JP2001324024A - シリンダのシール組み付け構造 - Google Patents
シリンダのシール組み付け構造Info
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- JP2001324024A JP2001324024A JP2000144984A JP2000144984A JP2001324024A JP 2001324024 A JP2001324024 A JP 2001324024A JP 2000144984 A JP2000144984 A JP 2000144984A JP 2000144984 A JP2000144984 A JP 2000144984A JP 2001324024 A JP2001324024 A JP 2001324024A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 油圧シリンダの軸受ブロックとピストンロッ
ドとの間をシールするシール部材の破損を防止して、油
漏れを防ぐ。 【解決手段】 軸受ブロック3の端面に開口する第1環
状凹部9と、この第1環状凹部9に開口しOリング1
1,シールリング12を支持する第2環状凹部10とか
らなる、シール組み付け部7において、第2環状凹部1
0の軸方向の距離HをOリング11厚さよりも長くし
た。また、このシール組み付け部7に嵌入するシールホ
ルダ8は、上記第1環状凹部9と嵌合する基部14と、
第2環状凹部10に挿入する凸部15とを有している。
そしてシールホルダ8をシール組み付け部7に嵌入する
と、上記凸部15がOリング11を押し付けて、このO
リング11にシール機能を発揮させるようにした。
ドとの間をシールするシール部材の破損を防止して、油
漏れを防ぐ。 【解決手段】 軸受ブロック3の端面に開口する第1環
状凹部9と、この第1環状凹部9に開口しOリング1
1,シールリング12を支持する第2環状凹部10とか
らなる、シール組み付け部7において、第2環状凹部1
0の軸方向の距離HをOリング11厚さよりも長くし
た。また、このシール組み付け部7に嵌入するシールホ
ルダ8は、上記第1環状凹部9と嵌合する基部14と、
第2環状凹部10に挿入する凸部15とを有している。
そしてシールホルダ8をシール組み付け部7に嵌入する
と、上記凸部15がOリング11を押し付けて、このO
リング11にシール機能を発揮させるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧シリンダの
軸受ブロックとピストンロッドとの間をシールするシー
ル部材の組み付け構造に関する。
軸受ブロックとピストンロッドとの間をシールするシー
ル部材の組み付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧シリンダのチューブにピストンを摺
動自在に組み込むとともに、このピストンと一体となっ
てピストンロッドが移動する。このピストンロッドは、
軸受ブロックで支持されるが、この軸受ブロックとピス
トンロッドとの間には、油漏れを防ぐためのシール部材
を組み込んでいる。このシール部材の組み付け構造とし
て、軸受ブロックに環状のシール溝を形成して、そのシ
ール溝にOリングのようなシール部材を嵌め込む構造が
知られている。この構造では、シール部材を上記シール
溝に嵌め込もうとしたときには、シール部材を指などで
変形させながら、シール溝に装着しなければならない。
動自在に組み込むとともに、このピストンと一体となっ
てピストンロッドが移動する。このピストンロッドは、
軸受ブロックで支持されるが、この軸受ブロックとピス
トンロッドとの間には、油漏れを防ぐためのシール部材
を組み込んでいる。このシール部材の組み付け構造とし
て、軸受ブロックに環状のシール溝を形成して、そのシ
ール溝にOリングのようなシール部材を嵌め込む構造が
知られている。この構造では、シール部材を上記シール
溝に嵌め込もうとしたときには、シール部材を指などで
変形させながら、シール溝に装着しなければならない。
【0003】しかし、特にシリンダの径が小さいときに
は、嵌め込むシール部材も小さくなる。シール部材が小
さくなればなるほど、その変形率が小さくなるので、十
分に変形させることができなくなる。シール部材が十分
に変形しないと、軸受ブロックのシール溝に入りずらく
なってしまい、径の小さいシリンダにシール部材を組み
付けるのは、非常に困難であった。
は、嵌め込むシール部材も小さくなる。シール部材が小
さくなればなるほど、その変形率が小さくなるので、十
分に変形させることができなくなる。シール部材が十分
に変形しないと、軸受ブロックのシール溝に入りずらく
