JP2001321424A - 脱臭剤およびそれを用いた脱臭装置 - Google Patents

脱臭剤およびそれを用いた脱臭装置

Info

Publication number
JP2001321424A
JP2001321424A JP2000143200A JP2000143200A JP2001321424A JP 2001321424 A JP2001321424 A JP 2001321424A JP 2000143200 A JP2000143200 A JP 2000143200A JP 2000143200 A JP2000143200 A JP 2000143200A JP 2001321424 A JP2001321424 A JP 2001321424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorizing
deodorant
air
zeolite
odor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000143200A
Other languages
English (en)
Inventor
知己 ▲高▼木
Tomoki Takagi
Yasushi Okamoto
泰志 岡本
Tetsuo Toyama
哲男 外山
Yoshinobu Suzuki
義信 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000143200A priority Critical patent/JP2001321424A/ja
Publication of JP2001321424A publication Critical patent/JP2001321424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糞尿臭の原因となる含硫化合物の臭気成分を
効果的に脱臭できる脱臭剤を実現すること、およびこの
脱臭剤を用いて、臭気の発生源近傍から大風量で吸い込
み臭気成分の拡散を防止できる脱臭装置を実現する。 【解決手段】 臭気発生源を臨む位置に開口する吸込口
3aを有するダクト3と、吸込口3aから第1開口部1
bへ向かう空気流を空気通路1d内に発生させる送風機
6と、空気通路1d内に設置され、空気流の脱臭を行う
脱臭部5とを備える脱臭装置であって、送風機6は、臭
気発生源近傍に配置された吸込口3aから臭気成分を室
内に拡散させないように空気流を吸い込むとともに、脱
臭部5には、酸化銅、酸化マンガンを担持させたゼオラ
イトと活性炭ハニカムとを添着させ、糞尿臭、おもに含
硫化合物や含窒素化合物を脱臭および分解に優れた脱臭
剤5aを配設したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝たきりの長期療
養者、乳幼児などのおむつ交換時などに発生する臭気を
脱臭する脱臭剤およびそれに用いる脱臭装置に関するも
のであり、特に、糞尿臭の原因となる含硫化合物等に適
合する脱臭剤とそれを用いた脱臭装置の新規な構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱臭装置として特開平9
−152145号公報に示されるものがある。この公報
によれば、被介護者の下半身を臭気拡散防止カバーで覆
って、臭気拡散防止カバーに設けられた取入口から吸気
ダクトを介して臭気成分を含んだ空気を脱臭装置に吸引
させて循環させるとともに、脱臭装置内に設けられたオ
ゾン発生器でオゾンを発生させてオゾン分解による脱臭
を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、被介護者の下半身の周辺に存在する悪臭を
取り除き室内の環境空間を良好にさせる装置であるた
め、臭気の発生源となる下半身を臭気拡散防止カバーで
覆って臭気を密閉させるとともに、その臭気を脱臭装置
に循環させて脱臭するものである。よって、おむつを交
換するときには、下半身を開放しなければならず、しか
も交換に多少の時間を要するため、臭気を室内に拡散さ
せないように交換することは困難である。
【0004】また、脱臭機能を備えた空気清浄器も知ら
れているが、一般的には室内の壁に設置され室内空気を
吸い込んで空気清浄するものであり臭気の発生源から離
れた位置より吸入するために、空気清浄器内の脱臭剤に
臭気成分が到達する前に、臭気成分が室内に充満してし
まい不快感を招くという問題がある。
【0005】したがって、臭気の発生源で揮発する臭気
成分を室内に拡散する前に吸入する必要が発生する。そ
のためには、臭気成分が室内に拡散する前に短時間に多
量の臭気成分を脱臭剤に吸入して脱臭された空気を吹き
出す脱臭装置が必要となるとともに、それを可能とする
高性能な脱臭剤が必要となる。
【0006】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたもので、第1の目的は糞尿臭の原因となる含硫化
合物の臭気成分を短時間に多量に脱臭可能とした脱臭剤
を提供することにある。また、第2の目的は上記の脱臭
剤を用いて、臭気の発生源近傍から大風量で吸い込み臭
気成分の拡散を防止することを可能とした脱臭装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜17記載の技術的手段を採用する。
【0008】すなわち、請求項1の発明では、アルカリ
金属またはアルカリ土類金属を含有するゼオライトと、
前記ゼオライトが、少なくとも遷移金属、または遷移金
属酸化物、またはそれらの一部が遷移金属イオンにより
置換させたゼオライトで、遷移金属が、銅、マンガン、
またはセリウム、またはそれらの化合物であり、Cu換
算もしくはMn換算で15〜45重量%、またはCuと
Mnの合算で20〜45重量%のいずれかを含有するこ
とを特徴としている。
【0009】請求項1の発明によれば、アルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属を含有しているゼオライトに、遷
移金属に銅またはマンガンをCu換算もしくはMn換算
で15〜45重量%、またはCuとMnの合算で20〜
45重量%のいずれかを含有させた材料特性のゼオライ
トは、糞尿の臭気原因に近似するエチルメルカプタン
(C25SH)の臭気に対して吸着および酸化による脱
臭性能が優れている。
【0010】請求項2の発明では、アルカリ金属または
アルカリ土類金属を含有するゼオライトと、前記ゼオラ
イトが、少なくとも遷移金属、または遷移金属酸化物、
またはそれらの一部が遷移金属イオンにより置換させた
ゼオライトで、遷移金属塩水溶液中に前記ゼオライトを
含浸させた後に500℃〜900℃で焼成させることに
より作られることを特徴としている。
【0011】請求項2の発明によれば、上述した請求項
1では、材料特性よりエチルメルカプタン(C25
H)を脱臭する脱臭剤を求めたが、ここでは、例えば5
%酢酸銅溶液100ccに加え24時間含浸させて50
0℃〜900℃で焼成させることで製法した酢酸銅担持
ゼオライトにおいてもエチルメルカプタン(C25
H)の臭気に対して吸着および酸化による脱臭性能が優
れている。
【0012】請求項3の発明では、遷移金属塩水溶液
は、フッ酸溶液であり0.1%以下のフッ酸溶液中にゼ
オライトを含浸させたことを特徴としている。
【0013】請求項3の発明によれば、遷移金属または
遷移金属化合物を水分による劣化を防止するために焼成
