JP2001333740A - 味噌風味の食肉加工品の製造方法およびそのためのインジェクション用ピックル液組成物 - Google Patents
味噌風味の食肉加工品の製造方法およびそのためのインジェクション用ピックル液組成物Info
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Abstract
味噌の風味が調和した味噌風味の食肉加工品の製造方法
を提供する。 【解決手段】 味噌素材を含むピックル液を塊状食肉に
インジェクション処理することを特徴とする味噌風味の
食肉加工品の製造方法。
Description
工品の製造方法およびそのためのインジェクション用ピ
ックル液組成物に関するものである。
の味噌漬け品が知られている。肉の味噌漬け品とは、豚
肉や牛肉などの生肉を味噌床に漬込み、肉に味噌風味を
付与したものである。したがって、肉の味噌漬け品を食
するには、フライパン等で焼かねばならず、調理に手間
を要するといった欠点もあった。
なくても食することができるものであり、ハーブの風味
を付与したり、胡椒等の香辛料の風味を付与した製品な
どバラエティに富んだ製品が知られているが、味噌風味
のハム等の食肉加工品は知られていなかった。
に味噌風味を付与するために、ハム類を製造する際に通
常のピックル液をインジェクトした食肉に味噌を付着さ
せて塩漬したり、味噌をタンブリング処理して味噌風味
のハム類を製造したところ、ハム類に味噌の風味は付与
されるものの、ハム類が本来有している風味がなくな
り、味噌の風味が強く感じられられ、食味のバランスの
悪い製品になってしまうことが判明した。
の食肉加工品が本来有している風味と味噌の風味が調和
した味噌風味の食肉加工品の製造方法およびそのための
インジェクション用ピックル液組成物を提供することで
ある。
ねた結果、インジェクション用ピックル液に味噌素材を
加えて、このピックル液を塊状食肉にインジェクトする
ことにより上記課題が解決されることを見出し、本発明
を完成するに至った。
の製造方法は、味噌素材を含むピックル液を塊状食肉に
インジェクション処理することを特徴とするものであ
る。
造するためのインジェクション用ピックル液組成物は、
味噌素材を含むことを特徴とするものである。
ェクション処理することにより、ハム等の食肉加工品本
来の風味と味噌風味が調和した味噌風味の食肉加工品を
製造することができる。
例えば豚、牛、鶏、羊、鹿、馬等の食肉を原料として製
造される、ロースハム、ボンレスハム、生ハム、ベーコ
ン、ローストポーク、ローストビーフ、ローストチキ
ン、フライドチキン、惣菜である カツ類、焼き肉等で
ある。
配合する味噌素材とは、例えば、生味噌、粉末味噌およ
び味噌溶液上澄みから選ばれる少なくとも1種である。
れた白味噌および赤味噌をいい、粉末味噌とは、常法で
製造された白味噌および赤味噌をスプレードライ等の方
法で粉末化したものであり、味噌溶液上澄みとは、生味
噌を常法で製造する際に生成する上澄みもしくは生味噌
の絞り汁をいう。
量%の範囲で選択すればよい。
味噌素材の濃度は、0.2〜30重量%、好ましく1〜
20重量%の範囲で適宜選択すればよい。0.2重量%
未満では味噌の風味が付与されにくく、30重量%を超
えて配合すると、味噌の風味が強くなりすぎ、食肉加工
品が本来有している風味とのバランスが悪くなってしま
うため好ましくない。
用いられている下記成分を配合することができる。
えばリン酸塩、食塩、発色剤、酸化防止剤、調味料、蛋
白剤、糊料、色素、香辛料、発色剤等を挙げることがで
きる。
成物は、原料の食肉当たり10〜120重量%インジェ
クトすればよい。
一実施形態として、以下の方法を例示することができ
る。例えば、味噌素材を配合したピックル液を、原料の
食肉にインジェクトし、タンブリング処理(2〜10
℃、4〜20時間)を行ない、ファイブラスケーシング
に充填し、スモークハウスで乾燥(65〜75℃、0.
