JP3218923U - 検体輸送用容器 - Google Patents

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翔太 大野
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Abstract

【課題】より簡易に検体を収容でき、耐衝撃性をより向上できる検体輸送用容器。【解決手段】上部に開口部11を有する容器本体10と、開口部11を覆う蓋体20と、が備えられ、容器本体10には、上面13に被収容物30を載置する載置部14が形成され、載置部14の周縁の少なくとも一部には、開口部11と同じ方向に開口する1以上の第一の緩衝凹部15が形成されている検体輸送用容器1。載置部14には、被収容物30を受け入れる載置凹部が形成されていることが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、検体輸送用容器に関する。
一般に、ヒトや動物から採取された検体は、バイアル等のガラス瓶やプラスチック瓶に入れられて輸送される。ガラス瓶は、輸送の際の衝撃により破損を生じるおそれがある。ガラス瓶が破損すると、検体が漏洩したり、コンタミネーションが発生したりして、検体が使用できなくなってしまう。このため、検体の輸送には、外部からの衝撃を緩和できる(耐衝撃性を備える)検体輸送用容器が求められる。
こうした要求に対し、特許文献1には、本体と蓋体とからなる箱体と、複数の被収容物を起立保持する複数の収容孔を有する台座とからなる輸送容器が提案されている。特許文献1の輸送容器によれば、試薬等を入れたバイアルを起立保持させたまま、試薬を保管及び輸送することができ、耐衝撃性の向上が図られている。
特許文献2には、容器本体や蓋に設けられた嵌合部で収容された瓶類を固定できる輸送容器が提案されている。特許文献2の輸送容器によれば、収容された瓶類の破損の防止が図られている。
実用新案登録第3192532号公報 特開平6−298284号公報
しかしながら、特許文献1の輸送容器は、本体とは別の構造物(台座)を必要とする。加えて、特許文献1の輸送容器は、バイアルを起立保持させたまま試薬を輸送するため、鉛直方向の振動に対する耐衝撃性に劣る。
特許文献2の輸送容器は、容器本体と瓶類(被収容物)とを嵌合して固定しているため、容器本体から被収容物を取り出しにくい。このため、容器本体から被収容物を取り出す際に、誤って被収容物を倒して破損させてしまうおそれがある。
そこで、本考案は、より簡易に検体を収容でき、耐衝撃性をより向上できる検体輸送用容器を目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は以下の手段を提供する。
[1]上部に開口部を有する容器本体と、前記開口部を覆う蓋体と、が備えられ、前記容器本体には、上面に被収容物を載置する載置部が形成され、前記載置部の周縁の少なくとも一部には、前記開口部と同じ方向に開口する1以上の第一の緩衝凹部が形成されている検体輸送用容器。
[2]前記載置部には、前記被収容物を受け入れる載置凹部が形成されている、[1]に記載の検体輸送用容器。
[3]前記第一の緩衝凹部の深さが、前記載置凹部の深さの50〜150%である、[2]に記載の検体輸送用容器。
[4]前記被収容物を収容したときに、前記蓋体の内面と前記載置部とで前記被収容物を挟持する、[1]〜[3]のいずれかに記載の検体輸送用容器。
[5]前記蓋体には、前記開口部に向いて開口する第二の緩衝凹部が形成されている、[1]〜[4]のいずれかに記載の検体輸送用容器。
[6]前記容器本体に前記蓋体を装着したときに、前記第二の緩衝凹部の内部空間と、前記第一の緩衝凹部の内部空間とが連通する、[5]に記載の検体輸送用容器。
[7]前記蓋体には、前記被収容物を収容したときに、前記被収容物を受け入れる内面凹部が形成されている、[1]〜[6]のいずれかに記載の検体輸送用容器。
本考案によれば、より簡易に検体を収容でき、耐衝撃性をより向上できる。
