JP2001315748A - 包装容器 - Google Patents
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Abstract
向き姿勢で効率的に収容保持可能なシート成形体からな
る容器本体を備えた包装容器を提供する。 【解決手段】 棒状部2を有する止血栓1を収容する包
装容器10であって、棒状部2を縦向き姿勢に収容する
細長い第1溝部16を形成し、この第1溝部16の内側
壁19に、棒状部2の外面に当接して止血栓1を保持す
る少なくとも4つの保持突部18であって、第1溝部1
6内へ突出し、溝底面から深さ方向に延びる保持突部1
8を形成したシート成形体からなる容器本体を備えた。
ことを特徴とする包装容器。
Description
勢で収容するのに好適なシート成形体からなる容器本体
を備えた包装容器に関する。
包装容器として、合成樹脂シート材を真空成形や圧空真
空成形等のシート成形により成形したシート成形体から
なるものが普及している。例えば、人工歯根、止血栓、
人工骨用スクリュー等に代表される微小な棒状や細長い
形態の医療器具を収容する包装容器として、底の浅い凹
部を有する容器本体と、容器本体を気密状に封止するト
ップシールとを備え、凹部に収容物を横向き姿勢にバラ
入れして、トップシールにより密封したものが実用化さ
れている。
Cチップ、チップ抵抗、チップコンデンサー、各種セン
シングデバイス等を実装させた、略平板状の電子部品等
を収容する包装容器として、図14に示す容器本体10
0のように、電子部品101の外形サイズに適合する底
の浅い凹部102を形成し、この凹部102に電子部品
101を横向き姿勢に収容するものや、図15に示す容
器本体110のように、電子部品111の長さと略同じ
幅で、電子部品111の幅と略同じ深さの溝部112を
形成し、この溝部112の側壁に溝部112内へ突出す
るとともに溝部112の深さ方向に延びる複数の突部1
13を一定間隔おきに形成し、隣接する突部113間に
電子部品111の端部を保持して、電子部品111を縦
向き姿勢に並列状に収容可能となしたものも実用化され
ている。
本体は、イニシャルコストが低いこと、薄肉の容器を製
作可能であること、トップシールがしやすいことなどの
利点を有するが、間口が狭く、底の深いポケット状の凹
部を形成すると、凹部の底面が薄肉になって十分な強度
が得られなくなったり、成形時に凹部の底面が破損する
という問題が発生することがあり、現状では、開口寸法
の2〜3倍程度が凹部の深さの限界であると考えられて
いる。また、シート成形において、開口寸法に対する凹
部の深さを極力大きく設定するため、シート成形の金型
として凸型を用い、容器本体の凹部を逆型成形する技術
も提案されているが、この逆型成形では、間口と深さの
比率が大きくなるほど、脱型時の抵抗も大きくなり、成
形部分が変形しやすいため大きな抜き勾配をつける必要
があったり、脱型時の変形を防止するために極端に厚い
材料を使用したりする必要があり実用的でない。更に、
金型製作の面から考えても、真空成形のような片面の金
型で直径が1〜2mm程度で、その3〜4倍以上の高さ
を持つ突起を作製することは容易ではなく、仮に作った
としても、成形時等における取り扱いで破損しやすく実
用的でない。
前述のような微小な棒状や細長い形態の医療器具を収容
する包装容器においても、底の浅い凹部を有する容器本
体を用い、凹部内に医療器具を横向き姿勢にしてバラ入
れしているが、このような包装容器を用いると、トップ
シールを開封する際に、医療器具が不用意に転がり落ち
て使用できなくなったり、開封後、医療器具を取り出す
際に、医療器具の姿勢が安定しないことから、ピンセッ
ト等による医療器具の取り出しに手間取ってしまうとい
う問題があった。
容器においては、横向き姿勢に電子部品を収容する場合
には、1つの容器に収容できる電子部品の個数が少な
く、電子部品1個当たりに対する容器のコストが高くな
り、縦向き姿勢で収容する場合には、1つの容器に収容
できる電子部品の個数は多くなるものの、異なる長さの
電子部品を収容することができず、電子部品のサイズに
応じて複数種類の容器を製作する必要があり、金型等の
設備経済上の負担が大きく、容器の製作コストが高くな
