JP2001339240A - 電圧制御発振器 - Google Patents

電圧制御発振器

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JP2001339240A
JP2001339240A JP2000159870A JP2000159870A JP2001339240A JP 2001339240 A JP2001339240 A JP 2001339240A JP 2000159870 A JP2000159870 A JP 2000159870A JP 2000159870 A JP2000159870 A JP 2000159870A JP 2001339240 A JP2001339240 A JP 2001339240A
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transistor
controlled oscillator
oscillation
base
terminal
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JP2000159870A
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Inventor
Terumoto Akatsuka
輝元 赤塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 C/N性能の良好な電圧制御発振器を得る。 【解決手段】 コレクタが高周波的に接地された発振ト
ランジスタ12と、この発振トランジスタ12のベース
とグランドとの間に接続されたタンク回路22と、前記
発振トランジスタ12のベースに接続されたバッファト
ランジスタ13と、このバッファトランジスタ13のエ
ミッタに接続された出力端子21とを備えたものであ
る。これにより、タンク回路22のQが低下することは
無いので、C/Nを向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機等に使
用される電圧制御発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の電圧制御発振器について説
明する。従来の電圧制御発振器は図4に示すように、コ
レクタがコンデンサ1で高周波的に接地された発振トラ
ンジスタ2と、この発振トランジスタ2のベースとグラ
ンドとの間に接続されたタンク回路3と、前記発振トラ
ンジスタ2のエミッタから結合コンデンサ4を介して接
続された出力端子5から構成されていた。なお、6は発
振トランジスタ2のエミッタとグランドとの間に接続さ
れた直流バイアス抵抗である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、発振トランジスタ2のエミッタが直
接結合コンデンサ4を介して出力端子5に出力されてい
るので、この出力端子5に負荷を直接接続すると、この
負荷の影響をタンク回路3が直接受けることになる。こ
のことによりタンク回路3のQ(キュウ)が低下し、C
/Nが悪くなるという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、C/N性能の良好な電圧制御発振器を提供するこ
とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電圧制御発振器は、コレクタが高周波的に接
地された発振トランジスタと、この発振トランジスタの
ベースとグランドとの間に接続されたタンク回路と、前
記発振トランジスタのベースに接続されたバッファトラ
ンジスタと、このバッファトランジスタのエミッタに接
続された出力端子とを備え、前記発振トランジスタと前
記バッファトランジスタとは一つのパッケージに集積さ
れたものである。
【0006】これにより、タンク回路が負荷の影響を直
接受ける事が無く、タンク回路のQが低下することが緩
和され、C/Nの良い電圧制御発振器を実現する事が出
来る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、コレクタが高周波的に接地された発振トランジスタ
と、この発振トランジスタのベースとエミッタとの間に
接続されたタンク回路と、前記発振トランジスタのベー
