JP2001315129A - ポストキュアインフレータ及び加硫後のタイヤを冷却する方法 - Google Patents

ポストキュアインフレータ及び加硫後のタイヤを冷却する方法

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JP2001315129A JP2000138328A JP2000138328A JP2001315129A JP 2001315129 A JP2001315129 A JP 2001315129A JP 2000138328 A JP2000138328 A JP 2000138328A JP 2000138328 A JP2000138328 A JP 2000138328A JP 2001315129 A JP2001315129 A JP 2001315129A
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    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0633After-treatment specially adapted for vulcanising tyres
    • B29D30/0643Cooling during post cure inflation; Post cure inflators used therefor

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫直後のタイヤを所定の形状及び寸法を確
実に確保しながら冷却することができるポストキュアイ
ンフレータを提供する。 【解決手段】 互いに接離可能な第1、第2金型支持板
9a,11a側の一側面には第1金型13,14が固設
されている。第1、第2金型13,14は、円環状に形
成され、その内側にはタイヤTの外側面の形状を備えた
第1、第2収容凹部13a,14aが形成されている。
又、第1、第2スライドベース16、17に形成された
第1、第2大径部16b,17bには第1、第2ビード
把持機構18,22が固着されている。さらに、第1ス
ライドベース16内には配水機構20が配設され、第2
スライドベース17内には排水機構24が配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポストキュアイン
フレータに係り、詳しくは加硫直後の空気入りタイヤの
冷却に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤの補強コードとしてナイロン、ポ
リエステル等の熱収縮材料が用いられている。これらの
補強コードを用いた場合、加硫後のタイヤを自然状態で
放置冷却すると、補強コードが収縮して所定の形状及び
寸法を確保できないため、加硫直後の空気入りタイヤを
ポストキュアインフレータ(冷却と形状物性のヒートセ
ッティング)に装着し、所定の内圧を充填した状態で冷
却している。
【0003】この加硫直後のタイヤを冷却する方法にお
いては、例えば一対の支持リムに加硫済みタイヤのビー
ド部を支持させ、圧縮空気を充填してタイヤを定速で回
転させて膨張冷却する方法(特公昭49−17425
号)、一対の支持リムに加硫済みタイヤのビード部を支
持させ、冷却水を充填させた状態で高速回転させる方法
(特開昭50−39778号)、一対の支持リムに加硫
済みタイヤのビード部を支持させ、ブラダを介して冷却
水を充填し、タイヤ内を循環させる方法(特開平2−2
2016号)、又、一対の支持リムに加硫済みタイヤの
ビード部を支持させ、所定圧力まで空気を供給するとと
もに、そのタイヤ内の空気を強制循環させる方法(特開
平4−131210号)等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近タイヤ
の品質及びコストに対する要求が高まり、特にタイヤの
ユニフォミティを高めることや製造コストを抑えること
が重要になってきている。例えば、補強コードの巻き始
め端及び巻き終わり端に生じるオーバラップによって生
じるユニフォミティ不良も取り除くことが要求されてい
る。従って、加硫済みタイヤをその形状が殆ど変化しな
いように冷却する必要が生じてきた。
【0005】しかしながら、上記した加硫直後のタイヤ
を冷却する各方法では、タイヤのビード部からサイドウ
ォール部、ショルダー部、トレッド部にかけて、冷却中
にタイヤの変形を規制するものがないので、これらの部
分では変形するおそれがある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、加硫直後のタイヤを所定の形状及
び寸法を確実に確保しながら冷却することができるポス
トキュアインフレータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、加硫後のタイヤを冷却
するポストキュアインフレータにおいて、前記タイヤの
