JP2001322443A - 作業車両の自動四駆切換え装置 - Google Patents

作業車両の自動四駆切換え装置

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JP2001322443A
JP2001322443A JP2000140567A JP2000140567A JP2001322443A JP 2001322443 A JP2001322443 A JP 2001322443A JP 2000140567 A JP2000140567 A JP 2000140567A JP 2000140567 A JP2000140567 A JP 2000140567A JP 2001322443 A JP2001322443 A JP 2001322443A
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switching device
drive switching
wheel drive
steering
wheel
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JP2000140567A
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Tsutomu Watabe
勉 渡部
Matsuhiko Tsunekawa
松彦 常川
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全油圧式操向装置を備えた作業車両に於い
て、ステアリングハンドルの回転操作を機械式の構成に
より検出して四駆切換え装置に伝達し、前輪へ伝達する
回転動力を「等速」若しくは「増速」に自動切換えでき
るようにする。 【解決手段】 四駆切換え装置21は2組の常時噛み合
い式ギヤ24,25及び26,27と、出力軸23にス
ライド自在に設けた爪クラッチ28等から構成される。
操向シリンダ20の伸縮動作はワイヤ37によって揺動
装置31のカム板33に伝達され、揺動アーム34の揺
動動作をワイヤ38にて四駆切換え装置21のシフタ2
9に伝達する。ステアリングハンドルの回転操作により
操向シリンダ20が駆動されると、揺動装置31を介し
てワイヤ38が引かれ、爪クラッチ28がスライドして
四駆切換え装置21が「等速」かに「増速」に自動的に
切換わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は作業車両の自動四駆
切換え装置に関するものであり、特に、全油圧式操向装
置のステアリングハンドル操作を機械的伝動手段にて四
駆切換え装置に伝動するように構成したものである。
【0002】
【従来の技術】操向シリンダをエンジン取付けフレーム
に設け、ステアリングハンドルの回転操作により該操向
シリンダを駆動して操向輪を回向させる全油圧式操向装
置を備えた作業車両が知られている。また、此種作業車
両には前輪へ伝達する回転動力を「等速」若しくは「増
速」で伝達する2組の常時噛み合い式ギヤを設け、油圧
多板クラッチの入切り操作にて「等速」若しくは「増
速」の何れかを選択する四駆切換え装置を搭載したもの
もある。
【0003】そして、前記ステアリングハンドルの切れ
角を電気的なセンサにて検出し、車体の直進時は前記四
駆切換え装置を「等速」にして通常四駆走行し、ステア
リングハンドルの切れ角が一定以上になったときは、前
記四駆切換え装置を自動的に「増速」に切換えて車体の
小回り旋回を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動四駆切換え
装置は、ステアリングハンドルの回転操作を電気的なセ
ンサで検出する方法が一般的である。ここで、ステアリ
ングハンドルの回転操作を機械式の構成によって検出す
る場合、ギヤボックス付の操向装置であれば比較的簡単
に検出可能であるが、全油圧式操向装置では油圧のリー
クによってステアリングハンドルの位置が変化するため
極めて困難である。
【0005】そこで、全油圧式操向装置Sを備えた作業
車両に於いて、ステアリングハンドルの回転操作を機械
式の構成により検出して四駆切換え装置に伝達し、前輪
へ伝達する回転動力を「等速」若しくは「増速」に自動
切換えできるようにするために解決すべき技術的課題が
生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ステアリングハンド
ル18の回転操作によって駆動される操向シリンダ20
をエンジン取付けフレーム11に設けた全油圧式操向装
置Sと、前輪16へ伝達する動力を「等速」若しくは
「増速」の何れかに選択可能な四駆切換え装置21とを
備えた作業車両10に於いて、前記四駆切換え装置21
は前輪16へ伝達する回転動力を「等速」若しくは「増
