JP2001326061A - 加熱装置および組立装置 - Google Patents
加熱装置および組立装置Info
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- JP2001326061A JP2001326061A JP2000142186A JP2000142186A JP2001326061A JP 2001326061 A JP2001326061 A JP 2001326061A JP 2000142186 A JP2000142186 A JP 2000142186A JP 2000142186 A JP2000142186 A JP 2000142186A JP 2001326061 A JP2001326061 A JP 2001326061A
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- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な加熱装置および組立装置を実現する。
【解決手段】 板状の被加熱物を加熱する、第1のプレ
ート12および第2のプレート11が積層された加熱部
材Aと、加熱部材の熱源であるヒータ13とを有し、第
1プレートは第2プレートよりも熱伝導率が高く、かつ
第2プレートは第1プレートよりもクリープ量が小さい
加熱装置において、第1プレートと第2プレートの線膨
張係数の差を、加熱部材の平面度が所定範囲内に維持さ
れるような値または3×10-6以下とする。
ート12および第2のプレート11が積層された加熱部
材Aと、加熱部材の熱源であるヒータ13とを有し、第
1プレートは第2プレートよりも熱伝導率が高く、かつ
第2プレートは第1プレートよりもクリープ量が小さい
加熱装置において、第1プレートと第2プレートの線膨
張係数の差を、加熱部材の平面度が所定範囲内に維持さ
れるような値または3×10-6以下とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスなどの複数
の平板を、平面度を劣化させずに加熱するのに適した加
熱装置、およびこれを用いて前記平板の両面を加圧する
等により装置を組み立てるのに適した組立装置に関す
る。
の平板を、平面度を劣化させずに加熱するのに適した加
熱装置、およびこれを用いて前記平板の両面を加圧する
等により装置を組み立てるのに適した組立装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱装置は、高熱伝導のプレート
と低クリープの材料を積層し、高熱伝導のプレートにヒ
ータを設けた構成を有しており、これにより、面内の温
度分布を小さくし、加熱装置の熱板の平面度がクリープ
により劣化しないようにしている。図7〜図9は、この
ような加熱装置の例を示す。図7の加熱装置は、制御装
置14により出力が制御されるヒータ13が挿入された
高熱伝導で薄型の第1プレート12と、被加熱物1が載
置される低クリープで薄型の第2プレートとが積層され
た熱板Aにより構成される。この構成において、熱板A
の板面内の温度分布はたとえば400±5℃、熱板A上
の面11aの平面度は熱板Aの大きさが500mm×5
00mmの場合で0.1mm以下を達成している。図8
の加熱装置は、図7のものに対して補助プレート16を
さらに積層したものである。図9の加熱装置では、第1
プレート12や補助プレート16が分割されており、ヒ
ータ13も分割して挿入されている。
と低クリープの材料を積層し、高熱伝導のプレートにヒ
ータを設けた構成を有しており、これにより、面内の温
度分布を小さくし、加熱装置の熱板の平面度がクリープ
により劣化しないようにしている。図7〜図9は、この
ような加熱装置の例を示す。図7の加熱装置は、制御装
置14により出力が制御されるヒータ13が挿入された
高熱伝導で薄型の第1プレート12と、被加熱物1が載
置される低クリープで薄型の第2プレートとが積層され
た熱板Aにより構成される。この構成において、熱板A
の板面内の温度分布はたとえば400±5℃、熱板A上
の面11aの平面度は熱板Aの大きさが500mm×5
00mmの場合で0.1mm以下を達成している。図8
の加熱装置は、図7のものに対して補助プレート16を
さらに積層したものである。図9の加熱装置では、第1
プレート12や補助プレート16が分割されており、ヒ
ータ13も分割して挿入されている。
