JP2001332525A - セラミックスヒータ - Google Patents

セラミックスヒータ

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JP2001332525A
JP2001332525A JP2000154589A JP2000154589A JP2001332525A JP 2001332525 A JP2001332525 A JP 2001332525A JP 2000154589 A JP2000154589 A JP 2000154589A JP 2000154589 A JP2000154589 A JP 2000154589A JP 2001332525 A JP2001332525 A JP 2001332525A
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JP
Japan
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plate
heater element
heater
sintered body
ceramic
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Application number
JP2000154589A
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English (en)
Inventor
Takaro Kitagawa
高郎 北川
Masayuki Ishizuka
雅之 石塚
Kazunori Endo
和則 遠藤
Masayuki Hashimoto
昌幸 橋本
Takeshi Nagata
毅 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱材を構成する材質に制限がなく、製品寿
命がより一層向上され、しかも、製造容易で廉価なセラ
ミックスヒータを提供する。 【解決手段】 セラミックスヒータ100は、セラミッ
クス焼結体製の支持板(基体)2と、この支持板2の全
領域を覆うとともに支持板2と第1の接合層10を介し
て気密に接合されたセラミックス焼結体製の載置板(被
覆板)3とを備えるとともに、支持板2の接合面に設け
られた凹部12に装填されたヒータエレメント8と、凹
部12に装填され、ヒータエレメント8の下部に配設さ
れた断熱材13と、ヒータエレメント8に一端が接続さ
れた少なくとも1対のヒータ給電用電極9とを備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、反応チャンバー内
に配置されてウェハ等の被加熱物の加熱に用いられるセ
ラミックスヒータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミックスヒータとして、ヒー
タエレメントが、熱伝導性、耐食性、耐プラズマ性に優
れたセラミックス焼結体内に埋設されてなる面状ヒータ
部と、この面状ヒータ部を支持し、反応チャンバーに連
結する支持部材との間に、単層または複層の断熱材を設
け、前記面状ヒータ部から前記支持部材への熱伝導を制
限するように構成されたセラミックスヒータが知られて
いる。
【0003】図4に、従来のセラミックスヒータの一例
の概略断面構造を示し、このセラミックスヒータ100
0の構造について説明する。
【0004】図4において、符号103は面状ヒータ
部、符号108はヒータエレメント、符号104は電極
板、符号113は断熱材、符号102は支持部材を示し
ている。
【0005】図4に示すように、セラミックスヒータ1
000は、内部に、所定の形状(例えば、スパイラル形
状)のヒータエレメント108と、プラズマを発生させ
るための円盤状の電極板104とを具備する面状ヒータ
部103と支持部材102との間に、単層の断熱材11
3が挟持されてなるものである。セラミックスヒータ1
000において、断熱材113と面状ヒータ部103、
及び断熱材113と支持部材102は気密に接合されて
いる。
【0006】面状ヒータ部103は、ヒータエレメント
108を保持する第1のセラミックス焼結体103a
と、電極板104を保持する第2のセラミックス焼結体
103bと被加熱物を載置するための第3のセラミック
ス焼結体103cとを具備し、第1のセラミックス焼結
体103aと第2のセラミックス焼結体103b、及び
第2のセラミックス焼結体103bと第3のセラミック
ス焼結体103cは、それぞれ耐熱性の接合剤からなる
接合層110、107を介して気密に接合されている。
【0007】また、図4に示すように、ヒータエレメン
ト108は第1のセラミックス焼結体103aの図示上
側表面にヒータエレメント108の形状に沿って刻設さ
れた凹部112内に装填されていて、電極板104は第
2のセラミックス焼結体103bの図示上側表面に刻設
された凹部111内に装填されている。
【0008】ヒータエレメント108には一対のヒータ
給電用電極109が接続されていて、電極板104には
高周波/直流電圧印加用電極105が接続されている。
また、セラミックスヒータ1000には、面状ヒータ部
103内の温度を測定するために、一端が面状ヒータ部
103内に挿入された熱電対106が設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のセラミックスヒータ1000においては、断熱材
113の側面が耐食性の雰囲気ガスやプラズマ等に曝さ
れるため、断熱材113を構成する材質に制限があると
いう問題点があった。
【0010】そのため、面状ヒータ部103と断熱材1
13の熱膨張係数差あるいは断熱材113と支持部材1
02の熱膨張係数差を略等しくさせることが困難であっ
たため、セラミックスヒータ1000の製品寿命が充分
でないという問題点があった。また、断熱材113を構
成する材質に制限があるため、製造が煩雑になり、製造
コストも高くなるという問題点があった。