なってしまい、径の小さいシリンダにシール部材を組み
付けるのは、非常に困難であった。
【0004】しかも、上記のように径の小さいシリンダ
に、小さいシール部材を嵌め込むのは、作業が細かくな
って、径が大きいシリンダのときと比べて作業性も悪く
なる。そこで、シール部材を確実にシール溝に嵌めるこ
とができて、しかもある程度の作業性を保つことができ
るように、シリンダの径が小さいときには、図4,5に
示すような構造によって、シール部材をシール溝に嵌め
るようにしていた。
に、小さいシール部材を嵌め込むのは、作業が細かくな
って、径が大きいシリンダのときと比べて作業性も悪く
なる。そこで、シール部材を確実にシール溝に嵌めるこ
とができて、しかもある程度の作業性を保つことができ
るように、シリンダの径が小さいときには、図4,5に
示すような構造によって、シール部材をシール溝に嵌め
るようにしていた。
【0005】すなわち、シリンダ1のチューブ2に摺動
自在にピストン3を組み込み、このシリンダ1に圧油を
供給したり、排出したりするポート4を設けている。そ
して、上記ピストン3と一体となって移動するピストン
ロッド5と、このピストンロッドを支持する軸受ブロッ
ク6との間をシールするシール組み付け部7を設けてい
る。このシール組み付け部7はシールホルダ8を嵌め込
む第1環状凹部9と、シール部材を支持する第2環状凹
部10とからなり、この第1環状凹部9は上記軸受ブロ
ック6のピストン側端面に開口し、第2環状凹部10は
第1環状凹部9に開口する。
自在にピストン3を組み込み、このシリンダ1に圧油を
供給したり、排出したりするポート4を設けている。そ
して、上記ピストン3と一体となって移動するピストン
ロッド5と、このピストンロッドを支持する軸受ブロッ
ク6との間をシールするシール組み付け部7を設けてい
る。このシール組み付け部7はシールホルダ8を嵌め込
む第1環状凹部9と、シール部材を支持する第2環状凹
部10とからなり、この第1環状凹部9は上記軸受ブロ
ック6のピストン側端面に開口し、第2環状凹部10は
第1環状凹部9に開口する。
【0006】この第2環状凹部10の直径は、第1環状
凹部9の直径よりも小さくしている。したがって、第1
凹部環状凹部9と第2環状凹部10との間には段差sが
生じることになる。また、上記第2環状凹部10の底面
13から段差sまでの軸方向の距離hは、使用するシー
ルによって設定しているが、シール部材の厚さよりも短
くなるようにしている。そして、上記段差sにシールホ
ルダ8を当接させることによりシール溝を構成してい
る。
凹部9の直径よりも小さくしている。したがって、第1
凹部環状凹部9と第2環状凹部10との間には段差sが
生じることになる。また、上記第2環状凹部10の底面
13から段差sまでの軸方向の距離hは、使用するシー
ルによって設定しているが、シール部材の厚さよりも短
くなるようにしている。そして、上記段差sにシールホ
ルダ8を当接させることによりシール溝を構成してい
る。
【0007】この従来構造において、シール部材を取り
付ける方法を説明する。上記シール部材として、Oリン
グ11とシールリング12とを組み合わせたシールを使
用している。そして、上記Oリング11を軸受ブロック
6に接するように、シールリング12とともに第2環状
凹部10に嵌め込んだ後、シールリング12がピストン
ロッド5に接するように軸受ブロック6をチューブ2に
組み付ける。なお、上記Oリング11はシールリング1
2のバックアップリングとして機能するようにしてい
る。
付ける方法を説明する。上記シール部材として、Oリン
グ11とシールリング12とを組み合わせたシールを使
用している。そして、上記Oリング11を軸受ブロック
6に接するように、シールリング12とともに第2環状
凹部10に嵌め込んだ後、シールリング12がピストン
ロッド5に接するように軸受ブロック6をチューブ2に
組み付ける。なお、上記Oリング11はシールリング1
2のバックアップリングとして機能するようにしてい
る。
【0008】ここで、第2環状凹部10の径がOリング
11の外径よりも小さくなるようにしているので、Oリ
ング11,シールリング12を第2環状凹部10に嵌め
込むと、Oリング11が変形して第2環状凹部10の端
部からはみ出るようになる。上記のようにOリング1
1,シールリング12を第2環状凹部10に嵌め込んだ
後、シールホルダ8を第1環状凹部9に圧入する。シー
ルホルダ8を第1環状凹部9に圧入すると、シールホル
ダ8の先端部分は段差sに当接するとともに、Oリング
11のはみ出した部分は、第2環状凹部10内に圧縮変
形した状態で収納される。第2環状凹部10内に収納さ