5〜1時間)、蒸煮(70〜80℃、3〜8時間)、水
冷を行なうことにより味噌風味のハムを製造することが
できる。
液を調製し、それぞれ実施例1、2としてロースハムを
常法に従い下記のように製造した。
噌5重量部、白味噌5重量部を水40重量部に溶解させ
た味噌濃度20%の溶液を調製し、これを静置した後、
上澄液を濾過して、表1に示す配合組成のピックル液を
調製した。
味噌(商品名「MK−W」、仙波糖化工業(株)製)を
使用し、表2に示す配合のピックル液を調製した。
15kgをインジェクトした。その後、5℃にて16時
間タンブリングを行ない、ファイブラスケーシングに充
填し、スモークハウスにて乾燥(70℃、30分)、蒸
煮(80℃、4時間)、水冷(30分)を行ない、一晩
冷蔵しロースハムを製造した。なお、使用した素材は、
食品用として市販されているものを使用した。
ースハムを下記のように製造した。
クル液15kgをインジェクトした。その後、5℃にて
16時間静置法により塩漬したものを、ファイブラスケ
ーシングに充填し、実施例1、2と同様にしてスモーク
ハウス内にて乾燥、蒸煮、水冷を行ない、一晩冷蔵し、
ロースハムを製造した。
ースハムを下記のように調製した。
クル液15kgをインジェクトした。その後、5℃にて
16時間静置法により塩漬したものを、ファイブラスケ
ーシングに充填し、実施例1、2と同様にしてスモーク
ハウス内にて乾燥、蒸煮、水冷を行ない、一晩冷蔵し、
ロースハムを製造した。
を下記のように調製した。
クル液15kgをインジェクトした。
と白味噌2.5kg)と共に5℃にて16時間タンブリ
ングを行ない、ファイブラスケーシングに充填し、実施
例1〜4と同様にしてスモークハウス内にて乾燥、蒸
煮、水冷を行ない、一晩冷蔵しロースハムを製造した。
3に示すピックル液15kgをインジェクトした。その
後、生味噌(赤味噌2.5kgと白味噌2.5kg)を
肉表面に付着させ、5℃にて16時間静置法により塩漬
したものを、ファイブラスケーシングに充填し、実施例
1〜4と同様にしてスモークハウス内にて乾燥、蒸煮、
水冷を行ない、一晩冷蔵しロースハムを製造した。
例1,2で製造したロースハムについて、パネラー(1
0名)によるハムの風味の官能評価を行ない、評価結果
を比較した。評価基準は、塩漬したロースハム本来の風
味を有するものを+、ないものを−とした。
てパネラー(10名)による官能評価を行ない、評価結
果を比較した。評価基準は、味噌風味のないものを−、
味噌風味を感じるものを+、強く感じるものを++とし
た。その結果を表4に示す。
噌溶液上澄みまたは粉末味噌をピックル液に添加し、イ
ンジェクトしたロースハム(実施例1〜4)は、塩漬し
たハム本来の風味があり、さらに味噌の風味をも有して
いた。一方、通常のピックル液をインジェクトし、その
後味噌とともにタンブリングを行ない(比較例1)また
は、味噌を肉の表面に付着させ、塩漬製造した(比較例
2)ロースハムは、ハム本来の風味が失われ、味噌の風
味が強く感じられ、好ましくない食味であった。
し、切断面の味噌の偏在部分を観察し、パネラー(10
名)による視覚評価を行ない結果を比較した。視覚評価
は、味噌の偏在が認められるものを+、認められないも
を−とした。その結果を表5に示す。
噌溶液上澄みまたは粉末味噌をピックル液に添加し、イ
ンジェクション処理したロースハム(実施例1〜4)
は、肉に通常のピックル液をインジェクトした後、味噌
とともにタンブリングを行ない(比較例1)、または味
噌を肉の表面に付着させて塩漬して製造した(比較例
2)ロースハムに比べ、味噌の偏在する部分が少ないこ
とが分かる。
トして製造したハム等の食肉加工品は、通常のピックル
液をインジェクトした後味噌を添加し塩漬して調製した
ハム等の食肉加工品に比べ、塩漬したハム等の本来の風
味と味噌の風味を併せ持ち、かつ添加した味噌の偏在の
少ない高品質の食肉加工品を製造することが可能とな
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 味噌素材を含むピックル液を塊状食肉に
インジェクション処理することを特徴とする味噌風味の
食肉加工品の製造方法。 - 【請求項2】 味噌素材が、生味噌、粉末味噌および味
噌溶液上澄みから選ばれる少なくとも1種であることを
特徴とする請求項1に記載の味噌風味の食肉加工品の製
造方法。 - 【請求項3】 味噌素材を含むことを特徴とする味噌風
味の食肉加工品を製造するためのインジェクション用ピ
ックル液組成物。 - 【請求項4】 味噌素材が、生味噌、粉末味噌および味
噌上澄液から選ばれる少なくとも1種であることを特徴
とする請求項3に記載のインジェクション用ピックル液
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000155916A JP2001333740A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 味噌風味の食肉加工品の製造方法およびそのためのインジェクション用ピックル液組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000155916A JP2001333740A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 味噌風味の食肉加工品の製造方法およびそのためのインジェクション用ピックル液組成物 |
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JP2001333740A true JP2001333740A (ja) | 2001-12-04 |
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ID=18660780
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JP2000155916A Pending JP2001333740A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 味噌風味の食肉加工品の製造方法およびそのためのインジェクション用ピックル液組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001333740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012080789A (ja) * | 2010-10-07 | 2012-04-26 | Itoham Foods Inc | 香気が付与された食肉加工食品の製造方法 |
-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000155916A patent/JP2001333740A/ja active Pending
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