JP2001326546A - 差動増幅器の入力回路 - Google Patents

差動増幅器の入力回路

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JP2001326546A
JP2001326546A JP2000144452A JP2000144452A JP2001326546A JP 2001326546 A JP2001326546 A JP 2001326546A JP 2000144452 A JP2000144452 A JP 2000144452A JP 2000144452 A JP2000144452 A JP 2000144452A JP 2001326546 A JP2001326546 A JP 2001326546A
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differential amplifier
loop
impedance
circuit
input
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Osamu Nishikido
理 錦戸
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁界による電流ノイズを的確に軽減できる差
動増幅器の入力回路を得る。 【解決手段】 差動増幅器2の入力端に所定のインピー
ダンスを有するループLを形成するものにおいて、前記
ループLで磁界により発生する電流を打ち消すための補
償用ループL1,L2を差動増幅器2の入力端に設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集積回路全般に
おける差動増幅器の入力回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の差動増幅器においては、磁界に対
する対策は殆ど施されていないと言ってよい。しかし、
ディジタル回路を混載した集積回路では、CMOSイン
バータ回路等のロジック部における貫通電流などによる
電流の急激な変化によって磁界を発生し、この磁界がア
ナログ部にノイズとして悪影響を及ぼすという問題が発
生している。また、アナログ回路においても、電流の増
減の大きい部分などから大きな磁界が発生し、ノイズと
なる。
【0003】特に、差動増幅器において、この磁界によ
るノイズは大きな問題となる。その理由としては、差動
増幅器の入力部は、両入力端間があるインピーダンスで
繋がっている構成が多く、このような構成を用いると、
両入力端間にループができ、これがコイルの性質を持つ
ことになり、このループに、磁界の変化が生じるとそれ
に応じた電流が発生してしまう。また、この電流は、差
動増幅器の入力インピーダンスにより電圧に変換され差
動増幅器の両入力端に逆相で入力されることになるた
め、増幅されて出力に現れてしまうことになる。
【0004】この発明は、上記問題を解決するためのも
のであり、この磁界によるノイズの影響を受けない、ま
たは、受けにくい入力回路の構成を提案するものであ
る。
【0005】図15に、従来の差動増幅器を用いたシス
テムの一例として、一般的な映像検波回路のブロック図
を示す。SAWフィルタ1は、入力信号(VIF入力)
から必要な成分だけを取り出すフィルタであり、これに
よって帯域制限された信号が、電圧制御差動増幅器2に
入る。ここで増幅された信号が、AM検波回路3によっ
て検波され映像出力を得る。この出力は一方で、ピーク
検波回路4に入力され、このピーク検波回路4と次段の
AGCフィルタ5によって、電圧制御差動増幅器2の制
御電圧を作り出している。このループによって自動利得
調整(AGC)が働き、常に一定振幅の出力が得られる
ことになる。以上が従来の映像検波回路の一例である。
【0006】上記のように、VIF入力は図15に示す
通りSAWフィルタ1を通して、集積回路にて差動で入
力される。この際、SAWフィルタ1の出力部の等価回
路は、図16に示すように抵抗6と容量7が並列接続さ
れたものである。この構成であると、差動増幅器2の両
入力端とSAWフィルタによって、ループができ、一種
の一巻コイルを形成してしまう。また、集積回路内の回
路あるいは外部回路や電源等の電流の変化によって回路
周辺には磁界が発生し、変化している。
【0007】図13に示すように、この磁界Hの変化
が、前述のSAWフィルタ1(図15)の出力インピー
ダンス8(Z1)を通る一巻きコイル内にも発生するた
め、このコイルに電流Iが生じる。このように磁界によ
って発生する電流は、図14に示すように等価的には電
流源として表される。したがって、この電流が差動増幅
器2の入力インピーダンス9,10によって電圧に変換
され、差動増幅器2の両端に逆相で入力されることにな
り、増幅されて出力に現れることになる。この現象は、
増幅器の利得が大きい時、つまり、図15のシステムで
はAGCが働いているので入力が小さい時に顕著に表
れ、また、一巻コイルのループ面積が大きいときには磁
界の影響も受けやすいので、このときも顕著に現れる。
以上のような磁界による電流ノイズがS/Nの悪化およ
びビート発生の原因となっている。
【0008】このノイズの影響を小さくするには小さな
信号が入力されないようにするか、ループ面積を小さく
することなどが考えられるが、受信信号などは、振幅が
不安定であるため小さな信号が入らないようにするのは
不可能であり、ループを小さくすることも上記のような
外部信号との信号のやり取りの場合には、集積回路のパ
ッドから、リードまでの距離があるので限界がある。ま
た、たとえ出来たとしても完全にノイズをなくすことは
出来ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、磁界によ
る電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回路
を得ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る差動増
幅器の入力回路では、差動増幅器の入力端に所定のイン
ピーダンスを有するループを形成するものにおいて、前
記ループで磁界により発生する電流を打ち消すための補
償用ループを前記差動増幅器の入力端に設けたものであ
る。
【0011】第2の発明に係る差動増幅器の入力回路で
は、差動増幅器の入力端に所定のインピーダンスを有す
るループを形成するものにおいて、差動増幅器の入力端
にダミーの補償用ループを付加することにより、差動増
幅器の入力端に磁界により発生する電流が流れ込まない
ようにしたものである。
【0012】第3の発明に係る差動増幅器の入力回路で
は、差動増幅器の入力端に所定のインピーダンスを有す
るループを形成するものにおいて、前記ループで磁界に
より発生する電流を打ち消すため、前記ループにおける
インピーダンスの両端にそれぞれ接続され、それぞれ前
記ループにおけるインピーダンスと同等のインピーダン
ス値を持つインピーダンスを有する、対をなす第1およ
び第2の補償用ループを設けるとともに、前記第1の補
償用ループに差動増幅器の一方の入力端における入力イ
ンピーダンスと同等のインピーダンス値を持つインピー
ダンスを設け、前記第2の補償用ループに差動増幅器の
他方の入力端における入力インピーダンスと同等のイン
ピーダンス値を持つインピーダンスを設けたものであ
る。
【0013】第4の発明に係る差動増幅器の入力回路で
は、差動増幅器の入力端に所定のインピーダンスを有す
るフィルタを接続しループを形成するものにおいて、前
記ループで磁界により発生する電流を打ち消すため、前
記ループにおけるインピーダンスの両端にそれぞれ接続
され、それぞれ前記ループにおけるインピーダンスと同
等のインピーダンス値を持つインピーダンスを有する、
対をなす第1および第2の補償用ループを設けるととも
に、前記第1の補償用ループに差動増幅器の一方の入力
端に接続される差動増幅回路と同等の回路を設け、前記
