JP2001317197A - ステップ部材の取付構造、ステップ部材、ステップ部材用取付部材及びステップ部材の脱落防止方法 - Google Patents
ステップ部材の取付構造、ステップ部材、ステップ部材用取付部材及びステップ部材の脱落防止方法Info
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Abstract
も、ステップ部材が取付部材から不用意に脱落するのを
阻止できる。 【解決手段】 建築構造部材2に接合された取付部材1
2に、締め付け手段6,7を介してステップ部材1を着
脱可能に取り付ける、ステップ部材の取付構造であっ
て、上記締め付け手段が弛緩して上記ステップ部材が上
記取付部材から脱落しようとしたとき、上記取付部材と
上記ステップ部材に掛け渡し状に係合して、上記ステッ
プ部材が上記取付部材から脱落するのを防止する一方、
上記締め付け手段の締め付けを解除して上記ステップ部
材を上記取付部材に対する締め付け位置から所定量変位
させることにより、上記ステップ部材を上記取付部材か
ら取り外せるように構成した脱落防止手段5bを設け
た。
Description
取付構造に関する。詳しくは、建造中の構造物の鉄骨等
に連結して昇降用の足場を構成するステップ部材の取付
構造及びこのステップ部材の脱落防止方法に関する。
造する場合、鉄骨部材に足場を設ける必要がある。上記
足場として、たとえば、実開平7 21902号公報に
記載されているものが提案されている。
取付構造は、鉄骨部材に断面略コ字状の取付部材を溶接
により接合するとともに、ステップ部材に上記取付部材
の両側部に対接してステップ部材の回転を阻止する一対
の回転阻止壁を設け、取付用ボルト及びナットで上記ス
テップ部材と上記取付部材とを締め付け固定するように
構成されている。上記取付部材は、上方に開口する連結
凹部を形成した前壁部と、上記前壁部の両側部から延出
して上記鉄骨部材に溶接される対向壁部を備えて構成さ
れる。上記取付ボルトの頭部を上記対向壁部間に保持す
るとともに、軸部を上記連結凹部及び上記ステップ部材
に設けた通挿穴に通挿してナットを螺合させ、上記取付
部材に上記ステップ部材を締め付けて固定するように構
成されている。
構造は、鉄骨部材に溶接した取付部材の上記連結凹部に
ボルト頭部を上部から係合させて荷重を支持できるた
め、大きな荷重を安定的に支持できる。また、上記ボル
ト及び上記ナットを上記ステップ部材に付属させた状態
で、ステップ部材を取付部材に対して係合・離脱させる
ことができるため、ステップ部材の着脱を容易に行うこ
とができる。また、上記ボルト部材と上記ナット部材と
を締め付けることによりガタのない取付構造を構成でき
る。
付構造においては、上記ボルト部材とナット部材の締め
付け力が緩むと、上記ステップ部材が上記取付部材から
上方へ脱落しやすい。たとえば、上記ナットの締め付け
力が低下した状態あるいは緩んだ状態で、作業者が足を
引っ掛けたり器物が衝突して上方に向かう力が作用する
と、上記ステップ部材が上記取付部材から容易に脱落し
てしまう。特に、上記ステップ部材が高所に設けられて
いるような場合には非常に危険である。また、上記ステ
ップ部材は建造中の建物等に設けられるため、外力や振
動が繰り返し作用する。このため、上記ナット部材の締
め付け力が弛緩しやすい。
材をボルト部材から完全に取り外すことによって、上記
ステップ部材を上記取付部材から分離できるように構成
することも考えられる。しかし、このような取付構造を
採用すると、ステップ部材の着脱を容易に行うことがで
きない。しかも、着脱の際に、ナット部材あるいはボル
ト部材が脱落する恐れも高い。
ルト・ナット等の締め付けが多少緩んでも、ステップ部
材が取付部材から不用意に脱落するのを阻止できるとと
もに、着脱を容易に行うことができ、さらに、荷重を安
定して支持できるステップ部材の取付構造を提供するこ
とをその課題とする。
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
付部材に、締め付け手段を介してステップ部材を着脱可
能に取り付ける、ステップ部材の取付構造であって、上
記締め付け手段が弛緩して上記ステップ部材が上記取付
部材から脱落しようとしたとき、上記取付部材と上記ス
テップ部材に掛け渡し状に係合して、上記ステップ部材
が上記取付部材から脱落するのを防止する一方、上記締
め付け手段の締め付けを解除して上記ステップ部材を上
記取付部材に対する締め付け位置から所定量変位させる
ことにより、上記ステップ部材を上記取付部材から取り
外せるように構成した脱落防止手段を設けたものであ
る。
の支持をフックやボルト頭部を利用した掛止部材に受け
持たせる一方、ねじ等の締め付け力によってステップ部
材の脱落やがたを防止することが多い。本願発明は、上
記のようなねじ等の締め付け力によってステップ部材を
固定するとともに、上記締め付け力を解除するだけで、
上記ステップ部材を取付部材から取り外せるように構成
された種々のステップ部材の取付構造に適用できる。
の構造、材質は特に限定されることはない。従来のよう
な帯状板金材を環状に成形したステップ部材のみなら
ず、板金を一体的にプレス加工等して構成されるステッ
プ部材や、棒状部材を利用したステップ部材にも適用す
ることができる。
トナット等の締め付け手段によって着脱可能に連結でき
る種々の形態のものを採用できる。たとえば、請求項6
に記載した取付部材のように、上方に開口する連結凹部
を形成した前壁部及びこの前壁部の両側縁部から延出し
て端縁部が上記建築構造部材に接合される一対の対向壁
部を備える断面略コ字状の取付部材を採用することがで
きる。上記対向壁部の端縁部が建築構造部材に対して溶
接によって接合され、構造部材の組付後も取り外される