工程の前にフッ酸溶液0.1%以下にゼオライトを含浸
させることで、ゼオライトを高疎水性(高シリカゼオラ
イト)にさせて、ゼオライトの親水性(吸水性)を低下
させる効果がある。
【0014】請求項4および7の発明では、アルカリ金
属またはアルカリ土類金属は、ナトリウム、マグネシウ
ム、カルシウムのどれか1種、またはそれらの混合物よ
り構成されていることを特徴としている。
【0015】請求項4および7の発明によれば、ナトリ
ウム、マグネシウム、カルシウムのどれか1種、または
それらの混合物を加えることにより、遷移金属を含硫化
合物に含まれる硫酸ミストやSOxによる硫酸被毒を防
止することができる。
【0016】請求項5および6の発明では、遷移金属、
または遷移金属酸化物、または遷移金属イオンより成る
中心層(21)と、この中心層(21)表面に、アルミ
ナ、シリカ、アルカリ金属、およびアルカリ土類金属の
中の1種類以上から成るゼオライト層(22)と、吸湿
性材料より成る表面層(23)とを形成することを特徴
としている。
【0017】請求項5および6の発明によれば、遷移金
属による酸化触媒層を中心層(21)に形成して、この
中心層(21)の表面に、アルミナ、シリカ、アルカリ
金属およびアルカリ土類金属を含有するゼオライトで形
成されるゼオライト層(22)と、このゼオライト層
(22)の表面にシリカゲルや塩化カルシウムなどの吸
湿性材料で覆う表面層(23)を形成することにより、
中心層(21)を硫酸ミストやSOxによる硫酸被毒な
どを保護するとともに、吸湿性材料による中心層(2
1)を吸湿による劣化を防止することができる。
【0018】請求項8の発明では、活性炭素繊維または
活性炭粒から成るフィルタ(5c)と、このフィルタ
(5c)を構成する活性炭素繊維または活性炭粒の表
面、間隙および内部に、少なくとも銅、マンガン、セリ
ウム、ジルコニア、またはそれらの混合物もしくは固溶
体のいずれかを非有機系のバインダで担持したことを特
徴としている。
【0019】請求項8の発明によれば、活性炭に銅、マ
ンガン、セリウム、ジルコニア、またはそれらの混合物
もしくは固溶体のいずれかを担持させることにより、こ
れらの酸化触媒は酸素吸蔵能力があり糞尿臭の主なエチ
ルメルカプタン(C25SH)の酸化を高める。この結
果、吸着されたメチルメルカプタン(CH3SH)は、
第一段階は二硫化ジメチル(CH3SSCH3)にほとん
どが酸化されるが、活性炭のみと比較して、徐々に酸化
物へ移行していくと考えられる。
【0020】請求項9〜11の発明では、臭気発生源に
臨む位置に開口する空気吸込口(3a)と、空気吸込口
(3a)と空気通路(1d)を介して連通する空気吹出
口(1b)と、空気吸込口(3a)から空気吹出口(1
b)へ向かう空気流を空気通路(1d)内に発生させる
送風機(6)と、空気通路(1d)内に設置され、空気
流の脱臭を行う脱臭部(5)とを備える脱臭装置であっ
て、送風機(6)は、臭気発生源近傍に配置された空気
吸込口(3a)から臭気成分を室内に拡散させないよう
に空気流を吸い込むとともに、脱臭部(5)には、糞尿
臭、おもに含硫化合物や含窒素化合物を吸着かつ分解を
行う脱臭剤(5a)を配設して、前記送風機(6)は、
臭気発生源と空気吸込口(3a)との離隔距離が約20
cmのとき少なくとも風量200m3/h以上、または離
隔距離が約40cmのとき少なくとも風量300m3/h
以上のいずれかの空気流で吸い込むことと、前記脱臭剤
(5a)は、ハニカム状に成形され、このハニカムの寸
法が300〜600セル/inch2であることとを特
徴としている。
【0021】請求項9〜11の発明によれば、臭気発生
源から揮発する臭気成分を室内に拡散する前に脱臭部
(5)にもれなく吸い込まなくてはならない。それに
は、送風機(6)の風量を多くすることが必要となる。
そこで、本発明は送風機(6)の風量を実験より求め
た。その結果、臭気発生源と空気吸込口(3a)との離
隔距離が40cmのとき少なくとも風量300m3/h以
上が必要であった。この40cmの離隔距離はおむつ交換
における作業スペースを設けることで有効である。ま
た、離隔距離を20cmに近づければ少なくとも風量20
0m3/h以上が必要であった。
【0022】なお、この風量は、風量を多くするほど有
効であるが騒音および脱臭部(5)の脱臭性能に関連し
ており、脱臭剤の性能の善し悪しを評価する目安となる
空間速度SV(Space Velocity)が高く
なる。すなわち、臭気成分と脱臭剤との接触効率を示す
ものであり、通過風量/脱臭剤容積で求められ風量を多
くするほど接触効率が低下してしまうものである。
【0023】そこで、本発明では従来のオゾン脱臭およ
び光脱臭よりも高性能を追求するために接触効率が低く
ても高性能の脱臭部(5)の仕様とした。例えば、少な
くとも空間速度SVを105/h以上を確保するように
風量を300m3/hおよび脱臭部容積を3Lとするこ
とにより、脱臭剤(5a)をハニカム状に成形してこの
ハニカムの寸法を300〜600セル/inch2に設
定した。
【0024】これにより、寝たきりの長期療養者、乳幼
児などのおむつ交換時などに発生する糞尿臭などの臭気
成分を室内に拡散する前に脱臭装置側で吸入および脱臭
が可能となる。したがって、快適な生活空間で過ごせる
とともに介護時などの心的負担が軽減される。
【0025】また、脱臭部(5)には、糞尿臭、おもに
含硫化合物や含窒素化合物を吸着かつ分解を行う脱臭剤
(5a)を配設することにより、糞尿臭の原因となる臭
気成分を短時間に多量に脱臭可能な脱臭装置の提供がで
きる。
【0026】請求項12および14の発明では、脱臭部
(5)の近傍に脱臭剤(5a)を加熱する電気加熱器
(7)を設置するとともに、送風機(6)の停止時に電
気加熱器(7)を作動させるように構成して、脱臭剤
(5a)の表面温度を検出する温度検出手段(9)を設
け、表面温度が50℃以上で電気加熱器(7)が停止さ
れることを特徴としている。
【0027】請求項12および14の発明によれば、臭
気成分が吸着された脱臭剤(5a)を、例えば遠赤外線
ヒータなどの電気加熱器(7)で加熱すると酸化分解が
促進され再生時間が短縮される。しかし、加熱温度を高
くすると揮発性の高い成分は一気に放出され悪影響を及
ぼす。さらに、加熱温度を70℃〜80℃以上に高める
と吸着された臭気成分は酸化分解されるよりも脱着され
てしまう。そこで、温度検出手段(9)を設け、脱臭剤
(5a)の表面温度を50℃以下で加熱させるように電
気加熱器(7)を作動させることにより、吸着された臭
気成分の酸化分解が確実に行うことができる。なお、例
えば遠赤外線ヒータで加熱すると吸着された臭気成分が
早く加熱できるため、再生時間を短縮できる。
【0028】また、請求項13の発明では、電気加熱器
(7)は、電磁波を発生させる導波路(7b)を脱臭剤
(5a)の上流側に設置したことを特徴としている。
【0029】請求項13の発明によれば、臭気成分が吸
着された脱臭剤(5a)を、電磁波を用いて加熱するこ
とにより、臭気成分の加熱を電気加熱器(7)のうちで
最も短時間で加熱ができるため再生時間をさらに短縮で
きる。また、酸化触媒の活性化も短時間で行うことがで
きる。
【0030】請求項15の発明では、脱臭剤(5a)の
上流側の空気通路(1d)内に酸素または酸素を含む気
体を供給する酸素供給器(8)を設けるとともに、送風
機(6)の停止時に酸素供給器(8)が作動して脱臭剤
(5a)に添加させるように構成したことを特徴として
いる。
【0031】請求項15の発明によれば、吸着された臭
