JP2003074229A - 錠装置 - Google Patents

錠装置

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JP2003074229A JP2001266190A JP2001266190A JP2003074229A JP 2003074229 A JP2003074229 A JP 2003074229A JP 2001266190 A JP2001266190 A JP 2001266190A JP 2001266190 A JP2001266190 A JP 2001266190A JP 2003074229 A JP2003074229 A JP 2003074229A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動捻りツマミによる施錠・解錠操作と無線
または有線のリモコンスイッチおよびリードスイッチに
よる施錠・解錠操作で使うことができる、新規のドア等
用の錠装置を提供する。 【解決手段】 施錠位置検出用スイッチ、解錠位置検出
用スイッチおよび中点位置検出用スイッチを用いて作動
位置を特定して施錠作動・解錠作動を制御する形式の自
動・手動両用型の錠装置に関し、施錠位置検出用スイッ
チ、解錠位置検出用スイッチおよび中点位置検出用スイ
ッチがリードスイッチであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、手動捻りツマミに
よる施錠・解錠操作と無線または有線のリモコンスイッ
チによる施錠・解錠操作で使うことができるドア等用の
錠装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、内蔵の位置(もしくは回転角)検
出スイッチによりコントロールされるモータの動作で施
錠・解錠のできる電動形式のものは既に知られている
が、この種形式のものは、内蔵の位置検出スイッチが無
電力状態ではないのでDC時の電池寿命に悪い影響があ
り、且つ無接触状態ではないので耐久性に劣るというよ
うな問題点があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するための工夫を施した新規の錠装置を提供する
ことを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る錠装置は、施錠位置検出用スイッチ、解
錠位置検出用スイッチおよび中点位置検出用スイッチを
用いて作動位置を特定して施錠作動・解錠作動を制御す
る形式の自動・手動両用型の錠装置に関し、施錠位置検
出用スイッチ、解錠位置検出用スイッチおよび中点位置
検出用スイッチとしてリードスイッチを用いたものであ
る。 【0005】 【実施例】図に示す実施例は、錠前(図示せず)の施錠
状態およびその解錠状態を確保する主軸1と、この主軸
1に当該主軸1と一体に動く状態で設けた施解錠位置検
出板を兼ねる駆動主板2と、この施解錠位置検出板兼駆
動主板2を施錠方向・解錠方向に動かす第1駆動補助板
3と、これ等施解錠位置検出板兼駆動主板2、第1駆動
補助板3の間に当該第1駆動補助板3の回転力をニュー
トラル位置から施錠位置間での範囲およびニュートラル
位置から解錠位置までの範囲において伝達する構成で設
けた伝達装置と、この第1駆動補助板3を動かす第2駆
動補助板6と、この第2駆動補助板6をギヤ装置5を介
して動かすモータ4と、これ等第1駆動補助板3、第2
駆動補助板6の間に設けたモータロック防止のためのス
リップクラッチ7を備えているものである。 【0006】主軸1は、家屋の中側になる内端側を角軸
部11とし、中間部を丸軸部12とし、外端をスプライ
ン軸13としてあり、このスプライン軸13には錠前の
デッドボルト(図示せず)を施錠状態および解錠状態と
するアーム(図示せず)の基端を回転不能に取付け、そ
して、家屋のドアに装備する機器ケース10に取付けて
ある。すなわち、機器ケースの壁に手動捻りツマミ14
を軸受部15を介して支承し、この手動捻りツマミ14
の内端面に軸孔16を穿設して当該軸孔16に上記主軸
