JP2001332488A - 基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
も正常な紫外線照射処理を続行できるようにすること。 【解決手段】 この紫外線照射ユニット(UV)では、
ランプ室66内に複数(n)個の紫外線ランプ64(1)
〜64(n)の発光状態をそれぞれ個別的に監視するため
の同数の光センサ72(1)〜72(n)が設けられている。
ランプ室66の下に隣接する洗浄処理室68内には、基
板Gを載置して支持するための水平移動および昇降可能
なステージ76が設けられている。上記複数個の紫外線
ランプ64(1)〜64(n)のうちたとえばランプ64(1)
が発光不良になったときは、この異常ランプ64(1)の
点灯使用を止める。そして、ステージ76上の基板Gに
対して、正常状態にある残りの紫外線ランプ64(2)〜
64(n)による紫外線の照射量が処理品質を保証できる
所定の下限値を割らないように、紫外線照射処理におけ
る走査速度(Y方向のステージ移動速度)を全ランプ正
常時の基準速度よりも所定の割合だけ遅い速度に補正す
る。
Description
線を照射して所定の処理を行う基板処理装置に関する。
理基板(たとえば半導体ウエハ、LCD基板等)の表面
が清浄化された状態にあることを前提として各種の微細
加工が行われる。したがって、各加工処理に先立ちまた
は各加工処理の合間に被処理基板表面の洗浄が行われ、
たとえばフォトリソグラフィー工程では、レジスト塗布
に先立って被処理基板の表面が洗浄される。
するための洗浄法として、紫外線照射による乾式洗浄技
術が知られている。この紫外線照射洗浄技術は、所定波
長(紫外線光源として低圧水銀ランプを使用するときは
185nm、254nm、誘電体バリア放電ランプでは
172nm)の紫外線を用いて酸素を励起させ、生成さ
れるオゾンや発生期の酸素によって基板表面上の有機物
を酸化・気化させ除去するものである。
記のような紫外線光源となるランプを石英ガラスの窓を
有するランプ室内に複数本並べて収容し、該石英ガラス
窓を介してランプ室に隣接する洗浄処理室内に被処理基
板を配置し、ランプ室内のランプより発せられる紫外線
を該石英ガラス窓を通して被処理基板の表面に一定時間
照射するようになっている。最近は、被処理基板の表面
と平行にランプを相対移動つまり走査させる機構によ
り、装置のコンパクト化(ランプ数の削減や石英ガラス
窓の小型化等)も図られている。
射洗浄装置において、所期の洗浄効果を得るには、紫外
線ランプより被処理基板に照射される紫外線の照度およ
び光量をそれぞれ所定値以上確保する必要があり、その
ような紫外線照射条件を満たすように装置各部の仕様が
なされてはいる。しかしながら、紫外線ランプが経時劣
化その他の原因で異常に暗くなったりあるいは発光しな
くなったりすると、被処理基板に対する紫外線の照度な
いし光量が不足して、洗浄不良を来すおそれがある。
内で紫外線ランプの一灯でも上記のような不具合を起こ
した時は、直ちに洗浄処理の運転を停止して、ランプ交
換の必要を知らせる警報を出すようにしていた。しか
し、そのような安全処置は洗浄不良品を出さずに済むも
のの、プロセスのラインを止めることになり、デバイス
製造のスループットを著しく下げる原因となっていた。
てなされたもので、紫外線ランプに発光不良等の異常が
発生しても正常な紫外線照射処理を続行できるようにし
た基板処理装置を提供することを目的とする。
が原因で被処理基板に対する紫外線の照射量が不所望な
時期に足りなくなることがないようにして、計画的な保
守管理を行えるようにした基板処理装置を提供すること
にある。
めに、本発明の基板処理装置は、被処理基板に紫外線を
照射して所定の処理を行う基板処理装置において、前記
被処理基板を支持する支持手段と、電力の供給を受けて
紫外線を発するランプを複数個備え、前記ランプより出
た紫外線を前記被処理基板に向けて照射する紫外線照射
手段と、前記複数個のランプのそれぞれの発光状態を個
別的に監視するランプ監視手段と、前記ランプ監視手段
からの監視情報にしたがって前記紫外線照射処理の所定
のパラメータを制御する制御手段とを有する構成とし
た。
段のランプ監視機能により、点灯使用される複数個のラ
ンプの発光状態が全部正常であるのか、それとも一部発
光不良になっているのか常時または所定の場面で、たと
