JP2001322664A - 薬液容器 - Google Patents

薬液容器

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JP2001322664A
JP2001322664A JP2000145086A JP2000145086A JP2001322664A JP 2001322664 A JP2001322664 A JP 2001322664A JP 2000145086 A JP2000145086 A JP 2000145086A JP 2000145086 A JP2000145086 A JP 2000145086A JP 2001322664 A JP2001322664 A JP 2001322664A
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liquid
absorbent core
cap
bottle
diameter portion
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JP2000145086A
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Toshiya Matsui
敏也 松井
Toru Nakayama
亨 中山
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液だれを防止でき、硬い吸液芯を使用するの
にも適する薬液容器を提供する。 【解決手段】 薬液容器10は、ボトル11の開口に吸
液芯保持用中栓20を取り付け、その吸液芯保持用中栓
20に吸液芯12を挿通保持した構成である。吸液芯保
持用中栓20には通気孔26aが設けられ、キャップ1
3には、液だれを防ぐために吸液芯保持用中栓20に当
接する脚部14が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸液芯を利用して
薬液を常温で又は加熱して蒸散させる蒸散装置に用いる
のに好適な、薬液容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液容器には、吸液芯を利用した
ものがある。例えば、図9に示す、殺虫剤や芳香剤を蒸
散する加熱蒸散装置に用いられる薬液容器90は、薬液
を収容したボトル91の上部開口に吸液芯保持用中栓1
00を取り付け、その中栓100に吸液芯92を挿通保
持している。ボトル91には、吸液芯92の、吸液芯保
持用中栓100より上方に突出した部分を覆う、キャッ
プ93が取り付けられる。吸液芯保持用中栓100に
は、ボトル91の内圧上昇に伴う薬液の溢れ防止のため
に、通気孔(図示せず)が設けられている。この通気孔
は、容器が転倒したとき等に液漏れを生じないように、
通常、径の小さいものが1個のみ設けられている。
【0003】吸液芯92としてフェルト芯を用いること
があるが、フェルト芯を用いた薬液容器を使用する加熱
蒸散装置では、蒸散効果を長時間持続させるために、8
0〜140℃程度の低温ヒーターが用いられている。ま
た、ボトル91内からキャップ93への薬液の移行量を
少なくするために、キャップ93内面と吸液芯92との
隙間は極力小さくされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の薬液容
器90では、吸液芯保持用中栓100に設けられた通気
孔から、薬液がキャップ93の内面へと移行し、キャッ
プ93を開けた際にそのキャップ93ないしボトル91
のキャップ93との螺合部分から薬液がたれることを防
止できなかった。単に通気孔の径を小さくしたのでは、
ボトル91内の内圧調整ができなくなり、やはり薬液が
ボトル91外へ流出してしまう。
【0005】また、香料成分等の中には、高沸点であっ
て、低温ヒーターでは蒸散させにくいものがあり、この
ような香料成分等は、例えばフェルト芯を用いた従来の
加熱蒸散装置では安定蒸散させること及び効果を持続さ
せることが困難だった。そこで、ある程度の硬さを有
し、吸液速度の遅い吸液芯を用いることが考えられる。
しかし、フェルト芯を用いた従来のものでは、液だれを
抑制するために、キャップ内面と芯との隙間を狭くして
も問題がないが、硬い芯(例えば気孔率60%以下)を
用いた場合、僅かな製造誤差でも、キャップ内面とその
芯との干渉によって、キャップを締められなくなった