速」で伝達する2組の常時噛み合い式ギヤ24,25,
26,27と、該常時噛み合い式ギヤ24,26の何れ
か一方に係合するスライド自在な爪クラッチ28と、該
爪クラッチ28を動かすシフタ29とからなり、前記エ
ンジン取付けフレーム11に操向シリンダ20の伸縮動
作に連動する揺動装置31を設け、該揺動装置31の揺
動動作を機械的伝動手段38にて前記四駆切換え装置2
1のシフタ29に伝達し、前記ステアリングハンドル1
8の回転操作に連動して前記四駆切換え装置21を「等
速」若しくは「増速」に切換える作業車両の自動四駆切
換え装置、及び、上記揺動装置31は支点32を中心に
回動可能なカム板33と、該カム板33のカム面33a
に圧接して揺動する揺動アーム34とからなり、前記操
向シリンダ20のロッド20aとカム板33とをワイヤ
37で接続し、操向シリンダ20の伸縮動作をカム板3
3の回動動作に変換して伝え、更に、前記揺動アーム3
4と前記四駆切換え装置21のシフタ29とをワイヤ3
8にて連結した作業車両の自動四駆切換え装置を提供す
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1は作業車両の一例としてトラ
クタ10を示し、車体前部に設けられているエンジン取
付けフレーム11にエンジン12を搭載し、車体後部に
リンク装置13を介して作業機14が連結されている。
エンジン12の回転動力はミッションケース15にて変
速された後、前輪16,16及び後輪17,17に伝達
される。ステアリングハンドル18の回転操作により、
パワーステアリングユニット19が作動し、操向シリン
ダ20が伸縮して操向輪である前輪16,16が回向す
る。これらパワーステアリングユニット19及び操向シ
リンダ20等から全油圧式操向装置Sが構成されてい
る。また、ミッションケース15の前部に四駆切換え装
置21が設けられ、前輪16,16へ伝達する動力が
「等速」若しくは「増速」の何れかに選択可能となって
いる。
【0008】図2は自動四駆切換え装置の一例を示し、
前記四駆切換え装置21には、ミッションケース15内
で変速された回転動力を受ける入力軸22と、この入力
軸22の前方に同一軸芯上に枢着された出力軸23と、
前記入力軸22と一体に回転する爪付の入力ギヤ24及
びこの入力ギヤ24に噛合するカウンタギヤ25と、前
記出力軸23上を遊転する爪付の出力ギヤ26及びこの
出力ギヤ26に噛合し且つ前記カウンタギヤ25と一体
に回転するカウンタギヤ27とを配置してある。更に、
上記2組の常時噛み合い式ギヤ24,25並びに26,
27間に、前記出力軸23と一体に回転し且つ出力軸2
3上をスライド自在な爪クラッチ28と、この爪クラッ
チ28を動かすシフタ29とを設け、スプリング30に
より爪クラッチ28を入力ギヤ24側へ付勢している。
【0009】尚、シフタ29を動かすシフタ軸29aの
先端部はミッションケース14から前方に突出されてお
り、シフタ29の動く方向とシフタ軸29aの動く方向
が同じであるので、シフタ29を動かすためのアームを
保持するメタル等が不要であり、且つ、ミッションケー
ス15の側面にアームを取り出す窓部を設ける必要もな
い。
【0010】従って、通常時は前記スプリング30に押
圧されて爪クラッチ28が入力ギヤ24と係合し、該入
力ギヤ24と爪クラッチ28が一体に回転して、入力軸
22の回転は「等速」で出力軸23に伝達される。この
とき、入力ギヤ24の回転はカウンタギヤ25及び27
を経て増速されて出力ギヤ26に伝達され、出力ギヤ2
6は出力軸23上を入力軸22の略2倍の速度で遊転す
る。これに対して、該シフタ29を出力ギヤ26側に移
動すれば、爪クラッチ28が出力軸23上をスライドし
て前記出力ギヤ26と係合し、該出力ギヤ26と爪クラ
ッチ28が一体に回転して、入力軸22の回転は略2倍
の「増速」で出力軸23に伝達される。
【0011】一方、前記エンジン取付けフレーム11の
前部に操向シリンダ20が取付けられ、エンジン取付け
フレーム11の中間部には操向シリンダ20の伸縮動作
に連動する揺動装置31が設けられている。該揺動装置
31は、エンジン取付けフレーム11に固設したピン3
2を支点に左右方向に回動可能なカム板33と、該カム
板33のカム面33aに圧接して揺動する揺動アーム3
4とからなり、揺動アーム34の基端部はピン35にて
エンジン取付けフレーム11に枢着されている。更に、
前記カム面33aの略中央位置に凹部33bを設けると
ともに、揺動アーム34の略中間部にピン36を固設し
て前記凹部33bに係合できるように形成してある。
【0012】ここで、前記操向シリンダ20のロッドの
先端部20a,20aと、カム板33の回動支点である
ピン32の両側部33c,33cとを、夫々機械的伝動
手段であるワイヤ37,37にて接続し、また、前記揺
動アーム34の先端部と四駆切換え装置21のシフタ軸
29aの先端部とを機械的伝動手段であるワイヤ38で
