JP2003083014A - バルブステムシール - Google Patents

バルブステムシール

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JP2003083014A
JP2003083014A JP2001280657A JP2001280657A JP2003083014A JP 2003083014 A JP2003083014 A JP 2003083014A JP 2001280657 A JP2001280657 A JP 2001280657A JP 2001280657 A JP2001280657 A JP 2001280657A JP 2003083014 A JP2003083014 A JP 2003083014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造および組み付けが容易であり、且つ汎用
性に優れたバルブステムシールを提供する。 【解決手段】 バルブステムシール1を、バルブガイド
11の上端面11aから外周面11bに亘り装着され
て、バルブステム13の外周面に摺動自在に密封接触す
るゴム状弾性体製のシール本体2と、シール本体2に嵌
着されてシール本体2をバルブガイド11に固定する金
属製の外缶ケース3から構成する。さらに、シール本体
2の端部にバルブガイド11の外周面側に突設される凸
状部23を設け、外缶ケース3をシール本体2に嵌着し
た際に、外缶ケース3の突条33によって、バルブガイ
ド11の外周面11bに設けられた嵌合溝11cにシー
ル本体2の凸状部23を押しつけて嵌合させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のエンジ
ンの吸気または排気のバルブ機構に用いられるバルブス
テムシールに関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車等のエンジンの吸気または排気の
バルブ機構は、シリンダヘッドに固定されたスリーブ状
のバルブガイドに、一端にバルブを備えたバルブステム
(弁軸)が往復動自在に挿通されて構成される。そし
て、バルブスプリングによってバルブステムを閉弁方向
に付勢しておき、開弁する際にはカムやソレノイドでバ
ルブステムを軸方向に移動させることでバルブの開閉を
行う。 【0003】ここで往復摺動部となるバルブステムとバ
ルブガイドとの間に潤滑性を確保するために、バルブス
テムを伝わせて潤滑油を供給し、バルブステムとバルブ
ガイドとの間に油膜を形成する必要がある。 【0004】しかし、このときに潤滑油量が多すぎると
吸気(排気)ポートに油漏れが生じ、排気ガスや排気系
統の汚染を招くとともに、油消費量が大きくなり好まし
くない。逆に潤滑油量が少なすぎると、バルブステムと
バルブガイドとの間で焼き付き等の問題が発生するおそ
れがある。 【0005】そこで、バルブガイドの潤滑油供給側にバ
ルブステムシールを装着し、バルブガイドとバルブステ
ムの間の環状隙間に供給される潤滑油量を適宜に調整す
ることが行われる。 【0006】従来、この種のバルブステムシールとして
は、たとえば、図10,図11に示す構成のものが知ら
れている。 【0007】図10は、いわゆる金属嵌合タイプのバル
ブステムシール100の概略構成を示す断面図である。
同図に示すように、バルブステムシール100は、バル
ブガイド111の一端面に装着されるゴム状弾性体製の
シール本体102と、シール本体102をバルブガイド
111に固定する金属環103とから構成される。金属
環103の円筒部にはバルブガイド111側に折り込ま
れた切り欠き突起114が設けられており、この切り欠
き突起114がバルブガイド111の溝に係合すること
でシール本体102の固定が図られている。 【0008】一方、図11に示すバルブステムシール2
00は、バルブガイド211の外周面に装着されるゴム
状弾性体製のシール本体202と、シール本体202を
バルブガイド211に固定する金属環203とから構成
されている。金属環203は外向きに広がるフランジ部
を有し、このフランジ部下面をエンジンヘッド210に
当接させ、上面でバルブスプリング215を支持してい
る。すなわち、金属環203にスプリングリテーナの機
能を兼ねさせることで、金属環203の固定、ひいては
シール本体202の固定を図っているのである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。 【0010】図10のバルブステムシール100では、
金属環103の剛性による締め付け効果と切り欠き突起
114のストッパー効果によりシール本体102の固定
を行っている。したがって、組み付け時の金属環103
の変形や嵌合力不足によるバルブステムシール100の
