JP2001321613A - 固液分離装置 - Google Patents
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Abstract
いることなく、各円形リング体を、所定の間隔の隙間を
設けて積層し、ストレーナを形成する。 【解決手段】 ストレーナ72は円形リング体を、隙間
を設けて積層し形成され、ケース24の収容部26内に
配置されている。スクレーパ20は円形リング体間の各
隙間に進入する平板状凸片22を有し、ストレーナ72
に付着する固形物16を掻き取る。ストレーナ72は、
両端側の一対の端部円形リング体74と、一対の端部円
形リング体74の間に配置され、内周面に突片76が延
設された複数の中間円形リング体78a,78bと、一
対の端部円形リング体74間に掛け渡して複数取り付け
られ、表面には中間円形リング体78a,78bの各突
片76と係合して各中間円形リング体78a,78bを
隙間を開けて保持する係合部80が形成された横架部材
82とを有する。
Description
ゴミ等の固形物を液体と分離する固液分離装置に関す
る。
いて使用される生ゴミ脱水処理装置等に固液分離装置が
使用されている。この固液分離装置は、台所から排出さ
れる生ゴミを水と混ぜて粉砕することにより生ずる、固
形物と液体とが混合した混合物としての含水生ゴミから
固形物と液体とを分離するためのものである。
出願した特願平11-133089号に示すものがある。この固
液分離装置10の概要構成を図11と図12を用いて説
明する。この固液分離装置10は、複数の平板状の円形
リング体14を、所定の間隔の隙間を設けて積層するこ
とにより円筒体に形成されたストレーナ12と、ストレ
ーナ12を収容する収容部26を有すると共に、収容部
26がストレーナ12によって、ストレーナ12の内部
領域Bと外部領域Cとに分離され、外部領域Cに固形物
と液体の混合物を導入する導入口28が形成され、内部
領域Bに円形リング体14間を通過して内部領域Bに進
入する液体を外部へ排出する排出口30が形成されたケ
ース24と、円形リング体14間の各隙間に先端が進入
する平板状凸片22を有し、円形リング体14の外周面
に沿って相対的に移動して円形リング体14の端面(側
面とも言える)に付着する固形物を掻き取るスクレーパ
20とから構成される。
役割を果たし、液体18は積層された円形リング体14
間の隙間を通過して内部領域Bに進入し、一方固形物1
6は円形リング体14の外周面に堆積したり、円形リン
グ体14の端面に付着して内部領域Bに進入できない。
これにより、固形物と液体とを分離する。そして、内部
領域Bに進入した液体18は排出口30からケース24
の外部に排出される。また、円形リング体14に堆積し
たり付着した固形物16は、スクレーパ20によって掻
き取られ、ケース24に開口する取出口34からケース
24の外部に排出される。円形リング体14の外周面や
端面は、一回転する毎にスクレーパ20によって堆積し
たり付着した固形物16が掻き取られるため、目詰まり
することなく、連続して固液分離が行える。ここで、ス
トレーナ12を構成する各円形リング体14の端面間に
形成される隙間の間隔は、液体18と分離したい固形物
16の大きさを基準として決定される。つまり、小さな
固形物16まで分離して分離後の液体18内に含まれる
固形物の割合を少なくし、液体18の汚れを少なくした
いのであれば、円形リング体14間の隙間の間隔を狭く
する。逆の場合には、円形リング体14間の隙間の間隔
はある程度広くする。
図13〜図15に示すものが開示されている。固液分離
装置10の全体構成は、ストレーナ12と、ケース24
と、スクレーパ20と、ストレーナ12を回転駆動する
駆動手段36とから構成される。さらに詳細な構造につ
いて構成要素毎に説明する。ストレーナ12は、複数の
円形リング体14が隙間を開けて積層され円筒体に形成
されているが、この円形リング体14には、平板状の第
1円形リング体14aと、第1円形リング体14aと同
じ外径に形成され、外周面に所定角度間隔で突起部38
が複数(一例として図13では3個)形成された平板状
の第2円形リング体14bの2種類がある。