気成分に、酸素もしくは酸素を含む気体を添加させるこ
とにより、吸着された臭気成分の酸化分解が促進され再
生時間の短縮化が図れる。
【0032】また、請求項12および14による脱臭剤
(5a)の表面温度を50℃未満に加熱させるととも
に、酸素の添加を組み合せると、さらに、吸着された臭
気成分の酸化分解が促進され再生時間のさらなる短縮化
が図れる。
【0033】請求項16の発明では、脱臭部(5)は、
吸着、酸化を行う請求項1ないし請求項7のいずれか1
項に記載の脱臭剤と、活性炭とを添着により一体に形成
されたことを特徴としている。
【0034】請求項16の発明によれば、銅、マンガン
などの酸化触媒からなる脱臭剤を活性炭に添着させるこ
とにより、脱臭性能の除去率の低下が少なくかつ酸化分
解後、初期性能に近いレベルまで復帰できる脱臭剤を選
定できた。
【0035】請求項17の発明では、脱臭部(5)は、
吸着、酸化を行う請求項1ないし請求項7のいずれか1
項に記載の脱臭剤と、請求項8に記載のフィルタ(5
c)とを備え、脱臭部(5)の後流側にフィルタ(5
c)を配置したことを特徴としている。
【0036】請求項17の発明によれば、銅、マンガン
などの酸化触媒を担持させたゼオライトの後流側にフィ
ルタ(5c)を別体に設置することにより、糞尿臭の主
なメチルメルカプタン(CH3SH)および二硫化ジメ
チル(CH3SSCH3)を活性炭フィルタで再度の吸
着、酸化分解できるため確実に糞尿臭の除去ができる。
【0037】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
8に基いて説明する。まず、図1および図2は、脱臭装
置を示すもので、脱臭ユニツト1と台車ユニット2とダ
クト3とで構成されている。ダクト3は、臭気発生源の
近傍の空気を取り入れ脱臭ユニット1へ導く可撓性の空
気ダクトであり一端側に吸込口3aを形成して、他端側
を脱臭ユニツト1の第1開口部1bに脱着可能な構造で
接続されている。なお、吸込口3aの下流側のダクト3
内に空気中の塵や埃をろ過するフィルタ4を収容してい
る。また、脱臭ユニット1は、台車ユニット2に固定さ
れており自在に移動することができ、おむつ交換など臭
気が発生した時に臭気発生源の近傍に吸込口3aを臨ま
せるものである。
【0039】次に、脱臭ユニット1の脱臭ケース1aに
は、第1開口部1bと第2開口部1cとが形成され、空
気通路1dを通じてこれらの第1、第2開口部1b、1
cは連通している。この空気通路1d内には、糞尿臭、
おもに含硫化合物や含窒素化合物の臭気成分に適合する
脱臭剤(後述する)5aを収容する脱臭部5と、この脱
臭部5の下流側には、上述した吸込口3aから第2開口
部1cに向かって空気流を空気通路1d内に発生する送
風機6とを配設して、この送風機6を作動させることに
より、臭気成分を含んだ空気を吸込口3aから取り入れ
フィルタ4で塵や埃を除去し脱臭剤5aで臭気成分を吸
着、酸化させて臭気成分を取り除いて第2開口部1cよ
り臭気を取り除いた空気を吹き出すものである。
【0040】なお、送風機6は、脱臭運転時(後述す
る)に作動し再生運転時(後述する)に停止するように
運転される。また、脱臭剤5aは、後述する銅、マンガ
ンなどの酸化触媒を担持させたゼオライトに活性炭を添
着させたものである。
【0041】ここで、本発明の脱臭装置は、臭気発生源
から揮発する臭いを室内に拡散する前に脱臭部5にもれ
なく吸い込まなくてはならない。それには、送風機6の
風量を多くすることが必要となる。そこで、発明者は送
風機6の風量を実験より求めたので説明する。すなわ
ち、所定の位置に臭気発生源を置き、臭気成分を吸引し
て脱臭部5に送り込む風量を変化させて、臭気発生源か
ら脱臭部5に吸い込まれなかった臭気が、およぼす臭気
強度より必要な脱臭部5に送り込む風量を、吸引を行い
つつ近傍でにおいを感ずるかどうかの評価により求め
た。
【0042】これにより、吸引を行わないときには、臭
気発生源から約50cm離れた位置で臭気強度は3(結
構におう)であった。これを認知閾値(臭気強度2、明
らかに臭う)以下とするには、吸い込み位置を臭気発生
源から40cmの位置で風量が300m3/h以上が必
要であった。また、臭気発生源から20cmの位置に近
ずけると風量が200m3/h以上が必要であった。そ
こで、送風機6の風量は、Hiモード300m3/h、
Meモード200m3/hに設定した。また、上述した
40cmの離隔距離は、おむつ交換における作業スペース
を設けることで有効である。
【0043】さらに、脱臭部5の仕様は、脱臭剤容積あ
たりの通過風量で評価する空間速度SV (Space
Velocity)から求めた。これは、脱臭剤の性
能の善し悪しを評価する目安となるもので、臭気成分と
脱臭剤との接触効率を示すものであり空間速度SV が
高くなるほど接触効率が低下するものである。したがっ
て、従来の一般的な脱臭剤やオゾン脱臭においては、高
い空間速度SVの条件下のとき、例えば105/h以上
において臭気成分と脱臭剤との接触効率が低くなり脱臭
機能が大幅に低下してしまうものである。
【0044】そこで、本発明では、従来のオゾン脱臭お
よび光脱臭よりも高性能を追求するために空間速度SV
の高い(接触効率の低い)脱臭部5の仕様とした。例え
ば、少なくとも空間速度SVを105/h以上を確保す
るように風量を300m3/hおよび脱臭部容積を3L
とすることにより、脱臭剤5aをハニカム状に成形して
このハニカムの寸法を300〜600セル/inch2
に設定した。なお、空間速度SVは、脱臭部の評価基準
として処理風量/脱臭部容積で求められ、単位はh-1
あらわす。
【0045】次に、脱臭剤5aに吸着された臭気成分を
酸化分解するための構成部品として、脱臭部5の上流側
の空気通路1d内に遠赤ヒータ7と、脱臭部5の上流側
の空気通路1d内に酸素供給器8と、脱臭剤5aには、
脱臭剤5aの表面温度を検出する温度センサ9と、第2
開口部1cの上流側に第2開口部1cを全開または全閉
に切替える切替ドア10とが配設されてる。
【0046】遠赤ヒータ7は、再生運転時(後述する)
に、脱臭剤5aのハニカム面に照射させ吸着された臭気
成分を加熱するもので、温度センサ9の検出温度が50
℃以上に達すると停止するように制御される。これは、
吸着された臭気成分を加熱することにより酸化分解が促
進されるが70℃〜80℃以上に加熱しすぎると離脱作
用が行われるため、離脱による臭いの発散を防止するも
のである。
【0047】また、酸素供給器8は、再生運転時(後述
する)に作動させて、酸素または酸素を含む気体を空気
通路1d内に吹き出し脱臭剤5aの吸着された臭気成分
に酸素を供給させて酸化分解を促進させる機能を有する
ものである。酸素を供給させるには空気中の酸素を吸着
分離して吹き出す装置や酸素ボンベや酸素分離膜などで
も良い。なお、補助送風機を用いて室内の空気を取り入
れ空気通路1d内に吹き出すことでも良い。
【0048】また、切替ドア10は、水平方向に配置さ
れた回転軸10aと一体結合されており、この回転軸1
0aは、脱臭ケース1aに対して回転自在に支持され、
かつ回転軸10aの一端は、リンク部材を介してアクチ
ュエータ11(図示せず)に連結されており上下方向に
回転可能となっている。なお、この切替ドア10は、第
2開口部1cを開閉するもので脱臭運転時(後述する)
に第2開口部1cを開き、再生運転時(後述する)に閉
じるように切替制御される。これは、再生運転時(後述
する)に臭いを室内に漏れることを防止するものであ
る。
