JP2001338925A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP2001338925A
JP2001338925A JP2000156448A JP2000156448A JP2001338925A JP 2001338925 A JP2001338925 A JP 2001338925A JP 2000156448 A JP2000156448 A JP 2000156448A JP 2000156448 A JP2000156448 A JP 2000156448A JP 2001338925 A JP2001338925 A JP 2001338925A
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conductive film
groove
conductive
forming
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Yoji Ashihara
洋司 芦原
Tatsuyuki Saito
達之 齋藤
Kensuke Ishikawa
憲輔 石川
Hiroshi Miyazaki
博史 宮▲崎▼
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線溝および接続孔の内部に形成された埋め
込み配線のバリア導体膜と主導電層との界面、およびそ
のバリア導体膜と絶縁膜との界面において剥離が発生す
ることを防ぐ。 【解決手段】 フッ素を添加した酸化シリコン膜を含む
絶縁膜24に接続孔25aおよび配線溝25bを形成
し、その接続孔25aおよび配線溝25bの内部にチタ
ン膜、窒化チタン膜およびタンタル膜を順次堆積し、バ
リア導体膜26を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、絶縁膜に形成した溝部内を
埋め込む導電性膜が銅膜である半導体集積回路装置の製
造に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の配線形成方法として、
ダマシン(Damascene)法と呼ばれるプロセスがある。
この方法は、絶縁膜に配線溝または接続孔を形成した
後、半導体基板の主面に配線形成用またはプラグ形成用
の導電性膜を堆積し、さらに、その配線溝または接続孔
以外の領域の導電性膜を化学機械的研磨法(CMP;Ch
emical Mechanical Polishing)によって除去すること
により、配線溝内に埋込配線、または接続孔内にプラグ
を形成する方法である。この方法の場合は、特に、微細
なエッチング加工が困難な銅系の導体材料(銅または銅
合金)からなる埋め込み配線の形成方法として適してい
る。
【0003】また、絶縁膜に形成された配線溝内に埋め
込み配線、または接続孔内にプラグを形成する際に銅系
の導電材料を用いた場合、その銅系の導電材料は正イオ
ンとなって絶縁膜へ拡散しやすいため短絡不良を引き起
こす場合がある。この短絡不良を防止するために、銅系
の導電材料の下地にバリア導体膜を堆積して、銅系の導
電材料が絶縁膜へ拡散することに起因する短絡不良を防
いでいる。
【0004】このバリア導体膜の具体的な材質の例につ
いては、たとえば1998年1月20日、株式会社プレ
スジャーナル発行、「月間Semiconductor
World 1998年2月号」、pp.91〜p
p.96に記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】埋め込み配線技術にお
いては、主導電層となる銅系の導電材料のバリア導体膜
として窒化チタン膜、窒化タンタル膜または窒化タング
ステン膜を用いた場合に、以下のような問題を生ずる。
【0006】すなわち、バリア導体膜として窒化チタン
膜または窒化タングステン膜を用いた場合においては、
窒化チタン膜または窒化タングステン膜と銅系の導電材
料との接着性は低い。また、バリア導体膜として窒化タ
ンタル膜を用いた場合においては、窒化チタン膜または
窒化タングステン膜を用いた場合よりは接着性がよいも
のの、それでも銅系の導電材料との接着性は低い。その
ため、高温の熱処理工程においてバリア導体膜と銅系の
導電材料との界面で剥離し、配線の信頼度を低下させる
場合がある。特に、曲率の大きい接続孔の底面および側
面、または配線溝の隅においては、主導電層となる銅系
の導電材料が表面エネルギーを小さくしようとするため
に、バリア導体膜と主導電層との界面において剥離が発
生しやすくなる。
【0007】さらに、銅系の導電材料を主導電層とする
埋め込み配線を多層に構成した場合においては、上層配
線と下層配線とを接続するプラグのバリア導体膜として
窒化チタン膜または窒化タングステン膜を用いると、窒
化チタン膜または窒化タングステン膜は下層配線との接
着性は低い。また、そのプラグのバリア導体膜として窒
化タンタル膜を用いると、窒化チタン膜または窒化タン
グステン膜を用いた場合よりは接着性がよいものの、そ
れでも下層配線との接着性は低い。そのため、高温の熱
処理工程において、そのプラグのバリア導体膜と下層配
線との界面において剥離し導通不良を生じる問題があ
る。
【0008】また、埋め込み配線技術においては、主導
電層となる銅系の導電材料のバリア導体膜としてタンタ
ル膜を用いた場合に、以下のような問題を生ずる。
【0009】すなわち、バリア導体膜としてタンタル膜
を用い、上層配線と下層配線とを隔てる層間絶縁膜とし
て酸化シリコンを主成分として含む絶縁膜を用いた場合
においては、タンタル膜と銅系の導電材料との接着性は
良好であるが、層間絶縁膜との接着性が低い。そのた
め、高温の熱処理工程においてバリア導体膜と層間絶縁
膜との界面で剥離し、配線の信頼度を低下させる問題が
ある。
【0010】本発明の目的は、溝部(配線溝および接続
孔)の内部にバリア導体膜と主導電層となる銅系の導電
材料とを埋め込むことで配線を形成する工程において、
バリア導体膜と主導電層との界面において剥離が発生す
ることを防ぐ技術を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、下層の配線と
上層の配線とを接続するプラグと下層配線との接着性を
向上する技術を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、溝部の内部に
バリア導体膜と主導電層となる銅系の導電材料とを埋め
込むことで配線を形成する工程において、バリア導体膜
と層間絶縁膜との界面において剥離が発生することを防
ぐ技術を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、半導体集積回
路装置の配線の導通不良を低減し、半導体集積回路装置
の歩留まりを向上する技術を提供することにある。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0016】すなわち、本発明は、半導体素子が形成さ
れた半導体基板の主面上に絶縁膜を堆積し、前記絶縁膜
をエッチングすることによって溝部を形成する工程と、
前記溝部の内部を含む前記絶縁膜の上部に第1導電性膜
を堆積する工程と、前記溝部の内部を含む前記第1導電
性膜の表面に第2導電性膜を堆積する工程と、前記溝部
の内部を含む前記第2導電性膜の表面に第3導電性膜を
堆積する工程と、前記溝部の内部を含む前記第3導電性
膜の表面に、前記溝部を埋め込む第4導電性膜を形成す
る工程と、前記溝部の外部の前記第1導電性膜、前記第
2導電性膜、前記第3導電性膜および前記第4導電性膜
