JP2019072821A - シール部材圧入治具、およびシール部材圧入方法 - Google Patents

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【課題】Oリングなどのリング状のシール部材を継手本体の中に圧入する際に、当該シール部材の損傷を防止することができる技術を提供すること。【解決手段】シール部材圧入治具100は、治具本体1と、治具本体1に挿入されたガイドピン2と、ガイドピン2と治具本体1との間に配置されたスライドヘッド3と、スライドヘッド3を先端側へ向かって付勢するバネ4(弾性部材)と、スライドヘッド3の側面から突出するピン部材5(スライド開始位置決め部材)とを備える。シール部材圧入治具100が継手本体50の中に押し込まれていくと、スライドヘッド3の先端部が、継手本体50の中のシール部材圧入開始位置部分Pに到達したときに、治具本体1およびガイドピン2に対してスライドヘッド3が相対的に後方へスライドを開始し、これにより、スライドヘッド3の外周面から、当該外周面よりも小径のガイドピン2の先端部外周面側にOリング40(シール部材)が移動する。【選択図】図3

Description

本発明は、リング状のシール部材を継手本体の中に圧入するためのシール部材圧入治具、およびシール部材圧入方法に関する。
自動車の燃料用配管などの接続に用いられる継手として、例えば、特許文献1に記載の継手がある。特許文献1の段落0054、および図4に記載されているように、継手本体(筐体)の中には、配管との接続部における流体の漏れを防止するためのOリング(密封)を圧入して配置されている。
特開2012−87927号公報
本発明者らは、前記したような継手を製造している。継手の製造工程には、継手本体(筐体)などの樹脂成形工程、および樹脂成形した継手本体の中へのOリングの圧入工程などがあるが、Oリングの圧入工程において、Oリングが損傷してしまうことがあった。
参考として、本発明者らが、従来行っていた継手本体の中へのOリングの圧入方法を、図8を参照しつつ説明する。継手本体50の中へのOリング40の圧入に際し、本発明者らは、従来、図8に示すような棒形状のシール部材圧入治具31を用いていた。Oリング40が先端部31aに外挿された棒形状のシール部材圧入治具31を、空圧シリンダ(不図示)などを用いて、継手本体50の中へ押し込むのである。ここで、継手本体50の中のOリング40の配置空間の径Dcは、Oリング40の外径Doよりも小さい。図8に示すような従来のシール部材圧入治具31によると、継手本体50の中の角部50cに、Oリング40が強く押し付けられ、押し付けられた部分が損傷してしまうことがあった。なお、符号41で示すのは、スペーサリング41と呼ばれるリング状の部材である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、Oリングなどのリング状のシール部材を継手本体の中に圧入する際に、当該シール部材の損傷を防止することができる技術を提供することである。
本発明は、リング状のシール部材を継手本体の中に圧入するためのシール部材圧入治具であって、このシール部材圧入治具は、前記シール部材を先端面で押すことで前記シール部材を継手本体の中に押し込む、筒形状の治具本体と、前記治具本体に挿入され、前記治具本体と一体的に移動する、先端部が前記シール部材のガイド部となるガイドピンと、前記ガイドピンと前記治具本体との間に配置され、前記シール部材が外挿されるスライドヘッドと、前記治具本体の中に配置され、前記スライドヘッドを先端側へ向かって付勢する弾性部材と、前記スライドヘッドの側面から突出し、前記スライドヘッドを保持するとともに、前記治具本体および前記ガイドピンに対する前記スライドヘッドのスライド開始位置を決めるスライド開始位置決め部材と、を備える。当該シール部材圧入治具が、前記継手本体の中に押し込まれていくと、前記スライドヘッドの先端部が、前記継手本体の中のシール部材圧入開始位置部分に到達したときに、前記治具本体および前記ガイドピンに対して前記スライドヘッドが相対的に後方へスライドを開始し、これにより、前記スライドヘッドの外周面から、当該外周面よりも小径の前記ガイドピンの先端部外周面側に前記シール部材が移動する。
