JP2001323558A - 建築用接合金物及び接合金物の製造方法 - Google Patents

建築用接合金物及び接合金物の製造方法

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JP2001323558A JP2000139932A JP2000139932A JP2001323558A JP 2001323558 A JP2001323558 A JP 2001323558A JP 2000139932 A JP2000139932 A JP 2000139932A JP 2000139932 A JP2000139932 A JP 2000139932A JP 2001323558 A JP2001323558 A JP 2001323558A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接合する部材の嵌合穴へ接合金物を嵌挿し易
く、初期のずれやゆるみの発生を防止する。製造方法に
よれば、メッキ材料を使用して加工でき、後防錆処理を
省略し、工程の簡略化し、安価に接合金物を製造する。 【解決手段】スリット5を有する筒状基材1は、接合面
に対応して刻印により接合線2が形成されている。接合
線2を挟んで、両側3、4に1対のピン挿入孔6を直径
対称に形成する。筒状基体1の両端縁3a、4aに、先
端11が軸側に傾斜した突片10が等間隔に連設され、
嵌挿誘導部9を形成し、接合金物12を構成する。接合
金物12の他側4を土台15の嵌合穴17に嵌挿し、ド
リフトピン30で固定する。柱20の嵌合穴23に、接
合金物12の一側3を嵌挿し、ドリフトピン30を打
ち、土台15と柱20とを接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木造建造物にお
いて、柱と土台等を接合する際に使用する建築用の接合
金物及び接合金物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木造構造物で、土台と柱の接合する際に
は、一方にほぞ、他方にほぞ穴を設けほぞ穴にほぞを嵌
合して両部材を接合していた。この場合、ほぞ加工が煩
雑であり、また強度的に十分ではないため、土台と柱の
接合部に、嵌合穴を穿設し、嵌合穴内に共通の接合金物
を嵌挿して接合していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術の場
合、接合金物は嵌合穴に嵌挿されるため嵌合穴とに間隙
がなく、挿入初めで開口縁に入り難く、作業効率が悪い
問題点があった。
【0004】また、接合金物をパイプ状の形状とする場
合には、パイプに穴明け加工して製造していたため、製
造が容易でなく、また寸法精度が悪くなる問題点があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明では、筒
状基体に軸方向のスリットを形成し、あるいは先端に嵌
挿誘導部を形成したので、または板体を屈曲加工して接
合金物を製造したので前記問題点を解決した。
【0006】即ちこの発明は、接合面に嵌合穴を形成し
た2つの木製部材を、該嵌合穴内に共通する接合部材を
嵌挿して両木製部材を接合する際に用いる接合金物であ
って、嵌合穴に嵌挿できる筒状基体の軸方向で一側及び
/又は他側に、前記軸を通りかつ軸と直交する方向にピ
ン挿入穴を少なくとも1対つづつ穿設し、前記筒状基体
の軸方向の一方の端部又は両方の端部に、細径とした嵌
挿誘導部を形成したことを特徴とする建築用の接合金物
である。ここで、筒状基体の軸方向全長に亘りスリット
を形成することが望ましい。
【0007】また、接合面に嵌合穴を形成した2つの木
製部材を、該嵌合穴内に共通する接合部材を嵌挿して両
木製部材を接合する際に用いる接合金物であって、嵌合
穴に嵌挿できる筒状基体の軸方向で一側及び/又は他側
に、前記軸を通りかつ軸と直交する方向にピン挿入穴を