り、芯が損傷したりする。特に、キャップ装着の自動化
が困難になる。そして、これらの不具合によって液だれ
が生じ易くなる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、液だれを防止でき、硬い
吸液芯を使用するのにも適する、薬液容器を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、下
記構成によって達成される。 薬液を収容したボトルの開口に吸液芯保持用中栓が
取り付けられ、前記吸液芯保持用中栓に吸液芯が挿通保
持され、前記吸液芯の前記ボトルから突出した部分を覆
うキャップが前記ボトルに取り付けられた薬液容器にお
いて、前記吸液芯保持用中栓に通気孔が設けられ、前記
キャップに、液だれを防ぐために前記吸液芯保持用中栓
に当接する脚部が設けられたことを特徴とする薬液容
器。 前記通気孔が、前記吸液芯保持用中栓の、前記脚部
が当接する箇所より内周側に設けられた前記に記載の
薬液容器。 前記ボトルが前記開口をその先端に有する筒部を備
え、前記吸液芯保持用中栓が、前記筒部の内周側に配置
される内周部を有し、前記内周部が前記吸液芯を保持す
る小径部と該小径部に接続された大径部とを有し、前記
通気孔が前記小径部に設けられ、前記小径部及び前記大
径部の少なくとも一方に前記脚部が当接される前記又
はに記載の薬液容器。 前記吸液芯保持用中栓が、前記通気孔より外周側で
該通気孔を囲む環状の凸部を備え、前記凸部に前記脚部
が当接される前記又はに記載の薬液容器。 前記吸液芯の突出先端が面取りされた前記〜の
いずれかに記載の薬液容器。 前記小径部の前記通気孔を区画する箇所に、該箇所
における肉厚を増す補強部が設けられた前記〜のい
ずれかに記載の薬液容器。 前記内周部と外周部とが前記大径部側の端部で環状
接続部により接続され、前記内周部及び前記環状接続部
の接続端部と前記外周部及び前記環状接続部の接続端部
とが面取りされており、前記キャップがそれら面取部の
双方に面接触する前記〜のいずれかに記載の薬液容
器。 前記キャップを前記ボトルから取り外した際に前記
大径部の内周面と前記吸液芯の外周面との間に区画され
る空間の体積が、前記キャップを前記ボトルに取り付け
た際に前記キャップ内面と前記吸液芯の外周面との間に
区画される空間の体積より大きい前記〜のいずれか
に記載の薬液容器。
【0008】本発明において、通気孔の形状としてはス
リット形状が適しているが、実質的にボトルの内部と外
部とを連通するものであれば、特に形状は限定されな
い。本発明において、薬液としては、芳香剤、殺虫剤、
消臭剤等、揮散するものであれば特に限定されない。薬
液には、常温で蒸散(自然蒸散)するものと、加熱され
て蒸散(加熱蒸散)するものとが含まれる。本発明にお
いて、吸液芯の材質としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアクリル等の合成樹脂や、セラミックなどの
多孔質材等を採用できる。
【0009】前記の構成の薬液容器によれば、キャッ
プを取り付けた際に吸液芯保持用中栓に当接する脚部に
よって、液だれを確実に防止できる。従来は、通気孔を
大きくすると液だれが生じ易くなるという縛りがあった
が、本発明により、通気孔の拡大も可能となり、これに
より、ボトルの内圧上昇時の薬液流出も抑制できる。し
たがって、液だれによりユーザーが手を汚すことがな
く、加熱蒸散装置に利用した際には安定した効果を持続
できる。脚部としては、例えば通気孔を塞ぐように吸液
芯保持用中栓に当接するものも採用できる。
【0010】の構成によれば、常温時(非加熱時)に
おけるボトル内の微妙な内圧の変化にも、脚部の内周側
の空間によって対応でき、確実に液だれを防止できる。
の構成によれば、小径部と大径部との間の段差によ
り、確実に液だれを防止できる。の構成によれば、環
状の凸部に脚部を当接させることにより、液だれを確実
に防止できる。また、脚部の先端形状の自由度及び許容
誤差範囲が広がる。の構成によれば、キャップを確実
にボトルに取り付けることができ、キャップを正しく締
められなかったり吸液芯が損傷したりすることに伴う液
だれの心配がない。また、キャップ装着の自動化を行い
易くなる。なお、ここでいう面取りは、角を45°で落
とすこと以外に、角を丸めたり角にテーパ部を設けたり
すること等も意味するものとする。の構成によれば、
通気孔を大径化し易くなるため、ボトルの内圧調整を行
