JP2001317358A - レゾネータ一体形ファンシュラウドおよび吸気ダクト付きレゾネータ一体形ファンシュラウド - Google Patents

レゾネータ一体形ファンシュラウドおよび吸気ダクト付きレゾネータ一体形ファンシュラウド

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Abstract

(57)【要約】 【課題】場所を殆どとらず且つ吸気経路を長くせずにレ
ゾネータ設置が可能なレゾネータ一体形ファンシュラウ
ドおよび吸気ダクト付きレゾネータ一体形ファンシュラ
ウドを提供する。 【解決手段】 ファンシュラウド本体3と器状にして一
側面が開口のカバー体6とを具備し、該カバー体6の該
開口6aを前記ファンシュラウド本体3の壁面に向けて
接合一体化させることにより内部が空洞Sの中空箱1を
形成し、該中空箱1がレゾネータ2として用いられるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンル
ーム内に設置されるレゾネータ一体形ファンシュラウド
および吸気ダクト付きレゾネータ一体形ファンシュラウ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の低騒音化要求が年々高ま
ってきており、エンジン77の吸気系に関しては特に厳
しくなっている(図6〜図8)。これまで、吸気系騒音
の低減手段にはレゾネータ80やサイドブランチ等が用
いられてきたが、最近は部品点数の削減や小スペース化
に伴い、レゾネータ80等の消音器の容量が小さくなっ
たり、なくなったりする傾向にある。そして、高周波帯
(100Hz以上)について、チューニングホール等の
代替アイテムの開発が進んでいる。図6〜図8中、符号
70はファン、符号71,72は吸気ダクト、符号73
はエアクリーナ、符号74は吸気ダクト(エアクリーナ
ホース)、符号75はインテークコネクタ、符号76は
インテークマにホールド、符号78はラジエータ、符号
79はファンシュラウドを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低周波
帯(100Hz以下)の騒音を低減しようとすると、大
容量のレゾネータを依然利用しなければならない状況に
ある。容量を大きくすることによって減衰する周波数が
低くなり、減衰量も大きくできるからである。
【0004】低周波レゾネータ80は容量が大きくなる
ため、エンジンルーム内のごく限られた特定の位置にし
か従来は設定できなかった。また、機器の設置に制限等
があって、吸気経路71,72,74が長くなったりす
る問題があった。さらに、従来のインジェクション成形
等のレゾネータ80では、多くても2つの中空室(2種
の共鳴周波数をもつ部屋)しか作れなかった。そして、
レゾネータ80を別体で作製するため、コスト高になっ
ていた。
【0005】本発明は上記問題点を解決するもので、低
コストにして場所を殆どとらず且つ吸気経路を長くせず
にレゾネータ設置が可能なレゾネータ一体形ファンシュ
ラウドおよび吸気ダクト付きレゾネータ一体形ファンシ
ュラウドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の発明の要旨は、ファンシュラウド本体
から延設して中空箱の一部又は全部が該ファンシュラウ
ド本体と共に一体成形で造られ、且つ該中空箱がレゾネ
ータとして用いられるようにしたことを特徴とするレゾ
ネータ一体形ファンシュラウドにある。請求項2の発明
たるレゾネータ一体形ファンシュラウドは、請求項1
で、中空箱がレゾネータとして用いられると共にエンジ
ンカバー本体の一部又は全部を構成するようにしたこと
を特徴とする。請求項3の発明たるレゾネータ一体形フ
ァンシュラウドは、請求項1または2で、中空箱に吸気
ダクトへ接続するための連通管が一体成形されてなるこ
とを特徴とする。請求項4に記載の発明の要旨は、ファ
ンシュラウド本体と、ここから延設する中空箱の一部又
は全部と、さらに該中空箱に取着する連通管及び該連通
管に接続する吸気ダクトの一部とが一体成形で造られ、
且つ前記中空箱がレゾネータとして用いられるようにし
たことを特徴とする吸気ダクト付きレゾネータ一体形フ
ァンシュラウドにある。
