JP2001335732A - 筆記板用マーキングペンインキ - Google Patents

筆記板用マーキングペンインキ

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JP2001335732A JP2000260799A JP2000260799A JP2001335732A JP 2001335732 A JP2001335732 A JP 2001335732A JP 2000260799 A JP2000260799 A JP 2000260799A JP 2000260799 A JP2000260799 A JP 2000260799A JP 2001335732 A JP2001335732 A JP 2001335732A
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健二 後藤
Kenji Kamiya
謙二 上谷
Takeshi Nakano
健 中野
Kinya Asahino
欣也 旭野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間におけるペン先からのドライアップを防
止し、かつ、筆記板に筆記したのち布等で容易に拭き取
り可能な筆記板用マーキングペンインキを提供する。 【解決手段】低級脂肪族アルコール、顔料、前記溶剤に
可溶な樹脂、置換数1〜3の二糖類脂肪酸エステル、ソ
ルビタンエステル系ノニオン界面活性剤及び/又は飽和
脂肪酸トリグリセリドを少なくとも含有してなる筆記板
用マーキングペンインキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂板・塗装
板などからなる筆記板に筆記するためのマーキングペン
に用いるインキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の揮発性溶剤を主溶剤とするマーキ
ングペンは、キャップをはずした状態でペン先を長時間
外部に露出させると、溶剤が揮発して着色剤・樹脂等が
乾燥固化してしまい筆記不可能となっていた。また、特
に揮発性の高い溶剤を使用するときは、短時間ペン先を
外部に露出させただけでもペン先表面の溶剤が揮発して
しまい、筆記開始直後はインキが出なかったり、筆記線
がかすれるなどの問題が生じていた。よって、講義など
で使用するときは、逐一キャップをしなければならず煩
雑であった。更に、マーキングペンをキャップをした状
態にしておいても、キャップの中は完全な真空・密閉状
態には無いので、キャップの僅かな隙間から溶剤が徐々
に揮発してしまうことを防止できなかった。よって、キ
ャップをしたままの状態でも長期間を経たものは、既に
溶剤が揮発してしまっていて筆記不可能となっていた。
そうした中、ドライアップを防止するため、過去に特開
昭57−28177号、特開昭61−34080号など
が提案された。しかし、いずれも前記課題のすべてを満
足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、長時間におけ
るペン先からのドライアップを防止し、かつ、筆記板に
筆記したのち布等で容易に拭き取り可能な筆記板用マー
キングペンインキを本発明者は精意研究の末、見出すこ
とに成功した。
【0004】
【課題を解決するための手段】低級脂肪族アルコール、
顔料、前記溶剤に可溶な樹脂、置換数1〜3の二糖類脂
肪酸エステル、ソルビタンエステル系ノニオン界面活性
剤及び/又は飽和脂肪酸トリグリセリドを少なくとも含
有してなる筆記板用マーキングペンインキ。更に、前記
低級脂肪族アルコールが、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノー
ル、イソブタノール、tert−ブタノールから選択さ
れる1又は2以上の溶剤とn−プロパノールの混合溶剤
であって、前記n−プロパノールがインキ全量に対して
5〜45重量%となるように配合されたことを特徴とす
る筆記板用マーキングペンインキ。
【0005】
【作用】本発明に用いる置換数1〜3の二糖類脂肪酸エ
ステルと、ソルビタンエステル系ノニオン界面活性剤及
び/又は飽和脂肪酸トリグリセリドが、ペン先表面に被
膜を形成し溶剤の揮発を抑制するので、ドライアップを
防止できると考えられる。この被膜は、薄く脆いためペ
ン先に圧力が加わる瞬間に破壊され、筆記開始直後から