ことはない。上記取付部材の成形方法も特に限定される
ことはなく、板金を曲げ加工等して形成することもでき
るし、鋳造によって形成することもできる。上記連結凹
部は、上記ボルト部材の軸部を上方から係止するように
して通挿できるとともに、縁部でボルト部材の頭部を保
持できる大きさ及び形状に形成すればよい。
手段をステップ部材を着脱する状態まで解除しないとス
テップ部材が脱落しないように構成したものであり、締
め付け手段の締め付け力が低下したり、締め付け力が全
く作用しなくなってステップ部材にがたが生じたような
場合でも、ある程度までステップ部材の脱落を阻止でき
る。一方、ステップ部材にがたが生じるため、使用者
は、締め付け手段が緩んでいることを容易に察知するこ
とができる。このため、ステップ部材が脱落する前に、
締め付け手段を再度締め付けることが可能となり、安全
性が格段に高まる。
付け手段を緩めあるいは締め付け状態を解除して、ステ
ップ部材を取付部材から所定量変位させることにより、
ステップ部材を取付部材から取り外すことができる。こ
のため、締め付け用のボルト部材及びナット部材を外す
必要はない。また、ボルト部材及びナット部材をステッ
プ部材に連結した状態でステップ部材の着脱を行うこと
ができるように構成することにより、ボルト等が脱落し
て落下する恐れがなく、安全性も高まる。
ステップ部材に掛け渡し状に係合して、上記ステップ部
材が上記取付部材から脱落するのを防止する。上記脱落
防止手段の形態も特に限定されることはない。たとえ
ば、請求項3に記載した発明のように、上記脱落防止手
段を、上記取付部材と上記ステップ部材の一方又は双方
から延出して、ステップ部材が脱落しようとするとき相
手方に係合する一方、上記締め付け手段を解除して上記
ステップ部材を上記取付部材に対して所定量変位させる
ことにより、相手方に対する係合が解除される係合部を
設けて構成することができる。
置及び形状等は特に限定されることはない。また、締め
付け状態でステップ部材又は取付部材に掛け渡し状に係
合している必要もなく、ステップ部材が係合部材から脱
落しようとするときに、掛け渡し状に係合すればよい。
付部材から所定量変位させることにより、係合を解除で
きるように構成される。上記変位には、距離的な変位の
みならず、角度変位も含まれる。すなわち、締め付け手
段が自然に緩んた状態では到達しにくいステップ部材の
位置あるいは姿勢において、上記ステップ部材の着脱を
行うのである。また、上記締め付け手段が自然に緩む
と、ステップ部材にガタ等が発生するため、締め付け手
段が緩んだことを試用者が容易に察知できる。
付部材に対する上記ステップ部材の回転を阻止する回転
阻止手段を設けたものである。上記回転阻止手段は、上
記ステップ部材と上記取付部材との相対回転を阻止でき
ればよく、種々の形態、手法を採用できる。
に、上記回転阻止手段を、上記ステップ部材と上記取付
部材の一方又は双方から延出して、相手方に係合して回
転を阻止する回転阻止部を備えて構成できる。上記回転
阻止手段は、上記ナット部材の締め付け力が弛緩しても
ステップ部材の回転を阻止できるように構成するのが望
ましい。
上記係合部と上記回転阻止部とを同一の部材から構成
し、回転阻止機能及び脱落阻止機能を一つの部材で一体
に備えるように構成することができる。
付部材、締め付け手段及び係合部を具体化したものであ
る。上記取付部材は、上方に開口する連結凹部を形成し
た前壁部及びこの前壁部の両側縁部から延出して端縁部
が上記建築構造部材に接合される一対の対向壁部を備え
て構成される。上記締め付け手段は、上記対向壁部間に
挿入されて回転が阻止される頭部と、上記頭部から延出
して上記連結凹部に挿入されるとともに上記ステップ部
材に設けた通挿穴に通挿される軸部を有するボルト部材
と、上記軸部に螺合させられて上記ステップ部材と上記
取付部材とを締め付けるナット部材とを備えて構成され
る。上記係合部は、上記取付部材と上記ステップ部材の
一方又は双方から延出して相手方に係合し、上記ステッ
プ部材の上方への離脱を阻止する一方、上記ナット部材
を締め付け位置から所定量螺退させて上記ステップ部材
を上記取付部材に対して所定量変位させることにより、
上記ステップ部材を上記取付部材から取り外せるように
構成される。
プ部材に形成した通挿孔に通挿してナット部材を螺合さ
せた状態で、上記ステップ部材に付属させられる。な
お、上記ナット部材を上記対向壁部間に回転不可能に保
持させて、ボルト部材を締め付けるように構成してもよ
い。
量は特に限定されることはないが、上記ボルト部材と上
記ナット部材が自然に弛緩して生じるうる変位よりは大
きく設定するのが望ましい。
合部が、上記ステップ部材の下縁部から延出形成され、
上記ナット部材が弛緩して上記ステップ部材が上方へ変
位しようとするとき上記取付部材の下縁部に係合して、
上記ステップ部材の上記取付部材からの脱落を阻止する
一方、上記ナット部材を締め付け位置から退避させて上
記ステップ部材を上記取付部材から所定量変位させるこ
とにより、上記取付部材との係合が解除されて、上記ス
テップ部材の上記取付部材からの取り外しを許容するよ
うに構成されている。
合部が、上記取付部材の上縁部から延出形成され、上記
ナット部材が弛緩して上記ステップ部材が上方へ変位し
ようとするとき、上記ステップ部材の上縁部に係合し
て、上記ステップ部材の上記取付部材からの脱落を阻止
する一方、上記ナット部材を締め付け位置から退避させ
て上記ステップ部材を上記取付部材から所定量変位させ
ることにより、上記ステップ部材との係合が解除され
て、上記ステップ部材の上記取付部材からの取り外しを
許容するように構成されている。
発明において、上記係合部は、上記ステップ部材又は上
記取付部材に一体的に形成してもよいし、溶接等により
別途設けてもよい。
落防止手段が、上記対向壁部及び/又は上記回転阻止部