【0003】ガラスなどの被加熱物を加熱する際には、
上下一対のこのような熱板により被加熱物を挟み、被加
熱物の両側から加熱し、加圧する。熱板は、加熱冷却速
度を早くするために、熱容量が小さくなるように薄型化
され、支持脚で固定された構造になっている。特にディ
スプレイやガラスパネルなどの被加熱物を加熱して接合
するときには、熱板間の間隔および平行度を0.2mm
以下にすることが必要とされている。平行度を0.2m
m以下とするには、各熱板の平面度を0.1mm以下に
する必要がある。
上下一対のこのような熱板により被加熱物を挟み、被加
熱物の両側から加熱し、加圧する。熱板は、加熱冷却速
度を早くするために、熱容量が小さくなるように薄型化
され、支持脚で固定された構造になっている。特にディ
スプレイやガラスパネルなどの被加熱物を加熱して接合
するときには、熱板間の間隔および平行度を0.2mm
以下にすることが必要とされている。平行度を0.2m
m以下とするには、各熱板の平面度を0.1mm以下に
する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な加熱
装置および組立装置を実現することを課題とする。
装置および組立装置を実現することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明の第1の加熱装置は、板状の被加熱物を加熱す
る、第1のプレートおよび第2のプレートが積層された
加熱部材と、前記加熱部材の熱源であるヒータとを有
し、前記第1プレートは前記第2プレートよりも熱伝導
率が高く、かつ前記第2プレートは前記第1プレートよ
りもクリープ量が小さい加熱装置において、前記第1プ
レートと第2プレートの線膨張係数の差が、前記加熱部
材の平面度を所定範囲内に維持する値であることを特徴
とする。
本発明の第1の加熱装置は、板状の被加熱物を加熱す
る、第1のプレートおよび第2のプレートが積層された
加熱部材と、前記加熱部材の熱源であるヒータとを有
し、前記第1プレートは前記第2プレートよりも熱伝導
率が高く、かつ前記第2プレートは前記第1プレートよ
りもクリープ量が小さい加熱装置において、前記第1プ
レートと第2プレートの線膨張係数の差が、前記加熱部
材の平面度を所定範囲内に維持する値であることを特徴
とする。
【0006】第2の加熱装置は、第1の加熱装置におい
て、前記線膨張係数の差は3×10 -6以下であることを
特徴とする。
て、前記線膨張係数の差は3×10 -6以下であることを
特徴とする。
【0007】第3の加熱装置は、第1または第2の加熱
装置において、前記加熱部材には、熱伝導率およびクリ
ープ量がそれぞれ前記第1プレートの熱伝導率およびク
リープ量よりも前記第2プレートの熱伝導率およびクリ
ープ量に近い値である補助プレートが積層されており、
前記第1プレートと捕助プレートの線膨張係数の差が3
×10-6以下であることを特徴とする。そして第4の加
熱装置は、板状の被加熱物を加熱する、第1のプレート
および第2のプレートが積層された加熱部材と、前記加
熱部材の熱源であるヒータとを有し、前記第1プレート
は前記第2プレートよりも熱伝導率が高く、かつ前記第
2プレートは前記第1プレートよりもクリープ量が小さ
い加熱装置において、前記第1プレートと第2プレート
の線膨張係数の差が、3×10-6以下であることを特徴
とする。
装置において、前記加熱部材には、熱伝導率およびクリ
ープ量がそれぞれ前記第1プレートの熱伝導率およびク
リープ量よりも前記第2プレートの熱伝導率およびクリ
ープ量に近い値である補助プレートが積層されており、
前記第1プレートと捕助プレートの線膨張係数の差が3
×10-6以下であることを特徴とする。そして第4の加
熱装置は、板状の被加熱物を加熱する、第1のプレート
および第2のプレートが積層された加熱部材と、前記加
熱部材の熱源であるヒータとを有し、前記第1プレート
は前記第2プレートよりも熱伝導率が高く、かつ前記第
2プレートは前記第1プレートよりもクリープ量が小さ
い加熱装置において、前記第1プレートと第2プレート
の線膨張係数の差が、3×10-6以下であることを特徴
とする。
【0008】また、本発明の組立装置は、第1〜第4の
いずれかの加熱装置を具備することを特徴とする。
いずれかの加熱装置を具備することを特徴とする。
【0009】これら本発明の構成において、第1プレー
トと第2プレートの線膨張係数の差を、加熱部材の平面
度が所定範囲内に維持されるような値または3×10-6
