JP3530408B2 - 空気圧アクチュエータのロッドパッキン構造 - Google Patents

空気圧アクチュエータのロッドパッキン構造

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JP3530408B2
JP3530408B2 JP36148598A JP36148598A JP3530408B2 JP 3530408 B2 JP3530408 B2 JP 3530408B2 JP 36148598 A JP36148598 A JP 36148598A JP 36148598 A JP36148598 A JP 36148598A JP 3530408 B2 JP3530408 B2 JP 3530408B2
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弘嗣 鈴木
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太陽鉄工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧シリンダ等
の空気圧アクチュエータにおいて、ピストンロッド等の
移動ロッドとこれを案内する本体側案内部との間をリッ
プパッキンにてシールするロッドパッキン構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図3と図4にそれぞれ示すような
パッキン構造が知られている。図3の構造は、2つのリ
ップ部1aを有するリップパッキン1がゴム部のみで構
成され、空気圧アクチュエータの本体側カバー2に、パ
ッキン溝3の外面を途中まで閉じる側壁4を形成してパ
ッキン溝3を袋状とし、パッキン溝3内のリップパッキ
ン1の側面を、この側壁4により受け止めるようにした
ものである。この場合、リップパッキン1は、2つのリ
ップ部1aが移動ロッド5に摺接してこれとの間をシー
ルし、またリップ部1aとは反対側の先端部1bがパッ
キン溝3に圧接してこれとの間をシールする。
【0003】図4の構造は、リップパッキン6のリップ
部6a側とは反対側の外周面6bを平らにして、その全
面とリップ部6aの根元部分までの角部6bとを覆うよ
うに、断面逆L形の金属リング7をリップパッキン6に
付設し、この金属リング7を、図4に示したような側壁
が無いパッキン溝8の内周面に当接させて、パッキン溝
8内のリップパッキン6の側面を、この金属リング7に
より受け止めるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3の構造で
は、パッキン溝3を袋状にするために、いわゆる抜き型
でパッキン溝を成形できない、ダイカスト成形すると巣
が出やすい、リップパッキン1の組み込みが面倒であ
る、パッキン溝3の表面荒さ精度が落ちる、パッキン溝
3の内径測定がしずらい等の問題がある。
【0005】また、図4の構造では、パッキン溝8との
間のシールは、金属リング7のみで行うため、その信頼
性が低く、中程度のシール性を要求されるところでの使
用も困難であるため、多少漏れても支障のないクッショ
ン機能付きロッド用や、漏れても構わないダストワイパ
ー用途などにしか使用されていない。また、リップパッ
キン6をパッキン溝8から取り外すとき、金属リング7
にてパッキン溝8が傷つきやすく、シール性を要求され
るところでは再使用できなくなる問題もあった。
【0006】本発明の目的は、従来のこのような問題点
を解決し、パッキン溝との間のシール性が高く、パッキ
ン溝の作成が容易で、表面荒さ精度を容易に高くするこ
とができるとともに、パッキン溝の内径測定も容易であ
り、またリップパッキンの組み込み・取り外しも簡単な
ロッドパッキン構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、図1に示す
実施例及び図2に示す実施例のように、リップパッキン
12のリップ部12a・12bとは反対の片側に、凸部
12cを径方向外側へ向けて反り上がるように突出形成
し、この凸部12cの根元付近から片方のリップ部12
aの根元部分にわたる角部12dの外面を断面L形に形
成し、この外面に、断面L形の金属リング13を凸部1
2cより離して付設して、金属リング13の後面から凸
部12cの先端までの幅員W2をパッキン溝11の幅員
W1よりも小さくするとともに、凸部12cとは反対側
の片方のリップ部12aを金属リング13の後面よりも
後方へ突出させ、凸部12cをパッキン溝11の側面1
1cから離してパッキン溝11の天井面11aに圧接さ
せるとともに、金属リング13の外周面をパッキン溝1
1の天井面11aに当接させて、この天井面11aとこ
れに圧接する凸部12cと金属リング13の先端面との
間に、これらで囲まれた空隙15を形成する。
【0008】このような構造によると、リップ部とは反
対側の凸部がパッキン溝の天井面に圧接するので、パッ
キン溝との間のシールが、リップパッキンの一部(凸
部)で行われることになり、シール性が高い。また、金
属リングは、その一部分のみがパッキン溝の天井面に当
接するので、リップパッキンの組み込み及び取り外しが
容易である。リップパッキンの凸部は、パッキン溝の側
面から離れているとともに金属リングからも離れてお
り、しかもリップパッキンの凸部と金属リングとパッキ
ン溝の天井面との間に空隙が形成されるので、この凸部
の弾性を金属リングが有っても充分に発揮できるため、
パッキン溝に対するシール性が良くなる。
【0009】パッキン溝11の天井面11aに、図2に
示す実施例のように、金属リング13の外周面が当接す
る凹部11bを形成すると、リップパッキンをパッキン
溝内に安定して設置できる。また、パッキンの取り外し
時にシール面を傷めにくい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明の第1実施例を示す。同図に
おいて、空気圧アクチュエータの本体側カバー10に
は、図4に示した従来例と同様のパッキン溝11が形成
されている。リップパッキン12はゴム等で一体成形さ
れ、従来と同様に2つのリップ部12aを形成している
とともに、リップ部12a・12bとは反対の片側に、
凸部12cを径方向外側へ向けて反り上がるように突出
形成し、この凸部12cの根元付近から片方のリップ部
12aの根元部分にわたる角部12dの外面を断面L形
に形成している。そして、この外面に、断面L形の金属
リング13を凸部12cより離して付設して、金属リン
グ13の後面から凸部12cの先端までの幅員W2をパ
ッキン溝11の幅員W1よりも小さくするとともに、凸
部12cとは反対側の片方のリップ部12aを金属リン
グ13の後面よりも後方へ突出させている。
【0012】この第1実施例では、リップパッキン12
は、金属リング13の後面がパッキン溝11の開口面、
つまり本体側カバー10の内側面10aに一致するとこ
ろまで、パッキン溝11に圧入され、リップパッキン1
2の2つのリップ部12a・12bが移動ロッド14に
摺接してこれとの間をシールし、またリップ部12a・
12bとは反対側の凸部12cの外周面が、パッキン溝
11の天井面11aに圧接してこれとの間をシールする
とともに、金属リング13の外周面がパッキン溝11の
天井面11aに当接し、リップパッキン12の凸部12
cと金属リング13とパッキン溝11の天井面11aと
の間に、これらで囲まれた空隙15が形成される。リッ
プパッキン12は、パッキン溝11の内面に対して凸部
12cの弾性を充分に及ぼすことができるように、凸部
12cの外周面のみがパッキン溝11の天井面11aに
圧接し、凸部12cの先端面はパッキン溝11の側面1
1cからは離れている。
【0013】図2の第2実施例は、図1の第1実施例の
構成に加え、パッキン溝11の天井面11aに、金属リ
ング13の外周面が当接する凹部11bを形成したもの
である。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、リップパッキンのリッ
プ部とは反対側の凸部がパッキン溝の天井面に圧接する
ので、パッキン溝との間のシールが、リップパッキンの
一部(凸部)で行われることになり、シール性が高い。
また、金属リングは、その一部分のみがパッキン溝の天
井面に当接するので、リップパッキンの組み込み及び取
り外しが容易である。更に、パッキン溝は、抜き型(ダ
イカストやプレス等)で簡単に作成でき、表面荒さ精度
を容易に高くすることができるとともに、パッキン溝の
内径測定も容易である。リップパッキンの凸部は、パッ
キン溝の側面から離れているとともに金属リングからも
離れており、しかもリップパッキンの凸部と金属リング
とパッキン溝の天井面との間に空隙が形成されるので、
該凸部の弾性をパッキン溝に対してリップ部とは反対側
で充分に発揮でき、パッキン溝に対するシール性が良く
なる。
【0015】請求項2の発明のように、パッキン溝の天
井面に、金属リングの外周面が当接する凹部を形成する
と、リップパッキンをパッキン溝内に安定して設置でき
る。また、パッキンの取り外し時にシール面を傷めにく
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】別の従来例の断面図である。
【符号の説明】
10 本体側カバー 10a 内側面 11 パッキン溝 11a パッキン溝の天井面 11b パッキン溝の凹部 11c パッキン溝の側面 12 リップパッキン 12a・12b リップパッキンのリップ部 12c リップパッキンの凸部 12d リップパッキンの角部 13 金属リング 14 移動ロッド 15 空隙