れたOリング11は、その弾性復元力によってシールリ
ング12を押圧する。そして、このシールリング12が
ピストンロッド5との摺動部をシールする。
11の外径よりも小さくなるようにしているので、Oリ
ング11,シールリング12を第2環状凹部10に嵌め
込むと、Oリング11が変形して第2環状凹部10の端
部からはみ出るようになる。上記のようにOリング1
1,シールリング12を第2環状凹部10に嵌め込んだ
後、シールホルダ8を第1環状凹部9に圧入する。シー
ルホルダ8を第1環状凹部9に圧入すると、シールホル
ダ8の先端部分は段差sに当接するとともに、Oリング
11のはみ出した部分は、第2環状凹部10内に圧縮変
形した状態で収納される。第2環状凹部10内に収納さ
れたOリング11は、その弾性復元力によってシールリ
ング12を押圧する。そして、このシールリング12が
ピストンロッド5との摺動部をシールする。
【0009】このように、Oリング11,シールリング
12にシール機能を発揮させるためには、シールホルダ
8でこのOリング11,シールリング12を第2環状凹
部10に圧縮変形させながら確実に収納することが必要
である。
12にシール機能を発揮させるためには、シールホルダ
8でこのOリング11,シールリング12を第2環状凹
部10に圧縮変形させながら確実に収納することが必要
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
シール組み付け構造においては、第2環状凹部10の径
をOリング11の外径よりも小さくしてOリング11の
弾性復元力を得るようにしなければならない。したがっ
て、Oリング11を第2環状凹部10に嵌め込むと、O
リング11が変形して第2環状凹部10端面からOリン
グ11が第2環状凹部10からはみ出るようになる。こ
のため、図5に示すように、シールホルダ8を第1環状
凹部9に圧入したとき、第2環状凹部10からはみ出し
たOリング11が、シールホルダ8と段差sとの間に挟
まって、Oリング11を破損してしまうことがあった。
Oリング11が破損すると、シール機能が損なわれ、油
が漏れてしまうという問題があった。
シール組み付け構造においては、第2環状凹部10の径
をOリング11の外径よりも小さくしてOリング11の
弾性復元力を得るようにしなければならない。したがっ
て、Oリング11を第2環状凹部10に嵌め込むと、O
リング11が変形して第2環状凹部10端面からOリン
グ11が第2環状凹部10からはみ出るようになる。こ
のため、図5に示すように、シールホルダ8を第1環状
凹部9に圧入したとき、第2環状凹部10からはみ出し
たOリング11が、シールホルダ8と段差sとの間に挟
まって、Oリング11を破損してしまうことがあった。
Oリング11が破損すると、シール機能が損なわれ、油
が漏れてしまうという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、シリンダ
のチューブに摺動自在に組み込んだピストンと、ピスト
ンと一体となって移動するピストンロッドと、このピス
トンロッドを支持する軸受ブロックと、軸受ブロックと
ピストンロッドとの間をシールするシール部材と、シー
ル部材を支持するシール組み付け部とを備えるシリンダ
のシール組み付け構造において、上記シール組み付け部
は、軸受ブロックの端面に開口する第1環状凹部と、こ
の第1環状凹部に開口しシール部材を支持する第2環状
凹部とからなり、この第2環状凹部の直径は第1環状凹
部の直径よりも小さく、かつ、この第2環状凹部の軸方
向の距離をシール部材の厚さよりも長くするとともに、
上記第1環状凹部に嵌め込む基部と、この基部から第2
環状凹部方向へ突き出た凸部とを有するシールホルダを
上記シール組み付け部に嵌入したとき、上記凸部の先端
が上記シール部材に当接してシール溝を形成し、このシ
ール部材にシール機能をもたせる構成にしたことに特徴
を有する。第2の発明は、シール組み付け部に軸受ブロ
ックとは別の部材を嵌めることにより、第1環状凹部と
第2環状凹部とを形成する構成にしたことに特徴を有す
る。
のチューブに摺動自在に組み込んだピストンと、ピスト
ンと一体となって移動するピストンロッドと、このピス
トンロッドを支持する軸受ブロックと、軸受ブロックと
ピストンロッドとの間をシールするシール部材と、シー
ル部材を支持するシール組み付け部とを備えるシリンダ
のシール組み付け構造において、上記シール組み付け部
は、軸受ブロックの端面に開口する第1環状凹部と、こ
の第1環状凹部に開口しシール部材を支持する第2環状
凹部とからなり、この第2環状凹部の直径は第1環状凹
部の直径よりも小さく、かつ、この第2環状凹部の軸方