【0007】請求項1の発明のごとく、ファンシュラウ
ド本体から延設して中空箱の一部又は全部が該ファンシ
ュラウド本体と共に一体成形で造られ、且つ該中空箱を
レゾネータとして用いると、レゾネータ用設置場所を多
くとらなくて済む。そして、ファンシュラウドの脇にあ
る空きスペースを有効活用できる。また、一体成形であ
るので、低コストで製造できる。請求項2の発明のごと
く、中空箱がレゾネータだけでなくエンジンカバー本体
の一部又は全部を構成するようにすると、吸気ダクトか
ら出る騒音低減にとどまらずエンジンのメカノイズをも
遮音できる。請求項3,4の発明のごとく、連通管や吸
気ダクトの一部が一体形成されると、部品点数が減り、
さらにコスト低減できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るレゾネータ一
体形ファンシュラウドおよび吸気ダクト付きレゾネータ
一体形ファンシュラウドについて詳述する。図1〜図5
は、本発明のレゾネータ一体形ファンシュラウドおよび
吸気ダクト付きレゾネータ一体形ファンシュラウドの一
形態で、図1はその全体斜視図、図2(イ)は成形脱型
時におけるレゾネータ一体形ファンシュラウドの斜視
図、同図(ロ)は(イ)の連通管側からのその側面図、
同図(ハ)は車両組付け時のその側面図である。図3は
図1のレゾネータ一体形ファンシュラウドにさらに吸気
ダクトの一部を一体成形した吸気ダクト付きレゾネータ
一体形ファンシュラウドの斜視図である。図4は別形態
のレゾネータ一体形ファンシュラウドの分解斜視図、図
5は他形態のレゾネータ一体形ファンシュラウドの斜視
図である。
【0009】本レゾネータ一体形ファンシュラウドや吸
気ダクト付きレゾネータ一体形ファンシュラウドは、射
出成形やブロー成形等によってファンシュラウド本体3
を形成する際、ファンシュラウド本体3から延設して中
空箱1の一部又は全部を一体成形で造る。そして、この
中空箱1をレゾネータ2として使おうとするものであ
る。図1,図2のレゾネータ一体形ファンシュラウドで
は、ブロー成形によりファンシュラウド本体3と中空箱
1の全部を形成し、ファンシュラウド本体3からつなぎ
部分Tを介して中空箱1までを一体成形する。
【0010】ファンシュラウド本体3は、ラジエータ7
8の冷却ファン70周りに設置される囲い板で、図6,
図7のファンシュラウド79に代わるものである。ここ
では、図1のごとくファンシュラウドの上半部分を形成
する中空枠体であり、前板部3a,後板部3b,上板部
3c,底板部3d,左右板部3e,3f,曲板部3gに
よって中空部αを形成し、軽量にして所定の機械的強度
を確保する。前板部3a,後板部3bは下縁が半円状に
切り欠かれた板状体で、曲板部3gとでつくるこの切り
欠き半円孔Oのアーチ内にファン70の上半部を配設
する。図示を省略するが、ファンシュラウド本体3を相
手部材に取り付けるためのビス孔B、さらにファン取着
用ガイド孔Pやファンの効率を向上させるためのリブ
R,ガイド等が該ファンシュラウド本体3に適宜設けら
れる(図6参照)。
【0011】中空箱1は、ファンシュラウド本体3から
つなぎ部分Tを介して延設された中空ボックス体であ
る。レゾネータ一体形ファンシュラウドをブロー成形に
よって造るが、このとき、板部1a,1b,1c,1
d,1e,1fで中が空洞Sの中空箱1をつくる。金型
でパリソンを挟着しブローエアを吹き込み、ブロー成形
することにより得られる所定厚みtの樹脂製板部1a〜
1fで中空室Sをつくる。該中空箱1がレゾネータ2の
共鳴箱として利用される。さらに、ブロー成形時に円筒
状の連通管4が中空箱1の側板部1eのほぼ中央に一体
成形で造られている。短管からなる該連通管4によって
中空室Sと中空箱1の外とが連通する。該連通管4を図
示しない吸気ダクトに接続固定することで、レゾネータ
付き吸気ダクトとして車両に組み込まれる。符号13は
底板部1dや側板部1e,1fの下端に設けられる水抜
き孔を示す。吸気ダクトを経由してレゾネータ2すなわ
ち中空箱1内に入った水分や結露した水分を系外に円滑
排出させることができる。
【0012】本実施形態の中空箱1は、図2(ハ)のよ
うに配してエンジンカバーEH(図8参照)の代替品と
しても利用される。中空箱1が自動車用エンジンEHの
上面EHを覆着し、エンジンのメカノイズを吸収す