スに接続されたバッファトランジスタと、このバッファ
トランジスタのエミッタに接続された出力端子とを備
え、前記発振トランジスタと前記バッファトランジスタ
とは一つのパッケージに集積された電圧制御発振器であ
り、発振トランジスタの発振出力はベースからバッファ
トランジスタのエミッタに接続されているので、タンク
回路はほとんど出力負荷の影響を受けないことになる。
従って、発振トランジスタのベースとグランド間に接続
されたタンク回路のQに与える出力負荷の影響は極めて
少なくなる。結果として、C/N性能の良い電圧制御発
振器を得ることができる。
【0008】また、発振トランジスタとバッファトラン
ジスタとは一つのパッケージに集積されているので、小
型化と低価格化を図ることができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、バリキャップダ
イオードをタンク回路に用いるとともに、外部からの制
御電圧で出力周波数の10分の1から20分の1程度変
化させることができるようにした請求項1に記載の電圧
制御発振器であり、外部からの制御電圧で出力周波数を
変化させることができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、コレクタが高周
波的に接地された発振トランジスタと、この発振トラン
ジスタのベースとグランドとの間に接続されたタンク回
路と、前記発振トランジスタのベースに接続されたバッ
ファトランジスタと、このバッファトランジスタのエミ
ッタに接続された結合コンデンサと、この結合コンデン
サにベースが接続されるとともにエミッタがグランドに
接続された増幅トランジスタと、この増幅トランジスタ
のコレクタに接続された出力端子とを備え、前記発振ト
ランジスタと前記バッファトランジスタと前記結合コン
デンサと前記増幅トランジスタとは一つのパッケージに
集積された電圧制御発振器であり、発振トランジスタの
発振出力はベースからバッファトランジスタに接続され
ているので、発振トランジスタのベースとグランド間に
接続されたタンク回路のQに与える影響は極めて少なく
なる。従って、C/N性能の良い電圧制御発振器を得る
ことができる。
【0011】また、増幅トランジスタを有するとともに
この増幅トランジスタのエミッタは直接グランドに接続
されるので、高出力の電圧制御発振器を得ることができ
る。更に、前記バッファトランジスタと増幅トランジス
タとの結合は同一パッケージに内蔵された結合コンデン
サで結合されるので、パッケージの端子数を減らすこと
ができる。
【0012】更にまた、発振トランジスタとバッファト
ランジスタと増幅トランジスタと結合コンデンサとは一
つのパッケージに集積されているので、小型化と低価格
化を図ることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、増幅トランジス
タのベースには温度バイアス回路が接続されるとともに
この温度バイアス回路も一つのパッケージに集積された
請求項3に記載の電圧制御発振器であり、増幅トランジ
スタには、温度バイアス回路が接続されているので、例
え外部温度の変化が有ったとしても、増幅トランジスタ
に流れる電流は一定となるので、温度変化に対して安定
した増幅出力を得ることができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、発振トランジス
タのベース端子とエミッタ端子に近接して設けられた発
振回路グランド端子と、出力端子に近接して設けられた
出力回路グランド端子とを有する請求項3に記載の電圧
制御発振器であり、夫々の回路に専用のグランド端子を
有しているので、夫々の回路で独立して高周波回路電流
が流れることとなり、安定した高周波発振動作が可能と
なる。
【0015】請求項6に記載の発明は、増幅トランジス
タのエミッタと出力回路グランド端子との間に微少の抵
抗を挿入した請求項5に記載の電圧制御発振器であり、
増幅トランジスタの電流増幅率hFEのばらつきによる
バイアス電流変動を抑圧することができる。
【0016】請求項7に記載の発明は、コレクタが高周
波的に接地された第1の発振トランジスタと、この第1
の発振トランジスタのベースとグランドとの間に接続さ
れた第1のタンク回路と、前記第1の発振トランジスタ
のベースに接続された第1のバッファトランジスタと、