【0011】そこで、本発明は上記の問題を解決し、熱
効率に優れることは勿論のこと、断熱材を構成する材質
に制限がなく、製品寿命がより一層向上され、しかも、
製造容易で廉価なセラミックスヒータを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、請求項1において、セラミックス焼結体製
の基体と、該基体と接合層を介して気密に接合されたセ
ラミックス焼結体製の被覆板とを備えるとともに、前記
基体と前記被覆板とのいずれか又は双方の接合面に設け
られた凹部に装填されたヒータエレメントと、前記凹部
に装填され、ヒータエレメントの少なくとも下部に配設
された断熱材と、前記ヒータエレメントに接続された少
なくとも1対の電極とを備えたことを特徴とするセラミ
ックスヒータを提供する。
【0013】本発明によれば、断熱材が基体と被覆板と
のいずれか又は双方の接合面に設けられた凹部に装填さ
れているので、断熱材が耐食性の雰囲気ガスやプラズマ
等に曝されないため、断熱材を構成する材質に制限がな
く、製品寿命がより一層向上され、しかも、製造容易で
廉価なセラミックスヒータを提供することができる。
【0014】また、本発明のセラミックスヒータは、少
なくともヒータエレメントの少なくとも下部(被加熱物
を載置しない側)に断熱材を備えたものであるので、被
加熱物を載置する側の熱伝導性を確保したまま被加熱物
を載置しない側の熱放散を有効に防止することができ、
熱効率の優れたものとなる。
【0015】また、本発明のセラミックスヒータにおい
て、前記断熱材が窒化アルミニウム、窒化珪素、シリカ
質材料、アルミナ等のセラミックス又は金属からなるこ
とが好ましい。断熱材がこのような材料からなる場合
に、ヒータエレメントの発熱を効率的に断熱することが
できる。
【0016】また、本発明のセラミックスヒータにおい
て、前記基体の熱伝導率が、前記被覆板の熱伝導率より
も小さく設定されていることが好ましい。
【0017】更に、前記基体と前記被覆板とが、いずれ
も窒化アルミニウム焼結体、あるいは、いずれも窒化ア
ルミニウム基焼結体からなることが好ましい。
【0018】更に、前記基体及び前記被覆板がいずれも
23を含有するものであることが望ましく、かつ前記
被覆板のY23含有量が前記基体のY23含有量よりも
多く設定されていることが好ましい。
【0019】基体と被覆板とをこのような構造とするこ
とにより、基体の熱伝導性を被覆板のそれよりも低下せ
しめ、被加熱物を載置しない基体側からの熱放散を低減
することができるので、熱効率を向上させることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施形態に
ついて詳細に説明する。
【0021】なお、以下に記載の実施形態は、発明の趣
旨をより良く理解させるために具体的に説明するもので
あり、特に指定のない限り、発明の内容を限定するもの
ではない。
【0022】[第1実施形態]図1、図2(a)、(b)に基
づいて、本発明に係る第1実施形態のセラミックスヒー
タ100の構造について説明する。図1はセラミックス
ヒータ100の概略断面図であり、図2(a)、(b)はセラ
ミックスヒータ100の後述する電極板4、ヒータエレ
メント8(凹部12)の構造を示す概略平面図である。
なお、図2(a)は後述する載置下部板3aを電極板4側
から見たときの平面図であり、図2(b)は後述する支持
板2をヒータエレメント8側から見たときの平面図であ
る。また、図1はセラミックスヒータ100を図2(b)
に示すA−A’線に沿って切断したときの断面図であ
る。
【0023】図1に示すように、セラミックスヒータ1
00は、表面に所定の形状を有する凹部12が刻設され
たセラミックス焼結体製の支持板(基体)2と、凹部1
2に装填され、所定の形状を有するヒータエレメント8
と、支持板2とヒータエレメント8の全領域を覆うとと
もにウェハ等の被加熱物を載置するセラミックス焼結体
製の載置板(被覆板)3と、ヒータエレメント8の下部
(被加熱物を載置しない側)に配置され、凹部12に装
填された断熱材13と、ヒータエレメント8に一端が接
続された少なくとも1対のヒータ給電用電極9と、被加
熱物を載置する載置板3の温度を測定する熱電対6とを
備えたものであり、支持板2と載置板3とは耐熱性の接
合剤からなる第1の接合層10を介して接合一体化され
ている。
【0024】本実施形態において、図1に示すように、
支持板2の載置板3との接合面には、ヒータエレメント
8の形状に沿って、ヒータエレメント8の厚みよりも深
い凹部12が設けられていて、断熱材13は、凹部12
内において、ヒータエレメント8の直下に、凹部12、
ヒータエレメント8の形状に沿うように配設されてい
る。
【0025】なお、図1、図2(a)、(b)には、例とし
て、支持板2及び載置板3が円盤状に形成されていて、
凹部12、ヒータエレメント8、断熱材13が、支持板
2の中心部から外側に向けてスパイラル形状に配置され
ていて、一対のヒータ給電用電極9がヒータエレメント
8の両端部に接続されているものについて図示してい
る。
【0026】また、図1に示すように、載置板3は、上
面に凹部11が形成されたセラミックス焼結体製の載置
下部板3aと、この凹部11に装填された金属製又は金
属とセラミックスの複合導電材製の電極板4と、載置下
部板3aと電極板4の全領域を覆うセラミックス焼結体
製の載置上部板3bと、電極板4に一端が接続された高
周波/直流電圧印加用電極5と、載置板3の温度を測定
するために一端が載置板3内に挿入された熱電対6とを
備えている。電極板4は図2に示すように、例えば、円
盤状に形成されている。
【0027】また、支持板2と載置下部板3aとが耐熱
性の接合剤からなる第1の接合層10を介して気密に接
合されている。
【0028】載置板3において、載置下部板3aと載置
上部板3bとは、載置下部板3a又は載置上部板3bを
構成する材料と同一組成又は主成分が同一の材料からな
る第2の接合層7を介して接合されている。
【0029】また、高周波/直流電圧印加用電極5とヒ