少なくとも1対づつ穿設し、前記筒状基体の軸方向全長
に亘りスリットを形成したことを特徴とする建築用の接
合金物である。
【0008】前記における嵌挿誘導部は、筒状基体の両
端に所定間隔を開けて突片を連設し、該突片の先端が、
前記筒状基体の軸に近付くように傾斜して形成した建築
用の接合金物である。
【0009】また、製造方法の発明は、 (1) 長方形状の板材からなる基体で、対向する一縁及び
対向する他縁に、所定間隔を開けて突片を連設し、前記
基体の一縁側及び他面側に、夫々ピン挿通用の貫通孔を
穿設して、一体の接合金物用基材を構成する。 (2) 前記金物用基材の前記一縁及び他縁に隣接する両側
縁部を屈曲する。 (3) 形成予定の円筒状に沿った半円状断面の凹部を有す
る上型、下型間に、側縁が凹部に位置するように前記接
合金物用基材を配置する。 (4) 上記上型及び下型を近付け、凹部の表面に沿って、
金物用基材を円筒状に屈曲し、両側縁を当接し、あるい
は所定スリットを形成するように近付けて成形する。以
上の工程により、接合用金物を製造することを特徴とす
る接合用金物の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】軸方向のスリット5が形成された
筒状基材1は、中央に、接合面に対応して刻印して接合
線2が形成されている(図1、2)。前記接合線2を挟
んで、一側3、他側4に夫々、1対のピン挿入孔6、6
を直径対称な位置に形成する。前記筒状基体1の一側3
の端縁3a、他側4の側縁4aに、夫々3つの突片1
0、10が等間隔に連設されて、先端11が軸に近付く
ように傾斜し、嵌挿誘導部9を形成する。以上のように
して、接合金物12を構成する(図1〜図3)
【0011】
【実施例1】図1〜4に基づきこの発明の実施例を説明
する。
【0012】<1>実施例 筒状基材1は、軸方向で全長に亘るスリット5が形成さ
れている(図2、3)。また、筒状基材1の中央に軸に
直交するように、接合面に位置する部分を接合線2とす
る(図1、2)。前記接合線2は、筒状基材1の外面に
刻印して形成する。前記接合線2を挟んで、一側3に1
対のピン挿入孔6、6を直径対称な位置に形成する。ま
た、筒状基材1の外径D=27.5mmの場合、前記ス
リット5の幅は、1.5mm程度で形成されている。
【0013】同様に、接合線2を挟んだ他側4にも1対
のピン挿入孔6、6を形成する。前記各ピン挿入孔6の
縁7は、テーパー処理され、外側の縁に向かって径が拡
大するように広げて形成され、ピン30が挿入しやすい
ようになっている。
【0014】前記一側3のピン挿入孔6と接合線2との
距離と、他側4のピン挿入孔6と接合線2との距離と
は、いずれもL2 で同一に形成されている(図3)。
【0015】また、前記筒状基体1の一側3の端縁3a
に、3つの突片10、10が等間隔に連設されている
(図2)。前記突片10、10は先端11が軸に近付く
ように傾斜して形成し、嵌挿誘導部9を形成する。同様
に、他側4の側縁4aにも傾斜した突片10、10が連
設され、嵌挿誘導部9を形成する。
【0016】以上のようにして、接合金物12を構成す
る(図1〜図3)。
【0017】前記において、接合金物12は、実施例2
のように板材から加工すれば、製造効率を高められるの
で望ましいが、他の製造方法で、製造することもでき
る。例えば、パイプ状の基体の両側を切り欠きし、突片
10、10を形成し、軸方向に切断してスリット5を形
成することもできる(図示していない)。
【0018】<2>次に、前記接合金物12を土台1
5、柱20及び梁25との接合に使用する場合について
説明する。
【0019】(1)接合に使用する土台15は、柱20
の接合位置に対応して、上面(接合面)16から接合金
物12を挿入する嵌合穴17が穿設されていると共に、
ピン挿入孔6、6の位置に合わせて、土台15の表面か
ら嵌合穴17に向けて横貫通孔18が穿設されている
(図4(a))。また、土台15は基礎14上にアンカ
ーボルト等(図示していない)により固定されている。