るという問題がある。
の収納物を縦向き姿勢で効率的に収容保持可能なシート
成形体からなる容器本体を備えた包装容器を提供するこ
とである。
は、幅の狭い細長い溝部であれば、シート成形によって
も成形できることに着目し、このような溝部の内側面に
突部を形成して収容物を縦向きに収容することで、小型
な棒状や細長い医療器具等や、略平板状の電子部品等を
安定した縦向き姿勢に保持できるとの発想を得て、本発
明を発明するに至った。
する収容物を収容する包装容器であって、前記棒状部分
を縦向き姿勢に収容する細長い第1溝部を形成し、この
第1溝部の内側壁に、棒状部分の外面に当接して収容物
を保持する少なくとも1対の保持突部であって、第1溝
部内へ突出し、溝底面から深さ方向に延びる保持突部を
形成したシート成形体からなる容器本体を備えたもので
ある。
した1対の保持突部により、収容物の棒状部分が縦向き
姿勢に保持され、この状態で収容物が容器本体内に収容
されることになる。また、このような細長い第1溝部
は、シート成形によっても深溝状に成形でき、しかも保
持突部に関しても、第1溝部の内側壁に連なって形成さ
れることから、シート成形により無理なく成形できる。
このため、容器本体をシート成形にて製作しつつ、第1
溝部を深溝状に構成して、棒状部分を縦向き姿勢に保持
した状態で収容物を収容可能な包装容器を実現できる。
また、収容物を容器本体に装填した状態で、収容物の棒
状部分が第1溝部の内側壁から離間するように、保持突
部の配置やサイズを設定すると、離間した分だけ第1溝
部の溝幅を大きく設定できるので、第1溝部や保持突部
の成形性を向上する上で好ましい。
する収容物を収容する包装容器であって、細長い第1溝
部とそれに交差する第2溝部を形成し、両溝部の交差部
に位置する両溝部の内側壁の角部を、棒状部分を縦向き
姿勢に保持する保持部となしたシート成形体からなる容
器本体を備えたものである。
溝部との交差部分の角部からなる保持部により、両溝部
内において収容物の棒状部分が縦向き姿勢に保持され、
この状態で収容物が容器本体内に収容されることにな
る。より具体的には、第1溝部と第2溝部とを十文字状
に交差させる場合には、交差部分に形成される4つの保
持部により、収容物の棒状部分が保持されることにな
り、T字状に交差させる場合には、交差部分に形成され
る2つの保持部と、第2溝部の突き当たりの第1溝部の
内側壁とで、収容物の棒状部分が保持されることにな
る。また、このような第1溝部及び第2溝部は、シート
成形によって無理なく深溝状に成形できるし、請求項1
に係る発明とは異なり、第1溝部に突部を形成しないの
で、包装容器の成形性を一層向上することが可能とな
る。このため、容器本体をシート成形にて製作しつつ、
第1溝部及び第2溝部を深溝状に構成して、棒状部分を
縦向き姿勢に保持した状態で、収容物を収容可能な包装
容器を実現できる。
を収容する包装容器であって、前記収容物を溝方向に沿
って縦向き姿勢に収容する細長い第1溝部を形成し、こ
の第1溝部の内側壁に、収容物の端部に当接して溝方向
への収容物の移動を規制する少なくとも1対の規制突部
であって、第1溝部内へ突出し、溝底面から深さ方向に
延びる規制突部を形成した合成樹脂シート材からなる容
器本体を備えたものである。
が、容器本体に形成した第1溝部内に縦向き姿勢で、し
かも規制突部により溝方向への移動が規制された状態で
収容されることになる。このため、隣接する規制突部間
の距離を、収容する最大長さの収容物と同じ長さに設定
することで、それよりも短い収容物を同一包装容器に収
容することが可能となる。
の外周近傍部に補強用の環状溝部を形成し、第1溝部の
両端部を環状溝部に開口させたものである。この場合に
は、簡単な構成の環状溝部を形成することで、容器本体
の強度、剛性を容易に高めることが可能となる。請求項
5記載の包装容器は、前記容器本体に蓋部材を気密状に
融着固定したものである。この場合には、容器本体内を
容易に気密状に閉蓋することが可能となる。
て、図面を参照しながら説明する。 (第1実施例)この第1実施例は、棒状部分を有する収
容物としての止血栓を収容する包装容器に本発明を適用
した場合のものである。図4に示すように、止血栓1