第2の補償用ループに差動増幅器の他方の入力端に接続
される差動増幅回路と同等の回路を設けたものである。
【0014】第5の発明に係る差動増幅器の入力回路で
は、前記差動増幅器を集積回路内に回路形成するととも
に、インピーダンスをそれぞれ有する前記第1および第
2の補償用ループを前記集積回路内に設けたものであ
る。
【0015】第6の発明に係る差動増幅器の入力回路で
は、前記差動増幅器を集積回路内に回路形成し、前記差
動増幅器の入力端に形成した所定のインピーダンスを有
するループを前記集積回路内に設けるとともに、インピ
ーダンスをそれぞれ有する前記第1および第2の補償用
ループを前記集積回路内に設けたものである。
【0016】第7の発明に係る差動増幅器の入力回路で
は、入力を電圧電流変換器により変換して差動出力を導
出する差動増幅器の入力端に所定のインピーダンスを有
するループを形成するものにおいて、前記ループのイン
ピーダンスと同等のインピーダンス値を有する補償用ル
ープを設け、この補償用ループで磁界により発生する電
流に応じた電流出力を前記電圧電流変換器の出力に重畳
し差動増幅器の入力端におけるループで発生する電流に
よる影響を打ち消すようにしたものである。
【0017】第8の発明に係る差動増幅器の入力回路で
は、差動増幅器の入力を電圧電流変換器により変換して
負荷抵抗に供給し差動出力を導出する差動増幅器の入力
端に所定のインピーダンスを有するループを形成するも
のにおいて、前記ループのインピーダンスと同等のイン
ピーダンス値を有する補償用ループと、前記補償用ルー
プの磁界による発生出力を電流に変換する補償用電圧電
流変換器と、前記補償用ループの磁界による発生出力を
電流に変換する補償用電圧電流変換器とを設け、前記補
償用電圧電流変換器の電流出力を前記電圧電流変換器の
電流出力に重畳し前記負荷抵抗に供給することにより、
差動増幅器の入力端におけるループで発生する電流によ
る影響を打ち消すようにしたものである。
【0018】第9の発明に係る差動増幅器の入力回路で
は、前記電圧電流変換器を有する差動増幅器を集積回路
内に回路形成するとともに、補償用電圧電流変換器を前
記集積回路内に設けたものである。
【0019】第10の発明に係る差動増幅器の入力回路
では、前記電圧電流変換器を有する差動増幅器を集積回
路内に回路形成するとともに、補償用電圧電流変換器を
有する前記補償用ループを前記集積回路内に設けたもの
である。
【0020】第11の発明に係る差動増幅器の入力回路
では、前記電圧電流変換器を有する差動増幅器を集積回
路内に回路形成し前記差動増幅器の入力端に形成した所
定のインピーダンスを有するループを前記集積回路内に
設けるとともに、補償用電圧電流変換器を有する前記補
償用ループを前記集積回路内に設けたものである。
【0021】第12の発明に係る差動増幅器の入力回路
では、差動増幅器の入力端に所定のインピーダンスを有
するループを形成するものにおいて、前記差動増幅器の
入力端に接続されたループ導体をクロス状態とすること
によって前記ループと向きの違うループを形成し、互い
に向きの違う両ループ同士で磁界により発生する電流を
打ち消すようにしたものである。
【0022】第13の発明に係る差動増幅器の入力回路
では、差動増幅器の入力端に所定のインピーダンスを有
するループを形成するものにおいて、前記差動増幅器の
入力端に設けられた対をなすパッドと、前記パッドを介
して前記差動増幅器と外部との接続を行うための対をな
すリードとを備え、前記パッドと前記リードとを接続す
るワイヤをクロス状態とすることによって前記ループと
向きの違うループを形成し、互いに向きの違う両ループ
同士で磁界により発生する電流を打ち消すようにしたも
のである。
【0023】第14の発明に係る差動増幅器の入力回路
では、差動増幅器の入力端に所定のインピーダンスを有
するループを形成するものにおいて、前記差動増幅器の
入力端に設けられた対をなすパッドを備え、前記パッド
と差動増幅器回路とを接続する配線をクロス状態とする
ことによって前記ループと向きの違うループを形成し、
互いに向きの違う両ループ同士で磁界により発生する電
流を打ち消すようにしたものである。
【0024】第15の発明に係る差動増幅器の入力回路
では、第12または第14の発明において、差動増幅器
を集積回路内に回路形成するとともに、互いに向きの違
う両ループの一方を集積回路内に形成したものである。
【0025】第16の発明に係る差動増幅器の入力回路
では、第12の発明において、前記差動増幅器を集積回
路内に回路形成するとともに、互いに向きの違う両ルー
プを集積回路内に形成したものである。
【0026】第17の発明に係る差動増幅器の入力回路
では、差動増幅器の入力端に所定のインピーダンスを有
するループを形成するものにおいて、前記ループで磁界
により発生する電流を打ち消すためのループを設け、前
記両ループ同士で電流ノイズが打ち消されるようにした
入力を、映像検波回路を構成する電圧制御差動増幅器の
入力として供給するようにしたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明による実
施の形態1を、図1ないし図3について説明する。図1
は、実施の形態1における回路構成を示すものである。
図2は、実施の形態1における等価回路を示すものであ
る。図3は、実施の形態1における具体的回路構成を示
すものである。図において、2は差動増幅器本体、8〜
14はZ1ないしZ7によって示されるインピーダンス
である。21〜24は差動増幅器2が集積回路要素とし
て集積化された集積回路(IC)の内部に設けられたパ
ッドであり、25〜28は差動増幅器2が集積回路要素
として集積化された集積回路(IC)のパッケージ表面
に設けられIC外部との接続を行うためのリードであ
る。
【0028】図1において、インピーダンス8はSAW
フィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、イ
ンピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピーダ
ンスである。インピーダンス8は、インピーダンス9,
10とともに一巻のコイルを形成し、インピーダンス1
1,13およびインピーダンス12,14は、それぞ
れ、インピーダンス9,10とともに一巻のコイルを形
成している。ここに、接地部位からインピーダンス10
(Z3),パッド22,リード26,インピーダンス8
(Z1),リード25,パッド21,インピーダンス9
(Z2)を経て接地部位に至る回路は、磁界により電流
を発生するループLを構成する。また、接地部位からイ
ンピーダンス9(Z2),パッド21,リード25,イ
ンピーダンス11(Z4),リード27,パッド23,
インピーダンス13(Z6)を経て接地部位に至る回路
は、第1の補償用ループL1を構成し、接地部位からイ
ンピーダンス14(Z7),パッド24,リード28,
インピーダンス12(Z5),リード26,パッド2
2,インピーダンス10(Z3)を経て接地部位に至る
回路は、第2の補償用ループL2を構成する。
【0029】ここで今、この範囲内で一様な磁界の変化
があって、Z1=Z4=Z5、Z2=Z7、Z3=Z6
とループのインピーダンスを揃え、ループ面積も揃えた
とすると、各一巻コイルに流れる電流I1,I2,I3
は同じ値になる。従って、Z2,Z3に流れる電流は打
ち消しあって零となる。これを等価回路で表すと、図2
のようになり、差動増幅器2には磁界による電流ノイズ
は入力されない。これによって、磁界によるノイズは遮
断できる。また、多少インピーダンスやループの大きさ
がずれたとしても、ノイズ軽減の効果は大きい。以上よ
り、磁界によるノイズの影響を受けにくい差動増幅器を
実現できる。
【0030】図3に、上記原理を利用した回路の一例を
示す。回路ブロック11,12,13,14は、それぞ
れ図1のZ4,Z5,Z6,Z7に相当する回路であ
る。回路ブロック11,12は回路ブロック8と等価な
回路であり、IC内には差動増幅器2と同等な回路をも
