JP2001315204A - フッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法 - Google Patents

フッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法

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tube
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    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゴムの劣化を招くような高温処理を必要としな
いフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法を提供す
ることである。 【構成】芯金10の外周に、ゴム弾性層12を一体的に
設けて、所定の外径を有するロール体14を形成する第
1の工程と、ロール体14の外周に、径方向に沿う弾性
を有するフッ素樹脂製チューブ22を緊密に被覆する第
2の工程と、ロール体14とフッ素樹脂製チューブ22
との間に、所定の流動性を有する接着剤20を注入する
第3の工程と、ロール体14の外径よりも径小な口径を
有する扱きリング36を、ロール体14の外周に被覆さ
れたフッ素樹脂製チューブ22の外周の一端に嵌合さ
せ、扱きリング36をロール体14の軸方向に沿って他
端に向けて移動させて、接着剤20をロール体14とフ
ッ素樹脂製チューブ22との間で扱く第4の工程と、接
着剤20を固化させる第5の工程とを具備することを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴム等の弾性体
層上にフッ素樹脂製チューブを被覆した弾性ロールの製
造方法に関し、特に、電子写真装置用の定着装置に使用
される定着ロールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真装置用の定着装置に
おいては、芯金の周囲にゴム等の弾性体層を設け、この
弾性体層の外周にフッ素樹脂被覆を施した定着ロールが
用いられている。このようなゴム弾性層を有するロール
の外周面にフッ素樹脂を被覆する方法としては、以下の
ような方法が従来採用されていた。
【0003】先ず第1の方法としては、ゴム弾性層の外
周にフッ素樹脂の粉体又は液体の塗料を塗布し、この後
に焼成してフッ素樹脂被覆層を形成する方法が知られて
おり、また、第2の方法としては、ゴム弾性層の外周面
に接着剤を塗布し、この後にフッ素樹脂製の熱収縮性チ
ューブを被せ、ドライヤー等でこの熱収縮性チューブを
加熱して収縮せしめると共にゴム弾性層と接着させる方
法が知られている。
【0004】また、第3の方法として、中空の円筒状の
金型内に、予めフッ素樹脂製チューブと芯金とを同心的
に取り付けており、チューブと芯金との間にゴム材料を
注入して硬化させる方法が知られており、また、第4の
方法として、挿入パイプの内周面に予めフッ素樹脂製チ
ューブを取り付けておき、この中に、芯金の外周にゴム
弾性層を設けたロール体を圧入する方法が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の方法では、フッ素樹脂の焼成温度を例えば36
0℃以上というような高温とする必要があり、このよう
な高温に弾性層を構成するゴムがさらされることによ
り、ゴムが劣化してしまう問題点が指摘されている。
【0006】また、上述した第2の方法では、フッ素樹
脂製チューブとして厚さの厚いもの、例えば、0.5m
m以上の厚さを有するものでないと、加熱したときの収
縮力が不足して、接着剤層の厚さが不均一となり、ロー
ルの外径精度が低下するという問題点や、ロール体とフ
ッ素樹脂製チューブとの間に空気が混入してしまう問題
点が指摘されている。
【0007】また、上述した第3の方法では、圧力をか
けてゴム材料の注入を行うために、ロールの両端の径に
差がついて金型に忠実な成形が難しかったり、フッ素樹
脂製チューブに皺が入りやすいという問題点や、クラウ
ン形状や逆クラウン形状のロールを得ようとすると、精
密加工した極めて高価な金型を用いなければならず、仮
にこのような高価な金型を用いたとしても、尚上述した
ような金型に忠実な成形が難しいという問題点が残るも
のである。
【0008】また、上述した第4の方法では、ロール体
の圧入時にフッ素樹脂製チューブが無理に引っ張られ
て、部分的に伸びる状態が発生し、これにより、フッ素
樹脂製チューブの厚さが不均一になる問題点が指摘され
ている。
【0009】この発明は、上述した事情に鑑みなされた
もので、この発明の主たる目的は、ゴムの劣化を招くよ
うな高温処理を必要としないフッ素樹脂製チューブ被覆
ロールの製造方法を提供することである。
【0010】また、この発明の他の目的は、薄いフッ素
樹脂製チューブを被覆することの出来るフッ素樹脂製チ
ューブ被覆ロールの製造方法を提供することである。
【0011】また、この発明の別の目的は、高価な金型
を使用せずに、高精度でクラウン形状や逆クラウン形状
のロールを容易に成形することが出来るフッ素樹脂製チ
ューブ被覆ロールの製造方法を提供することである。
【0012】また、この発明の更なる目的は、フッ素樹
脂製チューブの厚さを均一に維持した状態で成形するこ
とが出来るフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法