【0049】次に、送風機6、遠赤ヒータ7、酸素供給
器8および切替ドア10のアクチュエータ11は、図3
に示す電気制御装置12(以下ECUと呼ぶ)によって
通電制御される。ECU12は、脱臭運転スイッチ1
3、再生運転スイッチ14、送風切替スイッチ16およ
び温度センサ9の信号入力を受けて予め設定されたプロ
グラムに従って所定の演算処理を行い、臭気を取り入れ
脱臭する脱臭手段13aと、吸着された臭気成分を酸
化、分解する再生手段14aとを備え、各電気部品6、
7、8、11とを操作させるように通電制御する。
【0050】脱臭手段13aは、脱臭運転スイッチ13
と送風切替スイッチ15とから入力信号が加えられ脱臭
運転を行う制御であり、アクチュエータ11を作動させ
第2開口部1cが全開となるように切替ドア10回動さ
せる。
【0051】これにより、臭気成分を含んだ空気を吸込
口3aから取り入れフィルタ4で塵や埃を除去し脱臭剤
5aで臭気成分を吸着、酸化させて臭気成分を取り除い
て第2開口部1cより臭気を取り除いた空気を吹き出す
ものである。なお、脱臭運転スイッチ13は運転釦/停
止釦を選択するスイッチで、運転釦を選択操作すると送
風機6およびECU12の電源スイッチとして兼用にな
っている。
【0052】そして、任意の時間作動後に停止釦を選択
操作すると送風機6を停止させた後にアクチュエータ1
1を作動させ第2開口部1cが全閉となるように切替ド
ア10回動させて停止させるがECU12の電源は停止
させない。送風切替スイッチ15は、送風機6の回転数
を中速、高速のいずれかの風量を選択するスイッチであ
る。
【0053】次に、再生手段14aは、再生運転スイッ
チ14と温度センサ9とから入力信号が加えられ再生運
転を行う制御であり、遠赤ヒータ7は、脱臭部5aの表
面温度を50℃以下に保つように運転制御するととも
に、酸素供給器8は、室内から空気を取り入れ酸素を吸
着させ分離させることにより酸素を空気通路1d内に吹
き出すよう作動される。
【0054】これにより、脱臭剤5aに酸素が供給され
吸着された臭気成分を酸化分解させて再生化するもので
ある。なお、再生運転スイッチ13は運転釦/停止釦を
選択するスイッチで運転釦を選択操作すると上述した脱
臭運転時の作動時間に対応する再生時間分だけ作動した
後に停止するように設定されている。したがって、停止
釦を選択されても再生運転が所定時間に達していない時
には、再生運転を継続させた後に各電気部品7、8を停
止させるとともに、ECU12の電源を遮断するように
なっている。
【0055】また、停止釦を押さずに放置されたときに
は、所定時間の再生運転を実施した後に各電気部品7、
8を停止させるとともに、ECU12の電源を遮断する
ようになっている。
【0056】次に、脱臭部5の脱臭剤5aの材料特性お
よび製法を、糞尿臭、おもに含硫化合物の臭気成分とな
るエチルメルカプタン(C25SH)およびメチルメル
カプタン(CH3SH)を用いて上述した脱臭ユニット
1の仕様に適合するように実験で求めたので説明する。
なお、本発明はこれらの製法に限定されるものではな
い。
【0057】<脱臭剤の製法1>顆粒状に焼成させた1
%マグネシウムを含有するA型ゼオライト(アルカリ金
属またはアルカリ土類金属を含有している。)30g
を、5%酢酸銅溶液100ccに加え24時間含浸させ
た。これを100℃で蒸発乾固し、550℃で1時間焼
成して酸化銅担持ゼオライトを得た。これの成分組成を
図4(a)に示す。
【0058】そして、得られた脱臭剤を脱臭ユニット1
の脱臭部5に容量3Lを詰めて、20ppmのエチルメ
ルカプタン(C25SH)を充満させた3m3のボック
ス内で風量300m3/hで脱臭剤に5分間吸入させ、
ガスクロマトグラフ(GC/FPD)分析により硫黄物
質を分析した。
【0059】すなわち、脱臭部5に容量3Lを詰めて、
20ppmのエチルメルカプタン(C25SH)を充満
させた3m3のボックス内で風量300m3/hで脱臭剤
に5分間吸入させ、ガスクロマトグラフ(GC/FP
D)分析により硫黄物質を分析し、エチルメルカプタン
(C25SH)濃度から「社団法人日本空気清浄協会、
1981年発行の空気清浄ハンドブック」の351頁の
式より脱臭除去率を求め、除去率が90%以上であっ
た。
【0060】この結果により、酸化銅担持ゼオライト
は、高い空間速度SVにおいても、エチルメルカプタン
(C25SH)の臭気に対して吸着および酸化による脱
臭効果が大である。
【0061】なお、遷移金属塩水溶液中にこのゼオライ
トを含浸させたことにより、ゼオライトのイオン交換に
よりエチルメルカプタン(C25SH)の吸着性を高め
る。
【0062】さらに、5%酢酸銅溶液100ccに加え
24時間含浸させることにより、遷移金属、遷移金属酸
化物か一部が遷移金属イオンに置換されたため、銅の重
量%比が少なくてもエチルメルカプタン(C25SH)
の臭気に対して脱臭効果が大である。これは、イオン置
換により、エチルメルカプタン(C25SH)との吸着
性が高まったと考える。
【0063】<脱臭剤の製法2>1%マグネシウムを含
有するA型ゼオライト(アルカリ金属またはアルカリ土
類金属を含有している。)に銅で20重量%Bis
(2,4−pentanedionato)Copper(II)を加え、シ
リカ系無機バインダと混練し押出しハニカム状に形成し
た後に60℃で乾燥し、10℃/分の昇温させて900
℃で1時間焼成して酸化銅担持ゼオライトを得た。これ
の成分組成を図4(b)に示す。そして、得られた脱臭
剤を脱臭ユニット1の脱臭部5に容量3Lを詰めて、<
脱臭剤の製法1>で述べた実験条件で実施して硫黄物質
を分析した。
【0064】この分析結果においてもエチルメルカプタ
ン(C25SH)濃度から脱臭除去率が90%以上であ
った。この結果により、 A型ゼオライトに銅を加えた
酸化触媒を担持させたゼオライトは、高い空間速度にお
いて、エチルメルカプタン(C25SH)の臭気に対し
て吸着および酸化による脱臭効果が大である。
【0065】なお、本製法ではA型ゼオライト(アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属を含有している。)にマ
グネシウムを加えたが、これは硫黄が酸化後に硫酸塩を
作り銅などの触媒より優先的に塩を作らせることにより
銅を保護するものであり、マグネシウムのほかにナトリ
ウム、カルシウム、またはこれらの化合物でも良い。
【0066】また、シリカは吸水性に優れているため吸
湿からゼオライトや触媒を保護する役割を持っている。
【0067】<脱臭剤の製法3>A型ゼオライト(アル
カリ金属またはアルカリ土類金属を含有している。)に
チタニア、酢酸銅、酢酸マンガンを加え、シリカ系無機
バインダと混練し押出しハニカム状に形成した後に60
℃で乾燥し、10℃/分の昇温させて800℃で1時間
焼成してマンガン担持ゼオライトを得た。これの成分組
成を図4(c)に示す。そして、得られた脱臭剤を脱臭
ユニット1の脱臭部5に容量3Lを詰めて、<脱臭剤の
製法1>で述べた実験条件で実施して硫黄物質を分析し
た。
【0068】この分析結果においてもエチルメルカプタ
ン(C25SH)濃度から脱臭除去率が90%以上であ
った。この結果により、 A型ゼオライトに酢酸マンガ
ンを加えたマンガン担持ゼオライトは、高い空間速度に
おいて、エチルメルカプタン(C25SH)の臭気に対
して吸着および酸化による脱臭効果が大である。
【0069】なお、本製法では遷移金属として銅、マン
ガンまたはこれらの混合物を加えたが銅、マンガン、セ
