JP2001326145A - コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

コンデンサ及びその製造方法

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JP2001326145A
JP2001326145A JP2000142843A JP2000142843A JP2001326145A JP 2001326145 A JP2001326145 A JP 2001326145A JP 2000142843 A JP2000142843 A JP 2000142843A JP 2000142843 A JP2000142843 A JP 2000142843A JP 2001326145 A JP2001326145 A JP 2001326145A
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Yasuo Kudo
康夫 工藤
Kenji Akami
研二 赤見
Hiroki Kusayanagi
弘樹 草柳
Yasue Matsuka
安恵 松家
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量達成率が高くtanδおよび漏れ電流特性
の優れた、導電性高分子を陰極導電層に用いた固体電解
コンデンサを容易に得ることを目的とする。 【解決手段】 極めて薄いカップリング剤層13と界面
活性剤層14を陽極酸化皮膜からなる誘電体層12と陰
極導電層間に介在させることにより低漏れ電流及び高耐
電圧が実現される。またカップリング剤層13に対する
濡れ性の高い界面活性剤14を用いて導電性高分子層1
5を形成しているため、誘電体との接触面積および密着
性が増すために容量が増加し、一方tanδが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性高分子を陰
極導電層に用いたコンデンサおよびその製造方法に関し
特に漏れ電流特性および耐電圧特性に優れたコンデンサ
を容易に実現することを目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気機器のデジタル化に伴って、
コンデンサについても、小型大容量で高周波領域でのイ
ンピーダンスの低いものが要求されている。
【0003】従来、高周波領域で使用されるコンデンサ
には、マイカコンデンサ、積層セラミックコンデンサが
あるが、これらのコンデンサでは形状が大きくなり大容
量化が難しい。
【0004】一方、大容量のコンデンサとしては、アル
ミニウム乾式電解コンデンサ、またはアルミニウムもし
くはタンタル固体電解コンデンサ等の電解コンデンサが
存在する。
【0005】これらのコンデンサでは、誘電体となる酸
化皮膜が極めて薄いために、大容量化が実現できるので
あるが、一方酸化皮膜の損傷が起こり易いために、それ
を修復するための真の陰極を兼ねた電解質を設ける必要
がある。
【0006】例えば、アルミニウム乾式コンデンサで
は、エッチングを施した陽極、陰極アルミニウム箔を、
セパレータを介して巻取り、液状の電解質をセパレータ
に含浸して用いている。
【0007】この液状電解質は、イオン伝導性で比抵抗
が大きいため、損失が大きく、インピーダンスの周波数
特性、温度特性が著しく劣るという課題を有する。
【0008】さらに加えて、液漏れ、蒸発等が避けられ
ず、時間経過と共に容量の減少及び損失の増加が起こる
といった課題を抱えていた。
【0009】また、タンタル固体電解コンデンサでは、
マンガン酸化物を電解質として用いているため、温度特
性及び容量、損失等の経時変化についての課題は改善さ
れるが、マンガン酸化物の比抵抗が比較的高いため損
失、インピーダンスの周波数特性が、積層セラミックコ
ンデンサ、あるいはフィルムコンデンサと比較して劣っ
ていた。
【0010】この課題を解決するために、電気伝導度の
高いポリピロールを対極に用いたアルミニウム及びタン
タル固体電解コンデンサが提案されている。
【0011】ポリピロールは不溶不融であり、誘電体皮
膜上に形成するためには、モノマーを用いてその場で重
合させる以外の方法を取ることが実質的に不可能であっ
た。
【0012】特に、エッチドアルミニウム箔を捲回した
構造のアルミニウム電解コンデンサならびに多孔質焼結
体を用いたタンタルコンデンサでは、電解重合によって
内部にポリピロール層を充填することは困難であり、化
学重合法を用いる必要がある。
【0013】化学重合ポリピロール形成法の一例とし
て、コンデンサ素子をピロールモノマーならびに酸化剤
を含む溶液に浸漬する方法がある。
【0014】浸漬する液として、ピロールモノマーと酸
化剤の共存する一液を用いる方法と両者別々に分けられ
た二液を用いる方法がある。