この第1のバッファトランジスタのエミッタに接続され
た第1の結合コンデンサと、この第1の結合コンデンサ
にベースが接続されるとともにエミッタがグランドに接
続された第1の増幅トランジスタと、この第1の増幅ト
ランジスタのコレクタに接続された第1の出力端子とを
有する第1の電圧制御発振器と、コレクタが高周波的に
接地された第2の発振トランジスタと、この第2の発振
トランジスタのベースとグランドとの間に接続された第
2のタンク回路と、前記第2の発振トランジスタのベー
スに接続された第2のバッファトランジスタと、この第
2のバッファトランジスタのエミッタに接続された第2
の結合コンデンサと、この第2の結合コンデンサにベー
スが接続されるとともにエミッタがグランドに接続され
た第2の増幅トランジスタと、この第2の増幅トランジ
スタのコレクタに接続された第2の出力端子とを有する
第2の電圧制御発振器とを備え、前記第1の電圧制御発
振器を形成する前記第1の発振トランジスタと前記第1
のバッファトランジスタと前記第1の結合コンデンサと
前記第1の増幅トランジスタと、前記第2の電圧制御発
振器を形成する前記第2の発振トランジスタと前記第2
のバッファトランジスタと前記第2の結合コンデンサと
前記第2の増幅トランジスタとは一つのパッケージに集
積された電圧制御発振器であり、第1の電圧制御発振器
と第2の電圧制御発振器とを有しているので、複数の異
なる周波数を出力することができ、多バンドの携帯電話
機等に使用することができる。
【0017】また、請求項1の発明と同様、発振トラン
ジスタの発振出力はベースからバッファトランジスタに
接続されているので、タンク回路は、ほとんど出力負荷
の影響を受けないことになる。従って、発振トランジス
タのベースとエミッタ間に接続されたタンク回路のQに
与える影響は極めて少なくなる。従って、C/N性能の
良い電圧制御発振器を得ることができる。
【0018】また、増幅トランジスタを有するとともに
この増幅トランジスタのエミッタは直接グランドに接続
されるので、高出力の電圧制御発振器を得ることができ
る。更に、前記バッファトランジスタと増幅トランジス
タとの結合は同一パッケージに内蔵された結合コンデン
サで結合されるので、パッケージの端子数を減らすこと
ができる。
【0019】更にまた、発振トランジスタとバッファト
ランジスタと増幅トランジスタと結合コンデンサとは一
つのパッケージに集積されているので、小型化と低価格
化を図ることができる。
【0020】請求項8に記載の発明は、第1の増幅トラ
ンジスタのベースには第1の温度バイアス回路が接続さ
れるとともに第2の増幅トランジスタのベースには第2
の温度バイアス回路が接続され、これら第1の温度バイ
アス回路と第2の温度バイアス回路も一つのパッケージ
に集積された請求項7に記載の電圧制御発振器であり、
第1の電圧制御発振器と第2の電圧制御発振器ともに増
幅トランジスタには、温度バイアス回路が接続されてい
るので、例え外部温度の変化が有ったとしても、増幅ト
ランジスタに流れる電流は一定となるので、温度変化に
対して安定した増幅出力を得ることができる。
【0021】請求項9に記載の発明は、第1の発振トラ
ンジスタのベース端子とエミッタ端子に近接して設けら
れた第1の発振回路グランド端子と、第1の出力端子に
近接して設けられた第1の出力回路グランド端子と、第
2の発振トランジスタのベース端子とエミッタ端子に近
接して設けられた第2の発振回路グランド端子と、第2
の出力端子に近接して設けられた第2の出力回路グラン
ド端子とを有する請求項7に記載の電圧制御発振器であ
り、第1の電圧制御発振器と第2の電圧制御発振器とと
もに夫々の回路に専用のグランド端子を有しているの
で、夫々の回路で独立して高周波回路電流が流れること
となり、夫々安定した動作が可能となる。
【0022】請求項10に記載の発明は、第1の増幅ト
ランジスタの出力と、第2の増幅トランジスタの出力と
の論理和出力をPLL出力端子として出力した請求項7
に記載の電圧制御発振器であり、第1の電圧制御発振器
と第2の電圧制御発振器の論理和出力が設けられている
ので、外部のPLL回路に容易に接続することができ
る。
【0023】請求項11に記載の発明は、第1の電圧制
御発振器と第2の電圧制御発振器とを夫々独立に動作で
きるようにした請求項7に記載の電圧制御発振器であ
り、第1の電圧制御発振器のみの動作、第2の電圧制御