い易くなり確実に液だれを防止できるとともに、通気孔
を区画する箇所の薄肉化に伴う吸液芯保持用中栓の製造
の煩雑化を解消できる。また、薄肉化に伴う吸液芯保持
用中栓の損傷の心配もない。の構成によれば、吸液芯
保持用中栓及びボトルにかかる取付力のバランスが良く
なり、液だれを良好に防止できる。の構成によれば、
正置した薬液容器のキャップ内面と吸液芯の外周面との
間に区画される空間に薬液が残った状態でキャップをボ
トルから取り外しても、その空間に残った薬液が、大径
部の内周面と吸液芯の外周面との間に区画される空間に
収容される。その収容された薬液は、通気孔を介してボ
トル内へと戻る。したがって、液だれを良好に防止でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態の薬
液容器に用いられる吸液芯保持用中栓の斜視図であり、
図2は、図1におけるII−II断面図である。吸液芯保持
用中栓(以下「中栓」という)20は、薬液を収容した
後述するボトルの筒部の、内周側に配置される概略段付
円筒状の内周部21と、外周側に配置される円筒状の外
周部27とを備えている。内周部21は、図2に示すよ
うに、後述する吸液芯を保持する円筒状の小径部22
と、その外周面が小径部22に滑らかに接続された大径
部23とを有している。大径部23の内径は、小径部2
2側に向かうにつれて小さくなっているが、大径部23
の内周面と小径部22の内周面との間に肩部24が形成
されている。内周部21と外周部27とは、内周部21
の大径部23側の端部において、環状接続部28によっ
て接続されている。
【0012】図1に示すように、小径部22には、第一
スリット25aと第二スリット25bとが設けられてい
る。これらスリット25a,25bは同一形状であっ
て、小径部22の直径方向の同一の直線上に位置してい
る。すなわち、これらスリット25a,25bは、小径
部22の対向した箇所に設けられている。これらスリッ
ト25a,25bは、小径部22の、大径部23側とは
反対側の端部(図中左端部)から軸方向に沿って延び
て、小径部22の中間部で終端している。
【0013】図2に示すように、小径部22には、第一
スリット25aに連通する1個の通気溝26が設けられ
ている。通気溝26は、小径部22の内周面に設けられ
た直線状の溝である。後述するように小径部22に吸液
芯が挿通された際に、その吸液芯の外周面の一部と通気
溝26とによって、断面長方形状の通気孔が区画され
る。
【0014】図3に、前記中栓20を用いた、本発明の
第1実施形態である薬液容器10を示す。薬液容器10
は、薬液(ここでは芳香剤)を収容したボトル11と、
中栓20と、中栓20に挿通保持された吸液芯12と、
吸液芯12の中栓20より上方に突出した部分を覆うキ
ャップ13とを備えている。
【0015】吸液芯12としてここでは、気孔率が30
〜60%であって、フェルト芯より硬いものが用いられ
ている。吸液芯12は、中栓20の小径部22内周面に
よって保持されている。吸液芯12の外周面の一部と、
通気溝26の内面とによって、通気孔26aが区画され
ている。吸液芯12の突出先端には、角を落とすこと
で、テーパ部12aが形成されている。
【0016】キャップ13は、小径円筒状であって吸液
芯12を覆う被覆部としての上部13aと、大径円筒状
であってボトル11の筒部11aの外周面に螺合する取
付部としての下部13bと、上部13aと下部13bと
を接続する環状接続部13cとを備えている。上部13
aの内面における、吸液芯12のテーパ部12aに相対
する箇所は、テーパ部12aと概略平行となるようにさ
れ、吸液芯12とキャップ13内面との間に大きな間隔
があかないようにされている。通気孔26aを通じて、
ボトル11内からキャップ13内に移行する液量を極力
少なくするためである。キャップ13の環状接続部13
cと、中栓20の環状接続部28との間には、止水材と
しての環状パッキン19が介装されている。パッキン1
9の環状接続部13c側の面には、たわみ空間を区画す
る環状溝19aが設けられている。
【0017】キャップ13の下部13bの内周側に、概
略円筒状の脚部14が設けられている。脚部14は、上
部13aの内周面と同一の内周面を有するように、上部
13aから垂下されている。脚部14は、中栓20の大
径部23の内周側に挿入されている。そして、脚部14
の先端に設けられた当接部14aが、大径部23の内周