【0015】電解重合を利用した場合には、導電性高分
子が電極上にフィルム状に形成されるため大量に製造す
ることに困難が伴うのに対し、化学的酸化重合を利用し
た場合には、そのような制約がなく、原理的に重合性モ
ノマーと適当な酸化剤の反応によって大量の導電性高分
子を比較的容易に得ることができる。
【0016】係る導電性高分子では、高い環境安定性を
付与するとともに、電気伝導度を任意に制御することが
実際の応用を考える上で重要である。
【0017】ここで使用される導電性高分子は、コンデ
ンサに優れた周波数特性を付与するために電気伝導度は
高いことが望まれる。
【0018】そのため、上述のようにさまざまな方法で
高い電気伝導度を有する導電性高分子を実現する試みが
なされている。
【0019】また、特に導電性高分子を陰極導電層に用
いた固体電解コンデンサにおいては、漏れ電流ができる
かぎり低いことおよび耐電圧ができる限り高いことも望
まれる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、陽極酸
化により表面に誘電体皮膜を形成した弁金属からなる陽
極上に導電性高分子からなる陰極導電層を形成して構成
されたコンデンサでは、導電性高分子の誘電体皮膜修復
能力が低いためにしばしば漏れ電流を小さくすることが
できないかもしくは耐電圧が低いレベルに留まるという
課題があった。
【0021】加えて、誘電体は無機物で構成され、一方
陰極導電層は有機物で構成されているため、相互の濡れ
性が十分高くなく、さらにそれに起因して密着性が弱い
という問題があった。
【0022】これはまた、コンデンサの容量達成率(電
解液に浸漬して得られた容量と導電性高分子で被覆して
得られた容量の比)を小さくさせるという望ましくない
課題を惹起する。
【0023】導電性高分子を導電層に用いたコンデンサ
の修復機能は、誘電体皮膜欠陥部を通して流れる電流に
よるジュール熱で導電性高分子が一部分解して絶縁化す
ることにより発現すると云われている。
【0024】したがって高い耐熱性を持つ導電性高分子
の場合には、本質的にジュール熱による絶縁化は起こり
にくく、電流が流れ続け最終的にショートに至るという
課題があった。
【0025】そのため、高い信頼性と優れた漏れ電流お
よび耐電圧特性を同時に満たすことは極めて困難で、導
電性高分子を導電層に用いたコンデンサでは、耐電圧が
比較的低い範囲のもしか実用化されていない。
【0026】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
ので、高い耐熱・耐湿性と高い耐電圧特性を併せ持つ、
導電性高分子を用いた固体電解コンデンサを提供するこ
とを目的としたものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に係る課題を解決するもので、陽極酸化皮膜と導電性高
分子間に極めて薄い絶縁層を設けて、誘電体皮膜損傷部
からの電流による導電性高分子の絶縁破壊を防止するこ
とを目的としたものである。
【0028】その技術的手段は、陽極酸化皮膜表面をシ
ランカップリング剤、チタンカップリング剤またはアル
ミニウムカップリング剤から選ばれる少なくても一種類
のカップリング剤層と、このカップリング剤と親和性の
高い界面活性剤からなる層を設け、これにより陽極酸化
皮膜欠陥部と導電性高分子との直接接触することを避け
て耐電圧の向上を実現するものである。
【0029】その他、カップリング剤としてボラン系カ
ップリング剤を用いることも可能である。
【0030】カップリング剤と界面活性剤からなる絶縁
層を設けているために、漏れ電流特性も大幅に改善され
る。
【0031】なお、カップリング剤と界面活性剤層の厚
さは極めて薄いため、絶縁層挿入による容量低下ならび
に高周波インピーダンス増加などはほとんど見られなか
った。
【0032】逆に、カップリング剤と界面活性剤が陽極
弁金属のエッチングピットまたは焼結体の深部まで浸透
し、電極表面を濡らすために、導電性高分子被覆面積が
増加して容量が大きくなることさえ観察される。
【0033】なお、界面活性剤としてアルキル基の水素
がフッ素で置換された構造のフッ素系のものが、耐熱性
が高いのに加えて浸透性が高くかつまたカップリング剤
との親和性も高いために優れている。
【0034】上記機能を有するカップリング剤として、
例えば次のようなものがある。
【0035】シランカップリング剤:ビニルトリクロル
シラン、ビニル(βメトキシシラン)ビニルトリエトキ
シシラン、γ―メタクリロキシシラン、β―(3,4―
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、
γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、Nーβ
(アミノエチル)γ―アミノプロピルメトキシシラン、