発振器のみの動作、第1の電圧制御発振器と第2の電圧
制御発振器双方の同時動作、更に、第1の電圧制御発振
器と第2の電圧制御発振器双方ともにオフにすることが
できる。
【0024】以下、図面に従って本発明の実施の形態を
説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
おける電圧制御発振器の回路図である。図1において、
11は集積回路のパッケージであり、このパッケージ1
1の中には次の回路が実装されている。即ち、ベースが
お互いに接続された発振トランジスタ12及びバッファ
トランジスタ13と、電源端子14と、グランド端子1
5と、この電源端子14とグランド端子15との間に接
続された抵抗16と抵抗17の直列接続体と、この直列
接続体の接続点が発振トランジスタ12とバッファトラ
ンジスタ13のベースに接続されてバイアス電圧を供給
するとともにベース端子18に導出されている。
【0026】また、発振トランジスタ12とバッファト
ランジスタ13のコレクタはともに接続されて電源端子
14に接続されている。発振トランジスタ12のエミッ
タはエミッタ端子19に導出され、バッファトランジス
タ13のエミッタは抵抗20を介してグランド端子15
に接続されるとともに出力端子21に導出されている。
【0027】以上のように構成された集積回路11のベ
ース端子18とグランド端子15との間には、キャパシ
タとインダクタとで構成されたタンク回路22が接続さ
れている。即ち、このタンク回路22は、ベース端子1
8とグランドとの間に接続されたコンデンサ23とイン
ピーダンス24の直列接続体と、ベース端子18とグラ
ンドとの間に接続されたコンデンサ25とコンデンサ2
6の直列接続体とで形成されている。ここで、インピー
ダンス24は、コンデンサ27とバリキャップダイオー
ド28の直列接続体と、この直列接続体と並列に接続さ
れるとともにパターンで形成されたインダクタ29とで
形成されている。
【0028】30はパターンで形成されたインダクタで
あり、コンデンサ27とバリキャップダイオード28の
接続点から、このインダクタ30を介して電圧制御端子
31に接続されており、この電圧制御端子31に加える
電圧により、バリキャップダイオード28の容量を変化
させてタンク回路22の同調周波数を可変できるように
している。またこの発振トランジスタ12のエミッタは
抵抗32を介してグランドに接続されている。
【0029】33は、発振トランジスタ12とバッファ
トランジスタ13のコレクタを高周波的にグランドに落
とすためのコンデンサであり、電源端子14とグランド
との間に接続されている。34は、出力端子21と負荷
との間に接続される結合コンデンサである。
【0030】なお、本実施の形態における発振周波数は
略900MHzであり、電圧制御端子31による周波数
変化幅は50〜70MHzである。
【0031】以上のように、本実施の形態における発振
トランジスタ12の発振出力は、発振トランジスタ12
のベースからバッファトランジスタ13のベースに接続
されているので、タンク回路22が接続されている発振
トランジスタ12のエミッタとグランド間のインピーダ
ンスは、負荷回路による影響をほとんど受けないことに
なる。従って、発振トランジスタ12のベースとエミッ
タ間に接続されたタンク回路22のQに与える影響は極
めて少なくなる。従って、C/N性能の良い電圧制御発
振器を得ることができる。
【0032】また、発振トランジスタとバッファトラン
ジスタとは一つのパッケージに集積されているので、小
型化と低価格化を図ることができる。
【0033】(実施の形態2)図2は、実施の形態2に
おける電圧制御発振器の回路図である。実施の形態2に
おいては主に実施の形態1と異なるところについて説明
する。実施の形態2では、集積回路のパッケージ35内
に実施の形態1で説明したバッファトランジスタ13の
エミッタから結合コンデンサ36を介して増幅トランジ
スタ37のベースに接続されるとともに抵抗38と温度
バイアス回路39とを介して電源端子14に接続されて
いる。また、増幅トランジスタ37のエミッタは、直接
出力回路グランド端子40に導出されてグランドに接続
される。なお、増幅トランジスタ37の電流増幅率(h
fe)のばらつきを補正するために増幅トランジスタ3
7のエミッタと出力回路グランド端子40との間に微少
