JP2001337280A - 顕微鏡標本のカバーガラス貼着装置 - Google Patents

顕微鏡標本のカバーガラス貼着装置

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JP2001337280A
JP2001337280A JP2000158913A JP2000158913A JP2001337280A JP 2001337280 A JP2001337280 A JP 2001337280A JP 2000158913 A JP2000158913 A JP 2000158913A JP 2000158913 A JP2000158913 A JP 2000158913A JP 2001337280 A JP2001337280 A JP 2001337280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理ステーションにセットされたスライドガ
ラス(検体)に確実にカバーガラスを貼着することがで
き、封入ミスのない信頼性の高いカバーガラス貼着装置
を提供する。 【解決手段】 ステーションA、B、C、D間で順次ス
ライドガラス10を移送し、取り出し手段、分注手段、
カバーガラスの貼着手段及び収納手段を自動制御して顕
微鏡標本を作成する制御部を備えた顕微鏡標本のカバー
ガラス貼着装置である。ホルダ52に収納されているカ
バーガラス50の枚数が減ってきた際には、ホルダ内に
収納されているカバーガラスの枚数と各ステーションに
供給されているカバーガラスを貼着する前のスライドガ
ラスの枚数を確認して、ステーションに引き出されたす
べてのスライドガラスがカバーガラスによって封入処理
されるように制御する。また、カバーガラスの封入速度
を遅く設定した場合でステーションでの待ち時間が長く
検体が乾いてしまうような場合には、カバーガラスの封
入処理の経過をみながら新たにスライドガラスを引き上
げるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顕微鏡標本のカバー
ガラス貼着装置に関し、より詳細にはカバーガラスの供
給部におけるカバーガラスの残量に応じて的確にカバー
ガラスの貼着操作を行うことができ、また高品質のカバ
ーガラスの貼着を行うことができる顕微鏡標本のカバー
ガラス貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡標本のカバーガラス貼着装置は、
患者から取り出した組織片を試料として顕微鏡標本を形
成するといった場合に使用する装置である。顕微鏡標本
はスライドガラスの表面に、薄くカットした試料を貼着
し、脱脂、染色処理を施した後、試料の上に封入剤を分
注し、この封入剤の上にカバーガラスをのせカバーガラ
スを固着して形成する。カバーガラスは封入剤に含まれ
ている溶剤が蒸発することによって固化し、試料を封止
するように固着される。
【0003】試料が貼着されたスライドガラスは、図9
に示すように、バスケット12内に並列に離間させて収
納し、透徹剤が入れられているバスケット容器14に収
納して試料が透徹剤に浸漬した状態で装置にセットされ
る。バスケット12内にスライドガラス10を整列して
収納することにより1枚ずつスライドガラス10を上方
に引き出すことができ、引き出し前の状態では試料を透
徹剤に浸漬しておくことによって試料が乾くことを防止
できるようになっている。
【0004】カバーガラス貼着装置では、バスケット容
器14内で試料が透徹剤に浸漬されている状態から1枚
ずつスライドガラス10を引き上げた後、分注工程、カ
バーガラス貼着工程を経て、カバーガラスによって試料
が封入された顕微鏡標本を自動的に作成する。カバーガ
ラス貼着装置には、これらの分注、カバーガラス貼着等
の処理を行うため複数の処理ステーションが配置され、
各処理ステーションにスライドガラスが順次移送され顕
微鏡標本が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように複数の処
理ステーションを配置し、順次処理を施して顕微鏡標本
を形成する方法は、処理ステーションごとに操作内容を
分けることによって効率的に顕微鏡標本を作成できると
いう利点がある。しかしながら、処理ステーションを複
数設ける場合は、バスケットから引き上げられて処理ス
テーションにセットされたスライドガラスについては、
必ず封入操作を完了させる必要があり、処理操作の制御
を的確にしなければならない。
【0006】すなわち、バスケットから引き出されて処
理ステーションにセットされた試料のうち封入されない
試料が生じたとすると、その試料については顕微鏡標本
として使用できなくなり、試料を再採取しなければなら
なくなる。また、処理ステーションにセットされてカバ
ーガラスが貼着されたとしても、引き上げ後、封入する
までに時間がかかり過ぎたような場合には、試料が乾い
てしまって確実な処理が施されず、顕微鏡標本として精
度の良い検査ができなくなるという問題が生じる。試料
は再採取が困難であったりするから、カバーガラス貼着
装置では確実に試料を封入することができ精度の良い検
査を行うことができる高度の信頼性が求められる。
【0007】処理ステーションに供給された試料が封入
されないという事態は、試料に貼着するカバーガラスの
供給操作が的確になされない場合、カバーガラスの枚数
が不足して供給できなくなる場合に生じ得る。カバーガ
ラスは100枚〜200枚といった単位でカバーガラス
の供給部に積み重ねてセットされ、1枚ずつ取得して封