ータ給電用電極9とは、耐熱性に優れたニッケル、タン
グステン、タンタル等の金属からなっている。
【0030】また、図1に示すように、高周波/直流電
圧印加用電極5、ヒータ給電用電極9、熱電対6は、い
ずれも支持板2を貫通して支持板2の下方にまで延出形
成されている。
【0031】次に、本実施形態のセラミックスヒーター
100を構成する各構成部材について、詳述する。
【0032】〔載置板〕載置下部板3a、載置上部板3
bの材質としては、熱伝導性、機械的強度に優れ、CF
4、C26、C28等のプラズマクリーニングガスに対
する耐久性に優れる等の理由から、窒化アルミニウム焼
結体又は窒化アルミニウム基焼結体が特に好適であり、
これらの窒化アルミニウム焼結体又は窒化アルミニウム
基焼結体は公知の方法により製造することができる。
【0033】窒化アルミニウム基焼結体としては、焼結
性や耐プラズマ性を向上させるために、窒化アルミニウ
ムに、Y23、CaO、MgO、SiC、TiO2から
選択される1種または2種以上の添加物を合計で0.1
〜20重量%程度添加したものを例示することができ
る。
【0034】ただし、本実施形態において、載置下部板
3a、載置上部板3bの熱伝導性を制御するために、載
置下部板3a、載置上部板3bの材質として、Y23
助剤とした窒化アルミニウム基焼結体が特に好適であ
る。この理由については後述する。
【0035】〔支持板〕支持板2の材質としては、熱伝
導性、機械的強度に優れ、CF4、C26、C28等の
プラズマクリーニングガスに対する耐久性に優れる等の
理由から、窒化アルミニウム焼結体または窒化アルミニ
ウム基焼結体が好適であり、更に、載置下部板3a、載
置上部板3bを構成する窒化アルミニウム焼結体または
窒化アルミニウム基焼結体よりも熱伝導率が小さい窒化
アルミニウム焼結体または窒化アルミニウム基焼結体が
特に好適である。
【0036】また、載置下部板3a、載置上部板3b及
び支持板2は、いずれもY23を助剤とした窒化アルミ
ニウム基焼結体からなることが望ましく、かつ、載置下
部板3a、及び載置上部板3bを構成する焼結体中のY
23含有量が、支持板2を構成する焼結体中のY23
有量よりも多く設定されていることが次の理由により好
ましい。
【0037】Y23添加量を0〜20重量%、好ましく
は0〜15重量%の範囲内で増減させることにより、窒
化アルミニウム基焼結体の熱伝導性を容易に制御するこ
とができる。そこで、載置下部板3a及び載置上部板3
bを構成する焼結体中のY23含有量を、支持板2を構
成する焼結体中のY23含有量よりも多く設定すること
により、支持板2の熱伝導性を載置下部板3a及び載置
上部板3bのそれよりも低下せしめ、もってヒータエレ
メント8の下側すなわち被加熱物を載置しない支持板2
側からの熱放散量を低減することができるので、セラミ
ックスヒータ100の熱効率を向上させることができ
る。
【0038】なお、Y23添加量を増減させても窒化ア
ルミニウム基焼結体の熱膨張係数はほとんど不変である
から、昇温、降温のヒートサイクルが負荷されても支持
板2と載置下部板3aとの接合界面(第1の接合層1
0)の耐久性を確保することができ、セラミックスヒー
タ100の製品寿命を長くすることができる。
【0039】〔ヒータエレメント〕ヒータエレメント8
の材質としては、添加剤が添加されることなく焼結さ
れ、焼結密度が2.8×103kg/m3以上、室温での
電気比抵抗値が0.1×10 -2Ωm以下の炭化珪素焼結
体が好適である。
【0040】また、このヒータエレメント8は、支持板
2(凹部12)及び第1の接合層10(載置下部板3
a)とは接合されておらず、ヒータエレメント8と凹部
12との間、及びヒータエレメント8と第1の接合層1
0(載置下部板3a)との間には図示は省略しているが
空隙が存在している。
【0041】また、ヒータエレメント8の材質を炭化珪
素焼結体(熱膨張係数3.7×10 ―6/℃)とするこ
とにより、ヒータエレメント8の熱膨張係数を、支持板
2を構成する窒化アルミニウム焼結体または窒化アルミ
ニウム基焼結体の熱膨張係数(3.8×10―6〜4.
7×10―6/℃)と略等しくすることができる。
【0042】このようにヒータエレメント8を設けるこ
とにより、ヒータエレメント8と支持板2、及びヒータ
エレメント8と第1の接合層10、載置下部板3aの間
に熱膨張係数の差に起因した熱ストレスが発生しないの
で、第1の接合層10の耐久性を飛躍的に向上させるこ
とができる。
【0043】そして、このヒータエレメント8に通電す
ることにより、載置板3を所定の温度に保持することか
できる。
【0044】このような炭化珪素焼結体からなるヒータ
エレメント8は、例えば、特開平4−65361号公報
に記載されている概略下記の方法により製造することが
できる。
【0045】平均粒子径が0.1〜10×10-6
(0.1〜10μm)の第1の炭化珪素粉末と、非酸化
性雰囲気のプラズマ中にシラン化合物またはハロゲン化
珪素と炭化水素とからなる原料ガスを導入し、反応系の
圧力を101kPa未満から13Pa(0.1tor
r)の範囲で制御しつつ気相反応させることによって合
成された平均粒子径が0.1×10-6m(0.1μm)
以下の第2の炭化珪素粉末とを混合し、これを加熱し焼
結することによって炭化珪素焼結体を得て、この焼結体
を所定のパターンに従って放電加工することにより、ヒ
ータエレメント8を製造することができる。
【0046】また、ヒータエレメント8は、例えば、特
開平4−65361号公報に記載されている概略下記の
方法によっても製造することができる。
【0047】非酸化性雰囲気のプラズマ中にシラン化合
物またはハロゲン化珪素と炭化水素とからなる原料ガス
を導入し、反応系の圧力を101kPa未満から13P
a(0.1torr)の範囲で制御しつつ気相反応させ
ることによって合成された平均粒子径が0.1×10-6
m(0.1μm)以下である炭化珪素粉末を加熱し、焼
結することによって炭化珪素焼結体を得て、この焼結体
を所望のパターンに従って放電加工することにより、ヒ