を化学的および機械的に研磨して、前記溝部内に前記第
1導電性膜、前記第2導電性膜、前記第3導電性膜およ
び前記第4導電性膜を残すことにより配線を形成する工
程とを含むものである。
【0017】また、本発明は、半導体素子が形成された
半導体基板の主面上に絶縁膜を堆積し、前記絶縁膜をエ
ッチングすることによって溝部を形成する工程と、前記
溝部の内部を含む前記絶縁膜の上部にバリア導体膜を堆
積する工程と、前記溝部の内部を含む前記バリア導体膜
の表面に、前記溝部を埋め込む第4導電性膜を形成する
工程と、前記溝部の外部の前記バリア導体膜および前記
第4導電性膜を化学的および機械的に研磨して、前記溝
部内に前記バリア導体膜および前記第4導電性膜を残す
ことにより配線を形成する工程とを含むものである。
【0018】上記の本発明によれば、フッ素を添加した
絶縁膜中に形成された配線の最下層である第1導電性膜
がチタン膜で構成されるので、絶縁膜と第1導電性膜と
の接着性を向上することが可能となる。
【0019】また、上記の本発明によれば、第3導電性
膜をタンタル膜で構成し、第4導電性膜を銅膜で構成す
るので、第3導電性膜と第4導電性膜との接着性を向上
することが可能となる。
【0020】また、上記の本発明によれば、溝部(接続
孔)の底部に形成された第1導電性膜膜であるチタン膜
と下層配線の第4導電性膜との間で合金化反応が進むの
で、プラグと下層配線との接着性を向上することが可能
となる。
【0021】また、上記の本発明によれば、第3導電性
膜となるタンタル膜は低温で形成するので、第3導電性
膜の成膜時の残留熱により第4導電性膜が凝集すること
による、溝部の内部でのボイドの発生を抑制することが
可能となる。
【0022】また、上記の本発明によれば、配線の導通
不良および溝部(接続孔)内の配線と下層配線との界面
における導通不良を防ぐことができるので、半導体集積
回路装置の歩留りおよび信頼性を向上することが可能と
なる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0024】(実施の形態1)本実施の形態1は、たと
えば半導体基板のp型ウェルにnチャネル型MISFE
T(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Tra
nsistor)Qnが形成された半導体集積回路装置の製造
方法に本発明を適用したものである。
【0025】以下、上記した半導体集積回路装置の製造
方法を図1〜図18に従って工程順に説明する。
【0026】まず、図1に示すように、比抵抗が10Ω
cm程度の単結晶シリコンからなる半導体基板1を85
0℃程度で熱処理して、その主面に膜厚10nm程度の
薄い酸化シリコン膜(パッド酸化膜)を形成し、次いで
この酸化シリコン膜の上に膜厚120nm程度の窒化シ
リコン膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法で
堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエ
ッチングで素子分離領域の窒化シリコン膜と酸化シリコ
ン膜とを除去する。酸化シリコン膜は、後の工程で素子
分離溝の内部に埋め込まれる酸化シリコン膜をデンシフ
ァイ(焼き締め)するときなどに基板に加わるストレス
を緩和する目的で形成される。また、窒化シリコン膜は
酸化されにくい性質を持つので、その下部(活性領域)
の基板表面の酸化を防止するマスクとして利用される。
【0027】続いて、窒化シリコン膜をマスクにしたド
ライエッチングで素子分離領域の半導体基板1に深さ3
50nm程度の溝を形成した後、エッチングで溝の内壁
に生じたダメージ層を除去するために、半導体基板1を
1000℃程度で熱処理して溝の内壁に膜厚10nm程
度の薄い酸化シリコン膜4を形成する。
【0028】続いて、半導体基板1上に膜厚380nm
程度の酸化シリコン膜5をCVD法で堆積し、次いで酸
化シリコン膜5の膜質を改善するために、半導体基板1
を熱処理して酸化シリコン膜5をデンシファイ(焼締
め)する。その後、窒化シリコン膜をストッパに用いた
化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing;C
MP)法で酸化シリコン膜5を研磨して溝の内部に残す
ことにより、表面が平坦化された素子分離溝6を形成す
る。
【0029】続いて、熱リン酸を用いたウェットエッチ
ングで半導体基板1の活性領域上に残った窒化シリコン
膜を除去した後、半導体基板1のnチャネル型MISF
ETを形成する領域にB(ホウ素)をイオン注入してp
型ウエル7を形成する。
【0030】続いて、p型ウエル7の酸化シリコン膜を
HF(フッ酸)系の洗浄液を使って除去した後、半導体
基板1をウェット酸化してp型ウエル7の表面に膜厚
3.5nm程度の清浄なゲート酸化膜9を形成する。
【0031】次に、半導体基板1上に膜厚90〜100
nm程度のノンドープ多結晶シリコン膜をCVD法で堆
積する。続いて、イオン注入用のマスクを用いて、p型
ウエル7の上部のノンドープ多結晶シリコン膜に、たと
えばP(リン)をイオン注入してn型多結晶シリコン膜
を形成する。さらに、そのn型多結晶シリコン膜の表面
に酸化シリコン膜を堆積して積層膜を形成し、フォトリ
ソグラフィによりパターニングされたレジストをマスク
としてその積層膜をエッチングし、ゲート電極10およ
びキャップ絶縁膜11aを形成する。なお、ゲート電極
10の上部にWSix、MoSix、TiSix、TaS
xまたはCoSixなどの高融点金属シリサイド膜を積
層してもよい。キャップ絶縁膜11aは、たとえばCV
D法により形成することができる。
【0032】次に、ゲート電極10の加工に用いたフォ
トレジスト膜を除去した後、p型ウエル7にn型不純
物、たとえばP(リン)をイオン注入してゲート電極1
0の両側のp型ウエル7にn-型半導体領域12を形成
する。
【0033】次に、半導体基板1上に膜厚100nm程
度の酸化シリコン膜をCVD法で堆積し、反応性イオン
エッチング(RIE)法を用いてこの酸化シリコン膜を
異方性エッチングすることにより、nチャネル型MIS
FETのゲート電極10の側壁にサイドウォールスペー
サ11bを形成する。続いて、p型ウエル7にn型不純
物、例えばAs(ヒ素)をイオン注入してnチャネル型
MISFETのn+型半導体領域13(ソース、ドレイ
ン)を形成する。これにより、nチャネル型MISFE
TQnにLDD(Lightly Doped Drain)構造のソー
ス、ドレイン領域が形成され、nチャネル型MISFE
TQnが完成する。
【0034】次に、半導体基板1上にCVD法で酸化シ
リコン膜を堆積した後、たとえば酸化シリコン膜をCM
P法で研磨することにより、その表面が平坦化された絶
縁膜14を形成する。さらに、半導体基板1の主面のn
+型半導体領域13上の絶縁膜14に、フォトリソグラ
フィ技術を用いて接続孔15を開口する。
【0035】次に、半導体基板1上に、スパッタリング
法により、たとえば窒化チタンなどのバリア導体膜16
aを形成し、さらにブランケットCVD法により、たと
えばタングステンなどの導電性膜16bを堆積する。
【0036】次に、接続孔15以外の絶縁膜14上のバ
リア導体膜16aおよび導電性膜16bをたとえばCM
P法により除去し、プラグ16を形成する。
【0037】次に、半導体基板1上に、たとえばプラズ
マCVD法にて窒化シリコン膜を堆積し、膜厚が約10
0nmのエッチストッパ膜17を形成する。エッチスト
ッパ膜17は、その上層の絶縁膜に配線形成用の溝部や
孔を形成する際に、その掘り過ぎにより下層に損傷を与
