JP2018025086A - 建築用金物および建築用金物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この際、凹部内にパイプ状の金物を挿入する際に、凹部の穴壁にパイプ状の金物の先端が当たらないように、パイプ状の金物の先端を縮径して細径に形成していた(特許文献1〜3)。
また、特許文献3では、加工は容易で、第1部材、第2部材の接合も確実にできたが、金物が斜めに凹部(ほぞ穴)に入った場合に、突片の側面が凹部の側壁に当たる場合もあった。
(1) 筒状本体で、前記第1部材側に、前記筒状本体の軸芯と直交する一組の第1ピン孔を形成し、前記第2部材側に、前記軸芯と直交する一組の第2ピン孔を形成する。
(2) 前記筒状本体で、軸芯方向の一開口端にドーム状先端部を形成し、
(3) 前記ドーム状先端部は、前記筒状本体の前記軸芯から放射状に複数に分割して形成した。
(1) 筒状本体で、前記第1部材側に、前記筒状本体の軸芯と直交する一組の第1ピン孔を形成し、前記第2部材側に、前記軸芯と直交する一組の第2ピン孔を形成する。
(2) 前記筒状本体は、平板を屈曲してパイプ状に形成した。
(3) 前記筒状本体で、軸芯方向の一開口端にドーム状先端部を形成し、
(4) 前記ドーム状先端部は、前記筒状本体の軸芯から放射状に複数に分割して形成した。
(1) ドーム状先端部は、筒状本体の軸芯付近に小開口を形成して、前記小開口の周辺部を内側に向けて屈曲させた。
(1) ドーム状先端部は、前記筒状本体の軸芯から放射状に複数に分割して、複数の先端突片から形成した。
(2) 前記先端突片で、隣接する先端突片で、対応する縁の一方で内面側をテーパー縁を形成した。
(3) 前記筒状本体の軸芯方向で、一開口端に対向する他開口端を前記軸芯に向けて屈曲した。
(1) ドーム状先端部を形成した一側のピン孔を、二組のピン孔とし、各組のピン孔は、筒状本体の軸芯方向で同一位置に、互いに直交して形成した。
(2) 他側のピン孔を、少なくとの二組のピン孔として、各組のピン孔が、筒状本体の軸芯方向で異なる位置に、互いに直交して形成した。
(3) 前記他側のいずれかの組のピン孔は、前記一側のピン孔のいずれかの組のピン孔と平行に形成した。
(1) 製造用平板を丸めて、あるいはパイプ状材料から、円筒状の筒状本体を形成する。前記筒状本体は、少なくとも一開口縁に、多数の略二等辺三角形の先端突片を底辺相当位置で隙間無く突設して形成する。
(2) 前記筒状本体の先端突片側を、部分球状の凹部金型に押圧して、隣接する先端突片の対応する縁を略密着させると共に、前記筒状本体の軸芯に対して外側に凸に形成して、ドーム状先端部を形成する。
(1) 対応する2つの当接辺と、これに直交する対応する一端辺と他端辺とを有する矩形の平板本体の前記一端辺に、複数の略三角形の先端突片の底辺を連設して、製造用平板を構成する。
(2) 前記製造用平板で、隣接する先端突片の底辺付近で隙間無く配置させる。
(3) 前記製造用平板の前記当接辺の周囲を当接辺に沿って丸めて、続いて、前記当接辺に平行な平板本体部分を丸めて、続いて、前記平板本体を円筒状に形成して筒状本体を形成する。
(4) 次ぎに、前記製造用平板の先端突片側を、部分球状の凹部金型に押圧して、隣接する先端突片の対応する縁を略密着させると共に、前記筒状本体の軸芯に対して外側に凸に形成して、ドーム状先端部を形成する。
また、筒状本体を、平板本体を丸めて屈曲して形成した場合には、ドーム状先端部は分割されているので、筒状本体の当接辺を開こうとする外力に対して抵抗できる。
平板本体1の一端辺3に、二等辺三角形状の3つの先端突片10、10、10および3つの先端突片10、10、10の両側に半割した先端半割突片10A、10Aをそれぞれ連設する。先端突片10は、二等辺三角形の底辺が平板本体1の一端辺3に連設され、他の同一長さの二辺11、11が外側に向けて膨出して(外に向けて凸)形成されている(図3(a))。
また、先端半割突片10Aは、先端突片10を縦に略半割してあるので、底辺の長さは先端突片10の略2分の1となっている。先端半割突片10Aは斜辺に相当する辺11Aおよび垂直辺に相当する辺11Aaも外側に向けて膨出して(外に向けて凸)形成されている。
