JP2001336627A - 自動変速機のマニュアル変速制御装置 - Google Patents

自動変速機のマニュアル変速制御装置

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JP2001336627A JP2000157846A JP2000157846A JP2001336627A JP 2001336627 A JP2001336627 A JP 2001336627A JP 2000157846 A JP2000157846 A JP 2000157846A JP 2000157846 A JP2000157846 A JP 2000157846A JP 2001336627 A JP2001336627 A JP 2001336627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シフト動作要求時の車両状態がシフト動作の実
行に不適切な場合に、運転者に違和感を出来るだけ生じ
させることなく、シフト動作を行う自動変速機のマニュ
アル変速制御装置の提供。 【解決手段】手動変速モードにおいて変速指令が出力さ
れた際に、車両状態が変速指令を実行することの出来る
所定の変速許可領域に有るか否かを判定する手動変速実
行可否判定手段PRO1を設け、車両状態が所定の変速
許可領域に無いものと判定された場合に、車両状態が所
定の変速指令保持解除状態になるまで変速指令を保持す
る手動変速実行制御手段PRO1を設ける。運転者の手
動変速モードにおける変速指令を実行できない車両状態
でも、直ちに変速指令をキャンセルすることなく保持し
て、運転者の変速意思を最大限尊重した形での変速制御
動作が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動変速可能な手
動変速モードを有する自動変速機の、マニュアル変速制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機のシフトレバーなどの変速指
示部に、通常のP−R−N−Dレンジなどの自動変速モ
ードの外に、運転者がシフトレバーやシフトスイッチで
ダウン/アップシフトを指示できる手動変速モードが設
けられ、運転者の意思でギヤ段をアップダウンさせるこ
とが出来るものが知られている。
【0003】こうした手動変速モードの場合、運転者に
よるダウンシフトが要求された場合に、車速が高過ぎて
そのままダウンシフトを行うとエンジンがオーバーレブ
(過回転)してしまう危険性がある時には、当該ダウン
シフト要求をキャンセルするか、または一定時間当該要
求を記憶しておき、当該一定時間内にダウンシフト許可
速度まで車速が下がった場合には、ダウンシフトを行
い、該一定時間内に車速が下がらなかった場合には、運
転者によるダウンシフト要求をキャンセルする技術が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、運転者が手動
変速モードを選択しているにもかかわらず、運転者の意
思に無関係に、ダウンシフト要求をキャンセルすること
は、運転者に違和感を与え、運転フィーリングが悪化す
る不都合がある。
【0005】また、一定時間ダウンシフト要求を記憶す
る方法も、その時間をどれ程の長さに設定するかが難し
く、設定時間が長すぎると、運転者がダウンシフト要求
を出したことを忘れた頃に意図しないダウンシフトが発
生したり、また、設定時間が短すぎると、ダウンシフト
要求がキャンセルされる頻度が高くなり、運転者の要求
を十分に満たすことが困難になる。
【0006】また、こうしたことは、アップシフトにつ
いても同様であり、手動変速モードで運転者によるアッ
プシフトが要求された場合に、そのままアップシフトを
行うと車速が低すぎる場合に、当該要求を直ちにキャン
セルしたりすることは、同様に運転者に違和感を与え、
運転フィーリングが悪化する不都合がある。
【0007】本発明は、上記した事情に鑑み、手動変速
モードにおいて、運転者によるダウンシフト動作又はア
ップシフト動作に際して、シフト動作要求時の車両状態
が当該シフト動作の実行に不適切な場合に、運転者に違
和感を出来るだけ生じさせることなく、シフト動作を行
うことが出来る、自動変速機のマニュアル変速制御装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、運転
者がアップシフト及びダウンシフトを指示する必要のな
い自動変速モード及び運転者がアップシフト及びダウン
シフトを指示することの出来る手動変速モードを有する
シフト指示手段(70)が設けられた、自動変速機の制
御装置において、車両状態を検出する車両状態検知手段
(22、23)を設け、前記手動変速モードにおいて、
前記シフト指示手段から変速指令が出力された際に、前
記車両状態検知手段により検知される車両状態が前記変
速指令を実行することの出来る所定の変速許可領域(例
えば、図5の速度Vo以下の領域、図7の速度V’o以
上の領域)に有るか否かを判定する手動変速実行可否判
定手段(52、MAP1、MAP2、PRO1、PRO
2)を設け、前記手動変速実行可否判定手段により、前
記車両状態が所定の変速許可領域に無いものと判定され
た場合に、前記車両状態が所定の変速指令保持解除状態
(例えば、図5の速度V以上、図7の速度V’以下
の領域)になるまで前記変速指令を保持する手動変速実
行制御手段(52、MAP1、MAP2、PRO1、P
RO2)を設けて構成される。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、前
記手動変速実行制御手段は、該手動変速実行制御手段が
前記変速指令を保持している間に、前記車両状態が前記
所定の変速指令保持解除状態となった場合には、前記変
速指令をキャンセルすることを特徴として構成される。
【0010】請求項3の発明は、請求項1において、前
記手動変速実行制御手段は、該手動変速実行制御手段が
前記変速指令を保持している間に、前記手動変速実行可
否判定手段が、前記車両状態が所定の変速許可領域(例
えば、図5の速度V以下、図7の速度V’以上の領
域)にあるものと判定した場合には、前記変速指令を実
行することを特徴として構成される。
【0011】請求項4の発明は、請求項1において、前
記所定の変速指令保持解除状態は、前記車両状態が、前
記変速許可領域(例えば、図5の速度Vo以下の領域、
図7の速度V’o以上の領域)に対して離反する方向
(例えば、図5の場合、図中右方向、図7の場合、図中
左方向)に移行している状態を含むことを特徴として構
成される。
【0012】請求項5の発明は、請求項1において、前
記手動変速実行制御手段は、前記手動変速実行可否判定
手段により、前記車両状態が所定の変速許可領域(例え
ば、図5の速度Vo以下の領域、図7の速度V’o以上
の領域)に無いものと判定されて、該手動変速実行制御
手段が前記変速指令を保持する動作に入る際に、前記車
両状態が、前記変速指令保持動作許可領域(例えば、図
5の速度V以下の領域、図7の速度V’以上の領
域)にあるか否かを判定し、該車両状態が前記変速指令
保持動作許可領域にある場合にのみ、前記変速指令を保
持することを特徴として構成される。
【0013】請求項6の発明は、請求項1において、前
記所定の変速指令保持解除状態は、前記車両の負荷(例