えたり、加工寸法精度が劣化したりすることを回避する
ためのものである。
【0038】次に、図2に示すように、たとえばエッチ
ストッパ膜17の表面にCVD法でフッ素を添加した酸
化シリコン(SiOF)膜を堆積し、膜厚が約400n
mの絶縁膜18を堆積する。絶縁膜18としてSiOF
膜を用いた場合、そのSiOF膜は低誘電率膜であるの
で、半導体集積回路装置の配線の総合的な誘電率を下げ
ることが可能であり、配線遅延を改善できる。
【0039】次に、図3に示すように、エッチストッパ
膜17および絶縁膜18を、フォトリソグラフィ技術お
よびドライエッチング技術を用いて加工し、配線溝(溝
部)19を形成する。
【0040】次に、図4に示すチャンバ内にて、配線溝
19の底部に露出したプラグ16の表面の反応層を除去
するために、アルゴン(Ar)雰囲気中にてスパッタエ
ッチングによる半導体基板1の表面処理を行う。このと
きのスパッタエッチング量は、P−TEOS(Plasma T
etraethylorthosilicate)膜に換算して約20Å〜18
0Å程度、好ましくは約100Å程度とする。図4に示
すチャンバは、内部圧力が10×10-5Pa程度の高真
空状態の搬送室101、ロード/アンロード室102、
脱ガス室103、プリクリーン室104、Ti/TiN
形成室105、Ta/TaN形成質106およびCu
(銅)形成室107からなる。なお、本実施の形態に1
おいては、アルゴン雰囲気中におけるスパッタエッチン
グによりプラグ16の表面の反応層を除去する場合を例
示したが、たとえば水素(H2)や一酸化炭素(CO)
のような還元性ガスや、還元性ガスと不活性ガスとの混
合雰囲気中でのアニール処理により反応層を十分に除去
できるなら、このアニール処理とスパッタエッチング処
理を置き換えてもよい。アニール処理の場合は、スパッ
タエッチング時による絶縁膜18の損失や、電子による
ゲート酸化膜9のチャージングダメージを防ぐことがで
きる。
【0041】次に、配線溝19付近を拡大した図5に示
すように、半導体基板1の全面に導電性膜(第1導電性
膜)20aとなる、チタン膜を堆積する。このチタン膜
は、前記スパッタエッチング工程に用いたスパッタリン
グ装置中の放電ガスを切り替え、同一の装置内で堆積す
る。この時、導電性膜20aの膜厚は、配線溝19の内
部を除いた絶縁膜18の表面において約20Å〜180
Å程度、好ましくは約100Åとなるようにする。
【0042】本発明者らが行った実験によれば、導電性
膜20aとしてタンタル膜を用い、絶縁膜18としてフ
ッ素が添加されていない酸化シリコン膜(SiO2)膜
を用いた場合と、絶縁膜18としてSiOF膜を用いた
場合の導電性膜20aと絶縁膜18との接着力は、相対
的に絶縁膜18としてSiO2膜を用いた場合の方が強
くなることがわかった。また、導電性膜20aとしてチ
タン膜を用い、絶縁膜18としてSiO2膜を用いた場
合の導電性膜20aと絶縁膜18との接着力は、導電性
膜20aとしてタンタル膜を用い絶縁膜18としてSi
2膜を用いた場合より相対的に強くなることがわかっ
た。さらに、導電性膜20aとしてチタン膜を用い、絶
縁膜18としてSiOF膜を用いた場合の導電性膜20
aと絶縁膜18との接着力は、導電性膜20aとしてチ
タン膜を用い絶縁膜18としてSiO2膜を用いた場合
より相対的に強くなることがわかった。本実施の形態1
においては、絶縁膜18としてSiOF膜を用い、導電
性膜20aとしてチタン膜を用いているので、その絶縁
膜18と導電性膜20aとの接着強度を高めることがで
きる。そのため、後の工程である、配線溝19内に埋め
込み配線23を形成する際の熱処理工程およびCMP工
程中において、絶縁膜18と導電性膜20aとの界面で
剥離が生じることを防ぐことができる。絶縁膜18と導
電性膜20aとの界面での剥離を防ぐことにより、熱処
理工程およびCMP工程中において、導電性膜20aと
プラグ16との界面にかかるストレスを低減することが
できる。よって、プラグ16と埋め込み配線23との間
の導通不良を低減することが可能となる。
【0043】本実施の形態1においては、導電性膜20
aとしてチタン膜を例示したが、チタンを約90重量パ
ーセント以上含む合金膜であってもよい。
【0044】次に、図6に示すように、半導体基板1の
全面に導電性膜(第2導電性膜)20bとなる、たとえ
ば窒化チタン(TiN)膜を堆積する。この窒化チタン
膜は、図4に示すチャンバ内にて、アルゴンおよび窒素
(N2)の混合雰囲気中において半導体基板1の温度を
約150℃〜450℃程度、好ましくは約300℃程度
に保ち、反応性スパッタリング法よって堆積する。その
膜厚は、配線溝19の内部を除いた絶縁膜18の表面に
おいて約100Å〜400Å程度、好ましくは約250
Å程度となるようにする。また、導電性膜20bとなる
窒化チタン膜のチタン原子および窒素原子の組成比率
は、Ti:N=1:0.9〜1:1.3程度、好ましく
は1:1.1程度となるようにする。本実施の形態にお
いては、導電性膜20bを反応性スパッタリング法にて
堆積する場合を例示しているが、無機または有機材料を
用いたCVD(Chemical Vapor Deposition)法により
堆積してもよい。CVD法を用いた場合、たとえば無機
材料としては四塩化チタン(TiCl4)およびアンモ
ニア(NH3)の混合雰囲気を例示できる。さらに、C
VD法を用いた場合、図4に示したチャンバのように、
CVD成膜ユニットがTa/TaN形成室と結合してい
れば高真空状態を維持できるので、堆積した導電性膜2
0bの表面が酸化することを防ぐことができる。それに
より、後の工程で形成する導電性膜20cと導電性膜2
0bとの接着性が低下することを防ぐことができる。
【0045】次に、図7に示すように、導電性膜20b
が堆積された半導体基板1の全面に導電性膜(第3導電
性膜)20cとなる、たとえばタンタル膜を堆積し、導
電性膜20a、20bおよび20cを合わせてバリア導
体膜20とする。このタンタル膜は、図4に示すチャン
バ内のTa/TaN形成室106内において、半導体基
板1の温度を約0℃〜100℃程度、好ましくは約10
0℃程度に保ち、反応性スパッタリング法よって堆積す
る。その膜厚は、配線溝19の内部を除いた導電性膜2
0bの表面において約50Å〜350Å程度、好ましく
は約200Å程度となるようにする。図4に示したチャ
ンバ内において、半導体基板1のTa/TaN形成室1
06からCu形成室107への半導体基板1の搬送は、
高真空状態の搬送室101を経由して行われるので、堆
積した導電性膜20cの表面が酸化することを防ぐこと
ができる。それにより、後の工程で形成するシード膜2
1aと導電性膜20cとの接着性が低下することを防ぐ
ことが可能となる。
【0046】本実施の形態1においては、導電性膜20
cとしてタンタル膜を例示したが、タンタルを約80重
量パーセント以上含む合金膜であってもよい。導電性膜
20cとして、タンタル膜またはタンタルを約80重量
パーセント以上含む合金膜を用いることで、導電性膜2
0cと次の工程で導電性膜20cの表面に形成する銅膜
との界面において、エレクトロマイグレーションに起因
する剥離が生じることを防ぐことができる。
【0047】本発明者らは、バリア導体膜20として窒
化チタンのみを用いた場合と、本実施の形態1に示すチ
タン、窒化チタンおよびタンタルからなる積層膜を用い
た場合とにおいて、プラグ16と後の工程において形成
される配線23との間に、熱処理によるストレスを印加
する前後の導通歩留りを実験により調べた。その結果、
表1に示すように、ストレス印加前は、窒化チタン膜の
みの場合および積層膜の場合とも100%の導通歩留り