グ体14b間に所要枚数(一例として図14や図15で
は1枚)の第1円形リング体14aを介装した状態で、
各円形リング体14a,14bが、各円形リング体14
a,14b相互間に所定の間隔を開けて複数枚積層する
ことにより円筒体に形成されて成る。なお、間隔を設け
る手段としては、複数の各円形リング体14a,14b
のそれぞれの内方側に形成された挿通孔40を貫通し、
全円形リング体14a,14bを一体的に結合させる第
1ステー42に外嵌したスペーサ44を使用している。
スペーサ44の板厚が各円形リング体14a,14b相
互間の隙間の間隔となる。
してY字状のスポーク46が連結され、その中心には少
なくとも一端側がケース24の外方へ突出する回転軸4
8が、ケース24に回転自在に両端側が支持された状態
で設けられている。ストレーナ12はこの回転軸48の
一端側が駆動手段36によって回転駆動され、矢印方向
に回転する。また、外周面に突起部38が形成された第
2円形リング体14bの積層構造は、その突起部38に
よって、円筒体に形成されたストレーナ12の外周面
に、ストレーナ12の軸線方向に沿って延びるリブ部5
0が形成されるように積層される構造とする。つまり、
ストレーナ12を一方の端面側から見た場合に、一の第
2円形リング体14bに形成された突起部38の真後ろ
に、次の第2円形リング体14bに形成された突起部3
8が配置される構造とする。これにより、ストレーナ1
2の軸線方向と平行に延びる複数のリブ部50がストレ
ーナ12の外周面に形成される。なお、突起部38によ
り構成されるリブ部50には、第2円形リング体14b
の間に第1円形リング体14aが介装されているため、
隙間が生じている。このリブ部50は、分離された固形
物16を取出口34まで、筒状収容部26の内周面に沿
って押し、搬送する機能を有する。
ストレーナ12に連結された回転軸48が水平となる状
態でケース24の筒状収容部26に収容される。なお、
ストレーナ12の両端開口部は、この筒状収容部26の
対向する一対の内壁面によって閉塞され、ストレーナ1
2の外部領域Cと内部領域Bとの間での液体の移動は、
主として各円形リング体14間の隙間を介して行われる
状態にある。また、図13の固液分離装置10では、導
入口28は、排出口30よりも低い位置に開口するよう
に形成され、筒状収容部26の下部に常時混合物が溜ま
った状態で、ストレーナ12の下部がこの混合物に浸
り、ストレーナ12の上部が混合物の液面Fから露出す
る構成となっている。
れる筒状収容部26の上部内周面には、ストレーナ12
の回転軸線方向に沿って延び、液体と分離されてリブ部
50によって筒状収容部26の内周面に沿って搬送され
てきた固形物16を、ケース24外部へ取り出す取出口
34が開口されている。取出口34は、混合物の液面F
上方の筒状収容部26内の空間に開口し、その位置はス
トレーナ12の頂上部よりもストレーナ12の回転方向
の下流側に配置されると共に、スクレーパ20よりもス
トレーナ12の回転方向の上流側に配置されている。
取出口34を閉塞するように蓋体52が配置されてい
る。詳細には、取出口34のストレーナ12の回転方向
D上流側の端縁部分に蓋体52の一辺が回動自在に取り
付けられて、ストレーナ12の回転方向D下流側の他辺
がこの一辺を中心として揺動自在となっている。そし
て、蓋体52は、ストレーナ12と対向する面(内面)
の背面側に配置された付勢手段(一例としてバネ)54
により、常時ストレーナ12側へ付勢されている。蓋体
52の機能は、ストレーナ12の外周面に形成されたリ
ブ部50で押されて搬送されてくる固形物16をストレ
ーナ12の外周面に押しつけて、固形物16に含まれて
いる液体成分を絞り出させることにある。
複数の平板を積層して構成され、その配置は図13に示
すように、ストレーナ12の頂上部よりもストレーナ1
2の回転方向下流側に配置されている。また、取出口3
4に対しては、ストレーナ12の回転方向D下流側に、
取出口34に近接して配置されている。スクレーパ20
の具体的な構成は、ストレーナ12を構成する各第1円
形リング体14aの板厚と同じ厚さの板材で形成され、
先端が第1円形リング体14aの外周面に向けて突出