えば各1回の紫外線照射処理に先立って判定される。こ
の判定結果に応じて、紫外線照射処理を規定または左右
する所定のパラメータが制御手段により制御または調節
されることで、紫外線照射手段におけるランプ発光状態
が経時的に変化しても被処理基板に対して常時安定した
処理結果を得ることができる。
段からの紫外線が前記支持手段に支持されている前記被
処理基板の被処理面を走査するように、前記支持手段お
よび前記ランプのいずれか一方または双方を所定の方向
で移動させる駆動手段を有する構成としてよい。かかる
構成においては、前記制御手段が、前記ランプ監視手段
からの監視情報にしたがって前記走査の速度を上記パラ
メータとして可変制御する走査速度制御手段を含んでよ
い。この場合、いずれかの前記ランプの発光状態が異常
であるとの監視情報が前記ランプ監視手段より出された
ときは、前記紫外線照射手段がその異常ランプの点灯使
用を止め、前記走査速度制御手段が前記走査速度を所定
の基準値たとえば全ランプが正常のときの走査速度より
も所定の割合だけ遅い値に設定してよい。このように、
実質的に管理不能な異常ランプの点灯使用を止めて正常
ランプによる管理可能な紫外線を基準値よりも遅い走査
速度で走査させることにより、被処理基板に対して必要
かつ十分な紫外線照射量を保証し、正常な処理結果を得
ることができる。
視手段からの監視情報にしたがって前記紫外線の照射時
間を可変制御する紫外線照射時間制御手段を含む構成で
あってもよい。この場合、いずれかの前記ランプの発光
状態が異常であるとの監視情報が前記ランプ監視手段よ
り出されたときは、前記紫外線照射手段がその異常のラ
ンプの点灯使用を止め、前記紫外線照射時間制御手段が
前記紫外線照射時間を基準値よりも所定の割合だけ長い
値に設定してよく、この方式によっても上記と同様に正
常な処理結果を得ることができる。
ンプ監視手段からの監視情報にしたがって前記ランプの
輝度を個別的に制御するランプ輝度制御手段を含む構成
であってもよい。この場合、いずれかの前記ランプの発
光状態が異常であるとの監視情報が前記ランプ監視手段
より出されたときは、前記紫外線照射手段がその異常の
ランプの点灯使用を止め、前記ランプ輝度制御手段が正
常状態にある前記ランプの輝度を基準値よりも所定の割
合だけ高い値に設定してよく、この方式によっても上記
と同様に正常な処理結果を得ることができる。
前記紫外線照射手段が、前記複数個のランプの中の一部
をスペアランプとして非点灯使用状態に保ち、他のいず
れかの前記ランプの発光状態が異常であるとの監視情報
が前記ランプ監視手段より出されたときは、その異常の
ランプに代えて前記スペアランプを点灯使用する構成と
してもよい。このように、紫外線照射手段において点灯
使用に供される紫外線ランプの組み合わせを上記のパラ
メータとして適宜変更してもよい。
好適な実施形態を説明する。
可能なシステム例として塗布現像処理システムを示す。
この塗布現像処理システムは、クリーンルーム内に設置
され、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製
造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗
浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベー
クの各処理を行うものである。露光処理は、このシステ
ムに隣接して設置される外部の露光装置(図示せず)で
行われる。
て、カセットステーション(C/S)10と、プロセス
ステーション(P/S)12と、インタフェース部(I
/F)14とで構成される。
テーション(C/S)10は、複数の基板Gを収容する
カセットCを所定数たとえば4個まで載置可能なカセッ
トステージ16と、このステージ12上のカセットCに
ついて基板Gの出し入れを行う搬送機構20とを備えて
いる。この搬送機構20は、基板Gを保持できる手段た
とえば搬送アームを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作
可能であり、後述するプロセスステーション(P/S)
12側の主搬送装置38と基板Gの受け渡しを行えるよ
うになっている。
上記カセットステーション(C/S)10側から順に洗
浄プロセス部22と、塗布プロセス部24と、現像プロ
