JP2008155082A - 固液分離装置および生ごみ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水とともに生ごみが導入される分離容器12と、該分離容器12内で回転駆動されるストレーナ14と、該ストレーナ14と協働して水から生ごみを分離するスクレーパ16とを備えた固液分離装置において、前記ストレーナ14は、平板なリング部142が形成された第1のリング体14aと、リング部142の外周側面に突起141が設けられた第2のリング体14bとを、生ごみを漉し取る間隔をあけて多数枚重ね合わせて構成され、前記スクレーパ16は、前記第1のリング体14aと前記第2のリング体14bのリング部142の内側面間に先端部を挿入して取り付けられ、前記第1のリング体14a、第2のリング体14bおよび前記スクレーパ16の少なくともいずれか一つの、部材が相互に摺接する部位に、部材を厚さ方向に貫通する透孔144が設けられている。
【選択図】図3
Description
ストレーナ14は駆動軸15を水平方向、すなわち第1のリング体14aと第2のリング体14bの回転面が鉛直方向となるように配置され、駆動モータにより回転駆動される。
しかしながら、上記の固液分離装置では、ストレーナ14が回転する際に、隣り合ったリング部の内側面間に挿入して取り付けられたスクレーパ16との間の摩擦によりストレーナ14を回転駆動するために大きな駆動力が必要になる。
本発明は、生ごみ(固形物)を水から容易に分離することができるとともに、ストレーナ14とスクレーパ16との摩擦力を低減させ、これによって省エネルギー化を図ることができる固液分離装置およびこの固液分離装置を備えた生ごみ処理装置を提供することを目的とする。
すなわち、水とともに生ごみが導入される分離容器と、該分離容器内で回転駆動されるストレーナと、該ストレーナと協働して水から生ごみを分離するスクレーパとを備えた固液分離装置において、前記ストレーナは、平板なリング部が形成された第1のリング体と、リング部の外周側面に突起が設けられた第2のリング体とを、生ごみを漉し取る間隔をあけて多数枚重ね合わせて構成され、前記スクレーパは、前記第1のリング体と前記第2のリング体のリング部の内側面間に先端部を挿入して取り付けられ、前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパの少なくともいずれか一つの、部材が相互に摺接する部位に、部材を厚さ方向に貫通する透孔が設けられていることを特徴とする。
なお、前記第2のリング体に設けられた突起部分に、部材を厚さ方向に貫通する透孔を設けることも有効である。
また、これらの方法とは別に、前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパの少なくともいずれか一つの、部材が相互に摺接する部位に、ストレーナとスクレーパとの間の摺動抵抗を低減させる表面処理が施されていることも有効である。
また、部材に透孔を形成する方法、部材の内側面(摺接面)に凹部を形成する方法、部材の表面に摺動抵抗を低減させる表面処理を施す方法は、適宜組み合わせて利用することが可能であり、組合わせて利用することによって、ストレーナとスクレーパとの間の摺動抵抗をさらに低減させることができる。
また、前記第1のリング体と第2のリング体は、前記リング部の内側面間にスペーサを介装することにより生ごみを漉し取る間隔をあけて配置され、前記スクレーパは、前記第1のリング体および第2のリング体の厚さと同厚のスペーサを介装して一体的に重ね合わせて構成されていることにより、ストレーナとスクレーパとの作用によって効率的に生ごみから水を分離することができる。
なお、前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパに透孔を設けるかわりに、これらの内側面に凹部を形成することによりストレーナとスクレーパとの間の摺動抵抗を低減させることができ、また、これらの部材の少なくとも摺接する部分に摺動抵抗を低減させる表面処理を施す方法も有効Kである。
図1は、本発明に係る固液分離装置を備えた生ごみ処理装置を台所の流し台5に取り付けた状態を示す。
生ごみ処理装置は、流し台5の排水口6の下部に吊持するようにして取り付けられる破砕機40と、破砕機40から水とともに排出される生ごみを処理する本体50とからなる。本体50は箱状に形成されたケーシング52内に、前述した固液分離装置10と乾燥装置30とが収納されて構成されている。