の抵抗(数オーム)を挿入しても良い。また、増幅トラ
ンジスタ37のコレクタは、直接出力端子41に導出さ
れている。
【0034】以上のように構成された集積回路の出力端
子41は、コンデンサ42を介して負荷に接続されると
ともにインダクタ43を介して電源に接続される。な
お、44は電源とグランドとの間に接続されたバイパス
コンデンサである。
【0035】以上の構成により、実施の形態1と同様、
発振トランジスタ12の発振出力は発振トランジスタ1
2のベースからバッファトランジスタ13のベースに接
続されているので、タンク回路22が接続されている発
振トランジスタ12のベースとグランド間のインピーダ
ンスは、ほとんど影響を受けないことになる。従って、
発振トランジスタ12のベースとエミッタ間に接続され
たタンク回路22のQに与える影響は極めて少なくな
る。従って、C/N性能の良い電圧制御発振器を得るこ
とができる。
【0036】また、増幅トランジスタ37を有するとと
もにこの増幅トランジスタ37のエミッタは直接グラン
ドに接続されているので、高出力の電圧制御発振器を容
易に得ることができる。
【0037】更に、この増幅トランジスタ37とバッフ
ァトランジスタ13との結合コンデンサ36は同一パッ
ケージに内蔵されるので、パッケージの端子数を減らす
ことができる。
【0038】更にまた、増幅トランジスタ37のベース
には、温度バイアス回路39が接続されているので、例
え外部温度の変化が有ったとしても、増幅トランジスタ
37に流れる電流は一定となるので、温度変化に対して
安定した増幅度の出力を得ることができる。
【0039】また、発振トランジスタ12とバッファト
ランジスタ13と増幅トランジスタ37と結合コンデン
サ36と温度バイアス回路39とは一つのパッケージに
集積されているので、小型化と低価格化を図ることがで
きる。
【0040】(実施の形態3)図3は、実施の形態3に
おける電圧制御発振器の回路図である。実施の形態3に
おいては主に実施の形態2と異なるところについて説明
する。実施の形態3では、略900MHzが出力される
とともに外部からの電圧制御により、出力周波数変化が
50MHz〜70MHzの範囲で変化する電圧制御発振
器1と、略1800MHzが出力されるとともに外部か
らの電圧制御により、出力周波数変化範囲が略100M
Hzである電圧制御発振器2の電圧制御発振器が設けら
れており、2バンドの電圧制御発振器となっている。仮
に、電圧制御発振器1をGSM用電圧制御発振器とし、
電圧制御発振器2をDCS用電圧制御発振器とする。な
お、DCS用電圧制御発振器において、GSM用電圧制
御発振器と同様な働きをするものには、添字「a」を付
して説明を簡略化する。
【0041】図3において、パッケージ51には実施の
形態2で説明した集積回路35内の部品が2バンド分実
装されている。なお、実施の形態2と異なるところを中
心に説明する。52は、PLL出力端子であり、増幅ト
ランジスタ37と増幅トランジスタ37aとの間に抵抗
53と54が直列に接続されて、その接続点と接続され
ている。即ち、GSM用電圧制御発振器とDCS用電圧
制御発振器の論理和信号が出力される。従って、このP
LL出力端子52をPLL回路に接続することにより、
携帯電話機の本体側では、一つのPLL回路で2バンド
を制御することができる。
【0042】また、発振トランジスタ12とバッファト
ランジスタ13のコレクタは接続されて独立したコレク
タ端子55に接続されている。従って、この信号はGS
Mタンク回路56内で電源に接続されるとともにグラン
ドとの間にはコレクタを高周波的にグランドにするコン
デンサ33に接続されている。また、このGSMタンク
回路56内には、略900MHzに同調されたタンク回
路22が内蔵されている。同様にDCSタンク回路57
内には、略1800MHzに同調されたタンク回路22
aが内蔵されている。
【0043】バイアス回路58は、実施の形態1で説明
したバイアス抵抗16と17の働きをするものであり、
これには電源端子59から電源が供給されるとともにG
SM選択端子60に接続されている。そして、その出力
は発振トランジスタ12とバッファトランジスタ13の
ベースに接続されている。また、バイアス回路61は、
実施の形態2で説明した温度バイアス回路39の働きを
するものであり、これには電源端子59から電源が供給
