JP2001315374A - サーマルプリンタ及びその印字制御方法 - Google Patents

サーマルプリンタ及びその印字制御方法

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JP2001315374A
JP2001315374A JP2000137342A JP2000137342A JP2001315374A JP 2001315374 A JP2001315374 A JP 2001315374A JP 2000137342 A JP2000137342 A JP 2000137342A JP 2000137342 A JP2000137342 A JP 2000137342A JP 2001315374 A JP2001315374 A JP 2001315374A
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thermal head
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Asao Ueno
朝雄 上野
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字品質を安定させるため、用紙の温度に代
えて検出される周囲温度として実際の値になるべく近い
値を得る。 【解決手段】 本体ケース内に設けられた温度センサに
より周囲温度を検出し、印字開始毎に周囲温度及びその
時のサーマルヘッドの温度を参照してサーマルヘッドが
備える発熱抵抗体に印加するエネルギーの量を制御する
サーマルプリンタの印字制御方法において、周囲温度を
検出するセンサがサーマルプリンタの本体ケース内に設
けられていて、このセンサによって周囲温度として検出
される本体ケース内の温度がサーマルプリンタの稼働時
間が長くなるに従って高くなってしまっても、周囲温度
の検出(S3〜S7)は、サーマルプリンタの電源が投入
(S1)されてから初めての印字動作を開始するまで(S
8のY)の間に行い、この時検出された値を印字開始毎
に参照する周囲温度の値として電源が断たれるまで更新
せずに用いる(S12のY)ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いての印字を行い、特に、携帯して使用する小型のサ
ーマルプリンタ及びその印字制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサーマルプリンタには、携帯でき
る程度に小型の本体ケース内にサーマルヘッドを設け、
このサーマルヘッドで用紙に印字するものがある。サー
マルヘッドは、用紙幅方向に沿って多数配列された発熱
抵抗体を備え、印字するドットにあたる発熱抵抗体を発
熱させる。サーマルヘッドに対向するプラテンローラ
は、その軸方向を用紙幅方向に平行にしてサーマルヘッ
ドとの間に用紙を挟むように配設され、モータにより回
転駆動されることにより用紙を搬送する。サーマルヘッ
ドやモータを制御する制御系が基板上に形成されてい
る。
【0003】サーマルプリンタは、従来、用紙の温度及
びサーマルヘッドの温度を検出し、これらの温度に合わ
せてサーマルヘッドへの熱印加時間を設定している。サ
ーマルヘッドやモータ、基板上の回路は、サーマルプリ
ンタが稼動することにより、それぞれ程度は異なるが発
熱する。これらの発熱する部材がすべて小さな本体ケー
ス内に設けられているために、稼働中及び電源が断たれ
た直後は、本体ケース内の温度は高くなっている。
【0004】サーマルヘッドの温度を検出するセンサ
は、サーマルヘッドに設けられている。用紙の温度は直
接検出することができないので、用紙温度に代えて周囲
温度を検出することとし、周囲温度検出用のセンサを備
えている。但し、周囲温度の検出用のセンサといって
も、携帯用のプリンタの場合には特に、屋外で使用され
ることもあるので、防水などのため、センサは本体ケー
ス外ではなく本体ケース内に設けられている。したがっ
て、センサは、周囲温度として、本体ケース内の温度を
検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のプリ
ンタでは、従来、印字開始毎に周囲温度を検出して常に
更新していて、この場合、稼働時間が長くなるに従って
本体ケース内の温度が上昇していくので、周囲温度を測