を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わるフッ素樹脂製チ
ューブ被覆ロールの製造方法は、請求項1の記載によれ
ば、所定の外径を有する被挿入体を用意する第1の工程
と、前記被挿入体の外周に、少なくとも径方向に沿う弾
性を有するフッ素樹脂製チューブを緊密に被覆する第2
の工程と、前記被挿入体と前記フッ素樹脂製チューブと
の間に、所定の流動性を有する接着剤を注入する第3の
工程と、前記被挿入体の外径よりも径小な口径を有する
扱きリングを、該被挿入体の外周に被覆された前記フッ
素樹脂製チューブの外周の一端に嵌合させ、該扱きリン
グを該被挿入体の軸方向に沿って他端に向けて移動させ
て、前記接着剤を該被挿入体と該フッ素樹脂製チューブ
との間で扱く第4の工程と、前記接着剤を硬化させる第
5の工程とを具備することを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項2の記載によれ
ば、少なくとも一端部に保護治具を取り外し自在に取り
付けた、所定の外径を有する被挿入体を用意する第1の
工程と、前記被挿入体及び保護治具の外周に、少なくと
も径方向に沿う弾性を有するフッ素樹脂製チューブを緊
密に被覆する第2の工程と、前記保護治具と前記フッ素
樹脂製チューブとの間に、所定の流動性を有する接着剤
を注入する第3の工程と、前記被挿入体の外径よりも径
小な口径を有する扱きリングを、該保護治具の外周に密
着した前記フッ素樹脂製チューブの外周に嵌合させ、該
扱きリングを該被挿入体の軸方向に沿って反対側まで移
動させて、前記接着剤を該被挿入体の外周面と前記フッ
素樹脂製チューブの内周面との間で扱く第4の工程と、
前記保護治具を前記被挿入体より取り外す第5の工程
と、前記被挿入体とフッ素樹脂製チューブとの間で前記
接着剤を硬化させる第6の工程とを具備することを特徴
としている。
【0015】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項3の記載によれ
ば、少なくとも一端部に保護治具を取り外し自在に取り
付けた、所定の外径を有する被挿入体を用意する第1の
工程と、前記被挿入体及び保護治具の外周に、少なくと
も径方向に沿う弾性を有するフッ素樹脂製チューブを緊
密に被覆する第2の工程と、前記保護治具と前記フッ素
樹脂製チューブとの間に、所定の流動性を有する接着剤
を注入する第3の工程と、前記被挿入体の外径よりも径
小な口径を有する扱きリングを、該保護治具の外周に密
着した前記フッ素樹脂製チューブの外周に嵌合させ、該
扱きリングを該被挿入体の軸方向に沿って反対側まで移
動させて、前記接着剤を該被挿入体の外周面と前記フッ
素樹脂製チューブの内周面との間で扱く第4の工程と、
前記被挿入体とフッ素樹脂製チューブとの間で前記接着
剤を硬化させる第5の工程と、前記保護治具を前記被挿
入体より取り外す第6の工程とを具備することを特徴と
している。
【0016】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項4の記載によれ
ば、前記被挿入体は、少なくとも最外周にゴム弾性層を
有することを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項5の記載によれ
ば、前記被挿入体は、芯金と、この芯金の外周に一体的
に設けられた前記ゴム弾性層とを備えることを特徴とし
ている。
【0018】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項6の記載によれ
ば、前記被挿入体は、芯金のみから構成されていること
を特徴としている。
【0019】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項7の記載によれ
ば、前記被挿入体は、最終的に前記ゴム弾性層を規定す
るゴムスリーブであることを特徴としている。
【0020】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項8の記載によれ
ば、前記ゴムスリーブには、前記第4の工程の実施に先
立ち、芯金が挿通されることを特徴としている。
【0021】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項9の記載によれ
ば、前記ゴムスリーブには、前記第4の工程の実施に先
立ち、芯金に相当するダミー部材が挿通されることを特
徴としている。
【0022】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項10の記載によれ
ば、前記ダミー部材は、前記第4又は第5又は第6の工
程後に取り外され、芯金が挿入され接着されることを特
徴としている。
【0023】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項11の記載によれ
ば、前記フッ素樹脂製チューブは、前記被挿入体への被
覆前の段階において、該被挿入体の外径よりも径小な外
径を有して形成されていることを特徴としている。
【0024】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項12の記載によれ
ば、前記第2の工程は、前記フッ素樹脂製チューブを、
前記被挿入体の外径よりも径大な内径を有する円筒状の
キャビティが形成された挿入パイプの、前記キャビティ