ータエレメント8を製造することができる。
【0048】以上のいずれかの方法により製造されたヒ
ータエレメント8は、添加剤無添加、即ち異種物質を添
加することなく焼結された炭化珪素焼結体からなるの
で、均質なものであり、局所的に異常発熱が発生するこ
とがない。そのため、第1の接合層10の一部が溶融し
て、第1の接合層10にリークが生じることを防止する
ことができるので、第1の接合層10の気密性を更に強
固に確保することができる。
【0049】また、ヒータエレメント8は、添加剤が無
添加であることから極めて高純度なものであり、かつ、
焼結密度が2.8×103kg/m3以上という高密度な
焼結体からなることから、仮に第1の接合層10にリー
クが生じて気密性が損なわれたとしても、ヒータエレメ
ント8からの添加剤、即ち不純物の蒸発が起こらないた
め、反応チャンバー内が汚染されるという恐れはない。
【0050】更に、ヒータエレメント8は耐熱性にも優
れることから、熱衝撃によりヒータエレメント8が変形
や断線を起こすことはない。また、ヒータエレメント8
は定温での電気比抵抗値が0.1×10-2Ωm以下とい
う低い電気比抵抗値を有するものであるため、ヒータエ
レメント8を細線化、薄膜化する必要がないので、ヒー
タエレメント8が断線する恐れもない。
【0051】〔電極板〕電極板4は、載置下部板3aと
載置上部板3bの熱膨張係数に略等しい熱膨張係数を有
すること、載置下部板3aと載置上部板3bとを接合す
る際の熱処理温度及び雰囲気に安定であること、固有抵
抗値が低いこと、室温〜1000℃までの実用温度域で
の長期使用が可能であること等の理由から、モリブデ
ン、タングステン、タンタル、ニオブ若しくはこれらの
合金等の高融点金属または高融点金属とセラミックスと
の導電性複合材からなることが好ましい。
【0052】電極板4に高周波/直流電圧印加用電極5
を介して、図示は省略しているプラズマ発生用電源から
高周波電圧を印加することにより、プラズマを発生させ
ることができる。
【0053】本実施形態において、電極板4は0.01
×10-3m(0.01mm)以上の充分な厚みを有して
いることが望ましく、このように電極板4を設けること
により、高周波電圧を印加しても発熱して焼き切れる恐
れがない他、格子状またはメッシュ状の電極を用いた場
合と異なり、全域に緻密、安定、且つ均一なプラズマを
発生させることができ、更に、電極板4と高周波/直流
電圧印加用電極5との連結を面/ロッド間で確実に行え
る等の利点を有する。
【0054】また、電極板4に高周波/直流電圧印加用
電極5を介して、図示は省略している静電吸着用電源よ
り500V程度の直流高電圧を印加すると、載置板3が
絶縁体として機能し、シリコンウェハ等の被加熱物を載
置板3上に静電吸着させることが可能となる。
【0055】なお、電極板4にプラズマ発生用電源の高
周波電圧と静電吸着用電源の直流高電圧の両方を印加す
る場合には、高周波をカットできるフィルタを静電吸着
用電源とヒータ給電用電極9との間に設置すればよい。
【0056】〔断熱材〕本実施形態において、断熱材1
3は凹部12内に装填されて内蔵されているので、プラ
ズマ、耐食性ガス等に曝されることがない。そのため、
断熱材13を構成する材料は、耐食性、耐プラズマ性に
優れる必要はなく、断熱性に優れた材料であればよい。
【0057】したがって、断熱材13としては、ヒータ
エレメント8の発熱を効率的に断熱し得る材料、例え
ば、熱伝導率が100W/mK以下の材料を用いればよ
い。このような断熱性の材料として、例えば、窒化アル
ミニウム(熱伝導率:80W/mK)、窒化珪素(熱伝
導率:30W/mK)、石英等のシリカ質材料(熱伝導
率:3W/mK)、アルミナ(熱伝導率:29W/m
K)等のセラミックス、鉄(熱伝導率:80W/m
K)、マンガン(熱伝導率:8W/mK)等の金属、あ
るいはこれらの多孔質材料等を例示することができる。
【0058】なお、本実施形態においては、ヒータエレ
メント8の下部にのみ断熱材13が設けられた場合につ
いてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、凹部12内おいて、ヒータエレメント8の下部
及び側部に断熱材13が設けられていてもよい。
【0059】〔第1の接合層〕第1の接合層10は、例
えば、周期律表第IIIa属元素から選ばれた少なくとも
2種の元素とアルミニウムと珪素とを含む接合剤、周期
律表第IIIa属元素から選ばれた少なくとも1種の元素
とアルミニウムとを含む接合剤、周期律表第IIIa属元
素から選ばれた少なくとも1種の元素を含む接合剤、周
期律表第IIIa属元素から選ばれた少なくとも1種の元
素とアルミニウムと珪素と周期律表第IIa属元素から選
ばれた少なくとも1種の元素を含む接合剤などからな
り、より好ましくは周期律表第IIIa属元素から選ばれ
た少なくとも2種の元素とアルミニウムと珪素とを含む
接合剤を含むオキシナイトライドガラス層からなること
が望ましい。
【0060】周期律表第IIIa属元素から選ばれた少な
くとも2種の元素とアルミニウムと珪素とを含む接合剤
を含むオキシナイトライドガラス層からなる第1の接合
層10は気密性が大幅に向上されたものとなり、かつ、
この気密性を長期に亘って確保し得るものとなる。この
理由については以下に詳述する。
【0061】前記成分を有するオキシナイトライドガラ
ス層は、セラミックス焼結体との濡れ性が良好であり、
接合強度が優れているため、第1の接合層10は気密性
が良好で、接合強度のバラツキも小さく、耐熱性にも優
れたものとなる。
【0062】また、前記成分を含有するするオキシナイ
トライドガラス層の熱膨張係数は3×10-6〜8×10
-6/℃であり、窒化アルミニウム焼結体又は窒化アルミ
ニウム基焼結体の熱膨張係数(3.8×10-4〜4.7
×10-6/℃)と略等しく、もって繰り返しの昇温、降
温の熱負荷時の熱応力による第1の接合層10の破損、
即ちクラックの発生を回避することができ、第1の接合
層10の気密性を長期に亘って確保することができる。