入剤が塗布されている試料の上に貼着される。カバーガ
ラスは事前に所定枚数を供給部にセットするのである
が、カバーガラスの枚数をそのつどチェックして枚数を
調整するのは煩雑であるし、不足している場合に新しい
カバーガラスを上にのせていくと、供給部の下側には取
得されないカバーガラスがいつまでも残ってしまい、こ
れらのカバーガラスを使用した場合には不良発生の原因
になることから好ましくない。
【0008】また、カバーガラスを貼着する操作では、
カバーガラスを試料に確実に貼着できるようにするため
カバーガラスをゆっくりと貼着し、封入部分に空気が混
入したりしないように高品質の封入操作を行う場合があ
る。この場合には、カバーガラスの貼着にある程度の時
間がかかるから、処理ステーションに引き上げられたス
ライドガラスが封入処理されるまでに時間がかかり試料
が乾いてしまうといった問題がある。
【0009】そこで、本発明はこれらの問題点を解消す
べくなされたものであり、カバーガラスの不足による封
入ミスを防止して確実に試料の封入操作を行うことがで
き、また、試料の乾き等による不良封入を防止して、信
頼性の高い封入操作を行うことができるカバーガラス貼
着装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、透徹剤に浸
漬して容器に収納された試料が貼着されているスライド
ガラスを、スライドガラスの取り出し手段により容器か
ら取り出してセットするステーションと、分注手段によ
りスライドガラスに封入剤を分注するステーションと、
カバーガラスを重ねて収納するホルダ及びホルダからカ
バーガラスを取得する操作ごとにホルダに収納されてい
るカバーガラスの枚数を検知する検知手段を備えたカバ
ーガラスの貼着手段により、ホルダからカバーガラスを
取得して封入剤が分注された試料にカバーガラスを貼着
するステーションと、試料が封入されたスライドガラス
を収納手段により収納部に収納するステーションとを備
え、搬送手段を制御して前記各ステーション間で順次ス
ライドガラスを移送すると共に、前記取り出し手段、分
注手段、カバーガラスの貼着手段及び収納手段を自動制
御して顕微鏡標本を作成する制御部とを備えた顕微鏡標
本のカバーガラス貼着装置において、前記制御部が、前
記検知手段により検知された前記ホルダに収納されてい
るカバーガラスの枚数が前記取り出し手段により取り出
されて前記処理ステーションに供給されているカバーガ
ラスを貼着する前のスライドガラスの枚数と同数になっ
た時点で、前記取り出し手段によってスライドガラスを
制約なしに取り出しする制御から、前記カバーガラスを
貼着するステーション以前のステーションに1枚以上の
カバーガラスを貼着する前のスライドガラスがある場合
には、前記取り出し手段によって新たにスライドガラス
を引き上げる操作を停止する制御に移行して制御するこ
とを特徴とする。
【0011】また、前記制御部が、前記検知手段により
検知された前記ホルダに収納されているカバーガラスの
残量が少なくとも1枚以上ある状態で、前記カバーガラ
スを貼着するステーション以前の処理ステーションにカ
バーガラスを貼着する前のスライドガラスが1枚もない
場合には、新たに1枚のスライドガラスを取得すべく制
御することを特徴とする。また、前記制御部が、前記検
知手段により、前記ホルダ内のカバーガラスの残量が0
と検知された際に、前記カバーガラスの貼着手段により
カバーガラスを取得する操作を行い、カバーガラスを取
得できた際には、前記取り出し手段により新たに1枚の
スライドガラスを引き上げてカバーガラスを貼着し、前
記カバーガラスの貼着手段によりカバーガラスを取得で
きなかった際には、スライドガラスの引き上げを停止す
べく制御することを特徴とする。また、前記検知手段
が、前記ホルダに対して昇降駆動される昇降アームと、
該昇降アームに付設されて前記カバーガラスを吸着して
支持する吸着パッドとを備え、前記ホルダから前記吸着
パッドによりカバーガラスを吸着して取得する際の前記
昇降アームの取り出し位置と、前記ホルダにカバーガラ
スが収納されていない状態で最も下降した際の前記昇降
アームの取り出し位置の差からカバーガラスの枚数を検
知するものであることを特徴とする。
【0012】また、前記顕微鏡標本のカバーガラス貼着
装置において、前記制御部が、前記カバーガラスの貼着
速度を遅くする高品質モードにおいては、前記取り出し
手段によってスライドガラスを制約なしに取り出しする
制御から、前記カバーガラスを貼着するステーション以
前のステーションに1枚以上のカバーガラスを貼着する
前のスライドガラスがある場合には、新たにスライドガ
ラスを引き上げることを停止し、前記カバーガラスを貼
着するステーション以前のステーションに1枚もカバー
ガラスを貼着する前のスライドガラスがない場合には、
該カバーガラスを貼着するステーションにおけるカバー
ガラスの封入処理操作の経過にしたがって前記取り出し
手段によりスライドガラスを新たに引き上げる制御に移
行して制御することを特徴とする。また、前記カバーガ
ラスを貼着するステーションにおいて、カバーガラスの
封入処理が完了した際には、前記取り出し手段により新
たにスライドガラスを取り出すことを許容するととも
に、カバーガラスを封入処理開始してから次のスライド
ガラスを取り出す待ち時間が経過した際にも前記取り出
し手段により新たにスライドガラスを取り出すことを許
容すべく制御することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明
に係るカバーガラス貼着装置の全体構成を示す斜視図で