セス部26とを基板中継部23、薬液供給ユニット25
およびスペース27を介して(挟んで)横一列に設けて
いる。
浄ユニット(SCR)28と、上下2段の紫外線照射/
冷却ユニット(UV/COL)30と、加熱ユニット
(HP)32と、冷却ユニット(COL)34とを含ん
でいる。
ット(CT)40と、減圧乾燥ユニット(VD)42
と、エッジリムーバ・ユニット(ER)44と、上下2
段型アドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)4
6と、上下2段型加熱/冷却ユニット(HP/COL)
48と、加熱ユニット(HP)50とを含んでいる。
ト(DEV)52と、2つの上下2段型加熱/冷却ユニ
ット(HP/COL)55と、加熱ユニット(HP)5
3とを含んでいる。
は長手方向に搬送路36,52,58が設けられ、主搬
送装置38,54,60が各搬送路に沿って移動して各
プロセス部内の各ユニットにアクセスし、基板Gの搬入
/搬出または搬送を行うようになっている。なお、この
システムでは、各プロセス部22,24,26におい
て、搬送路36,52,58の一方の側にスピンナ系の
ユニット(SCR,CT,DEV等)が配置され、他方
の側に熱処理または照射処理系のユニット(HP,CO
L,UV等)が配置されている。
ース部(I/F)14は、プロセスステーション12と
隣接する側にイクステンション(基板受け渡し部)57
およびバッファステージ56を設け、露光装置と隣接す
る側に搬送機構59を設けている。
る処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C
/S)10において、搬送機構20が、ステージ16上
の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、
プロセスステーション(P/S)12の洗浄プロセス部
22の主搬送装置38に渡す(ステップS1)。
先ず紫外線照射/冷却ユニット(UV/COL)30に
順次搬入され、上段の紫外線照射ユニット(UV)では
紫外線照射による乾式洗浄を施され、次に下段の冷却ユ
ニット(COL)では所定温度まで冷却される(ステッ
プS2)。この紫外線照射洗浄では基板表面の有機物が
除去される。これによって、基板Gの濡れ性が向上し、
次工程のスクラビング洗浄における洗浄効果を高めるこ
とができる。
CR)28の1つでスクラビング洗浄処理を受け、基板
表面から粒子状の汚れが除去される(ステップS3)。
スクラビング洗浄の後、基板Gは、加熱ユニット(H
P)32で加熱による脱水処理を受け(ステップS
4)、次いで冷却ユニット(COL)34で一定の基板
温度まで冷却される(ステップS5)。これで洗浄プロ
セス部22における前処理が終了し、基板Gは、主搬送
装置38により基板受け渡し部23を介して塗布プロセ
ス部24へ搬送される。
先ずアドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)4
6に順次搬入され、最初のアドヒージョンユニット(A
D)では疎水化処理(HMDS)を受け(ステップS
6)、次の冷却ユニット(COL)で一定の基板温度ま
で冷却される(ステップS7)。
(CT)40でレジスト液を塗布され、次いで減圧乾燥
ユニット(VD)42で減圧による乾燥処理を受け、次
いでエッジリムーバ・ユニット(ER)44で基板周縁
部の余分(不要)なレジストを除かれる(ステップS
8)。
P/COL)48に順次搬入され、最初の加熱ユニット
(HP)では塗布後のベーキング(プリベーク)が行わ
れ(ステップS9)、次に冷却ユニット(COL)で一
定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。なお、
この塗布後のベーキングに加熱ユニット(HP)50を
用いることもできる。
ス部24の主搬送装置54と現像プロセス部26の主搬
送装置60とによってインタフェース部(I/F)14
へ搬送され、そこから露光装置に渡される(ステップS
11)。露光装置では基板G上のレジストに所定の回路パ
ターンを露光される。そして、パターン露光を終えた基
板Gは、露光装置からインタフェース部(I/F)14
に戻される。インタフェース部(I/F)14の搬送機
構59は、露光装置から受け取った基板Gをイクステン
ション57を介してプロセスステーション(P/S)1