また、先端半割突片10A、10Aの端はそれぞれ当接辺2に至っており(図3(a))、先端半割突片10Aの辺11Aaはやや斜めに形成され、当接辺2から連続して滑らかに、当接辺2、2が近づく方向(当接辺2、2の間隔が狭まる)に屈曲して辺11Aaに至っている(図3(a))。
また、先端突片10および先端半割突片10Aは一端辺3で(先端突片10の二等辺三角形の底辺で)隙間無く連続して配置されている。ここで、隙間無くとは、一端辺3が円形となるように屈曲加工し、かつ各先端突片10、10を内側(図3(a)で奥行き側)に向けて屈曲加工するが、この加工の際に隣接する二等辺三角形の底辺の両端部付近の内側で、材料の盛り上がりを生じるが、このような材料の盛り上がりを無くす程度のわずかな隙間は形成してある(図3(a))。
また、平板本体1の他側4aで、他端辺4寄りに、他端辺4と平行に、2個で一組のピン孔18、18を形成する。また、ピン孔18、18より略中央線5側に、2個で一組のピン孔19、19を形成する。また、ピン孔19、19より略中央線5側に、2個で一組のピン孔20、20を形成する。ピン孔19の一つは、当接片11に開口するピン孔片19A、19A、となり、ピン孔片19A、19Aからピン孔19を構成する(図3(a))。
また、この際、いくつかの先端突片10の先端部13、先端半割突片10Aの先端部13は、それぞれ丸めてあるので(角を取り、尖っていないので)(図3(a))、筒状本体31の軸芯32付近には中央透孔36が形成され、中央透孔36の周辺部は内側に(筒状本体31側に。略中央線5側に)凹む中央凹部37を形成する。なお、先端部13は総ての先端突片10、先端半割突片10Aで丸めることもできる(図示していない)。
木製の第2部材を柱60とし、柱60の木口である上面62(第2接合面)に第2凹入部63を形成する。また、柱60の側面61から、第2凹入部63に連通するピン挿入孔64を形成しておく(図4(a))。
続いて、柱60のピン挿入孔63からピン71を挿入して、建築用金物40のピン孔16、16を貫通して、柱60に建築用金物40を固定する。これにより、建築用金物40を介して、横架材50と柱60とが接合される(図4(b))。
例えば、当接辺2、2は互いに嵌合するような大きな波状で(一周期分)を形成する(図8(c)。この場合には、各ピン孔18、19、20、15、16は、当接辺2、2は貫通していないが(図8(c))、貫通させることもきる(図示していない)。
例えば、製造用平板30の平板本体1の当接辺2、2に大きな形状の凸部2a、凹部2bを互いに嵌合する形状で、3つ形状して、段々状に形成することもできる(図8(d))。この場合、筒状本体31を形成した状態で、嵌合した当接辺2、2は、ピン孔18A、18A、ピン孔20A、20A、を貫通させたが(図8(d))、貫通させない位置に配置することもできる(図示していない)。
また、例えば、製造用平板30の平板本体1の当接辺2、2を大きな三角形の凹凸が形成されたジグザグ状に、嵌合する形状とすることもできる(図8(e))。この場合、筒状本体31を形成した状態で、嵌合した当接辺2、2は、ピン孔18A、18A、ピン孔20A、20A、を貫通させないが(図8(e))、貫通させる位置に配置することもできる(図示していない)。
平板本体1の一端辺3に、二等辺三角形状の3つの先端突片10a、10b、10aおよび3つの先端突片10a、10b、10aの両側に半割した先端半割突片10A、10Aをそれぞれ連設する。先端突片10a、10b、10aは、二等辺三角形の底辺が平板本体1の一端辺3に連設され、他の同一長さの二辺11、11が外側に向けて、膨出して(外に向けて凸)形成されている(図9(a)(b)、図3(a))。
また、第1の実施態様と同様に、先端半割突片10Aは、先端突片10を縦に略半割してあるので、底辺の長さは先端突片10の約2分の1となっている。先端半割突片10Aは斜辺に相当する辺11Aおよび垂直辺に相当する辺11Aaも外側に向けて膨出して(外に向けて凸)形成されている。また、先端半割突片10A、10Aの端はそれぞれ当接辺2に至っており(図9(a)(b)、図3(a))、先端半割突片10Aの辺11Aaはやや斜めに形成され、当接辺2から連続して滑らかに、当接辺2、2が近づく方向(当接辺2、2の間隔が狭まる)に屈曲して辺11Aaに至っている(図9(a)(b)、図3(a))。