【0063】また、前記の成分を含有するオキシナイト
ライドガラス層のガラス軟化点(Tg)は850〜95
0℃と高いため、セラミックスヒータ100が高温雰囲
気に長時間曝されても第1の接合層10が劣化しない。
【0064】また、本実施形態において、第1の接合層
10の厚みを5〜180×10-6m(5〜180μm)
とすることが望ましい。
【0065】第1の接合層10の厚みを5〜180×1
-6m(5〜180μm)とすることが好適な理由は、
以下に詳述するが、第1の接合層10の気密性を更に強
固に確保することができるためである。
【0066】第1の接合層10の厚みが5×10-6
(5μm)未満では、第1の接合層10の端部における
フィレットの形成が不十分であることから、第1の接合
層10の気密性を確保できず、また接合強度も不足す
る。一方、第1の接合層10の厚みが180×10-6
(180μm)超では、第1の接合層10の気密性は確
保できるものの、接合強度の低下が起こりやすく、ま
た、第1の接合層10を形成する際に、加熱処理により
溶融した接合剤が流出して支持板2と載置下部板3aと
を平行に接合することができず、もって製品歩留まりが
低下し、また接合作業にも支障を来たす恐れがある。
【0067】〔第2の接合層〕先に述べたように、載置
板3を構成する載置下部板3aと載置上部板3bとは、
載置下部板3a又は載置上部板3bを構成する材料と同
一組成又は主成分が同一の材料からなる第2の接合層7
を介して接合されている。
【0068】例えば、載置下部板3a又は載置上部板3
bが窒化アルミニウムからなるときには、窒化アルミニ
ウム粉末を載置下部板3aと載置上部板3bとの接合面
に介在させ、他の接合剤を介在させることなく、載置下
部板3aと載置上部板3bとを高温加圧することによ
り、載置下部板3aと載置上部板3bとを窒化アルミニ
ウムからなる第2の接合層7を介して接合することがで
きる。
【0069】窒化アルミニウム粉末を載置下部板3aと
載置上部板3bとの接合面に介在させて、載置下部板3
aと載置上部板3bとを高温加圧するときの熱処理雰囲
気は真空、Arガス、Heガス、N2ガス等の不活性雰
囲気であることが好ましい。また、加圧力は2.45〜
19.6MPa(25〜200kg/cm2)程度が好
ましく、また、熱処理温度は1400〜2000℃程度
が望ましい。
【0070】なお、本実施形態において、「主成分が同
一の材料」とは、載置下部板3a又は載置上部板3bを
構成する材料以外の他の成分の含有量が50モル%以下
である材料をいい、例えば、載置下部板3a又は載置上
部板3bを構成する材料が窒化アルミニウムであるとき
は、窒化アルミニウム以外の他の成分の含有量が50モ
ル%以下である材料をいう。
【0071】また、本実施形態において、第2の接合層
7の厚みを5〜180×10-6m(5〜180μm)と
することが望ましい。
【0072】第2の接合層7の厚みを5〜180×10
-6m(5〜180μm)とすることが好適な理由は以下
に詳述するが、第2の接合層7の気密性を強固に確保す
ることができるためである。
【0073】第2の接合層7の厚みが5×10-6m(5
μm)未満では、第2の接合層7の端部におけるフィレ
ットの形成が不十分であることから、第2の接合層7の
気密性を確保できず、また接合強度も不足する。一方、
第2の接合層7の厚みが180×10-6m(180μ
m)超では、第2の接合層7の気密性は確保できるもの
の、接合強度の低下が起こりやすく、また、第2の接合
層7を形成する際に、加熱処理により溶融した接合剤が
流出して、載置下部板3aと載置上部板3bとを平行に
接合することができず、もって製品歩留まりが低下し、
また接合作業にも支障を来たす恐れがある。
【0074】次に、上記のセラミックスヒータ100の
製造方法について説明する。
【0075】〔セラミックスヒータの製造方法〕表面に
凹部12、11を有する支持板2、載置下部板3aを、
公知の技術に従って形成した円盤状等の窒化アルミニウ
ム焼結体又は窒化アルミニウム基焼結体に適宜の方法に
て凹部加工を施すことにより形成する。次いで、載置下
部板3aに設けられた凹部11内に電極板4を形成す
る。また、載置上部板3bも公知の技術に従って形成す
る。
【0076】次に、載置下部板3aと載置上部板3bと
の接合面に、載置下部板3a又は載置上部板3bを構成
する材料と同一組成又は主成分が同一の材料を介在させ
て、載置下部板3aと載置上部板3bとを高温加圧する
ことにより、載置下部板3aと載置上部板3bとを第2
の接合層7を介して接合して、載置板3を形成する。
【0077】例えば、載置下部板3a又は載置上部板3
bを構成する材料が窒化アルミニウムであるときは、載
置下部板3aと載置上部板3bとの接合面に窒化アルミ
ニウム粉末を介在させて、他の接合剤を介在させること
なく、載置下部板3aと載置上部板3bとを高温加圧接
合する。
【0078】次いで、(段落番号0045記載の)前記
方法に従って形成されたヒータエレメント8と断熱材1
3とを、断熱材13がヒータエレメント8の下部に位置
するように、支持板2の凹部12に装填する。
【0079】次いで、支持板2と載置板3とを第1の接
合層10を介して接合する。
【0080】第1の接合層10が、周期律表第IIIa属
元素から選ばれた少なくとも2種の元素とアルミニウム
と珪素とを含む接合剤を含むオキシナイトライドガラス
層からなる場合を例として、以下に、支持板2と載置板
3との接合方法の一例について説明する。
【0081】微粉砕されたガラス質接合剤をスクリーン
オイルと混合してペースト化し、このペースト状耐熱性
接合剤を、凹部12にヒータエレメント8が装填された
支持板2と載置下部板3aとのそれぞれの接合面に塗布
し、100〜200℃で乾燥する。第1の接合層10を
形成する際に、用いるガラス質接合剤の製造方法の詳細
については後述する。
【0082】その後、耐熱性接合剤が塗布された面を介
して、支持板2と載置板3とを、ヒータエレメント8を
挟持した状態で積層し、電気炉中で1300〜1500