2の現像プロセス部26に渡す(ステップS11)。
現像ユニット(DEV)52のいずれか1つで現像処理
を受け(ステップS12)、次いで加熱/冷却ユニット
(HP/COL)55の1つに順次搬入され、最初の加
熱ユニット(HP)ではポストベーキングが行われ(ス
テップS13)、次に冷却ユニット(COL)で一定の基
板温度まで冷却される(ステップS14)。このポストベ
ーキングに加熱ユニット(HP)53を用いることもで
きる。
だ基板Gは、プロセスステーション(P/S)24内の
搬送装置60,54,38によりカセットステーション
(C/S)10まで戻され、そこで搬送機構20により
いずれか1つのカセットCに収容される(ステップS
1)。
浄プロセス部22の紫外線照射ユニット(UV)に本発
明を適用することができる。以下、図3〜図7につき本
発明を紫外線照射ユニット(UV)に適用した一実施形
態を説明する。
射ユニット(UV)は、下面に石英ガラス窓62を取付
し、室内に複数本(図示の例は3本)の円筒状紫外線ラ
ンプ64(1),64(2)‥‥,64(n)をランプの長手方
向と垂直な水平方向に並べて収容してなるランプ室66
と、このランプ室66の下に隣接して設けられた洗浄処
理室68とを有する。
64(i)(i=1,2,‥‥,n)はたとえば誘電体バリ
ア放電ランプでよく、後述するランプ電源部(96)よ
り商用交流電力の供給を受けて発光し、有機汚染の洗浄
に好適な波長172nmの紫外線(紫外エキシマ光)を
放射する。各紫外線ランプ64(i)の背後または上には
横断面円弧状の凹面反射鏡70が配置されており、各ラ
ンプ64(i)より上方ないし側方に放射された紫外線は
直上の反射鏡凹面部で反射して石英ガラス窓62側に向
けられるようになっている。
(n)の発光状態をそれぞれ個別的に監視するための上記
波長172nmの紫外線を光電変換可能な複数(n)個
の光センサ72(1)〜72(n)がランプ室66内の適当な
位置、たとえば各ランプ64(1)〜64(n)の直上に設け
られている。
4(n)をたとえば水冷方式で冷却する冷却ジャケット
(図示せず)や、紫外線を吸収する(したがってランプ
発光効率を悪化させる)酸素の室内への進入を防止する
ための不活性ガスたとえばN2ガスを導入しかつ充満さ
せるガス流通機構(図示せず)等も設けられてよい。
ユニット(UV)内の各部に所要の用力または制御信号
を供給するための用力供給部および制御部を収容するユ
ーティリティ・ユニット74が設けられている。ランプ
室66内の各種センサたとえば光センサ72(1)〜72
(n)より出力される電気信号を入力して所要の信号処理
を行う各種測定または監視回路等もユーティリティ・ユ
ニット74内に設けられてよい。
支持するための水平移動および昇降可能なステージ76
が設けられている。本実施形態では、ボールネジ78を
用いる自走式のステージ駆動部80の上にステージ76
を垂直方向(図のZ方向)に昇降可能に搭載し、ステー
ジ駆動部80がボールネジ78およびこれと平行に延在
するガイド82に沿って所定の水平方向(図のY方向)
に、つまりランプ室66の真下をランプ配列方向と平行
に横切るように、可変制御可能な速度で往復移動できる
ように構成されている。
に基板Gを水平姿勢で担持するための複数本(たとえば
6本)のリフトピン84が垂直に貫通している。本実施
形態では、各リフトピン84が基板受け渡し用の所定高
さ位置で固定され、これらの固定リフトピン84に対し
てステージ76が基板Gの搬入/搬出の邪魔にならない
退避用の下限高さ位置Hbとステージ76自ら基板Gを
載置支持するための一点鎖線で示す上限高さ位置Haと
の間で昇降機構(図示せず)により昇降可能となってい
る。ステージ76の上面には、基板Gを支持するための
多数の支持ピン(図示せず)や基板Gを吸引保持するた
めの真空チャック吸引口(図示せず)等が設けられてい
る。
洗浄処理室68の側璧には、固定リフトピン84の上端
部に近い高さ位置にて基板Gを搬入/搬出するための開
閉可能なシャッタ(扉)86が取り付けられている。こ
のシャッタ86は洗浄プロセス部22の搬送路36(図
1)に面しており、搬送路36上から主搬送装置38が
開状態のシャッタ86を介して洗浄処理室68内への基
板Gの搬入・搬出を行えるようになっている。
における制御系の構成を示す。制御部88は、マイクロ