るセンサが本体ケース内に設けられていると、周囲温度
とされる値が徐々に高くなっていくことになる。携帯用
のプリンタは、その用途の都合上、本体ケースが比較的
小型で密閉状態かそれに近い状態にあるため、この傾向
が顕著で、周囲温度検出用のセンサの検出温度が実際の
周囲温度からかけ離れた値になってしまい、周囲温度に
基づいて行われる印字制御に悪影響を及ぼして、印字品
質が劣化してしまうという不都合がある。
【0006】本発明は、用紙の温度に代えて検出される
周囲温度として実際の値になるべく近い値を得ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のサ
ーマルプリンタの印字制御方法は、本体ケース内に設け
られた温度センサにより周囲温度を検出し、印字開始毎
に前記周囲温度及びその時のサーマルヘッドの温度を参
照して前記サーマルヘッドが備える発熱抵抗体に印加す
るエネルギーの量を制御し、前記エネルギーを印加して
前記発熱抵抗体を発熱させて印字を行うサーマルプリン
タの印字制御方法において、前記周囲温度の検出は前記
サーマルプリンタの電源が投入されてから初めての印字
動作を開始するまでの間に行い、この時検出された値を
前記印字開始毎に参照する周囲温度の値として前記電源
が断たれるまで更新せずに用いる。
【0008】周囲温度を検出するセンサは一般にサーマ
ルプリンタの本体ケース内に設けられており、このセン
サによって検出される本体ケース内の温度を周囲温度と
して用いている。本体ケース内の温度はサーマルプリン
タの稼働時間が長くなるに従って高くなって行くが、請
求項1記載の発明によれば、本体ケース内の温度が周囲
温度に略等しい印字開始前に検出した値を継続して用い
るようにしているので、本体ケース内の温度の変化率と
比較して実際の周囲温度の変化率が少ない場合に複数回
の印字動作を行った場合でも安定した印字品質を保つこ
とができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のサ
ーマルプリンタの印字制御方法であって、前記周囲温度
が前記サーマルヘッドの温度よりも高かった場合、前記
周囲温度として前記サーマルヘッドの温度を用いる。
【0010】サーマルヘッドは本体ケースに形成される
排紙口の近くに配設されることが多いので、印字後、本
体ケース内に設けられる周囲温度検出用のセンサで検出
される値よりもサーマルヘッド温度検出用のセンサで検
出される値の方が早く実際の周囲温度に近付いて行く。
したがって、長期にわたりプリンタの電源が投入された
ままで本体ケース内の温度が上昇している状態にあると
き、電源を一旦断ってから再び投入した場合など、周囲
温度検出用のセンサで検出される値よりもサーマルヘッ
ド温度検出用のセンサで検出される値の方が周囲温度に
近い値である可能性が高い場合があることを考慮して、
請求項2記載の発明のように、周囲温度検出時には、周
囲温度検出用のセンサとサーマルヘッド温度検出用のセ
ンサとの両方によって温度の検出を行い、低い温度の方
を周囲温度として用いることとしている。これにより、
実際の周囲温度により近い値を得ることができる。
【0011】請求項3記載の発明のサーマルプリンタ
は、本体ケースと、この本体ケース内に設けられたサー
マルヘッドと、前記サーマルヘッドの温度を検出するサ
ーマルヘッド温度センサと、前記本体ケース内に設けら
れて前記本体ケース内の温度を検出する周囲温度センサ
と、前記サーマルヘッド温度センサ及び前記周囲温度セ
ンサの検出値を参照して前記サーマルヘッドに印加する
エネルギーの量を制御する制御部と、電源投入時に前記
周囲温度センサの検出値を参照する周囲温度検出手段
と、印字開始毎に前記サーマルヘッド温度センサの検出
値を参照するサーマルヘッド温度検出手段と、前記周囲
温度検出手段により検出された前記周囲温度を前記電源
が断たれるまで更新せずに用いる周囲温度保存手段とを
有する。
【0012】周囲温度センサは一般にサーマルプリンタ
の本体ケース内に設けられており、周囲温度センサによ
って検出される本体ケース内の温度を周囲温度として用
いている。本体ケース内の温度はサーマルプリンタの稼
働時間が長くなるに従って高くなって行くが、請求項3
記載の発明によれば、周囲温度検出手段及び周囲温度保
存手段により、本体ケース内の温度が周囲温度に略等し
い印字開始前に検出した値を継続して用いるようにして