面に面接触している。このようにボトル11にキャップ
13を取り付けた(締め付けた)状態において、キャッ
プ13の上部13a及び脚部14の内周面と吸液芯12
の外周面との間に区画された空間S1と、ボトル11内
の空間とは、通気孔26a及び第一スリット25aを介
して連通している。キャップ13をボトル11から取り
外した際に大径部23の内周面と吸液芯12の外周面と
の間に区画される空間を、空間S2とする。この空間S
2の体積は、前記空間S1の体積より広くなっている。
【0018】本実施形態の作用を説明する。薬液容器1
0の非使用時には、ボトル11にキャップ13が締め付
けられて図3の状態となるが、ボトル11内の空間に連
通された空間S1を利用して、気圧や気温の変化等に伴
うボトル11の内圧が調整される。ボトル11の転倒時
には、第一スリット25a及び通気孔26aを経由して
ボトル11内の薬液の一部がキャップ13内に流出する
こともあるが、空間S1の体積が小さいためその液量は
僅かである。そして、転倒したボトル11を正置すれ
ば、通気孔26a及びスリット25aを通じて空間S1
にあった薬液がボトル11内に戻る。万一、空間S1の
外に薬液の一部が流出しても、環状パッキン19によっ
てその薬液の進行が止められ、薬液がボトル11の筒部
11bの外周面にまで、又はキャップ13の下部13b
の内周面にまで至ることはない。薬液容器10の使用時
には、ボトル11からキャップ13が取り外される。そ
して、ヒーターによる加熱等に伴ってボトル11の内圧
が上昇した際には、第一スリット25a及び通気孔26
aを利用して、その内圧が適宜調整される。正置した薬
液容器10の空間S1に薬液が残った状態でキャップ1
3をボトル11から取り外しても、空間S1より空間S
2の体積が大きくされているので、空間S1に残ってい
た薬液は空間S2に完全に収容される。
【0019】以上のような構成の薬液容器10によれ
ば、キャップ13を取り付けた際に中栓20に当接する
脚部14によって、液だれを確実に防止できる。また、
通気孔26aによってボトル11の内圧上昇時の薬液流
出も防止できる。したがって、液だれによりユーザーが
手を汚すことがなく、加熱蒸散装置に用いた際には安定
した効果を持続できる。また本実施形態によれば、キャ
ップ13の上部13a及び脚部14の内周面と吸液芯1
2の外周面との間に区画された空間S1が、通気孔26
a以外の箇所では密閉されている。したがって、ボトル
11転倒時に薬液がボトル11の筒部11a等へ達して
しまう心配がないため、通気孔26aの拡大も可能であ
る。
【0020】また、吸液芯12の先端に、テーパ部12
aが設けられているため、硬い吸液芯12を用いている
にも拘わらず、キャップ13の取り付けが容易であり、
吸液芯12の損傷の心配がない。本実施形態によれば、
キャップ13の取付作業の自動化も容易である。さら
に、中栓20の小径部22における対向箇所に設けられ
た一対の同一形状のスリット25a,25bにより、吸
液芯12を挿通する際に小径部22が均一に拡径する。
したがって、吸液芯12を中栓20によって均一かつ安
定に保持できる。
【0021】図4に、本発明の第2実施形態の薬液容器
に用いられる中栓40の斜視図を示す。図5は、図4に
おけるV矢視図である。なお、以下に説明するものにお
いて、既に第1実施形態で説明した部材等と同様な構成
・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は
相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略す
る。中栓40は、段付円筒状の内周部41と円筒状の外
周部47と環状接続部48とを備えている。内周部41
は、小径部42と大径部43とを有している。
【0022】図4に示すように、小径部42には、第一
スリット45aと第二スリット45bとが設けられてい
る。これらスリット45a,45bは同一形状であっ
て、小径部42の対向した箇所に設けられている。これ
らスリット45a,45bは、小径部42の中間部で終
端している。
【0023】図5に示すように、小径部42には、第一
スリット45aに連通する1個の通気溝46が設けられ
ている。通気溝46は下面視又は断面視において概略楕
円形状であって、その深さ(短軸方向幅)が、小径部4
2の肉厚にほぼ等しくなっている。通気溝46は、小径
部42の内周側に開口している。そして、小径部42の