コンピュータで構成されてよく、内蔵のメモリには本ユ
ニット内の各部および全体を制御するための所要のプロ
グラムを格納しており、適当なインタフェースを介し
て、本塗布現像処理システムの全体的な処理手順を統括
するメインコントローラ(図示せず)や本紫外線照射ユ
ニット(UV)内の制御系の各部に接続されている。
する本紫外線照射ユニット(UV)内の主要な部分は、
シャッタ86を駆動するためのシャッタ駆動部90、ス
テージ76をZ方向で昇降駆動するためのステージ昇降
駆動部92、ステージ76をY方向で水平駆動または走
査駆動するための走査駆動部94、ランプ室66内の紫
外線ランプ64(1)〜64(n)を個別的に点灯駆動するた
めのランプ電源部96、それらの紫外線ランプ64(1)
〜64(n)の点灯状態を個別的を監視するためのランプ
モニタ部98等である。ステージ昇降駆動部92および
走査駆動部94はそれぞれ駆動源としてたとえばサーボ
モータを有し、ステージ駆動部80内に設けられる。ラ
ンプ電源部96およびランプモニタ部98は制御部88
と一緒にユーティリティ・ユニット74内に設けられ
る。
ニタ部98の一構成例を示す。ランプ電源部96は、商
用交流電源100と、この交流電源100の電源端子と
ランプ室66内の各紫外線ランプ64(1)〜64(n)の電
極端子との間に電気的に接続された開閉器102(1)〜
102(n)とを有している。各開閉器102(1)〜102
(n)は、制御部88からの制御信号G1〜Gnによってそ
れぞれ個別的にオン・オフ制御される。このように、制
御部88は、ランプ電源部96を通じてランプ室66内
の全紫外線ランプ64(1)〜64(n)の点灯・消灯をそれ
ぞれ個別的に制御できるようになっている。
各紫外線ランプ64(1)〜64(n)からの紫外線を受光し
て電気信号に変換する上記光センサ72(1)〜72(n)
と、各光センサ72(1)〜72(n)の出力信号L1〜Lnを
基に各紫外線ランプ64(1)〜64(n)の輝度または明る
さの度合いを測定または推定して発光状態を判定する測
光回路104とを有する。ランプ室66内には、各光セ
ンサ72(i)が各対応する紫外線ランプ64(i)からの紫
外線を他の紫外線ランプからの紫外線よりも選択的また
は重点的に受光できるように、各光センサ72(i)の周
りに適当な遮光部106が設けられてよい。
における主要な動作手順を示す。先ず、上記メインコン
トローラからの指示を受けて制御部88を含めてユニッ
ト内の各部を初期化する(ステップA1)。この初期化
の中で、ステージ76は、Y方向ではシャッタ86に近
接する所定の原点位置に位置決めされ、Z方向では退避
用の高さ位置(Hb)に降ろされる。また、制御部88
は、ステージ76をY方向で移動させる速度つまり走査
速度の初期値として、紫外線ランプ64(1)〜64(n)の
全部が正常であるときに採用する走査速度を基準速度F
sとして所定のレジスタにセットしてよい。
ション(C/S)10から処理前の基板Gを本紫外線照
射ユニット(UV)の前まで搬送してくると、制御部8
8は主搬送装置38と基板Gの受け渡しをするように該
当の各部を制御する(ステップA2)。
制御してシャッタ86を開けさせる。主搬送装置38は
一対の搬送アームを有しており、一方の搬送アームに洗
浄前の基板Gを載せ、他方の搬送アームを空き(基板無
し)状態にしてくる。本紫外線照射ユニット(UV)内
に洗浄済みの基板Gがないときは、洗浄前の基板Gを支
持する方の搬送アームをそのまま開状態のシャッタ86
を介して洗浄処理室68内に伸ばし、その未洗浄基板G
を固定リフトピン84の上に移載する。本紫外線照射ユ
ニット(UV)内に洗浄済みの基板Gが有るときは、最
初に空の搬送アームでその洗浄済みの基板Gを搬出して
から、未洗浄の基板Gを上記と同様にして搬入する。上
記のようにして本紫外線照射ユニット(UV)で紫外線
洗浄処理を受けるべき基板Gが主搬送装置38により固
定リフトピン84の上に搬入載置されたなら、シャッタ
86を閉める。
部92を制御してステージ76を基板載置用の高さ位置
Haまで上昇させる(ステップA3)。この際、ステージ
76の上昇する間に真空チャック部の吸引を開始させ、
ステージ76が基板載置用の高さ位置Haに到達すると
同時に基板Gを吸引保持できるようにしてよい。
全ての開閉器102(1)〜102(n)を閉成(オン)し
て、全ての紫外線ランプ64(1)〜64(n)を点灯させる