γ―アミノプロピルトリエトキシシラン、N―フェニル
−γ−アミノプロピルメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメト
キシシラン。
【0036】チタンカップリング剤:イソプロピルトリ
イソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジ
オクチルパイロフォスファイト)チタネート、イソプロ
ピルトリ(N−アミノエチルーアミノエチル)チタネー
ト、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)
チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−
1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスファイトチタ
ネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシ
アセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリオクタ
ノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソステ
アロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼ
ンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステアロイ
ルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチ
ルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリクミル
フェニルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオク
チルホスファイト)チタネート。
【0037】アルミニウム系カップリング剤:アセトア
ルコキシアルミニウムジイソプロピレート。
【0038】また、界面活性剤としては、アニオン界面
活性剤のほか非イオン系界面活性剤が使用できる。
【0039】上記界面活性剤として例えば次のようなも
のが上げられる。
【0040】アニオン系界面活性剤:脂肪酸石鹸、硫酸
化油、高級アルコールおよびオレフェンの硫酸エステ
ル、アルキルエーテル硫酸エステル、アルキルスルホネ
ート、アルキルアリルスルホネート、スルホコハク酸エ
ステル、脂肪酸アミドスルホネート、アルキルリン酸エ
ステル、アルキルエーテルリン酸エステル。
【0041】非イオン界面活性剤:アルキルエーテル、
アルキルフェニルエーテル、アルキルフェニルエーテル
縮合物、アルキルエステル、アルキルアミン、アルキル
アミド、ポリオキシプロピレンエーテル、縮物油エーテ
ル、アリルフェニルエーテル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、アルカノールアミド、ポリエ
ーテル。
【0042】界面活性剤は、疎水基の水素元素がフッ素
元素で置換された構造のフッ素系界面活性剤が浸透性が
高く、微細な表面構造の電極表面を濡らすことができか
つ耐熱性が高いために特に望ましい。
【0043】そのような疎水性基の炭素にフッ素が結合
した分子構造を有するフッ素系界面活性剤としては、次
のようなものがある。
【0044】フッ素系界面活性剤:パーフルオロアルキ
ルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステ
ル、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、
パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキル
アミンオキサイド、パーフルオロアルキルEO付加物 本発明は、陽極酸化皮膜を形成した電極と導電性高分子
からなる陰極導電層の間にカップリング剤と界面活性剤
からなる層を介在させている。
【0045】陽極酸化された電極表面には、水素結合に
よる水酸基が存在しており、カップリング剤は次の示す
シランカップリング剤のように、これと化学的に反応し
て強固な有機質の層を形成する。
【0046】
【化1】 他のカップリング剤でも同様の機構で無機表面に極めて
薄く強固な有機皮膜が形成される。
【0047】本発明は、さらに界面活性剤層を上記カッ
プリング剤上に形成するようにしたもので、これにより
さらに重ねて形成する導電性高分子層と誘電体皮膜欠陥
部との直接接触を妨げられるため、漏れ電流特性および
耐電圧特性に優れたコンデンサが実現できる。
【0048】また、界面活性剤を用いているために導電
性高分子層形成媒体とカップリング剤との濡れ性も向上
するため、導電性高分子層の被覆率が向上し、容量達成