る。この場所は狭いエンジンルーム内でもスペース的に
余裕のある場合が多い。エンジンカバーECとしても用
いることができるよう、相手部材に取り付けセットする
ためのビス用取付片等が中空箱1に適宜設けられる。中
空箱1が吸気ダクトの騒音低減のみならずエンジンから
のメカノイズを遮音する。中空箱1が燃料噴射弁,カム
シャフト,燃料ポンプ等の騒音発生源になるそれらの音
を吸収する。加えて、中空箱1を図1,図2(ハ)のよ
うに盤状にすれば、ボンネットを開けたとき、中空箱1
がエンジンルームを覆っているので外観品質を向上させ
ることになる。
【0013】つなぎ部分Tは、ファンシュラウド本体3
の上板部3cの側縁からその上板部幅で外方へ向かって
伸びる。ファンシュラウド本体3との間に折曲可能な折
り曲げ部Tを形成してからつなぎ部分Tが延設され
る。該つなぎ部分Tからその先でまた折り曲げ部T
介して前記中空箱1が延設される。折り曲げ部Tには
例えばくびれ部が形成されていて図2(ロ)の状態から
図2(ハ)の状態へ折り曲げれるようになっている。折
り曲げ部Tは、図2(ロ)から図2(ハ)へ一回折り
曲げることができれば機能として充足するが、折り曲げ
部Tにヒンジ機能を付与してもよい。図2(ロ)のよ
うな起立姿勢でレゾネータ一体形ファンシュラウドが成
形されるが、例えば同図の右側からパリソンを押し潰し
て前記つなぎ部分Tが形成される。レゾネータ一体形フ
ァンシュラウドは、その成形時の形状そのままで車両に
組み込まれるのでなく、該折り曲げ部Tのところで折
曲して使用に供される。成形時は図2(イ),(ロ)の
状態にある。成形を終えたレゾネータ一体形ファンシュ
ラウドは、折り曲げ部Tのところで折曲し、既述のご
とく図2(ハ)の姿態で車両に搭載される。つなぎ部分
Tは図2(ハ)のような姿態のレゾネータ一体形ファン
シュラウドに変形できれば特にその形状,大きさ等を問
わない。
【0014】レゾネータ一体形ファンシュラウドは、図
1,図2のレゾネータ一体形ファンシュラウドの連通管
4の開口端に接続する吸気ダクトの一部5をもブロー成
形で一体に造り、図3のような吸気ダクト付きレゾネー
タ一体形ファンシュラウドとすることもできる。符号5
1は吸気ダクト部分5と連通管4の接続口を示す。ブロ
ー成形工程では、吸気ダクト部分5のダクト方向が図3
の左上図のごとく中空箱1,ファンシュラウド本体3の
側板部1f,3fと平行に配されるので、ブロー成形型
は大きくならない。吸気ダクト部分5は図6に示す吸気
ダクト71や吸気ダクト72の本体に接続し、車両に組
み込まれる。図3の吸気ダクト付きレゾネータ一体形フ
ァンシュラウドも、図1と同じく中空箱1がエンジンE
Hの上面EHを覆うエンジンカバー本体の一部又は全
部を構成する。レゾネータ一体形ファンシュラウドと吸
気ダクト部分5との一体化により、さらなるコストダウ
ンが図れる。他の構成は図1,図2のレゾネータ一体形
ファンシュラウドと同じであり、その説明を省く。
【0015】レゾネータ一体形ファンシュラウドは、例
えば図4のようなものであってもよい。射出成形でファ
ンシュラウド本体3から延設して中空箱1の一部になる
器1Aを該ファンシュラウド本体3と共に一体成形で造
り、一方、器1Bを別途成形する。そして、後から該器
1Bを器1Aに被せて溶着等により接合一体化して中空
箱1を造り、該中空箱1をレゾネータ2として用いるよ
うにするのである。
【0016】図4のファンシュラウド本体3は、ラジエ
ータの冷却ファン周りに設置される囲い板である。ここ
では、図示のごとくファンシュラウドの上半部分を形成
する枠体であり、基板31と左右板部3e,3fと上板
部3cとを備える。基板31は下縁が半円状に切り欠か
れた板状体で、この切り欠き半円孔Oにファン70の
上半部を配設する。基板31の左右側縁と上縁部には、
ファン70の保護と機械的強度を確保すべく、該基板3
1に対し所定幅の板状の左右板部3e,3fと上板部3
cが直角に曲げられて成形されている。図示を省略する
が、該ファンシュラウド本体3を相手部材に取り付ける
ためのビス孔Bやファン70のリブR等が適宜設けられ
る。
【0017】そして、ファンシュラウド本体3の上板部
3cの側縁からこれと同幅の折曲可能な折り曲げ部T1
を介してつなぎ部分Tが延設され、さらに該つなぎ部分