【0020】また、土台15と接合する柱20は、下面
(接合面)22、上面(接合面)21に接合穴23、2
3が夫々穿設されていると共に、ピン挿入孔6、6の位
置に合わせて、柱20側面から嵌合穴23に向けて横貫
通孔24、24が穿設されている(図4(b))。
【0021】前記において、土台15の上面16から横
貫通孔18までの距離L3 及び柱20の下面22から横
貫通孔24までの距離L3 で形成され、L3 はL2 より
若干長く形成されてる(図3)。例えば、L2 =60m
mの場合、L3 =61mmで形成する。これにより、挿
入したドリフトピン30がピン挿入孔6に挿入された場
合、良く締まって接合できる。他の横貫通孔でも同様に
形成されている。
【0022】また、柱20と接合する梁25は、同様
に、柱接合位置に対応して、下面(接合面)26、に嵌
合穴27、27が穿設されていると共に、ピン挿入孔
6、6の位置に合わせて、梁25側面から嵌合穴27に
向けて横貫通孔28が穿設されている(図4(b))。
【0023】前記各嵌合穴17、23、27の穴径は、
接合金物12の外径Dに対して、同一又は若干大きな径
(例えば、D=27.5mmの場合、28mm程度)で
穿設されている。土台15の嵌合穴17は、他側(下
面)に突き抜ける形状、あるいは突き抜けずに土台15
内に留まる形状、のいずれでも可能である。また、梁2
5の嵌合穴27の形状も同様である。
【0024】(2)土台15の上方から、嵌合穴23、
23内に、接合金物12の他側4を夫々嵌挿し、接合線
2が土台15の上面16(接合面)と一致するように取
付ける。この状態で、土台15の横貫通孔18と、接合
金物12のピン挿入孔6とが連通している。
【0025】この際、接合金物12の先端に、突片1
0、10からなる嵌挿誘導部9が形成され、また、スリ
ット5が形成されているので、、嵌挿開始時に両方の軸
が多少ずれていても、接合金物12の先端を嵌合穴内に
導くことができるので、取付作業が容易である。
【0026】(3)続いて、土台15の横貫通孔18か
ら接合金物12のピン挿入孔6、6に向けて、ドリフト
ピン30、30を打ち込み、接合金物12を固定する
(図1(a)、図2)。
【0027】(4)次に、土台15上に接合金物12、
12の一側3が突出しており、その上方から柱20、2
0を下降し、柱20の嵌合穴23に接合金物12の一側
3を嵌挿する。柱20の下面22が土台15と当接した
状態で、柱20の横貫通孔24と接合金物12のピン挿
入孔6とが連通する。続いて、柱20の横貫通孔24か
ら接合金物12のピン挿入孔6に向けて、ドリフトピン
30を打ち込み、接合金物12を固定する(図2、図
3)。
【0028】(5)次に、柱20の上面21の嵌合穴2
3、23に、接合金物12の他側4を挿入して、同様に
柱20の横貫通孔24からドリフトピン30を打ち込
み、接合金物12を固定する。
【0029】(6)続いて、柱20の上方から梁25を
下降して、梁25の嵌合穴27に、柱から突出した接合
金物12の一側3を嵌挿し、梁の横貫通孔からドリフト
ピン30を打ち込み、接合金物12と梁25とを固定す
る。以上で、土台15、柱20及び梁25の接合が完了
する。
【0030】(7)また、前記において、1つの横架材
(梁等)に上下に嵌合穴27を貫通させ、1つの嵌合穴
の上側、下側に嵌挿した接合金物12、12を使用し
て、横架材の上面と下面に夫々柱を接合することもでき
る(図示していない)。この場合には、接合金物の長さ
に対応した高さ(せい)の横架材を使用する。
【0031】<3>他の実施例前記実施例において、接
合線2は、嵌合穴17(23、27)内に接合金物12
を嵌挿する際に、接合線2と接合面とを一致させること
により、容易にピン挿入孔6と横貫通孔18(24、2
8)とが連通できるように形成したものである。従っ
て、接合線2を刻印で形成したが、外面に線を描き接合
線とすることもできる。
【0032】また、前記実施例において、スリット5を