抜けを防止するために、金属環103の円筒部内径を厳
密に寸法管理する必要がある。それゆえ、その円筒部に
切り欠き突起114を設けることには相当の加工困難性
を要する。 【0011】また、このように切り欠き突起114を等
配に加工しなければならない構成にあっては、製作工数
が増してコストアップにつながる。 【0012】さらに、金属環103をバルブガイド11
1に組み付ける際に、切り欠き突起114がバルブガイ
ド111の溝に到達するまで拡張変形を受けるので、爪
部にへたりが発生し、ストッパー効果が甘くなることが
ある。この対策としては金属環103の焼入れが考えら
れるが、コストが大幅にアップするため現実的ではな
い。 【0013】図11のバルブステムシール200では、
金属環203をエンジンヘッド210とバルブスプリン
グ215で挟持する構成となっているため、バルブステ
ムシール200の構造とエンジン側(取付側)の構造と
が相互に密接に関連し、一方の仕様を変更するにあたっ
て他方の構造や生産ライン等も変更しなければならなく
なる。それゆえ、バルブステムシール200の適用に限
りがあり、汎用性に欠けるものとなってしまう。 【0014】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、製造
および組み付けが容易であり、且つ汎用性に優れたバル
ブステムシールを提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、スリーブ状のバルブガイドと該バ
ルブガイドに挿通されるバルブステムとの間をシールす
るものであって、前記バルブガイドの一端面から外周面
に亘り装着されて、前記バルブステムの外周面に摺動自
在に密封接触するゴム状弾性体製のシール本体と、該シ
ール本体に嵌着されて該シール本体を前記バルブガイド
に固定する金属製の環状部材と、を備えたバルブステム
シールにおいて、前記シール本体は前記バルブガイドの
外周面側に突設された凸状部を有し、前記環状部材は、
前記シール本体に嵌着された際に、前記バルブガイドの
外周面に設けられた嵌合溝に前記凸状部を押しつけて嵌
合させる押圧部を有することを特徴とする。 【0016】シール本体をバルブガイドの一端面から外
周面に亘り装着し、これに環状部材を嵌着する構成とし
たので、金属嵌合タイプのように環状部材に厳密な寸法
管理や加工精度が要求されず、製造が容易となる。 【0017】また、シール本体と環状部材を別体で構成
することができるので、環状部材にシール本体を加硫接
着する工程が不要となり、製造の容易化およびコスト削
減を図ることができる。 【0018】そして、環状部材の押圧部によってシール
本体の凸状部をバルブガイド外周面の嵌合溝に嵌合させ
る構成としたので、高いストッパー効果が発揮され、シ
ール本体の抜けを確実に防止することができる。 【0019】通常、ストッパー効果(抜け防止効果)を
高めると、それが逆にシールの組み付け性を悪化させ、
シールの変形や装着不具合を招いてしまうおそれが生ず
る。しかし、上記構成によれば、環状部材がシール本体
に嵌着されて、その押圧部が凸状部を押圧することで初
めて高いストッパー効果が発揮されるため、シール本体
をバルブガイドに装着する際や環状部材をシール本体に
被せる際などのシール組み付け時にはストッパー効果が
作用せず、容易かつ正確に組み付けることが可能とな
る。 【0020】また、取付側(エンジン側)の構造によら
ずシールを取り付けることができるので、汎用性に優れ
る。 【0021】上記バルブステムシールにおいて、環状部
材の押圧部は、シール本体側に突き出すように全周的に
形成された突条であることが好ましい。かかる構成の突
条は少ない製作工程で安価に製作が可能である。 【0022】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。 【0023】図1は、自動車等に搭載されるエンジンの
シリンダヘッドの要部断面図であり、吸気または排気に
用いられるバルブ機構を示すものである。 【0024】シリンダヘッド10には、スリーブ状のバ
ルブガイド11が取り付けられている。バルブガイド1
1の一端(図1では下端)はポートPに臨み、他端(図
1では上端)はシリンダヘッド10の隔壁を介して潤滑
油室O側に突き出ている。そして、バルブガイド11に
は、バルブ14の弁軸であるバルブステム13が図示矢
印方向に往復動自在に挿通されている。 【0025】バルブステム13は、バルブスプリング1
5によりバルブ14が閉弁する方向に付勢されつつ支持
されている。そして、所定のバルブタイミングに従っ
て、カムまたはソレノイド(不図示)がバルブステム1
3をポートP側に押圧すると、バルブ14が開弁し、ポ
ートPとシリンダ(不図示)とが連通して吸気または排
気が行われる構成となっている。 【0026】ここで、往復摺動部となるバルブステム1