を、上方に向かって対向間隔が広がるテーパ状に形成し
て構成されるものである。
ト部材の軸部が上記連結凹部から上方に向かって離脱す
ることにより、ステップ部材が取付部材から脱落する。
本請求項に記載した発明は、上記取付部材と上記回転阻
止部とによって、脱落防止手段を構成するものである。
すなわち、上記対向壁部及び/又は上記回転阻止部を上
方に向かって対向間隔が広がるテーパ状に形成すると、
上記対向壁部と上記回転阻止部が対接した状態では、上
記対接壁部の上方への変位が制限され、ステップ部材の
離脱が阻止される。
できない勾配に設定すればよい。また、脱落を阻止する
には、上記対向壁部と上記回転阻止部の少なくとも一方
をテーパ状に構成すれば足りる。なお、取付状態におけ
るガタ等を防止するため、上記対向壁部と上記回転阻止
部を同じテーパ状に形成して、互いに添着できるように
構成するのが望ましい。
上記ナット部材を上記ボルト部材に対して螺退させると
ともに、上記ステップ部材を上記取付部材から上記ボル
ト部材の軸方向に変位させて、これらの係合関係を解除
すればよい。その後ステップ部材を上方へ持ち上げるよ
うにして、取付部材から取り外すことができる。
するには、取り外す場合と逆に、上記回転阻止部をを上
記取付部材に対してボルト部材の軸方向に離間させた状
態で、上記ボルト頭部を対向壁部間に挿入して軸部を上
記係止凹部に係止し後、ナット部材を螺進させて上記ス
テップ部材を上記取付部材に締め付ければよい。この請
求項に係る取付構造は、上記対接壁部と上記対向壁部と
が、脱落防止手段及び回転阻止手段を構成する。
に開口する連結凹部を形成した前壁部及びこの前壁部の
両側縁部から延出して端縁部が上記建築構造部材に接合
される一対の対向壁部を備える取付部材に対して連結さ
れるステップ部材であって、本体部と、軸部が上記本体
部又は/及び上記本体部に接合された連結部材に設けた
通挿孔に保持されるとともに、頭部が上記一対の対向壁
部間に着脱可能かつ回転不可能に保持されるボルト部材
と、上記ボルト部材に螺合されて上記本体部を上記取付
部材に締め付けるナット部材と、上記取付部材に係合し
て、上記本体部の上記取付部材に対する回転を阻止する
回転阻止部と、上記ナット部材の締め付け力が弛緩して
上記ステップ部材が脱落しようとするとき上記取付部材
に係合して上記ステップ部材の脱落を防止する一方、上
記ナットを螺退させて上記ステップ部材を上記取付部材
に対する締め付け位置から所定量変位させることによ
り、上記取付部材に対する係合が解除される係合部とを
備えるものである。
ことはなく、たとえば、帯状板金を環状に曲折して形成
することができる。また、請求項11に記載した発明の
ように、上記本体部を、金属板を曲折して形成される帯
状板金部と、上記帯状板金部の開口部に掛け渡し状に接
合される棒状部とを備えて構成することができる。
ように、上記回転阻止部及び/又は上記係合部を上記連
結部材に設けることもできる。
のように、上記回転阻止部及び/又は上記係合部を上記
帯状板金部に設けることもできる。
とはなく、たとえば、上記対向壁部の外側に対接する一
対の回転阻止壁を設けて構成することができる。
ト部材が螺合されたボルト部材を保持するステップ部材
を、建築構造部材に接合するステップ用取付部材であっ
て、上方に開口して上記ボルト部材の軸部を挿入できる
連結凹部を形成した前壁部と、上記前壁部の両側縁部か
ら延出して端縁部が上記建築構造部材に接合されるとも
に、これらの内側に上記ボルト部材の頭部を回転不可能
に保持できる一対の対向壁部と、上記前壁部又は上記対
向壁部から延出させられて、上記ナット部材の締め付け
力が弛緩して上記ステップ部材が脱落しようとすると
き、上記ステップ部材に係合して上記ステップ部材の脱
落を阻止する一方、上記ナット部材を螺退させて上記ス
テップ部材を上記取付部材に対する締め付け位置から所
定量変位させることにより、上記ステップ部材に対する
係合が解除される係合部を設けたものである。
ことにより、ステップ部材の構造を簡略化することがで
きる。なお、上記ステップ用取付部材に上記ステップ部
材から延出する係合部に係合しうる係合凹部を設けるこ
ともできる。
構造部材に接合された取付部材に、締め付け手段を介し
てステップ部材を取り付けるステップ部材の取付構造に
おいて、上記ステップ部材が上記取付部材から脱落する
のを防止するステップ部材の脱落防止方法であって、上
記締め付け手段が弛緩したとき、上記取付部材と上記ス
テップ部材の一方又は双方に設けた係合部が相手方に係
合して、上記ステップ部材が上記取付部材から脱落する
のを防止する一方、上記締め付け手段の締め付けを解除
して、上記ステップ部材を上記取付部材から所定量変位
させることにより、上記ステップ部材の上記取付部材か
らの取り外しを許容するものである。
に基づいて具体的に説明する。
態を示す。
プ部材の取付構造は、ステップ部材1を鉄骨等の建築構
造部材2に連結するものである。上記ステップ部材1は
平面視略台形状に形成されており、建築構造部材2に接
合した取付部材12に対して連結固定される。
開口部を備える平面視略台形状に形成された本体部3
と、この本体部3の上記開口部側縁から外側に曲折形成
された一対の回転阻止壁10,10と、上記開口部を閉
じるように上記上底4に接合された板状部材5とを備え
て構成されている。
成されており、上記板状部材5とともに台形状の閉じた
環状構造を構成する。上記本体部3の下底8は、ほぼ全
長にわたって内側に向かって略く字状に窪んだ断面形状
を備えており、変形に対する強度が高められている。
うに、上記上底4の両側内面4a,4bに掛け渡し状に
溶接される接合部5aと、この接合分の下端部から外側
にほぼ直角に曲折成形された係合部5bとを備える断面
略L字状に形成されている。上記接合部5aの中央に