ある。20はカバーガラス貼着装置の前面に開閉可能に
設けたフードである。フード20を開いた装置の内部に
は、透徹剤に浸漬されているスライドガラスをバスケッ
ト容器内から1枚ずつ引き上げ、スライドガラスに封入
剤を分注し、カバーガラスを貼着し、スライドガラスを
収納部に収納する各処理を施すための処理ステーション
が配置されている。22はカバーガラス貼着装置の本体
の前面下部に設けた開閉扉、24は封入剤を収納したボ
トルをセットするセット台、26は操作パネルである。
封入処理を行うスライドガラスは、バスケット容器に収
納した状態で開閉扉22を開けて本体内にセットする。
【0014】図2は、カバーガラス貼着装置の本体内に
配置されている各処理ステーションの構成を示す斜視図
である。同図で、30はスライドガラスをバスケット容
器(不図示)内から上方に引き上げ、第1ステーション
Aにセットする操作を行う取り出し機構部である。この
取り出し機構部30には、バスケット容器内に起立して
収納されているスライドガラスの上端縁をチャックして
支持する取得機構としての吸着部31と、吸着部31を
支持する取得アーム32と、取得アーム32を昇降駆動
するモータが設けられている。取得アーム32には、取
得アーム32の昇降移動とともにガイド溝33内をガイ
ド移動するガイドロッド34が設けられ、取得アーム3
2が上位置まで上昇した際に、ガイドロッド34とガイ
ド溝33の作用によって取得アーム32が鉛直方向から
水平方向に倒れるようになっている。吸着部31は第1
ステーションAの手前側で昇降移動し、上位置でスライ
ドガラスを水平方向に倒すことにより第1ステーション
Aにスライドガラスをセットする。
【0015】第1ステーションAの横位置には、第1ス
テーションAと並列に第2ステーションBが配置され、
さらに第3ステーションC、第4ステーションDが等間
隔に並列して配置される。スライドガラス10は第1ス
テーションAから第4ステーションDまで順送りされる
が、スライドガラス10を順送りする搬送手段は各セッ
ト部の下側に配置した搬送プレート36の作用によるも
のである。搬送プレート36は移動側面方向から見て、
ロの字形の軌跡を描くように移動してスライドガラスを
次のステーションへ移送する。すなわち、搬送プレート
36は、下位置からスライドガラス10の側縁をフック
する位置まで上昇し、前進方向に定寸移動して支持体上
でスライドガラス10を次のステーションまで前進さ
せ、前進位置で下位置に下降し、次に後退位置まで定寸
で戻り移動して元位置に復帰する動作を繰り返す。
【0016】第2ステーションBは、スライドガラス1
0に封入剤を分注するステーションである。38は分注
ノズル、40は封入剤の固化を防止する溶剤が入れられ
た容器、42は廃液トレイである。分注ノズル38はス
ライドガラス10の上方に移動して一定量の封入剤を滴
下する。分注ノズル38は分注開始前においては容器4
0に先端を挿入して封入剤が固化しないようにし、分注
後は廃液トレイ42の上方で除去部材にノズルの先端を
接触させてノズルの先端に付着している液滴を除去す
る。これらの操作は、スライドガラス10に分注する封
入剤の分量のばらつきを抑えるためのものである。
【0017】第3ステーションCは、封入剤が分注され
たスライドガラス10にカバーガラス50を貼着するス
テーションである。52はカバーガラス50を積層して
収納するホルダ、54はカバーガラス50をエア吸着す
る吸着パッドである。56は吸着パッド54とともに移
動する回動アームであり、ホルダ52内からカバーガラ
ス50を取り出す際にわずかに回動して、カバーガラス
50を湾曲させることでカバーガラス50を1枚ずつ確
実に取り出せるようにしたものである。また、回動アー
ム56はカバーガラス50を貼着する際に、カバーガラ
ス50を傾けてカバーガラス50を一端側からスライド
ガラス10に当接して空気を追い出すようにして貼着す
る作用をなす。58は昇降アームであり、ホルダ52か
らカバーガラス50を取り出し、カバーガラス50を貼
着する操作に合わせて昇降駆動される。
【0018】図3、4はカバーガラス50をホルダ52
から取得してスライドガラス10に貼着する機構部分の
右側面図及び左側面図である。60は昇降アーム58を
昇降駆動する昇降モータであり、プーリ62との間に掛
け渡したワイヤ64に昇降アーム58を係止し、スライ
ドガイド66にガイドされて昇降アーム58が昇降す
る。68は回動アーム56を回動駆動するためのモータ
である。モータ68と回動アーム56とは、モータ68
の出力軸に取り付けたプーリ68と昇降アーム58の前
端側に配置したプーリ70a、70b、70cとの間に
掛け渡したワイヤ72を介して連携する。プーリ70b
の軸は回動アーム56の支持軸と連結し、プーリ70b
が回動することにより回動アーム56が軸56aを支点
として揺動する。
【0019】図5は、ホルダ52からカバーガラス50
を吸着して取得する操作を示す。図5(a)は、ホルダ5
2の上方に吸着パッド54が位置している状態である。
図5(b)は、昇降アーム58が下降し吸着パッド54が
最上位のカバーガラス50を吸着した状態である。この
状態では、回動アーム56は鉛直方向を向いている。図
5(c)は、ホルダ52からカバーガラス50を持ち上げ
て取得する状態を示す。カバーガラス50を取得する際
には、吸着パッド54でカバーガラス50を吸着した状
態で回動アーム56を回動させてカバーガラス50を一
方側から持ち上げるようにする。カバーガラス50を斜
めに持ち上げるのは、積み重ねられているカバーガラス
50のうち最上位の1枚だけを取得するためである。ホ