3とバルブガイド11との間に潤滑性を確保するため
に、バルブステム13上部(潤滑油室O側)から潤滑油
を供給し、バルブステム13とバルブガイド11との間
に油膜を形成している。なお、潤滑油は潤滑油室O上部
のカムシャフト等からバルブステム13を伝わって供給
されるものである。 【0027】しかし、このときに潤滑油量が多すぎると
ポートPに油漏れが生じ、排気ガスや排気系統の汚染を
招くとともに、油消費量が大きくなり好ましくない。逆
に潤滑油量が少なすぎると、バルブステム13とバルブ
ガイド11との間で焼き付き等の問題が発生するおそれ
がある。 【0028】そこで、バルブガイド11の潤滑油室O側
にバルブステムシール1を装着し、バルブガイド11と
バルブステム13の間の環状隙間に供給される潤滑油量
を適宜に調整している。 【0029】図2〜図4は、本実施の形態のバルブステ
ムシールの概略構成断面図である。図2は、バルブステ
ムシールをバルブガイドに組み付ける前の状態を示し、
図3は組み付け途中の状態、図4は組み付け完了後の状
態を示している。 【0030】本実施の形態のバルブステムシール1は、
概略、バルブガイド11に直に装着されるシール本体2
と、このシール本体2に嵌着される外缶ケース(環状部
材)3とから構成される。シール本体2と外缶ケース3
とは図2に示すように別体で構成されている。 【0031】シール本体2は、アクリルゴム,シリコー
ンゴム,ふっ素ゴム等のゴム状弾性体から成り、特に高
温での耐油性および耐摩耗性に優れたふっ素ゴムを好適
に用いることができる。 【0032】シール本体2は、図2(b)に示すよう
に、バルブステム13の外周面に沿って設けられた第1
円筒部20と、バルブガイド11の外周面に沿って設け
られた第2円筒部22の異なる径の2つの円筒部を、バ
ルブガイド11の端面に沿って設けられた端面シール部
21で接続した形状を有している。 【0033】第1円筒部20の内周側には、バルブステ
ム13の外周面に摺動自在に密封接触する断面くさび形
のリップ部24が形成されている。リップ部24先端の
内径はバルブステム13の外径よりも小さく設定されて
おり、バルブステム13との間に適宜の締め代が作られ
ている(図4参照)。また、第1円筒部20の外周側に
は、リップ部24の略背面に位置するようにスプリング
25が装着され、リップ部24のバルブステム13に対
する接触圧を高めるとともに、その接触圧を長期間維持
できるようにしている。これにより、バルブステム13
の偏心追随性の向上と併せてバルブステムシール1の長
寿命化を図ることができる。 【0034】また、第2円筒部22の端部には、ストッ
パー用の凸状部23が全周的に設けられている。凸状部
23は、第2円筒部22の厚みtよりも大きい直径Tを
有する円形断面を呈しており、第2円筒部22の外周側
と内周側(バルブガイドの外周面側)の両側に突き出た
構成となっている。 【0035】外缶ケース3は、図2(a)に示すよう
に、シール本体2の第2円筒部22に密着するケース円
筒部30と、ケース円筒部30の上端部から内向きに形
成されたフランジ部31と、を有する略円筒状の金属製
環状部材である。 【0036】フランジ部31の内側は開口部32となっ
ており、外缶ケース3をシール本体2に組み付ける際
に、シール本体2の第1円筒部20と干渉しない大きさ
に設定される。また、ケース円筒部30には、シール本
体2の凸状部23に対応する位置に押圧部としての突条
33が全周的に形成され、突条33からケース円筒部3
0の下端にかけては徐々に拡径するガイド部34が形成
されている。 【0037】次に図3を参照して、バルブステムシール
1の組み付けについて説明する。 【0038】バルブステムシール1を組み付ける際、ま
ず最初にシール本体2のみをバルブガイド11に装着す
る。図3(a)に示すように、シール本体2はバルブガ
イド11の上端面11aから外周面11bに亘り装着さ
れる。具体的には、シール本体2の端面シール部21の
下面21aがバルブガイド11の上端面11aに当接
し、第2円筒部22が外周面11bを覆い、そして、凸
状部23の内周側に突き出た部分がバルブガイド11外
周面11bに形成された嵌合溝11cに係合すること
で、シール本体2がバルブガイド11に仮装着された状
態となる。なお、シール本体2はゴム状弾性体製であ
り、拡径変形が容易であるため、容易に装着することが
できる。 【0039】その後、外缶ケース3をシール本体2の上
部から図示矢印A方向に挿入していく。このとき外缶ケ
ース3の突条33がシール本体2の第2円筒部22を圧
縮しながら挿入されることとなる。 【0040】図3(b)は、同図(a)の破線円の部分
を拡大して示した図である。外缶ケース3の突条33の
挿入時の圧縮率(ε/H)は0%〜40%にすることが
好ましい。この範囲内に設定すれば、外缶ケース3をシ