し、第1円形リング体14aの外周面に付着した固形物
16を掻き取る板状の第1凸片56と、第1円形リング
体14aと第2円形リング体14bとの間に形成される
隙間と同じ厚さの板材を用いて形成され、その先端側が
この隙間に進入し、両円形リング体14a,14bの各
端面に付着した固形物16を掻き取る薄板状の第2凸片
58と、ストレーナ12を構成し、外周面に突起部38
を有する各第2円形リング体14bの板厚と同じ厚さの
板材で形成された支持片60とから構成される。
形リング体14aと第2円形リング体14bの積層順番
に対応させて、第1凸片56、第2凸片58、支持片6
0を所定の順番で積層し、それぞれに開口された孔62
に第2ステー64を貫通させることによって一体化され
ている。一般的に各円形リング体14a,14b間の隙
間の間隔は、各円形リング体14a,14bの厚さより
も狭くなる構成とする。よって、各円形リング体14
a,14b間の隙間に進入する第2凸片58の厚さは円
形リング体14a,14bの厚みに比べて薄くなり強度
が不足するから、第2凸片58の両側に位置する第1凸
片56と支持片60とで第2凸片58を挟持して補強す
る構成としている。なお、図14や図15では、ストレ
ーナ12の両端部には第1円形リング体14aが配置さ
れる構成のため、スクレーパ20の積層順番は、第1凸
片56、第2凸片58、支持片60、第2凸片58を基
本単位として繰り返し、最後に第1凸片56が来て終わ
りになる順番となる。
配置された第1凸片56の形状が、中間部分に配置され
る第1凸片56の形状と異なって、より広い面積を有す
る形状となっている。これは、スクレーパ20に対して
ストレーナ12の回転方向Dの上流側に配置された蓋体
52を両側から挟むようにしてカバーする機能を持たせ
るためである。ストレーナ12で搬送された固形物16
は、ストレーナ12の頂上部から下方に向けて移動して
いる最中にスクレーパ20により掻き取られ、ストレー
ナ12から離反して取出口34から排出される。
た背景技術での固液分離装置には、次のような課題があ
る。つまり、各円形リング体14の各端面間に隙間を設
ける場合に、上述したようにスペーサ44を用いる構成
だと、複数本ある第1ステー42に、各円形リング体1
4を挿入して積層する毎にスペーサ44を一つずつ外嵌
させる作業が必要となり、慎重な作業が作業者に要求さ
れるから、ストレーナ12を組み立てる際の工数が多く
なって製造コストが上昇するという課題がある。また、
円形リング体14やスペーサ44の板厚寸法のバラツキ
により、複数の円形リング体14と複数のスペーサ44
を積層して成るストレーナ12の軸線方向の寸法に累積
誤差を生じ、第1ステー42の長さと合わなくなる場合
が生ずるといった課題もある。
され、その目的とするところは、平板状のリング体で構
成されたスペーサを用いることなく、各円形リング体
を、所定の間隔の隙間を設けて積層し、ストレーナを形
成できる固液分離装置を提供することにある。
するために、請求項1記載の固液分離装置は、複数の平
板状の円形リング体を、所定の間隔の隙間を設けて積層
することにより円筒体に形成されたストレーナと、該ス
トレーナを収容する収容部を有すると共に、該収容部が
ストレーナによって、ストレーナの内部領域と外部領域
とに分離され、該外部領域に固形物と液体の混合物を導
入する導入口が形成され、前記内部領域に前記円形リン
グ体間を通過して前記内部領域に進入する前記液体を外
部へ排出する排出口が形成されたケースと、前記円形リ
ング体間の各前記隙間に先端が進入する平板状凸片を有
し、円形リング体の外周面に沿って相対的に移動して円
形リング体の端面に付着する固形物を掻き取るスクレー
パとを具備する固液分離装置であって、前記ストレーナ
は、両端に配置される一対の端部円形リング体と、該一
対の端部円形リング体の間に配置され、内周面に突片が
延設された複数の中間円形リング体と、前記一対の端部
円形リング体間に掛け渡して複数取り付けられ、表面に
は前記中間円形リング体の各前記突片と係合して各中間
円形リング体を前記隙間を設けた状態で保持する係合部
が長手方向に並んで複数形成された横架部材とを有する