インキを排出する。また、溶剤の一部としてインキ全量
に対して5〜45重量%となる量のn−プロパノールを
用いるとドライアップ効果が向上することを見出した。
詳細は不明であるが、適量のn−プロパノールが、置換
数1〜3の二糖類脂肪酸エステルと、ソルビタンエステ
ル系ノニオン界面活性剤及び/又は飽和脂肪酸トリグリ
セリドのペン先表面における被膜形成作用を助長すると
共に、比較的強固な被膜の生成を助長するためと考えら
れる。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
は主溶剤として低級脂肪族アルコールを用いる。低級脂
肪族アルコールとは炭素数1〜4の脂肪族アルコールで
あって、メタノール、エタノール、n−プロパノール、
イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノー
ル、イソブタノール、tert−ブタノールを指し、本
発明ではこれらから選択される1又は2以上の脂肪族ア
ルコールを用いることができる。低級脂肪族アルコール
は安全性が比較的高いので好ましく、インキ全量に対し
て55〜95重量%ほどを用いることができる。その中
でも、n−プロパノールと、他の低級脂肪族アルコール
であるメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール、
tert−ブタノールから選択される1又は2以上の溶
剤との混合溶剤であって、n−プロパノールがインキ全
量に対して5〜45重量%となるように配合した低級脂
肪族アルコールの混合溶剤は特に好ましく用いられる。
本発明では他の有機溶剤を幾分配合することもでき、ペ
ンタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール等のア
ルコールや、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘ
キサン、エチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素や、
ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素や、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素や、メチルエチ
ルケトン、ジメチルケトン、ジエチルケトン、4−メト
キシ−4−メチルペンタノン等のケトンや、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオ
ン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピ
ル、プロピオン酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳
酸プロピル、乳酸ブチル等のエステルや、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロ
ピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、2−メトキシプロパノール、3−メトキシ−3−メ
チルブタノール等のグリコールエーテルなどを添加する
ことができる。
【0007】本発明に用いる着色剤は顔料であるが、特
に制限されることなく従来公知の有機顔料及び無機顔料
を使用することができ、例えば、アゾ系、フタロシアニ
ン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ・
チオインジゴ系、ベリノン・ベリレン系、イソインドレ
ノン系、アゾメチレンアゾ系などの有機顔料や、カーボ
ンブラック、マイカ、チタン白、パール顔料、酸化鉄・
アルミニウム粉・真鍮等金属顔料などの無機顔料を用い
ることができる。これらの顔料は、スチレン−アクリル
酸共重合体、ポリアクリル酸樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラールなどに練り込んで加工顔料と
しておくと、溶剤と混合する際に容易に分散するので便
利である。また、既に分散剤中に顔料を練り込んである
市販の加工顔料を用いてもよい。顔料は、被筆記物に染
着することがないので、筆記板用マーキングペンには好
ましく用いられ、インキ全量に対して、1〜20重量%
用いることができる。