ルダ52の底面52aは傾斜面に形成されているが、こ
れは回動アーム56を回動してカバーガラス50を取得
する際にカバーガラス50が湾曲されやすくするためで
ある。
【0020】74はカバーガラス50を斜めに持ち上げ
た際にカバーガラス50の端部を当接させるカバーガラ
ス押さえである。このカバーガラス押さえ74はカバー
ガラス50を斜めに持ち上げた際にカバーガラス50の
端部に当接してカバーガラス50に歪みを生じさせる作
用を有する。カバーガラス50に歪みを起こさせること
によって、取得するカバーガラス50に下面にカバーガ
ラス50が付着して引き上げられた際でも、余分のカバ
ーガラス50を剥離させて落とすことができ、カバーガ
ラス50を確実に1枚ずつ取得することができる。
【0021】図6はホルダ52からカバーガラス50を
取得する状態と、スライドガラス10にカバーガラス5
0を貼着する状態のホルダ52の位置を示す。図6(a)
はホルダ52が昇降アーム58に正対し、ホルダ52か
らカバーガラス50を取得する状態であり、図6(b)
は、ホルダ52が水平面内で退避位置に回動し、スライ
ドガラス10にカバーガラス50を貼着する状態であ
る。ホルダ52が退避位置に移動したところで、昇降ア
ーム58を下降させ、試料にカバーガラス50を貼着す
る。図5(c)に示すように、カバーガラス50はスライ
ドガラス10の上面に対して斜めに支持されているか
ら、この状態でスライドガラス10の上面に接触させ、
回動アーム56の位置を徐々にもとに戻すようにするこ
とで、カバーガラス50が先端側から徐々に貼着され、
空気を巻き込まずに貼着することができる。
【0022】第4ステーションDは、カバーガラス50
が貼着され試料が封入されたスライドガラス10を収納
部へ搬送するステーションである。本実施形態のカバー
ガラス貼着装置では、封入処理後のスライドガラス10
は上下に所定間隔で桟部を設けたラックに収納するよう
に構成している。ラックは桟部のピッチに合わせて上下
方向にピッチ移動され、第4ステーションDからピック
アップされたスライドガラス10はラックに1枚ずつ挿
入して収納される。
【0023】以上説明した構成によりカバーガラス貼着
装置は、第1ステーションAから第4ステーションDま
でスライドガラス10を順送りしながら、自動的に試料
を封入し顕微鏡標本を作製することができる。これらの
封入処理は制御部により各部の動作を有機的に制御して
自動的に的確な処理がなされるように構成されている。
すなわち、バスケットからスライドガラス10を引き上
げる操作は各ステーションにセットされているスライド
ガラス10の移送操作とタイミングを合わせて行われる
し、分注、カバーガラスの貼着といった各処理ステーシ
ョンにおける操作も、各処理ステーションごとにタイミ
ングを合わせて動作するように制御される。
【0024】図7は制御部による制御のうち、ホルダ5
2に収納されているカバーガラス50の残量を監視して
バスケット容器からスライドガラス10(検体)を引き
上げる動作を制御する制御フロー図を示す。すなわち、
ホルダ52にカバーガラス50が十分な枚数残っている
場合には、バスケット容器からスライドガラス10を引
き上げる操作は通常のタイミング通り行えばよく、スラ
イドガラス10の引き上げ操作がとくに制限されること
はないが、カバーガラス50の枚数が減ってきたとき
は、スライドガラス10(検体)の引き上げを注意して
行わなくてはならない。スライドガラス10をバスケッ
ト容器から引き上げて処理ステーションに移したもの
の、カバーガラス50が不足して封入することができな
いという事態が生じることは避けなければならないから
である。
【0025】以下では、図7に示すフロー図にしたがっ
て、本実施形態のカバーガラス貼着装置の制御方法を説
明する。ステップS1は、カバーガラスを吸着パッドで
吸着支持した状態で、封入剤が滴下されている試料の上
にカバーガラスを貼着する処理を実行するステップであ
る。ステップS2は、ホルダに残っているカバーガラス
の残量状態を判断するステップである。このステップS
2ではカバーガラスが十分な枚数残っている状態か、カ
バーガラスの枚数が減ってきてスライドガラスの引き上
げ操作を制限する必要がある状態か、カバーガラスがホ
ルダにほとんど残っていない状態かを判断するステップ
である。
【0026】図7において、ステップS2の判断とし
て、「位置的にカバーガラスがある」、「位置的にカバ
ーガラスが数少ない」、「位置的にカバーガラスがな
い」とあるのは、本実施形態では、ホルダに残っている
カバーガラスの枚数を位置センサによって検知している
ことによる。すなわち、ホルダ52からカバーガラス5
0を取得する際には昇降アーム58が降下して吸着パッ
ド54が最上位のカバーガラス50に当接したところで
カバーガラス50を吸着する。したがって、ホルダ52
にカバーガラス50がない状態での昇降アーム58の位
置(空の位置)をあらかじめ記憶しておき、ホルダ52
からカバーガラス50を取得するごとに昇降アーム58
による取得位置を検知することにより、その位置の差か
らホルダ52に収納されているカバーガラス50の枚数
を知ることができる。
【0027】本実施形態では昇降モータ60にステッピ
ングモータを使用してカバーガラス50を取得するごと
にステップ数を検知し、記憶してある空の位置と個々の
取得位置からカバーガラス50の残存枚数を検知してい
る。もちろん、ステッピングモータに限らず、適宜位置
センサを使用してカバーガラス50の枚数を検知するこ
とができる。ステップS2で「位置的にカバーガラスが