率高くなるという効果も得られる。
【0049】カップリング剤層は、適当な溶媒を用いた
カップリング剤溶液にコンデンサユニットを含浸後、溶
媒を揮散除去することにより行うことができる。
【0050】導電性高分子層は、予め重合された微粒子
状のものまたは可溶性のものを、界面活性剤を含む媒体
に分散または溶解させて適当な方法で塗布して形成する
ことができる。
【0051】また、モノマーと酸化剤と界面活性剤を含
む重合媒体中でその場重合を行い導電性高分子を形成し
て陰極導電層を形成することもできる。
【0052】また上記を組み合わせて導電性高分子層か
らなら陰極導電層を形成する事もできる。
【0053】上記のような目的のために、ピロール、チ
オフェンまたはアニリンおよびこれらの誘導体を繰り返
し単位とする導電性高分子が使用できる。
【0054】チオフェン誘導体をしては、3、4−エチ
レンジオキシチオフェンがまた、アニリン誘導体として
スルホン化アニリンが使用できる。
【0055】その場重合は化学的酸化重合によるほか電
解重合によっても行うことができる。
【0056】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
弁金属を有する陽極と、前記陽極の表面に形成された陽
極酸化皮膜と、導電性高分子を有する陰極導電層と、前
記陽極酸化皮膜と前記陰極導電層との間にカップリング
剤層及び界面活性剤層を有するコンデンサであり、漏れ
電流特性の優れた耐電圧の高い固体電解コンデンサが得
られる。
【0057】ここで請求項2記載のように、カップリン
グ剤としてシランカップリング剤、チタンカップリング
剤またはアルミニウムカップリング剤のいずれかが用い
ることができる。
【0058】界面活性剤として請求項3記載のように、
陽イオン系界面活性剤または非イオン系界面活性剤のい
ずれかを用いることができる。
【0059】ここで請求項4記載のように、界面活性剤
として疎水性基がフッ化炭素で構成されたものをが用い
ることができる。
【0060】弁金属として請求項5記載のように、アル
ミニウムまたはタンタルを用いることができる。
【0061】ここで、導電性高分子として請求項6記載
のように、ピロール、チオフェン、アニリンまたはこれ
らの誘導体を繰り返し単位とするものを用いることがで
きる。
【0062】さらにここで、請求項7記載のように、チ
オフェン誘導体として、3、4ーエチレンジオキシチオ
フェンを、またアニリン誘導体として、スルホン化アニ
リンをそれぞれ用いることができる。
【0063】本発明の請求項8記載の発明は、弁金属上
に陽極酸化皮膜を形成する工程と、前記陽極酸化皮膜の
上にカップリング剤層を形成する工程と、前記カップリ
ング剤層の上に界面活性剤層及び導電性高分子層を形成
する工程を有するコンデンサの製造方法であり、漏れ電
流特性の優れた耐電圧の高い固体電解コンデンサが得ら
れる。
【0064】ここで、請求項9記載のようにカップリン
グ層形成をカップリング剤またはその溶液を陽極酸化皮
膜を有する弁金属に塗布する工程により行うことができ
る。
【0065】またここで、カップリング剤として請求項
10記載のように、シランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤またはアルミニウムカップリング剤のいずれ
かが用いることができる。
【0066】本発明の請求項11記載の発明は、界面活
性剤を含む導電性高分子を分散または溶解した媒体をカ
ップリング剤層に塗布して、界面活性剤層と導電性高分
子層の形成を同時に行う工程を含む請求項8ないし10
記載のコンデンサの製造方法であり、漏れ電流特性の優
れた耐電圧の高い固体電解コンデンサが得られる。
【0067】本発明の請求項12記載の発明は、界面活
性剤を含む導電性高分子を分散または溶解した媒体をカ
ップリング剤層に塗布して、界面活性剤層と導電性高分
子層の形成を同時に行う工程と、さらに重合性モノマー
を含む媒体を用いてその場重合で導電性高分子層を積層
形成する工程を含む請求項8ないし10記載のコンデン
サの製造方法であり、漏れ電流特性の優れた耐電圧の高
い固体電解コンデンサが得られる。
【0068】本発明の請求項13記載の発明は、界面活
性剤を含む導電性高分子を分散または溶解した媒体をカ
ップリング剤層に塗布して、界面活性剤層と導電性高分
子層の形成を同時に行う工程と、さらに重合性モノマー
と界面活性剤を含む媒体を用いてその場重合で導電性高
分子層を積層形成する工程を含む請求項8ないし10記
載のコンデンサの製造方法であり、漏れ電流特性の優れ
た耐電圧の高い固体電解コンデンサが得られる。
【0069】ここで、請求項14記載のように、界面活
性剤として陽イオン系界面活性剤または非イオン系界面
活性剤のいずれかを用いることができる。
【0070】さらにここで、界面活性剤として請求項1