本実施形態の固液分離装置10も、図8に示した従来の固液分離装置10と同様に、破砕機40から送出される生ごみと水が導入される分離容器12と、分離容器12内で回転駆動されるストレーナ14と、ストレーナ14と協働して水から生ごみを分離する薄板状に形成されたスクレーパ16と、スクレーパ16によって分離された生ごみをスクレーパ16との間で挟圧する押圧板18と、分離容器12内で分離された水を排出する排水パイプ20とを備える。
前述したように、ストレーナ14は、第1のリング体14aと第2のリング体14bを、隣り合った第1のリング体14aと第2のリング体14bとの間にスペーサ14cを介装し、第1のリング体14aと第2のリング体14bとの間に濾過スペースとなる隙間をあけて、多数枚重ね合わせるようにして取り付けられている。
本実施形態のストレーナ14およびスクレーパ16の構成において特徴とする点は、ストレーナ14を構成する第1のリング体14aおよび第2のリング体14bとスクレーパ16との摺接部分の摺動抵抗を低減するために、第1のリング体14aおよび第2のリング体14bに透孔144を形成すること、あるいはスクレーパ16に透孔161を形成した点にある。
図6は、第2のリング体14bのリング部142に透孔144を形成した例を示す。第2のリング体14bでは、突起141にも透孔144cを形成することができる。
図7は、スクレーパ16に透孔161を形成した例を示す。透孔161は部材を厚さ方向に貫通して設けられ、透孔161の形状としては矩形状の他に円形等の適宜形状に形成することができる。
また、各部材に透孔144を形成する方法と、凹部を形成する方法を併用することももちろん可能である。
摺動摩擦を低減させる表面処理としては、二硫化モリブデンまたは四フッ化エチレン樹脂により第1のリング体14aと第2のリング体14bおよびスクレーパ16の表面をコーティングする方法、イオンプレーティング処理する方法等が利用できる。部材に表面処理を施す際には、少なくとも互いに摺接する部分について表面処理を施すようにすればよい。
このように、ストレーナ14が回転駆動される際のストレーナ14とスクレーパ16との摺動抵抗を低減させることにより、固液分離装置10の省エネルギー化を効果的に図ることが可能となり、ストレーナ14を回転駆動する駆動モータ22として大パワーのモータを使用する必要がなくなり、装置のコンパクト化を図ることが可能となる。
6 排水口
10 固液分離装置
11 送出パイプ
11a 導入口
12 分離容器
14 ストレーナ
14a 第1のリング体
14b 第2のリング体
14c スペーサ
15 駆動軸
16、16a スクレーパ
17 スペーサ
18 押圧板
20 排水パイプ
22 駆動モータ
24 排出口
30 乾燥装置
32 タンク
34 攪拌羽根
40 破砕機
50 本体
141 突起
142 リング部
144、144a、144b、144c、161 透孔
Claims (9)
- 水とともに生ごみが導入される分離容器と、該分離容器内で回転駆動されるストレーナと、該ストレーナと協働して水から生ごみを分離するスクレーパとを備えた固液分離装置において、
前記ストレーナは、平板なリング部が形成された第1のリング体と、リング部の外周側面に突起が設けられた第2のリング体とを、生ごみを漉し取る間隔をあけて多数枚重ね合わせて構成され、
前記スクレーパは、前記第1のリング体と前記第2のリング体のリング部の内側面間に先端部を挿入して取り付けられ、
前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパの少なくともいずれか一つの、部材が相互に摺接する部位に、部材を厚さ方向に貫通する透孔が設けられていることを特徴とする固液分離装置。 - 前記第2のリング体に設けられた突起部分に、部材を厚さ方向に貫通する透孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の固液分離装置。
- 水とともに生ごみが導入される分離容器と、該分離容器内で回転駆動されるストレーナと、該ストレーナと協働して水から生ごみを分離するスクレーパとを備えた固液分離装置において、
前記ストレーナは、平板なリング部が形成された第1のリング体と、リング部の外周側面に突起が設けられた第2のリング体とを、生ごみを漉し取る間隔をあけて多数枚重ね合わせて構成され、
前記スクレーパは、前記第1のリング体と前記第2のリング体のリング部の内側面間に先端部を挿入して取り付けられ、
前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパの少なくともいずれか一つの、部材が相互に摺接する部位の内側面に、前記ストレーナとスクレーパとの摺動抵抗を低減させる凹部が形成されていることを特徴とする固液分離装置。 - 水とともに生ごみが導入される分離容器と、該分離容器内で回転駆動されるストレーナと、該ストレーナと協働して水から生ごみを分離するスクレーパとを備えた固液分離装置において、