設ければ、乾燥等により嵌合穴の形状が変化した場合で
あっても接合金物12は、常には嵌合穴壁と弾性当接す
るので望ましいが、先端誘導部9を形成した場合には、
スリット5を省略して、円筒形の筒状基体1とすること
もできる(図7(c))。
【0033】また、前記実施例において、嵌挿誘導部9
は、3枚の突片10から形成したが、2枚あるいは4枚
以上の突片10から形成することもできる(図示してい
ない)。また、嵌挿誘導部9は、突片10に限らず、筒
状基材1の先端部1aを細く絞り加工して形成すること
もでき(図10(b))、また、両側3、4の端縁3
a、4aの外側3b、4bをテーパー状に削って形成す
ることもできる(図10(a))。
【0034】また、前記実施例において、一方の先端誘
導部9(例えば端縁4a側)を省略することもできる
(図12、13)。
【0035】例えば、筒状基体1の端縁4a側の突片1
0、10を省略し、代わって筒状基体1の端縁4aにリ
ング状のつば(座金)45を一体に固着し、更に筒状基
体1の他側4(つば45側)のピン挿入孔6も省略し
て、接合金物12を形成する(図12)。この実施例
は、とりわけドリフトピン30が使用できない場合(例
えば平面十字状に土台15が組まれた交差部分に嵌合穴
17を穿設して、柱20を接合する場合)に、有効な接
合金物である。
【0036】また、このようなドリフトピンが使用でき
ない場合、つば45を筒状基体1の端縁4aではなく、
接合線2に沿ってつば45固着して接合金物12を形成
することもできる(図13)。この場合には、つば45
に形成した透孔からビス46、46を打ち、接合金物1
2を土台15に固定する。
【0037】また、前記実施例において、スリット5を
形成した場合には、先端誘導部9は省略することもでき
る(図示していない)。
【0038】
【実施例2】次に、図5、6に基づき、接合金物12の
製造方法について説明する。
【0039】(1) 製造予定の接合金物12の外径D
に対応した幅D0 で、長さL0 の長方形状の基体35の
両端縁3a、4aに、長さL2 の突片10、10を等間
隔で、一体に連設してある。また、基体35(長さL0
)を2分するように区分けする位置に、接合線2を形
成し、該接合線を挟んだ両側に、1対のピン挿入孔6、
6を夫々形成する。前記ピン挿入孔6は、接合金物12
を完成させた際に、直径対称となるような位置に配置さ
れている。
【0040】以上のような形状となるように板材を、長
さL(L=L0 +2L1 )毎に、プレスによる打ち抜き
で、1工程で形成し、接合金物基板38とする(図
5)。
【0041】(2)続いて、接合金物基板38の両側縁
部36、37を、若干(外径Dより大きな曲率半径で)
屈曲する。次に、外径Dに対応した断面半径形状の凹部
41、42を有する上下型40、42間に、両側縁部3
7、38が位置するように、前記接合金物基板38を配
置する(図6(b))。
【0042】(3)続いて、上型40を下降させると、
接合金物基板38は、凹部41、43に沿って屈曲側に
丸まり(図6(c))、上下型40、42を閉じれば、
接合金物基板38は所定外径Dの筒状(スリット付き)
に形成され(図6(d))、上下型40、42を開いて
筒状となった接合金物基板38を取り出す(図6
(e))。
【0043】(4)取り出した、筒状となった接合金物
基板38の突片10、10を先端11、11が近付くよ
うに、先細となるように屈曲して嵌挿誘導部9を形成し
て、接合金物12を構成する(図1〜3)。
【0044】
【実施例3】図7〜9に基づきこの発明の他の実施例を
説明する。
【0045】筒状基材1は、軸方向で全長に亘るスリッ
ト5が形成されている。また、筒状基材1の中央部に軸
に直交するように、接合面に位置する部分を接合線2と
する。前記接合線2を挟んで、一側3に1対のピン挿入
孔6、6を直径対称な位置に形成する。また、ピン挿入
孔6、6は、一側3に2対形成する。筒状基材1の外径
D=27mmの場合、前記スリット5の幅は、3〜3.