また、先端突片10aでは、辺11、11で平板30の内面7a側に、辺11に沿って材厚が薄くなるように形成したテーパー縁21を形成する(図9(b)(c))。したがって、テーパー縁21を有する「先端突辺10a」と、テーパー縁21を形成しない「先端突片10b、先端半割突片10A」とが交互に形成されている。なお、テーパー縁21の有無の違いを除けば、先端突片10aと先端突片11bとは略同一の形状となっている。
また、先端突片10a、10b、10aおよび先端半割突片10Aは一端辺3で(二等辺三角形の底辺の角で)隙間無く連続して配置されている。ここで、隙間無くとは、前記実施態様と同様である。すなわち、一端辺3が円形となるように屈曲加工し、かつ各先端突片10、10を内側(図9(a)、図3(a)で奥行き側)に向けて屈曲加工するが、この加工の際に隣接する二等辺三角形の底辺の両端部付近の内側で、材料の盛り上がりを生じるが、このような材料の盛り上がりを無くす程度のわずかな隙間は形成してある(図9(a)(b)、図3(a))。
また、平板本体1の他側4aで、他端辺4寄りに、他端辺4と平行に、2個で一組のピン孔18、18を形成する。また、ピン孔18、18より略中央線5側に、2個で一組のピン孔19、19を形成する。また、ピン孔19、19より略中央線5側に、2個で一組のピン孔20、20を形成する。ピン孔19の一つは、当接片11に開口するピン孔片19A、19A、となり、ピン孔片19A、19Aからピン孔19を構成する(図9(a)、図3(a))。
続いて、製造用平板30の平板本体1で、軸方向中央線6の周辺を、形成予定の筒状本体31の曲率よりも大きな曲率で、屈曲する(図10(b))。
続いて、製造用平板30の平板本体1で、大きな曲率で屈曲した軸方向中央線6の周辺を、形成予定の筒状本体31の曲率とほぼ同じ曲率で、屈曲する(図10(c))。
続いて、製造用平板30の平板本体1で、全体を形成予定の筒状本体31の曲率と同じ曲率で、屈曲して、当接辺2と当接辺2とを密着して、平板本体1を円筒状(パイプ状)に形成して、筒状本体31とする(図10(d))。なお、当接辺2と当接辺2とは、前記実施態様と同様に、軽く当接した状態、あるいは、スリットを形成した状態で、わずかに隙間を設けて配置させることもできる(図示していない)。
また、この際、前記第1の実施態様と同様に、「製造型の凹部」に押し当てることにより、先端突片10b、先端半割突片10Aの先端部13b、13bは、それぞれ丸めてあるので(角を取り、尖っていないので)、筒状本体31の軸芯32付近には中央透孔36が形成され、中央透孔36の周辺部は内側に(筒状本体31側に。略中央線5側に)凹む中央凹部37を形成する(図9(e))。なお、前記実施態様と同様に、先端部13aを含めて、総ての先端突片10、先端半割突片10Aで丸めることもできる(図示していない)。
2 当接辺(平板本体)
3 一端辺(平板本体。一開口端)
3a 一側
4 他端辺(平板本体。他開口端)
4a 他側
6 軸方向中央線
7 平板の外面
7a 平板の内面
10、10a、10b 先端突片
10A 先端半割突片
11、11A、11Aa 辺(先端突片、先端半割突片)
13、13a、13A 先端部(先端突片、先端半割突片)
15、16 ピン孔(一側)
18、19、20 ピン孔(他側)
21 先端突片のテーパー縁
30 製造用平板
31 筒状本体
32 軸芯
35 ドーム状先端部
36 中央透孔(ドーム状先端部)
37 中央凹部(ドーム状先端部)
40 建築用金物
50 横架材(第1部材)
51 横架材の側面
52 横架材の下面(第1接合面)
53 横架材の第1凹入部
54、55 横架材のピン挿入孔
60 柱(第2部材)
61 柱の側面
62 柱の上面(木口。第2接合面)
63 柱の第2凹入部
64 柱のピン挿入孔
70、71 ピン
Claims (7)