℃で5〜40分加熱して、耐熱性接合剤中に含有される
ガラス質接合剤を溶融させた後、冷却することにより、
支持板2と載置板3とを第1の接合層10を介して接合
する。
【0083】この工程において、耐熱性接合剤(ガラス
質接合剤)の加熱は、常圧下又は1010kPa以下の
加圧下において行なわれる。
【0084】耐熱性接合剤(ガラス質接合剤)を加熱す
る際の雰囲気は、用いるガラス質接合剤により異なって
いる。
【0085】ガラス質接合剤として、オキシナイトライ
ドガラスを含有するガラス質接合剤を用いる場合には、
ガラス質接合剤が予めオキシナイトライド化されている
ため、耐熱性接合剤(ガラス質接合剤)の加熱を非窒素
含有雰囲気下で行っても良い。ただし、オキシナイトラ
イド化をさらに進行させるために、あるいはオキシナイ
トライドガラスの酸化を防止するために、オキシナイト
ライドガラスを含有するガラス質接合剤を用いる場合に
おいても、耐熱性接合剤(ガラス質接合剤)の加熱を窒
素含有雰囲気下で行うことがより望ましい。
【0086】これに対して、ガラス質接合剤として、オ
キサイドガラスを含有するガラス質接合剤を用いる場合
は、オキサイドガラスをオキシナイトライド化するため
の窒素源が必要であるため、耐熱性接合剤(ガラス質接
合剤)の加熱は、必ず窒素含有雰囲気下で行う必要があ
る。
【0087】なお、窒素含有雰囲気は、N2ガス、H2
2混合ガスまたはNH3ガス等を用いることにより得る
ことができる。
【0088】加熱溶融したガラス質接合剤は冷却固化す
ることにより接合強度を持ち得るようになるが、急速冷
却を行わず徐冷することにより、窒素の取り込み量を高
い状態で保持しつつオキシナイトライドガラス層の安定
化を図ることが好ましい。したがって、ガラス質接合剤
の冷却速度は、50℃/min以下であることが好まし
く、30℃/min以下であることがより望ましい。
【0089】なお、微粉砕されたガラス質接合剤とスク
リーンオイルとの混合比、ペースト状耐熱性接合剤の塗
布量、接合時の加熱温度、加熱時間等の処理条件を適宜
調整することにより、第1の接合層10の厚みを前記の
範囲に設定することができる。
【0090】ここで、周期律表第IIIa属元素から選ば
れた少なくとも2種の元素とアルミニウムと珪素とを含
む接合剤を含むオキシナイトライドガラス層からなる第
1の接合層10を形成する際に、用いて好適なガラス質
接合剤の製造方法の一例について詳述する。
【0091】まず、ガラス質接合剤の原料粉末として、
例えば周期律表第IIIa属元素から選ばれた少なくとも2
種の元素の酸化物と、ニ酸化珪素と、酸化アルミニウム
とを混合するか、または熱処理によりこれらに変化する
化合物を混合する。
【0092】そして、この原料混合粉末を、例えば粒径
5×10-6m(5μm)以下に粉砕し、1500〜17
00℃で溶融した後、急冷してガラス質の冷却物を得、
これを粒径5×10-6m(5μm)程度に粉砕して均一
組成の溶融体微粉末の接合剤を調整することにより、ガ
ラス質接合剤を製造することができる。
【0093】なお、周期律表第IIIa属元素の酸化物とし
ては、特に限定されず、Y23、Dy23、Er23
Gd23、La23、Yb23、Sm23等を例示する
ことができる。
【0094】これらのうち、価格、入手のしやすさの点
から、用いる周期律表第IIIa属元素の酸化物の1つはY2
3が好適であり、他の周期律表第IIIa属元素の酸化物
はこのY23と全率固溶体を形成しやすいDy23、E
23、Gd23が好適であり、特にDy23は価格の
点からも好適である。
【0095】また、前記各成分の組成比率も特に限定さ
れないが、周期律表第IIIa属元素から選ばれた少なくと
も2種の元素の酸化物を合量で20〜50重量%、二酸
化珪素を30〜70重量%、酸化アルミニウムを10〜
30重量%含む溶融体が形成されるように配合すること
が、得られる溶融体の融点が低く、またセラミックス等
との濡れ性にも優れるので好ましい。
【0096】更に、周期律表第IIIa属元素が2種の場合
は、周期律表第IIIa属元素の酸化物がモル比で約1:1と
なるように配合することが、接合剤の融点が最も低くな
るので好適である。
【0097】このガラス質接合剤の調製時の雰囲気は特
に限定されないが、窒素雰囲気下で行うとオキシナイト
ライドガラスが形成され、非窒素雰囲気下で行うとオキ
サイドガラスが形成される。
【0098】ただし、この実施の形態にあっては、最終
的にオキシナイトライドガラス層が形成されるようにし
ているため、ガラス質接合剤の調整は窒素含有雰囲気下
で行い、ガラス質接合剤を予めオキシナイトライド化さ
せておくことが好ましい。
【0099】なお、窒素含有雰囲気は、N2ガス、H2
2混合ガスまたはNH3ガス等を用いることにより得る
ことができる。
【0100】また、前記ガラス質接合剤には、Si34
粉末及び/又はALN粉末を外割りで1〜50重量%配
合することが好ましい。このようにSi34粉末やAL
N粉末を添加することにより、オキシナイトライドガラ
スの熱膨張係数を下げると共に耐熱性を向上させること
ができる。
【0101】なお、Si34粉末及び/又はALN粉末
を1重量%未満配合する場合には、Si34粉末及び/
又はALN粉末の添加を行ってもこのような効果を得る
ことはできず、また、50重量%超配合する場合には、
支持板2と載置板3との接合強度の低下をもたらすので
好ましくない。
【0102】また、添加するSi34粉末及び/又はA
LN粉末の粒径は特に限定されないが、均一な濃度のオ
キシナイトライドガラスを形成させることができる点
で、平均粒径0.8×10-6m(0.8μm)以下であ
ることが好ましい。
【0103】本実施形態によれば、断熱材13が支持板
(基体)2の載置板3との接合面に刻設された凹部12
に装填されているので、断熱材13が耐食性の雰囲気ガ
スやプラズマ等に曝されないため、断熱材13を構成す
る材質に制限がなく、製品寿命がより一層向上され、し
かも、製造容易で廉価なセラミックスヒータを提供する
ことができる。
【0104】また、本実施形態のセラミックスヒータ1