5記載のように疎水性基がフッ化炭素で構成された分子
構造を有するものが好適に用いることができる。
【0071】弁金属として、請求項16記載のように、
アルミニウムまたはタンタルのいずれかを用いることが
できる。
【0072】導電性高分子としては、請求項17記載の
ように、ピロール、チオフェン、アニリンまたはこれら
の誘導体を繰り返し単位とするいずれかが好適に用いら
れる。
【0073】ここで、請求項18記載のように、チオフ
ェン誘導体として3、4ーエチレンジオキシチオフェン
が、またアニリン誘導体としてスルホン化アニリンがそ
れぞれ用いることができる。
【0074】(実施の形態1)最初に、本発明第1の実
施の形態について図1および図2を参照しながら説明す
る。
【0075】図1に示す0.5mmのアルミニウムから
なる陽極リード10を取り付けた8×20mmアルミニ
ウムエッチド箔からなる電極泊11を3%アジピン酸ア
ンモニウム水溶液を用い、約70℃で35V印加して酸
化皮膜からなる誘電体層12を形成してコンデンサの陽
極を作製した(図2参照)。
【0076】この陽極箔を、(A)γ―グリシドキシプ
ロピルトリメチルシラン、(B)γ―メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシランおよび(C)Nーβ(アミノエ
チル)γ―アミノプロピルトリメトキシシランの各1%
溶液にそれぞれ浸漬後110℃で風乾して、カップリン
グ剤層13を形成した。
【0077】これらのシランカップりング剤は信越化学
工業よりKBM403、KBM503およびKBM60
3という商品名でそれぞれ商品化されており容易に入手
できるものである。
【0078】その後、界面活性剤であるパーフルオロア
ルキルリン酸エステル0.1%を含むポリピロール水溶
液に上記陽極を浸漬後風乾した。
【0079】アルキル基の水素がフッ素で置換された界
面活性剤は、サーフロンという商品名で旭硝子社より販
売されたおり、容易に入手できる。
【0080】ここで用いた界面活性剤はサーフロンS1
12である。
【0081】なお、ポリピロール水溶液は、ハフィンガ
(E.E.Havinga)著ケミストリーオブマテリ
アル誌(アメリカンケミカルソサイアティ1989年発
行)、1巻6号650ページに開示されている方法で作
製した。
【0082】この浸漬乾燥処理をエッチド箔アルミニウ
ム電極が完全に被覆されるまで繰り返して、界面活性剤
層14と導電性高分子層15を形成した。
【0083】さらにコロイダルグラファイト、銀ペイン
トを順次塗布して、グラファイト層16と銀ペイント層
17を形成して、図2に示すような断面構造のコンデン
サを5個完成させた。
【0084】このコンデンサの容量およびtanδを1k
Hzでまた13V2分印加後の漏れ電流をそれぞれ測定
して、それらの平均値を(表1)に示した。
【0085】また、40mV/秒の昇圧速度で順方向電
圧を印加したしたときの耐電圧は、(表1)において
(A)、(B)、(C)それぞれ24V、25V、23
Vであった。
【0086】
【表1】 (比較例1)比較のため、比較例1として、(A)シラ
ンカップリング剤KBM403を用いた処理を行わなか
った以外第1の実施の形態と同様にして、また(B)サ
ーフロンS112を添加しない以外第1の実施の形態と
同様にしてそれぞれ5個のコンデンサを作製した。
【0087】このコンデンサの容量、tanδおよび漏れ
電流を第1の実施の形態と同様に評価してその結果を
(表1)に示した。
【0088】また、第1の実施の形態と同様にして耐電
圧を測定したところ、(A)、(B)それぞれ16V、
18Vであった。
【0089】(表1)の比較から、シランカップリング
剤処理を行なわなかった場合、漏れ電流が大きく、また
フッ素系界面活性剤を用いなかった場合には容量が小さ
いコンデンサしか得られないことが分かる。
【0090】シランカップリング剤とフッ素系界面活性
剤からなる薄い層が絶縁層の作用を果たし、漏れ電流が
小さくなり、かつまた耐電圧も高くなったと理解され
る。
【0091】またフッ素系界面活性剤がシランカップリ
ング剤層とポリピロール水容液との濡れ性を向上させ、
被覆率が向上して容量およびtanδが改善されたと考え
られる。
【0092】第1の実施の形態によるコンデンサの方が
容量が大きく、tanδおよび漏れ電流特性に優れ耐電圧
の高いコンデンサが得られることが明らかであり、本発
明の優れた効果が実証された。
【0093】(実施の形態2)ついで、本発明第2の実
施の形態について説明する。
【0094】本実施の形態では、シランカップリング剤
KBM403を用いて処理した後、サーフロンS112
に替えて(A)サーフロンS111(パーフルオロカル
ボン酸塩)および(B)サーフロンS141(パーフル
オロアルキルアミンオキシド)をそれぞれ用いた以外第
1の実施の形態と同様にして5個のコンデンサを作製