は、ボルト部材6を通挿する通挿孔11が形成されてお
り、外側から上記ボルト部材6の軸部9を通挿して内側
においてナット部材7が螺合されている。本実施の形態
では、上記板状部材5の下縁部を曲折して係合部5bを
設けることにより、上底4の変形に対する強度を高めて
いる。なお、実施の形態では、上記係合部5bを下縁の
全長に渡って設けたが、中央部のみに設けてもよい。
る略U字状の連結凹部13を形成した前壁部14と、こ
の前壁部14の両側縁部から延出して上記建築構造部材
2に溶接される一対の対向壁部15とを有する断面略コ
字状に形成されている。上記取付部材12は、金属板金
を曲折成形することにより形成されている。
材6の頭部16を上記対向壁部15,15の内側に挿入
するとともに、軸部9を上記連結凹部13に挿入して掛
止し、上記ナット部材7を締め付けることにより、上記
前壁部14と上記板状部材5の中間部が締め付けられ
て、上記ステップ部材1が上記取付部材12に連結され
る。このとき、上記回転阻止壁10,10は、上記対向
壁部15,15の外側面に対接して、ステップ部材1の
回転が阻止される。
記取付部材12の下縁部12aにわずかな隙間を開けて
対向するように配置される。また、上記係合部5bは、
上記前壁部14の厚さより若干長く延出させられてい
る。
付手順を説明する。まず、図3に示すように、上記ナッ
ト部材7を軸部9の締め付け位置から退避させるととも
にボルト頭部16を板状部材5から後方に離間させ、本
体部3の下底8側を上方に向けて上記係合部5bが取付
部材12と干渉しない傾斜姿勢を採らせる。この状態
で、上記ボルト頭部16を上記取付部材12の対向壁部
15,15間に挿入する。上記ボルト頭部16の対向壁
部間への挿入と同時に、軸部9が上記連結凹部13に挿
入される。
凹部13の底部まで挿入した後、ステップ部材1を矢印
B方向に回転させ、図5に示すように、上記接合部5a
の中央部を取付部材12の前壁部14に対接させる。こ
のとき、上記係合部5bがわずかな隙間を介して取付部
材12の下縁部12aに対向させられる。その後、上記
ナット部材7を締め付けて、上記ステップ部材1が取付
部材12に回転不可能かつ脱落不可能に連結される。
造においては、上記ステップ部材1が上記傾斜姿勢を採
らない限り、上記ステップ部材1が上記取付部材12か
ら離脱することはない。すなわち、上記係合部5bが、
取付部材12と干渉しない状態までナット部材7を退避
させなければならない。しかも、ナット部材7の上記退
避距離は、ナット部材7が自然に弛緩する範囲以上に設
定される。このため、上記ナット部材7が多少緩んでガ
タが発生しても、ステップ部材1が取付部材12から脱
落することはなくなる。また、ナット部材7が緩んでガ
タが生じると、使用者が容易に察知できるため、ナット
部材7を再度締め付けることが可能となる。したがっ
て、ステップ部材1が取付部材12から不用意に脱落す
ることがなくなり、安全性が格段に向上する。
荷重によって上底4の中央部に大きな捩じりモーメント
が発生するが、板状部材5の上下幅を本体部3の帯状金
属板の幅より大きく設定するとともに、上記係合部5b
を板状部材5の下縁全幅にわたって形成しているため、
上記捩じりモーメントに対する変形抵抗が格段に大きく
なる。また、上記板状部材5の接合部5aと上底4の溶
接長さ長くとることができるため、溶接部位の荷重支持
能力が格段に向上して溶接の信頼性も向上する。しか
も、溶接作業を容易に行うことができる。さらに、下底
8を断面く字状に窪ませているため、強度が向上するば
かりでなく手指で握り易くなる。
す。
体部203を閉じた台形状に形成するとともに、回転阻
止壁210,210と係合部205b備える断面略コ字
状の連結部材220を上底204の外面中央部に溶接し
てステップ部材201を構成している。上記上底204
及び上記連結部材220の接合部205aには、通挿孔
211が連通形成されており、この通挿孔211に通挿
されるボルト部材によって、図1から図5に示す第1の
実施の形態に係るステップ部材1と同様に取付部材12
に連結することができる。
形態を示す。
体部303と、この本体部303の上底304の外側に
溶接された連結部材305と、上記上底304及び上記
連結部材305に形成した通挿孔311に通挿されたボ
ルト部材306及びこのボルト部材306に螺合された
ナット部材307とを備えて構成される。
同様に帯状金属板を曲折成形して形成されており、上底
304の中央部において両端部を上記連結部材305を
介して接合することにより、台形の形態を備える閉じた
環状に形成している。上記本体部303の下底308
は、第1の実施の形態に係る下底と同様に内側に向かっ
て略く字状に窪む断面形状を備えており、高い強度を備
えるとともに握り易く形成している。
すように、金属板金を断面略コ字状に曲折して形成され
ており、上記本体部303の上底4に溶接される底壁部
309とこの底壁部309の両縁部から互いに対向して
延出する一対の対接壁部310,310とを備える。図
9に示すように、上記上底304及び上記底壁部309
には、上記ボルト部材306を通挿する通挿孔311が
連通形成されている。上記通挿孔311に、外側から上
記ボルト部材306の螺子軸部319を通挿して、内側
にナット部材307を螺合させている。
部材305及び上記ボルト部材306と係合させられる
取付部材312が溶接されている。上記取付部材312
は、上方に開口する略U字状の連結凹部313を形成し
た前壁部314及びこの前壁部314の両側縁部から延
出して上記建築構造部材2に溶接される一対の対向壁部
315を,315有する断面コ字状に形成されている。
上記取付部材312も上記連結部材305と同様に、金
属板金を曲折成形することにより形成されている。
上記対向壁部315,315を上方に向かって対向間隔
