の半ドア状態を示した図で、
図6(b)は各スイッチ類のフルラッチ状態を示した図
で、図7(b)は各スイッチ類のドア閉状態を示した図
で、図8(b)は各スイッチ類のアンラッチ状態を示し
た図である。
【0040】ドアロック制御回路7は、本発明のモータ
通電制御回路であって、CPU、ROM、RAMを持つ
マイクロコンピュータである。このドアロック制御回路
7は、ハーフロックスイッチ74、フルラッチ&アンラ
ッチスイッチ75、リターンスイッチ76、ロック&ア
ンロックスイッチ77のオン、オフ信号に基づいて、第
1、第2アクチュエータ4、6の各第1、第2駆動モー
タ3、5の通電制御を行う。
【0041】ハーフロックスイッチ74は、ラッチ10
の半ドア状態を検出する半ドア状態検出手段で、半ドア
状態を検出すると閉じる。フルラッチ&アンラッチスイ
ッチ75は、第2駆動モータ5(第2アクチュエータ
6)のフルラッチ位置またはアンラッチ位置を検出する
位置検出手段で、上記の可動接点60とアース用配線タ
ーミナル72およびフルラッチ&アンラッチスイッチ用
配線ターミナル73とで構成されている。
【0042】リターンスイッチ76は、第2駆動モータ
5(第2アクチュエータ6)の中立点位置を検出する中
立点位置検出手段で、上記の可動接点60とリターンス
イッチ用配線ターミナル71、アース用配線ターミナル
72およびフルラッチ&アンラッチスイッチ用配線ター
ミナル73とが接触すると閉成する。ロック&アンロッ
クスイッチ77は、第1駆動モータ3(第1アクチュエ
ータ4)がロック位置であるかアンロック位置であるか
を検出する位置検出手段で、ロック位置の時に閉じ、ア
ンロック位置の時に開く。
【0043】ドアロック制御回路7は、第2駆動モータ
5の通電回路を流れる電流の方向を検出することによ
り、第2駆動モータ5の回転軸8が中立点位置から正転
したか逆転したかを検出する回転方向検出手段を有して
いる。また、ドアロック制御回路7は、前述のPTCサ
ーミスタ43を有し、このPTCサーミスタ43で検出
した第2駆動モータ5の温度が所定の温度以上の時にP
TCサーミスタ43の作用により第2駆動用モータ5に
流す電流値を所定の電流値以下に抑える。
【0044】そして、ドアロック制御回路7は、回転方
向検出手段で検出した第2駆動モータ5の回転方向に応
じて1種類のスイッチで2種類の状態の検出を行う状態
判定手段を有している。この状態判定手段は、第2駆動
モータ5の回転軸8が中立点位置(リターンスイッチ7
6が閉成)から正転して可動接点60の二股の接触子が
アース用配線ターミナル72およびフルラッチ&アンラ
ッチスイッチ用配線ターミナル73に接触したことを検
出すると、すなわち、フルラッチ&アンラッチスイッチ
75が閉じると、第2駆動モータ5(第2アクチュエー
タ6)がフルラッチ位置およびラッチ10がフルラッチ
状態であると判定する。
【0045】また、ドアロック制御回路7の状態判定手
段は、第2駆動モータ5の回転軸8が中立点位置(リタ
ーンスイッチ76が閉成)から逆転して可動接点60の
二股の接触子がアース用配線ターミナル72およびフル
ラッチ&アンラッチスイッチ用配線ターミナル73に接
触したことを検出すると、すなわち、フルラッチ&アン
ラッチスイッチ75が閉じると、第2駆動モータ5(第
2アクチュエータ6)がアンラッチ位置およびラッチ1
0がアンラッチ状態であると判定する。
【0046】〔実施例の作用〕次に、本実施例の自動車
用ドアロック駆動装置1の作用を図1ないし図11に基
づいて簡単に説明する。
【0047】ドア開状態の時には、図9に示したよう
に、出力軸45、出力ギヤ49および出力カム50が中
立点位置に設定されているので、出力ギヤ49の裏面に
固定された可動接点60が、スイッチ基板70上に形成
されたリターンスイッチ用配線ターミナル71およびア
ース用配線ターミナル72を電気的に結合する構成とな
っている。この時、第2駆動モータ5には通電されない
ため、結果として、リターンスイッチ76が閉成するこ
とにより第2駆動モータ5の中立点位置を検出する。