ール本体2に被せる際の抵抗はさほど大きくなく、組み
付け性を損なうことがない。 【0041】さらに外缶ケース3を押し込み、外缶ケー
ス3がシール本体2を覆うように嵌着され図4の状態と
なったところで、バルブステムシール1の組み付けが完
了する。 【0042】図4の組み付け状態においては、外缶ケー
ス3のフランジ部31の内面31aがシール本体2の端
面シール部21の上面21bに当接し、位置決めされ
る。また、フランジ部31で端面シール部21を押圧す
るので、端面シール部21の下面21aとバルブガイド
11の上端面11aとの密着性が高められる。 【0043】また、外缶ケース3の突条33によりシー
ル本体2の凸状部23が内周側(矢印B方向)に倒さ
れ、バルブガイド11の嵌合溝11c内に押し付けられ
るかたちとなる。これにより、凸状部23が外缶ケース
3の突条33とバルブガイド11の嵌合溝11cとで挟
み込まれ、嵌合溝11c内にしっかりと固定される。 【0044】以上述べた本実施の形態の構成によれば、
シール本体2をバルブガイド11の上端面11aから外
周面11bに亘り装着し、これに外缶ケース3を嵌着す
る構成としたので、金属嵌合タイプのように外缶ケース
3のケース円筒部30に厳密な寸法管理や加工精度が要
求されず、製造が容易となる。 【0045】また、シール本体2と外缶ケース3を別体
で構成したので、外缶ケース3にシール本体2を加硫接
着する工程が不要となり、製造の容易化およびコスト削
減を図ることができる。 【0046】そして、外缶ケース3の突条33によって
シール本体2の凸状部23をバルブガイド11外周面の
嵌合溝11cに嵌合させる構成としたので、高いストッ
パー効果が発揮され、シール本体2の抜けを確実に防止
することができる。 【0047】通常、ストッパー効果(抜け防止効果)を
高めると、それが逆にシールの組み付け性を悪化させ、
シールの変形や装着不具合を招いてしまうおそれが生ず
るため、抜け防止と組み付け性を両立させることは困難
であった。しかし、本構成によれば、外缶ケース3がシ
ール本体2に嵌着されて、その突条33が凸状部23を
押圧することで初めて高いストッパー効果が発揮される
ため、シール本体2をバルブガイド11に装着する際や
外缶ケース3をシール本体2に被せる際などのシール組
み付け時にはストッパー効果が作用せず、容易かつ正確
に組み付けることが可能となる。 【0048】また、外缶ケース3のフランジ部31で端
面シール部21を押圧し、端面シール部21とバルブガ
イド11との間の密着性を高めたので、この部分におけ
るシール性が向上する。 【0049】また、組み付け状態において、外缶ケース
3はシール本体2のみに嵌着し、エンジン本体に接する
ことがないので、取付側(エンジン側)の構造によらず
シールを取り付けることができるので、汎用性に優れ
る。 【0050】さらに、外缶ケース3の突条33は全周的
に形成されているため、少ない製作工程で安価に製作が
可能である。 【0051】以上、本発明の一実施の形態について説明
を行ったが、本発明の範囲はこの構成に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。図5〜図9は、本
実施の形態の変形例を示すものである。 【0052】図5は、シール本体の第2円筒部の形状を
変えたものである。すなわち、第2円筒部42の外周面
と外缶ケース3のケース円筒部30の内周面30aとの
間に若干の隙間を空けるような寸法に設定し、さらに、
第2円筒部42の外周面に外缶ケース3の内周面30a
に密着する突起43,44を設けている。これにより、
シール本体2と外缶ケース3とのガタを無くし、安定し
たストッパー効果を得ることができる。なお、突起4
3,44は第2円筒部42の外周面に亘り等配に設けて
もよいし、全周的に設ける構成としてもよい。 【0053】図6は、さらに外缶ケースの突条の形状を
変えたものである。上記実施の形態ではくの字状に外缶
ケース3を折り曲げて突条を形成していたが、図6の構
成では、円弧状に折り曲げて突条53を形成している。
この場合もシール本体2の凸状部23を嵌合溝11cに
押しつけて嵌合させ、ストッパー効果を得ることが可能
である。要するに、外缶ケース3の突条(押圧部)は、
シール本体2の凸状部23を嵌合溝11cに押しつける
効果が得られれば、いかなる形状であっても構わない。 【0054】図7は、シール本体2の凸状部の形状を変
えたものである。上記実施の形態では円形断面を有する
凸状部を設け、第2円筒部22の外周側と内周側の両側
に凸状部が突き出た構成となっていたが、外周側には必
ずしも突出させる必要はない。たとえば、図7(a)の
凸状部83は半円形断面を呈し、図7(b)の凸状部8
4はくさび形断面を呈している。このように、バルブガ
イド11の外周面11b側に突設していれば、外缶ケー
ス3の突条により背面側を押圧されることで嵌合溝11