内に挿入する第1のサブ工程と、前記フッ素樹脂製チュ
ーブの一端を前記挿入パイプに固定した状態で取り付け
る第2のサブ工程と、前記一端側から前記被挿入体を前
記フッ素樹脂製チューブ内に押し入れる第3のサブ工程
とを備えることを特徴としている。
【0025】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項13の記載によれ
ば、前記第2のサブ工程において、前記フッ素樹脂製チ
ューブは、その一端を、前記挿入パイプの一端の外周
に、拡径させつつ折り返した状態で取り付けられること
を特徴としている。
【0026】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項14の記載によれ
ば、前記第2の工程は、前記フッ素樹脂製チューブを、
前記被挿入体の外径よりも径大な内径を有する円筒状の
キャビティが形成された挿入パイプの前記キャビティ内
に挿入する第1のサブ工程と、前記フッ素樹脂製チュー
ブを前記キャビティの内周面に吸引する第2のサブ工程
と、前記被挿入体を前記フッ素樹脂製チューブ内に挿入
する第3のサブ工程と、前記吸引を解除して、前記フッ
素樹脂製チューブを前記被挿入体の外周に密着させる第
4のサブ工程とを備えることを特徴としている。
【0027】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項15の記載によれ
ば、前記第2のサブ工程においては、前記フッ素樹脂製
チューブの両端を少なくとも前記キャビティの内径より
も拡径させ、該両端を前記挿入パイプに夫々固定した後
に、該フッ素樹脂製チューブを吸引することを特徴とし
ている。
【0028】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項16の記載によれ
ば、前記第1のサブ工程において、前記キャビティは、
その中心軸線が鉛直方向に沿うように設定され、前記フ
ッ素樹脂製チューブの一端が、上端となるように挿入す
ることを特徴としている。
【0029】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項17の記載によれ
ば、前記被挿入体は、前記フッ素樹脂チューブにこれの
上方から押し入れられることを特徴としている。
【0030】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項18の記載によれ
ば、前記第3の工程において、前記接着剤は、前記被挿
入体の外周の周方向の全周に渡り注入されることを特徴
としている。
【0031】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項19の記載によれ
ば、前記接着剤の量は、前記第4の工程において前記被
挿入体の外周面と前記フッ素樹脂製チューブの内周面と
の間を扱きリングを介して扱くことにより、両面の間の
全域に渡り接着剤が行き渡るに十分な量に設定されてい
ることを特徴としている。
【0032】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項20の記載によれ
ば、前記第3の工程において、前記接着剤は、前記保護
治具内に形成された注入孔を介して保護治具とフッ素樹
脂製チューブとの間に注入されることを特徴としてい
る。
【0033】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項21の記載によれ
ば、前記第4の工程において、前記扱きリングは、前記
被挿入体の前記一端部から他端部に向けて該被挿入体の
全長に渡り移動されることを特徴としている。
【0034】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項22の記載によれ
ば、前記第5の工程に先立ち、前記被挿入体と保護治具
との境界において、前記フッ素樹脂チューブを切断する
ことを特徴としている。
【0035】また、この発明に係わるフッ素樹脂製チュ
ーブ被覆ロールの製造方法は、請求項23の記載によれ
ば、前記第6の工程に先立ち、前記被挿入体と保護治具
との境界において、前記フッ素樹脂チューブを切断する
ことを特徴としている。
【0036】
【発明を実施する形態】以下に、この発明に係わるフッ
素樹脂製チューブ被覆ロール製造方法の一実施例の構成
を、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0037】先ず、図1に示すように、直径30mm、
長さ333mmの金属製の芯金10を用意する。この芯
金10は、円柱状の芯金本体10Aと、この芯金本体1
0Aの両端に同軸に形成された軸部10B、10Cとか
ら一体的に形成されている。この芯金10の外周に、シ
リコーンゴムからなるゴム弾性層12を厚さ5mmで設
け、芯金10とゴム弾性層12とからロール体14を被
挿入体として形成する。尚、ゴム弾性層12の外周面
は、0.2mmの逆クラウン形状に形成されており、表
面粗さRzが10μmとなるように研磨されている。
【0038】一方、このように形成されたロール体14
の両端に夫々取り外し自在に取り付ける保護治具16,
18を用意する。ここで、ロール体14を鉛直方向に沿
うように起立させた状態で、上方に位置する保護治具1
6には、対応する軸部10Bが嵌合する嵌合孔16A
が、下端面に形成されている。また、この保護治具16
の外径は、ローラ体14の外径と同一に設定されてお