また、本発明は、前記したシール部材圧入治具を用いた、リング状のシール部材を継手本体の中に圧入するシール部材圧入方法でもある。このシール部材圧入方法は、前記スライドヘッドに前記シール部材が外挿された前記シール部材圧入治具を、前記継手本体の中に押し込んでいく際に、前記継手本体の挿入側端面に、前記スライド開始位置決め部材を当接させて、前記治具本体および前記ガイドピンに対して前記スライドヘッドを相対的に後方へスライドさせ、これにより、前記継手本体の中のシール部材圧入開始位置部分で、前記スライドヘッドの外周面から、当該外周面よりも小径の前記ガイドピンの先端部外周面側に前記シール部材を移動させつつ、前記シール部材を継手本体の中に圧入していく。
本発明によれば、継手本体の中のシール部材圧入開始位置部分をシール部材が通過する際に、シール部材に大きな負荷が作用することを防止することができる。その結果、シール部材の損傷を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るシール部材圧入治具と、継手本体の一例とを示す斜視図である。 図1に示すシール部材圧入治具の側面図(図1に示すA方向から見たときの側面図)である。 図2に示すシール部材圧入治具の断面図である。 シール部材圧入治具を用いてOリングおよびスペーサリングが、継手本体の中に圧入される前の状態を示す図である。 シール部材圧入治具を用いてOリングおよびスペーサリングが、継手本体の中に圧入される直前の状態を示す図である。 図4BのB部拡大図である。 シール部材圧入治具を用いてOリングおよびスペーサリングが、継手本体の中に圧入され始める状態を示す図である。 図4DのC部拡大図である。 シール部材圧入治具を用いてOリングおよびスペーサリングが、継手本体の中に圧入されている状態を示す図である。 シール部材圧入治具を用いてOリングおよびスペーサリングが、継手本体の中に圧入され終える状態を示す図である。 スライドヘッドの第2実施形態を示す、図4Eに相当する図である。 スライドヘッドの第3実施形態を示す、図4Eに相当する図である。 スライドヘッドの第4実施形態を示す、図4Eに相当する図である。 従来技術に係るシール部材圧入治具と、継手本体の一例とを示す側断面図である。 検討段階でのシール部材圧入治具と、継手本体の一例とを示す側断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態では、リング状のシール部材としてのOリング40と、スペーサリング41とを、シール部材圧入治具100を用いて継手本体50の中に同時に圧入する例を示しているが、本発明のシール部材圧入治具は、リング状のシール部材のみを継手本体の中に圧入するのにも用いることができる。
(シール部材圧入治具の構成)
図1〜図3を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るシール部材圧入治具100の構成について説明する。シール部材圧入治具100は、リング状のシール部材(例えば、Oリング40)を継手本体50の中に圧入するために用いる治具であって、筒形状の治具本体1、治具本体1に挿入されたガイドピン2、ガイドピン2と治具本体1との間に配置されたスライドヘッド3、治具本体1の中に配置された弾性部材であるコイルバネ4(以下、「バネ4」と記載する)、およびスライドヘッド3の側面から突出するピン部材5(スライド開始位置決め部材)を備えている。
<治具本体>
治具本体1は、ガイドピン2などを内部に収容する本体部8と、取付け部9とを有する。取付け部9の外周面にはネジ(不図示)が切られている。例えば、空圧シリンダ(不図示)などの流体圧シリンダに連結された治具(不図示)に、取付け部9がネジ込まれることで、治具本体1(シール部材圧入治具100)は、流体圧シリンダに取り付けられる。流体圧シリンダを作動させることで、Oリング40およびスペーサリング41は、本体部8の先端面8b(図2,3参照)で押されて、継手本体50の中に押し込まれる。なお、シール部材圧入治具100を軸方向に往復作動させる駆動手段は、流体圧シリンダではなく、電動シリンダなどであってもよい。
また、本体部8の側面には、ピン部材5が摺動可能に挿入される長孔8aが設けられている。
<ガイドピン>
ガイドピン2は、治具本体1と一体的に移動する部材であって、基部6と、基部6から延在する本体部7とを有する。基部6の軸方向端面は、治具本体1の本体部8の底面8cに当接する。本体部7の側面には、ピン部材5が摺動可能に挿入される長孔7aが設けられている。また、この本体部7(ガイドピン2)の先端部は、治具本体1から突出されている。
<スライドヘッド>