- 木造建造物の第1部材の第1接合面に第1凹入部を形成し、第2部材の第2接合面に第2凹入部を形成し、前記第2接合面と第2接合面とを密着させて、かつ前記第1凹入部と前記第2凹入部とに金物を挿入して、前記第1木材と前記第2木材とを接合する際に使用する金物であって、以下のように構成することを特徴とした木造建築用の接合金物。
(1) 筒状本体で、前記第1部材側に、前記筒状本体の軸芯と直交する一組の第1ピン孔を形成し、前記第2部材側に、前記軸芯と直交する一組の第2ピン孔を形成する。
(2) 前記筒状本体で、軸芯方向の一開口端にドーム状先端部を形成し、
(3) 前記ドーム状先端部は、前記筒状本体の前記軸芯から放射状に複数に分割して形成した。 - 木造建造物の第1部材の第1接合面に第1凹入部を形成し、第2部材の第2接合面に第2凹入部を形成し、前記第2接合面と第2接合面とを密着させて、かつ前記第1凹入部と前記第2凹入部とに金物を挿入して、前記第1木材と前記第2木材とを接合する際に使用する金物であって、以下のように構成することを特徴とした木造建築用の接合金物。
(1) 筒状本体で、前記第1部材側に、前記筒状本体の軸芯と直交する一組の第1ピン孔を形成し、前記第2部材側に、前記軸芯と直交する一組の第2ピン孔を形成する。
(2) 前記筒状本体は、平板を屈曲してパイプ状に形成した。
(3) 前記筒状本体で、軸芯方向の一開口端にドーム状先端部を形成し、
(4) 前記ドーム状先端部は、前記筒状本体の軸芯から放射状に複数に分割して形成した。 - 以下のように構成する請求項1または請求2に記載の木造建築用の接合金物。
(1) ドーム状先端部は、筒状本体の軸芯付近に小開口を形成して、前記小開口の周辺部を内側に向けて屈曲させた。 - 以下のように構成する請求項1または請求2に記載の木造建築用の接合金物。
(1) ドーム状先端部は、前記筒状本体の軸芯から放射状に複数に分割して、複数の先端突片から形成した。
(2) 前記先端突片で、隣接する先端突片で、対応する縁の一方で内面側をテーパー縁を形成した。
(3) 前記筒状本体の軸芯方向で、一開口端に対向する他開口端を前記軸芯に向けて屈曲した。 - 以下のように構成する請求項1または請求2に記載の木造建築用の接合金物。
(1) ドーム状先端部を形成した一側のピン孔を、二組のピン孔とし、各組のピン孔は、筒状本体の軸芯方向で同一位置に、互いに直交して形成した。
(2) 他側のピン孔を、少なくとの二組のピン孔として、各組のピン孔が、筒状本体の軸芯方向で異なる位置に、互いに直交して形成した。
(3) 前記他側のいずれかの組のピン孔は、前記一側のピン孔のいずれかの組のピン孔と平行に形成した。 - 木造建造物の部材を接合するための接合金物で、以下のようにして構成することを特徴とする建築用金物の製造方法。
(1) 製造用平板を丸めて、あるいはパイプ状材料から、円筒状の筒状本体を形成する。前記筒状本体は、少なくとも一開口縁に、多数の略二等辺三角形の先端突片を底辺相当位置で隙間無く突設して形成する。
(2) 前記筒状本体の先端突片側を、部分球状の凹部金型に押圧して、隣接する先端突片の対応する縁を略密着させると共に、前記筒状本体の軸芯に対して外側に凸に形成して、ドーム状先端部を形成する。 - 木造建造物の部材を接合するための接合金物で、以下のようにして構成することを特徴とする建築用金物の製造方法。
(1) 対応する2つの当接辺と、これに直交する対応する一端辺と他端辺とを有する矩形の平板本体の前記一端辺に、複数の略三角形の先端突片の底辺を連設して、製造用平板を構成する。
(2) 前記製造用平板で、隣接する先端突片の底辺付近で隙間無く配置させる。
(3) 前記製造用平板の前記当接辺の周囲を当接辺に沿って丸めて、続いて、前記当接辺に平行な平板本体部分を丸めて、続いて、前記平板本体を円筒状に形成して筒状本体を形成する。
(4) 次ぎに、前記製造用平板の先端突片側を、部分球状の凹部金型に押圧して、隣接する先端突片の対応する縁を略密着させると共に、前記筒状本体の軸芯に対して外側に凸に形成して、ドーム状先端部を形成する。
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