う一つ追加して、回路ブロック13,14を形成してい
る。また前述のように、3つのループの大きさは同等に
する。図3のようにすれば、Z1,Z4,Z5に対応す
るインピーダンスは等しくなり、また、Z2,Z3,Z
6,Z7に対応するインピーダンスも全て等しくなり、
前述の原理に基づき、磁界による影響を受けない差動増
幅器を実現することができる。
【0031】この発明による実施の形態1によれば、差
動増幅器2の入力端に所定のインピーダンスZ1を有す
るSAWフィルタを接続しループLを形成するものにお
いて、ループLで磁界により発生する電流を打ち消すた
め、ループLにおけるインピーダンスの両端にそれぞれ
接続され、それぞれループLにおけるインピーダンスZ
1と同等のインピーダンス値を持つインピーダンスZ
4,Z5を有する、対をなす第1および第2の補償用ル
ープL1,L2を設けるとともに、第1の補償用ループ
L1に差動増幅器2の一方の入力端に接続される差動増
幅回路と同等の回路を設け、第2の補償用ループL2に
差動増幅器2の他方の入力端に接続される差動増幅回路
と同等の回路を設けたので、第1および第2の補償用ル
ープL1,L2によって磁界による電流ノイズを的確に
軽減できる差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0032】実施の形態2.この発明による実施の形態
2を、図4について説明する。図4は実施の形態2にお
ける回路構成を示すものである。図において、2は差動
増幅器本体、8〜14はZ1ないしZ7によって示され
るインピーダンスである。21,22は差動増幅器2が
集積回路要素として集積化された集積回路(IC)の内
部に設けられたパッドであり、25,26は差動増幅器
2が集積回路要素として集積化された集積回路(IC)
のパッケージ表面に設けられIC外部との接続を行うた
めのリードである。
【0033】図4において、インピーダンス8はSAW
フィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、イ
ンピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピーダ
ンスである。インピーダンス8は、インピーダンス9,
10とともに一巻のコイルを形成し、インピーダンス1
1,13およびインピーダンス12,14は、それぞ
れ、インピーダンス9,10とともに一巻のコイルを形
成している。ここに、接地部位からインピーダンス10
(Z3),パッド22,リード26,インピーダンス8
(Z1),リード25,パッド21,インピーダンス9
(Z2)を経て接地部位に至る回路は、磁界により電流
を発生するループLを構成する。また、接地部位からイ
ンピーダンス9(Z2),インピーダンス11(Z
4),インピーダンス13(Z6)を経て接地部位に至
る回路は、第1の補償用ループL1を構成し、接地部位
からインピーダンス14(Z7),インピーダンス12
(Z5),インピーダンス10(Z3)を経て接地部位
に至る回路は、第2の補償用ループL2を構成する。
【0034】実施の形態2の原理は実施の形態1と同じ
である。実施の形態1と異なるところは、補償用ループ
L1,L2からなるダミー回路を全てIC内で構成して
いるところであり、これによって、余計なピンを増やす
ことことなく磁界によるノイズの影響を受けない差動増
幅器を実現できる。また、多少、インピーダンスやルー
プの大きさがずれたとしても、ノイズ軽減の効果は大き
い。
【0035】この発明による実施の形態2によれば、差
動増幅器2を集積回路(IC)内に回路形成するととも
に、インピーダンスをそれぞれ有する第1および第2の
補償用ループL1,L2を前記集積回路(IC)内に設
けたので、余計なピンを増やすことことなく磁界による
電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回路を
得ることができる。
【0036】実施の形態3.この発明による実施の形態
3を、図5について説明する。図5は、実施の形態3に
おける回路構成を示すものである。図において、2は差
動増幅器本体、8〜14はZ1ないしZ7によって示さ
れるインピーダンスである。
【0037】図4において、インピーダンス8はSAW
フィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、イ
ンピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピーダ
ンスである。インピーダンス8は、インピーダンス9,
10とともに一巻のコイルを形成し、インピーダンス1
1,13およびインピーダンス12,14は、それぞ
れ、インピーダンス9,10とともに一巻のコイルを形
成している。ここに、GND配線としての接地部位から
インピーダンス10(Z3),インピーダンス8(Z
1),インピーダンス9(Z2)を経て接地部位に至る
回路は、磁界により電流を発生するループLを構成す
る。また、接地部位からインピーダンス9(Z2),イ
ンピーダンス11(Z4),インピーダンス13(Z
6)を経て接地部位に至る回路は、第1の補償用ループ
L1を構成し、接地部位からインピーダンス14(Z
7),インピーダンス12(Z5),インピーダンス1
0(Z3)を経て接地部位に至る回路は、第2の補償用
ループL2を構成する。
【0038】実施の形態3の原理は実施の形態2と同じ
であるが、実施の形態2が、外部からの入力に対する例
であるのに対して、実施の形態3はIC内で閉じている
差動増幅器にも適用することができ、磁界によるノイズ
の影響を受けない差動増幅器をIC内に実現できる。ま
た、多少、インピーダンスやループの大きさがずれたと
しても、ノイズ軽減の効果は大きい。
【0039】この発明による実施の形態3によれば、差
動増幅器2を集積回路(IC)内に回路形成し、差動増
幅器2の入力端に形成した所定のインピーダンスを有す
るループLを前記集積回路(IC)内に設けるととも
に、インピーダンスをそれぞれ有する第1および第2の
補償用ループL1,L2を前記集積回路(IC)内に設
けたので、集積回路(IC)内で閉じた回路構成を持つ
差動増幅器について、磁界による電流ノイズを的確に軽
減できる差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0040】実施の形態4.この発明による実施の形態
4を、図6について説明する。図6は、実施の形態4に
おける回路構成を示すブロック図である。図において、
2は差動増幅器本体、8,9,10,15,16,17
はZ1,Z2,Z3,Z8,Z9,Z10によって示さ
れるインピーダンス、18,19は電圧電流変換器、2
0は負荷抵抗である。21,22,29,30は差動増
幅器2が集積回路要素として集積化された集積回路(I
C)の内部に設けられたパッドであり、25,26,3
1,32は差動増幅器2が集積回路要素として集積化さ
れた集積回路(IC)のパッケージ表面に設けられIC
外部との接続を行うためのリードである。
【0041】図6において、インピーダンス8はSAW
フィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、イ
ンピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピーダ
ンスである。インピーダンス15,16,17はインピ
ーダンス8,9,10と等価なインピーダンスである。
インピーダンス8は、インピーダンス9,10とともに
一巻のコイルを形成し、インピーダンス15は、インピ
ーダンス16,17とともに一巻のコイルを形成してい
る。ここに、接地部位からインピーダンス10(Z
3),パッド22,リード26,インピーダンス8(Z
1),リード25,パッド21,インピーダンス9(Z
2)を経て接地部位に至る回路は、磁界により電流を発
生するループLを構成する。また、接地部位からインピ
ーダンス17(Z10),パッド30,リード32,イ
