JP2001320042A - GaN系トランジスタ - Google Patents

GaN系トランジスタ

Info

Publication number
JP2001320042A
JP2001320042A JP2000133399A JP2000133399A JP2001320042A JP 2001320042 A JP2001320042 A JP 2001320042A JP 2000133399 A JP2000133399 A JP 2000133399A JP 2000133399 A JP2000133399 A JP 2000133399A JP 2001320042 A JP2001320042 A JP 2001320042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gan
torr
semiconductor
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000133399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4850997B2 (ja
Inventor
Kiyoteru Yoshida
清輝 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2000133399A priority Critical patent/JP4850997B2/ja
Priority to US09/843,276 priority patent/US6580101B2/en
Publication of JP2001320042A publication Critical patent/JP2001320042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4850997B2 publication Critical patent/JP4850997B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thyristors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的特性に優れたナイトライド系半導体を
用いて、高耐圧で大電流動作が可能な縦型構造の半導体
装置であるゲート電極を備えたGaN系トランジスタを
提供する。 【解決手段】 ゲート電極直下の半導体層(p+-AlGa
N層6)を、他の半導体層(n-AlGaN層5)を形成
する半導体材料よりもバンドギャップの大きい半導体材
料、例えばAlGaNを用いて、縦型構造のGTOやIG
BTからなるパワーデバイスを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大電流制御に好適
なゲート電極を備えたGaN系トランジスタに関する。
【0002】
【関連する背景技術】高電圧・大電流の制御に好適な半
導体装置(トランジスタ)として、GTO(Gate Turn-
off Thyristor)が知られている。このGTOは、アノ
ード側およびカソード側の双方からキャリア(電子およ
び正孔)を注入するものであり、オン電圧が低いと言う
特性を有している。但し、GTOはゲート制御に大きな
電流を必要とする上スイッチング速度が遅く、また安全
動作領域が狭いのでスナバ回路等の保護回路を必要とす
る。
【0003】またスイッチング速度の速く、ゲート制御
を電圧により行うことができ、しかも安全動作領域の広
い半導体装置として、IGBT(絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタ)があるが、エミッタ側からのキャリア
の注入が少ないので、例えば定格電圧が高くなるとその
飽和電圧が急激に上昇し、電力損失が増加すると言う難
点がある。更には大電力を容易に制御する目的で、MC
T(MOS Controlled Thyristor)やEST(Emitter
Switched Thyristor)、IGTT(IGBTMode Turn
-off Thyristor)等が提唱されているが、GTOと同様
にターンオフ能力が低い(安全動作領域が狭い)と言う
欠点を有している。
【0004】尚、これらの半導体装置は、専ら、Si系
の半導体材料を用いた縦型構造のデバイスとして実現さ
れている。また最近では、SiC系の半導体材料を用い
て耐圧450Vにおいて11mΩ・cm2なる低いオン抵
抗を有するデバイスも実現されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで近時、従来一
般的なSiやGaAs等の半導体に比べて動作時のオン抵
抗が1桁以上小さく、また高温動作が可能なGaNやAl
GaN、InGaAlN等のナイトライド系半導体が注目さ
れている。しかしながらこの種のナイトライド系半導体