えば、スロットル開度)が、前記変速指令が出力された
時点に対して所定量増大した状態を含むことを特徴とし
て構成される。
【0014】請求項7の発明は、請求項4において、前
記所定の変速指令保持解除状態は、車速が所定値(例え
ば、図5の速度V、図7の速度V’)を越えて、前
記車両状態が、前記変速許可領域(例えば、図5の速度
Vo以下の領域、図7の速度V’o以上の領域)に対し
て離反する方向に移行している状態を含むことを特徴と
して構成される。
【0015】請求項8の発明は、請求項5において、前
記速指令保持動作許可領域(例えば、図5の速度V
下の領域、図7の速度V’以上の領域)と前記変速指
令保持解除状態(例えば、図5の速度V以上、図7の
速度V’以下の領域)との間の車両状態には、所定の
パラメータにおいてヒステリシスが設けられていること
を特徴として構成される。
【0016】請求項9の発明は、請求項1において、前
記変速指令は、ダウンシフト指令で構成される。
【0017】請求項10の発明は、請求項1において、
前記変速指令は、アップシフト指令で構成される。
【0018】請求項11の発明は、運転者がアップシフ
ト及びダウンシフトを指示する必要のない自動変速モー
ド及び運転者がアップシフト及びダウンシフトを指示す
ることの出来る手動変速モードを有するシフト指示手段
が設けられた、自動変速機の制御装置において、車両状
態を検出する車両状態検知手段(22、23)を設け、
前記手動変速モードにおいて、前記シフト指示手段から
変速指令が出力された際に、前記車両状態検知手段によ
り検知される車両状態が前記変速指令を実行することの
出来る所定の変速許可領域(例えば、図5の速度Vo以
下の領域、図7の速度V’o以上の領域)に有るか否か
を判定する手動変速実行可否判定手段(52、MAP
1、MAP2、PRO1、PRO2)を設け、 前記
手動変速実行可否判定手段により、前記車両状態が所定
の変速許可領域に無いものと判定された場合に、前記車
両状態が所定の変速指令保持解除状態となった場合に
は、前記変速指令をキャンセルする手動変速実行制御手
段(52、MAP1、MAP2、PRO1、PRO2)
を設けて構成される。
【0019】請求項12の発明は、運転者がアップシフ
ト及びダウンシフトを指示する必要のない自動変速モー
ド及び運転者がアップシフト及びダウンシフトを指示す
ることの出来る手動変速モードを有するシフト指示手段
が設けられた、自動変速機の制御装置において、車両状
態を検出する車両状態検知手段を設け、前記手動変速モ
ードにおいて、前記シフト指示手段から変速指令が出力
された際に、前記車両状態検知手段により検知される車
両状態が前記変速指令を実行することの出来る所定の変
速許可領域に有るか否かを判定する手動変速実行可否判
定手段を設け、前記手動変速実行可否判定手段が、前記
車両状態が所定の変速許可領域に無いものと判定した場
合に、前記車両状態が所定の変速指令保持解除状態とな
るまでの間に、前記手動変速実行可否判定手段が、前記
車両状態が所定の変速許可領域にあるものと更に判定し
た場合には、前記変速指令を実行する、手動変速実行制
御手段(52、MAP1、MAP2、PRO1、PRO
2)を設けて構成される。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、手動変速実行
制御手段(52、MAP1、MAP2、PRO1、PR
O2)により、車両状態が所定の変速許可領域に無いも
のと判定された場合に、車両状態が所定の変速指令保持
解除状態(例えば、図5の速度V以上、図7の速度
V’以下の領域)になるまで変速指令を保持すること
が出来るので、車両状態が運転者の手動変速モードにお
ける変速指令を実行できない状態である場合でも、直ち
に当該変速指令をキャンセルすることなく保持して、運
転者の変速意思を最大限尊重した形での変速制御動作が
可能となる。
【0021】また、単にタイマで変速指令を一定時間保
持して、その間車両状態が変速動作を実行可能な状態に
なるのを待つ従来の方法に比して、変速指令は、車両状
態が所定の変速指令保持解除状態(例えば、図5の速度
以上、図7の速度V’ 以下の領域)になるまでの
間、従って、車両状態が当該変速動作の実行が適当でな
くなる変速指令保持解除状態となるまでの間保持される
ので、その間に車両状態が変速動作を実行可能な状態に
なると、直ちに変速動作を実行することが出来、車両状
態に無関係に画一的にタイマで制御する方法に比して、
運転者に違和感を与えることなく変速動作を実行するこ
とが出来る。
【0022】請求項2の発明によれば、手動変速実行制
御手段は、該手動変速実行制御手段が前記変速指令を保
持している間に、前記車両状態が前記所定の変速指令保
持解除状態となった場合には、前記変速指令をキャンセ
ルするので、車両状態が運転者の変速指令を実行するに
適当でない状態になった場合には、直ちに当該変速指令
をキャンセルすることが出来、車両状態が変速指令を実
行するに不適当な状態となっているにもかかわらず、変
速指令が保持されることが防止され、適切な変速制御が
可能となる。
【0023】請求項3の発明によれば、手動変速実行制
御手段は、該手動変速実行制御手段が前記変速指令を保
持している間に、手動変速実行可否判定手段が、車両状
態が所定の変速許可領域(例えば、図5の速度V
下、図7の速度V’以上の領域)にあるものと判定し
た場合には、変速指令を実行するので、車両状態が、運
転者の要求した変速動作が可能な状態となった時点で直
ちに変速動作を行うことが出来、遅滞のない変速動作が
可能となる。
【0024】請求項4の発明によれば、車両状態が変速
許可領域から外れた方向に移動してゆくと、変速指令保
持解除状態に入るようにすることが出来るので、変速動
作が変速許可領域から外れた状態で行われることを防止
することが出来、信頼性の高い制御装置の提供が可能と
なる。
【0025】請求項5の発明によれば、変速指令を保持
する条件領域を、変速許可領域以外の任意の領域に設定
することが出来るので、変速指令の保持条件を適切に設
定することが出来る。
【0026】請求項6の発明によれば、車両負荷が所定
量増大した場合には、運転者の変速意思が、変速指令が
出力された時点から変化しているものと判断されるの
で、当該状態を変速指令保持解除状態とすることによ
り、変速指令のキャンセルなどの適切な処理を取ること
が出来る。
【0027】請求項7の発明によれば、車速が変速許可
領域から外れた方向に移動してゆくと、変速指令保持解
除状態に入るようにすることが出来るので、変速動作が
変速許可領域から外れた状態で行われることを防止する
ことが出来、信頼性の高い制御装置の提供が可能とな
る。
【0028】請求項8の発明によれば、変速指令保持動
作許可領域と前記変速指令保持解除状態との間にヒステ
リシスを設けることにより、変速指令保持動作許可領域
により保持された変速指令が直ちに解除されるような事
態の発生を防止することが出来、安定的な変速指令の保
持動作が可能となる。
【0029】請求項9の発明は、変速指令がダウンシフ
トの場合に適用することが出来る。
【0030】請求項10の発明は、変速指令がアップシ
フトの場合に適用することが出来る。
【0031】請求項11の発明は、請求項2と同様な効
果を発揮することが出来る。
【0032】請求項12の発明は、請求項3と同様な効
果を発揮することが出来る。