ある」、「位置的にカバーガラスが数少ない」等と判断
しているのは、位置センサによる判定ではカバーガラス
が十分残っている、カバーガラスの枚数が数少なくなっ
ている等の意味である。位置センサによるカバーガラス
の枚数の判断には誤差が生じ得るから、十分な安全性を
見て、カバーガラスを確実に貼着できるように制御する
ことが本制御フローの目的である。
【0028】ステップS2で、「位置的にカバーガラス
がある」と判断する状態は、ホルダ52に十分にカバー
ガラス50が残っている状態で、スライドガラス10は
制約を受けずに通常の引き上げ操作をしてよい状態であ
る。ステップS3は、ステップS2で位置的にカバーガ
ラスがあると判断された場合で、スライドガラス(検
体)を常時引き上げ可とするステップである。常時引き
上げ可とするとは、通常の連続的なスライドガラスの引
き上げ操作を許可する意味であり、次のステップS12
において、スライドガラス(検体)の引き上げ要求がな
される。スライドガラス(検体)の引き上げ操作は、本
制御部とは別のスライドガラスの引き上げ制御によって
制御され、スライドガラスの引き上げタイミングを判断
して引き上げ操作がなされる。
【0029】スライドガラス(検体)の引き上げ要求と
共にカバーガラス50を取得する指令が出され、ステッ
プS13にてカバーガラスの取得時期が判断される。カ
バーガラス50の取得は、スライドガラスにカバーガラ
スを貼着した後、ホルダ52がカバーガラスの取得位置
にまで回動した時点で可とされる。ステップS13でカ
バーガラスの取得が可とされると、ステップS14でカ
バーガラスの取得操作が実行される。このステップS1
4の操作の際にカバーガラス50を取得する位置が検知
され、そのときのカバーガラスの残量状態が次に判断さ
れることになる。そして、ステップS1で、取得したカ
バーガラス50を試料に貼着して封入処理を実行する。
このように、ステップS2でカバーガラスが十分な枚数
残っていると判断された場合は、次々とスライドガラス
(検体)を引き上げてカバーガラスの貼着操作が連続的
になされることになる。
【0030】ところで、ホルダ52に収納されているカ
バーガラス50の枚数が減ってきて、ステップS2で
「位置的にはカバーガラスが数少ない」と判断された場
合には、ステップS4でスライドガラス(検体)を制約
なしに引き上げる操作を不可とする。すなわち、「位置
的にはカバーガラスが数少ない」と判断された場合は、
スライドガラス(検体)を制約なしに引き上げる操作を
いったん停止し、ステップS5でステーションAからス
テーションCの間にカバーガラスを貼着する前のスライ
ドガラスが存在しているか否かを判断する。ステップS
5は、カバーガラス貼着位置、封入剤塗布位置、引き上
げ位置にカバーガラス貼着前のスライドガラス(検体)
があるか否かを判断するステップであり、ステップS5
で、カバーガラスを貼着する前のスライドガラスが少な
くともカバーガラス貼着位置(ステーションC)と封入
剤塗布位置(ステーションB)のどちらかにあった場合
には、次のスライドガラス(検体)の引き上げ要求を出
さず、ステップS13、S14でカバーガラスを取得
し、ステップS1で封入処理を実行する。
【0031】一方、ステップS5で引き上げ位置(ステ
ーションA)からカバーガラス貼着位置(ステーション
C)の間にカバーガラスを貼着する前のスライドガラス
がない場合には、ステップS12でスライドガラスの引
き上げ要求が出され、次のスライドガラス(検体)が引
き上げられ、ステーションAにスライドガラスがセット
される。次いで、ステップS13、ステップS14によ
りカバーガラスを取得し、ステップS1で先に引き上げ
られたスライドガラス(検体)にカバーガラスを貼着す
る。
【0032】ステップS2で、「位置的にはカバーガラ
スが数少ない」と判断されている状態は、ホルダ52に
はカバーガラス50があるが、カバーガラス50の枚数
が少ないため、スライドガラス(検体)の引き上げを制
限しながら封入処理を行うように制御する状態である。
すなわち、カバーガラスの枚数が十分ある場合にスライ
ドガラスを制約なしに引き上げることを許可していた状
態から、スライドガラスの引き上げを制限する状態に切
り換えることを意味する。すなわち、引き上げ位置(ス
テーションA)からカバーガラス貼着位置(ステーショ
ンC)の間にカバーガラスを貼着する以前のスライドガ
ラスがあった場合には、スライドガラス(検体)を新た
に引き上げず、ステーション上にあるスライドガラスの
封入処理が完了するまで待ち、ステーション上に1枚も
スライドガラスがなくなった場合には、スライドガラス
を新たに引き上げて封入処理を施す。
【0033】ステップS2で「位置的にはカバーガラス
が数少ない」と判断する基準の枚数はとくに限定される
ものではないが、少なくとも、引き上げ位置(ステーシ
ョンA)からカバーガラス貼着位置(ステーションC)
の間にカバーガラスが貼着されていないスライドガラス
があった場合には、これらに封入処理を施す必要がある
から、3枚以上と判断できる時点にする必要がある。本
実施形態では封入処理を行うステーションCの前工程と
して、ステーションA、Bの2つのステーションがある
が、ステーションをさらに多段に配置した場合には、ホ
ルダに収納されているカバーガラスの枚数が、封入処理
を施すまでのステーション数と同じ枚数になった時点
で、「位置的にはカバーガラスが数少ない」と判断する
必要がある。安全をみるならば、最少枚数よりも5枚程
度上回っている状態で制限引き上げの状態に切り換える
ようにするのがよい。
【0034】カバーガラスをさらに取得していくと、あ