は、先端側を緩やかに縮径させた略ストレートな棒状部
2と、棒状部2の基端部に形成した略円板状の頭部3と
を備えている。止血栓1の各部のサイズは、止血部位等
に応じて任意のサイズに設定できる。例えば、頭部3の
直径が3mm、厚さが1mm、棒状部2の直径が2m
m、長さが5mmに設定されている。
部2を縦向き保持して2つの止血栓1を収容可能な容器
本体11と、容器本体11内を気密状に封止する蓋部材
12とを備えている。止血栓1は、容器本体11に対し
て装填した後、ヒートシールや超音波シールや高周波誘
導シールなどにより蓋部材12を容器本体11に融着固
定し、その後包装容器10全体を滅菌処理することで、
包装容器10内に略気密滅菌状態に収容保持されてい
る。
レン、ポリエチレン、ポリエステル等の熱可塑性合成樹
脂材料からなる合成樹脂シート材を用いて、真空成形や
圧空真空成形等のシート成形により一体成形されてい
る。また、蓋部材12は、容器本体11と同種の素材か
らなるシート材やフィルム材で構成されている。フィル
ム材で構成する場合には単層構造又は複層構造に構成し
てもよいし、アルミニウム箔などの金属箔を樹脂フィル
ム間にラミネートした複層構造のフィルム材を用いても
よい。
すると、図1〜図5に示すように、容器本体11の外周
部には略平坦な枠状のフランジ部13が形成され、フラ
ンジ部13の内側には略平坦な細長い1対の上壁部14
が並列状に設けられ、フランジ部13と上壁部14とは
略同高に配置され、フランジ部13と上壁部14間には
環状溝部15が形成され、上壁部14間には細長い第1
溝部16が形成されている。環状溝部15は第1溝部1
6よりも深溝に構成され、容器本体11を載置したとき
に、環状溝部15の底面を構成する壁部により容器本体
11が安定性良く載置できるように構成されている。
分には段落ち部17が上壁部14の全長にわたって形成
され、第1溝部16の上端部は、この段落ち部17によ
り下部及び途中部よりも幅広に構成されて、止血栓1の
頭部3を内装可能な溝幅に設定されている。第1溝部1
6の上端部以外の溝幅は、止血栓1の棒状部2の直径よ
りもやや大きく設定され、頭部3を上側にして止血栓1
を第1溝部16に縦向き姿勢に装填できるように構成さ
れている。
の外面に当接して止血栓1を縦向き姿勢に保持するため
の少なくとも1対の保持突部18であって、第1溝部1
6内へ突出し、溝底面から深さ方向に延びる保持突部1
8が形成されている。本実施例では、1つの止血栓1を
保持するため、第1溝部16の対向する内側壁19には
2つの保持突部18がそれぞれ形成され、これら4つの
保持突部18からなる保持手段20により止血栓1の棒
状部2が保持されるように構成されている。また、容器
本体11にはこのような保持手段20が第1溝部16の
溝方向に間隔を開けて2組設けられ、2つの止血栓1を
装填できるように構成されている。但し、第1溝部16
に形成する保持手段20の個数は、任意の個数に設定可
能であるし、第1溝部16の本数も、任意の本数に設定
可能である。
突部18の半径及び隣接する保持突部18間の距離は、
棒状部2を4つの保持突部18により保持した状態で、
棒状部材2が第1溝部16の内側壁19から離間する長
さ関係に設置されている。そして、このように棒状部2
を第1溝部16の内側壁19から離間した状態に保持す
ることで、第1溝部16の溝幅を大きく設定することが
可能となり、第1溝部16の成形性をより一層向上でき
る。
部18により構成することも可能である。例えば、図6
(a)に示すように、第1溝部16の一方の内側壁19
にのみ2つの保持突部18を形成し、両保持突部18と
他方の内側壁19間に棒状部2を保持してもよいし、図
6(b)に示すように、第1溝部16の両内側壁19に
溝方向に間隔をあけて保持突部18をそれぞれ形成し、
千鳥状に配置した2つの保持突部18と、両内側壁19
間に棒状部2を保持してもよい。保持突部18として
は、横断面が三角形状や台形状などの多角形状や、楕円
形状のものを採用することも可能である。また、保持突
部18を第1溝部16の深さ方向の全長にわたって設け
たが、図6(c)に示すように、第1溝部16の底面か
ら深さ方向の途中部まで設けることも可能である。
ちの第1溝部16側の側部にはフランジ部13と略同じ