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つのリップ部(12a・12b)を有す
    るリップパッキン(12)を本体側のパッキン溝(1
    1)に収容し、その2つのリップ部(12a・12b)
    を移動ロッド(14)の周面に摺接させる空気圧アクチ
    ュエータのロッドパッキン構造において、前記リップパ
    ッキン(12)のリップ部(12a・12b)とは反対
    の片側に、凸部(12c)を径方向外側へ向けて反り上
    がるように突出形成し、この凸部(12c)の根元付近
    から片方のリップ部(12a)の根元部分にわたる角部
    (12d)の外面を断面L形に形成し、この外面に、断
    面L形の金属リング(13)を前記凸部(12c)より
    離して付設して、金属リング(13)の後面から凸部
    (12c)の先端までの幅員W2を前記パッキン溝(1
    1)の幅員W1よりも小さくするとともに、凸部(12
    c)とは反対側の片方のリップ部(12a)を金属リン
    グ(13)の後面よりも後方へ突出させ、凸部(12
    c)をパッキン溝(11)の側面(11c)から離して
    パッキン溝(11)の天井面(11a)に圧接させると
    ともに、金属リング(13)の外周面をパッキン溝(1
    1)の天井面(11a)に当接させて、この天井面(1
    1a)とこれに圧接する凸部(12c)と金属リング
    (13)の先端面との間に、これらで囲まれた空隙(1
    5)を形成したことを特徴とする、空気圧アクチュエー
    タのロッドパッキン構造。
  2. 【請求項2】パッキン溝(11)の天井面(11a)
    に、金属リング(13)の外周面が当接する凹部(11
    b)を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の空
    気圧アクチュエータのロッドパッキン構造。
JP36148598A 1998-12-18 1998-12-18 空気圧アクチュエータのロッドパッキン構造 Expired - Lifetime JP3530408B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103671930A (zh) * 2013-12-12 2014-03-26 南车二七车辆有限公司 一种异形截面气动密封圈

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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