ビード部をその内外から把持するビード部把持機構と、
互いに協働してタイヤの外側面を収容する第1、第2収
容凹部を備え、互いに接離可能な第1金型及び第2金型
と、前記ビード部把持機構、第1金型及び第2金型によ
って保持された前記タイヤの内側面に冷却水を放出する
配水機構と、前記タイヤ内に溜まった冷却水を排出する
排水機構とを備えたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のポストキュアインフレータにおいて、前記配水機構
は、前記ビード部把持機構、第1金型及び第2金型によ
って保持されたタイヤの内側面に向かって、回転しなが
ら冷却水を放出する配水管を備えたことを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のポストキュアインフレータにおいて、前記ビード部把
持機構、第1金型及び第2金型は、前記タイヤを保持し
ながら回転することを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、加硫後のタイヤ
を冷却する方法において、ビード部把持機構によって前
記タイヤのビード部をその内外から把持するとともに、
互いに接離可能な第1金型及び第2金型に形成した収容
凹部内に前記タイヤの外側面を収容保持した状態で、配
水機構によって前記タイヤの内側面を冷却し、そのタイ
ヤ内に溜まった冷却水を排水機構を用いてタイヤの外に
排出して加硫後のタイヤを冷却することを要旨とする。
【0011】請求項1及び4に記載の発明によれば、ビ
ード把持機構によってタイヤのビード部がその内外から
把持されるとともに、タイヤの外側面が第1、第2金型
の収容凹部に収容された状態で、加硫後のタイヤは配水
機構から冷却水をその内周面に受けながら冷却される。
又、タイヤ内に溜まった冷却水は、吸入ホースから吸い
込まれてタイヤ外へ排水される。
【0012】従って、タイヤの内周面は冷却されるとと
もに、タイヤのビード部はビード把持機構によって、そ
の形状の変化が規制され、タイヤの外側面は配水機構か
ら放水された冷却水の水圧によってタイヤの径方向の外
側に押圧されるとともに、タイヤの外側面は前記第1、
第2金型の収容凹部によってその形状の変化が規制され
る。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、冷却水は
回転する配水管からタイヤの内側面に向けて放水されて
いる。又、タイヤ内に溜まった冷却水は前記排水機構に
よってタイヤ外へ排水されるので、タイヤの内側面は均
一に冷却されるとともに、一様な水圧を受けることがで
きる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、第1、第
2金型が回転するので、それらの収容凹部内に装着され
たタイヤは、遠心力によって第1、第2金型の径方向に
力を受ける。さらに、回転しない配水管から放水された
冷却水によって、回転するタイヤの内側面には一様に水
圧が加わる。
【0015】従って、タイヤの外側面及び内側面は第
1、第2収容凹部側に前記遠心力及び水圧によって一様
に押圧されながら冷却されるので、タイヤの外側面は第
1、第2収容凹部の形状に規制され、タイヤの内側面に
は歪みが発生しない。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を具体化したポストキュアインフレータの第1の実施形
態を図1〜図4に従って説明する。
【0017】図1に示すように、ポストキュアインフレ
ータ1はその両側に第1、第2ハウジングベース2,3
を備えている。第1、第2ハウジングベース2,3は、
柱状に形成され、その底は床上に載置されている。第
1、第2ハウジングベース2,3の上部には第1、第2
スライドベース支持部4,5が形成されている。第1、
第2スライドベース支持部4,5は、筒状に形成され、
その両端は開放している。第1、第2ハウジングベース
2,3間には第1、第2フレーム支持部6,7が第1、
第2ハウジングベース2,3間の中央から等距離だけ離
間して配設されている。第1、第2フレーム支持部6,
7は、板状に形成され、その下面にはキャスタ8が固着
されている。そして、第1、第2フレーム支持部6,7
は、第1、第2ハウジングベース2,3間において、互
いに移動可能になっている。
【0018】第1フレーム支持部6の上には第1フレー
ム9が配設されている。第1フレーム9は、第1金型支
持板9a及び第1補強板9bからなっている。第1金型
支持板9aは、金属、例えば鉄製の矩形状の板であっ
て、その中心部にはスライドベース貫通孔9cが貫通形
成されている。又、第1金型支持板9aの下端面は前記
第1フレーム支持部6の上面に固着されている。第1補
強板9bは、金属、例えば鉄製の板であって、略台形を
なしている。そして、第1補強板9bの下端面は第1フ
レーム支持部6の上面に固着されるとともに、その一側