であった。ストレス印加後は、窒化チタン膜のみの場合
の導通歩留りは低下したが、積層膜の場合、印加前と変
わらず100%であり、バリア導体膜20として本実施
の形態1に示すチタン、窒化チタンおよびタンタルから
なる積層膜を用いると、熱処理後も導通歩留りを維持で
きることがわかった。
【0048】
【表1】 ところで、窒化チタン膜はタンタル膜と比較して研磨性
に優れる。また、タンタル膜は窒化チタン膜と比較して
銅膜との接着性に優れる。本実施の形態1においては、
バリア導体膜20をチタン膜、窒化チタン膜およびタン
タル膜からなる積層膜で構成しているので、後の工程で
あるCMP工程における研磨性と、埋め込み配線23の
主導電層である銅膜との接着性とを両立することができ
る。
【0049】さらに、導電性膜20cであるタンタル膜
は窒化チタン膜に比べて低温で成膜できる。また、銅膜
は熱処理により凝集しやすい性質を有する。本実施の形
態1においては、バリア導体膜20の最上層である導電
性膜20cをタンタル膜により構成しているので、次の
工程にてシード膜21aである銅膜を形成する際に、そ
の銅膜がバリア導体膜20を形成した際の残留熱により
凝集することを防ぐことができる。シード膜21aの凝
集を防ぐことにより、その後の工程にて導電性膜21b
である銅膜を電界めっき法にて形成する際に、配線溝1
9の内部においてボイドの発生を抑制することが可能と
なる。また、ボイドの発生を抑制することにより、配線
溝19の内部における導通不良の発生を防ぐことができ
る。
【0050】次に、図8に示すように、シード膜(第4
導電性膜)21aとなる、たとえば銅膜または銅合金膜
を堆積する。このシード膜21aを銅合金膜とする場合
には、その合金中にCuを約80重量パーセント程度以
上含むようにする。シード膜21aは、図4に示すチャ
ンバ内にて、半導体基板1の温度を約0℃〜100℃程
度、好ましくは約100℃程度に保ち、約3×10-2
a程度以下の圧力下における長距離スパッタリング法に
よって堆積する。その膜厚は、配線溝19の内部を除い
た導電性膜20cの表面において約1000Å〜200
0Å程度、好ましくは約1500Å程度となるようにす
る。本実施の形態においては、シード膜21aの堆積に
長距離スパッタリング法を用いる場合を例示するが、C
uスパッタリング原子をイオン化することでスパッタリ
ングの指向性を高めるイオン化スパッタリング法を用い
てもよい。また、シード膜21aの堆積はCVD法によ
って行ってもよく、図4に示したチャンバのように、C
VD成膜ユニットがバリア導体膜20の形成室と結合し
ていれば高真空状態を維持できるので、堆積したバリア
導体膜20の表面が酸化することを防ぐことができる。
【0051】次に、図9に示すように、シード膜21a
が堆積された半導体基板1の全面に、たとえば銅膜から
なる導電性膜(第4導電性膜)21bを配線溝19を埋
め込むように形成し、この導電性膜21bとシード膜2
1aとを合わせて積層膜21とする。この導電性膜21
bは、たとえば電解めっき法にて形成し、めっき液とし
ては、たとえば硫酸(H2SO4)に10%の硫酸銅(C
uSO4)および銅膜のカバレージ向上用の添加剤を加
えたものを用いる。導電性膜21bの形成に電解めっき
法を用いた場合、導電性膜21bの成長速度を電気的に
制御できるので、配線溝19の内部における導電性膜2
1bのカバレージを向上することができる。なお、本実
施の形態においては、導電性膜21bの堆積に電解めっ
き法を用いる場合を例示しているが、無電解めっき法を
用いてもよい。無電解めっき法を用いた場合、電荷印印
加を必要としないので、電界印加に起因する半導体基板
1のダメージを、電解めっき法を用いた場合よりも低減
することができる。
【0052】また、導電性膜21bを形成する工程に続
けて、アニール処理によってその銅膜を流動化させるこ
とにより、導電性膜21bの配線溝19への埋め込み性
をさらに向上させることもできる。
【0053】次に、図10に示すように、絶縁膜18上
の余分なバリア導体膜20および積層膜21を除去し、
配線溝19内にバリア導体膜20および積層膜21を残
すことで埋め込み配線23を形成する。バリア導体膜2
0および積層膜21の除去は、CMP法を用いた研磨に
より行う。
【0054】続いて、たとえば0.1%アンモニア水溶
液と純水とを用いた2段階のブラシスクラブ洗浄によ
り、半導体基板1の表面に付着した研磨砥粒および銅を
除去した後、図11に示すように、埋め込み配線23お
よび絶縁膜18上に窒化シリコン膜を堆積してバリア絶
縁膜24aを堆積する。この窒化シリコン膜の堆積に
は、たとえばプラズマCVD法を用いることができ、そ
の膜厚は約50nmとする。バリア絶縁膜24aは、埋
め込み配線23の導電性膜20cを構成する銅の拡散を
抑制する機能を有する。これによりバリア導体膜20a
とともに絶縁膜14、18および後で説明する絶縁膜2
4への銅の拡散を防止してそれらの絶縁性を保持し、半
導体集積回路装置の信頼性を高めることができる。ま
た、バリア絶縁膜24aは、後の工程において、エッチ
ングを行なう際のエッチストッパ層としても機能する。
【0055】次に、バリア絶縁膜24aの表面に、膜厚
が約400nmの絶縁膜24bを堆積する。この絶縁膜
24bは、たとえばフッ素を添加したCVD酸化膜など
のSiOF膜とする。絶縁膜24bとしてSiOF膜を
用いた場合には、半導体集積回路装置の配線の総合的な
誘電率を下げることが可能であり、配線遅延を改善でき
る。
【0056】次に、絶縁膜24bの表面に、たとえばプ
ラズマCVD法にて窒化シリコン膜を堆積し、膜厚が約
50nmのエッチストッパ膜24cを堆積する。このエ
ッチストッパ膜24cは、後で説明する絶縁膜24に配
線形成用の溝部や孔を形成する際に、その掘り過ぎによ
り下層に損傷を与えたり加工寸法精度が劣化したりする
ことを回避するためのものである。
【0057】続いて、エッチストッパ膜24cの表面
に、たとえばSiOF膜を堆積して絶縁膜24dとし、
バリア絶縁膜24a、絶縁膜24b、エッチストッパ膜
24cおよび絶縁膜24dを合わせて絶縁膜24とす
る。絶縁膜24dはCVD法により堆積し、その膜厚
は、たとえば約300nm程度とする。この絶縁膜24
dは、絶縁膜24bと同様に半導体集積回路装置の配線
の総合的な誘電率を下げる機能を有し、配線遅延を改善
することができる。
【0058】次に、図12に示すように、下層配線であ
る埋め込み配線23と、後の工程にて形成する上層配線
である埋め込み配線28とを接続するための接続孔(溝
部)25aを形成する。接続孔25aは、フォトリソグ
ラフィ工程により、絶縁膜24d上に埋め込み配線23
と接続するための接続孔パターンと同一形状のフォトレ
ジスト膜を形成し、それをマスクとしてドライエッチン
グ工程により接続孔パターンを形成する。続いて、フォ
トレジスト膜を除去し、絶縁膜24d上にフォトリソグ
ラフィ工程により、配線溝パターンと同一形状のフォト
レジスト膜を形成し、それをマスクとしてドライエッチ
ング工程により配線溝(溝部)25bを形成する。
【0059】続いて、配線溝19の底部に露出したプラ
グ16の表面の反応層を除去するために行ったスパッタ
エッチング工程と同様の工程により、接続孔25aの底
部に露出した埋め込み配線23の表面の反応層を除去す
るためのスパッタエッチングを行う。このときのスパッ
タエッチング量は、P−TEOS膜に換算して約20Å
〜180Å程度、好ましくは約100Å程度とする。
【0060】次に、接続孔25aおよび配線溝25b付
近を拡大した図13に示すように、接続孔25aおよび
配線溝25bの内部を含む半導体基板1の全面に、たと