以下としたため、主に第1プレートのクリープがほぼな
くなり、第1プレートの変形や加熱部材の平面度の劣化
が防止される。
トと第2プレートの線膨張係数の差を、加熱部材の平面
度が所定範囲内に維持されるような値または3×10-6
以下としたため、主に第1プレートのクリープがほぼな
くなり、第1プレートの変形や加熱部材の平面度の劣化
が防止される。
【0010】
【実施例】[実施例1]図2は本発明の第1の実施例に
係る加熱装置を示す斜視図である。この加熱装置は熱板
Aおよびその温度を制御する制御装置14を備える。熱
板Aは、高熱伝導で薄型である150mm×150mm
の第1プレート12、その両面に積層され、固定された
低クリープで薄型の第2プレート11および補助プレー
ト16、ならびにプレート12に挿入されたヒータ13
を備える。制御装置14によりヒータ13の出力を制御
することによって、熱板Aに設置された不図示の温度セ
ンサの温度が所定のプロファイルを示すようにコントロ
ールされる。第2プレート11と補助プレート16の線
膨張係数は同じである。
係る加熱装置を示す斜視図である。この加熱装置は熱板
Aおよびその温度を制御する制御装置14を備える。熱
板Aは、高熱伝導で薄型である150mm×150mm
の第1プレート12、その両面に積層され、固定された
低クリープで薄型の第2プレート11および補助プレー
ト16、ならびにプレート12に挿入されたヒータ13
を備える。制御装置14によりヒータ13の出力を制御
することによって、熱板Aに設置された不図示の温度セ
ンサの温度が所定のプロファイルを示すようにコントロ
ールされる。第2プレート11と補助プレート16の線
膨張係数は同じである。
【0011】このような加熱装置においては、熱板Aは
低温から高温へ温度を上げ、さらに低温まで温度を下げ
るという熱サイクルを繰り返す。このとき、積層したプ
レート11および12の接触面では、線膨張率の違いに
より、高温においてストレスが発生する。また、熱サイ
クルの度に、クリープの大きい高熱伝導の第1プレート
12は徐々に塑性変形を起こし、熱板Aの平面度を劣化
させる結果となる。近年、被加熱物であるガラスパネル
の大判化により加熱装置も大きくなり、また、平面度へ
の要求仕様が高まりつつあるので、熱サイクルによるク
リープを最小限に抑えることが望まれている。
低温から高温へ温度を上げ、さらに低温まで温度を下げ
るという熱サイクルを繰り返す。このとき、積層したプ
レート11および12の接触面では、線膨張率の違いに
より、高温においてストレスが発生する。また、熱サイ
クルの度に、クリープの大きい高熱伝導の第1プレート
12は徐々に塑性変形を起こし、熱板Aの平面度を劣化
させる結果となる。近年、被加熱物であるガラスパネル
の大判化により加熱装置も大きくなり、また、平面度へ
の要求仕様が高まりつつあるので、熱サイクルによるク
リープを最小限に抑えることが望まれている。
【0012】そこで本実施例では、熱サイクルを繰り返
しても主に高熱伝導の第1プレート12がクリープを起
こさないようにして熱板Aの平面度を向上させ、これに
より2つの熱板Aで被加熱物を挾み、精度よく加熱して
接合を行うことができるようにするため、以下の測定を
行った。
しても主に高熱伝導の第1プレート12がクリープを起
こさないようにして熱板Aの平面度を向上させ、これに
より2つの熱板Aで被加熱物を挾み、精度よく加熱して
接合を行うことができるようにするため、以下の測定を
行った。
【0013】すなわち、図2の構成において、制御装置
14により、熱板Aに対し、室温と450℃の間で変化
させる熱サイクルを100回付与し、その後、第1プレ
ート12の変形量を測定した。
14により、熱板Aに対し、室温と450℃の間で変化
させる熱サイクルを100回付与し、その後、第1プレ
ート12の変形量を測定した。
【0014】図1はこの測定結果を示しており、本発明
の特徴を最も良く表している。図1のグラフの縦軸は第
1プレート12の変形率、横軸は第1プレート12と第
2プレート11との線膨張係数の差を表す。このグラフ
で示されるように、変形率を0.5%以下に抑えるに
は、線膨張係数の差を3〜4×10-6以下にする必要が
ある。変形量の測定結果によれば、この場合に、平面度
の変化が0.05mm以下となっている。したがって、
500×500mmの熱板を有する加熱装置において
も、線膨張係数の差を3〜4×10-6以下とすることに
よって被加熱物の載置面11aの平面度を0.05mm