【0008】本発明に用いることのできる樹脂は低級脂
肪族アルコールからなる溶剤に可溶な樹脂であって、主
に顔料分散剤として作用する。具体的には、ポリビニル
アルコール、ポリビニルブチラールが前記溶剤との溶解
性に優れているので好ましく、インキ全量に対して1〜
20重量%用いることができる。
【0009】本発明ではドライアップ防止剤として、置
換数1〜3の二糖類脂肪酸エステルを用いる。すなわ
ち、麦芽糖・ラクトース等のマルトース型二糖類又はト
レハロース・ショ糖等のトレハロース型二糖類の8個の
水酸基のうち1〜3個を、酢酸・プロピオン酸・酪酸・
カプロン酸・カプリル酸・カプリン酸・ラウリン酸・ミ
リスチン酸・パルミチン酸・ステアリン酸・ベヘン酸等
の脂肪酸でエステル化して置換させた二糖類脂肪酸モノ
エステル・二糖類脂肪酸ジエステル・二糖類脂肪酸トリ
エステルをあげることができる。置換数が4以上のもの
は本発明の溶剤に対する溶解度が低いため完全に溶解せ
ず、インキが経時的に不安定で前記二糖類脂肪酸エステ
ルが析出する欠点があるので好ましくない。但し、置換
数が4〜8の二糖類脂肪酸ポリエステルの本発明インキ
中における存在を全く否定するものではなく、前記置換
数1〜3の二糖類脂肪酸エステルの不純物として本発明
インキ中に若干量存在していても本発明効果を低下させ
るものではない。本発明では、前記二糖類脂肪酸モノエ
ステル・二糖類脂肪酸ジエステル・二糖類脂肪酸トリエ
ステルの中のいずれの二糖類脂肪酸エステルも使用する
ことができ、また、任意に選択したものを混合して使用
することもできる。また、前記二糖類脂肪酸エステルの
中でHLB10未満のものはペン先表面での被膜形成力
が比較的弱いので、本発明ではHLB10以上の二糖類
脂肪酸エステルが特に好ましく用いられる。前記二糖類
脂肪酸エステルはドライアップ防止剤として優れた効果
を示すが、多量に配合することは避けなければならな
い。多量に配合すると筆記板に筆記した後の筆記線が乾
燥せず、拭き取りが困難となるからである。従って、イ
ンキ全量に対して0.1〜5.0重量%を配合すること
が好ましいが、しかし、これだけの二糖類脂肪酸エステ
ルでは2時間程度しかドライアップを防止できない。
【0010】そこで更に、ドライアップ防止助剤とし
て、ソルビタンエステル系ノニオン界面活性剤及び/又
は飽和脂肪酸トリグリセリドを混合させることによっ
て、筆記線乾燥に悪影響を与えることなく、ドライアッ
プ防止の性能を向上させることを見出した。本発明に用
いるソルビタンエステル系ノニオン界面活性剤とは、
1,5−ソルビタン、1,4−ソルビタン、3,6−ソ
ルビタンの1〜4個の水酸基をラウリン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸でエステル化
して置換させたソルビタンモノラウレート、ソルビタン
モノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソル
ビタンモノオレエート、ソルビタンジラウレート、ソル
ビタンジパルミテート、ソルビタンジステアレート、ソ
ルビタンジオレエート、ソルビタントリラウレート、ソ
ルビタントリパルミテート、ソルビタントリステアレー
ト、ソルビタントリオレエート、ソルビタンセスキオレ
エート等のソルビタン脂肪酸エステルや、これらのソル
ビタン脂肪酸エステルの水酸基残基を更にポリエチレン
グリコール等でエーテル化したポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレ
エート、ポリオキシエチレンソルビタンジラウレート、
ポリオキシエチレンソルビタンジパルミテート、ポリオ
キシエチレンソルビタンジステアレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンジオレエート、ポリオキシエチレンソ
ルビタントリラウレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ントリパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタント
リステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオ
レエート、ポリオキシエチレンソルビタンセスキオレエ
ート等のソルビタン脂肪酸エステルエーテルをいい、本