向の距離をシール部材の厚さよりも長くするとともに、
上記第1環状凹部に嵌め込む基部と、この基部から第2
環状凹部方向へ突き出た凸部とを有するシールホルダを
上記シール組み付け部に嵌入したとき、上記凸部の先端
が上記シール部材に当接してシール溝を形成し、このシ
ール部材にシール機能をもたせる構成にしたことに特徴
を有する。第2の発明は、シール組み付け部に軸受ブロ
ックとは別の部材を嵌めることにより、第1環状凹部と
第2環状凹部とを形成する構成にしたことに特徴を有す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示したのはこの発明の第1
実施例であり、第2環状凹部の軸方向の距離Hをシール
部材の直径よりも十分に長くし、シールホルダに凸部を
設けたことに特徴を有する。他の構成については、従来
例と同様なので、この同様の構成については、従来例と
同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。この第1実施
例のシール組み付け部7において、第1環状凹部9に開
口した第2環状凹部10の底面13から段差sまでの距
離Hは、Oリング11,シールリング12の幅よりも十
分に長くしている。
実施例であり、第2環状凹部の軸方向の距離Hをシール
部材の直径よりも十分に長くし、シールホルダに凸部を
設けたことに特徴を有する。他の構成については、従来
例と同様なので、この同様の構成については、従来例と
同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。この第1実施
例のシール組み付け部7において、第1環状凹部9に開
口した第2環状凹部10の底面13から段差sまでの距
離Hは、Oリング11,シールリング12の幅よりも十
分に長くしている。
【0013】また、シールホルダ8は、第1環状凹部9
に嵌め込む基部14を備えるとともに、第2環状凹部1
0方向に突き出た凸部15を備える構成とした。この凸
部15の外周は、第2環状凹部10の内周に密に嵌挿可
能とするとともに、この凸部15の長さは、シールホル
ダ8の基部14を圧入したとき、その凸部15の先端面
がOリング11に当接するようにしてシール溝を形成す
る寸法に設定している。そして、この凸部15の先端面
は、このOリング11を第2環状凹部10の底面13,
シールリング12,軸受ブロック6へと押し付けるよう
にしている。
に嵌め込む基部14を備えるとともに、第2環状凹部1
0方向に突き出た凸部15を備える構成とした。この凸
部15の外周は、第2環状凹部10の内周に密に嵌挿可
能とするとともに、この凸部15の長さは、シールホル
ダ8の基部14を圧入したとき、その凸部15の先端面
がOリング11に当接するようにしてシール溝を形成す
る寸法に設定している。そして、この凸部15の先端面
は、このOリング11を第2環状凹部10の底面13,
シールリング12,軸受ブロック6へと押し付けるよう
にしている。
【0014】上記のような構造におけるシール組み付け
方法を説明する。まず最初に、第2環状凹部10にOリ
ング11,シールリング12を嵌める。このとき、第2
環状凹部10の底面13から段差sまでの距離Hは、O
リング11の厚さよりも、十分に長くしているので、第
2環状凹部10に嵌めたリング11がこの第2環状凹部
10からはみ出ることがない。
方法を説明する。まず最初に、第2環状凹部10にOリ
ング11,シールリング12を嵌める。このとき、第2
環状凹部10の底面13から段差sまでの距離Hは、O
リング11の厚さよりも、十分に長くしているので、第
2環状凹部10に嵌めたリング11がこの第2環状凹部
10からはみ出ることがない。
【0015】上記のようにして、第2環状凹部10にO
リング11,シールリング12を嵌めた後、シールホル
ダ8をシール組み付け部7に嵌入し、固定する。シール
ホルダ8をシール組み付け部7に嵌入すると、シールホ
ルダ8の基部14が第1環状凹部9に圧入されるととも
に、凸部15が第2環状凹部10に入る。第2環状凹部
10に凸部15が挿入されると、凸部15の先端面が、
Oリング11に当接するとともに、このOリング11を
第2環状凹部10の底面13方向に押し付ける。第2環
状凹部10の底面13に押し付けられたOリング11
は、ピストンロッド5,軸受ブロック6にも同時に押し
付けられるとともに、シールリング12はピストンロッ
ド5表面に押接することになる。
リング11,シールリング12を嵌めた後、シールホル
ダ8をシール組み付け部7に嵌入し、固定する。シール
ホルダ8をシール組み付け部7に嵌入すると、シールホ
ルダ8の基部14が第1環状凹部9に圧入されるととも