面は第1金型支持板9aの第1ハウジングベース2側の
側面を支持している。又、第1補強板9bの下部には第
1フレームシリンダ10が固着されている。
【0019】従って、第1フレームシリンダ10を作動
させて、第1フレーム支持部6をキャスタ8を介して床
上を移動させることによって、第1フレーム9を第1ハ
ウジングベース2側に移動させることができる。
【0020】又、第2フレーム支持部7の上には第2フ
レーム11が配設されている。第2フレーム11は、第
2金型支持板11a及び第2補強板11bからなってい
る。第2金型支持板11aは、金属、例えば鉄製の板で
あって、その中心部にはスライドベース貫通孔11cが
貫通形成されている。又、第2金型支持板11aの下端
面は第2フレーム支持部7の上面に固着されている。第
2補強板11bは、金属、例えば鉄製の板であって、略
台形をなしている。そして、第2補強板11bの下端面
は第2フレーム支持部7の上面に固着されるとともに、
その一側面は第2金型支持板11aの第2ハウジングベ
ース3側の側面を支持している。又、第2補強板11b
の下部には第2フレームシリンダ12が固着されてい
る。
【0021】従って、第2フレームシリンダ12を作動
させ、第2フレーム支持部7をキャスタ8を介して床上
を移動させることによって、第2フレーム11を第2ハ
ウジングベース3側に移動させることができる。
【0022】前記第1金型支持板9aの第2金型支持板
11a側の一側面には第1金型13が固設されている。
第1金型13は、円環状に形成され、その内側には第1
収容凹部13aが形成されている。第1収容凹部13a
の形状は所定のタイヤTの外側面の形状をその中心で輪
切りにした形状に形成され、第1収容凹部13aの中心
側内側面13bはタイヤTのサイドウォール部Swの形
状に形成され、又、第1収容凹部13aの中央部側内側
面13cはタイヤTのショルダー部Sの形状に形成され
るとともに、第1収容凹部13aの外周側内側面13d
は、タイヤTのトレッド部Tdの片側半分の形状に形成
されている。
【0023】第1金型13の内部には第1ウォータジャ
ケット13eが第1収容凹部13aに沿って形成されて
いる。この第1ウォータジャケット13eには図示しな
い冷却水の流入口及び流出口が形成され、冷却水が循環
できるようになっている。又、第1収容凹部13aの中
心側には第1スライドベース挿入孔13fが形成されて
いる。第1スライドベース挿入孔13fはスライドベー
ス貫通孔9cと連通している。さらに、第1金型13の
第2金型支持板11a側には第1接合部13gが形成さ
れている。第1接合部13gの第2金型支持板11a側
は平面であって、第1接合部13gの先端は第1金型1
3の外周面から突出している。
【0024】前記第2金型支持板11aの第1金型13
側の一側面には第2金型14が、第1金型13に対向し
て固設されている。第2金型14は、第1金型13と同
一の形状をなし、その内側には第2収容凹部14aが形
成されている。第2収容凹部14aの形状は所定のタイ
ヤTの外側面の形状をその中心で輪切りにした形状に形
成され、第2収容凹部14aの中心側内側面14bはタ
イヤTのサイドウォール部Swの形状に形成され、第2
収容凹部14aの中央部側内側面14cはショルダー部
Sの形状に形成されるとともに、第2収容凹部14aの
外周側内側面14dはタイヤTのトレッド部Tdの片側
半分の形状に形成されている。
【0025】又、第2金型14の内部には第2ウォータ
ジャケット14eが第2収容凹部14aに沿って形成さ
れている。この第2ウォータジャケット14eには図示
しない冷却水の流入口及び流出口が形成され、冷却水が
循環するようになっている。又、第2収容凹部14aの
中心側には第2スライドベース挿入孔14fが形成され
ている。第2スライドベース挿入孔14fはスライドベ
ース貫通孔11cと連通している。さらに、第2金型1
4の第1金型13側には第2接合部14gが形成されて
いる。第2接合部14gの第1金型13側は平面であっ
て、第2金型14の先端は第2金型14の外周面から突
出している。
【0026】そして、第1金型13と第2金型14を対
向させた状態において、第1接合部13g及び第2接合
部14gの先端部にはロック金具15が着脱可能に取着
されるようになっている。ロック金具15は環状に形成
され、その内周面の中央には凹部が形成されている。こ
の凹部に前記第1接合部13g及び第2接合部14gの
先端部が嵌着される。そして、ロック金具15は、第1
金型13と第2金型14を分割不能に固定している。
【0027】又、ロック金具15を取り外すとともに、
第1フレームシリンダ10及び第2フレームシリンダ1
2を作動させて、第1フレーム9及び第2フレーム11
を第1ハウジングベース2側及び第2ハウジングベース
3側に移動させて第1金型13及び第2金型14を図2
及び図3に示すように分割することができる。
【0028】前記第1スライドベース支持部4内には第