高さの接着面21が上壁部14の略全長にわたって形成
され、容器本体11は、フランジ部13と蓋部材12と
の融着により、内部空間としての環状溝部15及び第1
溝部16内が気密状に閉鎖されるとともに、接着面21
と蓋部材12との融着により、保持手段20からの止血
栓1の脱落が蓋部材12により確実に防止されるように
構成されている。但し、厚肉板状の蓋部材を用いる場合
には、蓋部材12の変形が抑制されて、止血栓1の脱落
が防止されるので、接着面21と蓋部材との融着を省略
してもよい。
て一段低い略三角形状の剥離部23が形成され、蓋部材
12を剥離部23に対して融着しないことで、蓋部材1
2のうちの剥離部23に対応する部分を摘んで、容器本
体11を容易に開封できるように構成されている。
と保持手段20とを有していれば、その他の構成は任意
に設定可能である。例えば、環状溝部15は、容器本体
11の強度剛性を高めて、保持手段20による棒状部2
の保持が確実になされるように設けたものであるが、合
成樹脂シート材の厚さを厚く設定したり、図例以外の構
成により十分な強度剛性が得られる場合には省略するこ
とも可能である。また、フランジ部13は、容器本体1
1内を気密状にシールするためのものであるが、蓋部材
12を上壁部14に対して融着することで、第1溝部1
6内を気密状にシールできるように構成すれば省略する
ことも可能である。
0に止血栓1の棒状部2を縦向き姿勢に保持した状態
で、蓋部材12を上壁部14及びフランジ部13に融着
することで、止血栓1が包装容器10内に安定した姿勢
で収容されることになる。また、包装容器10から止血
栓1を取り出す場合には、蓋部材12を開封して容器本
体11から切り離し、この状態でピンセット等を用いて
止血栓1を取り出すことになるが、このとき止血栓1は
保持手段20により、所定の保持力で容器本体11に保
持されていることから、蓋部材12の開封時における振
動や衝撃により、止血栓1が容器本体11から飛び出し
てしまうという不具合を効果的に防止することが可能と
なる。しかも、止血栓1が縦向き姿勢で収容されている
ので、ピンセット等による取り出しも容易に行うことが
可能となる。
備えた容器本体11は、棒状部2を収容するために筒状
の凹部を形成する場合と比較して、無理なくシート成形
することが可能であり、例えば直径が1mm程度の極小
径で、しかも長さが直径の5倍以上の棒状部材から、直
径が20〜30mmで、全長が100mm程度の棒状部
材までの各種サイズの棒状部材を縦向き姿勢で収容可能
なものを製作できる。
逆型を用いる場合には、第1溝部16を成形する金型の
溝成形部が壁状に構成されるので、細長い棒状に加工す
る場合と比較して、加工に対する強度及び金型の耐久性
が格段に高くなる。また、この溝成形部の高さが第1溝
部16の溝幅の5倍程度であれば、最小0.8〜1.0
mm程度の厚さ溝成形部を製作することが可能であり、
また、溝成形部の厚さが2mmを越える場合には、金型
強度が十分に得られることから、溝成形部の高さを厚さ
の5〜10倍に設定した金型を製作することも可能であ
る。更に、容器本体11の第1溝部16には、保持手段
20として複数の保持突部18が形成され、この保持突
部18が蛇腹として機能することにより、容器本体11
の壁部が溝方向に伸縮可能となるので、金型の抜き勾配
を5度以下、場合によっては零度に設定しても、エアブ
ローをかけることにより、容器本体11を金型から容易
に脱型することが可能となる。
変更した他の実施例について説明する。尚、前記実施例
と同一部材には同一符合を付してその詳細な説明を省略
する。また、この実施例では、収容物として人工骨用ス
クリューを収容する場合について説明する。この実施例
では、前記実施例における容器本体11の保持突部18
に代えて、第1溝部16に交差する第2溝部を形成し、
第1溝部16と第2溝部との交差部分における内側壁1
9の角部からなる保持部により人工骨用スクリュー5を
保持するのである。
す容器本体11Aのように、第1溝部16に対して十文
字に交差する第2溝部24を形成し、両溝部16,24
の交差部分に形成される4つの角部からなる保持部25
により、人工骨用スクリュー5の外周部を保持するよう
に構成したり、図9(b)に示す容器本体11Bのよう