る時点でカバーガラスの残量が0と検知される時点があ
る。すなわち、ステップS14でカバーガラスを取得し
た際に、当該カバーガラスがホルダに残っている最後の
1枚である場合、当該カバーガラスについては封入処理
(ステップS1)がなされるが、ステップS2では、
「位置的にはカバーガラスがない」と判断される。これ
は、次回のカバーガラスがないという意味である。この
ように判断された場合は、本当にカバーガラスがないこ
とを判断するために、ステップS6でカバーガラスの有
無を検出する。このステップS6は昇降アーム58を下
降させホルダ52内でカバーガラスを取得する操作を行
い、吸着パッド54によってカバーガラスが吸着された
か否かでカバーガラスの有無を判定する。ステップS8
でカバーガラスが有るとわかった場合には、ステップS
12で新たにスライドガラス(検体)を引き上げる要求
が出され、スライドガラス(検体)がステーションに引
き上げられてカバーガラスの貼着操作がなされる。
【0035】一方、ステップS8でカバーガラスが無い
とわかった場合には、ステップS10でカバーガラスを
追加する表示がなされる。すなわち、この場合はホルダ
52にカバーガラスが無くなったということであり、カ
バーガラスを補充することが求められる。したがって、
ホルダ52にカバーガラスが補充されない限り、スライ
ドガラス(検体)の引き上げ操作はなされない。ステッ
プS11は、ホルダ52にカバーガラスを補充してカバ
ーガラスが補充されたことを確認するステップである。
ホルダ52にカバーガラスを補充し、昇降アーム58を
下降させてカバーガラスが収納されていることを確認す
る。ステップS2でカバーガラスの残量状態を判断した
後は、上述した制御にしたがって、引き続きカバーガラ
スの貼着操作がなされる。
【0036】スライドガラス(検体)をバスケット容器
から引き上げてステーションにセットした場合、スライ
ドガラスをステーション上に長時間放置することは好ま
しくない。上述したように、ステップS2で「位置的に
はカバーガラスが数少ない」、もしくは「位置的にはカ
バーガラスがない」と判断した場合に、スライドガラス
(検体)の引き上げを制限し、スライドガラスがステー
ションのどの位置にあるかどうか、カバーガラスが吸着
パッドに吸着されているか否かを判断してから、スライ
ドガラスを引き上げる操作を開始しているのは、ステー
ション上にスライドガラス(検体)が放置されないよう
にし、サイクルタイムは遅くなるものの確実にカバーガ
ラスが貼着されるようにするためである。バスケット容
器内にスライドガラスを浸漬している状態であればスラ
イドガラスの検体が損傷したりすることはない。
【0037】本実施形態の顕微鏡標本のカバーガラス貼
着装置によれば、上述したようにホルダ52内のカバー
ガラスの残量を監視しながらカバーガラスの貼着操作を
行うことによって、ステーションにスライドガラス(検
体)を引き出したもののカバーガラスが不足して封入操
作が行われないといったミスを確実に防止してカバーガ
ラスの貼着操作を行うことが可能になる。また、ホルダ
内でのカバーガラスの残量を監視して制御することによ
り、カバーガラスが残り少なくなったときにのみスライ
ドガラス(検体)の引き上げ操作を制限することで、全
体として効率的なカバーガラスの貼着操作を行うことが
可能になる。また、ホルダ52に供給したカバーガラス
については最後の1枚まで確実に使い切ることができ、
古いカバーガラスがホルダに残るといった問題を解消す
ることが可能になる。
【0038】以上説明した顕微鏡標本のカバーガラス貼
着装置の制御方法は、ホルダ52に収納されているカバ
ーガラスの残量を監視しながらスライドガラスの引き上
げを制御する方法であるが、カバーガラスをゆっくりと
貼着するような場合で処理ステーションに引き出された
検体の待ち時間が長くなることがある場合には、図8に
示す処理フローにしたがって制御する。同図で、ステッ
プS20、S21、S22は、上述したカバーガラスを
監視して制御するフローに対応する。すなわち、ステッ
プS20は上述した検知手段によってカバーガラスの有
無を判断するステップであり、ステップS21はカバー
ガラスが本当にないかどうかを確認するステップであ
り、ステップS22は引き上げ位置(ステーションA)
からカバーガラス貼着位置(ステーションC)の間にカ
バーガラスを貼着する以前のスライドガラスがあるか否
かを判断するステップである。
【0039】上述したように、検知手段によってカバー
ガラスが無しと判断され、カバーガラスの残量が0であ
ったり、引き上げ位置からカバーガラス貼着位置の間に
カバーガラスを貼着する以前のステーションがあった場
合には新たなスライドガラスの引き上げ操作は停止され
る。ホルダ52に収納されているカバーガラス50の残
量が十分ある場合は、制約なくスライドガラスが引き上
げられるが、カバーガラスをゆっくり貼着する操作を選
択できる場合には、ステップS23で高品質モードによ
る操作を行うか否かが判断される。すなわち、カバーガ
ラスをゆっくり貼着する制御を選択した場合は、以下の
判断処理がなされるが、高品質モードを選択しない場合
には、制約のない引き上げ操作となってスライドガラス
を各処理ステーションに順次供給して封入処理がなされ
る。
【0040】一方、高品質モードを選択した場合は、ス
テップS24でカバーガラスを貼着する封入速度として
選択した条件が高品質モードによる制御の範囲にあるか
範囲外かが判断される。選択した条件が高品質モードの
範囲内にあれば次の判断ステップに進み、高品質モード
の範囲外であれば、通常の引き上げ操作の処理に進む。