1スライドベース16が移動可能に配設されている。第
1スライドベース16は、円筒状に形成され、その内部
は貫通孔になっている。又、第1スライドベース16は
第1小径部16a及び第1大径部16bを備えている。
第1小径部16aは、第1スライドベース支持部4内に
第1スライドベース支持部4の軸方向に移動可能に支持
されている。第1小径部16aの第1金型13側には第
1大径部16bが延出形成されている。第1大径部16
bの径は、第1小径部16aより大径であって、前記ス
ライドベース貫通孔9cの径より十分に小さい。
【0029】第1大径部16bの外周面には第1ビード
把持機構18が固着されている。第1ビード把持機構1
8は、図4に示すように、把持固定部18a及び把持駆
動部18bを備えている。把持固定部18aは、円環状
に形成され、図1に示すように第1大径部16bの外周
面の第2金型14側に固着されている。把持固定部18
aの外側面の端部には、図4に示すようにビード受け面
18cが形成されている。ビード受け面18cは、タイ
ヤTのビード部Bの外側形状に形成されている。又、把
持固定部18aの第1スライドベース16側には複数の
案内凹部18dが形成され、それらの案内凹部18d内
の両内側面18eには案内溝18fが形成されている。
この案内溝18fはその中央部において屈曲し、その一
方はビード受け面18cの方向に延びるとともに、他方
は第1大径部16bの軸と平行に延びている。
【0030】案内凹部18d内には把持駆動部18bの
摺動部18kが嵌挿されている。把持駆動部18bは駆
動シリンダ18hを備えている。この摺動部18kの底
面は、第1大径部16bの外周面に対して第1大径部1
6bの軸方向に摺動する。摺動部18kの先端部には回
動板18lの基端部が摺動部18kに対して回動軸18
oを中心に回動可能に支持されている。この回動軸18
oは、前記案内溝18f内まで延出形成されている。回
動板18lはその中央部において、くの字状に前記ビー
ド受け面18c側に折り曲げ形成され、そのビード受け
面18c側の側面にはビード把持面18mが形成されて
いる。このビード把持面18mはタイヤTのビード部B
の内側の形状に形成されている。そして、ビード把持面
18mは、ビード受け面18cと協働して同ビード受け
面18cに載置されたタイヤTの一方のビード部Bを把
持するようになっている。又、回動板18lの中央部に
はガイド突起18gが突出形成されている。このガイド
突起18gの両先端は、前記案内溝18f内に嵌挿され
ている。
【0031】摺動部18kの基端部は、シリンダ支持金
具18iを介して第1大径部16bに固設された駆動シ
リンダ18hのシリンダロッド18jに連結されてい
る。そして、駆動シリンダ18hが駆動することによ
り、摺動部18kは、図1(図4)に示す把持位置と図
2に示す待機位置の2位置間を移動する。つまり、摺動
部18kが把持位置に案内されているとき、回動板18
lは、そのガイド突起18gが前記案内溝18f内を案
内されて案内凹部18dから突出し、ビード受け面18
c側に回動してタイヤTのビード部Bを把持する。つま
り、ビード部Bはビード受け面18cと回動板18lと
によって内外から把持される。反対に、摺動部18kが
待機位置に案内されているとき、回動板18lは案内凹
部18d内に収容される。
【0032】又、図1に示すように第1大径部16bの
下側の第1ハウジングベース2側には第1スライドベー
スシリンダ19が連結されている。そして、同ベースシ
リンダ19が駆動することにより、第1スライドベース
16は、前記第1スライドベース支持部4に移動可能に
支持されていることから、図1に示す作業位置と図2に
示す待機位置の2位置間を移動するようになっている。
【0033】さらに、第1スライドベース16内には配
水機構20が内設されている。配水機構20は、配水管
支持部材20a、配水管摺動部材20b、配水管20c
及びモータ20dを備えている。配水管支持部材20a
は、筒状に形成され、その両端が開放されている。配水
管支持部材20aの一端は、拡径されて第1スライドベ
ース16の内周面に固定されている。又、配水管支持部
材20aの内部には配水管摺動部材20bが配水管支持
部材20aの軸方向に摺動可能に支持されている。配水
管摺動部材20bは、両端が開放された筒状に形成さ
れ、第2スライドベース17側の端部は拡径され、その
外周面は第1スライドベース16の内周面にその軸方向
に移動可能に摺接している。この配水管摺動部材20b
の拡径された外周面には筒状のロックハウジング21が
固着されるとともに、第1スライドベース16の軸方向
に摺接している。又、ロックハウジング21の中央部の
外周面にはその周方向に複数の放水孔21aが形成され
ている。
【0034】配水管摺動部材20bの中心部には配水管
20cが配設されている。この配水管20cは、配水管
摺動部材20b内に軸受20eを介して支持される。配
水管20cの一端にはジョイント20fを介してモータ