【0033】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0035】5速自動変速機1は、図1に示すように、
トルクコンバータ4、3速主変速機構2、3速副変速機
構5及びディファレンシャル8を備えており、かつこれ
ら各部は互に接合して一体に構成されるケースに収納さ
れている。そして、トルクコンバータ4は、ロックアッ
プクラッチ4aを備えており、エンジンの回転はエンジ
ンクランクシャフト13から、トルクコンバータ内の油
流を介して又はロックアップクラッチによる機械的接続
を介して主変速機構2の入力軸3に入力する。そして、
一体ケースにはクランクシャフトと整列して配置されて
いる第1軸3(具体的には入力軸)及び該第1軸3と平
行に第2軸6(カウンタ軸)及び第3軸(左右車軸)1
4a,14bが回転自在に支持されており、また該ケー
スの外側にバルブボディが配設されている。
【0036】主変速機構2は、シンプルプラネタリギヤ
7とダブルピニオンプラネタリギヤ9からなるプラネタ
リギヤユニット15を有しており、シンプルプラネタリ
ギヤ7はサンギヤS1、リングギヤR1、及びこれらギ
ヤに噛合するピニオンP1を支持したキャリヤCRから
なり、またダブルピニオンプラネタリギヤ9は上記サン
ギヤS1と異なる歯数からなるサンギヤS2、リングギ
ヤR2、並びにサンギヤS2に噛合するピニオンP2及
びリングギヤR2に噛合するピニオンP3を前記シンプ
ルプラネタリギヤ7のピニオンP1と共に支持する共通
キャリヤCRからなる。
【0037】そして、エンジンクランクシャフト13か
らトルクコンバータ4を介して連動している入力軸3
は、第1の(フォワード)クラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のリングギヤR1に連結し得ると共
に、第2の(ダイレクト)クラッチC2を介してシンプ
ルプラネタリギヤ7のサンギヤS1に連結し得る。ま
た、ダブルピニオンプラネタリギヤ9のサンギヤS2
は、第1のブレーキB1にて直接係止し得ると共に、第
1のワンウェイクラッチF1を介して第2のブレーキB
2にて係止し得る。更に、ダブルピニオンプラネタリギ
ヤ9のリングギヤR2は、第3のブレーキB3及び第2
のワンウェイクラッチF2にて係止し得る。そして、共
通キャリヤCRが、主変速機構2の出力部材となるカウ
ンタドライブギヤ18に連結している。
【0038】一方、副変速機構5は、第2軸を構成する
カウンタ軸6の軸線方向リヤ側に向って、出力ギヤ1
6、第1のシンプルプラネタリギヤ10及び第2のシン
プルプラネタリギヤ11が順に配置されており、またカ
ウンタ軸6はベアリングを介して一体ケースに回転自在
に支持されている。前記第1及び第2のシンプルプラネ
タリギヤ10,11は、シンプソンタイプからなる。
【0039】また、第1のシンプルプラネタリギヤ10
は、そのリングギヤR3が前記カウンタドライブギヤ1
8に噛合するカウンタドリブンギヤ17に連結してお
り、そのサンギヤS3がカウンタ軸6に回転自在に支持
されているスリーブ軸12に固定されている。そして、
ピニオンP3はカウンタ軸6に一体に連結されたフラン
ジからなるキャリヤCR3に支持されており、また該ピ
ニオンP3の他端を支持するキャリヤCR3はUDダイ
レクトクラッチC3のインナハブに連結している。ま
た、第2のシンプルプラネタリギヤ11は、そのサンギ
ヤS4が前記スリーブ軸12に形成されて前記第1のシ
ンプルプラネタリギヤのサンギヤS3に連結されてお
り、そのリングギヤR4は、カウンタ軸6に連結されて
いる。
【0040】そして、UDダイレクトクラッチC3は、
前記第1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3と
前記連結されたサンギヤS3,S4との間に介在してお
り、かつ該連結されたサンギヤS3,S4は、バンドブ
レーキからなる第4のブレーキB4にて係止し得る。更
に、第2のシンプルプラネタリギヤのピニオンP4を支
持するキャリヤCR4は、第5のブレーキB5にて係止
し得る。
【0041】ついで、図1及び図2に沿って、本5速自
動変速機の機構部分の作用について説明する。
【0042】D(ドライブ)レンジにおける1速(1S
T)状態では、フォワードクラッチC1が接続し、かつ
第5のブレーキB5及び第2のワンウェイクラッチF2
が係止して、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギ
ヤR2及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のキャリ
ヤCR4が停止状態に保持される。この状態では、入力
軸3の回転は、フォワードクラッチC1を介してシンプ
ルプラネタリギヤのリングギヤR1に伝達され、かつダ
ブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2は停止状
態にあるので、両サンギヤS1、S2を逆方向に空転さ
せながら共通キャリヤCRが正方向に大幅減速回転され
る。即ち、主変速機構2は、1速状態にあり、該減速回
転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5にお
ける第1のシンプルプラネタリギヤのリングギヤR3に
伝達される。該副変速機構5は、第5のブレーキB5に
より第2のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR4が
停止され、1速状態にあり、前記主変速機構2の減速回
転は、該副変速機構5により更に減速されて、出力ギヤ
16から出力する。
【0043】2速(2ND)状態では、フォワードクラ
ッチC1に加えて、第2のブレーキB2(及び第1のブ
レーキB1)が作動し、更に、第2のワンウェイクラッ
チF2から第1のワンウェイクラッチF1に作動が切換
わり、かつ第5のブレーキB5が係止状態に維持されて
いる。この状態では、サンギヤS2が第2のブレーキB
2及び第1のワンウェイクラッチF1により停止され、
従って入力軸3からフォワードクラッチC1を介して伝
達されたシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1の回
転は、ダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2
を正方向に空転させながらキャリヤCRを正方向に減速
回転する。更に、該減速回転は、カウンタギヤ18,1
7を介して副変速機構5に伝達される。即ち、主変速機
構2は2速状態となり、副変速機構5は、第5のブレー
キB5の係合により1速状態にあり、この2速状態と1
速状態が組合されて、自動変速機1全体で2速が得られ
る。なおこの際、第1のブレーキB1も作動状態とな
る。
【0044】3速(3RD)状態では、フォワードクラ
ッチC1、第2のブレーキB2及び第1のワンウェイク
ラッチF1並びに第1のブレーキB1はそのまま係合状
態に保持され、第5のブレーキB5の係止が解放される
と共に第4のブレーキB4が係合する。即ち、主変速機
構2はそのままの状態が保持されて、上述した2速時の
回転がカウンタギヤ18,17を介して副変速機構5に
伝えられ、そして副変速機構5では、第1のシンプルプ
ラネタリギヤのリングギヤR3からの回転がそのサンギ
ヤS3及びサンギヤS4の固定により2速回転としてキ