ンピーダンス15(Z8),リード31,パッド29,
インピーダンス16(Z9)を経て接地部位に至る回路
は、補償用ループL3を構成する。
【0042】図のインピーダンス8,9,10は、それ
ぞれ図1のインピーダンス8,9,10に対応してお
り、電圧電流変換器18と負荷抵抗20は、差動増幅器
の内部の機能であり、一般的に差動増幅器はこの2つの
機能から成り立っている。差動増幅器の動作を説明する
と、差動増幅器に入力された信号は、電圧電流変換器に
よって電流に変換され、その出力電流を負荷抵抗に流す
ことにより、出力電圧を得る。実施の形態4では、この
差動増幅器に加えて、インピーダンス8,9,10と等
価なインピーダンス15,16,17と、電圧電流変換
器18と等価な電圧電流変換器19を備え、このブロッ
クには信号を入力しない。また、インピーダンス8,
9,10によってできるループLとインピーダンス1
5,16,17からできるループL3は同じ面積を持っ
ている。
【0043】実施の形態4の動作を説明する。Z1=Z
8、Z2=Z9、Z3=Z10とし、このループ近辺に
一様な磁界変化があったとすると、それぞれが形成する
ループL,L3に発生する電流I1,I4は等しく、ま
た、電圧電流変換器18,19に入力される電圧および
出力電流も等しくなる。したがって、電圧電流変換器1
9の出力を反転させて電圧電流変換器18の出力に足す
と、負荷抵抗の二入力は同じ電流、つまり同相電流とし
て入るため差動出力に現れなくなる。つまり、インピー
ダンス15,16,17および電圧電流変換器19から
なる、何も入力しないダミーの回路L3を付加すること
により磁界によるノイズ成分だけを同相成分にして差動
増幅器の出力に現れないようにしている。また、電圧電
流変換器19の出力電流を反転させずに、電圧電流変換
器18の出力電流より引くことによっても同様の効果が
得られる。以上より、図6に示す構成によって磁界によ
るノイズの影響を受けにくい差動増幅器を実現できる。
また、多少、インピーダンスやループの大きさがずれた
としても、ノイズ軽減の効果は大きい。
【0044】この発明による実施の形態4によれば、差
動増幅器2の入力を電圧電流変換器18により変換して
負荷抵抗20に供給し差動出力を導出する差動増幅器2
の入力端に所定のインピーダンスを有するループLを形
成するものにおいて、ループLのインピーダンスと同等
のインピーダンス値を有する補償用ループL3と、補償
用ループL3の磁界による発生出力を電流に変換する補
償用電圧電流変換器19とを設け、補償用電圧電流変換
器19の電流出力を電圧電流変換器18の電流出力に重
畳し負荷抵抗20に供給することにより、差動増幅器2
の入力端におけるループLで発生する電流による影響を
打ち消すようにしたので、電圧電流変換器を用いて磁界
による電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力
回路を得ることができる。
【0045】実施の形態5.この発明による実施の形態
5を、図7について説明する。図7は実施の形態5にお
ける回路構成を示すブロック図である。図において、2
は差動増幅器本体、8,9,10,15,16,17は
Z1,Z2,Z3,Z8,Z9,Z10によって示され
るインピーダンス、18,19は電圧電流変換器、20
は負荷抵抗である。21,22は差動増幅器2が集積回
路要素として集積化された集積回路(IC)の内部に設
けられたパッドであり、25,26は差動増幅器2が集
積回路要素として集積化された集積回路(IC)のパッ
ケージ表面に設けられIC外部との接続を行うためのリ
ードである。
【0046】図7において、インピーダンス8はSAW
フィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、イ
ンピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピーダ
ンスである。インピーダンス15,16,17はインピ
ーダンス8,9,10と等価なインピーダンスである。
インピーダンス8は、インピーダンス9,10とともに
一巻のコイルを形成し、インピーダンス15は、インピ
ーダンス16,17とともに一巻のコイルを形成してい
る。ここに、接地部位からインピーダンス10(Z
3),パッド22,リード26,インピーダンス8(Z
1),リード25,パッド21,インピーダンス9(Z
2)を経て接地部位に至る回路は、磁界により電流を発
生するループLを構成する。また、接地部位からインピ
ーダンス17(Z10),インピーダンス15(Z
8),インピーダンス16(Z9)を経て接地部位に至
る回路は、補償用ループL3を構成する。
【0047】実施の形態5の動作原理は実施の形態4と
同じである。実施の形態4と異なるのは、補償用ループ
L3および電圧電流変換器19からなるダミー回路が全
てIC内に含まれているところであり、インピーダンス
15,16,17からなるループL3がIC内で構成さ
れている。これにより、余計なピンを使用することなく
磁界によるノイズの影響を受けにくい差動増幅器を実現
できる。また、多少、インピーダンスやループの大きさ
がずれたとしても、ノイズ軽減の効果は大きい。
【0048】この発明による実施の形態5によれば、差
動増幅器2の入力を電圧電流変換器18により変換して
負荷抵抗20に供給し差動出力を導出する差動増幅器2
の入力端に所定のインピーダンスを有するループLを形
成するものにおいて、ループLのインピーダンスと同等
のインピーダンス値を有する補償用ループL3と、補償
用ループL3の磁界による発生出力を電流に変換する補
償用電圧電流変換器19とを設け、補償用電圧電流変換
器19の電流出力を電圧電流変換器18の電流出力に重
畳し負荷抵抗20に供給することにより、差動増幅器2
の入力端におけるループLで発生する電流による影響を
打ち消すようにしたものにおいて、電圧電流変換器18
を有する差動増幅器を集積回路(IC)内に回路形成す
るとともに、補償用電圧電流変換器19を有する補償用
ループL3を集積回路(IC)内に設けたので、余計な
ピンを増やすことなく電圧電流変換器を用いて磁界によ
る電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回路
を得ることができる。
【0049】実施の形態6.この発明による実施の形態
6を、図8について説明する。図8は実施の形態6の回
路構成を示すブロック図である。図において、2は差動
増幅器本体、8,9,10,15,16,17はZ1,
Z2,Z3,Z8,Z9,Z10によって示されるイン
ピーダンス、18,19は電圧電流変換器、20は負荷
抵抗である。
【0050】図7において、インピーダンス8はSAW
フィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、イ
ンピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピーダ
ンスである。インピーダンス15,16,17はインピ
ーダンス8,9,10と等価なインピーダンスである。
インピーダンス8は、インピーダンス9,10とともに
一巻のコイルを形成し、インピーダンス15は、インピ
ーダンス16,17とともに一巻のコイルを形成してい
る。ここに、接地部位からインピーダンス10(Z
3),インピーダンス8(Z1),インピーダンス9
(Z2)を経て接地部位に至る回路は、磁界により電流
を発生するループLを構成する。また、接地部位からイ
ンピーダンス17(Z10),インピーダンス15(Z
8),インピーダンス16(Z9)を経て接地部位に至
る回路は、補償用ループL3を構成する。
【0051】実施の形態6の動作原理は実施の形態5と
同じである。実施の形態5と異なるのは対象の差動増幅
器がIC内で閉じていることである。このように、IC
内の差動増幅器にも適用でき、磁界によるノイズの影響
を受けない差動増幅器をIC内で実現できる。また、多
少、インピーダンスやループの大きさがずれたとして
も、ノイズ軽減の効果は大きい。