20dの出力軸が固着されている。又、配水管20cの
他端はノズルになっていて前記放水孔21aに向かって
屈曲し、その先端は第1金型13及び第2金型14の第
1収容凹部13a及び第2収容凹部14aの方向に向い
ている。さらに、この配水管20cには図示しない給水
口から冷却水Wが供給されるようになっている。
【0035】従って、モータ20dを回転させると、配
水管20cは回転する。そして、配水管20cを回転さ
せながら冷却水Wを配水管20cの先端から前記放水孔
21aに向かって放水孔21aを介して放水することが
できる。
【0036】又、配水機構20及びロックハウジング2
1は、図2に示すように第1スライドベース16の軸方
向に摺動可能であって、第1ハウジングベース2側に移
動することができる。又、配水機構20及びロックハウ
ジング21は、第1スライドベース16内において軸線
方向に移動可能に配設されていて、図示しない配水手段
移動機構によって第1スライドベース16内を移動す
る。そして、配水手段移動機構により、配水機構20及
びロックハウジング21は、図1に示す配水位置と図2
に示す待機位置の2位置間を移動するようになってい
る。
【0037】前記第2スライドベース支持部5内には第
2スライドベース17が移動可能に配設されている。第
2スライドベース17は、円筒状に形成され、その内部
は貫通孔になっている。又、第2スライドベース17は
第2小径部17a及び第2大径部17bを備えている。
第2小径部17aは、第2スライドベース支持部5内に
第2スライドベース支持部5の軸方向に移動可能に支持
されている。第2小径部17aの第2金型14側には第
2大径部17bが延出形成されている。第2大径部17
bの径は前記スライドベース貫通孔11cの内径より十
分に小さい。
【0038】第2大径部17bの外周面には第2ビード
把持機構22が固着されている。第2ビード把持機構2
2は、前記した第1ビード把持機構18と同じ構成なの
で、その詳細な説明は省略する。そして、以後、第2ビ
ード把持機構22を構成する部材名とその符号は第1ビ
ード把持機構18の部材名の符号を用いて述べる。
【0039】第2大径部17bの下側の第2ハウジング
ベース3側には第2スライドベースシリンダ23が固着
されている。そして、同ベースシリンダ23が駆動する
ことにより、第2スライドベース17は、前記第2スラ
イドベース支持部5に移動可能に支持されていることか
ら、図1に示す作業位置と図2に示す待機位置の2位置
間を移動するようになっている。
【0040】又、第2スライドベース17内には排水機
構24が配設されている。排水機構24は、排水管支持
部材24a、排水管収納部材24b、排水管24c、吸
入ホース24d及びピストン24eを備えている。
【0041】排水管支持部材24aは、筒状に形成さ
れ、第2スライドベース17の内周面に固定されてい
る。又、排水管支持部材24aの内部には排水管収納部
材24bが支持されている。排水管収納部材24bは、
筒状に形成され、第1スライドベース16側の端部は拡
径され、その外周面は前記ロックハウジング21の内周
面と係脱可能になっている。又、排水管収納部材24b
の第2ハウジングベース3側にはピストン収納孔24f
が形成されている。さらに、排水管収納部材24bの中
心部には排水管24cが配設されている。この排水管2
4cは、排水管収納部材24bの内周面に排水管収納部
材24bの軸方向に摺動可能に支持されている。排水管
24cの一端には屈曲可能な吸入ホース24dが固着さ
れている。この吸入ホース24dは、前記第1及び第2
金型13,14の収容凹部13a,14aに向かって下
方に屈曲し、その先端には溜まった冷却水Wを吸入する
ための吸入口24gが形成されている。又、排水管24
cの他端にはピストン24eが固着されている。ピスト
ン24eは、前記排水管収納部材24bのピストン収納
孔24f内に摺動可能に支持されている。
【0042】そして、同ピストン24eが駆動すること
により、吸入ホース24dの吸入口24gは、図1に示
す吸入位置と図2に示す待機位置の2位置に配置され
る。又、冷却水Wは、吸入口24gから吸い込まれて吸
入ホース24d及び排水管24c内を経由してタイヤT
外へ排出されるようになっている。
【0043】今、図2に示すように第1、第2フレーム
シリンダ10,12を作動させて第1、第2フレーム
9,11を引き離し、第1、第2スライドベース16,
17を待機位置にするとともに、第1、第2ビード把持
機構18,22の各駆動シリンダ18hを作動させ、各
摺動部18kを待機位置に案内する。又、配水機構20
及びロックハウジング21を待機位置にするとともに、
吸入ホース24dを待機位置にする。このとき、所定の
サイズのタイヤTを、例えばローダLによって第1、第
2金型13,14の間に保持する。そして、図3に示す
ように第1、第2スライドベースシリンダ19,23を
作動させ、第1、第2スライドベース16,17を作業