5mmで形成されている。
【0046】同様に、接合線2を挟んだ他側4にも2対
のピン挿入孔6、6を形成する。
【0047】前記ピン挿入孔6の縁7は、テーパー処理
され、外側の縁に向かって径が拡大するように広げて形
成され、ピン30が挿入しやすいようになっている。
【0048】また、前記筒状基体1の一側3の端縁3a
に、3つの突片10、10が等間隔に連設されている。
前記突片10、10は先端11が軸に近付くように傾斜
して形成し、嵌挿誘導部を形成する。
【0049】同様に、他側4の側縁4aにも傾斜した突
片10、10が連設され、嵌挿誘導部9を形成する。
【0050】以上のようにして、接合金物12を構成す
る(図7(a)(b)、図8)。この接合金物12の使
用は、前記実施例1と同様である。
【0051】前記実施例において、接合線2に対応する
位置に、突起32を形成することもできる(図9(a)
(b))。突起32は、接合金物12の外面に横方向に
突起32を溶接し(図9(a))、あるいは、切り起こ
して横方向の突起を形成し、更に先端部33を下方に向
けて屈曲することもできる(図9(b))。また、接合
線2に対応する位置に、つば45を形成することもでき
る(図13)。
【0052】また、前記実施例において、スリット5を
設ければ、乾燥等により嵌合穴の形状が変化した場合で
あっても接合金物12は、常には嵌合穴壁と弾性当接す
るので望ましいが、先端誘導部9を形成した場合には、
スリット5を省略して、円筒形の筒状基体1とすること
もできる(図7(c))。
【0053】また、前記実施例において、嵌挿誘導部9
は、実施例1と同様に、2枚あるいは4枚以上の突片1
0から形成することもできる(図示していない)。ま
た、嵌挿誘導部9は、突片10に限らず、筒状基材1の
先端部1aを細く絞り加工して形成することもでき(図
10(b))、また、両側3、4の端縁3a、4aの外
側3b、4bをテーパー状に削って形成することもでき
る(図10(a))。
【0054】また、前記実施例において、スリット5を
形成した場合には、先端誘導部9は省略することもでき
る(図示していない)。
【0055】前記実施例3の接合金物12は、実施例2
と同様の製造方法で製造する。この場合の接合金物基板
38を図11に示す。ここで、接合線2に対応して突起
32を形成する場合には(図9(a))、上下型40、
41で成型した後に、突起32に相当する部材を溶接し
て突設する(図示していない)。また、切り起こしで突
起32を形成する場合には(図9(b))、接合金物基
板38に予め切り起こし線39を形成しておくか(図1
1)又は上下型40、42で成型した後に、切り起こし
線39を形成して、切り起こす(図示していない)。
【0056】
【発明の効果】この発明の接合金物では、筒状基体の軸
方向両端に細径となる嵌挿誘導部を形成したので、接合
する部材の嵌合穴へ接合金物を嵌挿し易く、接合作業の
効率を高めることができる効果がある。
【0057】また、スリット5を設けたので、初期のず
れや、接合した木製部材の乾燥等により嵌合穴の形状が
変化した場合であっても接合金物12は、常に嵌合穴壁
と弾性当接し、ゆるみの発生を防止して、ピンによる接
合性能を維持できる効果がある。
【0058】また、この発明の製造方法によれば板材か
ら製造するので、メッキが施された材料を使用でき、製
造完了後の別途の防錆処理を省略できる。また、平板の
状態でプレスでピン挿入孔を形成でき、パイプ状の材料
に穴明け加工する場合より正確でかつ容易に、ピン挿入
孔を形成できる。従って、この発明の製造方法によれ
ば、製造工程を簡略化し、安価にこの発明の接合金物を
製造することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく右側面図である。
【図4】(a)(b)(c)は、接合金物を使用した部
材の接合を説明する概略した正面図である。
【図5】実施例1の接合金物の製造に使用する接合金物
基板の正面図である。
【図6】(a)乃至(e)は、接合金物の製造工程を説
明する概略した縦断面図である。
【図7】(a)は実施例2の接合金物の正面図、(b)