【0048】次に、ドア開状態から乗員がドアを閉じよ
うとすると、ストライカがラッチ10の嵌合溝21へ進
入してラッチ10が回転することにより、ラッチ10の
第1係合部22がラチェット11の爪部26と係合して
係脱装置9が半ドア(ハーフラッチ)状態(図5参照)
となる。この半ドア状態となると、ハーフロックスイッ
チ74が閉成して半ドア状態が検出され、第2駆動モー
タ5の通電回路に電流が流れて第2駆動モータ5の回転
軸8が中立点位置から正転してフルラッチ位置へ変位す
る。
【0049】これにより、円筒ウォーム46、円筒ウォ
ームホイール47、円筒ウォーム48が回転することに
より出力ギヤ49および出力軸45が図示右回転する。
この出力ギヤ49の右回転に伴い、可動接点60がリタ
ーンスイッチ用配線ターミナル71およびアース用配線
ターミナル72から離れ、中立点位置から略180°離
れた反対側のアース用配線ターミナル72およびフルラ
ッチ&アンラッチスイッチ用配線ターミナル73を電気
的に結合する位置まで、すなわち、図6(b)のフルラ
ッチ&アンラッチスイッチ75を閉じる位置まで右回転
する。この時の可動接点60と出力カム50の位置関係
は図10に示した通りである。
【0050】そして、第2駆動モータ5の回転出力が出
力カム50に伝達されて図5(a)の左回転方向(矢印
方向)へ回転することにより、出力カム50に連動して
クローズレバー12が右回転方向(矢印方向)へ回転す
る。この結果、クローズレバー12の図示下端部がラッ
チ10のレシーブレバー24に当接してラッチ10を回
転させることにより、ラッチ10の第1係合部22がラ
チェット11の爪部26から外れて、第2係合部23が
爪部26と噛み合い、係脱装置9がフルラッチ状態(図
6参照)となる。
【0051】このフルラッチ状態となると、フルラッチ
&アンラッチスイッチ75が閉成して第2駆動モータ5
のフルラッチ位置が検出される。その後、第2駆動モー
タ5の通電回路に逆方向の電流が流れることにより第2
駆動モータ5が逆転する。これにより、2段の減速歯車
装置が逆回転することにより出力ギヤ49および出力軸
45が図示左回転する。この出力ギヤ49の左回転に伴
い、可動接点60がアース用配線ターミナル72および
フルラッチ&アンラッチスイッチ用配線ターミナル73
から離れ、リターンスイッチ用配線ターミナル71およ
びアース用配線ターミナル72を電気的に結合する位置
まで、すなわち、図7(b)のリターンスイッチ76が
閉じる位置まで左回転する。
【0052】これに伴って、出力カム50が図6(a)
の右回転方向(矢印方向)へ回転することにより、出力
カム50に連動してクローズレバー12が左回転方向
(矢印方向)へ回転する。この結果、クローズレバー1
2の図示下端部がラッチ10のレシーブレバー24から
離れて係脱装置9がドア閉状態(図7参照)となる。こ
のドア閉状態となると、リターンスイッチ76の閉成に
より第2駆動モータ5の中立点位置が検出されるため、
第2駆動モータ5への通電が停止されて回転軸8の回転
は停止する。
【0053】次に、乗員がドアの閉扉状態を解放するた
めにインナまたはアウタハンドルを操作してドア開スイ
ッチ(図示せず)が入ると、第2駆動モータ5の通電回
路に電流が流れて第2駆動モータ5の回転軸8が中立点
位置から逆転方向に回転することに伴って出力ギヤ49
が図9において左回転する。この出力ギヤ49の左回転
に伴い、出力ギヤ49に固定された可動接点60がリタ
ーンスイッチ用配線ターミナル71およびアース用配線
ターミナル72から離れ、アース用配線ターミナル72
およびフルラッチ&アンラッチスイッチ用配線ターミナ
ル73を電気的に結合する位置まで、すなわち、図8
(b)のフルラッチ&アンラッチスイッチ75を閉じる
位置まで左回転する。この時の可動接点60と出力カム
50の位置関係は図11に示した通りである。
【0054】そして、出力軸45の左回転に伴い出力カ
ム50が図8(a)の右回転方向(矢印方向)へ回転す
ると、出力カム50に設けた係合ピン51がリンクレバ
ー14の側辺に係合してリンクレバー14を押圧するこ