いるので、本体ケース内の温度の変化率と比較して実際
の周囲温度の変化率が少ない場合に複数回の印字動作を
行った場合でも安定した印字品質を保つことができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載のサ
ーマルプリンタであって、前記周囲温度検出手段は、前
記周囲温度センサの検出値が前記サーマルヘッド温度セ
ンサの検出値を上回っている場合に、前記周囲温度とし
て前記サーマルヘッド温度センサの検出値を用いる。
【0014】サーマルヘッドは本体ケースに形成される
排紙口の近くに配設されることが多いので、印字後、本
体ケース内に設けられる周囲温度センサで検出される値
よりもサーマルヘッド温度センサで検出される値の方が
早く実際の周囲温度に近付いて行く。したがって、長期
にわたりプリンタの電源が投入されたままで本体ケース
内の温度が上昇している状態にあるとき、電源を一旦断
ってから再び投入した場合など、周囲温度センサで検出
される値よりもサーマルヘッド温度センサで検出される
値の方が周囲温度に近い値である可能性が高い場合があ
ることを考慮して、請求項4記載の発明のように、周囲
温度検出時には、周囲温度センサとサーマルヘッド温度
センサとの両方によって温度の検出を行い、低い温度の
方を周囲温度として用いることとしている。これによ
り、実際の周囲温度により近い値を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図面を用いて説明する。ここで、本実施の形態は、小型
で可搬性を有する携帯型のプリンタへの適用例である。
まず、図1は、本実施の形態のサーマルプリンタ1の外
観を示す平面図である。本体ケース2の上面手前左側に
は、液晶ディスプレイ3が設けられている。液晶ディス
プレイ3は、操作状況や各種情報の表示に用いられる。
また、液晶ディスプレイ3の表面には、タッチパネル4
が備えられている。そして、本体ケース2の上面手前右
側には、キーボード5が設けられている。
【0016】図2は、サーマルプリンタ1の内部構造を
概略的に示す一部を断面とした右側面図である。本体ケ
ース2内には、印字部6が上方へ寄せて設けられてい
る。印字部6へ用紙を取り込む給紙口7は、本体ケース
2の背面に形成されていて、用紙を排出する排紙口8
は、本体ケース2の上面奥に形成されている。排紙口8
の縁には、用紙としてロール紙などの連続紙が用いられ
た場合にそれを切断するためのカッタ9が設けられてい
る。
【0017】印字部6の構造について説明する。まず、
排紙口8の用紙搬送方向上流側に、サーマルヘッド10
とプラテンローラ11とが配設されている。このプラテ
ンローラ11の外周面を利用して、給紙口7から排紙口
8まで形成されて用紙が搬送される用紙搬送路12が略
U字型に屈曲形成されている。これにより、排紙口8か
ら排出される用紙は、液晶ディスプレイ3及びキーボー
ド5を覆わないように、上方へ向かって排出され、さら
に、印字面を上向きにして排出される。ここで、排紙動
作は、用紙の最後端をサーマルヘッド10とプラテンロ
ーラ11とに噛まれた状態で停止するよう制御されてい
る。これにより、用紙を落下させてしまうことがない。
【0018】この印字部6は、用紙として、一枚の感熱
紙からなる伝票等の定形用紙だけでなく、二枚ないし四
枚の感熱紙が綴られた複写伝票等の複写式定形用紙にも
印字可能であり、感熱紙が一又は二枚の場合と三又は四
枚の場合とでプラテンローラ11へのサーマルヘッド1
0の圧接力を変える切換機構13を備えている。
【0019】サーマルヘッド10は用紙幅方向に沿って
多数配列された発熱抵抗体(図示せず)を備え、印字す
るドットに対応する発熱抵抗体を発熱させる。サーマル
ヘッド10は、本体ケース2に対して回動自在である軸
14で支持されており、回動に従ってプラテンローラ1
1に発熱抵抗体が接離する。サーマルヘッド10のプラ
テンローラ11の反対側の面には、サーマルヘッド10
をプラテンローラ11に圧接する方向へ付勢する板バネ
15が接している。この板バネ15は、スプリングプレ
ート16に取り付けられていて、スプリングプレート1
6は、本体ケース2に対して回動自在である軸17で支
持されている。
【0020】スプリングプレート16のサーマルヘッド
10の反対側の面には、カム18が接している。カム1
8は、本体ケース2に対して、その軸心を中心に回動自