に、凸部15が第2環状凹部10に入る。第2環状凹部
10に凸部15が挿入されると、凸部15の先端面が、
Oリング11に当接するとともに、このOリング11を
第2環状凹部10の底面13方向に押し付ける。第2環
状凹部10の底面13に押し付けられたOリング11
は、ピストンロッド5,軸受ブロック6にも同時に押し
付けられるとともに、シールリング12はピストンロッ
ド5表面に押接することになる。
【0016】したがって、このOリング11,シールリ
ング12はシール機能を発揮して、ピストンロッド5と
の摺動部をシールする。また、第2環状凹部10に嵌め
たOリング11がこの第2環状凹部10からはみ出るこ
とがないので、シールホルダ8を嵌入しても、基部14
と段差sとの間にOリング11が挟まらず、Oリング1
1を破損してしまうことがない。したがって、Oリング
11,シールリング12はピストンロッド5摺動部をシ
ールして、油漏れを防ぐことができる。
ング12はシール機能を発揮して、ピストンロッド5と
の摺動部をシールする。また、第2環状凹部10に嵌め
たOリング11がこの第2環状凹部10からはみ出るこ
とがないので、シールホルダ8を嵌入しても、基部14
と段差sとの間にOリング11が挟まらず、Oリング1
1を破損してしまうことがない。したがって、Oリング
11,シールリング12はピストンロッド5摺動部をシ
ールして、油漏れを防ぐことができる。
【0017】図2に示したのは、この発明の第2実施例
であり、シール組み付け部7の第1環状凹部9と第2環
状凹部10とを別部材で形成することを特徴とする。他
の構成については第1実施例と同様なので、第1実施例
と同様の構成については、同じ符号を用いて、詳細な説
明を省略する。
であり、シール組み付け部7の第1環状凹部9と第2環
状凹部10とを別部材で形成することを特徴とする。他
の構成については第1実施例と同様なので、第1実施例
と同様の構成については、同じ符号を用いて、詳細な説
明を省略する。
【0018】この第2実施例において、軸受ブロック6
に開口する環状凹部16を形成する。この環状凹部16
には、これとは別部材で形成された凹型部材17を圧入
している。この凹型部材17は、底部17aと、環状の
側部17bとからなる。上記底部17aは環状凹部16
の底面16aに当接している。また、この側部17bの
長さは、環状凹部16の側面16bの長さよりも短くし
ている。したがって、環状凹部16の側面16bの先端
には凹型部材17と接していない部分が形成される。こ
の環状凹部16の側面16bであって、凹型部材17と
接していない部分によって、第1環状凹部9を形成する
ようにしている。
に開口する環状凹部16を形成する。この環状凹部16
には、これとは別部材で形成された凹型部材17を圧入
している。この凹型部材17は、底部17aと、環状の
側部17bとからなる。上記底部17aは環状凹部16
の底面16aに当接している。また、この側部17bの
長さは、環状凹部16の側面16bの長さよりも短くし
ている。したがって、環状凹部16の側面16bの先端
には凹型部材17と接していない部分が形成される。こ
の環状凹部16の側面16bであって、凹型部材17と
接していない部分によって、第1環状凹部9を形成する
ようにしている。
【0019】そして、凹型部材17の底部17aの内
側、側部17bの内側、先端面17cとが相まって、第
2環状凹部10を形成するようにしている。また、上記
側部17bの内側には、Oリング11,シールリング1
2を嵌めるとともに、側部17bの内側の距離HはOリ
ング11の厚さよりも十分に長くなるようにしている。
また、シールホルダ8は、第1環状凹部9に圧入する基
部14と、第2環状凹部10に挿入する凸部15を備え
る構成とした。
側、側部17bの内側、先端面17cとが相まって、第
2環状凹部10を形成するようにしている。また、上記
側部17bの内側には、Oリング11,シールリング1
2を嵌めるとともに、側部17bの内側の距離HはOリ
ング11の厚さよりも十分に長くなるようにしている。
また、シールホルダ8は、第1環状凹部9に圧入する基
部14と、第2環状凹部10に挿入する凸部15を備え
る構成とした。
【0020】このような構成において、Oリング11,
シールリング12を取り付けるときの方法について説明
する。上記凹型部材17を環状凹部16に圧入する前
に、凹型部材17の内側で形成された第2環状凹部10
にOリング11,シールリング12を装着する。そして
このOリング11,シールリング12を装着した凹型部
材17を環状凹部16に圧入する。凹型部材17を環状
凹部16に圧入するときには、凹型部材17の底部17
aが環状凹部16の底部に接し、凹型部材17が環状凹