本考案の一実施形態に係る検体輸送用容器の斜視図である。 本考案の一実施形態に係る容器本体の斜視図である。 本考案の一実施形態に係る蓋体の斜視図である。 図1の検体輸送用容器の蓋を閉じた状態のIV−IV断面図である。 本考案の他の実施形態に係る検体輸送用容器の斜視図である。 本考案の他の実施形態に係る蓋を閉じた状態の検体輸送用容器の断面図である。
本考案の検体輸送用容器は、例えば、ヒトや動物から採取された検体のほか、医療用の試薬や、食品を収容した被収容物の運搬、輸送、保管に用いることが可能な容器である。検体輸送用容器に収容される被収容物は、バイアル瓶、ガラス瓶、試験管、プラスチック瓶等、円柱状の形状の物品が挙げられ、特に限定されない。
以下、図面を参照して本考案の実施形態を説明する。なお、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、及び厚さの比率等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
図1に示すように、本実施形態の検体輸送用容器1は、上部に開口部11を有する容器本体10と、開口部11を覆う蓋体20とを備える。
容器本体10は、平面視で一方を長手とし、上面13と、側面16と、底面17とを有する直方体である。容器本体10は、検体輸送用容器1の外装体として機能し、耐衝撃性を有するとともに、作業者による手持ち運搬が可能な、有底箱状の収容体である。
容器本体10には、上面13の外縁に沿って周回する嵌合凸部12が形成されている。嵌合凸部12は、上面13から上方に向けて突出している。嵌合凸部12で囲まれた領域が、開口部11である。
図2に示すように、開口部11の内部には、被収容物30を載置する載置部14が形成されている。載置部14には、被収容物30を受け入れる4つの第一の載置凹部14aと、2つの第二の載置凹部14cとが形成されている。第一の載置凹部14aは、容器本体10の長手方向に延び、4つの第一の載置凹部14aは、容器本体10の短手方向に並んでいる。第一の載置凹部14a同士の間には、突端14bが形成されている。第二の載置凹部14cは、底面17に向かって延びる穴である。
第一の緩衝凹部15は、容器本体10の長手方向に沿って、載置部14の両側に形成されている。第一の緩衝凹部15は、嵌合凸部12と、載置部14との間に形成されている。すなわち、載置部14の周縁の少なくとも一部には、開口部11と同じ方向に開口する1以上の第一の緩衝凹部15が形成されている。
容器本体10は、第一の緩衝凹部15を備えることで、外部からの衝撃を緩和し、被収容物30に対する耐衝撃性をより向上できる。特に、被収容物30の側面に対する衝撃を緩和できるため、被収容物30の破損をより効果的に抑制できる。
図3に示すように、蓋体20は、平面視で一方を長手とし、内面23と、側面26と、天面27とを有する直方体である。蓋体20は、開口部11の全体を上方から覆う。
蓋体20の内面23には、外縁に沿って周回する嵌合凹部22が形成されている。嵌合凹部22は、蓋体20で開口部11を覆ったときに、嵌合凸部12を受け入れる。平面視で、内面23の嵌合凹部22に囲まれた長方形の領域には、長手を形成する二辺に沿って、2つの第二の緩衝凹部25が形成されている。第二の緩衝凹部25は、嵌合凹部22と同じ方向に開口している。
容器本体10は、可撓性の材料で一体成形されている。
容器本体10を構成する可撓性の材料としては、特に限定されないが、熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂材料等を用いることが好ましい。このような発泡樹脂材料としては、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等が挙げられる。
容器本体10の製造のしやすさ、材料の入手のしやすさの観点から、容器本体10を構成する材料としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂が好ましく、ポリスチレン系樹脂がより好ましい。