発明ではいずれのソルビタンエステル系ノニオン界面活
性剤も使用することができ、また、任意に選択したもの
を混合して使用することもできる。本発明に用いる飽和
脂肪酸トリグリセリドとは、グリセリンの3個の水酸基
を、カプロン酸・エナント酸・カプリル酸・ペラルゴン
酸・カプリン酸・ウンデカン酸・ラウリン酸等の主に炭
素数6〜12の飽和脂肪酸でエステル化して置換させた
ものをいい、本発明ではいずれの飽和脂肪酸トリグリセ
リドも使用することができ、また、任意に選択したもの
を混合して使用することもできる。本発明に用いるソル
ビタンエステル系ノニオン界面活性剤及び飽和脂肪酸ト
リグリセリドは、それぞれ単独で使用することができ、
また任意に選択したものを混合して使用することもで
き、インキ全量に対し0.1〜30重量%を用いること
ができる。
【0011】前記ソルビタンエステル系ノニオン界面活
性剤及び/又は飽和脂肪酸トリグリセリドでも剥離剤と
して作用するが、本発明では筆記線の剥離性を補完する
ため、流動パラフィン・パラフィンワックス・マイクロ
クリスタリンワックス・ポリエチレンワックスなどの石
油系炭化水素や、ラウリン酸・パルミチン酸・ステアリ
ン酸・オレイン酸などの高級脂肪酸、カプロン酸ステア
リル・カプリル酸セチル・カプリン酸ラウリル・パルミ
チン酸ブチル・ステアリン酸プロピル・オレイン酸エチ
ルなどの脂肪酸エステルなどを配合しても良好な結果が
得られる。
【0012】また、本発明では、補色用の油性染料、防
腐剤、防かび剤、アミン類・リン酸エステル等の染料溶
解助剤、ベンジルアルコール等の浸透剤など通常インキ
に用いられる添加剤を更に添加することができる。以
下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本
発明はこの実施例よって限定されるものではない。
【0013】 (実施例1) エタノール 85.0重量% カーボンブラック 3.0重量% ポリビニルブチラール 4.0重量% 蔗糖モノパルミチン酸エステル(HLB11) 1.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.5重量% オレイン酸 6.0重量% 上記のカーボンブラックとポリビニルブチラールを三本
ロールにて混合した後、プロペラ撹拌機にて残りの物質
と混合して粘度6.5mPa・s(25℃)の黒色イン
キを作成した。 (比較例1)実施例1からソルビタンモノステアレート
を除いて黒色インキを作成した。
【0014】 (実施例2) n−プロパノール 44.0重量% イソプロパノール 35.0重量% C.I.Pigment Red 166 4.0重量% ポリビニルブチラール 4.0重量% 蔗糖モノミリスチン酸エステル(HLB13) 1.0重量% カプリン酸トリグリセリド 4.0重量% ステアリン酸プロピル 8.0重量% 上記のC.I.Pigment Red 166とポリビ
ニルブチラールを三本ロールにて混合した後、プロペラ
撹拌機にて残りの物質と混合して、粘度7.5mPa・
s(25℃)の赤色インキを得た。 (比較例2)実施例2からカプリン酸トリグリセリドを
除いて赤色インキを作成した。
【0015】 (実施例3) エタノール 50.0重量% n−ブタノール 30.0重量% C.I.Pigment Blue 15:3 3.0重量% ポリビニルブチラール 3.0重量% 蔗糖モノステアリン酸エステル(HLB15) 1.0重量% ソルビタンモノラウレート 0.5重量% カプリン酸トリグリセリド 4.0重量% カプリル酸セチル 8.5重量% 上記のC.I.Pigment Blue 15:3とポ
リビニルブチラールを三本ロールにて混合した後、プロ
ペラ撹拌機にて残りの物質と混合して、粘度7.0mP
a・s(25℃)の青色インキを得た。 (比較例3)実施例3からソルビタンモノラウレートと
カプリン酸トリグリセリドを除いて青色インキを作成し
た。
【0016】 (実施例4) n−プロパノール 25.0重量% エタノール 25.0重量% イソプロパノール 35.0重量% カーボンブラック 3.0重量% ポリビニルブチラール 3.0重量% 蔗糖モノステアリン酸エステル(HLB15) 2.0重量% ソルビタンモノラウレート 0.5重量% カプリン酸トリグリセリド 4.0重量% 流動パラフィン 2.5重量% 上記のカーボンブラックとポリビニルブチラールを三本
ロールにて混合した後、プロペラ撹拌機にて残りの物質