以下とすることができることがわかる。また、図中のB
における線膨張係数の差では熱サイクルが50〜100
回の間で変形が進行しているのに対し、Cにおける線膨
張係数の差ではほとんど変形が進行していない。したが
って、熱サイクルが100回以上付与されることを考え
ると、線膨張係数の差を1×10-6以下にすることが望
ましい。
の特徴を最も良く表している。図1のグラフの縦軸は第
1プレート12の変形率、横軸は第1プレート12と第
2プレート11との線膨張係数の差を表す。このグラフ
で示されるように、変形率を0.5%以下に抑えるに
は、線膨張係数の差を3〜4×10-6以下にする必要が
ある。変形量の測定結果によれば、この場合に、平面度
の変化が0.05mm以下となっている。したがって、
500×500mmの熱板を有する加熱装置において
も、線膨張係数の差を3〜4×10-6以下とすることに
よって被加熱物の載置面11aの平面度を0.05mm
以下とすることができることがわかる。また、図中のB
における線膨張係数の差では熱サイクルが50〜100
回の間で変形が進行しているのに対し、Cにおける線膨
張係数の差ではほとんど変形が進行していない。したが
って、熱サイクルが100回以上付与されることを考え
ると、線膨張係数の差を1×10-6以下にすることが望
ましい。
【0015】[実施例2]図3は図2と同様の熱板Aを
用いて構成した本発明の第2の実施例に係る加熱装置を
示す。熱板Aはベース20に固定した支持脚18により
支持され、各支持脚に設けられた温度センサ104の温
度が、制御装置14bによって各支持脚に設けられたヒ
ータ113の出力を調整することにより制御されてい
る。これにより、支持脚18の温度差によって各支持脚
18の長さが変化し、熱板Aの平面度が劣化するのを防
いでいる。また、熱板Aの温度がベース20よりも高く
なり、熱板Aがその面に沿った方向に大きく伸びるの
で、これをxy面内で可動な機構35で吸収している。
図中の11aは第2プレート11の被加熱物の載置面、
14aは実施例1の場合と同様にして熱板Aの温度を制
御する制御装置である。第1プレート12は第2プレー
ト11や補助プレート16の線膨張係数に近い線膨張係
数を有する。
用いて構成した本発明の第2の実施例に係る加熱装置を
示す。熱板Aはベース20に固定した支持脚18により
支持され、各支持脚に設けられた温度センサ104の温
度が、制御装置14bによって各支持脚に設けられたヒ
ータ113の出力を調整することにより制御されてい
る。これにより、支持脚18の温度差によって各支持脚
18の長さが変化し、熱板Aの平面度が劣化するのを防
いでいる。また、熱板Aの温度がベース20よりも高く
なり、熱板Aがその面に沿った方向に大きく伸びるの
で、これをxy面内で可動な機構35で吸収している。
図中の11aは第2プレート11の被加熱物の載置面、
14aは実施例1の場合と同様にして熱板Aの温度を制
御する制御装置である。第1プレート12は第2プレー
ト11や補助プレート16の線膨張係数に近い線膨張係
数を有する。
【0016】この構成によれば、第1プレート12の線
膨張係数を、第2プレート11や補助プレート16の線
膨張係数に近づけてあるため、熱サイクルを付与して
も、第1プレート12の変形がなく、被加熱物の載置面
11aにおける平面度の劣化を防ぐことができる。
膨張係数を、第2プレート11や補助プレート16の線
膨張係数に近づけてあるため、熱サイクルを付与して
も、第1プレート12の変形がなく、被加熱物の載置面
11aにおける平面度の劣化を防ぐことができる。
【0017】[実施例3]図4は、本発明の第3の実施
例に係る組立装置により加熱される被加熱物を示す分解
図である。図中の1がこの被加熱物であり、被加熱物1
は表面伝導型電子放出素子を用いた平面型画像表示装置
である。この平面型画像表示装置は、同図に示されるよ
うに、第1のガラス板であるフェースプレート8と、第
2のガラス板であるリアプレート5とを、縁部に設けら
れる枠体6により一体化するとともに、枠体6の空間部
6aの所定位置において複数のスペーサ部材7を低融点
ガラスで固着することにより構成される。すなわち、リ
アプレート5には破線で囲んだ範囲を表示面5aとする
ために、表面伝導型電子放出素子が予め形成されてお
り、この表示面5aの所定個所5bにおいて複数のスペ
ーサ部材7を低融点ガラスであるフリットシールで固着
し、そして、フェースプレート8を低融点ガラスである