り、換言すれば、保護治具16の外周面と、ローラ体1
4の外周面とは、保護治具16がローラ体14に取り付
けられた状態で、面一になるように設定されている。
尚、この保護治具16の軸方向に沿う厚さは、25mm
に設定されている。尚、保護治具16の外径は、ローラ
体14の外径と同一であることに限定されず、ローラ体
14の外径よりも僅かに径小であっても良い。
【0039】一方、下方に位置する保護治具18には、
対応する軸部10Cが嵌合する嵌合孔18Aが上端面に
形成されると共に、後述する接着剤20をこれの外周面
とこの外周面に密着する状態で被覆されたフッ素樹脂製
チューブ22(後述する)との間に注入するための注入
通路18Bが内部に形成されている。尚、この注入通路
18Bは、複数箇所で保護治具18の外周面に開口して
いる。
【0040】また、この保護治具18の外径は、ローラ
体14に隣接する部分で、ローラ体14の外径と同一に
設定され、ローラ体14とは反対側に向かうにつれてそ
の外径を徐々に径小となるように設定されている。換言
すれば、保護治具18の外周面と、ローラ体14の外周
面とは、保護治具18がローラ体14に取り付けられた
状態で、その接合位置に置いては面一になるように設定
され、保護治具18の外周面は、ローラ体14から離れ
るにつれて(即ち、先端に向かうにつれて)先細状の円
錐面となるように設定されている。
【0041】尚、この保護治具18の軸方向に沿う厚さ
は、47mmに設定されている。ここで、保護治具18
の外径は、ローラ体14の外径と同一であることに限定
されず、ローラ体14の外径よりも僅かに径大であって
も良い。
【0042】そして、図2に示すように、起立した状態
のロール体14の上部に、一方の保護治具16を、これ
の嵌合孔16Aに対応する軸部10Bが嵌合するように
取り付け、また、他方の保護治具18を、これの嵌合孔
18Aに対応する軸部10Cが嵌合するように取り付け
る。
【0043】一方、図3に示すように、上下両面が全面
的に開放された挿入パイプ24を用意し、この挿入パイ
プ24の下部を基台26上にセットする。尚、この基台
26には排気通路28が上下に貫通した状態で形成され
ており、図示しない排気ポンプに接続されている。
【0044】この挿入パイプ24の内部には、均一な内
周面を有するキャビティ30が形成されており、このキ
ャビティ30の内径は、ロール体14の外径よりも僅か
に大きい41mmに設定されている。また、挿入パイプ
24の全長は、390mmに設定されている。尚、この
キャビティ30の上部には、所定深さの凹み30Aが全
周に渡り形成されている。
【0045】このように構成された挿入パイプ24内
に、フッ素樹脂製チューブ22を挿入する。このフッ素
樹脂製チューブ22は、膜厚が50μmに設定されてお
り、少なくとも径方向に沿って所定の弾性を有してい
る。尚、フッ素樹脂製チューブ22の内径は、ロール体
14の外径よりも径小の38.4mmに設定され、軸方
向長さは、挿入パイプ24の全長(390mm)よりも
十分に長い434mmに設定されている。
【0046】そして、図4に示すように、フッ素樹脂製
チューブ22の、挿入パイプ24の上部開口から上方に
突出した部分を、径方向外方に拡径させながら、挿入パ
イプ24の外周面に折り返すようにする。
【0047】そして、図5に示すように、キャビティ3
0の上端部分に形成された凹み30Aに対応するフッ素
樹脂製チューブ22の部分に、O−リング32を嵌め込
み、凹み30Aの底面とO−リング32との間で、フッ
素樹脂製チューブ22を挟持して、これがずれないよう
に固定する。
【0048】そして、図6に示すように、挿入パイプ2
6の上端にキャップ34を嵌め込んで、このキャップ3
4と挿入パイプ26との間でフッ素樹脂製チューブ22
を強固に挟持して固定する。尚、このキャップ34に
は、ロール体14が挿通される中心孔34Aが形成され
ている。尚、このキャップ34を嵌め込む際に、フッ素
樹脂製チューブ22がずれるおそれがあるが、上述した
ように、予め、フッ素樹脂製チューブ22はO−リング
32により固定されているので、キャップ34の嵌め込
みに際してずれることはない。
【0049】この後、図7に示すように、図1及び図2
を参照して形成したロール体14を上方から、保護治具
18から挿入パイプ26内に挿入する。そして、図示し
ない排気ポンプを介して排気通路28から挿入パイプ2
6内の空気を排気すると、キャビティ30内は負圧とな
り、ロール体14は挿入パイプ26内に吸い込まれると
共に、フッ素樹脂製チューブ22を僅かに拡径させなが
ら、この中に挿入していくことになる。
【0050】この結果、図8に示すように、ロール体1
4及び両保護治具16,18の外周に、フッ素樹脂製チ
ューブ22が密着した状態で被覆されることになる。そ
して、上述のように、ロール体14はフッ素樹脂製チュ
ーブ22にその一端から、これを拡径させつつ、徐々に
挿入されていくことになるため、ロール体14の外周面
との間に気泡を残すことなく、極めて良好な状態でフッ
素樹脂製チューブ22がロール体14の外周に緊密な状
態で被覆されることになる。
【0051】このようにロール体14及び両保護治具1
6,18の外周にフッ素樹脂製チューブ22を緊密に被
覆した後、挿入パイプ24から取り出し、図9に示すよ
うに、下方に位置する保護治具18の外周に、下方から
扱きリング36を嵌め込む。ここで、この扱きリング3
6は、O−リングから構成されており、JIS B24
01で規定される呼び番号「P40」に準拠して形成さ