ャリヤCR3から出力し、従って主変速機構2の2速と
副変速機構5の2速で、自動変速機1全体で3速が得ら
れる。
【0045】4速(4TH)状態では、主変速機構2
は、フォワードクラッチC1、第2のブレーキB2及び
第1のワンウェイクラッチF1並びに第1のブレーキB
1が係合した上述2速及び3速状態と同じであり、副変
速機構5は、第4のブレーキB4を解放すると共にUD
ダイレクトクラッチC3が係合する。この状態では、第
1のシンプルプラネタリギヤのキャリヤCR3とサンギ
ヤS3,S4が連結して、プラネタリギヤ10,11が
一体回転する直結回転となる。従って、主変速機構2の
2速と副変速機構5の直結(3速)が組合されて、自動
変速機全体で、4速回転が出力ギヤ16から出力する。
【0046】5速(5TH)状態では、フォワードクラ
ッチC1及びダイレクトクラッチC2が係合して、入力
軸3の回転がシンプルプラネタリギヤのリングギヤR1
及びサンギヤS1に共に伝達されて、主変速機構2は、
ギヤユニットが一体回転する直結回転となる。この際、
第1のブレーキB1が解放されかつ第2のブレーキB2
は係合状態に保持されるが第1のワンウェイクラッチF
1が空転することにより、サンギヤS2は空転する。ま
た、副変速機構5は、UDダイレクトクラッチC3が係
合した直結回転となっており、従って主変速機構2の3
速(直結)と副変速機構5の3速(直結)が組合され
て、自動変速機全体で、5速回転が出力ギヤ16から出
力する。
【0047】更に、本自動変速機は、加速等のダウンシ
フト時に作動する中間変速段、即ち3速ロー及び4速ロ
ーがある。
【0048】3速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続し(第2ブレーキB
2が係合状態にあるがワンウェイクラッチF1によりオ
ーバランする)、主変速機構2はプラネタリギヤユニッ
ト15を直結した3速状態にある。一方、第5のブレー
キB5が係止して副変速機構5は1速状態にあり、従っ
て主変速機構2の3速状態と副変速機構5の1速状態が
組合されて、自動変速機1全体で、前述した2速と3速
との間のギヤ比となる変速段が得られる。
【0049】4速ロー状態は、フォワードクラッチC1
及びダイレクトクラッチC2が接続して、主変速機構2
は、上記3速ロー状態と同様に3速(直結)状態にあ
る。一方、副変速機構5は、第4のブレーキB4が係合
して、第1のシンプルプラネタリギヤ10のサンギヤS
3及び第2のシンプルプラネタリギヤ11のサンギヤS
4が固定され、2速状態にある。従って、主変速機構2
の3速状態と副変速機構5の2速状態が組合されて、自
動変速機1全体で、前述した3速と4速との間のギヤ比
となる変速段が得られる。
【0050】なお、図2において点線の丸印は、コース
ト時エンジンブレーキの作動状態を示す。即ち、1速
時、第3のブレーキB3が作動して第2のワンウェイク
ラッチF2のオーバランによるリングギヤR2の回転を
阻止する。また、2速時、3速時及び4速時は、第1の
ブレーキB1が作動して第1のワンウェイクラッチF1
のオーバランによるサンギヤS1の回転を阻止する。
【0051】また、R(リバース)レンジにあっては、
ダイレクトクラッチC2及び第3のブレーキB3が係合
すると共に、第5のブレーキB5が係合する。この状態
では、入力軸3の回転はダイレクトクラッチC2を介し
てサンギヤS1に伝達され、かつ第3のブレーキB3に
よりダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR2が
停止状態にあるので、シンプルプラネタリギヤのリング
ギヤR1を逆転方向に空転させながらキャリヤCRも逆
転し、該逆転が、カウンタギヤ18,17を介して副変
速機構5に伝達される。副変速機構5は、第5のブレー
キB5に基づき第2のシンプルプラネタリギヤのキャリ
ヤCR4が逆回転方向にも停止され、1速状態に保持さ
れる。従って、主変速機構2の逆転と副変速機構5の1
速回転が組合されて、出力軸16から逆転減速回転が出
力する。
【0052】図3は、電気制御系を示すブロック図で、
21は、マイクロコンピュータ(マイコン)からなる電
子制御部(ECU)で、電子制御部21には、車速セン
サ22、スロットル開度センサ23及びシフト指示手段
であるシフトレバー装置70などが接続している。制御
部21は、シフト実行制御部52、変速実行部62、手
動変速制御部63及び自動変速制御部65などを有して
いる。
【0053】シフトレバー装置70は、図中右方に形成
された、P−R−N−D−3−2レンジからなる自動変
速モード部70a及び、現在選択されているギヤ段に対
してアップシフトを指示する「+」レンジと現在選択さ
れているギヤ段に対してダウンシフトを指示する「−」
レンジとからなる手動変速モード部70bを有してお
り、自動変速モード部70aと手動変速モード部70b
は、Dレンジと、+レンジと−レンジとの中間の待機位
置70cとの間を接続する接続溝70dで接続されてい
る。運転者が操作自在な変速レバー70eは自動変速モ
ード部70aと手動変速モード部70bとの間を接続溝
70dを介して図中左右方向にも移動自在に設けられて
いる。また、自動変速モード部70aでは、運転者が所
望のレンジに変速レバー70eを図中上下方向に移動さ
せることにより位置決めし、自動変速制御部65を介し
て変速実行部62が図示しない変速マップなどに基づい
て自動変速制御を行う。この場合、運転者は、アップシ
フト及びダウンシフトを電子制御装置9に対して指示す
る必要はない自動変速モードとなる。
【0054】また、変速レバー70eは、手動変速モー
ド部70bでは、図示しない付勢手段により待機位置7
0cに保持されており、運転者が車両の走行状態からギ
ヤ段を、現在選択されているギヤ段に対してダウンシフ
トしたい場合には変速レバー70eを−レンジ側に移動
させ、運転者が車両の走行状態からギヤ段を、現在選択
されているギヤ段に対してアップシフトしたい場合には
変速レバー70eを+レンジ側に移動させる。変速レバ
ー70eは、付勢手段により待機位置70cに付勢され
ているので、運転者が変速レバー70eを+又は−レン
ジに移動させても、直ちに待機位置70cに戻るように
駆動される。
【0055】手動変速モード部70bで変速レバー70
eが、+又は−レンジに移動させられると、シフトレバ
ー装置70からは手動シフト信号S1が手動変速制御部
63に出力され、手動変速制御部63はこれを受けて、
シフト実行制御部52及び変速実行部62に対して、ギ
ヤ段を現在選択されているギヤ段に対して1段アップ又
はダウンシフトさせるように指令し、通常、変速実行部
62は当該指令を実行する。
【0056】ついで、図4に沿って、シフトレバー装置
70の変速レバー70eが手動変速モード部70bにあ
り、運転者が変速レバー70eを操作して、ダウンシフ
ト動作を要求した場合について説明する。
【0057】まず、運転者が変速レバー70eを操作し
て、ダウンシフト動作を指令すると、手動変速信号S1
によりダウンシフト動作が指示されたことを手動変速制
御部63は認識する。すると、手動変速制御部63は、
シフト実行制御部52に対して、当該運転者の要求によ
るダウンシフト指令を実行すべきか否かを判定させる。
【0058】シフト実行制御部52は、図示しないメモ
リから図4に示すダウンシフト許可制御プログラムPR