フリットシールで固着して、空間部6aを真空状態とす
ることができるように構成される。
例に係る組立装置により加熱される被加熱物を示す分解
図である。図中の1がこの被加熱物であり、被加熱物1
は表面伝導型電子放出素子を用いた平面型画像表示装置
である。この平面型画像表示装置は、同図に示されるよ
うに、第1のガラス板であるフェースプレート8と、第
2のガラス板であるリアプレート5とを、縁部に設けら
れる枠体6により一体化するとともに、枠体6の空間部
6aの所定位置において複数のスペーサ部材7を低融点
ガラスで固着することにより構成される。すなわち、リ
アプレート5には破線で囲んだ範囲を表示面5aとする
ために、表面伝導型電子放出素子が予め形成されてお
り、この表示面5aの所定個所5bにおいて複数のスペ
ーサ部材7を低融点ガラスであるフリットシールで固着
し、そして、フェースプレート8を低融点ガラスである
フリットシールで固着して、空間部6aを真空状態とす
ることができるように構成される。
【0018】この被加熱物1を加熱して画像表示装置を
組み立てるために、図5に示すような加熱装置30を有
する組立装置を使用する。加熱装置30は、上ホットプ
レート25と下ホットプレート26を備え、これらによ
り被加熱物1を挟む状態で保持して加熱するものであ
る。上ホットプレート25と下ホットプレート26はそ
れぞれ図2のものと同様の熱板であり、第1プレート1
2と第2プレート11との線膨張係数の差は、各ホット
プレート25および26の平面度を所定に維持するよう
な値となっている。
組み立てるために、図5に示すような加熱装置30を有
する組立装置を使用する。加熱装置30は、上ホットプ
レート25と下ホットプレート26を備え、これらによ
り被加熱物1を挟む状態で保持して加熱するものであ
る。上ホットプレート25と下ホットプレート26はそ
れぞれ図2のものと同様の熱板であり、第1プレート1
2と第2プレート11との線膨張係数の差は、各ホット
プレート25および26の平面度を所定に維持するよう
な値となっている。
【0019】図6は加熱装置30により被加熱物である
画像形成装置を組み立てる工程を示す。同図(a)は、
図4の平面型画像表示装置の完成状態を示し、(b)は
途中工程、(c)は最終工程を示している。同図(a)
に示すように、フェースプレート8とリアプレート5
は、枠体6により一体化され、枠体6の空間部6aの所
定位置において、複数のスペーサ部材7が低融点ガラス
9で固着されている。この完成状態において、空間部6
aを所定の真空圧とし、通電して、蛍光体8aに表示面
5aからの電子ビームを到達させることにより、所定の
画像を表示させることができる。
画像形成装置を組み立てる工程を示す。同図(a)は、
図4の平面型画像表示装置の完成状態を示し、(b)は
途中工程、(c)は最終工程を示している。同図(a)
に示すように、フェースプレート8とリアプレート5
は、枠体6により一体化され、枠体6の空間部6aの所
定位置において、複数のスペーサ部材7が低融点ガラス
9で固着されている。この完成状態において、空間部6
aを所定の真空圧とし、通電して、蛍光体8aに表示面
5aからの電子ビームを到達させることにより、所定の
画像を表示させることができる。
【0020】図6(b)に示すように、完成状態にする
前の途中工程では、下ホットプレート26上にガラス板
の補助プレート32を吸引して保持し、その上に治具3
1を載置し、治具31でスペーサ部材7を位置決めす
る。また、上ホットプレート25にはフェースプレート
8を吸引して保持する。フェースプレート8には、低融
点ガラス9を、高さ28となるようにして、スペーサ部
材7に該当する部分に予め塗布してある。この状態で、
上ホットプレート25を矢印方向に降下させ、スペーサ
部材7を上下から挟持する。これに前後してヒータへの
通電を行い、スペーサ部材7をフェースプレート8に固
着する。
前の途中工程では、下ホットプレート26上にガラス板
の補助プレート32を吸引して保持し、その上に治具3
1を載置し、治具31でスペーサ部材7を位置決めす
る。また、上ホットプレート25にはフェースプレート
8を吸引して保持する。フェースプレート8には、低融
点ガラス9を、高さ28となるようにして、スペーサ部
材7に該当する部分に予め塗布してある。この状態で、
上ホットプレート25を矢印方向に降下させ、スペーサ
部材7を上下から挟持する。これに前後してヒータへの
通電を行い、スペーサ部材7をフェースプレート8に固