が広がるテーパ状に形成するとともに、上記対接壁部3
10,310を上記対向壁部315,315の外側面に
添着できるように同様のテーパ状に成形している。上記
対向壁部315,315の間の間隔は、ボルト頭部31
6を挿入できるとともに回転を阻止できる大きさに設定
される。
12に連結するには、図9に示すように、ボルト部材3
06の頭部316を上記連結部材305から突出させ、
矢印Aに示す方向に、上記取付部材312の対向壁部3
15,315間に挿入するとともに、上記ボルト部材の
軸部319を上記連結凹部313に挿入する。このと
き、上記対向壁部315,315と上記対接壁部31
0,310とは離間した状態となり、これら壁部が干渉
することはない。したがって、ボルト部材の頭部316
を上記取付部材312の内側に容易に導入することがで
きる。上記ボルト部材の頭部316を取付部材312の
内側に挿入した状態を図10に示す。
07を締め付けていくと、上記取付部材312の前壁部
314と上記連結部材305の底壁部309とが近接す
るにしたがって、上記対接壁部310,310が上記対
向壁部315,315の外側部に対接させられる。そし
て、上記ナット部材307に締め付け力を作用させるこ
とにより、図11及び図12に示すように、上記底壁部
309と前壁部314とが対接させられて互いに固定さ
れる。これにより、上記連結部材305び上記取付部材
312を介してステップ部材301が上記建築構造部材
2に連結固定される。
上記対向壁部315,315及び上記対接壁部310,
310を上方に向かって対向間隔が広がるテーパ状に形
成しているため、上記対向壁部315,315と上記対
接壁部310,310とが互いに対接した状態では、上
記ステップ部材301が上方へ離脱することができな
い。しかも、上記対接状態を解除するには、上記ナット
部材307の上記ボルト部材306に対する螺合位置を
上記対向壁部と上記対接壁部の係合幅だけ変更しなけれ
ばならない。このため、上記ボルト部材306と上記ナ
ット部材307の締め付け力が多少緩んだ場合であって
も、上記ステップ部材301が上記取付部材312から
離脱することはない。この結果、ステップ部材301が
落下する危険性も大幅に低下する。
記対接壁部310,310との係合により、上記ステッ
プ部材301の回転が阻止され、ガタ等の発生もない。
したがって、安全性の高いステップ部材の取付構造を構
成できる。
施の形態を示す。
と同様に、上底404の中央部に開口部を備える平面視
略台形状に形成された本体部403と、この本体部40
3の上記開口部側縁から外側に曲折形成された一対の回
転阻止壁410,410と、上記開口部を閉じるよう
に、上記上底4の両側内面404a,404bに掛け渡
し状に接合された板状部材405とを備える。上記回転
阻止壁410,410は、第3の実施の形態と同様に、
上方に向かって対向間隔が広がるテーパ状に形成されて
おり、第3の実施の形態に係る取付部材と同様の取付部
材412のテーパ状の対向壁部415,415に対接さ
せられて、ステップ部材401の回転を阻止するととも
に、脱落を防止するように構成されている。
の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
12に連結するには、ボルト部材406の頭部416を
上記板状部材405から突出させた状態で、図16に示
す矢印Aで示す方向に、上記取付部材412の対向壁部
415,415間に挿入するとともに、螺子軸部409
を上記連結凹部413に挿入する。このとき、上記対向
壁部415,415と上記回転阻止壁410,410と
は離間した状態となり、これら壁部が干渉することはな
い。したがって、ボルト部材406の頭部416を上記
取付部材412の内側に容易に導入することができる。
上記ボルト部材の頭部416を取付部材412の内側に
挿入した状態を図17に示す。
07を締め付けていくと、上記取付部材412の前壁部
414と上記板状部材405が近接するとともに、上記
回転阻止壁410,410が上記対向壁部415,11
5の外側部に対接させられる。そして、図18に示すよ
うに、上記ナット部材407に締め付けることにより、
上記板状部材405と前壁部414とが締め付けられ、
上記取付部材412を介してステップ部材401が上記
建築構造部材2に連結固定される。
上記対向壁部415,415及び上記回転阻止壁41
0,410を上方に向かって対向間隔が広がるテーパ状
に形成しているため、上記対向壁部415,415と上
記回転阻止壁410,410とが互いに対接した状態で
は、上記ステップ部材401が上方へ離脱することがで
きない。しかも、上記対接状態を解除するには、上記ボ
ルト部材406に対する上記ナット部材407の螺合位
置を上記対向壁部415と上記回転阻止壁410の係合
距離だけ変位させなければならない。このため、上記ボ
ルト部材406と上記ナット部材407が多少緩んだ場
合であっても、上記ステップ部材401が上記取付部材
412から脱落することはない。この結果、ステップ部
材401が落下する危険性も大幅に低下する。
す。図20は、第3の実施の形態に係る図13に相当す
る断面図である。
取付部材512の対向壁部515,515を上記第3の
実施の形態と同様のテーパ状に形成する一方、連結部材
505の対接壁部510,510を平行状に延出形成し
ている。
510,510の上縁部間の対向間隔を上記対向壁部5
15.515の外側間の最大寸法(上縁部の寸法)より
小さく設定しているため、上記対接壁部510,510
が上方へ離脱するのを阻止でき、上記第3の実施の形態
と同様の効果を発揮する。また、上記対接壁部510,
510の上縁内面が上記対向壁部515.515の外側
に当接してステップ部材の回転も阻止される。さらに、