スライドヘッド3は、Oリング40およびスペーサリング41が外挿される部材である。スライドヘッド3は、先細りの形状とされており、本実施形態(第1実施形態)では、図3に示すように、先端側から順に、テーパ部3a、第1平坦部3b、および第2平坦部3cを有する。第2平坦部3cには、スペーサリング41がセットされ、第1平坦部3bには、Oリング40がセットされる。第1平坦部3bの外径は、第2平坦部3cの外径よりも僅かに小さい。また、第2平坦部3cの外径と、治具本体1の本体部8の内径とは、ほぼ等しい。
<弾性部材>
ガイドピン2の本体部7と、治具本体1の本体部8との間の隙間に、バネ4が配置されている。バネ4の一端は、ガイドピン2の基部6に当接され、他端は、スライドヘッド3の端面に当接される。スライドヘッド3は、バネ4の有する弾性復元力で、先端側へ向かって常時、付勢されている。
<スライド開始位置決め部材>
スライドヘッド3の側面には、ピン部材5が挿入されている。ピン部材5は、スライドヘッド3を保持するとともに、治具本体1およびガイドピン2に対するスライドヘッド3のスライド開始位置を決める部材である。ピン部材5は、治具本体1に設けられた長孔8aおよびガイドピン2に設けられた長孔7aに摺動可能に挿入されている。なお、長孔8aと長孔7aとは、形状および寸法が同一とされ、且つ、相対位置も同一とされている(側方から見て重なった一つの長孔)。
バネ4によって先端側へ向かって常時、付勢されているスライドヘッド3は、当該スライドヘッド3に挿入されているピン部材5が、バネ4の有する弾性復元力で長孔8aの端に押し付けられることで、治具本体1およびガイドピン2に対して停止した状態となる。治具本体1およびガイドピン2に対するスライドヘッド3のスライド開始位置とは、当該スライドヘッド3に挿入されているピン部材5が、バネ4の有する弾性復元力で長孔8aの端に押し付けられているときの治具本体1およびガイドピン2に対するスライドヘッド3の位置のことである(図3参照)。
一方、ピン部材5が拘束され、且つ、バネ4の有する弾性復元力よりも大きな力が治具本体1の軸方向に作用すると、治具本体1およびガイドピン2に対して、スライドヘッド3は、相対的にスライド移動する。なお、スライド移動は、相対的なものであり、スライドヘッド3に対して、治具本体1およびガイドピン2がスライド移動する、と解釈することもできる。
スライドヘッド3の側面に挿入されたピン部材5、治具本体1の側面に設けられた長孔8a、ガイドピン2の側面に設けられた長孔7a、およびバネ4(弾性部材)により、治具本体1およびガイドピン2に対するスライドヘッド3のスライド開始位置の設定と、スライドヘッド3の相対的なスライド移動機能が容易に実現される。
(シール部材圧入治具の使用方法)
図4A〜図4Gを参照しつつ、シール部材圧入治具100の使用方法について説明する。前提として、図4Aに示したように、継手本体50の中のOリング40の配置空間の径Dcは、Oリング40の外径Doよりも小さい。また、本実施形態では、継手本体50の中のシール部材圧入開始位置部分P(図4C参照)の継手本体50の内壁角部50bは、テーパ形状とされている。
作業者は、空圧シリンダなどを用いて、図4Aに示すように、Oリング40およびスペーサリング41がスライドヘッド3に外挿されたシール部材圧入治具100の継手本体50の中への押し込みを開始する。
シール部材圧入治具100を継手本体50の中へ押し込んでいくと、スライドヘッド3の先端部が、継手本体50の中のシール部材圧入開始位置部分Pに到達する。このとき、継手本体50の挿入側端面50aにピン部材5が当接する(図4B、図4C参照)。
さらに、シール部材圧入治具100が継手本体50の中へ押し込まれていくと、治具本体1およびガイドピン2に対してスライドヘッド3が相対的に後方へスライドを開始し、これにより、スペーサリング41を介して治具本体1の先端面で押されたOリング40は、スライドヘッド3の外周面から、当該外周面よりも小径のガイドピン2の先端部外周面側に移動する(図4D、図4E参照)。これは、継手本体50の挿入側端面50aにピン部材5が当接することで、ピン部材5とともにピン部材5が挿入されているスライドヘッド3の動きが拘束されるからである。換言すれば、治具本体1およびガイドピン2に対してスライドヘッド3が取り残されることで、スペーサリング41を介して治具本体1の先端面で押されたOリング40は、スライドヘッド3の外周面から、当該外周面よりも小径のガイドピン2の先端部外周面側に移動する。