リウム、ジルコニア、またはこれらの混合物は酸素吸蔵
能力があり酸化能力を高める物質であるため、セリウ
ム、ジルコニア、これらの混合物を加えても良い。
【0070】<脱臭剤の製法4>さらに、酸化銅および
酸化マンガンをシリカ系無機バインダと混練し、酸化脱
臭触媒を得た。これの成分組成を図4(d)に示す。そ
して、得られた脱臭剤を脱臭ユニット1の脱臭部5に容
量3Lを詰めて、<脱臭剤の製法1>で述べた実験条件
で実施して硫黄物質を分析した。
【0071】この分析結果においてもエチルメルカプタ
ン(C25SH)濃度から脱臭除去率が90%以上であ
った。この結果により、 A型ゼオライトに酸化銅、酸
化マンガンを加えた銅、マンガン担持ゼオライトは、高
い空間速度において、エチルメルカプタン(C25
H)の臭気に対して吸着および酸化による脱臭効果が大
である。
【0072】<脱臭剤の構成>以上の脱臭剤の製法2な
いし製法4によれば、銅またはマンガンを担持させたゼ
オライトの成分組成により、 銅換算もしくはマンガン
換算で15重量%以上、または銅とマンガンの合算で2
0重量%以上のいずれかを含有させることにより、エチ
ルメルカプタン(C25SH)の臭気に対して吸着およ
び酸化による脱臭効果が大である。
【0073】また、以上の脱臭剤の製法より、含有硫化
物を扱う脱臭剤には、図5に示すような層を形成させる
ように製法すると良い。例えば、酸化触媒層21を中心
層に形成して、この中心層の表面にアルミナおよびシリ
カなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属を含有す
るゼオライトで形成される吸着層22と、この吸着層2
2の表面にシリカゲルや塩化カルシウムなどの吸湿性材
料で覆う表面層23を形成することにより、酸化触媒層
21を硫酸ミストやSOxによる硫酸被毒などを保護す
るとともに、吸湿性材料による酸化触媒層21を吸湿に
よる劣化を防止することができる。
【0074】また、酸化触媒層21を水分による劣化を
防止するために焼成工程の前にフッ酸溶液0.1%以下
にゼオライトを含浸させることで、ゼオライトを疎水性
にさせて、ゼオライトの親水性(吸水性)を低下させる
製法を取り入れると良い。
【0075】なお、焼成温度は、例えば酢酸銅などが燃
えて酸化銅に活性化させる温度が500℃以上であり、
900℃以上は、ゼオライトの細孔構造が崩れる恐れが
あるため、500℃〜900℃とすると良い。
【0076】<脱臭剤の再生化の比較>次に、脱臭剤5
aを、<脱臭剤の製法4>の酢酸銅、マンガンを主成分
とした脱臭剤をパウダー化したものを活性炭ハニカム
(525セル/inch2)に添着させたものと、従来の
脱臭剤である活性炭のみのものとで、メチルメルカプタ
ン( CH3SH)を吸着させ酸素を供給し酸化分解によ
る再生化について比較してみた。
【0077】実験の方法は、窒素希釈により10ppm
にしたメチルメルカプタン( CH3SH)に20%の酸
素を加えた混合ガスを各サンプル3cm3を入れた炉心管
に1分あたり300L供給した。その後、各時間に通過
したガスを5Lを臭気袋に1分間収集し、GC/FPDに
より濃度を分析した。2時間混合ガスを通過させた後に
混合ガスを止め、12時間常温で放置した。後に再び混
合ガスの供給および脱臭剤への吸入を2時間流し、メチ
ルメルカプタン(CH3SH)の脱臭除去率の推移を測
定した。
【0078】この結果を図6に示す。実線で示した方が
<脱臭剤の製法4>のパウダーを活性炭ハニカムに添着
したものであり、破線で示した方が活性炭のみのもの
で、混合ガス供給時間に対する脱臭性能の除去率の推移
を示す。<脱臭剤の製法4>のパウダーを活性炭ハニカ
ムに添着したものの方が脱臭性能の除去率の低下が少な
く酸化分解後、初期性能に近いレベルまで復帰した。
【0079】また、上述した混合ガスを2時間流した後
に24時間放置した後の吸着成分をガスクロマトグラフ
(TCT−GC/MS)で分析すると両者ともに二硫化
ジメチル(CH3SSCH3)が検出され<脱臭剤の製法
4>のパウダーを活性炭ハニカムに添着したものの方が
ピーク値が高かった。これにより、吸着されたメチルメ
ルカプタン(CH3SH)は、二硫化ジメチル(CH3
SCH3)にほとんどが酸化されることが考えられる。
なお、<脱臭剤の製法4>のパウダーを活性炭ハニカム
に活性炭を添着したものの方は、酢酸銅、マンガンなど
の酸化触媒の含有の多い分だけ酸化反応が優れていると
いえる。
【0080】次に、酸化銅量の含有量を変化させた酸化
銅担持ゼオライトをパウダ化したものを活性炭ハニカム
(525セル/inch2)に添着させたものをメチルメ
ルカプタン(CH3SH)を吸着させ酸素を供給し酸化
分解による再生化について比較してみた。上述した同じ
実験方法で、2時間混合ガスを通過させた後に混合ガス
を止め、12時間常温で放置した。後に再び混合ガスの
供給させたときのメチルメルカプタン(CH3SH)の
脱臭性能を測定して比較した。
【0081】この結果を図7に示す。実線で示した方が
酸化銅量に対応する初期性能と2時間混合ガスを通過さ
せた後の脱臭性能を示し、破線で示した方が2時間混合
ガスを通過させた後12時間常温で放置した後に再び混
合ガスの供給したときの脱臭性能を示している。これに
よると、酸化銅量が15重量%で酸化分解後、脱臭性能
80%まで回復し、酸化銅量が30重量%では初期性能
に近いレベルまで復帰した。さらに、30重量%以上で
は含有量を増加しても性能向上の効果は少ない。従っ
て、少なくとも酸化銅の含有量は15重量%から30重
量%が望ましい。
【0082】<脱臭剤の担持性能の比較>次に、脱臭剤
5aを<脱臭剤の製法4>のパウダーを活性炭ハニカム
に添着させたものと<脱臭剤の製法4>のパウダーをハ
ニカムに成型したのみのものとで、上述した混合ガスを
空間速度SVが104〜105の条件において吸入させ
て、脱臭剤5aを通過したガス中の二硫化ジメチル(C
3SSCH3 )の生成率との関係を実験で求めた。
【0083】この結果が、図8に示すように、実線の特
性が活性炭ハニカムに添着させたもので破線の特性が<
脱臭剤の製法4>のパウダーをハニカムに成型したのみ
のものである。<脱臭剤の製法4>のパウダーをハニカ
ムに成型したのみのものでは、空間速度SVが高くなる
と二硫化ジメチル(CH3SSCH3)がガス中に含まれ
る量が増加してくる。この二硫化ジメチル(CH3SS
CH3)は悪臭成分であるので多量に生成させる脱臭剤
は好ましくないものである。これに対して活性炭を添着
した方は二硫化ジメチル(CH3SSCH3)生成率の発
生が極めて少ないためメチルメルカプタン(CH3
H)の脱臭剤として好適である。
【0084】これは、<脱臭剤の製法4>のパウダーを
ハニカムにしたものでは、接触効率が低いときでもメチ
ルメルカプタン(CH3SH)を二硫化ジメチル(CH3
SSCH3)に酸化させるが吸着作用が劣るためと考え
られる。なお、二硫化ジメチル(CH3SSCH)の臭
気閾値は、メチルメルカプタン(CH3SH)の1/5
程度で小さいが悪臭成分である。
【0085】以上の比較例より本実施形態では、脱臭剤
5aを<脱臭剤の製法4>のパウダーを活性炭ハニカム
に添着させたものとした。
【0086】また、以上の実施形態によれば、脱臭剤5
aを酢酸銅、マンガンの酸化触媒を主成分とする<脱臭
剤の製法4>のパウダーを活性炭ハニカムに添着させた
ものにすることにより、高い空気速度SVの条件下にお
いても糞尿臭、おもに含硫化合物の臭気成分に対して脱
臭効果の大きい脱臭剤5aの提供が可能となった。