えばチタン膜からなる導電性膜(第1導電性膜)26a
を堆積する。このチタン膜は、前記スパッタエッチング
工程に用いたスパッタリング装置中の放電ガスを切り替
え、同一の装置内で堆積する。この時、導電性膜26a
の膜厚は、接続孔25aおよび配線溝25bの内部を除
いた絶縁膜24の表面において約20Å〜180Å程
度、好ましくは約100Åとなるようにする。
【0061】導電性膜26aであるチタン膜は、その下
部にある埋め込み配線23の主導電層である銅膜と合金
化反応する。そのため、埋め込み配線23と後の工程に
おいて形成される埋め込み配線28との接着性を向上す
ることができる。埋め込み配線23と28との接着性が
向上することによって、接続孔25aにおける導通歩留
りを向上することができる。
【0062】また、本実施の形態1においては、絶縁膜
24cおよび24dとしてSiOF膜を用い、導電性膜
26aとしてチタン膜を用いているので、その絶縁膜2
4cおよび24dと導電性膜26aとの接着強度を高め
ることができる。そのため、後の工程である、配線溝1
9内に埋め込み配線28を形成する際の熱処理工程およ
びCMP工程において、絶縁膜24cおよび24dと導
電性膜26aとの界面で剥離が生じることを防ぐことが
できる。絶縁膜24cおよび24dと導電性膜26aと
の界面での剥離を防ぐことにより、埋め込み配線28を
形成する過程の熱処理工程およびCMP工程中におい
て、導電性膜26aと埋め込み配線23との界面にかか
るストレスを低減することができる。よって、埋め込み
配線23と28との間の導通不良を低減することが可能
となる。
【0063】なお、本実施の形態1においては、導電性
膜26aとしてチタン膜を例示するが、チタンを約90
重量パーセント以上含む合金膜であってもよい。
【0064】次に、図14に示すように、導電性膜20
bを堆積した工程と同様の工程により導電性膜(第2導
電性膜)26bとなる、たとえば窒化チタン膜を堆積す
る。また、本実施の形態においては、導電性膜26bを
反応性スパッタリング法にて堆積する場合を例示してい
るが、無機または有機材料を用いたCVD(ChemicalVa
por Deposition)法により堆積してもよい。CVD法を
用いた場合、たとえば無機材料としては四塩化チタン
(TiCl4)およびアンモニア(NH3)の混合雰囲気
を例示できる。さらに、CVD法を用いた場合、図4に
示したチャンバのように、CVD成膜ユニットがTa/
TaN形成室と結合していれば高真空状態を維持できる
ので、堆積した導電性膜26bの表面が酸化することを
防ぐことができる。それにより、後の工程で形成する導
電性膜26cと導電性膜26bとの接着性が低下するこ
とを防ぐことができる。
【0065】次に、図15に示すように、導電性膜20
cを堆積した工程と同様の工程により導電性膜(第3導
電性膜)26cとなる、たとえばタンタル膜を堆積し、
導電性膜26a、26bおよび導電性膜26cを合わせ
てバリア導体膜26とする。なお、本実施の形態1にお
いては、導電性膜26cとしてタンタル膜を例示する
が、タンタルを約80重量パーセント以上含む合金膜で
あってもよい。導電性膜26cとして、タンタル膜また
はタンタルを約80重量パーセント以上含む合金膜を用
いることで、導電性膜26cと次の工程で導電性膜26
cの表面に形成する銅膜との界面において、エレクトロ
マイグレーションに起因する剥離が生じることを防ぐこ
とができる。
【0066】本実施の形態1においては、バリア導体膜
26としてチタン、窒化チタンおよびタンタルからなる
積層膜を用いている。そのため、前記したバリア導体膜
20と同様に、熱処理によるストレスを印加されても、
埋め込み配線23と後の工程で形成される埋め込み配線
28との間の導通歩留りを維持することができる。ま
た、バリア導体膜26をチタン膜、窒化チタン膜および
タンタル膜からなる積層膜で構成しているので、後の工
程であるCMP工程における研磨性と、埋め込み配線2
8の主導電層である銅膜との接着性とを両立することが
可能になる。
【0067】さらに、本実施の形態1においては、バリ
ア導体膜26の最上層である導電性膜26cをタンタル
膜により構成しているので、次の工程にてシード膜27
aである銅膜を形成する際に、その銅膜がバリア導体膜
26を形成した際の残留熱により凝集することを防ぐこ
とができる。シード膜27aの凝集を防ぐことにより、
その後の工程にて導電性膜27bである銅膜を電界めっ
き法にて形成する際に、接続孔25aおよび配線溝25
bの内部においてボイドの発生を抑制することが可能と
なる。また、ボイドの発生を抑制することにより、接続
孔25aの内部、配線溝25bの内部、およびバリア導
体膜26と埋め込み配線23との界面における導通不良
の発生を防ぐことができる。
【0068】次に、図16に示すように、シード膜21
aを堆積した工程と同様の工程において、シード膜(第
4導電性膜)27aとなる、たとえば銅膜または銅合金
膜を堆積する。このシード膜27aを銅合金膜とする場
合には、その合金中にCuを約80重量パーセント程度
以上含むようにする。本実施の形態においては、シード
膜27aの堆積に長距離スパッタリング法を用いる場合
を例示するが、イオン化スパッタリング法を用いてもよ
い。また、シード膜27aの堆積はCVD法によって行
ってもよく、図4に示したチャンバのように、CVD成
膜ユニットがバリア導体膜26の形成室と結合していれ
ば高真空状態を維持できるので、堆積したバリア導体膜
26の表面が酸化することを防ぐことができる。
【0069】次に、図17に示すように、導電性膜21
bを堆積した工程と同様の工程において、接続孔25a
および配線溝25bを埋め込む導電性膜(第4導電性
膜)27bとなる、たとえば銅膜を形成し、この導電性
膜27bとシード膜27aとを合わせて積層膜27とす
る。導電性膜27bの形成に電解めっき法を用いた場
合、導電性膜27bの成長速度を電気的に制御できるの
で、接続孔25aおよび配線溝25bの内部における導
電性膜27bのカバレージを向上することができる。な
お、本実施の形態においては、導電性膜27bの堆積に
電解めっき法を用いる場合を例示しているが、無電解め
っき法を用いてもよい。無電解めっき法を用いた場合、
電界印加を必要としないので、電界印加に起因する半導
体基板1のダメージを、電解めっき法を用いた場合より
も低減することができる。
【0070】また、導電性膜27bを形成する工程に続
けて、アニール処理によってその銅膜を流動化させるこ
とにより、導電性膜27bの接続孔25aおよび配線溝
25bへの埋め込み性をさらに向上させることもでき
る。
【0071】次に、図18に示すように、絶縁膜24d
上の余分なバリア導体膜26および積層膜27を除去
し、接続孔25aおよび配線溝25bの内部にバリア導
体膜26および積層膜27を残すことで埋め込み配線2
8を形成する。バリア導体膜26および積層膜27の除
去は、CMP法を用いた研磨により行う。
【0072】続いて、たとえば0.1%アンモニア水溶
液と純水とを用いた2段階のブラシスクラブ洗浄によ
り、半導体基板1の表面に付着した研磨砥粒および銅を
除去して、本実施の形態の半導体集積回路装置を製造す
る。
【0073】なお、埋め込み配線28の上部に、絶縁膜
24および埋め込み配線28と同様の絶縁膜および埋め
込み配線を形成して、さらに多層に構成してもよい。
【0074】(実施の形態2)本実施の形態2は、前記
実施の形態1において、図5および図13を用いて説明
した導電性膜20aおよび26aを、たとえば化学的に
チタンが過剰な窒化チタン(TiNx)膜とした半導体
集積回路装置の製造方法に本発明を適用したものであ