Oリング40およびスペーサリング41は、継手本体50の奥の所定の位置まで圧入される(図4F、図4G参照)。
図示を省略するが、その後、シール部材圧入治具100は、継手本体50の中から引き抜かれる。これにより、継手本体50の中へのOリング40およびスペーサリング41の配置が完了する。
シール部材圧入治具100を用いたOリング40の圧入によると、まず、シール部材圧入開始位置部分PにOリング40が到達するまでは、Oリング40は、スライドヘッド3の第1平坦部3b(図3参照)に外挿された状態を維持する。そのため、Oリング40の中心と、シール部材圧入治具100の軸心とがほぼ一致し、Oリング40が下方にずれることがない。その結果、シール部材圧入開始位置部分Pに到達するまで、Oリング40の中心と、継手本体50の軸心とが、ほぼ一致した状態を維持することができる。
また、シール部材圧入開始位置部分PにOリング40が到達したときは、治具本体1およびガイドピン2に対してスライドヘッド3が相対的に後方へスライドを開始することで、換言すれば、移動し続ける治具本体1およびガイドピン2に対してスライドヘッド3が停止することで、当該シール部材圧入開始位置部分PをOリング40が通過し易くなる。その結果、シール部材圧入開始位置部分PをOリング40が通過する際に、Oリング40に大きな負荷が作用することが防止され、シール部材圧入開始位置部分PをOリング40が通過するときのOリング40の損傷が防止される。
ここで、本実施形態では、スライドヘッド3の先端部がテーパ形状とされている。これによると、シール部材圧入開始位置部分Pにおいて、Oリング40が徐々に径方向内側に導かれるので、Oリング40の損傷がより防止される。
その後、シール部材圧入開始位置部分PをOリング40が越えて、継手本体50の中にOリング40がさらに押し込まれていくときは、ガイドピン2の先端部がOリング40のガイド部となり、継手本体50の中でOリング40が倒れてしまうことはない。
(スライドヘッドの他の実施形態)
前記したスライドヘッド3に代えて、図5〜7に示すようなスライドヘッドとされてもよい。
図5は、スライドヘッドの第2実施形態を示すための図である。図5に示すスライドヘッド10は、先端側から順に、第1平坦部10a、テーパ部10b、第2平坦部10c、および第3平坦部10dを有する。このように、第2実施形態のスライドヘッド10の先端部は、テーパ部10bに加えて平坦部10aを有する。なお、第2平坦部10cには、Oリング40がセットされ、第3平坦部10dには、スペーサリング41がセットされる。第2平坦部10cの外径は、第3平坦部10dの外径よりも僅かに小さい。また、第3平坦部10dの外径と、治具本体1の本体部8の内径とは、ほぼ等しい。
図6は、スライドヘッドの第3実施形態を示すための図である。図6に示すスライドヘッド11は、先端側から順に、第1平坦部11a、第2平坦部11b、および第3平坦部11cを有する。第1平坦部11aは、第1実施形態のスライドヘッド3のテーパ部3aに代わる部分である。なお、第2平坦部11bには、Oリング40がセットされ、第3平坦部11cには、スペーサリング41がセットされる。第2平坦部11bの外径は、第3平坦部11cの外径よりも僅かに小さい。また、第3平坦部11cの外径と、治具本体1の本体部8の内径とは、ほぼ等しい。
図7は、スライドヘッドの第4実施形態を示すための図である。図7に示すスライドヘッド12は、先端側から順に、第1平坦部12a、および第2平坦部12bを有する。なお、第1平坦部12aには、Oリング40がセットされ、第2平坦部12bには、スペーサリング41がセットされる。第1平坦部12aの外径は、第2平坦部12bの外径よりも僅かに小さい。また、第2平坦部12bの外径と、治具本体1の本体部8の内径とは、ほぼ等しい。本実施形態のスライドヘッド12には、第1実施形態のスライドヘッド3のテーパ部3aに相当する部分が無い。
ここで、第1実施形態のスライドヘッド3、第2実施形態のスライドヘッド10、および第3実施形態のスライドヘッド11に共通するのは、先端部が先細りとされているということである。スライドヘッドの先端部が先細りとされていることで、シール部材圧入開始位置部分Pにおいて、Oリング40が径方向内側に導かれ易い。
(検討段階でのシール部材圧入治具)