ことを特徴とする。
ーを複数の円形リング体に挿通しながら、併せて第1ス
テーに各円形リング体間に配置されるようにスペーサを
外嵌させる作業が不要となり、作業性が向上する。ま
た、各円形リング体を積層して成るストレーナの全長
は、横架部材の長さ(詳細にはこの長さに端部円形リン
グ体の板厚を加えた長さ)で規定されるため、背景技術
のように円形リング体の板厚のバラツキによる累積誤差
が生じない。
ーナの周方向の一方の側面側に一列に並んで形成するこ
ともできるし、また前記横架部材の前記ストレーナの周
方向の各側面側に一列ずつ千鳥状に形成する構成とする
ことも可能である。特に、後者の構成では、各中間円形
リング体の突片を千鳥状に配置された係合部に交互に順
番に係合させることで、横架部材の一方の側面側に一列
に形成された係合部相互間の間隔を変えずに中間円形リ
ング体間に形成される隙間の間隔を二分の一にすること
ができる。
設された二股状突片と、前記一対の端部円形リング体間
に掛け渡して複数取り付けられ、前記二股状突片と係合
することによって前記中間円形リング体の端部円形リン
グ体に対する相対回転を規制する第2横架部材とを具備
する構成とすると、背景技術のように第1ステーを複数
の円形リング体の挿通孔に挿通しなくても、円形リング
体間の相対回転を規制することができる。そして、挿通
孔にステーを挿通する作業に比べて二股状突片に第2横
架部材を係合させる作業の方が一般的に作業が簡単にな
り、作業効率が向上する。
の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。まず、固液分離装置70の主たる構成の内の多く
は、背景技術で説明した固液分離装置10と同じであ
り、同じ構成については同じ符合を付して説明は省略
し、相違する構成、つまり特徴的な構成について説明す
る。固液分離装置70の基本構成は、図13を用いて説
明した固液分離装置10と同じであり、ストレーナ72
と、ケース24と、スクレーパ20と、ストレーナ72
を回転駆動する駆動手段36とから構成される。また、
固液分離動作は図13を用いて説明した固液分離装置1
0と同じである。そして本発明の固液分離装置70の特
徴点はストレーナ72の構造にあり、その全体構成は図
13に示すストレーナ12を、図1に示すストレーナ7
2に代えた構成となる。
図10を用いて詳細に説明する。ストレーナ72は図1
に示すように、両端に配置される一対の端部円形リング
体74と、一対の端部円形リング体74の間に配置さ
れ、内周面に突片76が延設された複数の中間円形リン
グ体(第1中間円形リング体78a,第2中間円形リン
グ体78b)78と、一対の端部円形リング体74間に
掛け渡して複数取り付けられ、表面には各中間円形リン
グ体78a, 78bの各突片76と係合して各中間円形
リング体78a, 78bを所定の間隔の隙間を設けた状
態で保持する係合部80が長手方向に並んで複数形成さ
れた横架部材82とを有する。また、一対の端部円形リ
ング体74間に掛け渡して複数取り付けられて中間円形
リング体78a, 78bと係合し、中間円形リング体7
8a, 78bの端部円形リング体74に対する相対回転
を規制する第2横架部材84も有する。
すように、その内周側にはスポーク46が一例として一
体的に連結され、スポーク46の中心には回転軸48を
取り付けるための取付孔86が開口されている。スポー
ク46の各アームは、等角度間隔で放射状に延出する構
成となる。アームの数は一例として3個であるが、これ
に限定されず、2個、4個、・・・等でも良い。また、
端部円形リング体74の内周面のスポーク46の各アー
ムの中間部分には、第1延出片88が中心に向けて延出
して設けられている。そして、この第1延出片88とス
ポーク46の各アームには、横架部材82を取り付ける
ための第1取付孔88aが、端部円形リング体74の中
心軸Eを中心とした同心円上に位置するように開口され
ている。なお、第1取付孔88aは合計6個であるが、
これに限定されず、端部円形リング体74間に配置され
る各中間円形リング体78a,78bを確実に保持でき
る数で有ればその数は問わない。通常、3個以上が好適
である。