通気溝46を区画する箇所の外周側には、当該箇所の肉
厚を増す補強部49が設けられている。補強部49は、
小径部42の外周面に設けられた湾曲板状の外観を有し
ている。
【0024】図6に、前記中栓40を用いた、本発明の
第2実施形態である薬液容器30を示す。キャップ33
の下部33bの内周側に、概略円筒状の脚部34が設け
られている。脚部34は、上部33aの内周面と同一の
内周面を有するように、上部33aから垂下されてい
る。脚部34は、中栓40の大径部43の内周側に挿入
されている。大径部43の内周端部は、角を落とした案
内部43aとされている。円筒状の脚部34の先端側
は、その先端に向かうほど内径を大きくするテーパ形状
にされ、脚部34の先端は尖った当接部34aにされて
いる。その当接部34aが、中栓40の通気孔46aよ
り外周側に配置された肩部に当接している。
【0025】以上のような構成の薬液容器30によれ
ば、通気溝46の深さが小径部42の肉厚にほぼ等しく
なるほど通気孔46aが拡大されているが、補強部49
によって、小径部42の通気溝46を区画する箇所が薄
肉化されることを防いでいる。したがって、中栓40の
破損を招くことなく、液だれを確実に防止できる。な
お、このように薄肉部を有しない中栓40は強度が高い
だけでなく、樹脂成形の際の樹脂流動性が良好であるた
め、生産性が良い。
【0026】図7は、本発明の第3実施形態である薬液
容器の要部拡大断面図である。本実施形態は、第2実施
形態におけるキャップの脚部と中栓の脚部が当接する箇
所とに変更を加えたもので、他の構成は第2実施形態と
同様である。この薬液容器50における中栓60の、大
径部63内周面と小径部62内周面との間に形成された
肩部には、環状の凸部64aが設けられている。そし
て、キャップ53の上部53aから垂下された、円筒状
の脚部54の先端側は、その先端に向かうほど外径を小
さくするテーパ形状にされ、脚部54の先端はテーパ面
状の当接部54aにされている。なお、中栓60の大径
部63の内周端部には、案内部が設けられていない。
【0027】以上のような構成の薬液容器50によれ
ば、脚部54の当接部54aが、凸部64aに圧接する
ものであればよいため、当接部54aの形状の自由度が
高い。例えば当接部54aを本実施形態のように面状と
することで、許容寸法誤差範囲を広くすることができ
る。また、当接部54aを本実施形態のようなテーパ面
状にすることで、脚部54を中栓60の大径部63の内
周側に挿入する際の当接部54aと大径部63の内周端
部との干渉をなくすことができ、大径部63の内周端部
に案内部を設ける必要がなくなる。
【0028】図8は、本発明の第4実施形態である薬液
容器の要部拡大断面図である。本実施形態は、第1実施
形態における、キャップの脚部及び下部と、中栓の大径
部及び外周部とに変更を加えたもので、他の構成は第1
実施形態と同様である。この薬液容器70における中栓
80の、大径部83と環状接続部88との接続端部、及
び外周部87と環状接続部88との接続端部は、それぞ
れ面取りされている。ここでは、それら2箇所が同様に
面取りされている。そして、キャップ73の上部73a
から垂下された脚部74の外周面は一様な傾斜面とさ
れ、その傾斜面の一部が当接部74aとして、大径部8
3と環状接続部88との面取りされた接続端部に面接触
している。さらに、キャップ73の下部73bの内周面
にも、外周部87と環状接続部88との面取りされた接
続端部に面接触する傾斜面が設けられている。以上のよ
うな構成の薬液容器70によれば、中栓80及びボトル
11にかかる締付力のバランスが良くなり、液だれを良
好に防止できる。
【0029】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能であ
る。例えば、スリットを2箇所以上に設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の薬
液容器によれば、キャップを取り付けた際に吸液芯保持
用中栓に当接する脚部によって、液だれを確実に防止で
きる。また、通気孔の拡大が可能で、これにより、ボト
ルの内圧上昇時の薬液流出も抑制できる。したがって、
液だれによりユーザーが手を汚すことがなく、加熱蒸散
装置に利用した際には安定した効果を持続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態用の吸液芯保持用中栓を
