JP2011204456A - 加熱用部材およびこれを用いた加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上面に対象物が載置される第1基板10と、該第1基板10の下面に対向するように設けられた第2基板12と、第1基板10と第2基板12との間に設けられた配線16とを有し、第1基板10の下面および該下面に対向する第2基板12の上面の少なくとも一方は凹部22を有し、配線16は、少なくとも一部が凹部22内に位置するように第1基板10の下面に接合され、配線16と第2基板12の上面との間に空間26が形成されている。
【選択図】 図1
Description
、前記配線と前記第2基板の上面との間に空間が形成されている。
で示すように、蛇行した形状をしている。
着可能であれば1個以上の任意の個数であってよい。
配線16において生じた熱を対象物Wに効率良く伝えることができ、より好ましい。
層16a,16bの積層方向における距離)が厚いことが好ましい。そして、その場合、配線16の主たる部分である第2の配線層16bは、金属からなることが好ましい。例えば、第2の配線層16bとして、Moから成る金属板(以下、「Mo板」、「モリブデン板」ともいう。)を選択することができる。第2の配線層16bは、第1の配線層16aおよび第1の接合層24aを介して、第1基板10に強固に接合されている。
2が比較的熱伝導率が高く耐熱応力性にも優れた炭化珪素からなる場合でも、第1基板10と第2基板12とを電気的に絶縁することができる。
表面であって、第1基板10の下面10b以外の表面から離間していることが好ましい。特に、第2基板12に凹部が形成されている場合は、その凹部の側壁面から離間していることが好ましい。これにより、配線16から発生する熱が第2基板12へ伝わることをさらに抑制することができる。その結果、配線16の発熱量と第1基板10の上面10aの温度との間にさらに強い相関関係が生じ、配線16の発熱量を制御することにより、対象物Wの温度をさらに狭い範囲内に保つことが容易となる。
炭化珪素焼結体からなる円板形状の第1基板10を準備する。貫通孔20(図示せず)は予め形成しておく。
第1基板10の一方の主面(下面10b)に凹部22aを形成する。凹部22aは、例えば図2(a)、(b)のように、蛇行した凹状の溝である。
凹部22aの少なくとも底面に、加熱により第1の接合層24aとなる、生のガラスペーストを塗布する。ガラスペーストは、ガラス粒子、有機バインダ、および分散液からなる。ガラス粒子の主成分は、硼珪酸ガラスなどが選択される。次に、加熱によりガラスペーストを溶融させ、第1基板10の下面10bに接合された第1の接合層24aを得る。
第1の接合層24a上に、加熱により第1の配線層16aとなるペーストを塗布する。第1の配線層16a用のペーストとしては、モリブデンおよびマンガンを含むペーストが選択される。一方、第2の配線層16bとしてモリブデン板を準備する。モリブデン板は、凹部22aに沿って蛇行した形状を有している。第1の接合層24a上に第1の配線層16a用のペーストを塗布後、第2の配線層16bとなるモリブデン板を第1の配線層16a上に配置し、(c)工程の加熱温度よりも低い温度で加熱する。これにより、第1の配線層16aを溶融させて、第1の接合層24aと第1の配線層16aとを接合するとと
もに、第1の配線層16aと第2の配線層16bとを接合する。
この工程は、必ずしも必要ではない。この工程の目的は、第2の配線層16bの厚みを一定にすることにより、第1基板10の上面10a側(対象物W側)全体に渡って発熱量をさらに高い精度で一定にするためである。発熱量が一定であれば、対象物Wの全体にわたって、温度範囲をより一定に保つことができる。第2の配線層16bの研磨は、砥石などの加工用工具50を用いて行われる。
この工程は、上記(a)−(e)とは別個に予め行っても良い。円板形状の第2基板を準備する。貫通孔20は予め形成しておく。金属ネジ18を嵌めるためのネジ穴18aも予め形成しておく。次に、第2基板の上面12aを加工して凹部22bを形成する。凹部22bは、第2の配線層16bに対向するように形成される。また、第2の基板12の上面12aにおける凹部22b以外の領域に、加熱によって第2の接合層24bとなるガラスペーストを塗布する。
第1基板10の下面10bと第2基板12の上面12aとを、第2の接合層24bとなるガラスペーストを介して貼り合わせる。その後、加熱してガラスペーストを溶融させ、第1基板10と第2基板12とを接合する。加熱温度は、工程(d),(f)よりも低い温度とする。なお、図6(g)は、第1基板10と第2基板12とを張り合わせる前の状態を示している。以上の工程により、加熱用部材2が製造される。
直径300mm、厚みが15mmの炭化珪素焼結体の板を複数個準備し、第1基板10および第2基板12を作製するための基材とした。実施形態に記載した工程(a)−(g)により、図3に示す加熱用部材2を作製した。凹部22a,22bの幅はそれぞれ5mm、深さはそれぞれ2mmとした。第2の配線層16bとして準備したモリブデン板の厚みは0.2mmとした。配線16と第2基板12との間(空間26)の間隔は0.8mmとした。
第2基板12に凹部22bを設けない、又は凹部22bの深さを小さくするなどして、空間26を設けずに、配線16と第2基板12とを接触させた以外は、上記実施例と同様にして、加熱用部材を作製し、実施例と同様に評価した。その結果、対象物を載せる第1基
板10の上面10aの温度は、295〜305℃の範囲内でしか制御できず、温度ばらつきは大きくなった。
2,32,42:加熱用部材
3:導線
4:電源
5:断熱板
6:支持台
W:対象物
10:第1基板
10a:第1基板の上面
10b:第1基板の下面
12:第2基板
12a:第2基板の上面
12b:第2基板の下面
16:配線
16a:第1の配線層
16b:第2の配線層
18:ネジ
18a:ネジ穴
20:貫通孔
22,22a,22b:凹部
24a,24b:接合層
26:空間
50:加工用工具
Claims (7)
- 対象物を加熱する加熱用部材であって、上面に前記対象物が載置される第1基板と、該第1基板の下面に対向するように設けられた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた配線とを有し、
前記第1基板の下面および該下面に対向する前記第2基板の上面の少なくとも一方は凹部を有し、
前記配線は、少なくとも一部が前記凹部内に位置するように前記第1基板の下面に接合され、前記配線と前記第2基板の上面との間に空間が形成されている加熱用部材。 - 前記第1基板の厚みが前記第2基板よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の加熱用部材。
- 前記配線は、絶縁性を有する第1の接合層を介して前記第1基板の下面に接合され、前記第1基板と前記第2基板は、前記第1の接合層よりも熱伝導率が低い第2の接合層を介して互いに接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱用部材。
- 前記配線は、前記第1基板側に位置する第1配線層と、前記第2基板側に位置する第2配線層とを有し、前記第1配線層がモリブデンとマンガンを含有し、前記第2配線層がモリブデンからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の加熱用部材。
- 前記配線は、前記第1基板の下面以外の前記凹部の内表面を構成する表面から離間していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の加熱用部材。
- 前記配線層と前記第2基板の上面との間に形成された空間の内部は、真空または減圧されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の加熱用部材。
- 請求項1から請求項6のいずれかに記載の加熱用部材と、
前記加熱用部材の前記配線に電気的に接続された複数の導線と、
前記複数の導線間に電圧を印加するための電源と
を有することを特徴とする加熱装置。
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