O1を読み出し、該ダウンシフト許可制御プログラムP
RO1に基づいて、手動変速モードによる運転者のダウ
ンシフト指令を、現在の車速に照らして直ちに実行すべ
きか否かについて判定する。
【0059】ダウンシフト許可制御プログラムPRO1
は、ステップS1で、運転者からのダウンシフト指令が
出力されたところで、ステップS2に入り、シフト実行
制御部52に、車速センサ22からの信号に基づいて車
両の現在の車速Vを検知し、現在の車速Vが所定のダウ
ンシフト許可速度Vo以下であるか否かを判定させる。
【0060】この判定は、シフト実行制御部52が図示
しないメモリに格納されたダウンシフト許可マップMA
P1を参照して、現在の車速Voと、その時点のスロッ
トル開度センサ23により検知されたスロットル開度T
HRから現在車両がダウンシフトを行った場合にオーバ
ーレブが生じる危険性があるか否かを判定する。
【0061】即ち、ダウンシフト許可マップMAP1に
は、図5に示すように、車速とスロットル開度をパラメ
ータとして2−1ダウンシフト動作、3−2ダウンシフ
ト動作などの各ダウンシフト動作について、ダウンシフ
ト許可速度Vo、ダウンシフト指令メモリ速度V1及び
ダウンシフト指令メモリキャンセル速度V3が設定され
ており、現在の車速とスロットル開度が分かれば、車両
が現在ダウンシフトが許可され得る状態であるか否か
は、後述するように直ちに判定することが出来る。
【0062】シフト実行制御部52は、現在の車速V
と、その時点のスロットル開度センサ23により検知さ
れたスロットル開度THRから、ダウンシフト許可マッ
プMAP1上に車両の現在状態P1をプロットする。例
えば、現在状態が、図5に示すように、P1で示され、
運転者からのダウンシフト指令が2−1(2速から1速
への)ダウンシフトの指令の場合、現在状態P1は、ダ
ウンシフト許可マップMAP1上の2−1ダウンシフト
におけるダウンシフト許可速度Voとダウンシフト指令
メモリ速度Vとの間の領域に位置する(同一スロット
ル開度において)こととなる。
【0063】すると、シフト実行制御部52は、ダウン
シフト許可制御プログラムPRO1のステップS2で、
車速Vがその時点のスロットル開度における所定のダウ
ンシフト許可速度Vo以下ではなく、このまま運転者の
要求に基づいてダウンシフト動作を行うとエンジンがオ
ーバーレブしてしまう危険性があるものと判定し、ステ
ップS3にはいる。
【0064】一方、ステップS2で、車両の現在状態、
例えば状態P2が、図5に示すように、車速Vがダウン
シフト許可速度Vo以下と判定される場合には、運転者
の要求通りにダウンシフト動作を行ってもエンジンがオ
ーバーレブとなるおそれはないものと判断して、ステッ
プS4に入り、変速実行部62に対して直ちにダウンシ
フト動作を実行するように指令し、変速実行部62は、
例えばB2ブレーキを解放する(必要に応じてB3ブレ
ーキを係合させる)2−1ダウンシフト動作を実行す
る。
【0065】また、ステップS2で、車速Vが所定のダ
ウンシフト許可速度Vo以下でではないものと判定さ
れ、ステップS3に入ると、シフト実行制御部52は、
現在の速度Vが、ダウンシフト指令メモリ速度Vより
も大きいか否かを判定する。同一のダウンシフト動作に
おいては、ダウンシフト指令メモリ速度Vはダウンシ
フト許可速度Voよりも例えば5km/h程度、大きく
設定されており、現在の車両の速度Vがダウンシフト指
令メモリ速度Vよりも大きな場合には、当該車両の速
度状態では、ダウンシフト動作の実行はオーバーレブを
招来する可能性が大きいものと判定し、ステップS5に
入り、運転者の手動変速モードによるダウンシフト指令
をキャンセルする。
【0066】ステップS3で、現在の車両の速度Vがダ
ウンシフト指令メモリ速度Vよりも大きくない場合、
従って、ダウンシフト許可速度Voとダウンシフト指令
メモリ速度V1とのとの間に有る場合、例えば図5にお
ける状態P1の場合には、ステップS6に入り、再度、
現在の車両速度Vがダウンシフト許可速度Vo以上であ
ることを確認してステップS7にはいる。
【0067】ステップS7では、現在の車両速度Vがダ
ウンシフト指令メモリキャンセル速度Vを越えている
か否かを判定する。このダウンシフト指令メモリキャン
セル速度Vは、図5からも明らかなように、同一のダ
ウンシフト動作においては、ダウンシフト指令メモリ速
度Vよりも高い速度(例えば、3、4km/h程度)
に設定されており、そしてダウンシフト指令メモリキャ
ンセル速度Vよりも大なる速度状態とは、ダウンシフ
ト許可速度Vo以下の、ダウンシフト許可領域とは離反
する車両状態を示す方向である。その結果、現在の車両
速度Vがダウンシフト指令メモリキャンセル速度V
越えている場合にも、ステップS3と同様に、当該車両
の速度状態では、ダウンシフト動作の実行はオーバーレ
ブを招来する可能性が大きいものと判定し、ステップS
5に入り、運転者の手動変速モードによるダウンシフト
指令をキャンセルする。
【0068】ステップS7で、現在の車両速度Vがダウ
ンシフト指令メモリキャンセル速度Vを越えていない
場合には、ステップS8に入り、シフト実行制御部52
は、スロットル開度センサ23からの信号により、現在
のスロットル開度を検出し、当該検出されたスロットル
開度が、ステップS1でダウンシフト指令が出力された
時点よりも所定割合増加しているか否を判定する。運転
者が、手動変速モードで変速レバー70eを操作してダ
ウンシフト指令を出力した時点のスロットル開度より
も、所定割合(例えば、5%程度)以上スロットル開度
が増加した場合には、車両負荷が増大し、運転者がスロ
ットルをその開度が大なる方向に操作した(例えば、ア
クセルペダルを踏み込む)ことにより、ダウンシフト動
作によるオーバーレブの可能性は増大し、かつ運転者は
エンジントルクの増大を要求しており、運転者の要求が
ダウンシフトを要求したステップS1の状態から変化し
たものと判断して、ステップS5に入り、運転者の手動
変速モードによるダウンシフト指令をキャンセルする。
【0069】ステップS8で、検出されたスロットル開
度が、ステップS1でダウンシフト指令が出力された時
点よりも所定割合増加していない、即ち、スロットル開
度がステップS1でダウンシフト指令が出力された時点
のスロットル開度を略維持しているものと判定された場
合には、シフト実行制御部52は、運転者のダウンシフ
ト要求が維持されているものと判定し、ステップS6に
戻り、再度、現在の車両速度Vがダウンシフト許可速度
Vo以下となっているか否かを判定する。
【0070】ステップS6で、車速Vがダウンシフト許
可速度Vo以下と判定される場合には、運転者の要求通
りにダウンシフト動作を行ってもエンジンがオーバーレ
ブとなるおそれはないものと判断して、ステップS4に
入り、変速実行部62に対して直ちにダウンシフト動作
を実行するように指令し、変速実行部62は、例えばB
2ブレーキを解放する(必要に応じてB3ブレーキを係
合させる)2−1ダウンシフト動作を実行する。
【0071】ステップS6で、依然として車速Vがダウ
ンシフト許可速度Vo以下ではないもとは判定された場
合には、前述の場合と同様に、ステップS7により現在
の車両速度Vがダウンシフト指令メモリキャンセル速度
を越えているか否かを判定し、更にステップS8を
実行し、スロットル開度が、ステップS1でダウンシフ
ト指令が出力された時点よりも所定割合増加しているか