【0052】この発明による実施の形態6によれば、差
動増幅器2の入力を電圧電流変換器18により変換して
負荷抵抗20に供給し差動出力を導出する差動増幅器2
の入力端に所定のインピーダンスを有するループLを形
成するものにおいて、ループLのインピーダンスと同等
のインピーダンス値を有する補償用ループL3と、補償
用ループL3の磁界による発生出力を電流に変換する補
償用電圧電流変換器19とを設け、補償用電圧電流変換
器19の電流出力を電圧電流変換器18の電流出力に重
畳し負荷抵抗20に供給することにより、差動増幅器2
の入力端におけるループLで発生する電流による影響を
打ち消すようにしたものにおいて、電圧電流変換器18
を有する差動増幅器2を集積回路(IC)内に回路形成
し、差動増幅器2の入力端に形成した所定のインピーダ
ンスを有するループLを集積回路(IC)内に設けると
ともに、補償用電圧電流変換器19を有する補償用ルー
プL3を集積回路(IC)内に設けたので、集積回路
(IC)内で閉じた回路構成を持つ差動増幅器につい
て、電圧電流変換器を用いて磁界による電流ノイズを的
確に軽減できる差動増幅器の入力回路を得ることができ
る。
【0053】実施の形態7.この発明による実施の形態
7を、図9について説明する。図9は実施の形態7にお
ける回路構成を示すブロック図である。図において、2
は差動増幅器本体、8,9,10はZ1,Z2,Z3に
よって示されるインピーダンスである。21,22は差
動増幅器2が集積回路要素として集積化された集積回路
(IC)の内部に設けられたパッドであり、25,26
は差動増幅器2が集積回路要素として集積化された集積
回路(IC)のパッケージ表面に設けられIC外部との
接続を行うためのリードである。
【0054】図9において、インピーダンス8はSAW
フィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、イ
ンピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピーダ
ンスである。インピーダンス8は、インピーダンス9,
10とともに一巻のコイルを形成ししている。
【0055】実施の形態7では、リード25,26から
ICのパッド21,22に向かうワイヤを交差させるこ
とにより、二つの向きの違うループL4,L5を作り出
している。これにより、2つのループL4,L5に、磁
界によって発生する電流I5、I6は、それぞれ逆向き
に発生することになる。つまり、I5とI6は打ち消し
合う方向である。ここで、2つのループL4,L5のル
ープ面積を揃えれば、I5=I6となり、電流I5,I
6は打ち消しあって零となる。
【0056】これによって、ピンを増やしたり、余計な
回路を増やすことなく、磁界によるノイズの影響を受け
ない差動増幅器が実現できる。また、多少、ループの大
きさがずれたとしても、ノイズ軽減の効果は大きい。
【0057】この発明による実施の形態7によれば、差
動増幅器2の入力端に所定のインピーダンスを有するル
ープL4を形成するものにおいて、差動増幅器2の入力
端に設けられた対をなすパッド21,22と、パッド2
1,22を介して差動増幅器2と外部との接続を行うた
めの対をなすリード25,26とを備え、パッド21,
22とリード25,26とを接続するワイヤwをクロス
状態とすることによってループL4と向きの違うループ
L5を形成し、ループL4,L5同士で磁界により発生
する電流を打ち消すようにしたので、ピンを増やした
り、余計な回路を増やすことなく、磁界による電流ノイ
ズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回路を得ること
ができる。
【0058】実施の形態8.この発明による実施の形態
8を図10について説明する。図10は実施の形態8に
おける回路構成を示すブロック図である。図において、
2は差動増幅器本体、8,9,10はZ1,Z2,Z3
によって示されるインピーダンスである。21,22は
差動増幅器2が集積回路要素として集積化された集積回
路(IC)の内部に設けられたパッドであり、25,2
6は差動増幅器2が集積回路要素として集積化された集
積回路(IC)のパッケージ表面に設けられIC外部と
の接続を行うためのリードである。
【0059】図10において、インピーダンス8はSA
Wフィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、
インピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピー
ダンスである。インピーダンス8は、インピーダンス
9,10とともに一巻のコイルを形成ししている。
【0060】実施の形態8の原理は実施の形態7と同じ
である。実施の形態7と異なるのは、ループの交差部分
がIC内にあるところである。実施の形態7のようなワ
イヤをクロスさせることは、技術的に難しいが、実施の
形態8のような構成を用いれば、特別な技術を用いるこ
となく、磁界によるノイズの影響を受けない差動増幅器
を実現できる。また、多少、ループの大きさがずれたと
しても、ノイズ軽減の効果は大きい。
【0061】この発明による実施の形態8によれば、差
動増幅器2の入力端に所定のインピーダンスを有するル
ープL4を形成するものにおいて、差動増幅器2の入力
端に設けられた対をなすパッド21,22を備え、パッ
ド21,22と差動増幅器回路とを接続する配線をクロ
ス状態とすることによってループL4と向きの違うルー
プL5を集積回路(IC)内で形成し、ループL4,L
5同士で磁界により発生する電流を打ち消すようにした
ので、ピンを増やしたり、余計な回路を増やすことな
く、磁界による電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅
器の入力回路を得ることができる。
【0062】実施の形態9.この発明による実施の形態
9を図11について説明する。図11は実施の形態9に
おける回路構成を示すブロック図である。図において、
2は差動増幅器本体、8,9,10はZ1,Z2,Z3
によって示されるインピーダンスである。
【0063】図10において、インピーダンス8はSA
Wフィルタ1(図12)の出力インピーダンスであり、
インピーダンス9,10は差動増幅器2の入力インピー
ダンスである。インピーダンス8は、インピーダンス
9,10とともに一巻のコイルを形成ししている。
【0064】実施の形態9の原理は実施の形態8と同じ
である。実施の形態8と異なるのは、対象とする差動増
幅器がIC内で閉じていることである。このように、I
C内の差動増幅器に対しても適用でき、磁界によるノイ
ズの影響を受けない差動増幅器をIC内で実現できる。
また、多少、ループの大きさがずれたとしても、ノイズ
軽減の効果は大きい。
【0065】この発明による実施の形態9によれば、差
動増幅器2の入力端に所定のインピーダンスを有するル
ープL4を形成するものにおいて、差動増幅器2の入力
端に接続されたループ導体をクロス状態とすることによ
ってループL4と向きの違うループL5を形成し、両ル
ープL4,L5同士で磁界により発生する電流を打ち消
すようにするとともに、差動増幅器2および両ループL
4,L5を集積回路(IC)内に形成するようにしたし
たので、集積回路(IC)内で閉じた回路構成を持つ差
動増幅器について、ピンを増やしたり、余計な回路を増
やすことなく、磁界による電流ノイズを的確に軽減でき
る差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0066】実施の形態10.この発明による実施の形
態10を、図12について説明する。図12は実施の形
態1の原理を利用した、映像検波回路の構成を示すブロ
ック図である。図において、1はSAWフィルタ、2は
電圧制御差動増幅器、3はAM検波回路、4はピーク検
波回路、5はAGCフィルタ、11〜14はZ4〜Z7
として示されるインピーダンスである。ここで、SAW