ステップ部材501の着脱も上記第3の実施の形態と同
様に行うことができる。
施の形態を示す。
この本体部603の後部に溶接接合された連結部材62
0と、上記本体部603及び連結部材620に連通形成
された通挿孔611に連通挿されて、鉄骨等に接合され
た取付部材612に対して連結を行うボルト部材606
及びナット部材607とを備えて構成される。
字状に曲折して形成される板状部640と、上記板状部
640の端部に掛け渡し状に溶接接合した棒状部材60
8とを備える。上記棒状部材608の表面には凹凸が形
成されており、足を掛止する場合及び手指で握持する場
合に滑り止め効果を発揮するように構成されている。
は、上記本体部603の中央部外面に接合され、通挿孔
611を形成した方形板状部605と、上記方形板状部
605の下縁から延出する係合部650とを備える。上
記係合部650の幅は、上記通挿孔611に通挿される
ボルト部材606の螺子軸部609の直径にほぼ等しく
設定されている。
に示すように、上方及び下方に開口する一対の連結凹部
613a,613bを形成した前壁部614及びこの前
壁部614の両側縁部から延出して上記建築構造部材2
に溶接される一対の対向壁部615,615を有する断
面コ字状に形成されている。上記取付部材612は、金
属板金を曲折成形することにより形成されている。
6の頭部616を上記対向壁部615,615の内側に
挿入するとともに、螺子軸部609を、上方の連結凹部
613aに挿入して掛止し、さらに、上記係合部650
を下方の連結凹部613bに係入させて、ステップ部材
601を取付部材612に連結する。
06の螺子軸部609の直径ととほぼ同一の寸法に設定
されているため、上記ステップ部材601の上記ボルト
部材606回りの回転が阻止される。また、上記係合部
650は、上記連結凹部613bの上縁部にも係合する
ため、上記ナット部材607を所定距離螺退させない限
り、上記ステップ部材601が上記取付部材612から
離脱することはない。
部材は、第1の実施の形態と同様に回転阻止機能及び脱
落阻止機能を備える。しかも、上記取付部材612は、
上下対象の形状に形成されているため、鉄骨等に溶接す
る際の取り扱いも容易になる。
3の一部に採用することにより、手指で握り易く、しか
も足を掛け易いステップ部材を構成することが可能とな
り、ステップ部材の使い勝手も格段に向上する。
施の形態を示す。
この本体部703の後部に溶接接合された連結部材72
0と、上記本体部703及び連結部材720に連通形成
された通挿孔711に連通挿されて鉄骨等に接合された
取付部材712に対して連結を行うボルト部材706及
びナット部材707とを備えて構成される。
の実施の形態に係る本体部と同様であるので説明は省略
する。また、上記取付部材712の構成も、上述した第
1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
29に示すように、上記本体部703の外面に溶接され
る方形板状部705と、上記方形板状部705の下縁か
ら延出する係合部750と、上記方形板状部705の上
縁から延出する回転阻止部760とを備える。上記方形
板状部705及び上記本体部703には、上述した第6
の実施の形態と同様に、ボルト部材706を通挿するた
めの通挿孔711が連通形成されている。
示すように、上記方形板状部705の下縁全長に渡って
曲折形成されており、取付部材712の下縁部に係合し
て、ステップ部材701が取付部材712から脱落する
のを防止するように構成される。一方、上記回転阻止部
760は、上記ボルト部材706の螺子軸部709の直
径とほぼ同一の幅に設定されており、上記取付部材71
2の連結凹部713内に上記ボルト部材の螺子軸部70
9とともに挿入され、上記連結凹部713の側縁部に当
接して上記ステップ部材701の回転を阻止できるよう
に形成されている。上記構成により、ステップ部材70
1は、回転及び脱落を防止した状態で鉄骨等に連結固定
される。
施の形態を示す。
この本体部803の後部に溶接接合された連結部材82
0と、上記本体部803及び連結部材820に連通形成
された通挿孔811に連通挿されて鉄骨等に接合された
取付部材812に対して連結を行うボルト部材806及
びナット部材807とを備えて構成される。
の実施の形態に係る本体部と同様であるので説明は省略
する。また、上記取付部材812の構成も、上述した第
1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
記本体部803の上底804の外面に溶接される方形板
状部805と、上記方形板状部805の両側部から平行
に対向して延出する一対の回転阻止壁810,810
と、上記回転阻止壁810,810の下縁から内側に向
けて対向するように延出する一対の係合部830,83
0とを備えて構成されている。
付部材812の対向壁部815,815に当接させられ
てステップ部材801の回転を阻止する。上記係合部8
30,830は、上記取付部材812の対向壁部81
5,815の下縁部に係合して、図32及び図33に示
すように、上記ステップ部材801の脱落を阻止するよ
うに形成されている。
施の形態を示す。
の形態におけるステップ部材901は、第5の実施の形
態に係るステップ部材と同様に、平行に対向する一対の
回転阻止壁910,910を備える連結部材920を本
体部903の上底904に設けたものであるため説明は
省略する。
方に開口する連結凹部913を形成した前壁部914
と、この前壁部914の両側縁部から延出して建築構造
部材2に溶接される一対の対向壁部915,915と、
上記対向壁部915,915の上縁部から外方に向けて
延出する一対の係合部970,970とを備えて構成さ
れている。
材906の頭部916を上記対向壁部915,915の