在である被操作部としての回動軸19に取り付けられて
いる。
【0021】図示しないが、本体ケース2の右側面に
は、回動軸19が突出しており、この突出部分(図示せ
ず)に、回動軸19と一体となって回動可能に、操作部
である切換レバー20(図1参照)が取り付けられてい
る。切換レバー20は、サーマルヘッド10のプラテン
ローラ11に対する圧接力を変更するために回動軸19
を回動させることによってカム18を回動させるのに用
いられる。
【0022】本体ケース2内の底面側には、このサーマ
ルプリンタ1を制御する制御系を構成する部材が搭載さ
れたプリンタ制御回路基板21が設けられている。プリ
ンタ制御回路基板21上の制御系については、次に図3
を用いて説明する。なお、プリンタ制御回路基板21に
は、用紙の温度に代えられる周囲温度として本体ケース
2内の温度を検出する周囲温度センサ22が備えられて
いる。また、サーマルヘッド10には、サーマルヘッド
10の温度を検出するサーマルヘッド温度センサ23が
備えられている。
【0023】図3は、サーマルプリンタ1が備える制御
系24の構成を示すブロック図である。各種の演算処理
を実行し各部を集中的に制御するCPU25には、RO
M26及びRAM27がシステムバス28を介してバス
接続されている。ROM26は、サーマルプリンタ1の
動作プログラムを格納した媒体であり、この動作プログ
ラムに従ってCPU25が各部を制御する。RAM27
は、各種の可変情報を一時的に格納する。また、RAM
27の一部領域は、印字バッファとして利用されたり、
各種のカウンタ領域として利用されたりする。
【0024】CPU25には、サーマルヘッド10、周
囲温度センサ22、サーマルヘッド温度センサ23、プ
ラテンローラ11を回転駆動するモータ29、用紙検出
センサ30、ホスト機との通信などに用いられる外部イ
ンターフェース31が接続されている。
【0025】図4に示すフローチャートに従い、ROM
26に格納されたプログラムに従って実行される印字制
御の流れを説明する。まず電源が投入されると(S
1)、プリンタ制御回路基板21上に形成された制御系
24の回路の初期設定が行われる(S2)。
【0026】次に、周囲温度センサ22により周囲温度
α1の検出が行われ(S3)、続いて、サーマルヘッド
温度センサ23によるサーマルヘッド10の温度α2の
検出が行われる(S4)。そして、CPU25により検
出されたα1とα2とが比較され(S5)、α1>α2
であればα2がαとされ(S6)、α1≦α2であれば
α1がαとされる(S7)。
【0027】ここで、S3〜S7を実行する手段が周囲
温度検出手段である。さらにS5〜S7で、実際の周囲
温度により近い値を得るための処理が行われている。こ
の処理は、例えば、暫く使われていたサーマルプリンタ
1が、一旦電源を断たれて再度電源を投入された、とい
う場合のように、電源投入時に既に本体ケース2内が温
まっている場合を考慮して設けられた処理で、周囲温度
の検出にあたっては、周囲温度センサ22の検出値と、
サーマルヘッド温度センサ23の検出値とを比較して、
低い方を周囲温度として採るようにされている。サーマ
ルヘッド温度センサ23は、本体ケース2に形成された
開口である排紙口8の近傍に位置しているために比較的
冷め易いサーマルヘッド10の温度を検出するので、本
体ケース2内が温まっている場合などには、周囲温度セ
ンサ22の検出値よりも周囲温度に近い値が検出される
ことがあるからである。
【0028】その後、サーマルプリンタ1は、外部イン
ターフェース31を介してホスト機などから印字データ
が転送されてくるまで待機状態になり(S8)、印字デ
ータが転送されてきたら(S8のY)、サーマルヘッド
温度センサ23によりサーマルヘッド10の温度βが検
出され(S9)、得られたα及びβの値が所定の式に代
入されて、印字ストローブ長xの算出が行われる(S1
0)。
【0029】そして、印字処理が開始され(S11)、
印字データがなくなるまでS11の印字処理が繰り返さ
れる(S12)。印字データが無くなったら(S12の
N)、ステップS8へ戻り、印字データの転送を待機す
る。
【0030】ここで、S9を実行する手段はサーマルヘ
ッド温度検出手段であり、S12を実行する手段は周囲
温度保存手段である。周囲温度保存手段により、電源投
入時の周囲温度検出後はその時の検出値がそのまま更新
されずに用いられる。
【0031】このような構成のサーマルプリンタ1にお