位置まで移動させる。そして、駆動シリンダ18hを作
動させ、摺動部18kを把持位置まで移動させる。この
とき、回動板18lのビード把持面18mがビード受け
面18cと協働してタイヤTのビード部Bをその内外か
ら把持する。ビード部Bが把持された後、配水機構20
を配水位置にし、吸入ホース24dを吸入位置にする。
続いて、第1、第2フレームシリンダ10,12を作動
させ、図1に示すように第1、第2金型13,14を互
いに接近させて第1、第2接合部13g,14gを接合
させる。このとき、第1、第2金型13,14の収容凹
部13a,14aの中心側内側面13b,14bにタイ
ヤTの両サイドウォール部Sw、中央部側内側面13
c,14cにタイヤTの両ショルダー部S及び外周側内
側面13d,14dにタイヤTのトレッド部Tdが当接
する。
【0044】そして、ロック金具15を第1、第2接合
部13g,14gに嵌着させた後、モータ20dを駆動
させて配水管20cを回転させながら配水管20cから
冷却水Wを放出するとともに、タイヤTの内部に溜まっ
た冷却水Wを吸入ホース24dによってタイヤT外へ排
出する。さらに、第1、第2ウォータジャケット13
e,14eに冷却水を循環させてタイヤTのサイドウォ
ール部Sw、ショルダー部S及びトレッド部Tdを冷却
する。
【0045】上記第1の実施形態のポストキュアインフ
レータ1によれば、以下のような特徴を得ることができ
る。 (1)上記第1の実施形態では、タイヤTのビード部B
の形状に形成されたビード把持面18m及びビード受け
面18cを備えた第1、第2ビード把持機構18,22
によってタイヤTのビード部Bが把持されるとともに、
タイヤTの両サイドウォール部Sw、両ショルダー部S
及び両トレッド部Tdは第1、第2金型13,14の第
1、第2収容凹部13a,14aに当接した状態で、加
硫後のタイヤTは回転する配水管20cから冷却水Wを
その内周面に受ける。そして、タイヤT内に溜まった冷
却水Wは、吸入ホース24dから吸い込まれてタイヤT
外へ排水される。
【0046】従って、タイヤTの内周面は冷却されると
ともに、タイヤTのビード部Bはその内外からビード把
持面18m及びビード受け面18cによって、その形状
の変化が規制され、両サイドウォール部Sw、両ショル
ダー部S及びトレッド部Tdは配水管20cから放水さ
れた冷却水Wの水圧によってタイヤTの径方向の外側に
押圧され、タイヤTの外側面は第1、第2金型13,1
4の第1、第2収容凹部13a,14aによってその形
状の変化が規制される。その結果、タイヤTのビード部
Bはビード把持面18m及びビード受け面18cによっ
て形成される形状に形成され、又、両サイドウォール部
Sw、両ショルダー部S及びトレッド部Tdは、第1、
第2金型13,14の第1、第2収容凹部13a,14
aの形状に形成される。
【0047】(2)上記第1の実施形態では、第1、第
2金型13,14は互いに接離することができるので、
タイヤTを容易に第1、第2金型13,14間に装着す
ることができる。
【0048】(3)上記第1の実施形態では、配水管2
0cを回転させながらタイヤTの内周面に向けて冷却水
Wを放水している。又、吸入ホース24dを介してタイ
ヤTの下部内周面に溜まった冷却水WをタイヤT外へ排
水しているので、タイヤTの内周面は均一に冷却される
とともに、一様に水圧を受けるので、冷却されたタイヤ
Tの内周面は歪みなく均一に形成される。
【0049】(4)上記第1の実施形態では、第1、第
2金型13,14には第1、第2ウォータジャケット1
3e,14eが形成され、その内部を循環する冷却水に
よって冷却されるので、両サイドウォール部Sw、両シ
ョルダー部S及びトレッド部Tdは、均一に冷却される
とともに、効率よく冷却される。
【0050】(第2の実施形態)以下、本発明をポスト
キュアインフレータに具体化した第2の実施形態を図5
に従って説明する。なお、第2の実施形態のポストキュ
アインフレータは、第1の実施形態の第1、第2金型1
3,14を回動可能にし、それに伴って配水管20cを
回転不能にしただけの構成であるため、同様の部分につ
いてはその詳細な説明は省略する。
【0051】図5に示すように、第1スライドベース支
持部4内には第1スライドベース16が配設されてい
る。第1スライドベース16は、略円筒状に形成され、
その内部は貫通孔になっている。第1スライドベース1
6内には配水機構20が配設されている。配水機構20
は、配水管摺動部材20b及び配水管20cを備えてい
る。この配水管摺動部材20bは、筒状に形成され、第
2スライドベース17側の端部は拡径され、その外周面
は第1スライドベース16の軸方向に摺動可能に支持さ
れている。この配水管摺動部材20bの拡径された部分
の外周面にはロックハウジング21が固着されている。
又、配水管摺動部材20bの中心部には配水管20cが
埋設されている。この配水管20cは、配水管摺動部材
20bから軸方向に突出し、その一端はロックハウジン