容器本体10を構成する材料が発泡樹脂材料の場合、容器本体10の発泡倍数は、例えば、10〜100倍が好ましく、20〜80倍がより好ましく、30〜60倍がさらに好ましい。容器本体10の発泡倍数が上記下限値以上であると、容器本体10の耐衝撃性をより向上しやすい。容器本体10の発泡倍数が上記上限値以下であると、容器本体10の強度を維持しやすい。
容器本体10の発泡倍数は、以下の式により算出される数値である。
発泡倍数=1/容器本体10全体の密度(g/cm
容器本体10全体の密度は、以下の手順で求められる。
まず、容器本体10全体の質量をグラム単位で測定する。次に、水を張った目盛付きの水槽に、重りを付けた容器本体10を入れ、容器本体10の水の量の増加分から容器本体10全体の体積を立方センチメートル単位で求める。容器本体10全体の質量を容器本体10全体の体積で除して容器本体10全体の密度(g/cm)を求める。容器本体10全体の密度は、3回測定した平均値とする。
蓋体20の材料は、容器本体10の材料と同様のものが挙げられる。
蓋体20の発泡倍数及び密度は、容器本体10の発泡倍数及び密度と同様の方法により求められる。
容器本体10の大きさは、特に限定されず、被収容物30の大きさ、数に合わせて適宜設定すればよい。
被収容物30が、容量10mLのスクリューバイアル(胴径22mm×全長50mm)の場合、容器本体10の長手方向の長さL10は、例えば、150〜250mmとされる。容器本体10の短手方向の長さW10は、例えば、100〜200mmとされる。容器本体10の高さH10は、例えば、50〜100mmとされる。
被収容物30が、容量100mLのスクリューバイアル(胴径40mm×全長120mm)の場合、容器本体10の長手方向の長さL10は、例えば、250〜500mmとされる。容器本体10の短手方向の長さW10は、例えば、200〜400mmとされる。容器本体10の高さH10は、例えば、100〜150mmとされる。
蓋体20の大きさは、特に限定されず、容器本体10の大きさに合わせて適宜設定すればよい。
被収容物30が、容量10mLのスクリューバイアルの場合、蓋体20の長手方向の長さL20は、例えば、150〜250mmとされる。蓋体20の短手方向の長さW20は、例えば、100〜200mmとされる。蓋体20の高さH20は、例えば、20〜50mmとされる。
被収容物30が、容量100mLのスクリューバイアルの場合、蓋体20の長手方向の長さL20は、例えば、250〜500mmとされる。蓋体20の短手方向の長さW20は、例えば、200〜400mmとされる。蓋体20の高さH20は、例えば、30〜80mmとされる。
検体輸送用容器1の大きさは、特に限定されず、容器本体10及び蓋体20の大きさに合わせて適宜設定すればよい。
被収容物30が、容量10mLのスクリューバイアルの場合、検体輸送用容器1の高さH(容器本体10の高さH10と蓋体20の高さH20との合計)は、例えば、70〜150mmとされる。
被収容物30が、容量100mLのスクリューバイアルの場合、検体輸送用容器1の高さHは、例えば、130〜230mmとされる。
なお、検体輸送用容器1の長手方向の長さLは、容器本体10の長手方向の長さL10及び蓋体20の長手方向の長さL20と同等である。
検体輸送用容器1の短手方向の長さWは、容器本体10の短手方向の長さW10及び蓋体20の短手方向の長さW20と同等である。
図4に示すように、検体輸送用容器1は、容器本体10に蓋体20を装着した状態で、嵌合凸部12と嵌合凹部22とが、嵌め合わされている。
第二の緩衝凹部25の内部空間25aと、第一の緩衝凹部15の内部空間15aとは連通している。
第二の緩衝凹部25の内部空間25aと、第一の緩衝凹部15の内部空間15aとが連通していることにより、検体輸送用容器1の耐衝撃性をより向上しやすい。
第一の載置凹部14aは、断面視で、上方を解放した円弧状とされている。第一の載置凹部14aが、断面視で円弧状であることで、被収容物30をより安定して保持できる。