いて、電源を投入すると、初期設定及び周囲温度αの検
出が行われる。
【0032】印字発行の際には、まず、用紙を構成する
感熱紙の枚数に応じて、変更する必要があれば、切換レ
バー20を回動させることによりサーマルヘッド10の
プラテンローラ11への圧接力を調節する。
【0033】用紙を構成する感熱紙の枚数が多い場合に
サーマルヘッド10の圧接力が弱すぎてしまうと、用紙
にプラテンローラ11の回転力が伝達されにくくなって
用紙が搬送されにくくなる。一方、用紙を構成する感熱
紙の枚数が少ない場合には、用紙を速く搬送するので、
この場合にサーマルヘッド10の圧接力が強すぎると、
プラテンローラ11の回転が妨げられて、プラテンロー
ラ11を回転させるモータが脱調してしまう。そのた
め、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との圧接
力は、用紙を構成する感熱紙の枚数が一又は二枚の場合
には弱く、三又は四枚の場合には強く設定される。圧接
力を強くした場合(感熱紙が三又は四枚の場合)には、
サーマルヘッド10の熱が、サーマルヘッド10から遠
い感熱紙まで充分に伝わるように、圧接力を弱くした場
合に比べて通電時間が長くされる。
【0034】そして、用紙を給紙口7に差し込む。する
と、用紙検出センサ30が用紙を検出してプラテンロー
ラ11が回転して、用紙はサーマルヘッド10との間へ
引き込まれ、サーマルヘッド10により用紙へ印字が行
われる。
【0035】用紙に印字される印字データが転送されて
くると、サーマルヘッド10の温度βが検出され、α及
びβを所定の式に代入して印字ストローブ長xが算出さ
れて、この値xに基づいてサーマルヘッド10が通電さ
れることにより印字される。
【0036】本実施の形態によれば、本体ケース2内が
印字動作によって温まる前に周囲温度を検出し、このと
きの値を電源が断たれるまで継続して用いるので、用紙
の温度に代えて参照される周囲温度として実際の周囲温
度になるべく近い値を得ることができる。
【0037】また本実施の形態によれば、周囲温度の検
出にあたっては、周囲温度センサ22の検出値と、サー
マルヘッド温度センサ23の検出値とを比較して、低い
方を周囲温度として採るようにしている。例えば、暫く
使われていたサーマルプリンタ1が、一旦電源を断たれ
て再度電源を投入された、という場合のように、電源投
入時に既に本体ケース2内が温まっている場合には、本
体ケース2に形成された開口である排紙口8の近傍に位
置しているために比較的冷め易いサーマルヘッド10の
温度の方が周囲温度に近い可能性があるが、これを検出
して周囲温度センサの検出値と比較することにより、周
囲温度により近い値を得ることができる。
【0038】本実施の形態により、周囲温度センサが機
器内部にあり回路・モータ・サーマルヘッドの放熱の影
響を受け易い場合であっても、印字品質を一定に保つこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、本体ケース内
の温度が周囲温度に略等しい印字開始前に検出した値を
継続して用いるようにしているので、周囲温度を検出す
るセンサがサーマルプリンタの本体ケース内に設けられ
ていて、このセンサによって検出され周囲温度として用
いられる本体ケース内の温度がサーマルプリンタの稼働
時間が長くなるに従って高くなってしまっても、本体ケ
ース内の温度の変化率と比較して実際の周囲温度の変化
率が少ない場合に複数回の印字動作を行った場合でも安
定した印字品質を保つことができる。
【0040】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、例えば長期にわたりプリンタの電源が投
入されたままで本体ケース内の温度が上昇している状態
にあるとき、電源を一旦断ってから再び投入した場合の
ように、周囲温度検出用のセンサで検出される値よりも
サーマルヘッド温度検出用のセンサで検出される値の方
が周囲温度に近い値である可能性が高い場合があること
を考慮して、周囲温度検出時には、周囲温度検出用のセ
ンサとサーマルヘッド温度検出用のセンサとの両方によ
って温度の検出を行い、低い温度の方を周囲温度として
用いることとしたので、実際の周囲温度により近い値を
得ることができる。
【0041】請求項3記載の発明では、本体ケース内の
温度が周囲温度に略等しい印字開始前に検出した値を継