Tから折り曲げ部T1を介して上板部の側縁と同幅の前
記器1Aが延設される。
【0018】器1Aは図4のごとく板部1i,1j,1
k,1m,1nで形成される上面開口の方形器で、さら
に器1A内に仕切壁11を設け、器1A内の空所を中空
室S ,Sに分ける。また、側板部1kの中央上縁部
分に半割筒16を、中空室S 側の底板部1iにここか
ら外方へ突出する筒部17を形成する。該筒部17は中
空室Sと中空箱1の外とを連通させる連通管4になる。
ファンシュラウド本体3,折り曲げ部Tのあるつなぎ
部分T,器1Aが一体成形で造られるが、通常、図2
(ロ)のごとくそれらが直線状に並ぶようにして成形さ
れる。その後、器1Bと結合させレゾネータ一体形ファ
ンシュラウドとし、図2と同様、折り曲げ部Tの所で
屈曲させて車両に設置される。なお、折り曲げ部T
しで、初めから図4のごとく曲げた状態で射出成形して
レゾネータ一体形ファンシュラウドを造ることもでき
る。
【0019】器1Bは、前記器1Aと対称形の上面開口
の方形器で、板部1r,1s,1t,1u,1wで形成
される。また器1B内に仕切壁11を設け、前記側板部
1kに対応する側板部1tに半割筒16を設ける。器1
Bの開口を下に向け、開口同士を対向させ、該器1Bを
器1Aに被せ接合一体化させることによって2つの空洞
,Sの中空箱1が形成される。該中空箱1がそれ
ぞれレゾネータ2になる。そして、両半割筒16が一体
化して連通管4になる。それぞれの連通管4を図示しな
い吸気ダクトに接続固定することで、レゾネータ付き吸
気ダクトとして機能する。器1Bについては、その上板
部1rの上面を可飾するとさらに好適となる。ボンネッ
トを開けたとき、上板部1rの上面が目に入るため、上
板部1rの上面へ例えばシボ加工を施したり可飾表皮で
覆着したりすれば、意匠性を高め見栄えが良くなる。
【0020】図5は他形態のレゾネータ一体形ファンシ
ュラウドである。図1,図4ではレゾネータ2になる中
空箱1とファンシュラウド本体3との間に折り曲げ部T
1を介在させていたが、ここでは、ファンシュラウド本
体3から折り曲げ部Tのないつなぎ部分Tを経て中空
箱1までを固定一体化したレゾネータ一体形ファンシュ
ラウドとする。ファンシュラウドの脇に空きスペースを
確保できる場合がある。この空きスペースを吸気ダクト
のレゾネータ2の配設場所として利用し、且つファンシ
ュラウド本体3のブロー成形時にレゾネータ用中空箱1
を一体成形で造って低コスト化を図るのである。
【0021】図5のレゾネータ一体形ファンシュラウド
は、ファンシュラウド本体3と中空箱1とつなぎ部分T
を備え、これらを一体成形する。ファンシュラウド本体
3は図1のものと基本的に同じで、その説明を省く。こ
のファンシュラウド本体3から側方の空きスペースを利
用してつなぎ部分T及び中空箱1を延設する。金型でパ
リソンを挟着しブローエアを吹き込みブロー成形によっ
てレゾネータ一体形ファンシュラウドを造るが、ファン
シュラウド本体3と中空箱1の間にあるパリソンを押し
潰して扁平のつなぎ部分Tを形成する。と同時に、該つ
なぎ部分Tで隔絶されたファンシュラウド本体3と空洞
の中空箱1を設ける。ブロー成形時に該中空箱1の上板
部1cに吸気ダクトに接続するための連通管4も一体成
形し、中空箱1が共鳴箱として利用できるようにする。
他の構成は図1と同様で、その説明を省く。図1,図2
と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0022】このように構成したレゾネータ一体形ファ
ンシュラウドおよび吸気ダクト付きレゾネータ一体形フ
ァンシュラウドは、少なくともレゾネータ2になる中空
箱1がファンシュラウド本体3と一体成形されているの
で、従来、別体でレゾネータ2を造っていたときに比べ
低コストに製造できる。ファンシュラウド本体3とレゾ
ネータ2になる中空箱1の全部をブロー成形によって造
れば、簡単に製造でき、より低コスト化を実現できる。
そして、ファンシュラウド周りの空きスペースを活用
し、該ファンシュラウド本体3から延設して中空箱1を
形成するので、レゾネータ2の設置スペースを効率良く
確保できる。また、ファンシュラウド周りは吸気ダクト
経路にあたるので、吸気経路が長くなる心配もない。さ
らに、つなぎ部分Tに折り曲げ部Tを設け、該折り曲