【0087】また、活性炭に添着することにより、酸化
触媒を主成分とする<脱臭剤の製法4>のパウダーのみ
から作られたハニカムでは、二硫化ジメチル(CH3
SCH3 )がガス中に含まれる量が増加してくる。この
二硫化ジメチル(CH3SSCH3 )は悪臭成分である
ので多量に生成させる脱臭剤は好ましくないものであ
る。これに対して活性炭に添着した方は二硫化ジメチル
(CH3SSCH3)の発生が極めて少ないためメチルメ
ルカプタン(CH3SH)の脱臭剤として好適である。
【0088】また、従来のオゾン脱臭および光脱臭より
も高性能を追求するために接触効率が低くても高性能の
脱臭部5の仕様とした。例えば、少なくとも空間速度S
Vを105/h以上を確保するように風量を300m3
hおよび脱臭部容積を3Lとすることにより、脱臭剤5
aをハニカム状に成形してこのハニカムの寸法を300
〜600セル/inch2に設定した。
【0089】これにより、寝たきりの長期療養者、乳幼
児などのおむつ交換時などに発生する糞尿臭などの臭気
成分を室内に拡散する前に脱臭装置側で吸入および脱臭
が可能となる。したがって、快適な生活空間で過ごせる
とともに介護時などの心的負担が軽減される。
【0090】また、脱臭運転後の再生運転で、遠赤ヒー
タ7で脱臭剤5aの表面温度を50℃以下で加熱させる
とともに、酸素供給器8で酸素を含む気体を供給するこ
とにより、吸着された臭気を酸化分解が促進されるため
再生時間の短縮化が図れる。 (他の実施形態)以上の実施形態では、再生運転時にお
いて、脱臭剤5aに吸着された臭気成分を加熱させるの
に遠赤ヒータ7を用いて説明したが、これに限らず、電
磁波を用いて加熱しても良い。図9に示すように、脱臭
部5の上流側にマイクロ波を発生させる導波路7aを少
なくとも2〜3本設け、再生運転時に、脱臭剤5aのハ
ニカム面の吸着された臭気成分に照射するように構成さ
せるとともに、温度センサ9の検出温度が50℃以上に
達すると停止するように制御を行う。これにより、遠赤
ヒータ7を用いるよりも短時間に臭気成分を加熱でき再
生時間の短縮化が図れる。
【0091】また、以上の実施形態では、脱臭剤5a
は、臭気成分の中でメチルメルカプタン(CHSH)
を吸着する酢酸銅または酢酸マンガン担持ゼオライトを
活性炭に添着した一体型で説明したが、これに限らず、
酢酸銅または酢酸マンガン担持ゼオライトと活性炭フィ
ルタとを別体に構成しても良い。図9に示すように、脱
臭部5は、酢酸銅または酢酸マンガン担持ゼオライト5
bとこのゼオライト5bの後流側に活性炭フィルタ5c
とを設けたものである。酢酸銅または酢酸マンガン担持
ゼオライト5bは、<脱臭剤の製法1ないし脱臭剤の製
法4>のいずれかに該当するゼオライト5bでありハニ
カム状に形成されている。このゼオライト5bは、<脱
臭剤の担持性能の比較>で説明したように臭気成分の中
で主にメチルメルカプタン(CHSH)を吸着および
酸化分解するが、空間速度SVが高くなると二硫化ジメ
チル(CH3SSCH3)のガス中に含まれる量が増加し
てくる。
【0092】ここで、活性炭フィルタ5cは、主に上流
側のゼオライト5bで漏れ出た一部のメチルメルカプタ
ン(CH3SH)と酸化された二硫化ジメチル(CH3
SCH3)とを吸着させて、悪臭成分を下流側に放出す
るのを防止するものである。
【0093】このために、この活性炭フィルタ5cに
は、活性炭素繊維(または活性炭粒)からなりこの活性
炭素繊維(または活性炭粒)の表面および間隙および内
部に酸化触媒となる銅またはマンガンまたはセリウムま
たはジルコニアまたはこれらの混合物を非有機系のバイ
ンダで担持させてロール紙状に形成してある。一般的に
活性炭は微細孔に臭いを拡散させ物理吸着にたよること
が大きいために使用時間に従い吸着飽和となり脱臭効果
が減少する。そこで、ロール紙状に形成させて、脱臭が
低下したさいに、矢印aのように巻き上げ新規のフィル
タ紙に交換できるようにすると良い。なお、銅またはマ
ンガンまたはセリウムまたはジルコニアまたはこれらの
混合物は酸素吸蔵能力があり酸化能力を高める物質であ
る。
【0094】以上の構成による脱臭部5は、活性炭素繊
維(または活性炭粒)に酸化触媒を担持させて、ゼオラ
イト5bと別体に設置することにより、糞尿臭の主なメ
チルメルカプタン(CHSH)および二硫化ジメチル
(CHSSCH)を活性炭フィルタで再度の吸着、
酸化分解できるため確実に糞尿臭の除去ができる。
【0095】また、活性炭フィルタ5cを別体に設置し
てロール紙状でに形成することにより、活性炭の吸着飽
和による交換が容易にできるとともに、交換時間の長期
間が図れる。なお、本実施形態では、活性炭フィルタ5
cをロール状に形成したがハニカム状に形成しても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による脱臭装置の全体構成
を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態による脱臭ユニットの全体
構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による脱臭ユニットの電気
制御装置の制御を示すブロック図である。
【図4】脱臭剤の(a)は、実施例1の成分組成表、
( b)は、実施例2の成分組成表、(c)は、実施例
3の成分組成表、( d)は、実施例4の成分組成表で
ある。
【図5】本発明の一実施形態による脱臭剤の層を示す断
面図である。
【図6】脱臭剤のメチルメルカルプタン脱臭性能の再生
化を示す特性図である。
【図7】脱臭剤の酸化銅量の割合に対応するメチルメル
カルプタン脱臭性能再生化を示す特性図である。
【図8】脱臭剤の二硫化ジメチルの生成率を示す特性図
である。
【図9】他の実施形態による脱臭ユニットの全体構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1b…第1開口部(空気吹出口) 1d…空気通路 3…ダクト 3a…吸込口(空気吸込口) 5…脱臭部 5a…脱臭剤 5c…フィルタ 6…送風機 7…遠赤ヒータ(電気加熱器) 8…酸素供給器 9…温度センサ(温度検出手段) 21…酸化触媒層(中心層) 22…吸着層(ゼオライト層) 23…表面層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 20/34 B01J 20/34 D 29/072 29/072 M 29/076 29/076 M (72)発明者 外山 哲男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 鈴木 義信 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA07 BB02 CC05 CC13 HH05 JJ03 KK08 LL10 MM04 NN05 QQ11 QQ14 QQ17 4G066 AA02B AA11B AA12B AA13B AA15B AA16B AA17B AA18A AA18B AA19B AA20B AA21B AA22B AA23B AA26B AA30D AA36B AA41A AA62B AA62C AB23A BA07 BA09 CA02 CA22 CA27 DA03 FA03 FA12 FA21 FA22 FA27 FA34 GA01 GA18 GA27 GA32 4G069 AA03 AA08 BA01A BA02A BA05A BA07A BA07B BC29A BC31A BC31B BC43A BC62A BC62B CA07 CA11 CA17 CB07 CB35 DA05 EA02X EA02Y FA03 FB14 FB19 FB30