1を止着することによって主軸1を家屋のドアに機器ケ
ースを介して取付ける。 【0007】このようにしてドアに取付けた主軸1にお
ける角軸部11の基端個所周囲には、補助リング部材1
8を嵌め配して当該補助リング部材18を上記機器ケー
スの中に固定されてある絶縁材料製の配線基盤17に固
着すると共にこの補助リング部材18の内側面に角軸部
11を中心とする扇型を呈する回転角規制用切欠19を
設けてある。 【0008】また、施解錠位置検出板兼駆動主板2は、
内周が角型孔で外周が丸型の軸承部21と円盤部22か
ら構成してあって、軸承部21の角型孔を上記角軸部1
1に嵌着して主軸1と一体に動くようにし且つ同軸承部
21を補助リング部材18の内径孔に回転自在に嵌着し
て主軸1をブレないように支持すると共に円盤部22の
一方面に上記回転角規制用切欠19の両端縁に突当って
回転範囲を約90度に、具体的には上記手動捻りツマミ
14を施錠位置から解錠位置まで動かせる範囲に規制す
る回転角規制用突起23を突設し、また同円盤部22の
他方面の周辺に1対の案内突起24、25を突設し、更
に同円盤部22の周縁に突出部26を設けてこれに施解
錠位置検出用永久磁石27を取付けてある。 【0009】第1駆動補助板3は、主軸1の丸軸部12
に筒状補助軸29を遊転自在に被着してこれに回転可能
および摺動可能に支承してあり、そしてその外周縁には
上記案内突起24、25と作動の途中から係合して施解
錠位置検出板兼駆動主板2を施錠方向に回転させたり若
しくは反対に解錠方向にさせたりする一対の係合突起3
0,31を設け、またこれ等係合突起30,31の中の
一つに突出部33を設けてこれに中点位置検出用永久磁
石34を取付けてある。すなわち上記案内突起24、2
5と係合突起30,31は、施解錠位置検出板兼駆動主
板2と第1駆動補助板3の間で、当該第1駆動補助板3
の回転力をニュートラル位置から施錠位置間での範囲お
よびニュートラル位置から解錠位置までの範囲において
伝達機能を果たす伝達装置を形成しているものである。 【0010】第2駆動補助板6は、上記第1駆動補助板
3に重ねた状態で同じように筒状補助軸29に回転可能
および摺動可能に支承し、これ等第1駆動補助板3、第
2駆動補助板6を筒状補助軸29の一端に一体に設けた
鍔部35と他端に取付けたE型止め輪36により抜け外
れ不能とすると共に筒状補助軸29におけるE型止め輪
36と第2駆動補助板6の間の個所に圧縮コイルバネ3
7を捲装して第2駆動補助板6と第1駆動補助板3を相
互に押付けの状態としてあり、そしてこれ等両方の押付
け面における円線上個所に半球状の凸部38および半球
状の凹部39を可及的多数個まで等間隔の車座配置で設
けることで両板3、6間にスリップクラッチ部7を設け
てある。 【0011】しかし乍ら、このスリップクラッチ部7
は、多数回に亘る試作中に、第2駆動補助板6が施錠の
方向に回転するときの所謂動き出し状態と解錠の方向に
回転するときの動き出し状態とでは、圧縮コイルバネ3
7の捲き方向あるいはモータ4の回転中心の位置やギヤ
装置5の軸の位置が原因してなのかは確認ができていな
いが必ず決まった一方が動き出し難いというアンバラン
スな状態が生じることが判明した。 【0012】そこで、本発明は、上記のアンバランスな
状態を解消する解決策として図11で示す断面図および
底面図のように、凹部39の壁面において凸部38が動
き出し難いときに接する面42を削って容易に外れる形
としてある。 【0013】この場合、第1駆動補助板3と第2駆動補
助板6の重なり側面に半球状の凸部38および半球状の
凹部39を設けたので、これ等凸部38、凹部39の
設け位置の半径を大きくして個数を多くすることがで
き、個数を多くしたことでスリップトルクの負荷を効
率よく分散でき、個数を多くしたことで圧縮コイルバ
ネ37による押付け力を小さくすることができ、E型
止め輪36と第2駆動補助板6の間のスペースに入る圧
縮コイルバネ37の種類(応力範囲の異なっている)を
広くすなわちスリップトルクの調整巾を広くでき、凹
部39の壁面において動き出し難いときに凸部38の接
する面42の削り取りによって動き出しのアンバランス