を用いて、例えばGTOやIGBTの縦型構造の半導体
装置を如何にして実現するかについては種々の課題が残
されており、大電力を制御可能なパワーデバイスが実現
されていないのが実情である。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、融点が高くしかもその絶縁破壊
電界を、例えば2×106V/cm以上と十分に大きく
し得るナイトライド系半導体を用いて、高耐圧で大電流
動作が可能な縦型構造の半導体装置であるゲート電極を
備えたGaN系トランジスタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係るGaN系トランジスタはゲート電極を
備えたものであって、特に請求項1に記載するようにゲ
ート電極直下の半導体層を、他の半導体層を形成する半
導体材料よりもバンドギャップの大きい半導体材料によ
り形成したことを特徴としている。具体的には請求項2
に記載するように、上記ゲート電極直下の半導体層とし
てAlGaNを用いることを特徴としている。
【0008】即ち、本発明は、ゲート電極を備えた電界
効果トランジスタのn型層にナイトライド系半導体を用
いると共に、そのn型層中に電子増幅層となるp型のナ
イトライド系半導体層を設け、更にこのp型のナイトラ
イド系半導体層に対して、絶縁ゲート層よりもバンドギ
ャップの大きいナイトライド系の絶縁層を設けたことを
特徴としている。そしてゲートバイアスをかけない状態
においては、そのpnp構造により電量が流れないよう
にし、ソース・ドレイン間の電圧に対して正のゲートバ
イアスを加えることでp型のナイトライド系半導体層と
絶縁膜との界面に電界効果によるn型のキャリアを発生
させて、上記ソース・ドレイン間をスイッチング動作さ
せるようにしたことを特徴としている。
【0009】好ましくはゲート部の面積を広げて大電流
制御を可能とするべく、カソード間の中央に溝を設け、
この溝内に大面積のゲートを形成する。更には導電性の
Si基板やSiC基板上にpnpn構造のGaN多層膜を
形成し、ドライエッチング等にてGaN層に溝を形成し
てゲート電極を形成する。更にはIGBTやIEGTに
おいては、ゲートのしたに酸化膜を形成し、その上にゲ
ート電極を形成することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態に係るGaN系トランジスタについて説明する。
図1はこの実施形態に係るGaN系トランジスタとして
のGTOの製造プロセスとその概略的な素子構造を示し
ている。このGTOは、例えば成長室とパターニング室
とを有する超高真空装置を用い、ガスソース分子線エピ
タキシャル成長法(MBE法)により所定の基板上にn
型およびp型のナイトライド系半導体層を順次結晶成長
させて製作される。
【0011】即ち、このGTOは図1(a)に示すよう
に、先ず成長室にp型導電性Si基板1を準備し、この
Si基板1上に、ラジカル化した窒素(4×10-4Pa
≒3×10-6Torr)とGa(6.6×10-5Pa≒5×1
-7Torr)、およびMg(6.6×10-7Pa≒5×10
-9Torr)を用いて分子線エピタキシャル法により、成長
温度640℃において厚さ5nmのp-GaNバッファ層
2を形成することからその製作が開始される。次いでこ
のp-GaNバッファ層2上に、Ga(1.3×10 -4Pa
≒1×10-6Torr)とアンモニア(6.6×10-3Pa
≒5×10-5Torr)と用い、更にドーパントとしてMg
(1.1×10-8Pa≒8×10-9Torr)を用いて第1
の半導体層としてのp+-GaN層3を3000nm厚に
成長させる。しかる後、このp+-GaN層3上に、Ga
(1.3×10-4Pa≒1×10-6Torr)とアンモニア
(6.6×10-3Pa≒5×10-5Torr)と用い、更に
ドーパントとしてSi(6.6×10-7Pa≒5×10-9
Torr)を用い、成長温度850℃で第2の半導体層とし
てのn--GaN層4を5000nm厚に成長させる。
【0012】次いでGa(1.3×10-4Pa≒1×10
-6Torr)とアンモニア(6.6×10-3Pa≒5×10
-5Torr)、またAl(3.9×10-5Pa≒3.0×10
-7Torr)を用い、更にドーパントとしてSi(6.6×1
-8Pa≒5×10-10Torr)を加えて、成長温度85
0℃にて電子増幅層としてのキャリア濃度が5×1017
cm-3のn-AlGaN層5を10μm厚に成長させる。
【0013】しかる後、Ga(1.3×10-4Pa≒1×
10-6Torr)とアンモニア(6.6×10-3Pa≒5×
10-5Torr)とAl(3.9×10-5Pa≒3.0×10
-7Torr)とを用い、更にドーパントとしてMg(1.1×
10-8Pa≒8×10-9Torr)を加えて、成長温度85
0℃にて第3の半導体層としてのキャリア濃度が5×1
18cm-3のp+-AlGaN層6を2000nm厚に成長
させる。