とにより、リンクレバー14が出力軸45を中心にして
右回転する。このリンクレバー14の右回転がオープン
レバー15に伝達されてオープンレバー15が支軸33
を中心にして左回転方向(矢印方向)へ回転し、さらに
オープンレバー15の左回転がアンラッチレバー16に
伝達されてアンラッチレバー16がオープンレバー15
と一体的に左回転方向(矢印方向)へ回転する。この結
果、アンラッチレバー16の図示下端部がラチェット1
1のレシーブレバー27に当接してラチェット11を押
圧することによりラチェット11が回転してラッチ10
との噛み合いが解除されて係脱装置9がアンラッチ状態
(図8参照)となる。
【0055】このアンラッチ状態になると、フルラッチ
&アンラッチスイッチ75が閉成して第2駆動モータ5
のアンラッチ位置が検出される。その後、第2駆動モー
タ5の通電回路に逆方向の電流が流れることにより第2
駆動モータ5が逆転する。これにより、2段の減速歯車
装置が逆回転することにより出力ギヤ49および出力軸
45が図示右回転する。この出力ギヤ49の右回転に伴
い、可動接点60がアース用配線ターミナル72および
フルラッチ&アンラッチスイッチ用配線ターミナル73
から離れ、リターンスイッチ用配線ターミナル71およ
びアース用配線ターミナル72を電気的に結合する位置
まで、すなわち、図7(b)のリターンスイッチ76が
閉じる位置まで左回転する。
【0056】これに伴って、出力カム50が図9(a)
の左回転方向(矢印方向)へ回転することにより、リン
ク装置13がスプリングの付勢力で初期位置へ復帰する
と共に、アンラッチレバー16が初期位置へ復帰して係
脱装置9がドア閉状態(図7参照)となる。このドア閉
状態となると、リターンスイッチ76の閉成により第2
駆動モータ5の中立点位置が検出されるため、第2駆動
モータ5への通電が停止されて回転軸8の回転は停止す
る。
【0057】〔実施例の効果〕以上のように、本実施例
の自動車用ドアロック駆動装置1は、第2アクチュエー
タ6の第2駆動モータ5の回転軸8を中立点位置から双
方向に正転または逆転させることで、出力カム50を双
方向に回転させることができる。これにより、ハーフラ
ッチ状態からフルラッチ状態まで係脱装置9のラッチ1
0を作動させるクローザ機能とフルラッチ状態からアン
ラッチ状態までラッチ10を作動させるアンラッチ機能
とを1個の第2駆動モータ5で行うことができるので、
部品点数を軽減でき、且つ第2アクチュエータ6の小型
軽量化を図ることができる。
【0058】そして、第2駆動モータ5とラッチ10と
の間に介在する減速歯車装置を、2個の円筒ウォーム4
6、48、円筒ウォームホイール47および出力ギヤ4
9により構成して、従来の1段減速から多段減速とする
ことにより、第2アクチュエータ6の出力カム50、ド
アロック2のクローズレバー12およびラッチ10をゆ
っくりと作動させることができる。従来は1段減速のた
めラッチ10の作動開始から作動終了まで1秒間であっ
たものが、本実施例は2段減速のためにラッチ10の作
動開始から作動終了まで4秒間〜5秒間かかる。これに
より、ドアに指を挟み込んだりする等の緊急事態が発生
した際でも、第2アクチュエータ6の出力カム50、ド
アロック2のクローズレバー12およびラッチ10の作
動が終了するまでの時間をかせぐことができ、安全性に
優れる。また、減速歯車装置として大きなギヤ音が発生
する平歯車式の減速歯車装置を使用せずに、作動音の非
常に小さいウォームギヤを使用しているので、第2駆動
モータ5の作動音および第2アクチュエータ6の作動音
を小さくできる。
【0059】そして、第2駆動モータ5の回転軸8と減
速歯車装置の中間軸44とを略直交するように配設し、
ドアロック2のクローズレバー12およびラッチ10に
回転出力を出す出力カム50を固定した出力軸45を第
2駆動モータ5の回転軸8および中間軸44と略直交す
るように配設することにより、減速歯車装置として2段
減速を行うことが可能な第1ウォームギヤと第2ウォー
ムギヤを採用しても第2アクチュエータ6が厚み方向お
よび幅方向に大型化しない。