ステップ25は高品質モードと判断された状態で、引き
上げ位置(ステーションA)からカバーガラス貼着位置
(ステーションC)の間のいずれかにスライドガラスが
供給されているか否かを判断するステップである。この
ステップ25において引き上げ位置からカバーガラス貼
着位置の間のいずれかにスライドガラスが供給されてい
ると判断された場合は、新たにスライドガラスを取得す
ることが停止される。
【0041】また、ステップS25において、引き上げ
位置からカバーガラス貼着位置の間のいずれにもスライ
ドガラスが供給されていないと判断された場合は、ま
ず、次のステップS26において、カバーガラス貼着位
置のステーションでカバーガラスの封入処理中であるか
否かが判断される。カバーガラスをスライドガラスに貼
着する際には、スライドガラスの面に対してカバーガラ
スを傾斜させ一端側から徐々に貼着していく。ステップ
S26はこの封入処理の操作を行っている状態か否かを
判断する訳である。ステップS26で封入処理中ではな
いと判断された場合はスライドガラス10の新たな引き
上げが可とされる。
【0042】一方、ステップS26において、カバーガ
ラスの封入処理中であると判断された場合は、次に、ス
テップS27において、カバーガラスを封入処理開始し
てから次のスライドガラスを引き上げる待ち時間を経過
したか否かが判断される。すなわち、ステップS27は
カバーガラスの封入処理の開始時からの経過時間を判断
し、次のスライドガラスを引き上げる待ち時間が経過し
たところで新たにスライドガラスを引き上げることを可
とするものである。これにより、カバーガラスの封入処
理の完了時を判断しながら効率的に次のスライドガラス
の処理を準備することができる。
【0043】以上説明した処理フローは、高品質モード
によってカバーガラスを貼着する場合は、処理ステーシ
ョンにあらかじめスライドガラス(検体)を引き上げて
おくと検体が乾いて適切な封入処理が行えないことがあ
り得ることから、スライドガラスの引き上げ操作を制限
して、カバーガラスの封入処理の状況を判断して新しく
スライドガラスを引き上げるように操作するものであ
る。これによって、カバーガラスをゆっくり貼着して封
入するといった場合に、検体を傷めることなく確実に封
入処理することができ、また一定の作業効率を確保して
顕微鏡標本を作製することが可能になる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る顕微鏡標本のカバーガラス
貼着装置によれば、上述したように、ホルダに収納され
ているカバーガラスの枚数を常時監視しながらカバーガ
ラスの貼着操作を行うよう制御することによって、効率
的でかつ封入ミスのないカバーガラスの貼着を行うこと
が可能になる。また、カバーガラスの封入操作をゆっく
り行う場合も、検体の損傷を防止して高品質の封入処理
を行うことができる信頼性の高いカバーガラスの貼着装
置として提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】顕微鏡標本のカバーガラス貼着装置の全体構成
を示す斜視図である。
【図2】顕微鏡標本のカバーガラス貼着装置の各処理ス
テーションの構成を示す斜視図である。
【図3】カバーガラスを貼着する機構部分の右側面図で
ある。
【図4】カバーガラスを貼着する機構部分の左側面図で
ある。
【図5】ホルダからカバーガラスを取得する方法を示す
説明図である。
【図6】ホルダからカバーガラスを取得する状態とカバ
ーガラスをスライドガラスに貼着する状態を示す平面図
である。
【図7】カバーガラスを貼着する制御方法を示す制御フ
ロー図である。
【図8】高品質モードによりスライドガラスを引き上げ
る場合の処理を示す制御フロー図である。
【図9】バスケット容器にスライドガラスを収納する方
法を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 スライドガラス 12 バスケット 14 バスケット容器 30 取り出し機構部 31 吸着部 32 取得アーム 33 ガイド溝 34 ガイドロッド 36 搬送プレート 38 分注ノズル 40 容器 42 廃液トレイ 50 カバーガラス 52 ホルダ 54 吸着パッド 56 回動アーム 58 昇降アーム 60 昇降モータ 62 プーリ 64 ワイヤ 66 スライドガイド 68 モータ 68 プーリ 70a、70b、70c プーリ 74 カバーガラス押さえ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透徹剤に浸漬して容器に収納された試料
    が貼着されているスライドガラスを、スライドガラスの
    取り出し手段により容器から取り出してセットするステ
    ーションと、 分注手段によりスライドガラスに封入剤を分注するステ
    ーションと、 カバーガラスを重ねて収納するホルダ及びホルダからカ
    バーガラスを取得する操作ごとにホルダに収納されてい
    るカバーガラスの枚数を検知する検知手段を備えたカバ
    ーガラスの貼着手段により、ホルダからカバーガラスを
    取得して封入剤が分注された試料にカバーガラスを貼着
    するステーションと、 試料が封入されたスライドガラスを収納手段により収納
    部に収納するステーションとを備え、 搬送手段を制御して前記各ステーション間で順次スライ
    ドガラスを移送すると共に、前記取り出し手段、分注手
    段、カバーガラスの貼着手段及び収納手段を自動制御し
    て顕微鏡標本を作成する制御部とを備えた顕微鏡標本の