されている。またその出力は、増幅トランジスタ37の
ベースに接続されている。
【0044】なお、62は、DCS選択端子であり、バ
イアス回路58aとバイアス回路61aに接続されてい
る。
【0045】ここで、GSM選択端子60とDCS選択
端子62は、900MHzと1800MHzの発振器を
夫々独立に選択するものであり、ハイ(high)信号
で働く。従って双方ロー(low)信号のときは、スリ
ープモードになる。よって、双方の発振器がスリープモ
ードの場合には電流を少なくすることができる。
【0046】63は、バイアス回路58と61の近傍に
設けられたグランド端子であり、64は発振トランジス
タ12のベースとエミッタの近傍に設けられるとともに
独立したグランド端子であり、40は増幅トランジスタ
37のコレクタの近傍に設けられるとともに独立したグ
ランド端子である。このように、夫々のブロックに独立
したグランド端子を設けているので、夫々の回路で独立
して高周波回路電流が流れることとなり、夫々安定した
動作が可能となる。
【0047】そして、これらの回路が図3に示すよう
に、側面に電極が設けられた基板65上に実装される。
即ち、基板65の略中央に集積回路が実装され、その一
方側にGSMタンク回路56とグランド端子66が設け
られ、他方側にDCSタンク回路57とグランド端子6
6aが設けられている。
【0048】また、この側面と90度の角度にある一方
の側面には、電源端子67と、GSM選択端子68と、
グランド端子69と、DCS選択端子70と、電圧制御
端子71が基板65に設けられ、集積回路の夫々対応す
る信号に接続されている。また、この面に対応した他方
の側面には、GSM整合回路72を介して接続されたG
SM出力端子73と、GSM出力回路グランド端子74
と、PLL出力端子75と、DCS出力回路グランド端
子76と、DCS整合回路77を介して接続されたDC
S出力端子78が設けられている。このように、GSM
整合回路72とDCS整合回路77を有しているので、
外部の回路とは効率よく直接接続することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、発振トラ
ンジスタの発振出力はベースからバッファトランジスタ
に接続されているので、負荷回路が発振トランジスタの
ベースとグランド間に接続されたタンク回路のQに与え
る影響は極めて少なくなる。従って、C/N性能の良い
電圧制御発振器を得ることができる。
【0050】また、発振トランジスタとバッファトラン
ジスタとは一つのパッケージに集積されているので、小
型化と低価格化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による電圧制御発振器の
回路図
【図2】同、実施の形態2による電圧制御発振器の回路
【図3】同、実施の形態3による電圧制御発振器の回路
【図4】従来の電圧制御発振器の回路図
【符号の説明】
11 パッケージ 12 発振トランジスタ 13 バッファトランジスタ 21 出力端子 22 タンク回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタが高周波的に接地された発振ト
    ランジスタと、この発振トランジスタのベースとグラン
    ドとの間に接続されたタンク回路と、前記発振トランジ
    スタのベースに接続されたバッファトランジスタと、こ
    のバッファトランジスタのエミッタに接続された出力端
    子とを備え、前記発振トランジスタと前記バッファトラ
    ンジスタとは一つのパッケージに集積された電圧制御発
    振器。
  2. 【請求項2】 バリキャップダイオードをタンク回路に
    用いるとともに、外部からの制御電圧で出力周波数の1
    0分の1から20分の1程度変化させることができるよ
    うにした請求項1に記載の電圧制御発振器。
  3. 【請求項3】 コレクタが高周波的に接地された発振ト
    ランジスタと、この発振トランジスタのベースとグラン
    ドとの間に接続されたタンク回路と、前記発振トランジ
    スタのベースに接続されたバッファトランジスタと、こ
    のバッファトランジスタのエミッタに接続された結合コ
    ンデンサと、この結合コンデンサにベースが接続される
    とともにエミッタがグランドに接続された増幅トランジ