部16の開口部に開口するようにする。
シールリング12を取り付けるときの方法について説明
する。上記凹型部材17を環状凹部16に圧入する前
に、凹型部材17の内側で形成された第2環状凹部10
にOリング11,シールリング12を装着する。そして
このOリング11,シールリング12を装着した凹型部
材17を環状凹部16に圧入する。凹型部材17を環状
凹部16に圧入するときには、凹型部材17の底部17
aが環状凹部16の底部に接し、凹型部材17が環状凹
部16の開口部に開口するようにする。
【0021】このとき、環状凹部16の内側先端には、
凹型部材17が接しない部分ができる。この凹型部材1
7が接しない部分によって、第1環状凹部9が形成され
る。上記のようにして、凹型部材17を環状凹部16に
圧入したら、第1環状凹部9に圧入する基部14と、第
2環状凹部10に嵌挿する凸部15とからなるシールホ
ルダ8を、取り付け部7に圧入する。
凹型部材17が接しない部分ができる。この凹型部材1
7が接しない部分によって、第1環状凹部9が形成され
る。上記のようにして、凹型部材17を環状凹部16に
圧入したら、第1環状凹部9に圧入する基部14と、第
2環状凹部10に嵌挿する凸部15とからなるシールホ
ルダ8を、取り付け部7に圧入する。
【0022】この第2実施例において、第2環状凹部1
0を形成する凹型部材17の側部17bの内側の距離H
を、Oリング11の厚さよりも十分に長くなるようにし
たので、Oリング11が第2環状凹部10から凹型部材
17の先端面17cにはみ出てしまうことがない。Oリ
ング11が第2環状凹部10からはみ出ないということ
は、Oリング11が挟まれてしまうことがない。したが
って、Oリング11が破損して、シール機能を損なうこ
とがなくなる。
0を形成する凹型部材17の側部17bの内側の距離H
を、Oリング11の厚さよりも十分に長くなるようにし
たので、Oリング11が第2環状凹部10から凹型部材
17の先端面17cにはみ出てしまうことがない。Oリ
ング11が第2環状凹部10からはみ出ないということ
は、Oリング11が挟まれてしまうことがない。したが
って、Oリング11が破損して、シール機能を損なうこ
とがなくなる。
【0023】また、シールホルダ8を組み付け部7に圧
入すると、シールホルダ8の凸部15の先端面がOリン
グ11を押し付けることによりシールリング12が内径
方向に押圧され、ピストンロッド5との摺動部をシール
して油漏れを防止する。しかも、第1環状凹部9と、第
2環状凹部10とは、軸受ブロック6に直接形成するも
のではなく、これとは別部材である凹型部材17で形成
することにしたので、軸受ブロック6の加工が簡単にな
り、その分のコストダウンが可能となる。なお、凹型部
材17を環状凹部16に圧入した後に、Oリング11,
シールリング12を装着するようにしてもよい。
入すると、シールホルダ8の凸部15の先端面がOリン
グ11を押し付けることによりシールリング12が内径
方向に押圧され、ピストンロッド5との摺動部をシール
して油漏れを防止する。しかも、第1環状凹部9と、第
2環状凹部10とは、軸受ブロック6に直接形成するも
のではなく、これとは別部材である凹型部材17で形成
することにしたので、軸受ブロック6の加工が簡単にな
り、その分のコストダウンが可能となる。なお、凹型部
材17を環状凹部16に圧入した後に、Oリング11,
シールリング12を装着するようにしてもよい。
【0024】図3に示したのは、この発明の第3実施例
で、シール組み付け部7を軸受ブロック6のピストン3
側端面の反対側端面に構成したことを特徴とする。他の
構成については、第1実施例の構成と同様であるので、
この同様の構成要素については、同じ符号を用い、詳細
な説明を省略する。
で、シール組み付け部7を軸受ブロック6のピストン3
側端面の反対側端面に構成したことを特徴とする。他の
構成については、第1実施例の構成と同様であるので、
この同様の構成要素については、同じ符号を用い、詳細
な説明を省略する。
【0025】この第3実施例では、軸受ブロック6のピ
ストン3側端面と反対側端面に開口するように第1環状
凹部9を形成し、この第1環状凹部9に開口するように
第2環状凹部10を形成している。そして、第1環状凹
部9に開口した第2環状凹部10の底面13から段差s
までの距離Hは、Oリング11の幅よりも十分に長くし
ている。また、シールホルダ8は、第1環状凹部9に嵌
め込む基部14を備えるとともに、第2環状凹部10方
向に突き出た凸部15を備える構成とした。
ストン3側端面と反対側端面に開口するように第1環状
凹部9を形成し、この第1環状凹部9に開口するように