ここで、図9に示すシール部材圧入治具32は、本発明が得られるまでの検討段階における圧入治具である。本発明者は、当初、図8に示す従来のシール部材圧入治具31の先端部31aの軸方向中途部に、Oリング40を逃がすための窪みを設けた。すなわち、図9に示す検討段階のシール部材圧入治具32は、その先端部32aの軸方向中途部に窪み33が設けられている。このシール部材圧入治具32によると、Oリング40を窪み33に逃して、Oリング40の損傷を防止することができる。しかしながら、窪み33の深さの設定がシビアであり、窪み33の深さを大きくすると、Oリング40が下方にずれやすくなり、これにより、Oリング40が損傷してしまった。一方、窪み33の深さを小さくすると、Oリング40の逃げ代が少なくなり、これにより、Oリング40が損傷してしまった。また、継手本体50の中へ押し込んだシール部材圧入治具32を、継手本体50の中から引き抜く際に、窪み33部分でOリング40を損傷させてしまうこともあった。
(変形例)
上記の実施形態は、次のように変更可能である。
前記した実施形態では、スライドヘッド3の側面に挿入されたピン部材5は、スライドヘッド3に固定されている。これに代えて、スライドヘッド3とピン部材5とが固定されていなくてもよい。
1:治具本体
2:ガイドピン
3:スライドヘッド
4:バネ(弾性部材)
5:ピン部材(スライド開始位置決め部材)
7a:長孔
8a:長孔
40:Oリング(シール部材)
50:継手本体
50a:挿入側端面
100:シール部材圧入治具
P:シール部材圧入開始位置部分

Claims (5)

  1. リング状のシール部材を継手本体の中に圧入するためのシール部材圧入治具であって、
    前記シール部材を先端面で押すことで前記シール部材を継手本体の中に押し込む、筒形状の治具本体と、
    前記治具本体に挿入され、前記治具本体と一体的に移動する、先端部が前記シール部材のガイド部となるガイドピンと、
    前記ガイドピンと前記治具本体との間に配置され、前記シール部材が外挿されるスライドヘッドと、
    前記治具本体の中に配置され、前記スライドヘッドを先端側へ向かって付勢する弾性部材と、
    前記スライドヘッドの側面から突出し、前記スライドヘッドを保持するとともに、前記治具本体および前記ガイドピンに対する前記スライドヘッドのスライド開始位置を決めるスライド開始位置決め部材と、
    を備え、
    当該シール部材圧入治具が、前記継手本体の中に押し込まれていくと、前記スライドヘッドの先端部が、前記継手本体の中のシール部材圧入開始位置部分に到達したときに、前記治具本体および前記ガイドピンに対して前記スライドヘッドが相対的に後方へスライドを開始し、これにより、前記スライドヘッドの外周面から、当該外周面よりも小径の前記ガイドピンの先端部外周面側に前記シール部材が移動することを特徴とする、シール部材圧入治具。
  2. 請求項1に記載のシール部材圧入治具において、
    前記スライドヘッドの先端部が先細りとされていることを特徴とする、シール部材圧入治具。
  3. 請求項2に記載のシール部材圧入治具において、
    前記スライドヘッドの先端部がテーパ形状とされていることを特徴とする、シール部材圧入治具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシール部材圧入治具において、
    前記スライド開始位置決め部材は、前記スライドヘッドの側面に挿入されたピン部材であり、
    前記治具本体および前記ガイドピンの側面に、それぞれ、前記ピン部材が摺動可能に挿入される長孔が設けられていることを特徴とする、シール部材圧入治具。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のシール部材圧入治具を用いた、リング状のシール部材を継手本体の中に圧入するシール部材圧入方法であって、
    前記スライドヘッドに前記シール部材が外挿された前記シール部材圧入治具を、前記継手本体の中に押し込んでいく際に、前記継手本体の挿入側端面に、前記スライド開始位置決め部材を当接させて、前記治具本体および前記ガイドピンに対して前記スライドヘッドを相対的に後方へスライドさせ、これにより、前記継手本体の中のシール部材圧入開始位置部分で、前記スライドヘッドの外周面から、当該外周面よりも小径の前記ガイドピンの先端部外周面側に前記シール部材を移動させつつ、前記シール部材を継手本体の中に圧入していくことを特徴とする、シール部材圧入方法。
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