は、中心軸Eを中心とした点対称位置に第2延出片90
が延設され、この第2延出片90に第2横架部材84を
取り付けるための第2取付孔90aが開口されている。
なお、第2取付孔90aの数は合計2個であるが、これ
に限定されず、端部円形リング体74間に配置される各
中間円形リング体78a,78bの後述の二股状突起と
係合して各中間円形リング体78a,78bの端部円形
リング体74に対する相対回転を規制できれば、その数
は問わない。通常、1個以上有れば良く、本実施の形態
では回転のバランスを考慮して上述のごとく点対称の位
置に2個設けている。
おける第1円形リング体14aに相当するものであり、
図3に示すように、その内周面には、端部円形リング体
74の第1延出片88とスポーク46の各アーム(いず
れにも横架部材が取り付けられる)の位置に対応して突
片76が延設されている。よって、本実施の形態では突
片76の数は6個である。各突片76の形状は同一であ
り、平面形状が矩形(若しくは矩形に近い扇形)に形成
されている。また、第1中間円形リング体78aの内周
面には、端部円形リング体74の第2延出片90に対応
する位置に二股状突片92が延設されている。二股状突
片92は、一例として前述の突片76に比べて幅広な矩
形に形成された突片の内方先端辺の中央に、第2横架部
材84が嵌り込める凹部92aが形成され、全体形状が
二股形状になっている。また、第2中間円形リング体7
8bは背景技術における第2円形リング体14aに相当
するものであり、図4に示すように、前述の第1中間円
形リング体78aと基本形状は同じであり、相違する構
成は、背景技術の第2円形リング体14bと同様に、外
周面に所定角度間隔で突起部38が複数(一例として本
実施の形態では3個)形成されている点である。そして
ストレーナ72は、第2中間円形リング体78b間に所
要枚数(一例として本実施の形態では1枚だが、2枚、
3枚等でも良い)の第1中間円形リング体78aを介装
した状態で、各中間円形リング体78a,78bが複
数、端部円形リング体74間に積層されて構成される。
で板状体に形成されている。そして横架部材82が一対
の端部円形リング体74間に掛け渡して正規の位置に取
り付けられた際に、外周側に向く横架部材82の外表面
(外周面)の、端部円形リング体74の周方向(ストレ
ーナ72の周方向でもある)に向く各側面82a,82
b側には、各側面82a,82bに達するように一列ず
つ係合部80が形成され、各列の係合部80は一方の列
の係合部80の中間に他の列の係合部80が位置するよ
うに互い違いに、つまり千鳥状に配置されている。ここ
で説明上、一方の側面82a側に一列に形成された係合
部を第1係合部80aとし、他方の側面82b側に一列
に形成された係合部を第2係合部80bとする。そして
図6に示すように、凹溝状に形成された各係合部80
a,80bの開口幅Wは同じであり、挿入される突片7
6の板厚と略同じに設定され、挿入された突片76をガ
タツキなく保持できるようになっている。また、各係合
部80a,80bの奥行(長さ)Lは、一方の係合部が
他方の係合部の間に進入しない長さに設定されている。
つまり、横架部材82のストレーナ72の周方向に沿っ
た幅は2×Lよりも長くなるように設定されている。
(>W)は、第1中間円形リング体78aと第2中間円
形リング体78bとの間に設ける隙間の間隔をXとした
場合に、 P1=X+W/2 となり、係合部80同士、係合部80同士の間隔P2
は、 P2=2×P1 となる。また、各係合部80a,80bの開口部分に
は、第1中間円形リング体78aや第2中間円形リング
体78bに設けられた突片76を挿入しやすくするた
め、開口側に向かうに従って開口幅Wが広くなる斜面G
が形成されている。斜面Gは一例として各係合部80
a,80bの開口部分の口縁の一方にのみ形成されてい
るが、両方に形成する構成とすることも可能である。
は図7に示すように、横架部材82が一対の端部円形リ
ング体74間に横架して取り付けられた際に、端部円形
リング体74の中心軸Eを中心とした仮想同一円周上に
位置する断面円弧に形成されている。そして各中間円形
リング体80a,80bの突片76が各係合部80a,8