cにしっかりと嵌合し、十分なストッパー効果を得るこ
とができるのである。 【0055】図8は、外缶ケースのフランジ部の形状を
変えたものである。ここでは外缶ケース3のフランジ部
61の内面61aに突起61bを設けている。これによ
り、フランジ部61の押圧力が高まり、シール本体2の
端面シール部21の下面21aとバルブガイド11の上
端面11aとの間の密着力がさらに高まり、この部分で
のシール性のさらなる向上を図ることができる。 【0056】図9は、シール本体の端面シール部の形状
を変えたものである。ここでは端面シール部21の上面
および下面にそれぞれ突起71を設けている。この構成
によっても、端面シール部21の下面21aとバルブガ
イド11の上端面11aとの間の密着力が高まり、この
部分でのシール性のさらなる向上を図ることができる。 【0057】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シール
本体をバルブガイドの一端面から外周面に亘り装着し、
これに環状部材を嵌着する構成としたので、金属嵌合タ
イプのように環状部材に厳密な寸法管理や加工精度が要
求されず、製造が容易となる。 【0058】また、シール本体と環状部材を別体で構成
することができるので、環状部材にシール本体を加硫接
着する工程が不要となり、製造の容易化およびコスト削
減を図ることができる。 【0059】そして、環状部材の押圧部によってシール
本体の凸状部をバルブガイド外周面の嵌合溝に嵌合させ
る構成としたので、高いストッパー効果が発揮され、シ
ール本体の抜けを確実に防止することができる。このと
き、環状部材がシール本体に嵌着されて、その押圧部が
凸状部を押圧することで初めて高いストッパー効果が発
揮されるため、シール本体をバルブガイドに装着する際
や環状部材をシール本体に被せる際などのシール組み付
け時にはストッパー効果が作用せず、容易かつ正確に組
み付けることが可能となる。 【0060】また、取付側(エンジン側)の構造によら
ずシールを取り付けることができるので、汎用性に優れ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】エンジンのシリンダヘッドの要部断面図であ
る。 【図2】本発明の実施の形態のバルブステムシールの概
略構成断面図である。 【図3】本発明の実施の形態のバルブステムシールの概
略構成断面図である。 【図4】本発明の実施の形態のバルブステムシールの概
略構成断面図である。 【図5】同実施の形態のバルブステムシールの変形例を
示す概略構成断面図である。 【図6】同実施の形態のバルブステムシールの変形例を
示す概略構成断面図である。 【図7】同実施の形態のバルブステムシールの変形例を
示す概略構成断面図である。 【図8】同実施の形態のバルブステムシールの変形例を
示す概略構成断面図である。 【図9】同実施の形態のバルブステムシールの変形例を
示す概略構成断面図である。 【図10】従来技術に係るバルブステムシールの概略構
成断面図である。 【図11】従来技術に係るバルブステムシールの概略構
成断面図である。 【符号の説明】 1 バルブステムシール 2 シール本体 3 外缶ケース(環状部材) 10 シリンダヘッド 11 バルブガイド 11a バルブガイドの上端面(一端面) 11b バルブガイドの外周面 11c 嵌合溝 13 バルブステム 14 バルブ 15 バルブスプリング 20 第1円筒部 21 端面シール部 22 第2円筒部 23 凸状部 24 リップ部 25 スプリング 30 ケース円筒部 31 フランジ部 32 開口部 33 突条(押圧部) 34 ガイド部 43,44 突起 53 突条(押圧部) 61 フランジ部 61b 突起 71 突起 83 凸状部 84 凸状部 O 潤滑油室 P ポート

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】スリーブ状のバルブガイドと該バルブガイ
    ドに挿通されるバルブステムとの間をシールするもので
    あって、 前記バルブガイドの一端面から外周面に亘り装着され
    て、前記バルブステムの外周面に摺動自在に密封接触す
    るゴム状弾性体製のシール本体と、 該シール本体に嵌着されて該シール本体を前記バルブガ
    イドに固定する金属製の環状部材と、を備えたバルブス
    テムシールにおいて、 前記シール本体は前記バルブガイドの外周面側に突設さ
    れた凸状部を有し、 前記環状部材は、前記シール本体に嵌着された際に、前
    記バルブガイドの外周面に設けられた嵌合溝に前記凸状
    部を押しつけて嵌合させる押圧部を有することを特徴と
    するバルブステムシール。
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