00は、ヒータエレメント8の下部(被加熱物を載置し
ない側)に断熱材12が設けられたものであるので、被
加熱物を載置する側の熱伝導性を確保したまま被加熱物
を載置しない側の熱放散を有効に防止することができ、
熱効率の優れたものとなる。
【0105】なお、本実施形態においては、支持板2の
載置板3との接合面に凹部12が設けられ、凹部12に
断熱材13とヒータエレメント8とが埋設されたものに
ついてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、支持板2と載置板3とのいずれか又は双方の
接合面に凹部が設けられ、該凹部に装填されたヒータエ
レメントと、凹部に装填され、ヒータエレメントの下部
(被加熱物を載置しない側)、またはヒータエレメント
の下部及び側部に配設された断熱材を備えたものであれ
ばよい。
【0106】[第2実施形態]次に、図3に、本発明に
係る第2実施形態のセラミックスヒータ200の概略断
面構造を示し、このセラミックスヒータの構造について
説明する。
【0107】セラミックスヒータ200の基本構成は、
第1実施形態のセラミックスヒータ100と同様であ
り、異なる点は支持板に設ける凹部の形状及び断熱材の
形状のみであるので、図3において、セラミックスヒー
タ100と同じ構成要素については同じ参照符号を付
し、その説明は省略する。また、セラミックスヒータ2
00の電極板4、ヒータエレメント8の平面構造は、第
1実施形態において図2(a)、(b)に示したものと同一で
あるので、図示は省略する。
【0108】図3において、符号20、22、23は、
それぞれ支持板、凹部、断熱材を示している。
【0109】本実施形態において、図3に示すように、
支持板20の上面(載置板3との接合面)には、ヒータ
エレメント8よりも大きい面積を有する凹部22が設け
られていて、凹部22に所定の形状(例えば、スパイラ
ル形状)を有するヒータエレメント8が装填されてい
る。
【0110】また、断熱材23は凹部22内において、
ヒータエレメント8の下部に装填されているが、断熱材
23は、図3に示すように、凹部22の底面の全面に形
成され、凹部22内において、ヒータエレメント8が形
成されている領域と形成されていない領域の両方に設け
られている。
【0111】なお、本実施形態においては、凹部22の
底面にのみ断熱材13が設けられた場合についてのみ図
示しているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、凹部22の底面及び側面に、断熱材13が設けられ
ていてもよい。
【0112】また、本実施形態において、支持板20、
断熱材23の材質は、第1実施形態の支持板2、断熱材
13の材質と同一であり、セラミックスヒータ200
は、第1実施形態のセラミックスヒータ100と同様に
製造することができるものである。
【0113】本実施形態によれば、第1実施形態と同
様、断熱材23が支持板(基体)20の載置板3との接
合面に刻設された凹部22に装填されているので、断熱
材23が耐食性の雰囲気ガスやプラズマ等に曝されない
ため、断熱材23を構成する材質に制限がなく、製品寿
命がより一層向上され、しかも、製造容易で廉価なセラ
ミックスヒータを提供することができる。
【0114】また、本実施形態のセラミックスヒータ2
00は、ヒータエレメント8の下部に断熱材22が設け
られたものであるので、被加熱物を載置する側の熱伝導
性を確保したまま被加熱物を載置しない側の熱放散を有
効に防止することができ、熱効率の優れたものとなる。
【0115】なお、本実施形態においては、支持板20
の載置板3との接合面に凹部22が設けられ、凹部22
に断熱材23とヒータエレメント8とが埋設されたもの
についてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、支持板20と載置板3とのいずれか又は双
方の接合面に凹部が設けられ、該凹部に装填されたヒー
タエレメントと、凹部に装填され、ヒータエレメントの
少なくとも下部(被加熱物を載置しない側)に配設され
た断熱材を備えたものであればよい。
【0116】
【実施例】以下に、本発明に係る実施例について詳述す
る。
【0117】表面に幅5×10-3m(5mm)、深さ8
×10-3m(8mm)のヒータエレメント装填用のスパ
イラル状凹部が設けられた直径220×10-3m(22
0mm)、厚み15×10-3m(15mm)の円盤状の
窒化アルミニウム基焼結体からなる支持板を次のように
して形成した。
【0118】イットリアを含有していない平均粒径0.
6×10-6m(0.6μm)の窒化アルミニウム粉末
((株)トクヤマ製、F−グレード粉末)と平均粒径
0.03×10-6m(0.03μm)の炭化珪素微粉末
(住友大阪セメント(株)製)とを重量比で99.5:
0.5の割合で混合して得られた混合粉にイソプロピル
アルコールを分散媒として混合した後、スプレードライ
ヤーを用いて造粒した。
【0119】次いで、得られた顆粒を1850℃、1
9.6MPa(200kg/cm2)の条件下で加圧焼
結し、円盤状の焼結体を得た。
【0120】得られた円盤状の焼結体を公知の研削法に
より研削加工し、上記のスパイラル状凹部(深さ8×1
-3m(8mm))を備えた支持板を得た。
【0121】一方、前記窒化アルミニウム粉末と前記炭
化珪素微粉末とイットリア粉末(日本イットリウム
(株)製)とを重量比で99.5:0.5:3.0とし
た混合粉末を用いた他は前記の支持板の形成方法に従
い、表面に直径200×10-3m(200mm)、深さ
0.03×10-3m(0.03mm)の凹部が設けられ
た直径220×10-3m(220mm)、厚み8×10
-3m(8mm)の円盤状の窒化アルミニウム基焼結体製
の載置下部板と、直径220×10-3m(220m
m)、厚み1×10-3m(1mm)の円盤状の窒化アル
ミニウム基焼結体製の載置上部板を作製した。
【0122】また、焼結助剤や導電性を付与するための
添加剤が添加されることなく焼結され、焼結密度が3.