フィルタ1,差動増幅器2およびインピーダンス11〜
14は、図1で示す実施の形態1と同様の構成を有して
いる。ループLは、差動増幅器2の入力端において、差
動増幅器2内の接地部位からインピーダンス10(Z
3:図1),SAWフィルタ1の出力インピーダンス8
(Z1:図1),差動増幅器2のインピーダンス9(Z
2:図1)を差動増幅器2内の接地部位に至る回路によ
り形成されている。補償用ループL1は、差動増幅器2
内の接地部位からインピーダンス9(Z2:図1),イ
ンピーダンス11(Z4),インピーダンス13(Z
6)を経て接地部位に至る回路により形成される。補償
用ループL2は、接地部位からインピーダンス14(Z
7),インピーダンス12(Z5),差動増幅器2のイ
ンピーダンス10(Z3:図1)を経て差動増幅器2内
の接地部位に至る回路により形成される。
【0067】図のように、差動増幅器の入力インピーダ
ンス9,10(Z2,Z3:図1)と等価なインピーダ
ンス13,14とSAWフィルタ1のインピーダンス8
(Z1:図1)と等価なインピーダンス11,12を追
加し、インピーダンス13,14(Z6,Z7)と差動
増幅器2の入力端のそれぞれとでループを形成すること
により、実施の形態1で説明した原理によって、磁界に
よるノイズの影響を受けない電圧制御差動増幅器を構成
することができる。
【0068】これによって、磁界によるノイズによって
S/Nが悪化していると言う問題を解決することがで
き、映像検波回路のS/N改善の効果がある。また、多
少、インピーダンスやループの大きさがずれたとして
も、S/N改善の効果は大きい。そして、ここでは、実
施の形態1に基づいて映像検波回路を構成したが、実施
の形態2から9についても、映像検波回路に適用でき
る。
【0069】このように、映像検波回路のような、磁界
によるノイズを受けやすい差動増幅器、例えば、ゲイン
の高い、または高くなる可能性のある差動増幅器や、外
部回路との信号のやり取りのような入力端のループが大
きい差動増幅器を用いているシステムなどにこの発明を
適用すれば、大きな効果が得られる。
【0070】この発明による実施の形態10によれば、
差動増幅器2の入力端に所定のインピーダンスを有する
ループLを形成するものにおいて、ループLで磁界によ
り発生する電流を打ち消すためのループL1,L2を電
圧制御差動増幅器2の入力端に設け、ループLとL1,
L2同士で電流ノイズが打ち消された入力を映像検波回
路を構成する電圧制御差動増幅器2の入力として供給す
るようにしたので、磁界による電流ノイズを的確に軽減
できる映像検波回路を得ることができる。
【0071】この発明による実施の形態においては、実
施の形態1,2,3のように、ダミーループを付加し、
磁界による電流を打ち消すことにより、磁界によるノイ
ズの影響を受けない差動増幅器を実現できる。また、実
施の形態4,5,6のように、ダミー回路追加し、磁界
によるノイズ成分だけを同相することにより、差動出力
に現れないようにすることによって、磁界によるノイズ
の影響を受けない差動増幅器を実現できる。また、実施
の形態7,8,9のように、ループをひねらせて2つの
向きの違うループを形成させ、2つのループに発生する
磁界による電流が互いに打ち消されるようにすることに
よって、磁界によるノイズの影響を受けない差動増幅器
を実現できる。また、すべての実施の形態において、多
少インピーダンスやループ面積の条件がずれたとして
も、ノイズ軽減の効果は大きい。この発明は、磁界によ
るノイズを受けやすい差動増幅器、例えば、ゲインの高
い、または高くなる可能性のある差動増幅器や、外部回
路との信号のやり取りのような入力端のループが大きい
差動増幅器を用いているシステムを用いるとノイズ軽減
の効果は大きい。
【0072】
【発明の効果】第1の発明によれば、差動増幅器の入力
端に所定のインピーダンスを有するループを形成するも
のにおいて、前記ループで磁界により発生する電流を打
ち消すための補償用ループを前記差動増幅器の入力端に
設けたので、磁界による電流ノイズを的確に軽減できる
差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0073】第2の発明によれば、差動増幅器の入力端
に所定のインピーダンスを有するループを形成するもの
において、差動増幅器の入力端にダミーの補償用ループ
を付加することにより、差動増幅器の入力端に磁界によ
り発生する電流が流れ込まないようにしたので、ダミー
の補償用ループにより磁界による電流ノイズを的確に軽
減できる差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0074】第3の発明によれば、差動増幅器の入力端
に所定のインピーダンスを有するループを形成するもの
において、前記ループで磁界により発生する電流を打ち
消すため、前記ループにおけるインピーダンスの両端に
それぞれ接続され、それぞれ前記ループにおけるインピ
ーダンスと同等のインピーダンス値を持つインピーダン
スを有する、対をなす第1および第2の補償用ループを
設けるとともに、前記第1の補償用ループに差動増幅器
の一方の入力端における入力インピーダンスと同等のイ
ンピーダンス値を持つインピーダンスを設け、前記第2
の補償用ループに差動増幅器の他方の入力端における入
力インピーダンスと同等のインピーダンス値を持つイン
ピーダンスを設けたので、第1および第2の補償用ルー
プにより磁界による電流ノイズを的確に軽減できる差動
増幅器の入力回路を得ることができる。
【0075】第4の発明によれば、差動増幅器の入力端
に所定のインピーダンスを有するフィルタを接続しルー
プを形成するものにおいて、前記ループで磁界により発
生する電流を打ち消すため、前記ループにおけるインピ
ーダンスの両端にそれぞれ接続され、それぞれ前記ルー
プにおけるインピーダンスと同等のインピーダンス値を
持つインピーダンスを有する、対をなす第1および第2
の補償用ループを設けるとともに、前記第1の補償用ル
ープに差動増幅器の一方の入力端に接続される差動増幅
回路と同等の回路を設け、前記第2の補償用ループに差
動増幅器の他方の入力端に接続される差動増幅回路と同
等の回路を設けたので、差動増幅器回路と同等の回路が
設けられた第1および第2の補償用ループにより磁界に
よる電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回
路を得ることができる。
【0076】第5の発明によれば、前記差動増幅器を集
積回路内に回路形成するとともに、インピーダンスをそ
れぞれ有する前記第1および第2の補償用ループを前記
集積回路内に設けたので、集積回路内に設けられた第1
および第2の補償用ループにより簡潔な構成で磁界によ
る電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回路
を得ることができる。
【0077】第6の発明によれば、前記差動増幅器を集
積回路内に回路形成し、前記差動増幅器の入力端に形成
した所定のインピーダンスを有するループを前記集積回
路内に設けるとともに、インピーダンスをそれぞれ有す
る前記第1および第2の補償用ループを前記集積回路内
に設けたので、集積回路内で閉じた回路構成を持つ差動
増幅器について、磁界による電流ノイズを的確に軽減で
きる差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0078】第7の発明によれば、入力を電圧電流変換
器により変換して差動出力を導出する差動増幅器の入力
端に所定のインピーダンスを有するループを形成するも
のにおいて、前記ループのインピーダンスと同等のイン
ピーダンス値を有する補償用ループを設け、この補償用
ループで磁界により発生する電流に応じた電流出力を前
記電圧電流変換器の出力に重畳し差動増幅器の入力端に
おけるループで発生する電流による影響を打ち消すよう
にしたので、補償用ループの電流出力を電圧電流変換器
の出力に重畳することにより磁界による電流ノイズを的
確に軽減できる差動増幅器の入力回路を得ることができ