【0060】そして、第2駆動モータ5の回転軸8を中
立点位置から正転方向または逆転方向に回転させること
で、出力軸45に固定された出力ギヤ49および出力カ
ム50も左右に回転させることができる。このため、出
力ギヤ49下に配設したスイッチ基板70に形成された
各スイッチ用配線ターミナル71〜73の機能を第2駆
動モータ5の回転方向に応じて左右に分配できる。ま
た、アース用配線ターミナル72を出力軸45の径方向
の左右で分割することにより、1つのフルラッチ&アン
ラッチスイッチ75で左右の2つのスイッチ機能(フル
ラッチ状態検出機能とアンラッチ状態検出機能)を持た
せることができるため、スイッチ基板70上に形成する
固定接点の配線を簡素化(例えば導電部を6本から3本
に減少)できる。
【0061】そして、第2駆動モータ5の回転軸8が中
立点位置にあるか否かを検出し、可動接点と固定接点と
が接触したか否かを検出し、第2駆動モータ5の回転軸
8が中立点位置から正転方向に回転したか逆転方向に回
転したかを検出するようにすることにより、第2駆動モ
ータ5の回転軸8が中立点位置から正転方向に回転して
可動接点が固定接点に接触するとラッチ10がフルラッ
チ状態であることを検出でき、また第2駆動モータ5が
中立点位置から逆転して可動接点が固定接点に接触する
とラッチ10がアンラッチ状態であることを検出でき
る。したがって、固定接点の配線パターンを簡素化する
ことができると共に、第2駆動モータ5への通電が長時
間継続されることを防止できる。
【0062】PTCサーミスタ43で検出した第2駆動
モータ5の周辺温度が所定の温度以上の場合に、第2駆
動モータ5の通電回路に流れる電流値をPTCサーミス
タ43の作用により所定の電流値以下に抑えることによ
り、センサの誤作動により第2駆動モータ5の位置が検
出できずに第2駆動モータ5への通電が長時間継続され
て、第2駆動モータ5がオーバーヒートすることを防止
できる。
【0063】〔変形例〕本実施例では、本発明を自動車
用ドアロック駆動装置1に適用したが、本発明を自動車
以外の車両、飛行機や船舶のドアのクローザ機能とアン
ラッチ機能を行う乗物用ドアロック駆動装置に適用して
も良い。また、本発明を、建築構造物のドアのクローザ
機能とアンラッチ機能を行うドアロック駆動装置に適用
しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2アクチュエータを示した側面断面図である
(実施例)。
【図2】自動車用ドアロック駆動装置を示した平面図で
ある(実施例)。
【図3】ドアロック制御回路を示した回路図である(実
施例)。
【図4】(a)はドアロックのドア開状態を示した平面
図で、(b)は各スイッチ類のドア開状態を示した回路
図である(実施例)。
【図5】(a)はドアロックの半ドア状態を示した平面
図で、(b)は各スイッチ類の半ドア状態を示した回路
図である(実施例)。
【図6】(a)はドアロックのフルラッチ状態を示した
平面図で、(b)は各スイッチ類のフルラッチ状態を示
した回路図である(実施例)。
【図7】(a)はドアロックのドア閉状態を示した平面
図で、(b)は各スイッチ類のドア閉状態を示した回路
図である(実施例)。
【図8】(a)はドアロックのアンラッチ状態を示した
平面図で、(b)は各スイッチ類のアンラッチ状態を示
した回路図である(実施例)。
【図9】第2アクチュエータの中立点位置を示した平面
図である(実施例)。
【図10】第2アクチュエータのフルラッチ位置を示し
た平面図である(実施例)。
【図11】第2アクチュエータのアンラッチ位置を示し
た平面図である(実施例)。
【符号の説明】
1 自動車用ドアロック駆動装置 2 ドアロック 5 第2駆動モータ(モータ) 6 第2アクチュエータ(アクチュエータ) 7 ドアロック制御回路(モータ通電制御回路) 8 回転軸 9 係脱装置 10 ラッチ 11 ラチェット 17 ロッキングレバー 44 中間軸 45 出力軸 46 円筒ウォーム 47 円筒ウォームホイール 48 円筒ウォーム 49 出力ギヤ(円筒ウォームホイール) 50 出力カム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半ドア状態の時にストライカを拘止するハ