0bに挿入された際には、突片76の先端が係合部80
a,80bの底面Hに接触することで、各中間円形リン
グ体80a,80bが端部円形リング体74の中心軸E
と同軸となるように位置決めされて保持される。また、
横架部材82の長手方向の両端面には、横架部材82を
端部円形リング体74にネジ止めするためのネジ孔82
cが開口されている。なお、本実施の形態の係合部80
は、横架部材82の外表面に形成された凹溝状の構造で
あるが、例えば横架部材82を全体的に櫛歯状に形成
し、各歯間に形成されるスリットを係合部とする構造も
考えられる。
例として、円柱体84aの両端面に小径の柱状突起84
bが形成された構成を有する。円柱体84aの長さは横
架部材82の長さに揃えて設定され、また柱状突起84
bの外径は第2延出片90に開口された第2取付孔90
aに挿入可能に設定され、円柱体84aの外径は第2取
付孔90aよりも大径に設定されている。
いて、組み立て手順と併せて説明する。まず、一つの端
部円形リング体74に、横架部材82を第1取付孔88
aを利用してネジ止めする。これにより、端部円形リン
グ体74の表面に複数(一例として6個)の横架部材8
2が立設した状態となる。次に、横架部材82を取り付
けた端部円形リング体74を水平に配置し、第1中間円
形リング体78aと第2中間円形リング体78bとを交
互に、全ての横架部材82が各中間円形リング体78
a, 78bの内側に位置するように装着する。この際、
まず各中間円形リング体78a, 78bの突片76が横
架部材82に干渉しなようにずらして装着した後、各中
間円形リング体78a, 78bを回転させ、各中間円形
リング体78a, 78bの突片76を横架部材82の対
応する各係合部80a,80bに挿入する。これによ
り、各中間円形リング体78a,78bは、先に装着さ
れている中間円形リング体との間に所定の隙間が開いた
状態で横架部材82に保持される。
78bを装着し終えた後、回転軸48を最下層に位置す
る端部円形リング体74の取付孔86に一端を挿入して
立設する。また、端部円形リング体74の第2延出片9
0に開口する第2取付孔90a内に第2横架部材84の
一端側に形成された柱状突起84bを挿入する。各中間
円形リング体78a, 78bの二股状突片92は、それ
ぞれの突片76を横架部材82の係合部80a,80b
に挿入した状態では互いに重なり合う位置関係にある。
よって、第2横架部材84を各二股状突片92の凹部9
2aに嵌め込める。
層した各中間円形リング体78a,78bの上面に載置
する。この際、スポーク46に開口された取付孔86に
回転軸48の他端を挿入し、かつ第2横架部材84の他
端に形成された柱状突起84bを第2延出片90の第2
取付孔90aに挿入する。この状態では、この端部円形
リング体74の第1延出片88やスポーク46の各アー
ムに開口された第1取付孔88aが、立設する横架部材
82の他端側に開口するネジ孔82cと一致した状態と
なる。最後に、図8に示すように各第1取付孔88aを
介して横架部材82のネジ孔82c内にネジ94を螺合
し、横架部材82に端部円形リング体74を取り付け
る。これにより、ストレーナ72の組み立てが完了し、
図1に示す状態となる。なお、図1に示すストレーナ7
2を、その中心軸Eに沿った平面で切断した状態の断面
図は図9に示す。
ング体74,78a,78b間の隙間は、一対の端部円
形リング体74間に掛け渡された各横架部材82の係合
部80の開口幅Wと係合部80a,80b間のピッチP
1によって決定されるから、背景技術のように各円形リ
ング体14a,14b間にスペーサ44を介装する必要
がなく、作業が簡略化できる。また、一対の端部円形リ
ング体74間の間隔は、樹脂成形により各部の寸法が一
定の公差内で製造される横架部材82によって決定され
る。このため、各円形リング体74,78a,78bの
板厚にバラツキが生じていた場合でもそれが累積され
ず、ストレーナ72の寸法が大きくばらつくことがな
い。
2の構造は、係合部80が横架部材82のストレーナ7
2の周方向の各側面側に一列ずつ千鳥状に形成されてい
るが、図10に示すように係合部80が、横架部材82
のストレーナ72の周方向の一方の側面側に一列に並ん