容器本体10の上面13から第一の載置凹部14aの底面までの距離(第一の載置凹部14aの深さ)H14aは、容器本体10の高さH10に対して、10〜90%が好ましく、20〜80%がより好ましく、30〜70%がさらに好ましい。深さH14aが上記下限値以上であると、被収容物30をより安定して保持できる。深さH14aが上記上限値以下であると、容器本体10から被収容物30を取り出しやすい。加えて、容器本体10の強度を維持しやすい。
容器本体10に蓋体20を装着した状態で、深さH14aは、被収容物30と接する大きさ(D30)である。
突端14bの高さH14b(第一の載置凹部14aの底面から突端14bの上面までの高さ)は、被収容物30の大きさに合わせて適宜設定すればよい。高さH14bは、被収容物30の外径(胴径)D30に対して、例えば、5〜50%が好ましく、10〜40%がより好ましく、15〜30%がさらに好ましい。高さH14bが上記下限値以上であると、被収容物30をより安定して保持できる。高さH14bが上記上限値以下であると、容器本体10から被収容物30を取り出しやすい。
突端14bの幅W14bは、例えば、0.5〜5mmが好ましく、0.5〜4mmがより好ましく、1〜3mmがさらに好ましい。幅W14bが上記下限値以上であると、被収容物30同士の接触を妨げやすく、被収容物30の破損をより抑制しやすい。加えて、幅W14bが上記下限値以上であると、突端14bの強度を維持しやすい。幅W14bが上記上限値以下であると、輸送できる検体の数を増加でき、検体の輸送効率を向上しやすい。
第二の載置凹部14cの深さ(不図示)H14cは、被収容物30の全長L30に対して、30〜90%が好ましく、40〜80%がより好ましく、50〜70%がさらに好ましい。深さH14cが上記下限値以上であると、被収容物30をより安定して保持できる。深さH14cが上記上限値以下であると、容器本体10から被収容物30を取り出しやすい。ただし、第二の載置凹部14cの深さは、容器本体10の高さH10を超えないものとする。
容器本体10の上面13から第一の緩衝凹部15の底面までの距離(第一の緩衝凹部15の深さ)H15は、容器本体10の高さH10に対して、30〜70%が好ましく、30〜60%がより好ましく、30〜50%がさらに好ましい。深さH15が上記下限値以上であると、容器本体10の耐衝撃性をより向上しやすい。深さH15が上記上限値以下であると、容器本体10の強度を維持しやすい。
第一の緩衝凹部15の深さH15は、第一の載置凹部14aの深さH14aに対して、50〜150%が好ましく、70〜130%がより好ましく、90〜110%がさらに好ましい。深さH15が上記下限値以上であると、容器本体10の耐衝撃性をより向上しやすい。深さH15が上記上限値以下であると、容器本体10の強度を維持しやすい。
蓋体20の内面23から第二の緩衝凹部25の底面までの距離(第二の緩衝凹部25の深さ)H25は、蓋体20の高さH20に対して、30〜70%が好ましく、30〜60%がより好ましく、30〜50%がさらに好ましい。深さH25が上記下限値以上であると、蓋体20の耐衝撃性をより向上しやすい。深さH25が上記上限値以下であると、蓋体20の強度を維持しやすい。
蓋体20の内面23から嵌合凹部22の底面までの距離(嵌合凹部22の深さ)H22は、蓋体20の高さH20に対して、10〜90%が好ましく、20〜80%がより好ましく、30〜70%がさらに好ましい。深さH22が上記下限値以上であると、容器本体10との嵌合性(確実に嵌合すること)をより向上しやすい。深さH22が上記上限値以下であると、蓋体20の強度を維持しやすい。
容器本体10の上面13から嵌合凸部12の上端面までの距離(嵌合凸部12の高さ)H12は、容器本体10の高さH10に対して、5〜30%が好ましく、5〜20%がより好ましく、10〜20%がさらに好ましい。高さH12が上記下限値以上であると、蓋体20との嵌合性をより向上しやすい。高さH12が上記上限値以下であると、嵌合凸部12の強度を維持しやすい。
高さH12は、深さH22と同じであってもよく、異なっていてもよい。容器本体10と蓋体20との嵌合性をより向上しやすい観点から、高さH12は、深さH22と同じであることが好ましい。