(ステップA4)。そして、ランプモニタ部98の測光
回路104からの測光または監視情報を基に紫外線ラン
プ64(1)〜64(n)のそれぞれの発光状態を個別的に検
査し、その検査結果にしたがって本紫外線照射ユニット
(UV)における紫外線洗浄処理用の所定のパラメータ
(たとえば走査速度、照射時間等)の見直しを行う(ス
テップA5)。
直し処理(ステップA5)の詳細手順を示す。先ず、ラ
ンプ室66内で各光センサ72(1)〜72(n)に入射する
紫外線の照度を測定する(ステップB1)。各光センサ
72(1)〜72(n)は各対応する紫外線ランプ64(1)〜
64(n)からの紫外線を選択的または重点的に受光する
ので、各光センサ72(1)〜72(n)の受光する紫外線の
照度は各対応する紫外線ランプ64(1)〜64(n)の輝度
に比例している。したがって、各光センサ72(1)〜7
2(n)の出力信号L1〜Lnから各紫外線ランプ64(1)〜
64(n)の輝度を絶対値または相対値として割り出し
(ステップB2)、使用上の下限値を下回っていないか
否か、つまり点灯使用上の適否を判定する(ステップB
3)。
B3)で輝度が一定の下限値を下回っている(点灯しな
い状態を含む)紫外線ランプ64(i)が見つかったとき
は、その紫外線ランプ64(i)を発光不良の異常ランプ
とみなして、ランプ電源部66内の該当する開閉器10
2(i)をオフに切り換え、その異常ランプ64(i)の点灯
使用を中止する(ステップB4)。そして、そのように
一部の紫外線ランプ(i)を点灯使用しなくなっても、次
工程の紫外線照射処理(ステップA6)において基板G
に十分な紫外線照射量(積算光量)を与えられるように
所定のパラメータ(走査速度等)を補正する(ステップ
B5)。
64(3)を備える構成において一灯のランプ64(1)が発
光不良になっているとのモニタ検査結果が出たときは、
ランプ電源部96の開閉器102(1)をオフ(遮断)に
して該ランプ64(1)に対する電力の供給を止める。そ
して、ステージ76上の基板Gに対して、正常状態にあ
る残り2つの紫外線ランプ64(2),64(3)による紫外
線の照射量が洗浄処理品質を保証できる所定の下限値を
割らないように、紫外線照射処理における走査速度を全
ランプ正常時の基準速度Fsよりも所定の割合だけ遅い
速度Fkに補正する。大まかには、点灯使用するランプ
が全部正常時の3本から2本に減少するのであるから、
紫外線照射時間が3/2倍となるように、基準速度Fs
の2/3倍の速度を補正走査速度Fkとしてよい。より
精細には、正常ランプ64(2),64(3)の現時の輝度も
勘案してよい。たとえば、正常ランプ64(2),64(3)
の輝度が使用開始時の初期値よりも相当低下してきてい
る場合は、その輝度低下分を補償するような速度低減補
正を加味して補正走査速度Fkを求めてよい。こうして
求められた補正走査速度Fkは、初期化(ステップA1)
でセットされていた基準走査速度Fsに置き換わってセ
ットされる。
B3)で異常なランプが1灯も見つからなかったとき
は、上記の初期化(ステップA1)でセットしていた基
準走査速度Fsをそのまま採用(維持)する(ステップ
B6)。
タ見直し処理(ステップA5)を終えてから、基板Gに
対する紫外線洗浄処理を実行する(ステップA6)。こ
の紫外線洗浄処理を行うため、制御部88はステージ駆
動部80の走査駆動部94によりステージ76を原点位
置と点線76’で示す往動位置との間でY方向に片道移
動または往復移動させる。このステージ76のY方向移
動によりステージ上の基板Gがランプ室66の真下を所
定の高さ位置Haで(つまり石英ガラス窓62に対して
所定の間隔を空けて)Y方向に横切ることで、ランプ室
66の石英ガラス窓62よりほぼ垂直下方に向けて放射
される波長172nmの紫外線が基板GをY方向に一端
から他端まで走査し、基板表面の全面を照射する。
の紫外線が照射されることにより、基板表面付近に存在
している酸素が該紫外線によりオゾンO3に変わり、さ
らにこのオゾンO3が該紫外線によって励起され酸素原
子ラジカルO*が生成される。この酸素ラジカルによ
り、基板Gの表面に付着している有機物が二酸化炭素と
水とに分解されて基板表面から除去される。
いて、基板Gに対する紫外線の照射量または光量はステ
ージ76の移動速度(走査速度)Fに反比例する。つま