る。
【0079】第8の発明によれば、差動増幅器の入力を
電圧電流変換器により変換して負荷抵抗に供給し差動出
力を導出する差動増幅器の入力端に所定のインピーダン
スを有するループを形成するものにおいて、前記ループ
のインピーダンスと同等のインピーダンス値を有する補
償用ループと、前記補償用ループの磁界による発生出力
を電流に変換する補償用電圧電流変換器と、前記補償用
ループの磁界による発生出力を電流に変換する補償用電
圧電流変換器とを設け、前記補償用電圧電流変換器の電
流出力を前記電圧電流変換器の電流出力に重畳し前記負
荷抵抗に供給することにより、差動増幅器の入力端にお
けるループで発生する電流による影響を打ち消すように
したので、補償用ループの電流出力を電圧電流変換器の
出力に重畳して負荷抵抗に供給することにより磁界によ
る電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回路
を得ることができる。
【0080】第9の発明によれば、前記電圧電流変換器
を有する差動増幅器を集積回路内に回路形成するととも
に、補償用電圧電流変換器を前記集積回路内に設けたの
で、集積回路内に設けた補償用電圧電流変換器を用いて
簡潔な構成で磁界による電流ノイズを的確に軽減できる
差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0081】第10の発明によれば、前記電圧電流変換
器を有する差動増幅器を集積回路内に回路形成するとと
もに、補償用電圧電流変換器を有する前記補償用ループ
を前記集積回路内に設けたので、集積回路内に設けた補
償用電圧電流変換器を有する補償用ループにより簡潔な
構成で磁界による電流ノイズを的確に軽減できる差動増
幅器の入力回路を得ることができる。
【0082】第11の発明によれば、前記電圧電流変換
器を有する差動増幅器を集積回路内に回路形成し、前記
差動増幅器の入力端に形成した所定のインピーダンスを
有するループを前記集積回路内に設けるとともに、補償
用電圧電流変換器を有する前記補償用ループを前記集積
回路内に設けたので、集積回路内で閉じた回路構成を持
つ差動増幅器について、補償用電圧電流変換器を有する
補償用ループにより磁界による電流ノイズを的確に軽減
できる差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0083】第12の発明によれば、差動増幅器の入力
端に所定のインピーダンスを有するループを形成するも
のにおいて、前記差動増幅器の入力端に接続されたルー
プ導体をクロス状態とすることによって前記ループと向
きの違うループを形成し、互いに向きの違う両ループ同
士で磁界により発生する電流を打ち消すようにしたの
で、互いに向きの違うループにより磁界による電流ノイ
ズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回路を得ること
ができる。
【0084】第13の発明によれば、差動増幅器の入力
端に所定のインピーダンスを有するループを形成するも
のにおいて、前記差動増幅器の入力端に設けられた対を
なすパッドと、前記パッドを介して前記差動増幅器と外
部との接続を行うための対をなすリードとを備え、前記
パッドと前記リードとを接続するワイヤをクロス状態と
することによって前記ループと向きの違うループを形成
し、互いに向きの違う両ループ同士で磁界により発生す
る電流を打ち消すようにしたので、パッドとリードとを
接続するワイヤをクロス状態とすることによって形成さ
れたループにより磁界による電流ノイズを的確に軽減で
きる差動増幅器の入力回路を得ることができる。
【0085】第14の発明によれば、差動増幅器の入力
端に所定のインピーダンスを有するループを形成するも
のにおいて、前記差動増幅器の入力端に設けられた対を
なすパッドを備え、前記パッドと差動増幅器回路とを接
続する配線をクロス状態とすることによって前記ループ
と向きの違うループを形成し、互いに向きの違う両ルー
プ同士で磁界により発生する電流を打ち消すようにした
ので、パッドと差動増幅器回路とを接続するワイヤをク
ロス状態とすることによって形成されたループにより磁
界による電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入
力回路を得ることができる。
【0086】第15の発明によれば、差動増幅器を集積
回路内に回路形成するとともに、互いに向きの違う両ル
ープの一方を集積回路内に形成したので、一方が集積回
路内に形成された互いに向きの違うループにより磁界に
よる電流ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回
路を得ることができる。
【0087】第16の発明によれば、前記差動増幅器を
集積回路内に回路形成するとともに、互いに向きの違う
両ループを集積回路内に形成したので、集積回路内に形
成された互いに向きの違うループにより磁界による電流
ノイズを的確に軽減できる差動増幅器の入力回路を得る
ことができる。
【0088】第17の発明によれば、差動増幅器の入力
端に所定のインピーダンスを有するループを形成するも
のにおいて、前記ループで磁界により発生する電流を打
ち消すためのループを設け、前記両ループ同士で電流ノ
イズが打ち消されるようにした入力を、映像検波回路を
構成する電圧制御差動増幅器の入力として供給するよう
にしたので、磁界による電流ノイズを的確に軽減できる
映像検波回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1における回路構
成を示すブロック図。
【図2】 この発明による実施の形態1における磁界に
よって発生する電流を考慮した等価回路。
【図3】 この発明による実施の形態1における具体的
回路構成を示す接続図。
【図4】 この発明による実施の形態2における回路構
成を示すブロック図。
【図5】 この発明による実施の形態3における回路構
成を示すブロック図。
【図6】 この発明による実施の形態4における回路構
成を示すブロック図。
【図7】 この発明による実施の形態5における回路構
成を示すブロック図。
【図8】 この発明による実施の形態6における回路構
成を示すブロック図。
【図9】 この発明による実施の形態7における回路構
成を示すブロック図。
【図10】 この発明による実施の形態8における回路
構成を示すブロック図。
【図11】 この発明による実施の形態9における回路
構成を示すブロック図。
【図12】 この発明による実施の形態10における回
路構成を示すブロック図。
【図13】 従来の差動増幅器の問題点の説明図。
【図14】 磁界によって発生する電流を考慮した従来
の差動増幅器の等価回路。
【図15】 映像検波システムのブロック図。
【図16】 SAWフィルタの等価回路。
【符号の説明】
1 SAWフィルタ、2 差動増幅器、3 AM検波回
路、4 ピーク検波回路、5 AGCフィルタ、8〜1
7 インピーダンス、18,19 電圧電流変換器、2
0 負荷抵抗、21〜24 パッド、25〜28 リー
ド、29,30パッド、31,32 リード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C026 BA02 BA11 BA12 5J066 AA01 AA12 CA51 FA08 FA13 HA02 HA25 HA29 HA33 KA00 KA05 KA41 KA55 ND01 ND11 ND22 ND23 PD02 QA04 SA08 TA01 5J091 AA01 AA12 CA51 FA08 FA13 HA02 HA25 HA29 HA33 KA00 KA05 KA41 KA55 QA04 SA08 TA01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動増幅器の入力端に所定のインピーダ
    ンスを有するループを形成するものにおいて、前記ルー
    プで磁界により発生する電流を打ち消すための補償用ル