し、第1の実施の形態と同様の評価を行った。
【0095】その結果を(表1)に示すが、これから本
実施の形態によるコンデンサはいずれも比較例1と比較
して高い容量と優れたtanδおよび漏れ電流特性を有す
ることが明らかであり、本発明の優れた効果が実証され
た。
【0096】(実施の形態3)ついで、本発明第3の実
施の形態について説明する。
【0097】本実施の形態では、シランカップリング剤
に替えて、チタンカップリング剤(A)イソプロピルト
リイソステアロイルチタネート、(B)テトラオクチル
ビス(ジトリデシルフォスファイト)チタネートおよび
アルミニウムカップリング剤、(C)アセトアルコキシ
アルミニウムジイソプロピレートをそれぞれ用いた以
外、第1の実施の形態と同様にして5個のコンデンサを
作製し、第1の実施の形態と同様の評価を行った。
【0098】なお、上記のカップリング剤は、味の素社
よりそれぞれプレンアクトTTS、プレンアクト46
B、プレンアクトAL−Mとして供給されており、容易
に入手することができる。
【0099】得られたコンデンサの評価結果を(表1)
に示すが、これから本実施の形態によるコンデンサはい
ずれも比較例1と比較して高い容量と優れたtanδおよ
び漏れ電流特性を有することが明らかであり、本発明の
優れた効果が実証された。
【0100】(実施の形態4)ついで、本発明第4の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、第1の
実施の形態のポリピロール水溶液に替えて0.4%濃度
のコロイド状ポリエチレンジオキシチオフェン微粒子分
散液を用いた以外、第1の実施の形態と同様にしてコン
デンサを作製した。
【0101】このポリエチレンジオキシチオフェンのコ
ロイドは、ヨナス(F.Jonas)他著シンシテック
メタルズ誌(エルゼビア発行)85巻(1997年)1
397ページに開示されている方法に準じて作製した。
【0102】得られたコンデンサについて第1の実施の
形態と同様の評価を行った。
【0103】その結果を(表1)に示すが、これから本
実施の形態によるコンデンサはいずれも比較例1と比較
して高い容量と優れたtanδおよび漏れ電流特性を有す
ることが明らかであり、本発明の優れた効果が実証され
た。
【0104】(実施の形態5)ついで、本発明第5の実
施の形態について説明する。
【0105】本実施の形態では、コロイド状のポリエチ
レンジオキシチオフェンの分散液への繰り返し浸漬を行
って導電性高分子からなる陰極導電層を形成する替わり
に、1回の浸漬処理後、その場化学重合でポリエチレン
ジオキシチオフェン層を積層形成した以外第4の実施の
形態と同様にして5個のコンデンサを完成させた。
【0106】ポリエチレンジオキシチオフェンのその場
重合は、エチレンジオキシチオフェンモノマー1.9M
とパラトルエンスルホン酸第二鉄1.1Mを含むメタノ
ール溶液にコンデンサ素子を1回浸漬後45℃と85℃
で各1時間加熱して行った。
【0107】重合後コンデンサ素子をメタノール及び水
で洗浄し、重合残渣を除去した。
【0108】得られたコンデンサについて第1の実施の
形態と同様の評価を行った。
【0109】その結果を(表1)に示すが、これから本
実施の形態によるコンデンサはいずれも比較例1と比較
して高い容量と優れたtanδおよび漏れ電流特性を有す
ることが明らかであり、本発明の優れた効果が実証され
た。
【0110】(実施の形態6)ついで、本発明第6の実
施の形態について説明する。
【0111】本実施の形態では、まず清水茂他著シンシ
テックメタルズ誌(エルゼビア発行)85巻(1997
年)1337ページに開示されている方法に準じて1%
のポリアニリンの水溶液を用意した。
【0112】これは、アニリン骨格にスルホン基を導入
して水溶性を付与したものである。
【0113】ポリエチレンジオキシチオフェンのコロイ
ド分散液に替えて、上記ポリアニリン水溶液を用いた以
外第5の実施の形態と同様にして5個のコンデンサを完
成させ、第1の実施の形態と同様の評価を行った。
【0114】その結果を(表1)に示すが、これから本
実施の形態によるコンデンサはいずれも比較例1と比較
して高い容量と優れたtanδおよび漏れ電流特性を有す
ることが明らかであり、本発明の優れた効果が実証され
た。
【0115】(実施の形態7)ついで、本発明第7の実
施の形態について説明する。
【0116】本実施の形態では、その場化学重合ポリエ
チレンジオキシチオフェン層に替えてその場化学重合ポ
リピロールを積層形成した以外第5の実施の形態と同様
にして5個のコンデンサを完成させた。
【0117】ポリピロールのその場重合は、ピロールモ
ノマー0.75Mとトリイソプロピルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム0.04MとサーフロンS112を0.