1×103kg/m3、室温での電気比抵抗値が0.05
×10-2Ωmの炭化珪素焼結体からなり、前記スパイラ
ル状凹部に装填し得る(クリアランス1×10-3m(1
mm))形状で厚み4×10-3m(4mm)のヒータエ
レメントを、段落番号0045記載の製造方法により形
成した。
【0123】第1の炭化珪素粉末の平均粒径は0.7×
10-6m(0.7μm)、添加量は95重量%、第2の
炭化珪素の平均粒径は0.01×10-6m(0.01μ
m)、添加量は5重量%とし、ホットプレス焼結条件は
プレス圧を39.2MPa(400kg/cm2)、焼
結温度を2200℃、焼結時間を90分とした。
【0124】一方、平均粒径0.5×10-6m(0.5
μm)のタングステン粉末と市販のスクリーンオイルと
を含む塗布剤を、載置下部板の表面に設けられた凹部内
に電極形状となるようスクリーン印刷して、タングステ
ン製の電極板を形成した。
【0125】次いで、前記の窒化アルミニウム粉末と市
販のスクリーンオイルとを含む接合剤を載置下部板の表
面の電極板が形成されていない領域にスクリーン印刷し
た。
【0126】そして、上記のスクリーン印刷面を介して
載置下部板と載置上部板とを重ね合わせて、1800
℃、7.35MPa(75kg/cm2)の条件下で熱
処理することにより、窒化アルミニウムからなる第2の
接合層を介して載置下部板と載置上部板とを接合一体化
し、電極板が載置下部板と載置上部板とで挟持された載
置板を得た。
【0127】一方、支持板に刻設された前記スパイラル
状凹部に装填し得る形状の、窒化珪素焼結体製の断熱材
(厚み2×10-3m(2mm)、クリアランス1×10
-3m(1mm))を研削法により作製した。
【0128】次に、ヒータエレメントと断熱材とを、断
熱材がヒータエレメントの下部に位置するように、支持
板のスパイラル状凹部に装填した。
【0129】次いで、ガラス質接合剤(粒径約2×10
-6m(2μm)、SiO2−Dy2 3−Al23−Y2
3系)を市販のスクリーンオイルと混合してベースト化
し、このペースト状耐熱性接合剤を、支持板と載置板
(載置下部板)のそれぞれの接合面に塗布し、100〜
200℃で乾燥した。
【0130】その後、耐熱性接合剤が塗布された面を介
して、支持板と載置板とを、ヒータエレメントと断熱材
とを挟持した状態で積層し、N2ガス雰囲気の電気炉中
で1450℃で20分加熱して、耐熱性接合剤に含有さ
れるガラス質接合剤を溶融させた後、冷却することによ
り、支持板と載置板とを第1の接合層を介して気密に接
合した。冷却速度は25℃/minとした。
【0131】形成された第1の接合層の厚みは50×1
-6m(50μm)であった。また、第1の接合層には
オキシナイトライドガラスが形成されていることを、オ
ージェ電子分光法により確認した。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば、次のような格別顕著な
技術的効果が得られる。
【0133】本発明によれば、セラミックス焼結体製の
基体(支持板)と、該基体と接合層を介して気密に接合
されたセラミックス焼結体製の被覆板(載置板)とを備
えるとともに、前記基体と前記被覆板とのいずれか又は
双方の接合面に設けられた凹部に装填されたヒータエレ
メントと、前記凹部に装填され、ヒータエレメントの少
なくとも下部に配設された断熱材と、前記ヒータエレメ
ントに接続された少なくとも1対の電極(ヒータ給電用
電極)とを備える構成としたので、被加熱物を載置する
側の熱伝導性を確保したまま被加熱物を載置しない側の
熱放散を有効に防止することができ、もってセラミック
スヒータの熱効率を飛躍的に向上することができ、ま
た、断熱材を耐食性、耐プラズマ性に優れた材料で形成
する必要がないので、製品寿命がより一層向上され、し
かも、製造容易で廉価なセラミックスヒータを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る第1実施形態のセラミ
ックスヒータの構造を示す概略断面図である。
【図2】 図2(a)、(b)は、本発明に係る第1実施形態
のセラミックスヒータにおいて、電極板、ヒータエレメ
ントの構造を示す概略平面図である。
【図3】 図3は、本発明に係る第2実施形態のセラミ
ックスヒータの構造を示す概略断面図である。
【図4】 図4は、従来のセラミックスヒータの構造を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
100、200 セラミックスヒータ 2、20 支持板(基体) 3 載置板(被覆板) 3a 載置下部板 3b 載置上部板 4 電極板 5 高周波/直流電圧印加
用電極 6 熱電対 8 ヒータエレメント 9 ヒータ給電用電極 10 第1の接合層 7 第2の接合層 11、12、22 凹部 13、23 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 和則 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新規技術研究所内 (72)発明者 橋本 昌幸 千葉県市川市二俣新町22番地の1 住友大 阪セメント株式会社新材料事業部内 (72)発明者 永田 毅 千葉県市川市二俣新町22番地の1 住友大 阪セメント株式会社新材料事業部内 Fターム(参考) 3K092 PP20 QA05 QB03 QB09 QB44 QB62 QB66 QB74 QC02 RF03 RF11 RF25 RF27 UA05 VV40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス焼結体製の基体と、該基体
    と接合層を介して気密に接合されたセラミックス焼結体
    製の被覆板とを備えるとともに、 前記基体と前記被覆板とのいずれか又は双方の接合面に
    設けられた凹部に装填されたヒータエレメントと、前記
    凹部に装填され、ヒータエレメントの少なくとも下部に
    配設された断熱材と、前記ヒータエレメントに接続され
    た少なくとも1対の電極とを備えたことを特徴とするセ
    ラミックスヒータ。
  2. 【請求項2】 前記断熱材が窒化アルミニウム、窒化珪
    素、シリカ質材料、アルミナ等のセラミックス又は金属
    からなることを特徴とする請求項1記載のセラミックス
    ヒータ。
  3. 【請求項3】 前記基体の熱伝導率が、前記被覆板の熱
    伝導率よりも小さくされたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のセラミックスヒータ。
  4. 【請求項4】 前記基体と前記被覆板とが、いずれも窒
    化アルミニウム焼結体、あるいは、いずれも窒化アルミ
    ニウム基焼結体からなることを特徴とする請求項1から
    請求項3までのいずれか1項記載のセラミックスヒー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記基体及び前記被覆板がY23を含有
    するものであり、前記被覆板のY23含有量が、前記基
    体のY23含有量よりも多くされたことを特徴とする請
    求項4記載のセラミックスヒータ。
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