グ21に形成した放水孔21aに向かって屈曲してい
る。さらに、この配水管20cには図示しない給水口か
ら冷却水Wが供給されるようになっている。さらに又、
配水管摺動部材20bは第1スライドベース16内を摺
動し、配水管20c及びロックハウジング21を第1ス
ライドベース16内に収容することができる。
【0052】又、第1スライドベース16は第1小径部
16a及び第1大径部16bを備えている。第1小径部
16aは、第1スライドベース支持部4内に第1スライ
ドベース支持部4の軸方向に移動可能に支持されてい
る。第1小径部16aの軸方向の中央部には第1大径部
16bが延出形成されている。第1大径部16bは、第
1小径部16aより大径である。第1大径部16bの下
部には第1スライドベースシリンダ19が固着されてい
る。
【0053】又、第1大径部16bの第2ハウジングベ
ース3側には円環状に形成された第1回転ベース28が
第1スライドベース16に対してその軸方向に移動不
能、且つ回転可能に第1ラジアル軸受27及び第2スラ
スト軸受29を介して軸支されている。
【0054】第1回転ベース28の外周面には第1ビー
ド把持機構18が固着されている。第1ビード把持機構
18は、把持固定部18a及び把持駆動部18bを備え
ている。把持固定部18aは、円環状に形成され、第1
回転ベース28の外周面に固着され、把持固定部18a
の外周面には複数の係合凸部18nがそれぞれ第1回転
ベース28の軸方向に沿って延出形成されている。
【0055】第1ビード把持機構18の上には第1金型
13が接合されている。第1金型13は、その中心部に
第1スライドベース挿入孔13fが形成されている。第
1スライドベース挿入孔13fの内周面には前記複数の
係合凸部18nに対向する位置に複数の第1係合溝13
jが形成されている。そして、第1金型13は、これら
の複数の第1係合溝13jに前記係合凸部18nを嵌合
させるとともに、把持固定部18aの外周面を第1金型
13の内周面に接合させて第1ビード把持機構18によ
って連結支持されている。従って、第1金型13は第1
ビード把持機構18及び第1回転ベース28とともに、
第1スライドベース16に対して回転可能である。
【0056】又、第1金型13の第1接合部13gとは
反対側の側面には第1係合部13hが第1金型13の中
心と同心をなして突出形成されている。第1係合部13
hの先端部は、第1金型13の中心側に折り曲げ形成さ
れ、第1環状溝13iが形成されている。この第1環状
溝13i内には第1金型支持板9aの外周縁が間隙を有
した状態で嵌挿されている。第1金型支持板9aは円板
であって、第1補強板9bを介して第1フレーム支持部
6に支持されている。そして、第1フレームシリンダ1
0を作動させると、第1フレーム9は第1ハウジングベ
ース2側に移動する。このとき、第1金型支持板9aは
第1金型13の第1環状溝13i内に嵌挿されているの
で、第1金型支持板9aの外周縁は第1金型13の第1
係合部13hの端部に係合して、第1金型13を第1ハ
ウジングベース2側に移動させる。
【0057】さらに、第1金型13の外周面には駆動ギ
ア25が固着されている。この駆動ギア25は駆動モー
タ26の出力軸に固着されたギアに噛合されている。本
実施形態では、この駆動モータ26は第1補強板9bの
下部に固設されている。従って、第1金型13は駆動モ
ータ26の回転に伴って、駆動ギア25を介して第1ス
ライドベース16を回転軸として回転することができ
る。
【0058】一方、第2スライドベース支持部5内には
第2スライドベース17が配設されている。第2スライ
ドベース17は略円筒状に形成され、その内部は貫通孔
になっている。第2スライドベース17は、第2小径部
17a及び第2大径部17bを備えている。第2小径部
17aは、第2スライドベース支持部5内に第2スライ
ドベース支持部5の軸方向に移動可能に支持されてい
る。第2小径部17aの軸方向の中央部には第2大径部
17bが延出形成されている。第2大径部17bは、第
2小径部17aより大径である。第2大径部17bの下
部には第2スライドベースシリンダ23が固着されてい
る。
【0059】又、第2大径部17bの第1金型13側の
第2小径部17aの外周面には円環状の第2回転ベース
31が第3ラジアル軸受30及び第4スラスト軸受32
を介して第2スライドベース17に対して回転可能に、
且つ軸方向に移動不能に軸支されている。
【0060】第2回転ベース31の外周面には第2ビー
ド把持機構22が固着されている。第2ビード把持機構
22は、把持固定部18a及び把持駆動部18bを備え
ている。把持固定部18aは円環状に形成され、第2回
転ベース31の外周面に固着され、把持固定部18aの
外周面には複数の係合凸部18nがそれぞれ第2回転ベ
ース31の軸方向に沿って延出形成されている。
【0061】又、第2ビード把持機構22の上には第2
金型14が接合されている。第2金型14の中心部には
第2スライドベース挿入孔14fが形成されている。第