本実施形態の検体輸送用容器1では、高さH12は、深さH22と同じである。
深さH15と深さH25との合計は、検体輸送用容器1の高さHに対して、30〜70%が好ましく、30〜60%がより好ましく、30〜50%がさらに好ましい。深さH15と深さH25との合計が上記下限値以上であると、検体輸送用容器1の耐衝撃性をより向上しやすい。深さH15と深さH25との合計が上記上限値以下であると、検体輸送用容器1の強度を維持しやすい。
本実施形態の検体輸送用容器1の製造方法は、特に限定されず、例えば、公知のビーズ発泡法が適用される。ビーズ発泡法は、原料となる樹脂を重合して発泡剤を加えて発泡性粒子を得、得られた発泡性粒子を加熱して予備発泡粒子を得、得られた予備発泡粒子を金型に入れ加熱して成形することにより、所望の形状の発泡樹脂製品を得る製法である。
本実施形態の検体輸送用容器1の容器本体10は、一体として成形されることが好ましい。一体として成形されることで、容器本体10を効率的に大量に製造することが可能となる。加えて、一体として成形されることで、容器本体10の耐衝撃性をより向上できる。さらに、一体として成形されることで、容器本体10の強度を維持しやすい。また、一体として成形されることで、複数の部材を組み合わせて取り扱うよりも、容器本体10を容易に取り扱える(容器本体10の使用性を向上しやすい。)。
本実施形態の検体輸送用容器1の蓋体20は、一体として成形されることが好ましい。一体として成形されることで、蓋体20を効率的に大量に製造することが可能となる。
本実施形態の検体輸送用容器1の使用方法としては、以下の使用方法が挙げられる。
まず、容器本体10の載置部14に検体等を入れた被収容物30を載置する。被収容物30を載置する場合は、第一の載置凹部14aに被収容物30を横たえる。あるいは、第二の載置凹部14cに被収容物30を差し込む。
次に、容器本体10の嵌合凸部12と、蓋体20の嵌合凹部22とを合わせ、蓋体20で容器本体10の開口部11を覆う。これにより、被収容物30が、第一の載置凹部14aと、蓋体20の内面23とにより挟持され、固定される。
第一の載置凹部14aと、蓋体20の内面23とにより被収容物30を挟持することにより、載置部14に被収容物30をより安定して保持できる。このため、検体輸送用容器1は、耐衝撃性をより向上しやすい。
なお、内面23は、被収容物30と接触しなくてもよく、この場合、被収容物30は、第一の載置凹部14aと突端14bとにより固定される。
耐衝撃性をより向上しやすい観点から、内面23は、被収容物30と接触することが好ましい。すなわち、被収容物30は、第一の載置凹部14aと、蓋体20の内面23とにより挟持されることが好ましい。
検体輸送用容器1の嵌合性をより向上する観点から、容器本体10と、蓋体20とを嵌合した後に、容器本体10の側面16と、蓋体20の側面26との境界に粘着テープ等を貼付してもよい。
検体輸送用容器1から被収容物30を取り出す際は、蓋体20を持ち上げ、容器本体10の開口部11を露出させる。次いで、第一の載置凹部14aから被収容物30の胴体部分を手で掴んで持ち上げて、被収容物30を取り出す。第二の載置凹部14cから被収容物30を取り出す際は、被収容物30のキャップ部分を手で掴んで持ち上げて、被収容物30を取り出す。
本実施形態の検体輸送用容器1においては、容器本体10は、第一の緩衝凹部15を備える。このため、第一の緩衝凹部15が容器本体10の短手方向からの衝撃を緩和し、被収容物30に対する耐衝撃性をより向上できる。特に、被収容物30の胴体部分に対する衝撃を緩和できるため、被収容物30の破損をより効果的に抑制できる。
被収容物30は、容器本体10の載置部14に載置される。被収容物30は、載置部14に強くはめ込まれていないため、より簡易に検体を収容でき、容器本体10から被収容物30を取り出しやすくできる。
容器本体10は、第二の載置凹部14cを備える。第二の載置凹部14cには、被収容物30を鉛直方向に収容できる。このため、横たえることが好ましくない検体を輸送できる。加えて、形状の異なる被収容物30を検体輸送用容器1に収容できる。このため、様々な種類、量の検体を輸送でき、検体輸送用容器1の利便性を向上しやすい。