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属またはアルカリ土類金属を
    含有するゼオライトと、 前記ゼオライトが、少なくとも遷移金属、または遷移金
    属酸化物、またはそれらの一部が遷移金属イオンにより
    置換させたゼオライトで、 前記遷移金属が、銅、マンガン、またはセリウム、また
    はそれらの化合物であり、Cu換算もしくはMn換算で
    15〜45重量%、またはCuとMnの合算で20〜4
    5重量%のいずれかを含有することを特徴とする脱臭
    剤。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属またはアルカリ土類金属を
    含有するゼオライトと、 前記ゼオライトが、少なくとも遷移金属、または遷移金
    属酸化物、またはそれらの一部が遷移金属イオンにより
    置換させたゼオライトで、 遷移金属塩水溶液中に前記ゼオライトを含浸させた後に
    500℃〜900℃で焼成させることにより作られるこ
    とを特徴とする脱臭剤。
  3. 【請求項3】 前記遷移金属塩水溶液は、フッ酸溶液で
    あり0.1%以下のフッ酸溶液中に前記ゼオライトを含
    浸させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の脱臭剤。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ金属または前記アルカリ土
    類金属は、ナトリウム、マグネシウム、カルシウムのど
    れか1種、またはそれらの混合物より構成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の脱臭剤。
  5. 【請求項5】 遷移金属、または遷移金属酸化物、また
    は遷移金属イオンより成る中心層(21)と、 この中心層(21)表面に、アルミナ、シリカ、アルカ
    リ金属、およびアルカリ土類金属の中の1種類以上から
    成るゼオライト層(22)と、 吸湿性材料より成る表面層(23)とを形成することを
    特徴とする脱臭剤。
  6. 【請求項6】 前記中心層(21)は、請求項1ないし
    請求項4のいずれか1項に記載の脱臭剤より成ることを
    特徴とする請求項5に記載の脱臭剤。
  7. 【請求項7】 前記アルカリ金属または前記アルカリ土
    類金属は、ナトリウム、マグネシウム、カルシウムのど
    れか1種、またはそれらの混合物より構成されているこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の脱臭
    剤。
  8. 【請求項8】 活性炭素繊維または活性炭粒から成るフ
    ィルタ(5c)と、 このフィルタ(5c)を構成する前記活性炭素繊維また
    は前記活性炭粒の表面、間隙および内部に、少なくとも
    銅、マンガン、セリウム、ジルコニア、またはそれらの
    混合物もしくは固溶体のいずれかを非有機系のバインダ
    で担持したことを特徴とする脱臭剤。
  9. 【請求項9】 臭気発生源に臨む位置に開口する空気吸
    込口(3a)と、 前記空気吸込口(3a)と空気通路(1d)を介して連
    通する空気吹出口(1b)と、 前記空気吸込口(3a)から前記空気吹出口(1b)へ
    向かう空気流を前記空気通路(1d)内に発生させる送
    風機(6)と、 前記空気通路(1d)内に設置され、前記空気流の脱臭
    を行う脱臭部(5)とを備える脱臭装置であって、 前記送風機(6)は、臭気発生源近傍に配置された前記
    空気吸込口(3a)から臭気成分を室内に拡散させない
    ように前記空気流を吸い込むとともに、前記脱臭部
    (5)には、糞尿臭、おもに含硫化合物や含窒素化合物
    を吸着かつ分解を行う脱臭剤(5a)を配設したことを
    特徴とする脱臭装置。
  10. 【請求項10】 前記送風機(6)は、臭気発生源と前
    記空気吸込口(3a)との離隔距離が約20cmのとき少
    なくとも風量200m3/h以上、または離隔距離が約
    40cmのとき少なくとも風量300m3/h以上のいず
    れかの前記空気流で吸い込むことを特徴とする請求項9
    に記載の脱臭装置。
  11. 【請求項11】 前記脱臭部(5)に備える前記脱臭剤
    (5a)は、ハニカム状に成形され、このハニカムの寸
    法が300〜600セル/inch2であることを特徴
    とする請求項9に記載の脱臭装置。
  12. 【請求項12】 前記脱臭部(5)の近傍に前記脱臭剤
    (5a)を加熱する電気加熱器(7)を設置するととも
    に、前記送風機(6)の停止時に前記電気加熱器(7)
    を作動させるように構成したことを特徴とする請求項9
    ないし請求項11のいずれか1項に記載の脱臭装置。
  13. 【請求項13】 前記電気加熱器(7)は、電磁波を発
    生させる導波路(7b)を前記脱臭剤(5a)の上流側
    に設置したことを特徴とする請求項12に記載の脱臭装
    置。
  14. 【請求項14】 前記脱臭剤(5a)の表面温度を検出
    する温度検出手段(9)を設け、表面温度が50℃以上
    で前記電気加熱器(7)が停止することを特徴とする請
    求項12または請求項13に記載の脱臭装置。
  15. 【請求項15】 前記脱臭剤(5a)の上流側の空気通
    路(1d)内に酸素または酸素を含む気体を供給する酸
    素供給器(8)を設けるとともに、前記送風機(6)の
    停止時に前記酸素供給器(8)が作動して前記脱臭剤
    (5a)に添加させるように構成したことを特徴とする
    請求項9ないし請求項14のいずれか1項に記載の脱臭
    装置。
  16. 【請求項16】 前記脱臭部(5)は、吸着、酸化を行
    う請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の脱臭
    剤と、活性炭とを添着により一体に形成されたことを特
    徴とする請求項9から請求項15のいずれか1項に記載
    の脱臭装置。
  17. 【請求項17】 前記脱臭部(5)は、吸着、酸化を行
    う請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の脱臭
    剤と、請求項8に記載の前記フィルタ(5c)とを備
    え、前記脱臭部(5)の後流側に前記フィルタ(5c)
    を配置したことを特徴とする請求項9から請求項15の
    いずれか1項に記載の脱臭装置。
JP2000143200A 2000-05-16 2000-05-16 脱臭剤およびそれを用いた脱臭装置 Pending JP2001321424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143200A JP2001321424A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 脱臭剤およびそれを用いた脱臭装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143200A JP2001321424A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 脱臭剤およびそれを用いた脱臭装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001321424A true JP2001321424A (ja) 2001-11-20