    スタと、この増幅トランジスタのコレクタに接続された
    出力端子とを備え、前記発振トランジスタと前記バッフ
    ァトランジスタと前記結合コンデンサと前記増幅トラン
    ジスタとは一つのパッケージに集積された電圧制御発振
    器。
  4. 【請求項4】 増幅トランジスタのベースには温度補償
    バイアス回路が接続されるとともにこの温度補償バイア
    ス回路も一つのパッケージに集積された請求項3に記載
    の電圧制御発振器。
  5. 【請求項5】 発振トランジスタのベース端子とエミッ
    タ端子に近接して設けられた発振回路グランド端子と、
    出力端子に近接して設けられた出力回路グランド端子と
    を有する請求項3に記載の電圧制御発振器。
  6. 【請求項6】 増幅トランジスタのエミッタと出力回路
    グランド端子との間に微少の抵抗を挿入した請求項5に
    記載の電圧制御発振器。
  7. 【請求項7】 コレクタが高周波的に接地された第1の
    発振トランジスタと、この第1の発振トランジスタのベ
    ースとグランドとの間に接続された第1のタンク回路
    と、前記第1の発振トランジスタのベースに接続された
    第1のバッファトランジスタと、この第1のバッファト
    ランジスタのエミッタに接続された第1の結合コンデン
    サと、この第1の結合コンデンサにベースが接続される
    とともにエミッタがグランドに接続された第1の増幅ト
    ランジスタと、この第1の増幅トランジスタのコレクタ
    に接続された第1の出力端子とを有する第1の電圧制御
    発振器と、コレクタが高周波的に接地された第2の発振
    トランジスタと、この第2の発振トランジスタのベース
    とグランドとの間に接続された第2のタンク回路と、前
    記第2の発振トランジスタのベースに接続された第2の
    バッファトランジスタと、この第2のバッファトランジ
    スタのエミッタに接続された第2の結合コンデンサと、
    この第2の結合コンデンサにベースが接続されるととも
    にエミッタがグランドに接続された第2の増幅トランジ
    スタと、この第2の増幅トランジスタのコレクタに接続
    された第2の出力端子とを有する第2の電圧制御発振器
    とを備え、前記第1の電圧制御発振器を形成する前記第
    1の発振トランジスタと前記第1のバッファトランジス
    タと前記第1の結合コンデンサと前記第1の増幅トラン
    ジスタと、前記第2の電圧制御発振器を形成する前記第
    2の発振トランジスタと前記第2のバッファトランジス
    タと前記第2の結合コンデンサと前記第2の増幅トラン
    ジスタとは一つのパッケージに集積された電圧制御発振
    器。
  8. 【請求項8】 第1の増幅トランジスタのベースには第
    1の温度補償バイアス回路が接続されるとともに第2の
    増幅トランジスタのベースには第2の温度補償バイアス
    回路が接続され、これら第1の温度補償バイアス回路と
    第2の温度補償バイアス回路も一つのパッケージに集積
    された請求項7に記載の電圧制御発振器。
  9. 【請求項9】 第1の発振トランジスタのベース端子と
    エミッタ端子に近接して設けられた第1の発振回路グラ
    ンド端子と、第1の出力端子に近接して設けられた第1
    の出力回路グランド端子と、第2の発振トランジスタの
    ベース端子とエミッタ端子に近接して設けられた第2の
    発振回路グランド端子と、第2の出力端子に近接して設
    けられた第2の出力回路グランド端子とを有する請求項
    7に記載の電圧制御発振器。
  10. 【請求項10】 第1の増幅トランジスタの出力と、第
    2の増幅トランジスタの出力との論理和出力をPLL出
    力端子として出力した請求項7に記載の電圧制御発振
    器。
  11. 【請求項11】 第1の電圧制御発振器と第2の電圧制
    御発振器とを夫々独立に動作できるようにした請求項7
    に記載の電圧制御発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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