JP2001315924A - 物品の出荷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 １台の配送車毎の荷揃え完了を早く行なえる
ようにし、出荷の生産性を向上すること。 【解決手段】 複数の品種物品を供給するピッキング設
備で複数の配送先夫々からの要求に応じる物品をピッキ
ングして配送車に積込むにあたり、配送先毎の物品のピ
ッキングを要求があった順に行ない、配送先毎にピッキ
ングした物品を配送先毎で保管場に保管し、１台の配送
車に積込むべき物品が決定したら、各配送先単位の物品
を配送車へ積込むもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はピッキング設備を用
いた物品の出荷方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】物流センター等からの物品の出荷では、
複数の品種物品を供給するピッキング設備を用い、複数
の配送先それぞれの注文に応ずる物品をピッキング設備
でピッキングして配送車に積込む。このとき、１台の配
送車に載せる配送先の組み合わせ（その配送車で回る配
送先）が予め決められている場合と、注文が来てから初
めて１台に載せる注文先の組み合わせを決める場合とが
ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来は、ピッキング設
備からのピッキングを、１台の配送車に積込むべき物品
の全ての注文量が確定してから初めて行なっている。然
しながら、複数の配送先のそれぞれから寄せられる注文
のタイミングは経時的に異なっており、１台に載せるべ
き注文が確定するまでピッキングが開始できない。従っ
て、最初の注文から配送車へ積込むまでの荷揃えに長時
間を必要とすることとなり、出荷の生産性が悪い。

【０００４】特に、物品の注文形態として、各品種物品
が１個単位（バラ）で注文されるものを含む場合には、
そのバラピッキングに長時間を必要とするから、配送車
へ積込むまでの荷揃えはより長時間になる。

【０００５】本発明の課題は、１台の配送車毎の荷揃え
完了を早く行なえるようにし、出荷の生産性を向上する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、複数の品種物品を供給するピッキング設備で複数の
配送先夫々からの要求に応じる物品をピッキングして配
送車に積込むにあたり、配送先毎の物品のピッキングを
要求があった順に行ない、配送先毎にピッキングした物
品を配送先毎で保管場に保管し、１台の配送車に積込む
べき物品が決定したら、各配送先単位の物品を配送車へ
積込むようにしたものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】物品出荷設備１０は、図２に示す
如く、倉庫１１に保管されている複数種の物品を供給す
るピッキング設備２０として、梱ピッキング設備２１と
バラピッキング設備２２を有し、これらのピッキング設
備２１、２２から複数の配送先それぞれの注文（要求）
に応ずる物品をピッキングして配送車に積込む。

【０００８】このとき、梱ピッキング設備２１は、同一
品種の物品を複数まとめて梱包した梱単位で供給する。
バラピッキング設備２２は、各品種の物品を１個単位で
供給する。

【０００９】バラピッキング設備２２は、各品種物品の
それぞれに対応する複数のピッキング棚を備え、梱ピッ
キング設備２１から梱単位で補充される物品を対応する
ピッキング棚に収納し、各ピッキング棚から必要数の当
該物品をオリコン（折畳みコンテナ）に取出し可能とし
ている。尚、オリコンはオリコン組立装置２３から搬入
される。

【００１０】以下、物品出荷設備１０による出荷手順に
ついて説明する（図１）。 (1)受注（配送要求の受け付け） 各配送先（例えば、森口商店、平田商店、尾田商店、山
下商店、塩賀商店、徳武商店、赤坂商店）からの配送要
求である注文データを経時的に順に受ける。１台の配送
車に積込むべき物品の受注は、オーダー締め時刻におい
て終了する。

【００１１】(2)バラピッキングと一時保管とパレット
積み (2-1)上述(1)の注文のうち、１個単位（バラ）の注文に
対し、１台の配送車に積込むべき物品の注文量の確定
（オーダー締め時刻）前から、バラピッキング設備２２
を用いた配送先単位毎の物品のピッキングを注文順に行
なう。例えば、第１回の先行オーダー処理として森口、
平田商店の注文商品をピッキングし、第２回の先行オー
ダー処理として尾田、山下商店の注文物品をピッキング
する。また、オーダー締め時刻後の確定オーダー処理と
して、塩賀、徳武、赤坂商店の注文物品をピッキングす
る。