図5は、本考案の他の実施形態に係る検体輸送用容器2の斜視図である。検体輸送用容器2は、検体輸送用容器1の第二の載置凹部14cに代えて、第三の載置凹部14dが形成されている。第三の載置凹部14dは、容器本体10の短手方向に延び、2つの第三の載置凹部14dは、容器本体10の長手方向に並んでいる。このため、長さの異なる被収容物30を横たえて、かつ、効率的に検体輸送用容器2に収容できる。その結果、様々な種類、量の検体を輸送でき、検体輸送用容器2の利便性を向上しやすい。
第三の載置凹部14dは、断面視で、上方を解放した円弧状とされている。第三の載置凹部14dが、断面視で円弧状であることで、被収容物30をより安定して保持できる。第三の載置凹部14dの深さ(容器本体10の上面13から第三の載置凹部14dの底面までの距離、不図示。)H14dは、被収容物30の大きさに合わせて適宜設定すればよい。深さH14dは、被収容物30の外径(胴径)D30に対して、例えば、10〜50%が好ましく、15〜40%がより好ましく、20〜30%がさらに好ましい。深さH14dが上記下限値以上であると、被収容物30をより安定して保持できる。深さH14dが上記上限値以下であると、容器本体10から被収容物30を取り出しやすい。
図6は、本考案の他の実施形態に係る検体輸送用容器3の断面図である。図6の断面図は、図4の断面図に対応する位置における断面図である。
検体輸送用容器3の蓋体20の内面23には、被収容物30を受け入れる内面凹部24aが形成されている。内面凹部24aは、蓋体20の長手方向に延び、4つの内面凹部24aは、蓋体20の短手方向に並んでいる。内面凹部24a同士の間には、突端24bが形成されている。内面凹部24aは、断面視で、下方を解放した円弧状とされている。内面凹部24aが、断面視で円弧状であることで、被収容物30をより安定して保持できる。
蓋体20の天面23から内面凹部24aの底面までの距離(内面凹部24aの深さ)H24aは、蓋体20の高さH20に対して、5〜30%が好ましく、5〜20%がより好ましく、10〜20%がさらに好ましい。深さH24aが上記下限値以上であると、被収容物30をより安定して保持できる。深さH24aが上記上限値以下であると、蓋体20を容器本体10から持ち上げやすい。加えて、蓋体20の強度を維持しやすい。
突端24bの高さH24b(内面凹部24aの底面から突端24bの上面までの高さ)は、被収容物30の大きさに合わせて適宜設定すればよい。高さH24bは、被収容物30の外径(胴径)D30に対して、例えば、5〜50%が好ましく、10〜40%がより好ましく、15〜30%がさらに好ましい。高さH24bが上記下限値以上であると、被収容物30をより安定して保持できる。高さH24bが上記上限値以下であると、蓋体20を容器本体10から持ち上げやすい。加えて、蓋体20の強度を維持しやすい。
突端24bの幅W24bは、例えば、0.5〜5mmが好ましく、0.5〜4mmがより好ましく、1〜3mmがさらに好ましい。幅W24bが上記下限値以上であると、被収容物30同士の接触を妨げやすく、被収容物30の破損をより抑制しやすい。加えて、幅W24bが上記下限値以上であると、突端24bの強度を維持しやすい。幅W24bが上記上限値以下であると、輸送できる検体の数を増加でき、検体の輸送効率を向上しやすい。
検体輸送用容器3は、蓋体20の内面23に内面凹部24aと突端24bとを備えることで、被収容物30をより安定して保持できる。このため、検体輸送用容器3は、耐衝撃性により優れる。
第二の緩衝凹部25の深さH25は、内面凹部24aの深さH24aに対して、100〜200%が好ましく、120〜180%がより好ましく、140〜160%がさらに好ましい。深さH25が上記下限値以上であると、検体輸送用容器3の耐衝撃性をより向上しやすい。深さH25が上記上限値以下であると、蓋体20の強度を維持しやすい。
検体輸送用容器3の蓋体20における他の構造は、上述した検体輸送用容器1の蓋体20における構造と同様である。