示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】第1実施形態の薬液容器を示す要部拡大断面図
である。
【図4】本発明の第2実施形態用の吸液芯保持用中栓を
示す斜視図である。
【図5】図4におけるV矢視図である。
【図6】第2実施形態の薬液容器を示す要部拡大断面図
である。
【図7】第3実施形態の薬液容器を示す要部拡大断面図
である。
【図8】第4実施形態の薬液容器を示す要部拡大断面図
である。
【図9】従来の薬液容器を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,30,50,70 薬液容器 11,31 ボトル 12 吸液芯 13,33,53,73 キャップ 14,42,54,74 脚部 20,40,60,80 吸液芯保持用中栓 26a,46a,66a,86a 通気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 CA02 CA03 CA17 CA35 CA44 CA46 CA53 CA54 CA60 CA70 CC02 CC13 CC31 FA15 3E084 AA12 AA24 AB05 CA01 CC03 DA01 DB12 DC03 FB01 GA04 GB04 KB10 LA17 LB02 LB07 LC10 LF04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を収容したボトルの開口に吸液芯保
    持用中栓が取り付けられ、前記吸液芯保持用中栓に吸液
    芯が挿通保持され、前記吸液芯の前記ボトルから突出し
    た部分を覆うキャップが前記ボトルに取り付けられた薬
    液容器において、 前記吸液芯保持用中栓に通気孔が設けられ、前記キャッ
    プに、液だれを防ぐために前記吸液芯保持用中栓に当接
    する脚部が設けられたことを特徴とする薬液容器。
  2. 【請求項2】 前記通気孔が、前記吸液芯保持用中栓
    の、前記脚部が当接する箇所より内周側に設けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の薬液容器。
  3. 【請求項3】 前記ボトルが前記開口をその先端に有す
    る筒部を備え、前記吸液芯保持用中栓が、前記筒部の内
    周側に配置される内周部を有し、前記内周部が前記吸液
    芯を保持する小径部と該小径部に接続された大径部とを
    有し、前記通気孔が前記小径部に設けられ、前記小径部
    及び前記大径部の少なくとも一方に前記脚部が当接され
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬液容器。
  4. 【請求項4】 前記吸液芯保持用中栓が、前記通気孔よ
    り外周側で該通気孔を囲む環状の凸部を備え、前記凸部
    に前記脚部が当接されることを特徴とする請求項2又は
    3に記載の薬液容器。
  5. 【請求項5】 前記吸液芯の突出先端が面取りされたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の薬液容
    器。
  6. 【請求項6】 前記小径部の前記通気孔を区画する箇所
    に、該箇所における肉厚を増す補強部が設けられたこと
    を特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の薬液容
    器。
  7. 【請求項7】 前記内周部と外周部とが前記大径部側の
    端部で環状接続部により接続され、前記内周部及び前記
    環状接続部の接続端部と前記外周部及び前記環状接続部
    の接続端部とが面取りされており、前記キャップがそれ
    ら面取部の双方に面接触することを特徴とする請求項3
    〜6のいずれかに記載の薬液容器。
  8. 【請求項8】 前記キャップを前記ボトルから取り外し
    た際に前記大径部の内周面と前記吸液芯の外周面との間
    に区画される空間の体積が、前記キャップを前記ボトル
    に取り付けた際に前記キャップ内面と前記吸液芯の外周
    面との間に区画される空間の体積より大きいことを特徴
    とする請求項3〜7のいずれかに記載の薬液容器。
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