着する。
【0021】その後、図6(c)に示すように、スペー
サ部材7をフェースプレート8に固着した状態で上ホッ
トプレート25を上方に待機させる。そして、補助プレ
ート32を取り除き、リアプレート5を下ホットプレー
ト26上に載置し、上下面に低融点ガラス9を塗布した
枠体6をセットして、上下のホットプレート25と26
で挟持し、通電して加熱する。
サ部材7をフェースプレート8に固着した状態で上ホッ
トプレート25を上方に待機させる。そして、補助プレ
ート32を取り除き、リアプレート5を下ホットプレー
ト26上に載置し、上下面に低融点ガラス9を塗布した
枠体6をセットして、上下のホットプレート25と26
で挟持し、通電して加熱する。
【0022】以上の工程を経ることにより、表面伝導型
電子放出素子を用いた平面型画像表示装置の製造を歩留
まり良く実施することができる。その際、高さ28とな
るように塗布される低融点ガラス9は、0.1mmから
0.05mmの範囲で変動するので、この変動分を吸収
するための平面精度が上下のホットプレート25と26
のベースプレート11に要求されることになる。この要
求は、第1プレート12とベースプレート(第2プレー
ト)11との線膨張係数の差が、熱板Aの平面度を、要
求される範囲内に維持する値であるため、満たされるこ
とになる。
電子放出素子を用いた平面型画像表示装置の製造を歩留
まり良く実施することができる。その際、高さ28とな
るように塗布される低融点ガラス9は、0.1mmから
0.05mmの範囲で変動するので、この変動分を吸収
するための平面精度が上下のホットプレート25と26
のベースプレート11に要求されることになる。この要
求は、第1プレート12とベースプレート(第2プレー
ト)11との線膨張係数の差が、熱板Aの平面度を、要
求される範囲内に維持する値であるため、満たされるこ
とになる。
【0023】なお、各ホットプレート25および26の
加熱温度は200〜400℃の範囲であり、ベースプレ
ート(第2プレート)11および高熱伝導プレート(第
1プレート)12の板厚は10mmとし、棒状ヒータ1
3の挿入用孔はΦ6mmとしている。
加熱温度は200〜400℃の範囲であり、ベースプレ
ート(第2プレート)11および高熱伝導プレート(第
1プレート)12の板厚は10mmとし、棒状ヒータ1
3の挿入用孔はΦ6mmとしている。
【0024】以上説明したように、第1プレートと第2
プレートの線膨張係数の差を、加熱部材の平面度が所定
範囲内に維持される値としたため、線膨張係数の差によ
り加熱部材に生じる熱変形、特にクリープを抑えること
ができる。したがって、熱サイクルが繰り返されても加
熱部材の平面度の劣化を最小限に抑えることができる。
プレートの線膨張係数の差を、加熱部材の平面度が所定
範囲内に維持される値としたため、線膨張係数の差によ
り加熱部材に生じる熱変形、特にクリープを抑えること
ができる。したがって、熱サイクルが繰り返されても加
熱部材の平面度の劣化を最小限に抑えることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、良好な加熱装置および
組立装置を実現することができる。
組立装置を実現することができる。
【図1】 図2の加熱装置における第1プレートの変形
量を測定した結果を示すグラフである。
量を測定した結果を示すグラフである。
【図2】 本発明の第1の実施例に係る加熱装置を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図3】 本発明の第2の実施例に係る加熱装置を示す
図である。
図である。
【図4】 図5の組立装置により加熱される被加熱物を
示す分解図である。
示す分解図である。
【図5】 本発明の第3の実施例に係る組立装置を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図6】 図5の組立装置による組立工程を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図7】 従来例に係る加熱装置をを示す斜視図であ
る。
る。
【図8】 従来例に係る他の加熱装置をを示す斜視図で
ある。
ある。
【図9】 従来例に係るさらに他の加熱装置を示す斜視
図である。
図である。
1:被加熱物、11:第2プレート、11a:載置面、
12:第1プレート、13:ヒータ、14a,14b,
14:制御装置、16:補助プレート、18:支持脚、