否か、即ち車両の負荷が増大しているか否かを判定す
る。こうして、現在の車両速度Vがダウンシフト指令メ
モリキャンセル速度V以下で、スロットル開度がステ
ップS1でダウンシフト指令が出力された時点のスロッ
トル開度を略維持しているものと判定された場合には、
再度ステップS6に戻る。
【0072】こうして、ステップS6からステップS8
の間で、車速が運転者の要求するダウンシフト動作が実
行可能な速度状態(即ち、車速Vがダウンシフト許可速
度Vo以下)となってステップS4でダウンシフト動作
が行われるか、ステップS7により現在の車両速度Vが
ダウンシフト指令メモリキャンセル速度Vを越える
か、ステップS8でスロットル開度が、ステップS1で
ダウンシフト指令が出力された時点よりも所定割合増加
して、ステップS5でダウンシフト指令がキャンセルさ
れるまで、運転者のダウンシフト指令はシフト実行制御
部52により保持記憶される形となり、車両の速度状態
がダウンシフト動作を実行可能な状態になるや否やステ
ップS6からステップS4に入り、ダウンシフト動作が
実行される。従って、運転者のダウンシフト許可は一方
的にキャンセルされることがないので、運転者は違和感
を持つことなく運転操作を継続することが出来る。ま
た、運転者のダウンシフト指令通りにダウンシフト動作
を行うとオーバーレブが生じる場合には、車両の速度V
がダウンシフト動作を実行可能な状態になるのを待つこ
となく、ステップS7及びS8でステップS5に入り、
当該ダウンシフト指令は直ちにキャンセルされるので、
車両がオーバーレブ状態となることはない。これによ
り、運転者のダウンシフト指令がいつまでも保持され
て、運転者が意図しない時点でダウンシフト動作が実行
されるようなことは未然に防止される。
【0073】なお、ステップS7におけるダウンシフト
指令メモリキャンセル速度Vは、ステップS3におけ
るダウンシフト指令メモリ速度Vよりもやや大きく設
定され、ステップS6からステップS8におけるダウン
シフト指令がステップS7でキャンセルされる速度V
は、V<Vなるヒステリシスが設けられている。こ
れによりステップS6からステップS8までの、運転者
のダウンシフト指令を保持する動作に入った際には、直
ちにステップS7でダウンシフト指令がキャンセルされ
ることなく、なるべく運転者のダウンシフト指令を実行
する方向で制御し、運転者へダウンシフト指令のキャン
セルに起因する違和感を与えないようにすることが出来
る。
【0074】次に、図6に沿って、シフトレバー装置7
0の変速レバー70eが手動変速モード部70bにあ
り、運転者が変速レバー70eを操作して、アップシフ
ト動作を要求した場合について説明する。
【0075】まず、運転者が変速レバー70eを操作し
て、アップシフト動作を指令すると、手動変速信号S1
によりアップシフト動作が指示されたことを手動変速制
御部63は認識する。すると、手動変速制御部63は、
シフト実行制御部52に対して、当該運転者の要求によ
るアップシフト指令を実行すべきか否かを判定させる。
【0076】シフト実行制御部52は、図示しないメモ
リから図6に示すアップシフト許可制御プログラムPR
O2を読み出し、該アップシフト許可制御プログラムP
RO2に基づいて、手動変速モードによる運転者のアッ
プシフト指令を、現在の車速に照らして直ちに実行すべ
きか否かについて判定する。
【0077】アップシフト許可制御プログラムPRO2
は、ステップS21で、運転者からのアップシフト指令
が出力されたところで、ステップS22に入り、シフト
実行制御部52は、車速センサ22からの信号に基づい
て車両の現在の車速Vを検知し、現在の車速Vが所定の
アップシフト許可速度V’o以上であるか否かを判定す
る。
【0078】この判定は、シフト実行制御部52が図示
しないメモリに格納されたアップシフト許可マップMA
P2を参照して、現在の車速Vと、その時点のスロット
ル開度センサ23により検知されたスロットル開度TH
Rから現在車両がアップシフトを行った場合に車速が低
すぎてエンジントルク不足が生じる危険性があるか否か
を判定する。
【0079】即ち、アップシフト許可マップMAP2に
は、図7に示すように、車速とスロットル開度をパラメ
ータとして各アップシフト動作について、アップシフト
許可速度V’o、アップシフト指令メモリ速度V’
びアップシフト指令メモリキャンセル速度V’が設定
されており、現在の車速とスロットル開度が分かれば、
車両が現在アップシフトが許可され得る状態であるか否
かは、後述するように直ちに判定することが出来る。
【0080】シフト実行制御部52は、現在の車速V’
と、その時点のスロットル開度センサ23により検知さ
れたスロットル開度THRから、アップシフト許可マッ
プMAP2上に車両の現在状態P3をプロットする。例
えば、現在状態が、図7に示すように、P3で示された
場合、状態P3はアップシフト許可マップMAP2上の
アップシフト許可速度V’oとアップシフト指令メモリ
速度V’との間の領域に位置することとなる。
【0081】すると、シフト実行制御部52は、シフト
制御プログラムPRO2のステップS22で、車速Vが
所定のアップシフト許可速度V’o以下であり、このま
ま運転者の要求に基づいてアップシフト動作を行うとエ
ンジントルクが不足してしまう可能性があるものと判定
し、ステップS23にはいる。
【0082】一方、ステップS22で、車両の現在状態
P3が、図7に示すように、車速Vがアップシフト許可
速度V’o以下ではないと判定される場合には、運転者
の要求通りにアップシフト動作を行ってもエンジントル
クが不足するおそれはないものと判断して、ステップS
24に入り、変速実行部62に対して直ちにアップシフ
ト動作を実行するように指令し、変速実行部62は、例
えば3速から4速にアップシフトする、3−4変速の場
合には、図2に示すように、B4ブレーキを解放すると
共に、C3クラッチを係合させる動作を実行する。
【0083】また、ステップS22で、車速Vが所定の
アップシフト許可速度V’o以下であると判定され、ス
テップS23に入ると、シフト実行制御部52は、現在
の速度Vが、アップシフト指令メモリ速度V’よりも
大きいか否かを判定する。アップシフト指令メモリ速度
V’はアップシフト許可速度V’oよりも小さく設定
されており、現在の車両の速度Vがアップシフト指令メ
モリ速度V’以下の場合には、当該車両の速度状態で
は、アップシフト動作の実行は確実にエンジントルクの
不足を招来するものと判定し、ステップS25に入り、
運転者の手動変速モードによるアップシフト指令をキャ
ンセルする。
【0084】ステップS23で、現在の車両の速度V
が、同一スロットル開度のアップシフト指令メモリ速度
V’よりも大きい場合、従って、アップシフト許可速
度V’oとアップシフト指令メモリ速度V’との間に
有る場合、例えば状態P3の場合には、ステップS26
に入り、再度、現在の車両速度Vがアップシフト許可速
度V’o以下であることを確認してステップS27には
いる。
【0085】ステップS27では、現在の車両速度Vが
アップシフト指令メモリキャンセル速度V’を下回っ
ているか否かを判定する。このアップシフト指令メモリ
キャンセル速度V’は、図7からも明らかなように、
アップシフト指令メモリ速度V’よりも、同一スロッ
トル開度では低い速度に設定されており、そしてアップ