第2環状凹部10を形成している。そして、第1環状凹
部9に開口した第2環状凹部10の底面13から段差s
までの距離Hは、Oリング11の幅よりも十分に長くし
ている。また、シールホルダ8は、第1環状凹部9に嵌
め込む基部14を備えるとともに、第2環状凹部10方
向に突き出た凸部15を備える構成とした。
【0026】上記のような構造において、第2環状凹部
10にOリング11,シールリング12を嵌めた後、シ
ールホルダ8をシール組み付け部7に嵌入する。シール
ホルダ8をシール組み付け部7に嵌入すると、シールホ
ルダ8の基部14が第1環状凹部9に圧入されるととも
に、凸部15が第2環状凹部10に挿入される。このよ
うに、第2環状凹部10に凸部15が挿入されると、凸
部15の先端面が、Oリング11に当接するとともに、
Oリング11を第2環状凹部10の底面13に押し付け
る。第2環状凹部10の底面13に押し付けられたOリ
ング11は、その弾性復元力によって、シールリング1
2,軸受ブロック6にも同時に押し付けられる。したが
って、シールリング12がピストンロッド5に押接する
ことになって、Oリング11,シールリング12はシー
ル機能を発揮して、ピストンロッド5との摺動部をシー
ルする。
10にOリング11,シールリング12を嵌めた後、シ
ールホルダ8をシール組み付け部7に嵌入する。シール
ホルダ8をシール組み付け部7に嵌入すると、シールホ
ルダ8の基部14が第1環状凹部9に圧入されるととも
に、凸部15が第2環状凹部10に挿入される。このよ
うに、第2環状凹部10に凸部15が挿入されると、凸
部15の先端面が、Oリング11に当接するとともに、
Oリング11を第2環状凹部10の底面13に押し付け
る。第2環状凹部10の底面13に押し付けられたOリ
ング11は、その弾性復元力によって、シールリング1
2,軸受ブロック6にも同時に押し付けられる。したが
って、シールリング12がピストンロッド5に押接する
ことになって、Oリング11,シールリング12はシー
ル機能を発揮して、ピストンロッド5との摺動部をシー
ルする。
【0027】この第3実施例によれば、第2環状凹部1
0の底面13から段差sまでの距離Hは、Oリング11
の厚さよりも、十分に長くしているので、第2環状凹部
10に嵌めたOリング11がこの第2環状凹部10から
はみ出ることがない。したがって、シールホルダ8を嵌
入しても、基部14と段差sとの間にOリング11が挟
まらないので、Oリング11を破損してしまうことがな
い。したがって、シールリング12がピストンロッド5
の摺動部をシールして、油漏れを防ぐことができる。な
お、上記第1〜第3実施例において、シール部材として
Oリング11とシールリング12の組み合わせシールを
使用したが、組み合わせシールに限ったものではなく、
Oリングなどのシール部材を単一で使用してもよい。
0の底面13から段差sまでの距離Hは、Oリング11
の厚さよりも、十分に長くしているので、第2環状凹部
10に嵌めたOリング11がこの第2環状凹部10から
はみ出ることがない。したがって、シールホルダ8を嵌
入しても、基部14と段差sとの間にOリング11が挟
まらないので、Oリング11を破損してしまうことがな
い。したがって、シールリング12がピストンロッド5
の摺動部をシールして、油漏れを防ぐことができる。な
お、上記第1〜第3実施例において、シール部材として
Oリング11とシールリング12の組み合わせシールを
使用したが、組み合わせシールに限ったものではなく、
Oリングなどのシール部材を単一で使用してもよい。
【0028】
【発明の効果】第1の発明によれば、シール部材を保持
する第2環状凹部の軸方向の長さをシール部材の厚さよ
りも十分に長くしたので、第2環状凹部からシール部材
がはみ出ることがなくなった。また、シールホルダに凸
部を設け、この凸部でシール部材を押すようにして、シ
ール溝を形成したので、シール部材がシールホルダと第
1凹部との当接面に挟まって、破損することがなくなっ
た。したがって、上記シール部材のシール機能が損なわ
れることがなく、油漏れを防止することができる。第2
の発明によれば、第2環状凹部を軸受ブロックに直接形
成するのではなく、別部材を挿入することによって形成
することにしたので、軸受ブロックの加工が簡単にな
り、コストダウンを図ることができる。
する第2環状凹部の軸方向の長さをシール部材の厚さよ
りも十分に長くしたので、第2環状凹部からシール部材
がはみ出ることがなくなった。また、シールホルダに凸
部を設け、この凸部でシール部材を押すようにして、シ
ール溝を形成したので、シール部材がシールホルダと第
1凹部との当接面に挟まって、破損することがなくなっ
た。したがって、上記シール部材のシール機能が損なわ