20:ベース、25:上ホットプレート、26:下ホッ
トプレート、30:加熱装置、35:可動な機構、10
4:温度センサ、113:ヒータ、A:熱板。
12:第1プレート、13:ヒータ、14a,14b,
14:制御装置、16:補助プレート、18:支持脚、
20:ベース、25:上ホットプレート、26:下ホッ
トプレート、30:加熱装置、35:可動な機構、10
4:温度センサ、113:ヒータ、A:熱板。
Claims (5)
- 【請求項1】 板状の被加熱物を加熱する、第1のプレ
ートおよび第2のプレートが積層された加熱部材と、前
記加熱部材の熱源であるヒータとを有し、前記第1プレ
ートは前記第2プレートよりも熱伝導率が高く、かつ前
記第2プレートは前記第1プレートよりもクリープ量が
小さい加熱装置において、前記第1プレートと第2プレ
ートの線膨張係数の差が、前記加熱部材の平面度を所定
範囲内に維持する値であることを特徴とする加熱装置。 - 【請求項2】 前記線膨張係数の差は3×10-6以下で
あることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。 - 【請求項3】 前記加熱部材には、熱伝導率およびクリ
ープ量がそれぞれ前記第1プレートの熱伝導率およびク
リープ量よりも前記第2プレートの熱伝導率およびクリ
ープ量に近い値である補助プレートが積層されており、
前記第1プレートと捕助プレートの線膨張係数の差が3
×10-6以下であることを特徴とする請求項1または2
に記載の加熱装置。 - 【請求項4】 板状の被加熱物を加熱する、第1のプレ
ートおよび第2のプレートが積層された加熱部材と、前
記加熱部材の熱源であるヒータとを有し、前記第1プレ
ートは前記第2プレートよりも熱伝導率が高く、かつ前
記第2プレートは前記第1プレートよりもクリープ量が
小さい加熱装置において、前記第1プレートと第2プレ
ートの線膨張係数の差が、3×10-6以下であることを
特徴とする加熱装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの加熱装置を具
備することを特徴とする組立装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000142186A JP2001326061A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 加熱装置および組立装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000142186A JP2001326061A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 加熱装置および組立装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001326061A true JP2001326061A (ja) | 2001-11-22 |
Family
ID=18649204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000142186A Pending JP2001326061A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 加熱装置および組立装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001326061A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015133234A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | セイコーエプソン株式会社 | ヒートツールおよび熱圧着装置 |
-
2000
- 2000-05-15 JP JP2000142186A patent/JP2001326061A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015133234A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | セイコーエプソン株式会社 | ヒートツールおよび熱圧着装置 |
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