【0014】そしてこのp+-GaN層6の上に、Ga
(1.3×10-4Pa≒1×10-6Torr)とアンモニア
(6.6×10-3Pa≒5×10-5Torr)と用い、更に
ドーパントとしてSi(1.3×10-7Pa≒1×10-9
Torr)を用い、成長温度850℃で第4の半導体層とし
てのキャリア濃度が1×1018cm-3のn-GaN層7を
2000nm厚に成長させる。更にこのn-GaN層7上
に、Ga(1.3×10-4Pa≒1×10-6Torr)とアン
モニア(6.6×10-4Pa≒5×10-5Torr)と用
い、更にドーパントとしてSi(1.1×10-8Pa≒8
×10-9Torr)を加えて成長温度850℃でキャリア濃
度が5×1018cm-3のn+-GaN層8を100nm厚
に成長させる。
【0015】こうして得られた図1(a)に示す如き多層
膜構造を有するエピタキシャル半導体層に対して、次に
その裏面側のSi基板1およびp-GaNバッファ層2を
エッチング除去し、図1(b)に示すようなpnpn層構
造の半導体多層膜を得る。次いでGTOとしての電極を
形成するべく、先ず上記エピタキシャル半導体層の前面
に保護膜としてのSiO2膜(図示せず)を熱化学堆積法
にて形成し、このSiO2膜をフォトリソグラフィとドラ
イエッチングとを用いてパターニングする。そしてSi
2膜をマスクとして前記GaNエピタキシャル層をエッ
チングしてゲートとなすべき領域にp+-AlGaN層6の
途中までの深さに至る溝を形成し、この溝内に絶縁ゲー
ト膜となるSiO2膜9を1μm厚に堆積形成する。
【0016】しかる後、図1(c)に示すように上記溝に
よって形成されたゲート領域、および溝の両側に位置す
るn+-GaN層8の上面にゲート電極Gおよびカソード
電極Kをそれぞれ形成する。更にGaN系エピタキシャ
ル層の下面側のp+-GaN層3の裏面にアノード電極A
を形成する。これらの各電極G,K,Aは、例えばAl/
Ti/Auを蒸着することによって設けられる。
【0017】かくしてこのようにして製作され、図1
(c)に示す如き素子構造を有するGTOは、特にゲート
電極Gの直下の半導体層であるp+-AlGaN層6のキャ
リア濃度が5×1018cm-3と、電子増幅層として機能
するn-AlGaN層5のキャリア濃度(5×1017cm
-3)よりも十分に大きく設定されている。またGaN系
エピタキシャル層に溝を設け、この溝内にゲート電極G
を形成することで、ゲート領域が十分に広く設定されて
いる。この結果、GaN系半導体が有する電気的特性を
十分に活かして、耐圧5000V、最大電流1500A
の縦型構造の大電力用のGTOを実現することができ
た。
【0018】ちなみに上記構造のGaN系のGTOによ
れば、絶縁ゲートと、p層およびn層を持つバイポーラ
トランジスタとを組み合わせた構造となっているので、
状雷のFETのようなソース・ゲート間に発生する寄生
ダイオードの問題がない。特にNチャネル型の動作にお
いては、ゲート・エミッタ(カソード)間にその閾値電
圧以上の電圧を印加することでゲート電極直下のp層
(p+-AlGaN層6)に反転層を形成することができる
ので、カソード電極直下のp+層(p+-GaN層8)から
その下のn-層(n-GaN層7)に対して効率的に電子
(キャリア)を注入し得る。するとこの電子は、p+-
pトランジスタにおける小数キャリアとなり、アノード
側のp+層(p+-GaN層3)からの正孔の流れ込みを促
してバイポーラ動作するので、カソード・アノード間の
飽和電圧を低く抑えることになる。そしてカソード側に
形成されるn+pn-トランジスタが動作することによ
り、p +-pn+のサイリスタとして機能することにな
り、ここに大電力動作可能なGTOが実現されることに
なる。
【0019】次に本発明の別の実施形態に係るGaN系
のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)に
ついて図2を参照して説明する。このIGBTは先の実
施形態におけるGTOと同様に、先ず成長室にp型導電
性Si基板1を準備し、このSi基板1上に、ラジカル化
した窒素(4×10-4Pa≒3×10-6Torr)とGa
(6.6×10-5Pa≒5×10-7Torr)、およびMg
(6.6×10-7Pa≒5×10-9Torr)を用いて分子
線エピタキシャル法により、成長温度640℃において
厚さ5nmのp-GaNバッファ層2を形成する。次いで
このp-GaNバッファ層2上に、Ga(1.3×10-4
a≒1×10-6Torr)とアンモニア(6.6×10-3
a≒5×10-5Torr)と用い、更にドーパントとしてM
g(1.1×10-8Pa≒8×10-9Torr)を用いてp+-
GaN層3を3000nm厚に成長させる。しかる後、
このp+-GaN層3上に、Ga(1.3×10-4Pa≒1
×10-6Torr)とアンモニア(6.6×10-3Pa≒5
×10-5Torr)と用い、更にドーパントとしてSi(6.