る。その他の部材および製造工程は前記実施の形態1と
同様であるので、それら同様の部材および工程について
の説明は省略する。
【0075】本実施の形態2の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記実施の形態1において図1〜図18を用
いて示した工程とほぼ同様であるが、前記実施の形態1
において図5および図13を用いて説明した導電性膜2
0aおよび26aを、たとえば化学的にチタンが過剰な
窒化チタン(TiNx)膜とするものである。このTi
x膜は、図4に示すチャンバ内にて、アルゴンおよび
窒素の混合雰囲気中にて反応性スパッタリング法よって
堆積するが、この時の窒素の分圧比は、前記実施の形態
1において導電性膜20bおよび26bを堆積した時よ
りも低く設定する。また、本実施の形態においては、そ
のTiNx膜を反応性スパッタリング法にて堆積する場
合を例示しているが、無機または有機材料を用いたCV
D法により堆積してもよい。CVD法を用いた場合、た
とえば無機材料としては四塩化チタン(TiCl4)お
よびアンモニア(NH3)の混合雰囲気を例示できる。
さらに、CVD法を用いた場合、図4に示したチャンバ
のように、CVD成膜ユニットがCu膜形成室と結合し
ていれば高真空状態を維持できるので、堆積したTiN
x膜の表面が酸化することを防ぐことができる。それに
より、導電性膜20aであるTiNx膜と導電性膜20
bとの接着性、および導電性膜26aであるTiNx
と導電性膜26bとの接着性が低下することを防ぐこと
が可能となる。
【0076】本実施の形態2においては、導電性膜20
aおよび26aとしてTiNx膜を用いている。TiNx
膜はチタン膜より研磨性に優れるので、導電性膜20a
および26aとしてチタン膜を用いた場合よりも、CM
P法による研磨を容易にすることができる。
【0077】また、導電性膜20aとしてTiNx膜を
用いた場合、その膜中に窒素原子と未結合のチタン原子
が含まれているため、導電性膜20aと絶縁膜18であ
るSiOF膜との接着強度を高めることができる。その
ため、後の工程である、配線溝19内に埋め込み配線2
3を形成する際の熱処理工程およびCMP工程中におい
て、絶縁膜18と導電性膜20aとの界面で剥離が生じ
ることを防ぐことができる。絶縁膜18と導電性膜20
aとの界面での剥離を防ぐことにより、熱処理工程およ
びCMP工程中において、導電性膜20aとプラグ16
との界面にかかるストレスを低減することができる。よ
って、プラグ16と埋め込み配線23との間の導通不良
を低減することが可能となる。
【0078】さらに、導電性膜26aとしてTiNx
を用いた場合は、その膜中に含まれる窒素原子と未結合
のチタン原子が、その下部にある埋め込み配線23の主
導電層である銅膜と合金化反応する。そのため、埋め込
み配線23,28の接着性を向上することができる。埋
め込み配線23,28の接着性が向上することによっ
て、接続孔25aにおける導通歩留りを向上することが
できる。また、導電性膜26a中に窒素原子と未結合の
チタン原子が含まれているため、導電性膜20aとして
TiNx膜を用いた場合と同様に、導電性膜26aと絶
縁膜24cおよび24dであるSiOF膜との接着強度
を高めることができる。そのため、配線溝19内に埋め
込み配線28を形成する際の熱処理工程およびCMP工
程において、絶縁膜24c,24dと導電性膜26aと
の界面で剥離が生じることを防ぐことができる。絶縁膜
24c,24dと導電性膜26aとの界面での剥離を防
ぐことにより、埋め込み配線28を形成する過程の熱処
理工程およびCMP工程中において、導電性膜26aと
埋め込み配線23との界面にかかるストレスを低減する
ことができる。よって、埋め込み配線23,28の間の
導通不良を低減することが可能となる。
【0079】(実施の形態3)本実施の形態3は、前記
実施の形態1または2において、図7および図15を用
いて説明した導電性膜20cおよび26cの下層に、た
とえば窒化タンタル膜を形成する半導体集積回路装置の
製造方法に本発明を適用したものである。その他の部材
および製造工程は前記実施の形態1または2と同様であ
るので、それら同様の部材および工程についての説明は
省略する。
【0080】次に、上記した半導体集積回路装置の製造
方法を図19、20に従って工程順に説明する。
【0081】本実施の形態3の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記実施の形態1において図1〜図6を用い
て示した工程までは同様である。
【0082】その後、図19に示すように、導電性膜2
0bが堆積された半導体基板1の全面に導電性膜(第3
導電性膜)201となる、たとえば窒化タンタル膜を堆
積する。この窒化タンタル膜は、図4に示すチャンバ内
のTa/TaN形成室106内において、反応性スパッ
タリング法よって堆積する。続いて、前記実施の形態1
において図7を用いて説明した工程と同様の工程により
タンタル膜を堆積し、導電性膜20cとする。また、導
電性膜20a、20b、201および20cを合わせて
バリア導体膜20とする。
【0083】窒化タンタル膜は、タンタル膜に比べて銅
に対するバリア性に優れる。本実施の形態3のバリア導
体膜20は、その膜中に窒化タンタル膜である導電性膜
201を含むので、前記実施の形態1において示したバ
リア導体膜20より銅に対するバリア性を向上すること
ができる。そのため、後の工程において形成される埋め
込み配線23の主導電層となる銅が絶縁膜18へ拡散す
ることを前記実施の形態1のバリア導体膜20よりも確
実に防ぐことができるので、本実施の形態3の半導体集
積回路装置の短絡不良を、前記実施の形態1の半導体集
積回路装置より確実に防ぐことが可能となる。
【0084】さらに窒化タンタル膜は、タンタル膜に比
べてCMP工程時の研磨性に優れる。本実施の形態3の
バリア導体膜20は、その膜中に窒化タンタル膜である
導電性膜201を含むので、前記実施の形態1において
示したバリア導体膜20よりCMP法による研磨を容易
にすることができる。そのため、CMP法により埋め込
み配線28を形成する際の研磨マージンを向上すること
が可能となる。
【0085】続いて、導電性膜20cを形成した後の工
程は、前記実施の形態1において図8〜図14を用いて
説明した工程までは同様である。
【0086】次に、図20に示すように、導電性膜20
1を堆積した工程と同様の工程により、導電性膜(第3
導電性膜)202となる、たとえば窒化タンタル膜を堆
積する。続いて、前記実施の形態1において図15を用
いて説明した工程と同様の工程によりタンタル膜を堆積
し、導電性膜26cとする。また、導電性膜26a、2
6b、202および26cを合わせてバリア導体膜26
とする。
【0087】本実施の形態3のバリア導体膜26は、そ
の膜中に窒化タンタル膜である導電性膜202を含むの
で、前記実施の形態1において示したバリア導体膜26
より銅に対するバリア性を向上することができる。その
ため、後の工程において形成される埋め込み配線28の
主導電層となる銅が、絶縁膜24へ拡散することを前記
実施の形態1のバリア導体膜26よりも確実に防ぐこと
ができるので、本実施の形態3の半導体集積回路装置の
短絡不良を、前記実施の形態1の半導体集積回路装置よ
り確実に防ぐことが可能となる。
【0088】また、本実施の形態3のバリア導体膜20
は、その膜中に窒化タンタル膜である導電性膜202を
含むので、前記実施の形態1において示したバリア導体
膜26よりCMP法による研磨を容易にすることができ
る。そのため、CMP法により埋め込み配線28を形成