を解消して動きをスムーズにすることができる。 【0014】上記のモータ4およびギヤ装置5は、これ
等を配線基盤17上に装備して第2駆動補助板6の外周
縁に刻設したギヤ部44にモータ4の回転力を伝達する
ようにしたものであり、モータ4は後述するリモコン
(図示せず)から発信する固有の信号およびリードスイ
ッチ47、48、49のオン動作により5個のギヤ50
・・・から成るギヤ装置5およびギヤ部44を介して第
2駆動補助板6を正転または逆転する。 【0015】更に、配線基盤17における補助リング部
材18の周囲に施錠位置検出用リードスイッチ47、解
錠位置検出用リードスイッチ48および中点位置検出用
リードスイッチ49を配装してある。そして、施錠位置
検出用リードスイッチ47は施解錠位置検出用永久磁石
27の接近でオンとなったときにモータ4を作動してニ
ュートラル状態に戻し、また解錠位置検出用リードスイ
ッチ48は解錠位置検出用永久磁石27の接近でオンと
なったときにモータ4を上記とは逆の向きに作動してニ
ュートラルの状態に戻し、更に中点位置検出用リーッド
スイッチ49は上記施錠位置検出用リードスイッチ47
のオン動作でニュートラルの位置となったとき、および
上記解錠位置検出用リードスイッチ48のオン動作でニ
ュートラルの位置となったときに中点位置検出用永久磁
石34の接近でオンの状態となってモータ4を停止し、
よって上記手動捻りツマミ14による手動操作の可能な
状態を実現する。 【0016】この実現は、詳細には説明しないが、上記
モータの制御を含む電気回路でなすようにしてあり、そ
して、この電気回路は暗唱番号等の指定・削除・変更等
をなす制御部を有している。これ等はケース10に組み
込んでユニット化し、そしてドアに取付けられて使用さ
れる。 【0017】上記の実施例の動きを説明する。先ず、施
錠された状態において、リモコンで解錠を指令すると、
モータ4がギヤ装置5を介して第2駆動補助板6および
第1駆動補助板3ならびに主軸1を解錠方向に回転して
デッドボルトを解錠状態とすると共にこの解錠方向回転
に伴って施解錠位置検出用永久磁石27も回転移動して
解錠位置検出用リードスイッチ49に接近し、当該解錠
位置検出用リードスイッチ48をオンの状態として解錠
状態を感知し、当該感知信号を制御部に送ってモータ4
を一瞬停止させたのちに逆の方向に回転して第2駆動補
助板6および第1駆動補助板3を逆回転状態とし、この
逆回転に伴って中点位置検出用永久磁石34も逆回転移
動して中点位置検出用リードスイッチ49に接近し、当
該中点位置検出用リードスイッチ49をオンの状態とし
てニュートラル状態を感知し、当該感知信号を制御部に
送ってモータ4を停止させ、よって電動による解錠状態
において手動捻りツマミ14による手動の施錠・解錠操
作を自由に行うことのできるニュートラル状態を形成す
る。 【0018】また、解錠された状態において、リモコン
で施錠を指令すると、モータ4がギヤ装置5を介して第
2駆動補助板6および第1駆動補助板3ならびに主軸1
を施錠方向に回転してデッドボルトを施錠状態とすると
共にこの施錠方向回転に伴って施解錠位置検出用永久磁
石27も回転移動して施錠位置検出用リードスイッチ4
7に接近し、当該施錠位置検出用リードスイッチ47を
オンの状態として施錠状態を感知し、当該感知信号を制
御部に送ってモータ4を一瞬停止させたのちに逆の方向
に回転して第2駆動補助板6および第1駆動補助板3を
逆回転状態とし、この逆回転に伴って中点位置検出用永
久磁石34も逆回転移動して中点位置検出用リードスイ
ッチ49に接近し、当該中点位置検出用リードスイッチ
49をオンの状態としてニュートラル状態を感知し、当
該感知信号を制御部に送ってモータ4を停止させ、よっ
て電動による施錠状態において手動捻りツマミ14によ
る手動の施錠・解錠操作を自由に行うことのできるニュ
ートラル状態を形成する。 【0019】上記したように電動によって施錠状態とな
ったときでも解錠状態となっているときでも手動による
施錠・解錠が任意に行うことが可能なニュートラル状態
を呈するものであり、この手動による施錠・解錠の場合