6×10-7Pa≒5×10-9Torr)を用い、成長温度8
50℃でSiドープのn--GaN層4を5000nm厚に
成長させる。
【0020】次いでGa(1.3×10-4Pa≒1×10
-6Torr)とアンモニア(6.6×10-3Pa≒5×10
-5Torr)、またAl(3.9×10-5Pa≒3.0×10
-7Torr)を用い、更にドーパントとしてSi(6.6×1
-8Pa≒5×10-10Torr)を加えて、成長温度85
0℃にてキャリア濃度が5×1017cm-3のn-AlGa
N層5を10μm厚に成長させる。
【0021】しかる後、Ga(1.3×10-4Pa≒1×
10-6Torr)とアンモニア(6.6×10-3Pa≒5×
10-5Torr)とAl(3.9×10-5Pa≒3.0×10
-7Torr)とを用い、更にドーパントとしてMg(1.1×
10-8Pa≒8×10-9Torr)を加えて、成長温度85
0℃にてキャリア濃度が5×1018cm-3のp+-AlGa
N層6を2000nm厚に成長させる。
【0022】次に、このようにして形成した図2(a)に
示す如き多層膜構造のGaN系エピタキシャル層の表面
に保護膜としてのSiO2膜11を熱化学堆積法にて形成
し、このSiO2膜11をフォトリソグラフィとドライエ
ッチングとを用いてパターニングする。そしてSiO2
11をマスクとして前記p+-AlGaN層6を図2(b)に
示すように所定の深さまでエッチングして溝を形成す
る。そしてこの溝内にGa(1.3×10-4Pa≒1×1
-6Torr)とアンモニア(6.6×10-4Pa≒5×1
-5Torr)と用い、更にドーパントとしてSi(1.1×
10-8Pa≒8×10-9Torr)を加えて、図2(c)に示
すように成長温度850℃でn+-GaN層12を選択成
長させる。尚、上記p+-AlGaN層6がなすエミッタ層
の一部に、イオン注入法によってSiを1×1019cm
-3の濃度で注入し、更に1200℃の熱処理によりSi
注入領域を活性化してn+-GaN層12を形成するよう
にしても良い。
【0023】しかる後、上記n+-GaN層12を含むGa
N系エピタキシャル層の全面に再度前面に保護膜として
のSiO2膜13を熱化学堆積法にて形成し、このSiO2
膜13をパターニングした後、該SiO2膜13をマスク
として図2(d)に示すように選択エッチングすることで
ゲート領域を形成する為の溝を形成する。そしてこの溝
内に絶縁ゲート膜となるSiO2膜14を形成した後、図
2(d)に示すように上記SiO2膜14上にゲート電極G
を形成する。尚、絶縁ゲート膜14としては、窒化アル
ミニウムやSiNを用いることも可能である。
【0024】更に前記p+-AlGaN層6およびn+-Ga
N層12上のSiO2膜13を除去した後、これらのp+-
AlGaN層6およびn+-GaN層12上にエミッタ電極
Eを形成する。またGaN系エピタキシャル層の裏面側
のSi基板1およびp-GaNバッファ層2をエッチング
除去し、GaNエピタキシャル層の下面側のp+-GaN層
3の裏面にコレクタ電極Cを形成する。これらの各電極
G,E,Cは、例えばAl/Ti/Auを蒸着することによ
って設けられる。
【0025】このようにして製作され、図2(e)に示す
如き素子構造を有するIGBTによれば、先の実施形態
のGTOと同様に、ゲート電極直下の半導体層(n-Al
GaN層5)のキャリア濃度が十分に高いので、GaN系
半導体の電気的特性を十分に活かして耐圧3000V、
最大電流600Aの大電力を高速にスイッチングするこ
とができた。また上述した溝の幅を広げ、絶縁ゲートの
面積を広げたものにあっては、その耐圧を4000Vに
高め、また最大電流を1200Aに高め得ることが確認
できた。
【0026】以上のようにして製作された縦型構造のゲ
ート電極を備えたGaN系トランジスタ(GTOやIG
BT)によれば、GaN系半導体の性質を有効に活かし
て高温動作可能で、しかも高耐圧、大電流動作可能なパ
ワーデバイスを実現することができるので、電力変換装
置やモータドライブ、電車駆動装置等の高性能化に大い
に寄与し得る。更には加速器や環境保護関連装置等の応
用分野への幅広い適用が可能である等の実用上多大なる
効果が奏せられる。
【0027】尚、本発明は上述した各実施形態に限定さ
れるものではない。上述した実施形態においてはMEB
法によりGaN系のエピタキシャル多層膜を形成した
が、有機金属気相化学堆積法(MOCVD法)を用いて
GaN系のエピタキシャル多層膜を形成することも可能
である。またゲート電極の面積等は、その仕様に応じて
定めればよいものである。更にはキャリア濃度の高いG
aN系半導体層からなるゲート領域に酸化膜を形成し、
この酸化膜の上にゲート電極を形成することで、GTO
のみならずIGBTやIEGT等のパワーデバイスも容
易に実現することができる。
【0028】またGaN膜の形成に、その窒素源として
ジメチルヒドラジンを用いたが、モノメチルヒドラジン
やアンモニアを用いても良い。更にはGa源としては、
トリエチルガリウムやトリメチルガリウム等の有機金属
ガスを用いることも勿論可能である。更にはn型のドー
バントとしてモノシランを、p型のドーパントとしてジ
シクロペンタジエニルMg等の有機系のMgを用いること
も可能である。またここではn層にGaNを用いたが、
Si等をドープしたInGaN,InGaAlN,AlGaN,In
GaNAs,InGaNP等を用いるようにしても良い。同
様にしてp層として、MgドープのInGaN,InGaAl
N,AlGaN,InGaNAs,InGaNP等を用いることが
できる。更には導電性基板としてSiのみならず、Si
C,GaAs,GaPGaN等の導電性基板を用いることも可
能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゲ
ート電極を備えたGaN系トランジスタにおいて、ゲー
ト電極直下の半導体層を、他の半導体層を形成する半導
体材料よりもバンドギャップの大きい半導体材料、例え
ばAlGaNにより形成しているので、ゲート電極直下の
半導体層に反転層を形成してキャリアを効果的に注入す
ることができ、高耐圧で大電流動作可能な縦型構造のG
aN系トランジスタ(パワーデバイス)を容易に実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るGaN系トランジス
タであるGTOの製造プロセスとその概略的な素子構造
を示す図。
【図2】本発明の別の実施形態に係るGaN系トランジ
スタであるIGBTの製造プロセスとその概略的な素子
構造を示す図。
【符号の説明】
1 p型導電性Si基板 2 p-GaNバッファ層 3 p+-GaN層 4 n--GaN層 5 n-AlGaN層 6 p+-AlGaN層 7 n-GaN層 8 n+-GaN層 9 SiO2膜(絶縁ゲート膜) 11 SiO2膜 12 n+-GaN層 13 SiO2膜 14 SiO2膜(絶縁ゲート膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 653 H01L 29/74 C 655 301