れたものが用いられている。そして、この扱きリング3
6を、上述した接着剤20の注入通路18Bの開口部よ
りも下方位置に止めておく。
【0052】そして、図10に示すように、この注入通
路18Bを介して、所定の流動性を有する接着剤20と
して、液状のシリコーンゴム接着剤を保護治具18の外
周面とフッ素樹脂製チューブ22の内周面との間に注入
する。この注入量は、ロール体14の外周面とフッ素樹
脂製チューブ22の内周面との間を後述するようにして
扱きリング34を介して扱くことにより、両面の間の全
域に渡り接着剤20が行き渡るに十分な量に設定されて
いる。
【0053】尚、このような液状のシリコーンゴム接着
剤としては、自己接着性を有するシリコーンゴムを用い
ることが好ましい。自己接着性を有するシリコーンゴム
接着剤としては、脱アセトン型、脱オキシム型、脱アル
コール型、脱酢酸型、付加型(付加反応硬化型)を使用
することが出来るが、脱アセトン型、脱オキシム型、脱
アルコール型、脱酢酸型は、硬化時に副生成物が発生す
るのと、空気中の水分と反応して硬化するため、作業上
取り扱いにくい問題点がある。このため、副生成物の発
生がなく、100℃以上の加熱で硬化する付加型の自己
接着性を有するシリコーンゴム接着剤が好適するもので
ある。
【0054】また、注入通路18Bの開口が、保護治具
18の周方向に沿って複数形成されているため、接着剤
20は、周方向の全周に渡り溜め込まれることになる。
尚、図示するように、溜め込まれた接着剤20により、
フッ素樹脂製チューブ22は、部分的に膨出した状態と
なるが、上述したように、フッ素樹脂製チューブ22
は、径方向に弾性を有しているので、何ら問題はない。
【0055】そして、図11に示すように、扱きリング
36を詳細は図示していないが移動機構の押上部材38
を介して反対側の保護治具16に向けて、ロール体14
の軸方向に沿って、例えば15cm/minの速度で押
上移動させる。このような扱きリング36の移動に伴
い、溜め込まれていた接着剤20は、ロール体14の外
周面とフッ素樹脂製チューブ22の内周面との間を扱き
出され、両面の間の全域に渡り、均一に押し出されるこ
とになる。即ち、ロール体14の外周面とフッ素樹脂製
チューブ22の内周面との間に、均一な接着剤20の層
が形成されることになる。
【0056】そして、図12に示すように、ロール体1
4と上方の保護治具16との境界においてフッ素樹脂製
チューブ22を切断し、保護治具16をロール体14か
ら上方に取り外す。一方、ロール体14と下方の保護治
具18との境界においてフッ素樹脂製チューブ22を切
断し、保護治具18をロール体14から下方に取り外
す。このようにして、ロール体14をこれの外周にフッ
素樹脂製チューブ22を被覆した状態で単独に分離す
る。
【0057】この後、外周にフッ素樹脂製チューブ22
を被覆した状態で分離したロール体14を、図示しない
加熱槽に入れて加熱して、接着剤20を硬化させ、フッ
素樹脂製チューブ22とロール体14とを接着剤20を
介して接着する。
【0058】このようにして、目的となる外周にフッ素
樹脂製チューブ22を被覆したロール体14(フッ素樹
脂被覆弾性ロール)を得ることが出来ることになる。
【0059】以上詳述したように、この実施例において
は、芯金10の外周にゴム弾性層12を設けたロール体
14に、フッ素樹脂製チューブ22を緊密に被覆した
後、ロール体14とフッ素樹脂製チューブ22との間に
流動性のある接着剤20を注入し、扱きリング36を介
してフッ素樹脂製チューブ22を外周を軸方向の全長に
渡り扱くことにより、注入した接着剤20をロール体1
4とフッ素樹脂製チューブ22との間に薄く押し出し、
この接着剤20を硬化させることにより、ロール体14
とフッ素樹脂製チューブ22とを接着剤20を介して接
着するようにしているので、高価な金型を用いることな
く寸法精度の高いフッ素樹脂被覆弾性ロールを容易に且
つ安価に製造することが出来ることになり、また、従
来、フッ素樹脂被覆も塗装と研磨とを併用するしかなか
ったクラウン形状や逆クラウン形状のフッ素樹脂被覆弾
性ロールをも安価に製造することが出来ることになる。
【0060】この発明は、上述した手順に限定されるこ
となく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可
能であることは言うまでもない。
【0061】例えば、上述した実施例においては、ロー
ル体14の両端に保護治具16,18を取り付けるよう
に説明したが、この発明はこのような構成に限定される
ことなく、保護治具を用いることなく、芯金10の外周
に取り付けたゴム弾性層12の弾性を利用して、ロール
体14を単体の状態でフッ素樹脂製チューブ22内に挿
入するように構成しても良いものである。
【0062】また、上述した実施例においては、被挿入
体としてロール体14を用いるように説明したが、この
発明はこのような構成に限定されることなく、挿入体と
して所定の外径を有するものであれば何でもよく、例え
ば、最外周にゴム弾性層を有するもの、即ち、最終的に
ゴム弾性層12を規定するゴムスリーブそのものであっ
ても良い。
【0063】このように被挿入体としてゴムスリーブを
用いる場合においては、このゴムスリーブの外周にフッ
素樹脂製チューブを被覆した後、両者の間に接着剤を注
入してこれを扱くに際して、直前に芯金10をゴムスリ
ーブ内に挿通して両者を接着してから扱くようにしても
良いし、また、芯金10の代わりにこれに相当するダミ
ー部材を挿通してから扱くようにしても良いものであ