り、走査速度Fを速くするほど基板Gに対する紫外線照
射時間が短くなって紫外線照射量は少なくなり、反対に
走査速度Fを遅くするほど基板Gに対する紫外線照射時
間が長くなって紫外線照射量は多くなる。
ランプ64(1)〜64(n)の発光状態が全部正常である場
合はもちろん、一部が発光不良となっても、上記したよ
うなパラメータ見直し処理(ステップA5)により現時
の正常なランプの発光状態に見合った最適な走査速度F
が設定されるため、基板Gに対して必要かつ十分な光量
の紫外線を照射し、所期の洗浄効果を保証することがで
きる。したがって、本紫外線照射ユニット(UV)にお
いては、運転を中止することなく、適正な紫外線洗浄処
理を継続して実施することができる。
を1灯でも検出した場合、制御部88はディスプレイや
ブザー等(図示せず)を通じてその異常または故障事態
を知らせるアラーム情報または信号を出してよい。
理が終了したなら、制御部88はランプ電源部96内の
全ての開閉器102(1)〜102(n)を開成(オフ)し
て、全ての紫外線ランプ64(1)〜64(n)を消灯させる
(ステップA7)。次いで、Y方向原点位置にて真空チ
ャックをオフにしてからステージ昇降駆動部92により
ステージ76を退避用の高さ位置(Hb)まで降ろし
(ステップA8)、基板Gを固定リフトピン84に支持
させる。こうして、1枚の基板Gに対する本紫外線洗浄
ユニット(UV)内の全工程が終了し、主搬送装置38
(図1)が来るのを待つ。
66内で一部の紫外線ランプ64が発光不良になっても
適正な紫外線洗浄処理の動作を継続して実施できるた
め、この紫外線照射ユニット(UV)に要求されるスル
ープットを安定維持できる。したがって、洗浄プロセス
部22のスループットひいては本塗布現像処理システム
のスループットを保証できる。また、発光不良のランプ
は定期的なメンテナンスの際に正常ランプと交換すれば
よいので、計画的な保守管理が可能である。
が一定の交流電力を各紫外線ランプ64(1)〜64(n)に
供給する構成であった。しかし、各紫外線ランプ64
(1)〜64(n)に供給する電力を可変制御できるランプ電
源装置(図示せず)を用いてもよい。その場合、上記し
たパラメータ見直し処理(ステップA5)により再設定
可能なパラメータとしてランプ投入電力またはランプ輝
度を採用することもできる。
(1)〜64(n)側を固定し、基板G側をランプ配列方向に
平行移動させる走査方式であった。しかし、基板G側を
所定位置で固定し、紫外線ランプ64(1)〜64(n)側を
基板面と平行に移動させる走査方式も可能である。走査
駆動手段は、上記のようなボールネジ機構に限定される
ものではなく、ベルト式やローラ式等でもよい。
4(1)〜64(n)および基板Gの双方を固定して対向配置
する静止方式も可能である。その場合は、上記のような
パラメータ見直し処理により再設定可能なパラメータと
して紫外線照射時間やランプ投入電力等を採用してよ
い。
ランプ64(1)〜64(n)の一部をスペアランプとして正
常状態のまま点灯使用せずに置いておき、他のランプが
発光不良に至った時点で、その発光不良ランプの点灯使
用を止め、代わりに該スペアランプを点灯使用すること
も可能である。この場合は、点灯使用に供される紫外線
ランプの組み合わせを一種のパラメータとして可変調整
することになる。
ランプについては、その点灯使用を止めるようした。す
なわち、そのような異常ランプは実質的に制御不能であ
り、基板Gに対するランプ室66からの紫外線照射量を
設定通りに管理できなくなるため、点灯使用するランプ
群から外すのが好ましい、しかし、安全面で特に問題が
なければ、上記のようなパラメータの見直しを行ったう
えで、そのような異常ランプの点灯使用を必要に応じて
続行してもよい。また、本紫外線照射ユニット(UV)
の運転の継続性を最大限に図る意味では、ランプ室66
において各紫外線ランプ64(1)〜64(n)の取付け・取
外しを個別的に行える構成たとえばモジュール型のラン
プユニットまたはハウジング(図示せず)も好適であ
る。
合、残りの正常ランプを全部最大投入電力で点灯して
も、基板Gに対する紫外線の照度が所望の洗浄効果を保
証できる所定の下限値を下回ることもあり得る。そのよ
うにパラメータの補正がもはや効かない場合は、所要の
アラーム情報を発生して、本紫外線照射ユニット(U
V)の運転を止めてもよい。