    ープを前記差動増幅器の入力端に設けたことを特徴とす
    る差動増幅器の入力回路。
  2. 【請求項2】 差動増幅器の入力端に所定のインピーダ
    ンスを有するループを形成するものにおいて、差動増幅
    器の入力端にダミーの補償用ループを付加することによ
    り、差動増幅器の入力端に磁界により発生する電流が流
    れ込まないようにしたことを特徴とする差動増幅器の入
    力回路。
  3. 【請求項3】 差動増幅器の入力端に所定のインピーダ
    ンスを有するループを形成するものにおいて、前記ルー
    プで磁界により発生する電流を打ち消すため、前記ルー
    プにおけるインピーダンスの両端にそれぞれ接続され、
    それぞれ前記ループにおけるインピーダンスと同等のイ
    ンピーダンス値を持つインピーダンスを有する、対をな
    す第1および第2の補償用ループを設けるとともに、前
    記第1の補償用ループに差動増幅器の一方の入力端にお
    ける入力インピーダンスと同等のインピーダンス値を持
    つインピーダンスを設け、前記第2の補償用ループに差
    動増幅器の他方の入力端における入力インピーダンスと
    同等のインピーダンス値を持つインピーダンスを設けた
    ことを特徴とする差動増幅器の入力回路。
  4. 【請求項4】 差動増幅器の入力端に所定のインピーダ
    ンスを有するフィルタを接続しループを形成するものに
    おいて、前記ループで磁界により発生する電流を打ち消
    すため、前記ループにおけるインピーダンスの両端にそ
    れぞれ接続され、それぞれ前記ループにおけるインピー
    ダンスと同等のインピーダンス値を持つインピーダンス
    を有する、対をなす第1および第2の補償用ループを設
    けるとともに、前記第1の補償用ループに差動増幅器の
    一方の入力端に接続される差動増幅回路と同等の回路を
    設け、前記第2の補償用ループに差動増幅器の他方の入
    力端に接続される差動増幅回路と同等の回路を設けたこ
    とを特徴とする差動増幅器の入力回路。
  5. 【請求項5】 前記差動増幅器を集積回路内に回路形成
    するとともに、インピーダンスをそれぞれ有する前記第
    1および第2の補償用ループを前記集積回路内に設けた
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の差動
    増幅器の入力回路。
  6. 【請求項6】 前記差動増幅器を集積回路内に回路形成
    し、前記差動増幅器の入力端に形成した所定のインピー
    ダンスを有するループを前記集積回路内に設けるととも
    に、インピーダンスをそれぞれ有する前記第1および第
    2の補償用ループを前記集積回路内に設けたことを特徴
    とする請求項3または請求項4に記載の差動増幅器の入
    力回路。
  7. 【請求項7】 入力を電圧電流変換器により変換して差
    動出力を導出する差動増幅器の入力端に所定のインピー
    ダンスを有するループを形成するものにおいて、前記ル
    ープのインピーダンスと同等のインピーダンス値を有す
    る補償用ループを設け、この補償用ループで磁界により
    発生する電流に応じた電流出力を前記電圧電流変換器の
    出力に重畳し差動増幅器の入力端におけるループで発生
    する電流による影響を打ち消すようにしたことを特徴と
    する差動増幅器の入力回路。
  8. 【請求項8】 差動増幅器の入力を電圧電流変換器によ
    り変換して負荷抵抗に供給し差動出力を導出する差動増
    幅器の入力端に所定のインピーダンスを有するループを
    形成するものにおいて、前記ループのインピーダンスと
    同等のインピーダンス値を有する補償用ループと、前記
    補償用ループの磁界による発生出力を電流に変換する補
    償用電圧電流変換器と、前記補償用ループの磁界による
    発生出力を電流に変換する補償用電圧電流変換器とを設
    け、前記補償用電圧電流変換器の電流出力を前記電圧電
    流変換器の電流出力に重畳し前記負荷抵抗に供給するこ
    とにより、差動増幅器の入力端におけるループで発生す
    る電流による影響を打ち消すようにしたことを特徴とす
    る差動増幅器の入力回路。
  9. 【請求項9】 前記電圧電流変換器を有する差動増幅器
    を集積回路内に回路形成するとともに、補償用電圧電流
    変換器を前記集積回路内に設けたことを特徴とする請求
    項8に記載の差動増幅器の入力回路。
  10. 【請求項10】 前記電圧電流変換器を有する差動増幅
    器を集積回路内に回路形成するとともに、補償用電圧電
    流変換器を有する前記補償用ループを前記集積回路内に
    設けたことを特徴とする請求項8に記載の差動増幅器の
    入力回路。
  11. 【請求項11】 前記電圧電流変換器を有する差動増幅
    器を集積回路内に回路形成し、前記差動増幅器の入力端
    に形成した所定のインピーダンスを有するループを前記
    集積回路内に設けるとともに、補償用電圧電流変換器を
    有する前記補償用ループを前記集積回路内に設けたこと
    を特徴とする請求項8に記載の差動増幅器の入力回路。
  12. 【請求項12】 差動増幅器の入力端に所定のインピー
    ダンスを有するループを形成するものにおいて、前記差
    動増幅器の入力端に接続されたループ導体をクロス状態
    とすることによって前記ループと向きの違うループを形
    成し、互いに向きの違う両ループ同士で磁界により発生
    する電流を打ち消すようにしたことを特徴とする差動増
    幅器の入力回路。
  13. 【請求項13】 差動増幅器の入力端に所定のインピー
    ダンスを有するループを形成するものにおいて、前記差
    動増幅器の入力端に設けられた対をなすパッドと、前記
    パッドを介して前記差動増幅器と外部との接続を行うた
    めの対をなすリードとを備え、前記パッドと前記リード
    とを接続するワイヤをクロス状態とすることによって前
    記ループと向きの違うループを形成し、互いに向きの違
    う両ループ同士で磁界により発生する電流を打ち消すよ
    うにしたことを特徴とする差動増幅器の入力回路。
  14. 【請求項14】 差動増幅器の入力端に所定のインピー
    ダンスを有するループを形成するものにおいて、前記差
    動増幅器の入力端に設けられた対をなすパッドを備え、
    前記パッドと差動増幅器回路とを接続する配線をクロス
    状態とすることによって前記ループと向きの違うループ
    を形成し、互いに向きの違う両ループ同士で磁界により
    発生する電流を打ち消すようにしたことを特徴とする差
    動増幅器の入力回路。
  15. 【請求項15】 差動増幅器を集積回路内に回路形成す
    るとともに、互いに向きの違う両ループの一方を集積回
    路内に形成したことを特徴とする請求項12または請求
    項14に記載の差動増幅器の入力回路。
  16. 【請求項16】 前記差動増幅器を集積回路内に回路形
    成するとともに、互いに向きの違う両ループを集積回路
    内に形成したことを特徴とする請求項12に記載の差動
    増幅器の入力回路。
  17. 【請求項17】 差動増幅器の入力端に所定のインピー
    ダンスを有するループを形成するものにおいて、前記ル
    ープで磁界により発生する電流を打ち消すためのループ
    を設け、前記両ループ同士で電流ノイズが打ち消される
    ようにした入力を、映像検波回路を構成する電圧制御差
    動増幅器の入力として供給することを特徴とする請求項
    1ないし請求項16のいずれかに記載の差動増幅器の入
    力回路。
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