は同じく平面図、(c)は同じく他の実施例の平面図で
ある。
【図8】図7(a)のA−A線における一部を省略した
断面図である。
【図9】(a)(b)は、他の実施例の一部縦断面図で
ある。
【図10】(a)(b)は、他の先端誘導部の他の実施
例の一部縦断面図である。
【図11】実施例2の接合金物の製造に使用する接合金
物基板の正面図である。
【図12】この発明の接合金物の他の実施例の正面図で
ある。
【図13】この発明の接合金物の他の実施例の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 筒状基材 2 接合縁 3 一側 3a 一側端縁 4 他側 4a 他側端縁 5 スリット 6 ピン挿入孔 9 嵌挿誘導部 10 突片 11 突片の先端 12 接合金物 14 基礎 15 土台 17 土台の嵌合穴 18 土台の横貫通孔 20 柱 23 柱の嵌合穴 24 柱の横貫通孔 25 梁 27 梁の嵌合穴 28 梁の横貫通孔 30 ドリフトピン 35 基体 38 接合金物基板 40 上型 41 凹部 42 下型 43 凹部 45 つば
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AA03 AA13 AA18 AB12 AC23 AG03 AG04 AG12 AG13 BB01 BB08 BB19 BB22 BB25 BB28 BB29 BB32 BC01 BD01 BE07 BE08 BF01 CA01 CA14 CA76 CA79 EA14 EA16 EA32 3J024 AA47 BB03 CA13 CA14 3J037 AA07 BA01 BB03 HA09 HA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合面に嵌合穴を形成した2つの木製部
    材を、該嵌合穴内に共通する接合部材を嵌挿して両木製
    部材を接合する際に用いる接合金物であって、 嵌合穴に嵌挿できる筒状基体の軸方向で一側及び/又は
    他側に、前記軸を通りかつ軸と直交する方向にピン挿入
    穴を少なくとも1対つづつ穿設し、前記筒状基体の軸方
    向の一方の端部又は両方の端部に、細径とした嵌挿誘導
    部を形成したことを特徴とする建築用の接合金物。
  2. 【請求項2】 筒状基体の軸方向全長に亘りスリットを
    形成した建築用接合金物。
  3. 【請求項3】 接合面に嵌合穴を形成した2つの木製部
    材を、該嵌合穴内に共通する接合部材を嵌挿して両木製
    部材を接合する際に用いる接合金物であって、 嵌合穴に嵌挿できる筒状基体の軸方向で一側及び/又は
    他側に、前記軸を通りかつ軸と直交する方向にピン挿入
    穴を少なくとも1対づつ穿設し、前記筒状基体の軸方向
    全長に亘りスリットを形成したことを特徴とする建築用
    の接合金物。
  4. 【請求項4】 嵌挿誘導部は、筒状基体の両端に所定間
    隔を開けて突片を連設し、該突片の先端が、前記筒状基
    体の軸に近付くように傾斜して形成した請求項1記載の
    建築用の接合金物。
  5. 【請求項5】(1) 長方形状の板材からなる基体で、対向
    する一縁及び対向する他縁に、所定間隔を開けて突片を
    連設し、前記基体の一縁側及び他面側に、夫々ピン挿通
    用の貫通孔を穿設して、一体の接合金物用基材を構成す
    る。 (2) 前記金物用基材の前記一縁及び他縁に隣接する両側
    縁部を屈曲する。 (3) 形成予定の円筒状に沿った半円状断面の凹部を有す
    る上型、下型間に、側縁が凹部に位置するように前記接
    合金物用基材を配置する。 (4) 上記上型及び下型を近付け、凹部の表面に沿って、
    金物用基材を円筒状に屈曲し、両側縁を当接し、あるい
    は所定スリットを形成するように近付けて成形する。 以上の工程により、接合用金物を製造することを特徴と
    する接合用金物の製造方法。
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