前記ストレーナは、平板なリング部が形成された第1のリング体と、リング部の外周側面に突起が設けられた第2のリング体とを、生ごみを漉し取る間隔をあけて多数枚重ね合わせて構成され、
前記スクレーパは、前記第1のリング体と前記第2のリング体のリング部の内側面間に先端部を挿入して取り付けられ、
前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパの少なくともいずれか一つの、部材が相互に摺接する部位に、ストレーナとスクレーパとの間の摺動抵抗を低減させる表面処理が施されていることを特徴とする固液分離装置。 - 前記スクレーパに対向して、スクレーパにより掻き取られた生ごみをスクレーパとの間で挟圧し、生ごみから水を搾り取る押圧板が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の固液分離装置。
- 前記第1のリング体と第2のリング体は、前記リング部の内側面間にスペーサを介装することにより生ごみを漉し取る間隔をあけて配置され、
前記スクレーパは、前記第1のリング体および第2のリング体の厚さと同厚のスペーサを介装して一体的に重ね合わせて構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の固液分離装置。 - 生ごみを破砕する破砕機と、該破砕機により破砕された生ごみが水とともに送入され、水から破砕された生ごみを分離する固液分離装置と、該固液分離装置から排出される含水生ごみを乾燥処理する乾燥装置とを備えた生ごみ処理装置であって、
前記固液分離装置は、
水とともに生ごみが導入される分離容器と、該分離容器内で回転駆動されるストレーナと、該ストレーナと協働して水から生ごみを分離するスクレーパとを備え、
前記ストレーナは、平板なリング部が形成された第1のリング体と、リング部の外周側面に突起が設けられた第2のリング体とを、生ごみを漉し取る間隔をあけて多数枚重ね合わせて構成され、
前記スクレーパは、前記第1のリング体と前記第2のリング体のリング部の内側面間に先端部を挿入して取り付けられ、
前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパの少なくともいずれか一つの、部材が相互に摺接する部位に、部材を厚さ方向に貫通する透孔が設けられていることを特徴とする生ごみ処理装置。 - 生ごみを破砕する破砕機と、該破砕機により破砕された生ごみが水とともに送入され、水から破砕された生ごみを分離する固液分離装置と、該固液分離装置から排出される含水生ごみを乾燥処理する乾燥装置とを備えた生ごみ処理装置であって、
前記固液分離装置は、
水とともに生ごみが導入される分離容器と、該分離容器内で回転駆動されるストレーナと、該ストレーナと協働して水から生ごみを分離するスクレーパとを備え、
前記ストレーナは、平板なリング部が形成された第1のリング体と、リング部の外周側面に突起が設けられた第2のリング体とを、生ごみを漉し取る間隔をあけて多数枚重ね合わせて構成され、
前記スクレーパは、前記第1のリング体と前記第2のリング体のリング部の内側面間に先端部を挿入して取り付けられ、
前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパの少なくともいずれか一つの、部材が相互に摺接する部位の内側面に、前記ストレーナとスクレーパとの摺動抵抗を低減させる凹部が形成されていることを特徴とする生ごみ処理装置。 - 生ごみを破砕する破砕機と、該破砕機により破砕された生ごみが水とともに送入され、水から破砕された生ごみを分離する固液分離装置と、該固液分離装置から排出される含水生ごみを乾燥処理する乾燥装置とを備えた生ごみ処理装置であって、
前記固液分離装置は、
水とともに生ごみが導入される分離容器と、該分離容器内で回転駆動されるストレーナと、該ストレーナと協働して水から生ごみを分離するスクレーパとを備え、
前記ストレーナは、平板なリング部が形成された第1のリング体と、リング部の外周側面に突起が設けられた第2のリング体とを、生ごみを漉し取る間隔をあけて多数枚重ね合わせて構成され、
前記スクレーパは、前記第1のリング体と前記第2のリング体のリング部の内側面間に先端部を挿入して取り付けられ、
前記第1のリング体、第2のリング体および前記スクレーパの少なくともいずれか一つの部材が相互に摺接する部位に、ストレーナとスクレーパとの間の摺動抵抗を低減させる表面処理が施されていることを特徴とする生ごみ処理装置。
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