1重量%含む水溶解したモノマー溶液および硫酸第二鉄
0.4MとサーフロンS112を0.1重量%含む酸化
剤溶液に交互に浸漬することにより行った。
【0118】重合温度は室温、重合時間は1時間であ
る。
【0119】得られたコンデンサについて第1の実施の
形態と同様の評価を行った。
【0120】その結果を(表1)に示すが、これから本
実施の形態によるコンデンサはいずれも比較例1と比較
して高い容量と優れたtanδおよび漏れ電流特性を有す
ることが明らかであり、本発明の優れた効果が実証され
た。
【0121】(実施の形態8)ついで、本発明第8の実
施の形態について説明する。
【0122】本実施の形態では、第1の実施の形態のア
ルミニウム片に替えて純度99.99%で同寸法のエン
ボス加工したタンタル箔を準備した。
【0123】このタンタル箔に直径0.5mmのタンタ
ル線リードを溶接により取り付けた。
【0124】さらに、90℃の0.5%リン酸水溶液を
用いて35Vを1時間印加して陽極酸化皮膜を形成した
以外、第5の実施の形態と同等にしてコンデンサを作製
した。
【0125】その後第1の実施の形態と同様の評価を行
い、それらの結果を(表1)に示した。
【0126】また、第1の実施の形態と同様に測定した
体電圧は28Vであった。
【0127】(比較例2)比較のため、比較例2とし
て、(A)シランカップリング剤KBM403を用いた
処理を行わなかった以外第5の実施の形態と同様にし
て、また(B)サーフロンS112を添加しない以外第
8の実施の形態と同様にしてそれぞれ5個のコンデンサ
を作製した。
【0128】このコンデンサの容量、tanδおよび漏れ
電流を第1の実施の形態と同様に評価してその結果を
(表1)に示した。
【0129】また、第1の実施の形態と同様にして測定
した耐電圧は(A)、(B)それぞれ22V、24Vで
あった。
【0130】(表1)の比較から、シランカップリング
剤処理を行なわなかった場合、漏れ電流が大きく、また
フッ素系界面活性剤を用いなかった場合には容量が小さ
いコンデンサしか得られないことが分かる。
【0131】本実施の形態によるコンデンサの方が容量
が大きく、tanδおよび漏れ電流特性に優れかつまた耐
電圧の高いコンデンサが得られることが明らかであり、
本発明の優れた効果が実証された。
【0132】なお、実施の形態では、弁金属電極が箔状
構造の場合についてのみ述べたが、予め陰極箔と陽極箔
がセパレータを介して捲回された構造の素子を用いるこ
ともでき、さらに弁金属微粉末からなる多孔質焼結体素
子を用いることも可能であるり、本発明はその構造に限
定されない。
【0133】なお、以上の実施の形態では、弁金属とし
てアルミニウムまたはタンタルを用いた場合についての
み述べたが、チタン、ジルコニウム、ニオブなど他の弁
金属を用いることもできる。
【0134】なお、以上の実施の形態では、溶液状また
はコロイド状導電性高分子の媒体として水を用いた場合
のついてのみ述べたが、他の有機溶媒が用いられたもの
でも使用できる。
【0135】なお、界面活性剤として疎水性基部分の水
素が全部フッ素に置換された構造のものを用いた場合の
みについて述べたが、一部水素が残っている構造のもの
でも濡れ性が高いものは同様に使用することができる。
【0136】なお、導電性高分子はチオフェン系、アニ
リン系の場合は、それぞれ1種類の置換基を有する例の
場合についてのみ述べたが、導電性が十分に高ければそ
れ以外の置換基を有するものも同様に使用することがで
き、また導電性高分子として他の骨格を有するものを用
いることも可能である。
【0137】なお、以上の実施の形態では、導電性高分
子分散液または溶液を単独で用いて導電性高分子層を形
成する方法および前記導電性高分子層形成後その場重合
で導電性高分子をさらに積層形成する場合についてのみ
述べたが、その場重合法でのみ導電性高分子層を形成し
てもよく、本発明はその形成方法に限定されない。
【0138】なお、以上の実施の形態では、その場重合
で導電性高分子を形成する方法として、化学重合につい
てのみ述べたが、電解重合で形成することも可能であ
る。
【0139】
【発明の効果】本発明より、誘電体表面に極めて薄い絶
縁層が形成されるために、漏れ電流特性の優れた耐電圧
の高い固体電解コンデンサが得られる。
【0140】さらに、濡れ性の大きなフッ素系界面活性
剤を導電性高分子分散またはその場重合媒体に使用して
いるため導電性高分子の被覆率および密着性が飛躍的に
向上し、容量達成率が高くかつtanδの小さいコンデン
サができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態におけるコンデンサの
電極構造を示す図
【図2】同第1の実施の形態におけるコンデンサの構造
を示す断面図
【符号の説明】