    ーフラッチ状態、ドア閉状態の時に前記ストライカを拘
    止するフルラッチ状態、および前記ストライカを解放す
    るアンラッチ状態の何れかの状態を形成する係脱装置を
    有するドアロックと、 ハーフラッチ状態からフルラッチ状態まで前記係脱装置
    を作動させるクローザ機能を行うと共に、フルラッチ状
    態からアンラッチ状態まで前記係脱装置を作動させるア
    ンラッチ機能を行うアクチュエータとを備えたドアロッ
    ク駆動装置であって、 前記アクチュエータは、駆動源としての1個のモータ
    と、 このモータと駆動連結された2個以上のウォームおよび
    このウォームと同個数のウォームホイールを組み合わせ
    てなり、前記モータの回転速度を減速して前記モータの
    回転出力を前記係脱装置に伝達する減速歯車装置とを具
    備したことを特徴とするドアロック駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 前記減速歯車装置は、前記モータの回転軸と略直交する
    方向に配設され、前記モータの回転出力を受ける中間軸
    と、 前記回転軸および前記中間軸と略直交する方向に配設さ
    れ、前記駆動モータの回転出力を前記係脱装置に授ける
    出力軸と、 前記回転軸と前記中間軸との間に介在して前記回転軸の
    回転速度を減速する第1ウォームギヤと、 前記中間軸と前記出力軸との間に介在して前記中間軸の
    回転速度を減速する第2ウォームギヤとを具備したこと
    を特徴とするドアロック駆動装置。
  3. 【請求項3】半ドア状態の時にストライカを拘止するハ
    ーフラッチ状態、ドア閉状態の時に前記ストライカを拘
    止するフルラッチ状態、および前記ストライカを解放す
    るアンラッチ状態の何れかの状態を形成する係脱装置を
    有するドアロックと、 ハーフラッチ状態からフルラッチ状態まで前記係脱装置
    を作動させるクローザ機能を行うと共に、フルラッチ状
    態からアンラッチ状態まで前記係脱装置を作動させるア
    ンラッチ機能を行うアクチュエータとを備えたドアロッ
    ク駆動装置であって、 前記アクチュエータは、中立点位置から双方向に回転可
    能な回転軸を有する駆動源としての1個のモータと、 このモータの回転軸に駆動連結された回転体を有し、前
    記モータの回転出力を前記係脱装置に伝達する動力伝達
    装置と、 この動力伝達装置の回転体に固定され、前記回転体と一
    体的に双方向に回転する可動接点と、 前記回転体の回動範囲の両端において前記可動接点と接
    触する固定接点とを具備したことを特徴とするドアロッ
    ク駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のドアロック駆動装置にお
    いて、 前記モータへの通電および通電の停止を制御するモータ
    通電制御回路を備え、 前記モータ通電制御回路は、前記回転軸が中立点位置に
    あるか否かを検出する中立点検出手段と、前記可動接点
    と前記固定接点とが接触したか否かを検出する状態検出
    手段と、前記回転軸の中立点位置から正転方向に回転し
    たか逆転方向に回転したかを検出する回転方向検出手段
    とを具備し、 前記回転軸が中立点位置から正転方向に回転して前記可
    動接点が前記固定接点に接触したことを検出すると前記
    係脱装置がフルラッチ状態であると判定し、前記回転軸
    が中立点位置から逆転方向に回転して前記可動接点が前
    記固定接点に接触したことを検出すると前記係脱装置が
    アンラッチ状態であると判定することを特徴とするドア
    ロック駆動装置。
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