接続する。前記スプリング30により爪クラッチ28及
びシフタ29が入力ギヤ24側に押されているため、ス
テアリングハンドル13が中立位置にあるときは、該ワ
イヤ38が四駆切換え装置21側に引かれて、前記揺動
アーム34はカム板33方向へ回動するように付勢さ
れ、該揺動アーム34のピン36が前記カム板33の凹
部33bに係合した状態となる。前述したように、シフ
タ29の動く方向とシフタ軸29aの動く方向が同じで
あり、シフタ軸29aのスライド方向とワイヤ38の引
張方向も同じであるため、シフタ29等の動きが円滑で
作動効率が良好である。
【0013】而して、前記ステアリングハンドル18の
回転操作によって操向シリンダ20が駆動されると、該
操向シリンダ20の伸縮動作によりワイヤ37,37が
押し引きされ、カム板33がピン32を中心に回動す
る。従って、揺動アーム34のピン36が凹部33bか
ら外れてカム面33aに押され、該揺動アーム34がカ
ム板33のピン32から離反する方向に回動してワイヤ
38が引かれる。然るときは、該ワイヤ38の引張りに
よってシフタ軸29a及びシフタ29が移動し、爪クラ
ッチ28が入力ギヤ24から離反して出力ギヤ26に係
合する。斯くして、前記四駆切換え装置21は「等速」
から「増速」に切換わり、出力軸23は入力軸22の略
2倍の速度で回転する。
【0014】車体の旋回が終了して直進走行にすべくス
テアリングハンドル18を中立位置に戻せば、操向シリ
ンダ20が中立位置に駆動されて揺動装置31のカム板
33が元の姿勢に復帰する。従って、揺動アーム34の
ピン36が再びカム板33の凹部33bに係合し、該揺
動アーム34がカム板33のピン32に接近する方向に
回動してワイヤ38が押し戻される。然るときは、該ワ
イヤ38が弛緩してシフタ軸29aの引きが解除され、
スプリング30により爪クラッチ28が出力ギヤ26か
ら離反して入力ギヤ24に係合する。斯くして、前記四
駆切換え装置21は「増速」から「等速」に切換わり、
出力軸23は入力軸22と同一の速度で回転する。
【0015】このように、ステアリングハンドル18の
回転操作により操向シリンダ20が駆動されて前輪1
6,16が旋回方向に回向するとともに、操向シリンダ
20の伸縮動作が揺動装置31のカム板33の回動動作
に変換され、揺動アーム34の揺動動作が四駆切換え装
置21のシフタ29に伝達されて「等速」から「増速」
に自動的に切換わり、前輪16,16へ伝達される動力
が増速されて車体が小回り旋回する。そして、ステアリ
ングハンドル18を中立位置に戻したときは、操向シリ
ンダ20の駆動により前輪16,16が直進状態に回向
するとともに、揺動装置31のカム板33が中立位置に
回動して四駆切換え装置21が「増速」から「等速」に
自動的に切換わる。即ち、操向シリンダ20の動きを機
械的伝動手段によって四駆切換え装置21のシフタ29
に伝達し、ステアリングハンドル18の回転操作に連動
して前記四駆切換え装置21を「等速」若しくは「増
速」に自動切換えすることができる。
【0016】図3及び図4は他の実施の形態を示し、説
明の都合上、前述の図1及び図2に示した構成と同一構
成部分には同一符号を付してその説明を省略するものと
する。図3及び図4に於いて、四駆切換え装置21のシ
フタ39は爪クラッチ28の移動方向とは直角の方向に
設けられ、該シフタ39の先端は半月形状部39aを残
して切欠されており、この半月形状部39aが爪クラッ
チ28の溝部28aに挿入されている。該シフタ39の
他端にはシフタアーム40を固設してあり、後述するよ
うに、該シフタアーム40を回動してシフタ39が該シ
フタ39の軸周りに回転すれば、前記溝部28aに接触
する半月形状部39aの接触位置が変わって、爪クラッ
チ28が移動する。
【0017】前記爪クラッチ28はスプリング30によ
り入力ギヤ24側に付勢されており、図3の実線及び図
4(a)に示すように、前記シフタ39の半月形状部3
9aが図中縦位置に回転しているときは、該半月形状部
39aの平坦面に爪クラッチの溝部28aが密着状態と
なり、爪クラッチ28が入力ギヤ24と係合して該爪ク
ラッチ28が入力ギヤ24と一体に回転し、入力軸22
の回転は「等速」で出力軸23に伝達される。これに対
して、図4(b)に示すように、前記シフタ39の半月
形状部39aが図中横位置に回転しているときは、該半
月形状部39aの平坦面が爪クラッチの溝部28aから
離反して半月形状部39aの角部が爪クラッチの溝部2
8aを押圧した状態となり、爪クラッチ28が出力ギヤ
26と係合して該爪クラッチ28が出力ギヤ26と一体
に回転し、入力軸22の回転は略2倍の「増速」で出力
軸23に伝達される。
【0018】一方、揺動装置41は、ピットマンアーム
42(或いはピットマンアームに取付けたブラケット)
と同一の回動支点を有するカム板43と、該カム板43