【００１２】(2-2)上述(2-1)の先行オーダー処理と確定
オーダー処理のそれぞれによりバラピッキング設備２２
を用いて配送先単位毎にピッキングされた物品は、オリ
コンに収納された配送先単位で、保管場２４に一時保管
される。

【００１３】(2-3)１台の配送車に積込むべき物品のバ
ラピッキング設備２２によるピッキングが終了したら、
オリコンに収納された各配送先単位の物品をオリコンの
まま上述(2-2)の保管場２４から配送逆順に取出してパ
レット２５の上に積む。

【００１４】(2-4)上述(2-3)のオリコンが積まれたパレ
ット２５を配送先毎に予め決められている荷揃え場２６
の指定場所に搬送する。

【００１５】(3)梱ピッキング 前述(1)の注文のうち、梱単位の注文に対しても、１台
の配送車に積込むべき物品の注文量の確定前から、梱ピ
ッキング設備２１を用いたピッキングを行なう。梱ピッ
キング設備２１によりピッキングした梱単位の物品をソ
ーター２７で、それら各物品の配送先毎に予め決められ
ている棚に分配し、そののち荷揃え場２６の指定場所に
搬送する。

【００１６】(4)配送車への積込み 荷揃え場２６で配送先別にまとめられた上述(2)、(3)の
物品を、それらの配送逆順に配送車に積込み、出荷す
る。

【００１７】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 （請求項１に対応する作用） バラピッキング設備２２による物品のピッキングを、
１台の配送車に積込むべき物品の全ての注文量（要求
量）が確定する前から、配送先毎の物品の荷揃えを注文
（要求）があった順に先行して行なうので、最初の注文
（要求）から配送車へ積込むまでの荷揃え完了を早くで
き、出庫の生産性を向上できる。

【００１８】（請求項２に対応する作用） １個単位（バラ）の注文（要求）に対応し、バラピッ
キング設備２２によって長時間を必要とするバラピッキ
ングを上述により先行して行なうことにより、上述
による出荷の生産性をより向上できる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、１台の配
送車毎の荷揃え完了を早く行なえるようにし、出荷の生
産性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は物品出荷手順を示す模式図である。

【図２】図２は物品出荷設備を示す模式図である。

【符号の説明】

１０ 物品出荷設備 ２０ ピッキング設備 ２１ 梱ピッキング設備 ２２ バラピッキング設備 ２４ 保管場 ２６ 荷揃え場

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 栄治 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社内 (72)発明者 大江 由信 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社内 Ｆターム(参考） 3F022 AA15 EE02 EE09 FF01 MM13 MM36

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の品種物品を供給するピッキング設
   備で複数の配送先夫々からの要求に応じる物品をピッキ
   ングして配送車に積込むにあたり、 配送先毎の物品のピッキングを要求があった順に行な
   い、 配送先毎にピッキングした物品を配送先毎で保管場に保
   管し、１台の配送車に積込むべき物品が決定したら、各
   配送先単位の物品を配送車へ積込む物品の出荷方法。
2. 【請求項２】 前記ピッキング設備として、同一品種の
   物品を梱包した梱単位で供給する梱ピッキング設備と、
   各品種物品を１個単位で供給するバラピッキング設備と
   を用い、 １個単位の要求に対しては、１台の配送車に積込むべき
   物品の要求量の確定前から、バラピッキング設備を用い
   た請求項１に記載の配送先単位毎のピッキングとその一
   時保管を行ない、 梱単位の要求に対しては、１台の配送車に積込むべき物
   品の要求量の確定前から、梱ピッキング設備を用いたピ
   ッキングを行なう請求項１記載の物品の出荷方法。