内側に挿入するとともに、軸部919を、上記連結凹部
913に挿入して、ステップ部材901が取付部材91
2に対して回転が阻止された状態で連結されるのは、上
述した第5の実施の形態と同様である。
係合部970,970が、上記回転阻止壁910,91
0の上縁部にわずかな隙間を介して対向させられる。し
たがって、ナット部材907が多少緩んでも、上記ステ
ップ部材901が上記取付部材912から離脱するのを
阻止できる。
実施の形態を示す。
けるステップ部材101は、第5の実施の形態に係るス
テップ部材と同様に、平行に対向する一対の回転阻止壁
110,110を備える連結部材120を本体部の上底
104の外面に設けたものであるため説明は省略する。
向壁部115,115の内側に挿入するとともに、軸部
109を、上記連結凹部113に挿入して掛止して、ス
テップ部材101が取付部材112に対して回転が阻止
された状態で連結されるのは、上述した第5の実施の形
態と同様である。
方に開口する連結凹部113を形成した前壁部114
と、この前壁部114の両側縁部から延出して建築構造
部材2に溶接される一対の対向壁部115,115と、
上記前壁部上縁における上記連結凹部113の両側部か
らステップ部材に向けて延出する一対の係合部170,
170とを備えて構成されている。
連結状態で、上記係合部170,170が、ステップ本
体101の連結部材120の接合部105ないし上底1
04の上縁部にわずかな隙間を介して対向させられる。
したがって、ナット部材107が緩んでも、上記ステッ
プ部材101が上記取付部材112から離脱するのを阻
止できる。
れることはない。上記ボルト部材及びナット部材の形態
も実施の形態に限定されることはなく、標準的なボルト
ナットのみならず、頭部等に回り止め等を備える特殊な
形態を備えるものを採用できる。
を対向壁部間に保持するように構成したが、ナット部材
を保持するように構成することもできる。
て回転を阻止されるが、上記ボルト部材の上記取付部材
に対する回転を阻止する部材を設けたり、上記連結部材
にホルト頭部の回転を阻止する部位を設けることもでき
る。
の実施の形態を示す全体斜視図である。
前の状態を示す平面図である。
する図であり、傾斜させた状態を示す図である。
を示す断面図である。
態を示す断面図である。
態を示す斜視図である。
の実施の形態を示す全体斜視図である。
前の状態を示す平面図である。
付前の状態を示す図である。
態を示す断面図である。
状態を示す平面図である。
あり、ナット部材を締め付けたステップ部材の取付状態
を示す図である。
ある。
4の実施の形態を示す全体斜視図である。
付け前の状態を示す平面図である。
あり、取付前の状態を示す図である。
態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
ある。
5の実施の形態を示す断面図であり、図19に相当する
図面である。
6の実施の形態を示す全体斜視図である。
視図である。
断面図であり、図18に相当する図面である。
ある。
ある。
である。
ある。
7の実施の形態を示す全体斜視図である。
視図である。
断面図であり、図18に相当する図面である。
形態を示す全体斜視図である。
断面図であり、図19に相当する図面である。
断面図であり、図18に相当する図面である。
部材の全体斜視図である。
の取付構造を示す断面図であり、図19に相当する図面
である。
の取付構造を示す断面図であり、図18に相当する図面
である。
付部材の全体斜視図である。
の取付構造を示す断面図であり、図18に相当する図面
である。
Claims (15)
- 【請求項1】 建築構造部材に接合された取付部材に、
締め付け手段を介してステップ部材を着脱可能に取り付
ける、ステップ部材の取付構造であって、 上記締め付け手段が弛緩して上記ステップ部材が上記取
付部材から脱落しようとしたとき、上記取付部材と上記
ステップ部材に掛け渡し状に係合して、上記ステップ部
材が上記取付部材から脱落するのを防止する一方、上記
締め付け手段の締め付けを解除して上記ステップ部材を
上記取付部材に対する締め付け位置から所定量変位させ
ることにより、上記ステップ部材を上記取付部材から取
り外せるように構成した脱落防止手段を設けた、ステッ
プ部材の取付構造。 - 【請求項2】 上記取付部材に対する上記ステップ部材
の回転を阻止する回転阻止手段を設けた、請求項1に記
載のステップ部材の取付構造。 - 【請求項3】 上記脱落防止手段は、上記取付部材と上
記ステップ部材の一方又は双方から延出して、ステップ
部材が脱落しようとするとき相手方に係合する一方、上
記締め付け手段の締め付けを解除して上記ステップ部材
を上記取付部材に対する締め付け位置から所定量変位さ
せることにより、相手方に対する係合が解除される係合
部を備えて構成される、請求項1又は請求項2のいずれ
かに記載のステップ部材の取付構造。 - 【請求項4】 上記回転阻止手段は、上記ステップ部材
と上記取付部材の一方又は双方から延出して、相手方に
係合して回転を阻止する回転阻止部を備えて構成され
る、請求項2又は請求項3のいずれかに記載のステップ
部材の取付構造。 - 【請求項5】 上記係合部と上記回転阻止部とを同一の
部材から構成した、請求項2から請求項4のいずれかに
記載のステップ部材の取付構造。 - 【請求項6】 上記取付部材は、上方に開口する連結凹
部を形成した前壁部及びこの前壁部の両側縁部から延出
して端縁部が上記建築構造部材に接合される一対の対向
壁部を備え、 上記締め付け手段は、上記対向壁部間に挿入されて回転
が阻止される頭部と、上記頭部から延出して上記連結凹
部に挿入されるとともに上記ステップ部材に設けた通挿
穴に通挿される軸部を有するボルト部材と、上記軸部に
螺合させられて上記ステップ部材と上記取付部材とを締