に、第1溝部16にT字状に交差する第2溝部26を形
成し、両溝部16,26の交差部分に形成される2つの
角部からなる保持部27と、第2溝部26に対面する第
1溝部16の内側壁19とで人工骨用スクリュー5を保
持することになる。更に、このような構成の容器本体1
1A,11Bにおいては、図9(c)に示すように、交
差部分に形成される角部に突起28を形成して、棒状部
2を保持するようにしてもよいし、図9(d)に示すよ
うに、角部に棒状部2の外形に沿った形状の凹溝29を
形成して、棒状部2の外周部を保持するように構成して
もよい。
する収容物としては、止血栓1や人工骨用スクリュー5
以外に、人工歯根やその他の微小な医療器具を収容して
もよいし、医療器具以外の製品を収容することも可能で
ある。また、単なる棒状の部品や製品を収容することも
可能である。
材を収容する包装容器に本発明を適用したものである。
図10、図11に示すように、この包装容器30は、板
状部材5を縦向きに収容可能な容器本体31と、容器本
体31内を気密状に封止する蓋部材32とを備えてい
る。板状部材5は、容器本体31に縦向き姿勢で装填し
た後、蓋部材32をヒートシールや超音波シールや高周
波誘導シールなどにより容器本体31に融着すること
で、包装容器30内に略気密状態に収容されている。
リント基板にICチップ、チップ抵抗、チップコンデン
サー、各種センシングデバイス等を実装させた、略平板
状の電子部品などを好適に収容できるが、これに限定さ
れるものではなく、医療器具等やその他の分野で使用さ
れる板状の部品や製品を収容することも可能である。
33が枠状に形成され、受け面33の内側には受け面3
3よりも一段低い位置に上壁部34が形成され、上壁部
34には複数本の細長い第1溝部35が一定間隔おきに
略平行に形成されている。各第1溝部35の対面する1
対の内側壁36には一定間隔おきに規制突部37が形成
され、第1溝部35内は規制突部37を介して板状部材
5を装填可能な複数の収容部38に区画されている。図
10に示す容器本体1においては、5本の第1溝部35
を形成し、第1溝部35内に4つの収容部38を設け
た、第1溝部35の本数及び第1溝部35内の区画個数
はそれぞれ任意に設定可能である。
突部37の半径は、対面する規制突部37間の隙間が板
状部材5の板厚よりも小さくなるように設定され、この
規制突部37により隣接する収容部38内への板状部材
5の移動が規制されている。第1溝部35の溝方向に隣
接する規制突部37間の距離は、板状部材5の長さと略
同じに設定することになるが、長さの異なる板状部材5
を収容する場合には、隣接する規制突部37間の距離
を、最も長い板状部材5に適合する長さに設定すること
で、各種サイズの板状部材5に対してこの包装容器30
を共用することが可能となる。
例における保持突部18と同様に、横断面が三角形状や
台形状などの多角形状や、楕円形状など断面の規制突部
を採用することも可能である。また、規制突部37を第
1溝部35の深さ方向の全長にわたって設けたが、第1
溝部35の底面から深さ方向の途中部まで設けることも
可能である。更に、規制突部37は、前記図6(a)、
(b)に示す保持突部18と同様に、第1溝部35の一
方の内側壁36にのみ形成してもよいし、両内側壁36
に千鳥状に配置してもよい。
りも多少短く設定され、板状部材5を第1溝部35に装
填した状態で、その上端部が上壁部34から上方へ突出
するように構成し、この突出した部分を保持すること
で、板状部材5を取り出せるように構成されている。ま
た、受け面33は、板状部材5を第1溝部35に装填し
た状態で、板状部材5の上端と同高或いはそれよりもや
や高い位置に配置され、蓋部材32を閉鎖した状態で、
受け面33により蓋部材32の高さ位置が規制されて、
板状部材5と蓋部材32間に適正な隙間が形成されるよ
うに構成されている。
端部から下側へ延びるスカート部39が形成され、この
スカート部39により容器本体31の強度剛性が高めら
れている。蓋部材32と容器本体31との融着は、受け
面33において行ってもよいし、スカート部39の下端
部付近で行ってもよい。また、蓋部材32として、スカ
ート部39に嵌合する形状のものを使用したが、平坦な