本考案は、本考案の効果を損なわない範囲内であれば、上述の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態では、容器本体10は、平面視で一方を長手とする直方体であるが、容器本体は、立方体であってもよい。また、容器本体は、平面視で、四角形以外の多角形であってもよい。
本実施形態では、第一の緩衝凹部15は、載置部14の両側に1つずつ直線状に形成されている。第一の緩衝凹部は、2以上の凹部が離間して長手方向に並んでいてもよい。2以上の凹部を離間して長手方向に並べることで、容器本体10の強度を向上できる。製造コストを低減し、検体輸送用容器の耐衝撃性をより向上しやすい観点から、第一の緩衝凹部は、一本の長い直線状に形成されていることが好ましい。
第一の緩衝凹部は、短手方向に二本以上並んでいてもよい。
第一の緩衝凹部は、容器本体の長手方向の両端又は一方にあってもよく、容器本体の短手方向にあってもよい。
本実施形態では、第一の緩衝凹部15は、直線状に設けられている。しかし、第一の緩衝凹部は、曲線状に設けられていてもよく、ジグザグ状に設けられていてもよい。容器本体10を製造しやすい観点から、第一の緩衝凹部は、直線状に設けられていることが好ましい。
本実施形態では、第一の載置凹部14aは4つ形成されているが、第一の載置凹部は、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。
本実施形態では、第一の載置凹部14aと第二の載置凹部14cとが形成されているが、載置部は、第一の載置凹部14aだけが形成されていてもよく、第二の載置凹部14cだけが形成されていてもよい。
本実施形態では、容器本体10及び蓋体20は、発泡樹脂材料で形成されているが、容器本体のみが発泡樹脂材料で形成されていてもよく、蓋体のみが発泡樹脂材料で形成されていてもよい。また、容器本体及び蓋体は、例えば、非発泡樹脂材料やゴム材料等の発泡樹脂材料以外の材料で形成されていてもよい。
1,2,3 検体輸送用容器、10 容器本体、11 開口部、12 嵌合凸部、13 上面、14 載置部、14a 第一の載置凹部、14b,24b 突端、14c 第二の載置凹部、14d 第三の載置凹部、15 第一の緩衝凹部、15a 第一の緩衝凹部の内部空間、16,26側面、17 底面、20 蓋体、22 嵌合凹部、23 内面、24a 内面凹部、25 第二の緩衝凹部、25a 第二の緩衝凹部の内部空間、27 天面、30 被収容物。

Claims (7)

  1. 上部に開口部を有する容器本体と、
    前記開口部を覆う蓋体と、が備えられ、
    前記容器本体には、上面に被収容物を載置する載置部が形成され、
    前記載置部の周縁の少なくとも一部には、前記開口部と同じ方向に開口する1以上の第一の緩衝凹部が形成されている検体輸送用容器。
  2. 前記載置部には、前記被収容物を受け入れる載置凹部が形成されている、請求項1に記載の検体輸送用容器。
  3. 前記第一の緩衝凹部の深さが、前記載置凹部の深さの50〜150%である、請求項2に記載の検体輸送用容器。
  4. 前記被収容物を収容したときに、前記蓋体の内面と前記載置部とで前記被収容物を挟持する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検体輸送用容器。
  5. 前記蓋体には、前記開口部に向いて開口する第二の緩衝凹部が形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の検体輸送用容器。
  6. 前記容器本体に前記蓋体を装着したときに、前記第二の緩衝凹部の内部空間と、前記第一の緩衝凹部の内部空間とが連通する、請求項5に記載の検体輸送用容器。
  7. 前記蓋体には、前記被収容物を収容したときに、前記被収容物を受け入れる内面凹部が形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の検体輸送用容器。
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