め付けるナット部材とを備え、 上記係合部は、上記取付部材と上記ステップ部材の一方
又は双方から延出して相手方に係合し、上記ステップ部
材の上方への離脱を阻止する一方、上記ナット部材を締
め付け位置から所定量螺退させて上記ステップ部材を上
記取付部材に対して所定量変位させることにより、上記
ステップ部材を上記取付部材から取り外せるように構成
されている、請求項3から請求項5のいずれかに記載の
ステップ部材の取付構造。 - 【請求項7】 上記係合部は、上記ステップ部材の下縁
部から延出形成され、上記ナット部材が弛緩して上記ス
テップ部材が上方へ変位しようとするとき上記取付部材
の下縁部に係合して、上記ステップ部材の上記取付部材
からの脱落を阻止できる一方、 上記ナット部材を締め付け位置から退避させて上記ステ
ップ部材を上記取付部材から所定量変位させることによ
り、上記取付部材との係合が解除されて、上記ステップ
部材の上記取付部材からの取り外しを許容するように構
成されている、請求項3から請求項6のいずれかに記載
のステップ部材の取付構造。 - 【請求項8】 上記係合部は、上記取付部材の上縁部か
ら延出形成され、上記ナット部材が弛緩して上記ステッ
プ部材が上方へ変位しようとするとき、上記ステップ部
材の上縁部に係合して、上記ステップ部材の上記取付部
材からの脱落を阻止できる一方、 上記ナット部材を締め付け位置から退避させて上記ステ
ップ部材を上記取付部材から所定量変位させることによ
り、上記ステップ部材との係合が解除されて、上記ステ
ップ部材の上記取付部材からの取り外しを許容するよう
に構成されている、請求項3から請求項6のいずれかに
記載のステップ部材の取付構造。 - 【請求項9】 上記脱落防止手段は、上記対向壁部及び
/又は上記回転阻止部を、上方に向かって対向間隔が広
がるテーパ状に形成して構成される、請求項1から請求
項6のいずれかに記載のステップ部材の取付構造。 - 【請求項10】 上方に開口する連結凹部を形成した前
壁部及びこの前壁部の両側縁部から延出して端縁部が上
記建築構造部材に接合される一対の対向壁部を備える取
付部材に対して連結されるステップ部材であって、 本体部と、 軸部が上記本体部又は/及び上記本体部に接合された連
結部材に設けた通挿孔に保持されるとともに、頭部が上
記一対の対向壁部間に着脱可能かつ回転不可能に保持さ
れるボルト部材と、 上記ボルト部材に螺合されて上記本体部を上記取付部材
に締め付けるナット部材と、 上記取付部材に係合して、上記本体部の上記取付部材に
対する回転を阻止する回転阻止部と、 上記ナット部材の締め付け力が弛緩して上記ステップ部
材が脱落しようとするとき上記取付部材に係合して上記
ステップ部材の脱落を防止する一方、上記ナットを螺退
させて上記ステップ部材を上記取付部材に対する締め付
け位置から所定量変位させることにより、上記取付部材
に対する係合が解除される係合部とを備える、ステップ
部材。 - 【請求項11】 上記本体部は、金属板を曲折して形成
される帯状板金部と、上記帯状板金部の開口部に掛け渡
し状に接合される棒状部とを備えて構成される、請求項
10に記載のステップ部材。 - 【請求項12】 上記回転阻止部及び/又は上記係合部
を上記連結部材に設けた、請求項10又は請求項11の
いずれかに記載のステップ部材。 - 【請求項13】 上記回転阻止部及び/又は上記係合部
を上記帯状板金部に設けた請求項10又は請求項11の
いずれかに記載のステップ部材。 - 【請求項14】 ナット部材が螺合されたボルト部材を
保持するステップ部材を、建築構造部材に接合するステ
ップ用取付部材であって、 上方に開口して上記ボルト部材の軸部を挿入できる連結
凹部を形成した前壁部と、 上記前壁部の両側縁部から延出して端縁部が上記建築構
造部材に接合されるともに、これらの内側に上記ボルト
部材の頭部を回転不可能に保持できる一対の対向壁部
と、 上記前壁部又は上記対向壁部から延出させられて、上記
ナット部材の締め付け力が弛緩して上記ステップ部材が
脱落しようとするとき、上記ステップ部材に係合して上
記ステップ部材の脱落を阻止する一方、上記ナット部材
を螺退させて上記ステップ部材を上記取付部材に対する
締め付け位置から所定量変位させることにより、上記ス
テップ部材に対する係合が解除される係合部を設けた、
ステップ部材の取付部材。 - 【請求項15】 建築構造部材に接合された取付部材
に、締め付け手段を介してステップ部材を取り付けるス
テップ部材の取付構造において、上記ステップ部材が上
記取付部材から脱落するのを防止するステップ部材の脱
落防止方法であって、 上記締め付け手段が弛緩したとき、上記取付部材と上記
ステップ部材の一方又は双方に設けた係合部が相手方に
係合して、上記ステップ部材が上記取付部材から脱落す
るのを防止する一方、 上記締め付け手段の締め付けを解除して、上記ステップ
部材を上記取付部材から所定量変位させることにより、
上記ステップ部材の上記取付部材からの取り外しを許容
する、ステップ部材の脱落防止方法。
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JP2000368140A JP2001317197A (ja) | 1999-12-03 | 2000-12-04 | ステップ部材の取付構造、ステップ部材、ステップ部材用取付部材及びステップ部材の脱落防止方法 |
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JP2007177473A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Kanae Co Ltd | ステップ着脱構造 |
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