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極を備えたGaN系トランジス
    タであって、 ゲート電極直下の半導体層を、他の半導体層を形成する
    半導体材料よりもバンドギャップの大きい半導体材料に
    より形成したことを特徴とするGaN系トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極直下の半導体層は、Al
    GaNからなることを特徴とする請求項1に記載のGa
    N系トランジスタ。
JP2000133399A 2000-04-25 2000-05-02 GaN系トランジスタ Expired - Lifetime JP4850997B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000133399A JP4850997B2 (ja) 2000-05-02 2000-05-02 GaN系トランジスタ
US09/843,276 US6580101B2 (en) 2000-04-25 2001-04-25 GaN-based compound semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000133399A JP4850997B2 (ja) 2000-05-02 2000-05-02 GaN系トランジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001320042A true JP2001320042A (ja) 2001-11-16
JP4850997B2 JP4850997B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=18641905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000133399A Expired - Lifetime JP4850997B2 (ja) 2000-04-25 2000-05-02 GaN系トランジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4850997B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003228320A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP2004153189A (ja) * 2002-11-01 2004-05-27 Furukawa Electric Co Ltd:The GaN系III−V族窒化物半導体スイッチング素子
JP2004260140A (ja) * 2003-02-06 2004-09-16 Toyota Central Res & Dev Lab Inc Iii族窒化物半導体を有する半導体素子
JP2005203753A (ja) * 2003-12-05 2005-07-28 Internatl Rectifier Corp トレンチ構造を有するiii族窒化物半導体装置
JP2006121095A (ja) * 2005-10-31 2006-05-11 Kansai Electric Power Co Inc:The パワー半導体素子
JP2006269825A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Ngk Insulators Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2006313859A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 縦型トランジスタ
JP2007258513A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Fuji Film Microdevices Co Ltd 絶縁ゲート型サイリスタ
JP2009044179A (ja) * 2008-10-20 2009-02-26 Fujifilm Corp 絶縁ゲート型サイリスタ
WO2009119479A1 (ja) * 2008-03-24 2009-10-01 日本電気株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP5647986B2 (ja) * 2009-09-22 2015-01-07 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置、電界効果トランジスタおよび電子装置
JP2021125536A (ja) * 2020-02-04 2021-08-30 株式会社デンソー 窒化物半導体装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10189944A (ja) * 1996-12-24 1998-07-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 高電子移動度トランジスタ
JP2000068498A (ja) * 1998-08-21 2000-03-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 絶縁性窒化物膜およびそれを用いた半導体装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10189944A (ja) * 1996-12-24 1998-07-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 高電子移動度トランジスタ
JP2000068498A (ja) * 1998-08-21 2000-03-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 絶縁性窒化物膜およびそれを用いた半導体装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003228320A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP4629955B2 (ja) * 2002-11-01 2011-02-09 古河電気工業株式会社 GaN系III−V族窒化物半導体スイッチング素子