シフト指令メモリキャンセル速度V’3よりも小さい速
度状態とは、アップシフト許可速度V’o以上の、アッ
プシフト許可領域とは離反する車両状態を示す方向であ
る。その結果、現在の車両速度Vがアップシフト指令メ
モリキャンセル速度V’を下回っている場合にも、ス
テップS23と同様に、当該車両の速度状態では、アッ
プシフト動作の実行はエンジントルクの不足を招来する
ものと判定し、ステップS25に入り、運転者の手動変
速モードによるアップシフト指令をキャンセルする。
【0086】ステップS27で、現在の車両速度Vがア
ップシフト指令メモリキャンセル速度V’を下回って
いない場合には、ステップS28に入り、シフト実行制
御部52は、スロットル開度センサ23からの信号によ
り、現在のスロットル開度を検出し、当該検出されたス
ロットル開度が、ステップS21でアップシフト指令が
出力された時点よりも所定割合増加しているか否を判定
する。運転者が、手動変速モードで変速レバー70eを
操作してアップシフト指令を出力した時点のスロットル
開度よりも、所定割合(例えば、5%程度)以上スロッ
トル開度が増加した場合には、車両負荷が増大し、運転
者がスロットルをその開度が大なる方向に操作した(例
えば、アクセルペダルを踏み込む)ことにより、運転者
がトルクの増大を要求しており、アップシフトを要求し
たステップS21の状態から運転者の要求が変化したも
のと判断して、ステップS25に入り、運転者の手動変
速モードによるアップシフト指令をキャンセルする。
【0087】ステップS28で、検出されたスロットル
開度が、ステップS21でアップシフト指令が出力され
た時点よりも所定割合増加していない、即ち、スロット
ル開度がステップS21でアップシフト指令が出力され
た時点のスロットル開度を略維持しているものと判定さ
れた場合には、シフト実行制御部52は、運転者のアッ
プシフト要求が維持されているものと判定し、ステップ
S26に戻り、再度、現在の車両速度Vがアップシフト
許可速度V’o以下となっているか否かを判定する。
【0088】ステップS26で、車速Vがアップシフト
許可速度V’o以上と判定される場合には、運転者の要
求通りにアップシフト動作を行ってもエンジンがトルク
不足となるおそれはないものと判断して、ステップS2
4に入り、変速実行部62に対して直ちにアップシフト
動作を実行するように指令し、変速実行部62は、例え
ばB4ブレーキを解放し、C3クラッチを係合する3−
4アップシフト動作を実行する。
【0089】ステップS26で、車速Vがアップシフト
許可速度V’o以上ではないもと判定された場合には、
前述の場合と同様に、ステップS27により現在の車両
速度Vがアップシフト指令メモリキャンセル速度V’
を下回っているか否かを判定し、更にステップS28を
実行し、スロットル開度が、ステップS21でアップシ
フト指令が出力された時点よりも所定割合増加している
か否を判定する。こうして、現在の車両速度Vがアップ
シフト指令メモリキャンセル速度V’以上で、スロッ
トル開度がステップS21でアップシフト指令が出力さ
れた時点のスロットル開度を略維持しているものと判定
された場合には、再度ステップS26に戻る。
【0090】こうして、ステップS26からステップS
28の間で、車速が、運転者の要求するアップシフト動
作が実行可能な速度状態(即ち、車速Vがアップシフト
許可速度V’o以上)となってステップS24でアップ
シフト動作が行われるか、ステップS27により現在の
車両速度Vがアップシフト指令メモリキャンセル速度V
を下回るか、ステップS28でスロットル開度が、ス
テップS21でアップシフト指令が出力された時点より
も所定割合増加して、ステップS25でアップシフト指
令がキャンセルされるまで、運転者のアップシフト指令
はシフト実行制御部52により保持記憶される形とな
り、車両の速度状態がアップシフト動作を実行可能な状
態になるや否やステップS26からステップS24に入
り、アップシフト動作が実行される。従って、運転者の
アップシフト指令が一方的にキャンセルされることがな
いので、運転者は違和感を持つことなく運転操作を継続
することが出来る。また、運転者のアップシフト指令通
りにアップシフト動作を行うとエンジントルクの不足が
生じる場合には、車両の速度Vがアップシフト動作を実
行可能な状態になるのを待つことなく、ステップS27
及び28でステップS25に入り、当該アップシフト指
令は直ちにキャンセルされる。これにより、運転者のア
ップシフト指令がいつまでも保持されて、運転者が意図
しない時点でアップシフト動作が実行されるようなこと
は未然に防止される。
【0091】なお、ステップS27におけるアップシフ
ト指令メモリキャンセル速度V’ は、ステップS23
におけるアップシフト指令メモリ速度V’よりもやや
小さな値に設定され、ステップS26からステップS2
8におけるアップシフト指令がステップS27でキャン
セルされる速度V’は、V’>V’なるヒステリ
シスが設けられている。これはステップS26からステ
ップS28までの、運転者のアップシフト指令を保持す
る動作に入った際には、直ちにステップS27でアップ
シフト指令がキャンセルされることなく、なるべく運転
者のアップシフト指令を実行する方向で制御し、運転者
へアップシフト指令のキャンセルに起因する違和感を出
来るだけ与えないようにするためである。
【0092】また、手動変速指令を出力する手動変速指
令出力手段は、変速レバー70eに限らず、変速スイッ
チなどの電気的なスイッチにより構成してもよい。
【0093】なお、上述の実施例では、車両状態検出手
段として、車速を検知する車速検知手段及びスロットル
開度を検知するスロットル開度センサを設け、該車速検
知手段により検知された車速が、スロットル開度センサ
により検知されるスロットル開度に対応した所定車速
(ダウンシフト動作の場合には、図5に示すように、ス
ロットル開度に係わらず、一定速度)を越えているか否
かで、手動変速モードにおける変速指令の実行の可否を
判断したが、車両状態検出手段としては、その出力から
手動変速モードにおける変速時の、エンジンのオーバー
レブやトルクの不足を演算検知することが出来る限りど
のようなセンサや装置を用いても良く、車速検知手段や
スロットル開度センサなどの他に、エンジンの回転数を
検知する手段、自動変速機の入力軸や出力軸の回転数を
検知する手段、エンジントルクの演算手段など適宜なセ
ンサや装置を単独であるいはそれらを組み合わせて使用
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用しうる自動変速機の機構部分を示
すスケルトン図。
【図2】その摩擦係合要素の作動を示す図。
【図3】本発明に係わる電子制御部を示すブロック図。
【図4】ダウンシフト許可制御プログラムの一例を示す
フローチャート。
【図5】ダウンシフト許可マップの一例を示す図。
【図6】アップシフト許可制御プログラムの一例を示す
フローチャート。
【図7】アップシフト許可マップの一例を示す図。
【符号の説明】
70……シフト指示手段(シフトレバー装置) 22……車両状態検知手段(車速センサ) 23……車両状態検知手段(スロットル開度センサ) 52……手動変速実行可否判定手段、手動変速実行制御
手段(シフト実行制御部) MAP1……手動変速実行可否判定手段、手動変速実行
制御手段(ダウンシフト許可マップ) MAP2……手動変速実行可否判定手段、手動変速実行