する際の研磨マージンを向上することが可能となる。
【0089】その後、前記実施の形態1において図16
〜図18を用いて説明した工程と同様の工程により、本
実施の形態3の半導体集積回路装置を製造する。
【0090】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0091】たとえば、前記実施の形態1においては、
バリア導体膜中に窒化チタン膜を含む場合について例示
したが、窒化タングステン膜としてもよい。
【0092】また、たとえば、前記実施の形態1におい
ては、タンタル膜を反応性スパッタリング法よって堆積
する場合について例示したが、無機または有機材料を用
いたCVD法を用いてもよい。
【0093】また、たとえば、前記実施の形態3におい
ては、窒化タンタル膜を反応性スパッタリング法よって
堆積する場合について例示したが、無機または有機材料
を用いたCVD法を用いてもよい。
【0094】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、ダマシン法を用いた配線形成プロセスにより製造す
る、たとえばロジックLSIをはじめとした各種LSI
などへの適用が可能である。
【0095】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。 (1)本発明によれば、フッ素を添加した絶縁膜中に形
成された埋め込み配線およびプラグのバリア導体膜の最
下層がチタン膜で構成されるので、その絶縁膜とバリア
導体膜との接着性を向上することができる。 (2)本発明によれば、埋め込み配線およびプラグのバ
リア導体膜の最上層がタンタル膜で構成されるので、埋
め込み配線およびプラグを構成するバリア導体膜と主導
電層となる銅膜との接着性を向上することができる。 (3)本発明によれば、プラグの最下層を構成するバリ
ア導体膜となる積層膜をチタン膜を下層部とした積層膜
とし、そのチタン膜とプラグの下層に形成された埋め込
み配線の主導電層である銅系の材料との合金化反応を進
めるので、プラグとそのプラグの下層に形成された埋め
込み配線との接着性を向上することができる。 (4)本発明によれば、埋め込み配線およびプラグのバ
リア導体膜の最上層のタンタル膜が低温で形成されるの
で、バリア導体膜の形成時の残留熱により埋め込み配線
の主導電層となる銅膜が凝集することによる、接続孔お
よび配線溝の内部でのボイドの発生を抑制することがで
きる。 (5)本発明によれば、埋め込み配線およびプラグを構
成するバリア導体膜と主導電層となる銅膜との接着性が
向上するので、埋め込み配線とプラグの導通不良および
埋め込み配線とプラグとの界面における導通不良を防ぐ
ことができる。 (6)本発明によれば、埋め込み配線とプラグの導通不
良および埋め込み配線とプラグとの界面における導通不
良を防ぐことができるので、半導体集積回路装置の歩留
りおよび信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法の一例を示した要部断面図である。
【図2】図1に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図3】図2に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造に用いる装置のチャンバ構成図である。
【図5】図3に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図6】図5に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図7】図6に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図8】図7に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図9】図8に続く半導体集積回路装置の製造工程中の
要部断面図である。
【図10】図9に続く半導体集積回路装置の製造工程中
の要部断面図である。
【図11】図10に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図13】図12に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図14】図13に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図15】図14に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図16】図15に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図17】図16に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図18】図17に続く半導体集積回路装置の製造工程
中の要部断面図である。
【図19】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法の一例を示した要部断面図である。
【図20】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法の一例を示した要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 4 酸化シリコン膜 5 酸化シリコン膜 6 素子分離溝 7 p型ウェル 9 ゲート酸化膜 10 ゲート電極 11a キャップ絶縁膜 11b サイドウォールスペーサ 12 n-型半導体領域 13 n+型半導体領域 14 絶縁膜 15 接続孔 16 プラグ 16a バリア導体膜 16b 導電性膜 17 エッチストッパ膜 18 絶縁膜 19 配線溝(溝部) 20 バリア導体膜 20a 導電性膜(第1導電性膜) 20b 導電性膜(第2導電性膜) 20c 導電性膜(第3導電性膜) 21 積層膜 21a シード膜(第4導電性膜) 21b 導電性膜(第4導電性膜) 23 埋め込み配線 24 絶縁膜 24a バリア絶縁膜 24b 絶縁膜 24c エッチストッパ膜 24d 絶縁膜24d 25a 接続孔(溝部) 25b 配線溝(溝部) 26 バリア導体膜 26a 導電性膜(第1導電性膜) 26b 導電性膜(第2導電性膜) 26c 導電性膜(第3導電性膜) 27 積層膜 27a シード膜(第4導電性膜) 27b 導電性膜(第4導電性膜) 28 埋め込み配線 101 搬送室 102 ロード/アンロード室 103 脱ガス室 104 プリクリーン室 105 Ti/TiN形成室 106 Ta/TaN形成室 107 Cu形成室 108 スリットバルブ 201 導電性膜(第3導電性膜) 202 導電性膜(第3導電性膜) Qn nチャネル型MISFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 憲輔 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 宮▲崎▼ 博史 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F033 HH04 HH11 HH18 HH21 HH25 HH27 HH28 HH29 HH30 HH32 HH33 HH34 JJ01 JJ11 JJ18 JJ19 JJ21 JJ32 JJ33 JJ34 KK01 KK11 KK18 KK21 KK32 KK33 KK34 LL09 MM01 MM02 MM07 MM08 MM12 MM13 NN06 NN07 PP03 PP04 PP09 PP11 PP15 PP16 PP21 PP27 PP28 QQ09 QQ11 QQ25 QQ37 QQ48 QQ73 QQ75 QQ93 QQ98 RR04 RR06 RR11 SS11 SS15 TT02 VV06 XX02 XX13 XX14 XX24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半導体素子が形成された半導体基