シート状やフィルム状の蓋部材を用い、その外周部を受
け面33にヒートシールや超音波シールなどにより融着
させてもよい。
35の内側壁36に板状部材5の側面に当接する突条4
0を形成し、収容部38内において板状部材5を保持す
るようにしてもよい。また、図12(b)に示すよう
に、第1溝部35の内側面に溝部41を形成したり、図
13に示すように、隣接する第1溝部35間において、
上壁部34に凹部42を形成し、収容部38に装填され
た板状部材5を溝部41や凹部42を介して容易に取り
出せるように構成してもよい。
本体に細長い第1溝部を形成するとともに、第1溝部の
内側壁に少なくとも1対の保持突部を形成するという簡
単な構成で、合成樹脂シート材を用いて容器本体をシー
ト成形にて製作しつつ、第1溝部を深溝状に構成して、
棒状部分を有する収容物を、棒状部分を縦向き姿勢に保
持した状態で収容することが可能となる。このため、シ
ート成形により容器本体を成形することによるメリット
を享受しつつ、包装容器に対して、人工歯根、止血栓、
人工骨用スクリュー等に代表される微小な棒状や細長い
形態の医療器具等を縦向き姿勢に収容保持することが可
能となり、これらの収容物の取扱性を大幅に向上できる
とともに、開封時における収容物の脱落等を確実に防止
することが可能となる。
体に第1溝部と第2溝部とを交差状に形成するという簡
単な構成で、請求項1に係る発明と同様の効果が得られ
る。しかも、交差部分の角部にて収容物の棒状部分を保
持するので、より強固に収容物を保持することが可能と
なる。また、第1溝部に突部を形成しないので、包装容
器の成形性を一層向上することが可能となる。
収容物を、容器本体に形成した第1溝部内に縦向き姿勢
で、しかも規制突部により溝方向への移動を規制した状
態で収容するので、隣接する規制突部間の距離を、収容
する最大長さの収容物と同じ長さに設定することで、そ
れよりも短い収容物を同一形状の包装容器に収容するこ
とが可能となる。このため、包装容器の種類を極力少な
くして、金型等の設備経済上の負担を少なくできる。
傍部に補強用溝部を環状に形成し、第1溝部の両端部を
補強用溝部に開口させると、容器本体の強度、剛性を容
易に高めることが可能となる。請求項5記載のように、
容器本体に蓋部材を気密状に融着固定すると、容器本体
内を容易に気密状に閉蓋することが可能となる。
手段の縦断面図
(b)は保持手段の横断面図、(c)は保持手段の縦断
面図
解斜視図
は他の実施例の溝部の交差部分の横断面図、(c)他の
実施例の溝部の交差部分の横断面図、(d)他の実施例
の溝部の交差部分の横断面図
面図
Claims (5)
- 【請求項1】 棒状部分を有する収容物を収容する包装
容器であって、 前記棒状部分を縦向き姿勢に収容する細長い第1溝部を
形成し、この第1溝部の内側壁に、棒状部分の外面に当
接して収容物を保持する少なくとも1対の保持突部であ
って、第1溝部内へ突出し、溝底面から深さ方向に延び
る保持突部を形成したシート成形体からなる容器本体を
備えた、 ことを特徴とする包装容器。 - 【請求項2】 棒状部分を有する収容物を収容する包装
容器であって、 細長い第1溝部とそれに交差する第2溝部を形成し、両
溝部の交差部に位置する両溝部の内側壁の角部を、棒状
部分を縦向き姿勢に保持する保持部となしたシート成形
体からなる容器本体を備えた、 ことを特徴とする包装容器。 - 【請求項3】 板状の収容物を収容する包装容器であっ
て、 前記収容物を溝方向に沿って縦向き姿勢に収容する細長
い第1溝部を形成し、この第1溝部の内側壁に、収容物
の端部に当接して溝方向への収容物の移動を規制する少
なくとも1対の規制突部であって、第1溝部内へ突出
し、溝底面から深さ方向に延びる規制突部を形成した合
成樹脂シート材からなる容器本体を備えた、 ことを特徴とする包装容器。 - 【請求項4】 前記容器本体の外周近傍部に補強用の環
状溝部を形成し、第1溝部の両端部を環状溝部に開口さ
せた請求項1〜3のいずれか1項記載の包装容器。 - 【請求項5】 前記容器本体に蓋部材を気密状に融着固
定した請求項1〜4のいずれか1項記載の包装容器。
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