る。
【0064】尚、ダミー部材を用いる場合には、扱き工
程の後に、このダミー部材を取り外し、代わりに芯金1
0を挿通して両者を接着するようにすればよいものであ
る。勿論、ゴムスリーブの弾性がそれほど柔らかくない
場合には、芯金やダミー部材を用いずに、ゴムスリーブ
そのものの外周にフッ素樹脂製チューブを被覆するよう
にしても良いことは言うまでもない。また、扱き工程の
前に、ダミー部材を取り外すようにしても良いことは言
うまでもない。
【0065】また、被挿入体として、芯金10そのもの
を用いるようにすることも出来ることは言うまでもな
い。この場合、接着剤層を弾性層として機能させるため
には、接着剤層を所定の厚さに調整すればよいことは言
うまでもない。
【0066】また、上述した実施例においては、保護治
具18の外周面とフッ素樹脂製チューブ22の内周面と
の間に接着剤20を注入するように説明したが、この発
明はこのような手順に限定されることなく、ロール体1
4の外周面とフッ素樹脂製チューブ22の内周面との間
に直接的に接着剤20を注入するようにしても良いもの
である。
【0067】また、上述した実施例においては、扱き動
作を1回実施するように説明したが、この発明は、この
ような回数に限定されることなく、複数回に渡り扱き動
作を実施するようにしても良いことは言うまでもない。
特に、接着剤層の厚さが厚く設定されていて、この為に
接着剤20の量が多い場合には、複数回に渡り扱き動作
を分けることにより、より均一に接着剤を押し広めるこ
とが出来て有利である。
【0068】また、上述した実施例においては、保護治
具16,18をロール体14から取り外した後に、接着
剤20を硬化させて、ロール体14の外周面とフッ素樹
脂製チューブ22の内周面とを接着させるように説明し
たが、この発明は、このような手順に限定されることな
く、接着剤20を硬化させてから、保護治具16,18
をロール体14から取り外すようにしても良いことは言
うまでもない。
【0069】更に、上述した実施例においては、ロール
体14の外径よりも径小に設定されたフッ素樹脂製チュ
ーブ22内にロール体14を押し入れるようにして挿入
し、この挿入動作に伴いフッ素樹脂製チューブ22を拡
径しながら進んでいくように説明したが、この発明は、
このような手順に限定されることなく、(1)フッ素樹
脂製チューブ22を挿入パイプ24のキャビティ30内
に挿入し、(2)このフッ素樹脂製チューブ22の両端
を図示しない複数の爪部材で把持して、半径方向外方に
移動させ、フッ素樹脂製チューブ22の内径を少なくと
もキャビティ30の内径よりも拡径させ、(3)爪部材
を挿入パイプ24の端面に突き当ててフッ素樹脂製チュ
ーブ22の両端を挿入パイプに夫々固定し、(4)フッ
素樹脂製チューブ22をキャビティ30の内周面に吸引
して拡径させ、(5)この吸引状態において、ロール体
14を拡径させたフッ素樹脂製チューブ22内に挿入
し、(6)吸引を解除して、フッ素樹脂製チューブ22
をロール体14の外周に密着させるように構成しても良
いものである。
【0070】このようにロール体14の挿入前に、予
め、フッ素樹脂製チューブ22をこれの外径がロール体
14の外径よりも径大となるように拡径させておくこと
により、ロール体14の挿入時にフッ素樹脂製チューブ
22に余分なストレスを生じさせることなく、ストレス
に基づく肉厚の変化を効果的に防止することが出来る効
果を特有に奏することが出来ることになる。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】ロール体の両端に保護治具を夫々取り付ける前
の状態を示す断面図である。
【図2】ロール体の両端に保護治具を夫々取り付けた状
態を示す断面図である。
【図3】挿入パイプ内にフッ素樹脂製チューブを挿入し
た状態を示す断面図である。
【図4】フッ素樹脂製チューブの上端を挿入パイプの上
端外周に折り返した状態を示す断面図である。
【図5】フッ素樹脂製チューブの上部にO−リングを嵌
め込んだ状態を示す断面図である。
【図6】フッ素樹脂製チューブの上部をキャップにより
固定した状態を示す断面図である。
【図7】フッ素樹脂製チューブに上方からロール体を挿
入している状態を示す断面図である。
【図8】ロール体の外周にフッ素樹脂製チューブを緊密
に被覆した状態を示す断面図である。
【図9】扱きリングを嵌め込んだ状態を示す断面図であ
る。
【図10】接着剤をフッ素樹脂製チューブと下方の保護
治具との間に注入した状態を示す断面図である。
【図11】接着剤を扱きリングを介して扱いている状態
を示す断面図である。
【図12】保護治具を両端から夫々切り離した状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 芯金 10A 芯金本体 10B:10C 軸部 12 ゴム弾性体 14 ロール体 16 保護治具 16A 嵌合孔 18 保護治具 18A 嵌合孔 18B 注入通路 20 接着剤 22 フッ素樹脂製チューブ 24 挿入パイプ 26 基台 28 排気通路 30 キャビティ 30A 凹み 32 O−リング 34 キャップ 34A 中心孔 36 扱きリング 38 押上部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 27:12 B29K 27:12 105:20 105:20 B29L 31:32 B29L 31:32 Fターム(参考) 2H033 AA25 AA31 BB05 BB15 BB26 BB29 BB30 BB31 3J103 AA13 AA14 AA23 AA53 BA41 EA07 FA15 FA18 GA02 GA57 GA58 GA66 HA02 HA43 HA53 HA54 4F211 AA16 AA33 AA36 AA45 AD05 AD12 AG03 AG08 AH04 SA17 SC01 SD04 SH22 SJ01 SJ29 SN10 SN19 SP02 SP21