Family

ID=18650053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000143200A Pending JP2001321424A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 脱臭剤およびそれを用いた脱臭装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001321424A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1585552A1 (en) * 2003-01-17 2005-10-19 LG Household & Health Care Ltd. Multi-layered carbon nanoball for deodorization
EP1578457A4 (en) * 2002-12-27 2006-04-12 Lg Household & Health Care Ltd CARBON SMALLESTBALL FOR DESODORATION
JP2009279522A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Kobe Steel Ltd 酸化物触媒と酸化物触媒の製造方法、および脱臭剤、脱臭フィルター
KR100972505B1 (ko) * 2003-09-24 2010-07-26 주식회사 엘지생활건강 기공 내면에 탄소 박막 코팅층이 형성된 소취용 다공성무기입자 및 그 제조방법
JP2014036702A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Fujitsu General Ltd 脱臭機
JPWO2012144336A1 (ja) * 2011-04-21 2014-07-28 三菱電機株式会社 空気清浄機
JP6310133B1 (ja) * 2017-10-11 2018-04-11 株式会社ユー・イー・エス 脱臭フィルタ
CN113003649A (zh) * 2021-04-13 2021-06-22 葫芦岛康达环保工贸有限公司 用于污水恶臭气体的除臭剂的制备方法
JP2022147592A (ja) * 2021-03-23 2022-10-06 株式会社キッドコーポレーション 可搬型消臭機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1578457A4 (en) * 2002-12-27 2006-04-12 Lg Household & Health Care Ltd CARBON SMALLESTBALL FOR DESODORATION
EP1585552A1 (en) * 2003-01-17 2005-10-19 LG Household & Health Care Ltd. Multi-layered carbon nanoball for deodorization
EP1585552A4 (en) * 2003-01-17 2006-04-12 Lg Household & Health Care Ltd MULTILAYER CARBON NANOBALL FOR DESODORIZATION
KR100972505B1 (ko) * 2003-09-24 2010-07-26 주식회사 엘지생활건강 기공 내면에 탄소 박막 코팅층이 형성된 소취용 다공성무기입자 및 그 제조방법
JP2009279522A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Kobe Steel Ltd 酸化物触媒と酸化物触媒の製造方法、および脱臭剤、脱臭フィルター
JPWO2012144336A1 (ja) * 2011-04-21 2014-07-28 三菱電機株式会社 空気清浄機
JP2014036702A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Fujitsu General Ltd 脱臭機
JP6310133B1 (ja) * 2017-10-11 2018-04-11 株式会社ユー・イー・エス 脱臭フィルタ
JP2019069079A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 株式会社ユー・イー・エス 脱臭フィルタ
JP2022147592A (ja) * 2021-03-23 2022-10-06 株式会社キッドコーポレーション 可搬型消臭機
JP7245545B2 (ja) 2021-03-23 2023-03-24 株式会社キッドコーポレーション 可搬型消臭機
CN113003649A (zh) * 2021-04-13 2021-06-22 葫芦岛康达环保工贸有限公司 用于污水恶臭气体的除臭剂的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001321424A (ja) 脱臭剤およびそれを用いた脱臭装置
JP3710323B2 (ja) 脱臭装置
WO2001062307A1 (fr) Appareil pour l'elimination d'une substance chimique
JP4948817B2 (ja) 活性酸素消去能を備えた脱臭体およびそれを用いた空気清浄機
JP3942917B2 (ja) 脱臭装置
JPS62163726A (ja) 簡易脱臭器
JP2002191682A (ja) 空気浄化装置および空気浄化フィルタ
JP2002126054A (ja) 脱臭装置
JP2000279493A (ja) 脱臭装置及びそれを用いた冷凍装置
JP2002115877A (ja) 空気清浄機
JP2950683B2 (ja) 空気浄化剤及び空気浄化装置
JPH07155611A (ja) 悪臭物質除去用触媒と除去方法
JP3254739B2 (ja) 空気浄化方法および空気清浄装置
JP2822740B2 (ja) 便座装置
JPH09170783A (ja) 空気調和機
JPH08271047A (ja) 消臭機能付の暖房装置
JP2001329596A (ja) トイレ用脱臭機及びトイレ用脱臭機の運転方法
JP2002153546A (ja) 脱臭装置
JP2002306579A (ja) 空気清浄装置
JP2001170154A (ja) 空気清浄機
JP2007111309A (ja) 脱臭体およびそれを用いた脱臭装置
KR960004914Y1 (ko) 공기정화기의 탈취필터구조
JP4310992B2 (ja) 脱臭装置
JPH05317399A (ja) 消臭材料
JP2004209433A (ja) 脱臭フィルター及び送風装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060731

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091124