れることがなく、油漏れを防止することができる。第2
の発明によれば、第2環状凹部を軸受ブロックに直接形
成するのではなく、別部材を挿入することによって形成
することにしたので、軸受ブロックの加工が簡単にな
り、コストダウンを図ることができる。
【図1】本願発明の第1実施例を示した断面図である。
【図2】本願発明の第2実施例を示した断面図である。
【図3】本願発明の第3実施例を示した断面図である。
【図4】従来のシリンダを示した断面図である。
【図5】従来のシリンダのシール組み付け構造を示した
断面図である。
断面図である。
1 シリンダ 2 チューブ 3 ピストン 5 ピストンロッド 6 軸受ブロック 7 シール組み付け部 8 シールホルダ 9 第1環状凹部 10 第2環状凹部 11 Oリング 12 シールリング 14 基部 15 凸部 17 凹型部材 h 距離 H 距離
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダのチューブに摺動自在に組み込
んだピストンと、ピストンと一体となって移動するピス
トンロッドと、このピストンロッドを支持する軸受ブロ
ックと、軸受ブロックとピストンロッドとの間をシール
するシール部材と、シール部材を支持するシール組み付
け部とを備えるシリンダのシール組み付け構造におい
て、上記シール組み付け部は、軸受ブロックの端面に開
口する第1環状凹部と、この第1環状凹部に開口しシー
ル部材を支持する第2環状凹部とからなり、この第2環
状凹部の直径は第1環状凹部の直径よりも小さく、か
つ、この第2環状凹部の軸方向の距離をシール部材の厚
さよりも長くするとともに、上記第1環状凹部に嵌め込
む基部と、この基部から第2環状凹部方向へ突き出た凸
部とを有するシールホルダを上記シール組み付け部に嵌
入したとき、上記凸部の先端が上記シール部材に当接し
てシール溝を形成し、このシール部材にシール機能をも
たせる構成にしたシリンダのシール組み付け構造。 - 【請求項2】 シール組み付け部に軸受ブロックとは別
の部材を嵌めることにより、第1環状凹部と第2環状凹
部とを形成する構成にした請求項1記載のシリンダのシ
ール組み付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000144984A JP2001324024A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | シリンダのシール組み付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000144984A JP2001324024A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | シリンダのシール組み付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001324024A true JP2001324024A (ja) | 2001-11-22 |
Family
ID=18651557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000144984A Pending JP2001324024A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | シリンダのシール組み付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001324024A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008525725A (ja) * | 2004-12-24 | 2008-07-17 | ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト | トルクコンバータロックアップクラッチのためのシール |
-
2000
- 2000-05-17 JP JP2000144984A patent/JP2001324024A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008525725A (ja) * | 2004-12-24 | 2008-07-17 | ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト | トルクコンバータロックアップクラッチのためのシール |
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