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の外径を有する被挿入体を用意する第
    1の工程と、 前記被挿入体の外周に、少なくとも径方向に沿う弾性を
    有するフッ素樹脂製チューブを緊密に被覆する第2の工
    程と、 前記被挿入体と前記フッ素樹脂製チューブとの間に、所
    定の流動性を有する接着剤を注入する第3の工程と、 前記被挿入体の外径よりも径小な口径を有する扱きリン
    グを、該被挿入体の外周に被覆された前記フッ素樹脂製
    チューブの外周の一端に嵌合させ、該扱きリングを該被
    挿入体の軸方向に沿って他端に向けて移動させて、前記
    接着剤を該被挿入体と該フッ素樹脂製チューブとの間で
    扱く第4の工程と、 前記接着剤を硬化させる第5の工程と、を具備すること
    を特徴とするフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方
    法。
  2. 【請求項2】少なくとも一端部に保護治具を取り外し自
    在に取り付けた、所定の外径を有する被挿入体を用意す
    る第1の工程と、 前記被挿入体及び保護治具の外周に、少なくとも径方向
    に沿う弾性を有するフッ素樹脂製チューブを緊密に被覆
    する第2の工程と、 前記保護治具と前記フッ素樹脂製チューブとの間に、所
    定の流動性を有する接着剤を注入する第3の工程と、 前記被挿入体の外径よりも径小な口径を有する扱きリン
    グを、該保護治具の外周に密着した前記フッ素樹脂製チ
    ューブの外周に嵌合させ、該扱きリングを該被挿入体の
    軸方向に沿って反対側まで移動させて、前記接着剤を該
    被挿入体の外周面と前記フッ素樹脂製チューブの内周面
    との間で扱く第4の工程と、 前記保護治具を前記被挿入体より取り外す第5の工程
    と、 前記被挿入体とフッ素樹脂製チューブとの間で前記接着
    剤を硬化させる第6の工程と、 を具備することを特徴とするフッ素樹脂製チューブ被覆
    ロールの製造方法。
  3. 【請求項3】少なくとも一端部に保護治具を取り外し自
    在に取り付けた、所定の外径を有する被挿入体を用意す
    る第1の工程と、 前記被挿入体及び保護治具の外周に、少なくとも径方向
    に沿う弾性を有するフッ素樹脂製チューブを緊密に被覆
    する第2の工程と、 前記保護治具と前記フッ素樹脂製チューブとの間に、所
    定の流動性を有する接着剤を注入する第3の工程と、 前記被挿入体の外径よりも径小な口径を有する扱きリン
    グを、該保護治具の外周に密着した前記フッ素樹脂製チ
    ューブの外周に嵌合させ、該扱きリングを該被挿入体の
    軸方向に沿って反対側まで移動させて、前記接着剤を該
    被挿入体の外周面と前記フッ素樹脂製チューブの内周面
    との間で扱く第4の工程と、 前記被挿入体とフッ素樹脂製チューブとの間で前記接着
    剤を硬化させる第5の工程と、 前記保護治具を前記被挿入体より取り外す第6の工程
    と、を具備することを特徴とするフッ素樹脂製チューブ
    被覆ロールの製造方法。
  4. 【請求項4】前記被挿入体は、少なくとも最外周にゴム
    弾性層を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    か1項に記載のフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造
    方法。
  5. 【請求項5】前記被挿入体は、芯金と、この芯金の外周
    に一体的に設けられた前記ゴム弾性層とを備えることを
    特徴とする請求項4に記載のフッ素樹脂製チューブ被覆
    ロールの製造方法。
  6. 【請求項6】前記被挿入体は、芯金のみから構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記
    載のフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法。
  7. 【請求項7】前記被挿入体は、最終的に前記ゴム弾性層
    を規定するゴムスリーブであることを特徴とする請求項
    4に記載のフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方
    法。
  8. 【請求項8】前記ゴムスリーブには、前記第4の工程の
    実施に先立ち、芯金が挿通されることを特徴とする請求
    項7に記載のフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方
    法。
  9. 【請求項9】前記ゴムスリーブには、前記第4の工程の
    実施に先立ち、芯金に相当するダミー部材が挿通される
    ことを特徴とする請求項7に記載のフッ素樹脂製チュー
    ブ被覆ロールの製造方法。
  10. 【請求項10】前記ダミー部材は、前記第4又は第5又