で形成される構成とすることも可能である。後者の構成
では、積層される各円形リング体74,78a,78b
間の隙間の間隔は、一列に並んで形成された各係合部8
0間の壁部82dの肉厚分となる。そして、この壁部8
2dの肉厚は強度や樹脂成型の金型の構造等を考慮する
と、あまり薄くはできない。このため各円形リング体7
8a,78b間の隙間もあまり狭くできない。一方、前
者の構成では、それぞれ一列に異なる列として形成され
た係合部80aと係合部80bの間の距離Xが各円形リ
ング体78a,78b間の隙間の間隔となるから、横架
部材82の各側面側にそれぞれ一列に形成された係合部
80a同士、係合部80b同士間の壁部82dの肉厚を
十分な強度を確保できる寸法にしつつ、各円形リング体
78a,78b間の隙間をより狭くできる。
水処理装置に使用され、粉砕された生ゴミと水とを分離
する固液分離装置を例に挙げて説明したが、生ゴミと水
との分離以外にも使用することができることは言うまで
もない。
背景技術のように第1ステーを複数の円形リング体に挿
通しながら、併せて第1ステーに各円形リング体間に配
置されるようにスペーサを外嵌させる作業が不要とな
り、作業性が向上する。また、各円形リング体を積層し
て成るストレーナの全長は、横架部材の長さ(詳細には
この長さに端部円形リング体の板厚を加えた長さ)で規
定されるため、背景技術のように円形リング体の板厚の
バラツキによる累積誤差が生じない。これにより、製品
コストの低減と品質向上が図れるという効果を奏する。
トレーナの一実施の形態の斜視図である。
の構造を示す平面図である。
グ体の構造を示す平面図である。
グ体の構造を示す平面図である。
の形態の構造を示す斜視図である。
る。
めの断面図であり、(b)はその要部拡大図である。
図である。
るための説明図である。
構成を説明するための正面断面図である。
面図である。
て図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の平板状の円形リング体を、所定の
間隔の隙間を設けて積層することにより円筒体に形成さ
れたストレーナと、 該ストレーナを収容する収容部を有すると共に、該収容
部がストレーナによって、ストレーナの内部領域と外部
領域とに分離され、該外部領域に固形物と液体の混合物
を導入する導入口が形成され、前記内部領域に前記円形
リング体間を通過して前記内部領域に進入する前記液体
を外部へ排出する排出口が形成されたケースと、 前記円形リング体間の各前記隙間に先端が進入する平板
状凸片を有し、円形リング体の外周面に沿って相対的に
移動して円形リング体の端面に付着する固形物を掻き取
るスクレーパとを具備する固液分離装置であって、 前記ストレーナは、 両端に配置される一対の端部円形リング体と、 該一対の端部円形リング体の間に配置され、内周面に突
片が延設された複数の中間円形リング体と、 前記一対の端部円形リング体間に掛け渡して複数取り付
けられ、表面には前記中間円形リング体の各前記突片と
係合して各中間円形リング体を前記隙間を設けた状態で
保持する係合部が長手方向に並んで複数形成された横架
部材とを有することを特徴とする固液分離装置。 - 【請求項2】 前記係合部は、前記横架部材の前記スト
レーナの周方向の一方の側面側に一列に並んで形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の固液分離装置。 - 【請求項3】 前記係合部は、前記横架部材の前記スト
レーナの周方向の各側面側に一列ずつ千鳥状に形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の固液分離装置。 - 【請求項4】 前記中間円形リング体の内周面に延設さ
れた二股状突片と、 前記一対の端部円形リング体間に掛け渡して複数取り付
けられ、前記二股状突片と係合することによって前記中
間円形リング体の端部円形リング体に対する相対回転を
規制する第2横架部材とを具備することを特徴とする請
求項1、2または3記載の固液分離装置。
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