や洗浄処理室68内の構成、特に紫外線ランプ64(1)
〜64(n)、ステージ76、ステージ駆動部80等の構
成は一例であり、各部について種々の変形が可能であ
る。
V)に係わるものであった。しかし、本発明の基板処理
装置は、有機汚染の除去以外の目的で被処理基板に紫外
線を照射する処理にも適用可能である。たとえば、上記
したような塗布現像処理システムにおいて、ポストベー
キング(ステップS13)の後にレジストを硬化させる目
的で基板Gに紫外線を照射する工程に上記実施形態と同
様の紫外線照射装置を使用できる。本発明における被処
理基板はLCD基板に限らず、半導体ウエハ、CD基
板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能
である。
装置によれば、紫外線ランプに発光不良等の異常が発生
しても正常な紫外線照射処理を継続して実施することが
可能であり、スループットの低下を回避できる。また、
紫外線ランプの一部が発光不良になっても直ちに装置の
運転を止める必要がないため、計画的な保守管理が可能
となる。
理システムの構成を示す平面図である。
の手順を示すフローチャートである。
視図である。
を示すブロック図である。
電源部およびランプモニタ部の一構成例を示す図であ
る。
動作手順を示すフローチャートである。
ータ見直し処理の詳細手順を示すフローチャートであ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 被処理基板に紫外線を照射して所定の処
理を行う基板処理装置において、 前記被処理基板を支持する支持手段と、 電力の供給を受けて紫外線を発するランプを複数個備
え、前記ランプより出た紫外線を前記被処理基板に向け
て照射する紫外線照射手段と、 前記複数個のランプのそれぞれの発光状態を個別的に監
視するランプ監視手段と、 前記ランプ監視手段からの監視情報にしたがって前記紫
外線照射処理の所定のパラメータを制御する制御手段と
を有する基板処理装置。 - 【請求項2】 前記紫外線照射手段からの紫外線が前記
支持手段に支持されている前記被処理基板の被処理面を
走査するように、前記支持手段および前記ランプのいず
れか一方または双方を所定の方向で移動させる駆動手段
を有する請求項1に記載の基板処理装置。 - 【請求項3】 前記制御手段が、前記ランプ監視手段か
らの監視情報にしたがって前記走査の速度を可変制御す
る走査速度制御手段を含む請求項2に記載の基板処理装
置。 - 【請求項4】 いずれかの前記ランプの発光状態が異常
であるとの監視情報が前記ランプ監視手段より出された
ときは、前記紫外線照射手段がその異常ランプの点灯使
用を止め、前記走査速度制御手段が前記走査速度を所定
の基準値よりも所定の割合だけ遅い値に設定する請求項
3に記載の基板処理装置。 - 【請求項5】 前記制御手段が、前記ランプ監視手段か
らの監視情報にしたがって前記紫外線の照射時間を可変
制御する紫外線照射時間制御手段を含む請求項1に記載
の基板処理装置。 - 【請求項6】 いずれかの前記ランプの発光状態が異常
であるとの監視情報が前記ランプ監視手段より出された
ときは、前記紫外線照射手段がその異常ランプの点灯使
用を止め、前記紫外線照射時間制御手段が前記紫外線照
射時間を所定の基準値よりも所定の割合だけ長い値に設
定する請求項5に記載の基板処理装置。 - 【請求項7】 前記制御手段が、前記ランプ監視手段か
らの監視情報にしたがって前記ランプの輝度を個別的に
制御するランプ輝度制御手段を含む請求項1に記載の基
板処理装置。 - 【請求項8】 いずれかの前記ランプの発光状態が異常
であるとの監視情報が前記ランプ監視手段より出された
ときは、前記紫外線照射手段がその異常ランプの点灯使
用を止め、前記ランプ輝度制御手段が正常状態にある前
記ランプの輝度を所定の基準値よりも所定の割合だけ高
い値に設定する請求項7に記載の基板処理装置。 - 【請求項9】 前記紫外線照射手段が、前記複数個のラ
ンプの中の一部をスペアランプとして非点灯使用状態に
保ち、他のいずれかの前記ランプの発光状態が異常であ
るとの監視情報が前記ランプ監視手段より出されたとき
は、その異常ランプに代えて前記スペアランプを点灯使
用する請求項1に記載の基板処理装置。
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