JP2004153189A (ja) * 2002-11-01 2004-05-27 Furukawa Electric Co Ltd:The GaN系III−V族窒化物半導体スイッチング素子
JP2004260140A (ja) * 2003-02-06 2004-09-16 Toyota Central Res & Dev Lab Inc Iii族窒化物半導体を有する半導体素子
JP4645034B2 (ja) * 2003-02-06 2011-03-09 株式会社豊田中央研究所 Iii族窒化物半導体を有する半導体素子
JP2005203753A (ja) * 2003-12-05 2005-07-28 Internatl Rectifier Corp トレンチ構造を有するiii族窒化物半導体装置
JP2006269825A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Ngk Insulators Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2006313859A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 縦型トランジスタ
JP2006121095A (ja) * 2005-10-31 2006-05-11 Kansai Electric Power Co Inc:The パワー半導体素子
JP4537936B2 (ja) * 2005-10-31 2010-09-08 関西電力株式会社 パワー半導体素子
US7705368B2 (en) 2006-03-24 2010-04-27 Fujifilm Corporation Insulated gate type thyristor
JP2007258513A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Fuji Film Microdevices Co Ltd 絶縁ゲート型サイリスタ
WO2009119479A1 (ja) * 2008-03-24 2009-10-01 日本電気株式会社 半導体装置及びその製造方法
US8426895B2 (en) 2008-03-24 2013-04-23 Nec Corporation Semiconductor device and manufacturing method of the same
JP5494474B2 (ja) * 2008-03-24 2014-05-14 日本電気株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP2009044179A (ja) * 2008-10-20 2009-02-26 Fujifilm Corp 絶縁ゲート型サイリスタ
JP5647986B2 (ja) * 2009-09-22 2015-01-07 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置、電界効果トランジスタおよび電子装置
JP2021125536A (ja) * 2020-02-04 2021-08-30 株式会社デンソー 窒化物半導体装置
JP7388216B2 (ja) 2020-02-04 2023-11-29 株式会社デンソー 窒化物半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4850997B2 (ja) 2012-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6580101B2 (en) GaN-based compound semiconductor device
US20200111876A1 (en) Algan/gan heterojunction hemt device compatible with si-cmos process and manufacturing method therefor
CN113380623A (zh) 通过p型钝化实现增强型HEMT的方法
JP2011029506A (ja) 半導体装置
JP2007103451A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007165431A (ja) 電界効果型トランジスタおよびその製造方法
JP3449116B2 (ja) 半導体装置
CN112289858A (zh) Ⅲ族氮化物增强型hemt器件及其制备方法
JP4850997B2 (ja) GaN系トランジスタ
JP2006210725A (ja) 半導体装置
CN109950323B (zh) 极化超结的ⅲ族氮化物二极管器件及其制作方法
JPH11261052A (ja) 高移動度トランジスタ
JP2008016615A (ja) バイポーラトランジスタ
CN109950324A (zh) p型阳极的Ⅲ族氮化物二极管器件及其制作方法
JP2004165387A (ja) GaN系電界効果トランジスタ
JP7544455B2 (ja) ベリリウムをドープしたショットキーコンタクト層を有する空乏モード高電子移動度電界効果トランジスタ半導体デバイス
US20220208998A1 (en) Heterojunction Bipolar Transistor and Manufacturing Method of the Same
JP2001308196A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置
JP2006059956A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4228250B2 (ja) 化合物半導体装置
KR101427280B1 (ko) 질화물 반도체 소자 및 이의 제조 방법
JP3634627B2 (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタとその製造方法
JP4850410B2 (ja) 窒化物半導体装置及びその製造方法
JP4869585B2 (ja) 窒化物半導体装置の製造方法
JP2006100455A (ja) 窒化物半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20050909

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110222

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111020

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4850997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term