制御手段(アップシフト許可マップ) PRO1……手動変速実行可否判定手段、手動変速実行
制御手段(ダウンシフト許可制御プログラム) PRO2……手動変速実行可否判定手段、手動変速実行
制御手段(アップシフト許可制御プログラム)
フロントページの続き (72)発明者 塚本 泰雄 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA02 MA12 MA17 MA21 NA01 NB01 PA23 PA31 PA51 RA03 RA06 RA12 SB19 SB20 TA10 TB12 TB13 TB15 VA32Z VA37Z VA62W VB01W VC01Z VC03W

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者がアップシフト及びダウンシフト
    を指示する必要のない自動変速モード及び運転者がアッ
    プシフト及びダウンシフトを指示することの出来る手動
    変速モードを有するシフト指示手段が設けられた、自動
    変速機の制御装置において、 車両状態を検出する車両状態検知手段を設け、 前記手動変速モードにおいて、前記シフト指示手段から
    変速指令が出力された際に、前記車両状態検知手段によ
    り検知される車両状態が前記変速指令を実行することの
    出来る所定の変速許可領域に有るか否かを判定する手動
    変速実行可否判定手段を設け、 前記手動変速実行可否判定手段により、前記車両状態が
    所定の変速許可領域に無いものと判定された場合に、前
    記車両状態が所定の変速指令保持解除状態となるまで前
    記変速指令を保持する手動変速実行制御手段を設けて構
    成した、自動変速機のマニュアル変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記手動変速実行制御手段は、該手動変
    速実行制御手段が前記変速指令を保持している間に、前
    記車両状態が前記所定の変速指令保持解除状態となった
    場合には、前記変速指令をキャンセルすることを特徴と
    する、請求項1記載の自動変速機のマニュアル変速制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記手動変速実行制御手段は、該手動変
    速実行制御手段が前記変速指令を保持している間に、前
    記手動変速実行可否判定手段が、前記車両状態が所定の
    変速許可領域にあるものと判定した場合には、前記変速
    指令を実行することを特徴とする、請求項1記載の自動
    変速機のマニュアル変速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の変速指令保持解除状態は、前
    記車両状態が、前記変速許可領域に対して離反する方向
    に移行している状態を含むことを特徴とする、請求項1
    記載の自動変速機のマニュアル変速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記手動変速実行制御手段は、前記手動
    変速実行可否判定手段により、前記車両状態が所定の変
    速許可領域に無いものと判定されて、該手動変速実行制
    御手段が前記変速指令を保持する動作に入る際に、前記
    車両状態が、前記変速指令保持動作許可領域にあるか否
    かを判定し、該車両状態が前記変速指令保持動作許可領
    域にある場合にのみ、前記変速指令を保持することを特
    徴とする、請求項1記載の自動変速機のマニュアル変速
    制御装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の変速指令保持解除状態は、前
    記車両の負荷が、前記変速指令が出力された時点に対し
    て所定量増大した状態を含むことを特徴とする、請求項
    1記載の自動変速機のマニュアル変速制御装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の変速指令保持解除状態は、車
    速が所定値を越えて、前記車両状態が、前記変速許可領
    域に対して離反する方向に移行している状態を含むこと
    を特徴とする、請求項4記載の自動変速機のマニュアル
    変速制御装置。
  8. 【請求項8】 前記変速指令保持動作許可領域と前記変
    速指令保持解除状態との間の車両状態には、所定のパラ
    メータにおいてヒステリシスが設けられていることを特
    徴とする、請求項5記載の自動変速機のマニュアル変速
    制御装置。
  9. 【請求項9】 前記変速指令は、ダウンシフト指令であ
    る、請求項1記載の自動変速機のマニュアル変速制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記変速指令は、アップシフト指令で
    ある、請求項1記載の自動変速機のマニュアル変速制御
    装置。
  11. 【請求項11】 運転者がアップシフト及びダウンシフ
    トを指示する必要のない自動変速モード及び運転者がア
    ップシフト及びダウンシフトを指示することの出来る手
    動変速モードを有するシフト指示手段が設けられた、自
    動変速機の制御装置において、 車両状態を検出する車両状態検知手段を設け、 前記手動変速モードにおいて、前記シフト指示手段から
    変速指令が出力された際に、前記車両状態検知手段によ
    り検知される車両状態が前記変速指令を実行することの
    出来る所定の変速許可領域に有るか否かを判定する手動
    変速実行可否判定手段を設け、 前記手動変速実行可否判定手段により、前記車両状態が
    所定の変速許可領域に無いものと判定された場合に、前
    記車両状態が所定の変速指令保持解除状態となった場合
    には、前記変速指令をキャンセルする手動変速実行制御
    手段を設けて構成した、自動変速機のマニュアル変速制
    御装置。
  12. 【請求項12】 運転者がアップシフト及びダウンシフ
    トを指示する必要のない自動変速モード及び運転者がア
    ップシフト及びダウンシフトを指示することの出来る手
    動変速モードを有するシフト指示手段が設けられた、自
    動変速機の制御装置において、 車両状態を検出する車両状態検知手段を設け、 前記手動変速モードにおいて、前記シフト指示手段から
    変速指令が出力された際に、前記車両状態検知手段によ
    り検知される車両状態が前記変速指令を実行することの
    出来る所定の変速許可領域に有るか否かを判定する手動
    変速実行可否判定手段を設け、 前記手動変速実行可否判定手段が、前記車両状態が所定
    の変速許可領域に無いものと判定した場合に、前記車両
    状態が所定の変速指令保持解除状態となるまでの間に、
    前記手動変速実行可否判定手段が、前記車両状態が所定
    の変速許可領域にあるものと更に判定した場合には、前
    記変速指令を実行する、手動変速実行制御手段を設けて
    構成した、自動変速機のマニュアル変速制御装置。
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