    カバーガラス貼着装置において、 前記制御部が、前記検知手段により検知された前記ホル
    ダに収納されているカバーガラスの枚数が前記取り出し
    手段により取り出されて前記処理ステーションに供給さ
    れているカバーガラスを貼着する前のスライドガラスの
    枚数と同数になった時点で、前記取り出し手段によって
    スライドガラスを制約なしに取り出しする制御から、 前記カバーガラスを貼着するステーション以前のステー
    ションに1枚以上のカバーガラスを貼着する前のスライ
    ドガラスがある場合には、前記取り出し手段によって新
    たにスライドガラスを引き上げる操作を停止する制御に
    移行して制御することを特徴とする顕微鏡標本のカバー
    ガラス貼着装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部が、前記検知手段により検知
    された前記ホルダに収納されているカバーガラスの残量
    が少なくとも1枚以上ある状態で、前記カバーガラスを
    貼着するステーション以前の処理ステーションにカバー
    ガラスを貼着する前のスライドガラスが1枚もない場合
    には、新たに1枚のスライドガラスを取得すべく制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡標本のカバー
    ガラス貼着装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部が、前記検知手段により、前
    記ホルダ内のカバーガラスの残量が0と検知された際
    に、前記カバーガラスの貼着手段によりカバーガラスを
    取得する操作を行い、カバーガラスを取得できた際に
    は、前記取り出し手段により新たに1枚のスライドガラ
    スを引き上げてカバーガラスを貼着し、前記カバーガラ
    スの貼着手段によりカバーガラスを取得できなかった際
    には、スライドガラスの引き上げを停止すべく制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の顕微鏡標本のカバーガ
    ラス著着装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段が、前記ホルダに対して昇
    降駆動される昇降アームと、該昇降アームに付設されて
    前記カバーガラスを吸着して支持する吸着パッドとを備
    え、 前記ホルダから前記吸着パッドによりカバーガラスを吸
    着して取得する際の前記昇降アームの取り出し位置と、
    前記ホルダにカバーガラスが収納されていない状態で最
    も下降した際の前記昇降アームの取り出し位置の差から
    カバーガラスの枚数を検知するものであることを特徴と
    する請求項1、2または3記載の顕微鏡標本のカバーガ
    ラス貼着装置。
  5. 【請求項5】 透徹剤に浸漬して容器に収納された試料
    が貼着されているスライドガラスを、スライドガラスの
    取り出し手段により容器から取り出してセットするステ
    ーションと、 分注手段によりスライドガラスに封入剤を分注するステ
    ーションと、 カバーガラスを重ねて収納するホルダ及びホルダからカ
    バーガラスを取得する操作ごとにホルダに収納されてい
    るカバーガラスの枚数を検知する検知手段を備えたカバ
    ーガラスの貼着手段により、ホルダからカバーガラスを
    取得して封入剤が分注された試料にカバーガラスを貼着
    するステーションと、 試料が封入されたスライドガラスを収納手段により収納
    部に収納するステーションとを備え、 搬送手段を制御して前記各ステーション間で順次スライ
    ドガラスを移送すると共に、前記取り出し手段、分注手
    段、カバーガラスの貼着手段及び収納手段を自動制御し
    て顕微鏡標本を作成する制御部とを備えた顕微鏡標本の
    カバーガラス貼着装置において、 前記制御部が、前記カバーガラスの貼着速度を遅くする
    高品質モードにおいては、前記取り出し手段によってス
    ライドガラスを制約なしに取り出しする制御から、 前記カバーガラスを貼着するステーション以前のステー
    ションに1枚以上のカバーガラスを貼着する前のスライ
    ドガラスがある場合には、新たにスライドガラスを引き
    上げることを停止し、 前記カバーガラスを貼着するステーション以前のステー
    ションに1枚もカバーガラスを貼着する前のスライドガ
    ラスがない場合には、該カバーガラスを貼着するステー
    ションにおけるカバーガラスの封入処理操作の経過にし
    たがって前記取り出し手段によりスライドガラスを新た
    に引き上げる制御に移行して制御することを特徴とする
    顕微鏡標本のカバーガラス貼着装置。
  6. 【請求項6】 カバーガラスを貼着するステーションに
    おいて、カバーガラスの封入処理が完了した際には、前
    記取り出し手段により新たにスライドガラスを取り出す
    ことを許容するとともに、 カバーガラスを封入処理開始してから次のスライドガラ
    スを取り出す待ち時間が経過した際にも前記取り出し手
    段により新たにスライドガラスを取り出すことを許容す
    べく制御することを特徴とする請求項5記載の顕微鏡標
    本のカバーガラス貼着装置。
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