には、主軸1および第1駆動補助板3側のみが回転して
当該回転が第2駆動補助板6には伝わらずフリーの状態
となっているものであり、また、手動によって施錠状態
となっているときでも解錠状態となっているときでも電
動による施錠・解錠が任意に行うことが可能なニュート
ラル状態を呈するものであり、この電動による施錠・解
錠の場合には、主軸1および第1駆動補助板3側のみが
回転して当該回転が第2駆動補助板6には伝わらずフリ
ーの状態となっているものである。 【0020】更に、不測にして、電動による施錠操作ま
たは解錠操作の途中でたとえばドアが所謂半開きの状態
等によるデッドボルトとストライクとの位置不一致やデ
ッドボルト、ストライクの変形等の原因で上記の施錠操
作または解錠操作がスムーズに行われないというような
異常事態が生じた場合には、スリップクラッチ部7が機
能して当該異常事態を回避する。 【0021】 【発明の効果】本発明に係る錠装置は、上記のような構
成であるので、リモコンで行う手動の施錠・解錠操作
と、電動による施錠・解錠操作とをそれぞれ独立して行
うことができる著効を有するは勿論であるが、特に本発
明は、施錠位置検出用スイッチ、解錠位置検出用スイッ
チおよび中点位置検出用スイッチを用いて作動位置を特
定して施錠作動・解錠作動を制御する形式の自動・手動
両用型の錠装置に関し、施錠位置検出用スイッチ、解錠
位置検出用スイッチおよび中点位置検出用スイッチとし
てリードスイッチを用いたので、施錠・解錠操作のとき
以外は内蔵の位置検出スイッチを無電力状態として置け
る構成で電池寿命が顕著に長く、無接触で耐久性に優れ
ている完成品を比較的簡単且つ容易に提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例を示す要部の斜視図である。 【図2】図1A-A線に沿う断面図である。 【図3】同じく分解斜視図である。 【図4】同じく別の方向から見た分解斜視図である。 【図5】同じく一部省略正面図である。 【図6】同じく側面図である。 【図7】施解指示を受けて第1駆動補助板が施錠方向に
回転を始めた状態を示す説明図である。 【図8】施解錠位置検出板兼駆動主板が施錠位置検出用
リードスイッチまで回転させられた状態を示す説明図で
ある。 【図9】第1駆動補助板が中点位置検出用リードスイッ
チをオンにした位置にあるニュートラル状態を示す説明
図である。 【図10】スリップクラッチがスリップしている状態を
示す側面図である。 【図11】スリップクラッチの凹部を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 1 主軸 2 施解錠位置検出板兼駆動主板 3 第1駆動補助板 4 モータ 5 ギヤ装置 6 第2駆動補助板 7 スリップクラッチ 10 機器ケース 11 角軸部 12 丸軸部 13 スプライン軸 14 手動捻りツマミ 15 軸受部 16 角型軸孔 17 配線基盤 18 補助リング部材 19 回転角規制用切欠 21 軸承部 22 円盤部 23 回転角規制用突起 24 案内突起 25 案内突起 26 突出部 27 施解錠位置検出用永久磁石 29 筒状補助軸 30 係合突起 31 係合突起 33 突出部 34 中点位置検出用永久磁石 35 鍔部 36 E型止め輪 37 圧縮コイルバネ 38 凸部 39 凹部 42 接する面 44 ギヤ部 45 裏蓋 47 施錠位置検出用リードスイッチ 48 解錠位置検出用リードスイッチ 49 中点位置検出用リードスイッチ 50 ギヤ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 施錠位置検出用スイッチ、解錠位置検出
    用スイッチおよび中点位置検出用スイッチを用いて作動
    位置を特定して施錠作動・解錠作動を制御する形式の自
    動・手動両用型の錠装置に関し、施錠位置検出用スイッ
    チ、解錠位置検出用スイッチおよび中点位置検出用スイ
    ッチがリードスイッチであることを特徴とする錠装置。
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