10 陽極リード 11 電極箔 12 誘電体層 13 カップリング剤層 14 界面活性剤層 15 導電性高分子層 16 グラファイト層 17 銀ペイント層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草柳 弘樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松家 安恵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁金属を有する陽極と、前記陽極の表面
    に形成された陽極酸化皮膜と、導電性高分子を有する陰
    極導電層と、前記陽極酸化皮膜と前記陰極導電層との間
    にカップリング剤層及び界面活性剤層を有するコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 カップリング剤がシランカップリング
    剤、チタンカップリング剤又はアルミニウムカップリン
    グ剤である請求項1記載のコンデンサ。
  3. 【請求項3】 界面活性剤が陽イオン系界面活性剤又は
    非イオン系界面活性剤である請求項1又は2記載のコン
    デンサ。
  4. 【請求項4】 界面活性剤の疎水性基がフッ化炭素で構
    成されたものである請求項3記載のコンデンサ。
  5. 【請求項5】 弁金属がアルミニウム又はタンタルであ
    る請求項1ないし4のいずれか記載のコンデンサ。
  6. 【請求項6】 導電性高分子がピロール、チオフェン、
    アニリン又はこれらの誘導体を繰り返し単位とするもの
    である請求項1ないし5のいずれか記載のコンデンサ。
  7. 【請求項7】 チオフェン誘導体が3、4ーエチレンジ
    オキシチオフェン、又はアニリン誘導体がスルホン化ア
    ニリンである請求項6記載のコンデンサ。
  8. 【請求項8】 弁金属上に陽極酸化皮膜を形成する工程
    と、前記陽極酸化皮膜の上にカップリング剤層を形成す
    る工程と、前記カップリング剤層の上に界面活性剤層及
    び導電性高分子層を形成する工程を有するコンデンサの
    製造方法。
  9. 【請求項9】 カップリング剤層を形成する工程が、カ
    ップリング剤又はその溶液を陽極酸化皮膜に塗布する工
    程を含む請求項8記載のコンデンサの製造方法。
  10. 【請求項10】 カップリング剤にシランカップリング
    剤、チタンカップリング剤又はアルミニウムカップリン
    グ剤を用いる請求項8又は9記載のコンデンサの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 界面活性剤を含む導電性高分子を分散
    または溶解した媒体をカップリング剤層に塗布して、界
    面活性剤層と導電性高分子層の形成を同時に行う工程を
    含む請求項8ないし10記載のコンデンサの製造方法。
  12. 【請求項12】 界面活性剤を含む導電性高分子を分散
    または溶解した媒体をカップリング剤層に塗布して、界
    面活性剤層と導電性高分子層の形成を同時に行う工程
    と、さらに重合性モノマーを含む媒体を用いてその場重
    合で導電性高分子層を積層形成する工程を含む請求項8
    ないし10記載のコンデンサの製造方法。
  13. 【請求項13】 界面活性剤を含む導電性高分子を分散
    または溶解した媒体をカップリング剤層に塗布して、界
    面活性剤層と導電性高分子層の形成を同時に行う工程
    と、さらに重合性モノマーと界面活性剤を含む媒体を用
    いてその場重合で導電性高分子層を積層形成する工程を
    含む請求項8ないし10記載のコンデンサの製造方法。
  14. 【請求項14】 界面活性剤に陽イオン系界面活性剤又
    は非イオン系界面活性剤を用いる請求項11、12又は
    13記載のコンデンサの製造方法。
  15. 【請求項15】 界面活性剤に疎水性基がフッ化炭素で
    構成されたものを用いる請求項11ないし14のいずれ
    か記載のコンデンサの製造方法。
  16. 【請求項16】 弁金属にアルミニウム又はタンタルを
    用いる請求項8ないし15のいずれか記載のコンデンサ
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 導電性高分子にピロール、チオフェ
    ン、アニリンまたはこれらの誘導体を繰り返し単位とす
    るものを用いる請求項8ないし16のいずれか記載のコ
    ンデンサの製造方法。
  18. 【請求項18】 チオフェン誘導体が3、4ーエチレン
    ジオキシチオフェン、又はアニリン誘導体がスルホン化
    アニリンである請求項17記載のコンデンサの製造方
    法。
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