    板の主面上に絶縁膜を堆積する工程、(b)前記絶縁膜
    をエッチングすることによって溝部を形成する工程、
    (c)前記溝部の内部を含む前記絶縁膜の上部に第1導
    電性膜を堆積する工程、(d)前記溝部の内部を含む前
    記第1導電性膜の表面に第2導電性膜を堆積する工程、
    (e)前記溝部の内部を含む前記第2導電性膜の表面に
    第3導電性膜を堆積する工程、(f)前記溝部の内部を
    含む前記第3導電性膜の表面に、前記溝部を埋め込む第
    4導電性膜を形成する工程、(g)前記溝部の外部の前
    記第1導電性膜、前記第2導電性膜、前記第3導電性膜
    および前記第4導電性膜を化学的および機械的に研磨し
    て、前記溝部内に前記第1導電性膜、前記第2導電性
    膜、前記第3導電性膜および前記第4導電性膜を残すこ
    とにより配線を形成する工程、を含み、前記第1導電性
    膜はチタン膜または化学量的にチタンが過剰な窒化チタ
    ン膜を含み、前記第2導電性膜は窒化チタン膜または窒
    化タングステン膜を含み、前記第3導電性膜はタンタル
    膜またはタンタル膜と窒化タンタル膜とからなる積層膜
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 (a)半導体素子が形成された半導体基
    板の主面上に絶縁膜を堆積する工程、(b)前記絶縁膜
    をエッチングすることによって溝部を形成する工程、
    (c)前記溝部の内部を含む前記絶縁膜の上部にバリア
    導体膜を堆積する工程、(d)前記溝部の内部を含む前
    記バリア導体膜の表面に、前記溝部を埋め込む第4導電
    性膜を形成する工程、(e)前記溝部の外部の前記バリ
    ア導体膜および前記第4導電性膜を化学的および機械的
    に研磨して、前記溝部内に前記バリア導体膜および前記
    第4導電性膜を残すことにより配線を形成する工程、を
    含み、前記絶縁膜はフッ素を添加した酸化シリコン膜を
    含み、前記バリア導体膜の最下層はチタン膜または化学
    量的にチタンが過剰な窒化チタン膜を含むことを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)半導体素子が形成された半導体基
    板の主面上に絶縁膜を堆積する工程、(b)前記絶縁膜
    をエッチングすることによって溝部を形成する工程、
    (c)前記溝部の内部を含む前記絶縁膜の上部に第1導
    電性膜を堆積する工程、(d)前記溝部の内部を含む前
    記第1導電性膜の表面に第2導電性膜を堆積する工程、
    (e)前記溝部の内部を含む前記第2導電性膜の表面に
    第3導電性膜を堆積する工程、(f)前記溝部の内部を
    含む前記第3導電性膜の表面に、前記溝部を埋め込む第
    4導電性膜を形成する工程、(g)前記溝部の外部の前
    記第1導電性膜、前記第2導電性膜、前記第3導電性膜
    および前記第4導電性膜を化学的および機械的に研磨し
    て、前記溝部内に前記第1導電性膜、前記第2導電性
    膜、前記第3導電性膜および前記第4導電性膜を残すこ
    とにより配線を形成する工程、を含み、前記第1導電性
    膜はチタン膜または化学量的にチタンが過剰な窒化チタ
    ン膜を含み、前記第2導電性膜は窒化チタン膜または窒
    化タングステン膜を含み、前記第3導電性膜はタンタル
    膜またはタンタル膜と窒化タンタル膜とからなる積層膜
    を含み、前記第4導電性膜は銅を主成分として含むこと
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 (a)半導体素子が形成された半導体基
    板の主面上に絶縁膜を堆積する工程、(b)前記絶縁膜
    をエッチングすることによって溝部を形成する工程、
    (c)前記溝部の内部を含む前記絶縁膜の上部に第1導
    電性膜を堆積する工程、(d)前記溝部の内部を含む前
    記第1導電性膜の表面に第2導電性膜を堆積する工程、
    (e)前記溝部の内部を含む前記第2導電性膜の表面に
    第3導電性膜を堆積する工程、(f)前記溝部の内部を
    含む前記第3導電性膜の表面に、前記溝部を埋め込む第
    4導電性膜を形成する工程、(g)前記溝部の外部の前
    記第1導電性膜、前記第2導電性膜、前記第3導電性膜
    および前記第4導電性膜を化学的および機械的に研磨し
    て、前記溝部内に前記第1導電性膜、前記第2導電性
    膜、前記第3導電性膜および前記第4導電性膜を残すこ
    とにより配線を形成する工程、を含み、前記絶縁膜はフ
    ッ素を添加した酸化シリコン膜を含み、前記第1導電性
    膜はチタン膜または化学量的にチタンが過剰な窒化チタ
    ン膜を含み、前記第2導電性膜は窒化チタン膜または窒
    化タングステン膜を含み、前記第3導電性膜はタンタル
    膜またはタンタル膜と窒化タンタル膜とからなる積層膜
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 (a)半導体素子が形成された半導体基
    板の主面上に絶縁膜を堆積する工程、(b)前記絶縁膜
    をエッチングすることによって溝部を形成する工程、
    (c)前記溝部の内部を含む前記絶縁膜の上部に第1導
    電性膜を堆積する工程、(d)前記溝部の内部を含む前
    記第1導電性膜の表面に第2導電性膜を堆積する工程、
    (e)前記溝部の内部を含む前記第2導電性膜の表面に
    第3導電性膜を堆積する工程、(f)前記溝部の内部を
    含む前記第3導電性膜の表面に、前記溝部を埋め込む第
    4導電性膜を形成する工程、(g)前記溝部の外部の前
    記第1導電性膜、前記第2導電性膜、前記第3導電性膜
    および前記第4導電性膜を化学的および機械的に研磨し
    て、前記溝部内に前記第1導電性膜、前記第2導電性
    膜、前記第3導電性膜および前記第4導電性膜を残すこ
    とにより配線を形成する工程、を含み、前記絶縁膜はフ
    ッ素を添加した酸化シリコン膜を含み、前記第1導電性
    膜はチタン膜または化学量的にチタンが過剰な窒化チタ
    ン膜を含み、前記第2導電性膜は窒化チタン膜または窒
    化タングステン膜を含み、前記第3導電性膜はタンタル
    膜またはタンタル膜と窒化タンタル膜とからなる積層膜
    を含み、前記第4導電性膜は銅を主成分として含むこと
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010199601A (ja) * 2006-07-21 2010-09-09 Toshiba Corp 半導体装置
JP2019125754A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 三菱電機株式会社 半導体装置およびその製造方法

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