続して用いるようにしているので、周囲温度を検出する
センサがサーマルプリンタの本体ケース内に設けられて
いて、このセンサによって検出され周囲温度として用い
られる本体ケース内の温度がサーマルプリンタの稼働時
間が長くなるに従って高くなってしまっても、本体ケー
ス内の温度の変化率と比較して実際の周囲温度の変化率
が少ない場合に複数回の印字動作を行った場合でも安定
した印字品質を保つことができる。
【0042】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、例えば長期にわたりプリンタの電源が投
入されたままで本体ケース内の温度が上昇している状態
にあるとき、電源を一旦断ってから再び投入した場合の
ように、周囲温度検出用のセンサで検出される値よりも
サーマルヘッド温度検出用のセンサで検出される値の方
が周囲温度に近い値である可能性が高い場合があること
を考慮して、周囲温度検出時には、周囲温度検出用のセ
ンサとサーマルヘッド温度検出用のセンサとの両方によ
って温度の検出を行い、低い温度の方を周囲温度として
用いることとしたので、実際の周囲温度により近い値を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のサーマルプリンタの外
観を示す平面図である。
【図2】サーマルプリンタの内部構造を概略的に示す一
部を断面とした右側面図である。
【図3】サーマルプリンタが備える制御系の構成を示す
ブロック図である。
【図4】印字制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 サーマルプリンタ 2 本体ケース 10 サーマルヘッド 22 周囲温度センサ 23 サーマルヘッド温度センサ 24 制御系 S3〜S7 周囲温度検出手段 S9 サーマルヘッド温度検出手段 S12 周囲温度保存手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース内に設けられた温度センサに
    より周囲温度を検出し、印字開始毎に前記周囲温度及び
    その時のサーマルヘッドの温度を参照して前記サーマル
    ヘッドが備える発熱抵抗体に印加するエネルギーの量を
    制御し、前記エネルギーを印加して前記発熱抵抗体を発
    熱させて印字を行うサーマルプリンタの印字制御方法に
    おいて、 前記周囲温度の検出は前記サーマルプリンタの電源が投
    入されてから初めての印字動作を開始するまでの間に行
    い、この時検出された値を前記印字開始毎に参照する周
    囲温度の値として前記電源が断たれるまで更新せずに用
    いることを特徴とするサーマルプリンタの印字制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記周囲温度が前記サーマルヘッドの温
    度よりも高かった場合、前記周囲温度として前記サーマ
    ルヘッドの温度を用いることを特徴とする請求項1記載
    のサーマルプリンタの制御方法。
  3. 【請求項3】 本体ケースと、 この本体ケース内に設けられたサーマルヘッドと、 前記サーマルヘッドの温度を検出するサーマルヘッド温
    度センサと、 前記本体ケース内に設けられて前記本体ケース内の温度
    を検出する周囲温度センサと、 前記サーマルヘッド温度センサ及び前記周囲温度センサ
    の検出値を参照して前記サーマルヘッドに印加するエネ
    ルギーの量を制御する制御部と、 電源投入時に前記周囲温度センサの検出値を参照する周
    囲温度検出手段と、 印字開始毎に前記サーマルヘッド温度センサの検出値を
    参照するサーマルヘッド温度検出手段と、 前記周囲温度検出手段により検出された前記周囲温度を
    前記電源が断たれるまで更新せずに用いる周囲温度保存
    手段と、を有するサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記周囲温度検出手段は、前記周囲温度
    センサの検出値が前記サーマルヘッド温度センサの検出
    値を上回っている場合に、前記周囲温度として前記サー
    マルヘッド温度センサの検出値を用いるサーマルプリン
    タ。
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