と混合して粘度7.0mPa・s(25℃)の黒色イン
キを作成した。 (比較例4)実施例4からソルビタンモノラウレートと
カプリン酸トリグリセリドを除いて黒色インキを作成し
た。
【0017】 (実施例5) n−プロパノール 10.0重量% エタノール 42.0重量% イソプロパノール 36.0重量% C.I.Pigment Red 166 2.5重量% ポリビニルブチラール 2.0重量% 蔗糖モノステアリン酸エステル(HLB15) 2.0重量% ソルビタンモノステアレート 1.0重量% ステアリン酸プロピル 4.5重量% 上記のC.I.Pigment Red 166とポリビ
ニルブチラールを三本ロールにて混合した後、プロペラ
撹拌機にて残りの物質と混合して、粘度6.5mPa・
s(25℃)の赤色インキを得た。 (比較例5)実施例5からソルビタンモノステアレート
を除いて赤色インキを作成した。
【0018】以下、実施例1〜5、及び、比較例1〜5
の試験結果を表1及び表2に示す。 筆記状態試験…インキを含浸させた中綿式マーキングペンのキャップを外して ペン先を外部に露出させ、48時間経過後、市販のホワイトボードに筆記した。 筆記線かすれ試験…インキを含浸させた中綿式マーキングペンのキャップを外 してペン先を外部に露出させ、24時間経過後、市販のホワイトボードに筆記し て筆記直後の筆記線を確認した。 拭き取り性試験…インキを含浸させた中綿式マーキングペンにて市販のホワイ トボードに筆記し、24時間経過後、筆記線を布で拭取った。
【0019】 筆記性試験(1)…気温20℃、湿度65%の条件下において、各インキを含浸 させた中綿式マーキングペンのキャップを外してペン先を外部に露出させ、その ままの状態で72時間放置した後、市販のホワイトボードに筆記して筆記線の状 態を確認した。 筆記性試験(2)…気温30℃、湿度65%の条件下において、各インキを含浸 させた中綿式マーキングペンのキャップを外してペン先を外部に露出させ、その ままの状態で16時間放置した後、市販のホワイトボードに筆記して筆記線の状 態を確認した。 拭き取り性試験…インキを含浸させた中綿式マーキングペンにて市販のホワイ トボードに筆記し、24時間経過後、筆記線を布で拭取った。
【0020】
【効果】本発明の筆記板用マーキングペンインキは、ペ
ン先表面に被膜を形成するので、ペン先を長時間(2日
間以上)外部に露出さても溶剤が揮発して筆記不可能と
なることがない。また、キャップをした状態では前記被
膜の形成と相俟って、より長期間にわたって溶剤のドラ
イアップを防止でき、マーキングペンを長期間保存する
ことができる。また、前記被膜は薄く脆いのでペン先に
圧力が加わる瞬間に破壊され、断続的に筆記を行なうと
きでも筆記再開始直後から滑らかにインキを排出し、筆
記線のかすれを生じさせない。更に、本発明は拭き取り
性にも影響を与えないので、筆記板用マーキングペンイ
ンキとして有用である。
フロントページの続き (72)発明者 旭野 欣也 愛知県名古屋市西区天塚町4丁目69番地 シヤチハタ株式会社内 Fターム(参考) 4J039 AB01 AD06 AD07 BC02 BC04 BC07 BC10 BC16 BC20 BC24 BC25 BE01 EA41 GA21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低級脂肪族アルコール、顔料、前記溶剤
    に可溶な樹脂、置換数1〜3の二糖類脂肪酸エステル、
    ソルビタンエステル系ノニオン界面活性剤及び/又は飽
    和脂肪酸トリグリセリドを少なくとも含有してなる筆記
    板用マーキングペンインキ。
  2. 【請求項2】 前記低級脂肪族アルコールが、メタノー
    ル、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、
    sec−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタ
    ノールから選択される1又は2以上の溶剤とn−プロパ
    ノールの混合溶剤であって、前記n−プロパノールがイ
    ンキ全量に対して5〜45重量%となるように配合され
    たことを特徴とする前記請求項1記載の筆記板用マーキ
    ングペンインキ。
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