    は第6の工程後に取り外され、芯金が挿入され接着され
    ることを特徴とする請求項9に記載のフッ素樹脂製チュ
    ーブ被覆ロールの製造方法。
  11. 【請求項11】前記フッ素樹脂製チューブは、前記被挿
    入体への被覆前の段階において、該被挿入体の外径より
    も径小な外径を有して形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のフッ素樹脂製チュ
    ーブ被覆ロールの製造方法。
  12. 【請求項12】前記第2の工程は、 前記フッ素樹脂製チューブを、前記被挿入体の外径より
    も径大な内径を有する円筒状のキャビティが形成された
    挿入パイプの、前記キャビティ内に挿入する第1のサブ
    工程と、 前記フッ素樹脂製チューブの一端を前記挿入パイプに固
    定した状態で取り付ける第2のサブ工程と、 前記一端側から前記被挿入体を前記フッ素樹脂製チュー
    ブ内に押し入れる第3のサブ工程と、 を備えることを特徴とする請求項11に記載のフッ素樹
    脂製チューブ被覆ロールの製造方法。
  13. 【請求項13】前記第2のサブ工程において、前記フッ
    素樹脂製チューブは、その一端を、前記挿入パイプの一
    端の外周に、拡径させつつ折り返した状態で取り付けら
    れることを特徴とする請求項12に記載のフッ素樹脂製
    チューブ被覆ロールの製造方法。
  14. 【請求項14】前記第2の工程は、 前記フッ素樹脂製チューブを、前記被挿入体の外径より
    も径大な内径を有する円筒状のキャビティが形成された
    挿入パイプの前記キャビティ内に挿入する第1のサブ工
    程と、 前記フッ素樹脂製チューブを前記キャビティの内周面に
    吸引する第2のサブ工程と、 前記被挿入体を前記フッ素樹脂製チューブ内に挿入する
    第3のサブ工程と、 前記吸引を解除して、前記フッ素樹脂製チューブを前記
    被挿入体の外周に密着させる第4のサブ工程と、 を備えることを特徴とする請求項11に記載のフッ素樹
    脂製チューブ被覆ロールの製造方法。
  15. 【請求項15】前記第2のサブ工程においては、前記フ
    ッ素樹脂製チューブの両端を少なくとも前記キャビティ
    の内径よりも拡径させ、該両端を前記挿入パイプに夫々
    固定した後に、該フッ素樹脂製チューブを吸引すること
    を特徴とする請求項14に記載のフッ素樹脂製チューブ
    被覆ロールの製造方法。
  16. 【請求項16】前記第1のサブ工程において、前記キャ
    ビティは、その中心軸線が鉛直方向に沿うように設定さ
    れ、 前記フッ素樹脂製チューブの一端が、上端となるように
    挿入することを特徴とする請求項12又は14に記載の
    フッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法。
  17. 【請求項17】前記被挿入体は、前記フッ素樹脂チュー
    ブにこれの上方から押し入れられることを特徴とする請
    求項16に記載のフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製
    造方法。
  18. 【請求項18】前記第3の工程において、前記接着剤
    は、前記被挿入体の外周の周方向の全周に渡り注入され
    ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載
    のフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法。
  19. 【請求項19】前記接着剤の量は、前記第4の工程にお
    いて前記被挿入体の外周面と前記フッ素樹脂製チューブ
    の内周面との間を扱きリングを介して扱くことにより、
    両面の間の全域に渡り接着剤が行き渡るに十分な量に設
    定されていることを特徴とする請求項18に記載のフッ
    素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法。
  20. 【請求項20】前記第3の工程において、前記接着剤
    は、前記保護治具内に形成された注入孔を介して保護治
    具とフッ素樹脂製チューブとの間に注入されることを特
    徴とする請求項2又は3に記載のフッ素樹脂製チューブ
    被覆ロールの製造方法。
  21. 【請求項21】前記第4の工程において、前記扱きリン
    グは、前記被挿入体の前記一端部から他端部に向けて該
    被挿入体の全長に渡り移動されることを特徴とする請求
    項2又は3に記載のフッ素樹脂製チューブ被覆ロールの
    製造方法。
  22. 【請求項22】前記第5の工程に先立ち、前記被挿入体
    と保護治具との境界において、前記フッ素樹脂チューブ
    を切断することを特徴とする請求項2又は3に記載のフ
    ッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法。
  23. 【請求項23】前記第6の工程に先立ち、前記被挿入体
    と保護治具との境界において、前記フッ素樹脂チューブ
    を切断することを特徴とする請求項2又は3に記載のフ
    ッ素樹脂製チューブ被覆ロールの製造方法。
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