げ部Tで折曲して中空箱1がエンジンの上面EH
覆着できるようにすれば、エンジンのメカノイズの遮音
が可能になり、エンジンカバーとしても機能させること
もできる。
【0023】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。中空箱1,ファンシュラウド本体3,
連通管4,ダクト部分5,つなぎ部分T等の形状,大き
さ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。実
施形態では一つまたは二つに区画形成された中空室Sし
か述べなかったが、これより多い数で区画形成した中空
箱1をレゾネータ2として用いることも勿論できる。図
5の連通管4に吸気ダクト部分5を接続した吸気ダクト
付きレゾネータ一体形ファンシュラウド等を造ることも
できる。
【0024】
【発明の効果】以上のごとく、本発明のレゾネータ一体
形ファンシュラウドおよび吸気ダクト付きレゾネータ一
体形ファンシュラウドは、低コストにして、レゾネータ
用の設置スペースが殆どいらず、且つ吸気ダクト経路を
長くせずに低周波帯の騒音低減に役立つレゾネータ2の
設置が可能であり、小スペース化が進むエンジンルーム
にあって極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレゾネータ一体形ファンシュラウドの
一形態で、その斜視図である。
【図2】(イ)は成形脱型時におけるレゾネータ一体形
ファンシュラウドの斜視図、同図(ロ)は(イ)の連通
管側からのその側面図、同図(ハ)は車両組付け時のそ
の側面図である。
【図3】図1のレゾネータ一体形ファンシュラウドにさ
らに吸気ダクトの一部を一体成形した吸気ダクト付きレ
ゾネータ一体形ファンシュラウドの斜視図である。
【図4】別形態のレゾネータ一体形ファンシュラウドの
分解斜視図である。
【図5】他形態のレゾネータ一体形ファンシュラウドの
斜視図である。
【図6】従来技術の説明分解斜視図である。
【図7】従来技術の説明平面図である。
【図8】従来技術の説明斜視図である。
【符号の説明】
1 中空箱 2 レゾネータ 3 ファンシュラウド本体 4 連通管 5 吸気ダクト部分(吸気ダクトの一部) S 空洞(中空室)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンシュラウド本体から延設して中空
    箱の一部又は全部が該ファンシュラウド本体と共に一体
    成形で造られ、且つ該中空箱がレゾネータとして用いら
    れるようにしたことを特徴とするレゾネータ一体形ファ
    ンシュラウド。
  2. 【請求項2】 前記中空箱がレゾネータとして用いられ
    ると共にエンジンカバー本体の一部又は全部を構成する
    ようにした請求項1記載のレゾネータ一体形ファンシュ
    ラウド。
  3. 【請求項3】 前記中空箱に吸気ダクトへ接続するため
    の連通管が一体成形されてなる請求項1または2に記載
    のレゾネータ一体形ファンシュラウド。
  4. 【請求項4】 ファンシュラウド本体と、ここから延設
    する中空箱の一部又は全部と、さらに該中空箱に取着す
    る連通管及び該連通管に接続する吸気ダクトの一部とが
    一体成形で造られ、且つ前記中空箱がレゾネータとして
    用いられるようにしたことを特徴とする吸気ダクト付き
    レゾネータ一体形ファンシュラウド。
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US6896095B2 (en) * 2002-03-26 2005-05-24 Ford Motor Company Fan shroud with built in noise reduction

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6896095B2 (en) * 2002-03-26 2005-05-24 Ford Motor Company Fan shroud with built in noise reduction

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