のカム面43aに圧接して揺動する揺動アーム44とか
らなり、カム面43aの略中央位置に凹部43bを設け
るとともに、揺動アーム44の略中間部にピン46を固
設して前記凹部43bに係合できるように形成してあ
る。そして、前記揺動装置41の揺動動作を機械的伝動
手段であるワイヤ47,48及び増速アーム49等を介
して四駆切換え装置21のシフタ39に伝達する。
【0019】増幅アーム49はワイヤ47の動きを増幅
してワイヤ48に伝えるものであり、前記エンジン取付
けフレーム11或いはシャーシ等に下部アーム50を枢
着し、該下部アーム50の上方部に上部アーム51を枢
着するとともに、下部アーム50の先端部と上部アーム
51の中間部とをピン52にて連結する。即ち、下部ア
ーム50の回動支点と上部アーム51の回動支点をずら
して、下部アーム50に対する上部アーム51の移動を
大きくするように形成してある。更に、該ピン52と前
記揺動アーム44の先端部とをワイヤ47にて連結し、
上部アーム51の先端部と前記四駆切換え装置21のシ
フタアーム40とをワイヤ48にて連結する。
【0020】ここで、ステアリングハンドル18が中立
位置にあるときは、図3の実線及び図4(a)に示すよ
うに、前記カム板43の凹部43bに揺動アーム44の
ピン46が係合し、ワイヤ47,48が四駆切換え装置
21側に引かれてシフタ39の半月形状部39aが図中
縦位置となり、前記スプリング30により爪クラッチの
溝部28aがシフタ39の半月形状部39aの平坦面に
密着する状態まで移動する。従って、爪クラッチ28が
入力ギヤ24と係合し、該入力ギヤ24と爪クラッチ2
8が一体に回転して、入力軸22の回転は「等速」で出
力軸23に伝達される。
【0021】而して、ステアリングハンドル13の回転
操作によってピットマンアーム42が回動すれば、図3
の二点鎖線で示すように、カム板43が回動して揺動ア
ーム44のピン46が凹部43bから外れ、該ピン46
がカム面43aに押されてワイヤ47が引かれる。そし
て、増幅アーム49の下部アーム50がワイヤ47に引
かれて回動するが、前記ピン52を介して上部アーム5
1も回動するため、下部アーム50の先端部の移動距離
よりも上部アーム51の先端部の移動距離が大きくな
り、ワイヤ48が引かれる距離がワイヤ47よりも増幅
される。このワイヤ48の引張りによってシフタアーム
40が反対側に回動し、図4(b)に示すように、前記
シフタ39の半月形状部39aが図中横位置となり、爪
クラッチ28が入力ギヤ24から離反して出力ギヤ26
に係合する。斯くして、前記四駆切換え装置21は「等
速」から「増速」に切換わり、出力軸23は入力軸22
の略2倍の速度で回転する。
【0022】このように、ピットマンアーム42を有し
た操向装置であっても、簡単な機械的伝達手段にて四駆
切換え装置21を「等速」若しくは「増速」に自動切換
えできる。また、揺動装置41と四駆切換え装置21と
の間に増幅アーム49を設けてカム板43の動きを増幅
するため、爪クラッチ28の半噛み状態がなくなって破
損を防止できる。
【0023】図5及び図6はサイドクラッチの構成を示
し、ミッションケース15の後部中央にリヤデファレン
シャルギヤ60を設け、その左右両側にサイドクラッチ
61,61を介して減速ギヤ62,62を配設し、シフ
タ63,63によりサイドクラッチ61,61の噛み合
いを操作して、後輪17,17への動力伝達を入切りし
ている。また、減速ギヤ62,62の外側に夫々ブレー
キ装置64,64を設けてリヤアクスルハウジング6
5,65の内側に収容し、ブレーキアーム66,66を
リヤアクスルハウジング65,65の外側へ突出してあ
る。そして、運転席の足下に設けた左右のブレーキペダ
ル67,67と前記ブレーキアーム66,66とをリン
クによって連結するが、前記シフタ63を作動させるア
ーム68とブレーキアーム66を長孔69付きのロッド
70にて連結し、該アーム68と一体に回動するアーム
71の先端部と前記ブレーキペダル67の回動アーム7
2とをブレーキロッド73にて連結する。
【0024】このように、ブレーキペダル67のリンク
の中にサイドクラッチ61のアーム68,71を設けた
ことにより、片側のブレーキペダル67を踏み込んだと
きに、片側のサイドクラッチ61の切り操作と片側のブ
レーキ装置64の制動操作を同時に行うことができる。
そのとき、前記ロッド70に長孔69を設けてあるので
ブレーキアーム66の回動がやや遅延し、サイドクラッ
チ61が切れた後にブレーキ装置64が作動することに
なる。斯くして、タイヤ式の後輪17に代えてクローラ
(図示せず)を装着した場合であっても、旋回操作時の
片ブレーキ動作に連動してクローラの駆動を停止するこ
とができ、旋回操作が簡単となる。尚、本発明は、本発
明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことがで
き、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当
然である。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項1記載の発明はステアリングハンドル18
の回転操作により駆動される操向シリンダ20の伸縮動
作に連動して揺動装置31を動かし、該揺動装置31の
揺動動作を機械的伝動手段38にて四駆切換え装置21
のシフタ29に伝達するように構成したので、全油圧式
操向装置Sを備えた作業車両10であっても、機械式の
構成にて四駆切換え装置21を旋回動作に連動して「等
速」若しくは「増速」の何れかに自動切換えすることが
できる。
【0026】請求項2記載の発明は上記揺動装置31を
カム板33と揺動アーム34とから形成し、機械的伝動
手段としてワイヤ38を使用したので、極めて簡素且つ
安価な構成にて自動四駆切換え装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、トラクタの側面
図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、自動四駆切換え
装置の解説図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示し、自動四駆切換
え装置の解説図。
【図4】本発明の他の実施の形態を示し、(a)は「等
速」状態の自動四駆切換え装置の解説図、(b)は「増
速」状態の自動四駆切換え装置の解説図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示し、サイドクラッ
チの構成を示す側面図。
【図6】本発明の他の実施の形態を示し、サイドクラッ
チの構成を示す縦断背面図。
【符号の説明】
10 トラクタ 11 エンジン取付けフレーム 16 前輪 18 ステアリングハンドル 20 操向シリンダ 20a ロッドの先端部 21 四駆切換え装置 24 入力ギヤ 25 カウンタギヤ 26 出力ギヤ 27 カウンタギヤ 28 爪クラッチ 29 シフタ 31 揺動装置 33 カム板 33a カム面 34 揺動アーム 37,38 ワイヤ S 全油圧式操向装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 GA00 GB00 3D043 AA03 AA05 AB07 AB12 AB17 EA02 EA32 EB09 EB14 EE12 EF16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドル18の回転操作に
    よって駆動される操向シリンダ20をエンジン取付けフ
    レーム11に設けた全油圧式操向装置Sと、前輪16へ
    伝達する動力を「等速」若しくは「増速」の何れかに選
    択可能な四駆切換え装置21とを備えた作業車両10に
    於いて、前記四駆切換え装置21は前輪16へ伝達する
    回転動力を「等速」若しくは「増速」で伝達する2組の
    常時噛み合い式ギヤ24,25,26,27と、該常時
    噛み合い式ギヤ24,26の何れか一方に係合するスラ
    イド自在な爪クラッチ28と、該爪クラッチ28を動か
    すシフタ29とからなり、前記エンジン取付けフレーム
    11に操向シリンダ20の伸縮動作に連動する揺動装置
    31を設け、該揺動装置31の揺動動作を機械的伝動手
    段38にて前記四駆切換え装置21のシフタ29に伝達
    し、前記ステアリングハンドル18の回転操作に連動し
    て前記四駆切換え装置21を「等速」若しくは「増速」
    に切換えることを特徴とする作業車両の自動四駆切換え
    装置。
  2. 【請求項2】 上記揺動装置31は支点32を中心に回
    動可能なカム板33と、該カム板33のカム面33aに
    圧接して揺動する揺動アーム34とからなり、前記操向
    シリンダ20のロッド20aとカム板33とをワイヤ3
    7で接続し、操向シリンダ20の伸縮動作をカム板33
    の回動動作に変換して伝え、更に、前記揺動アーム34
    と前記四駆切換え装置21のシフタ29とをワイヤ38
    にて連結した請求項1記載の作業車両の自動四駆切換え
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012116229A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Iseki & Co Ltd 作業車の前輪増速装置
CN114560008A (zh) * 2020-11-27 2022-05-31 比亚迪股份有限公司 转向系统和车辆

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