2スライドベース挿入孔14fの内周面には前記複数の
係合凸部18nに対向する位置に複数の第2係合溝14
jが形成されている。そして、第2金型14は、これら
の複数の第2係合溝14jに前記係合凸部18nを嵌合
させるとともに、把持固定部18aの外周面を第2金型
14の内周面に接合させて第2ビード把持機構22によ
って連結支持されている。従って、第2金型14は第2
ビード把持機構22及び第2回転ベース31とともに、
第2スライドベース17に対して回転可能である。
【0062】又、第2金型14の第2接合部14gと反
対側の側面には第2係合部14hが第2金型14の中心
と同心をなして突出形成されている。第2係合部14h
の先端部は、第2金型14の中心側に折り曲げ形成さ
れ、第2環状溝14iが形成されている。そして、この
第2環状溝14i内には前記第2金型支持板11aの外
周縁が間隙を有した状態で嵌挿されている。又、第2金
型支持板11aは円板であって、第2補強板11bを介
して第2フレーム支持部7に支持されている。そして、
第2フレームシリンダ12を作動させると、第2フレー
ム11は第2ハウジングベース3側に移動する。このと
き、第2金型支持板11aは第2金型14の第2環状溝
14i内に嵌挿されているので、第2金型支持板11a
の外周縁は第2金型14の第2係合部14hの端部に係
合して、第2金型14を第2ハウジングベース3側に移
動させる。
【0063】又、第1金型13と第2金型14は第1、
第2接合部13g、14gをロック金具15にて嵌合す
ることによって固定される。従って、第2金型14は、
第1金型13が駆動モータ26の回転に伴って、第1ス
ライドベース16を回転軸として回転すると、これに同
期して回転するようになっている。
【0064】今、第1、第2接合部13g,14gを当
接させ、第1、第2収容凹部13a,14aの中心側内
側面13b,14bにタイヤTの両サイドウォール部S
w、第1、第2収容凹部13a,14aの中央部側内側
面13c,14cにタイヤTの両ショルダー部S及び第
1、第2収容凹部13a,14aの外周側内側面13
d,14dにタイヤTのトレッド部Tdを当接させる。
さらに、第1、第2ビード把持機構18、22のビード
把持面18mとビード受け面18cとで協働してタイヤ
Tの各ビード部Bを把持させる。そして、ロック金具1
5を第1接合部13g及び第2接合部14gに嵌着し
て、駆動モータ26が回転すると、第1、第2金型1
3,14は駆動ギア25を介して第1、第2スライドベ
ース16,17を回転軸として回転する。このとき、配
水管20cから冷却水WをタイヤTの内周面に向けて放
出するとともに、タイヤTの内部に溜まった冷却水Wを
吸入ホース24dによってタイヤTの外へ排出する。さ
らに、第1、第2ウォータジャケット13e,14eに
冷却水を循環させてタイヤTのサイドウォール部Sw、
ショルダー部S及びトレッド部Tdを冷却する。
【0065】従って、第2の実施形態によれば、前記第
1の実施形態における(1),(2),(4)に記載の
特徴に加えて、以下のような特徴を得ることができる。 (1)第1の実施形態では、第1、第2金型13,14
が回転するので、第1、第2金型13,14の収容凹部
13a,14a内に装着されたタイヤTは、遠心力によ
って第1、第2金型13,14の径方向の外側に向かっ
て力を受ける。さらに、配水管20cから放水された冷
却水Wによって、回転するタイヤTの内周面には一様に
水圧が加わる。
【0066】従って、タイヤTの両サイドウォール部S
w、両ショルダー部S及びトレッド部Tdは第1、第2
収容凹部13a,14a側に前記遠心力及び水圧によっ
て一様に押圧されながら冷却されるので、第1、第2収
容凹部13a,14aによって、タイヤTの両サイドウ
ォール部Sw、両ショルダー部S及びトレッド部Tdの
形状が規制される。その結果、タイヤTの両サイドウォ
ール部Sw、両ショルダー部S及びトレッド部Tdは、
第1、第2収容凹部13a,14aの形状に歪みなく形
成される。
【0067】(第3の実施形態)次に、この発明を具体
化した第3の実施形態を図6及び図7に基づいて説明す
る。
【0068】第1,第2金型13,14は、サイドウォ
ール部Sw及びトレッド部Tdでは、単に水槽の役目を
持つのみである。従って、第1,第2金型13,14及
びそれらの金型13,14間にはシール部材P1,P
2,P3が配設されており、両金型13,14内にはタ
イヤTのショルダー部Sだけ正確な寸度を保証するため
に、金型SKが配設されている。金型SKとタイヤTと
の接触、非接触の境界点はr1,r2,r3,r4の如
くラウンドに形成されている。
【0069】すなわち、タイヤTを車両に装着して走行
した時における振動の原因であるタイヤTの不均一性を
解消するため、ショルダー部Sの形状が正確に成型され
る必要があり、この実施形態のようにショルダー部Sを
成型する金型SKを設ければ、ショルダー部Sを正確に
成型できる。
【0070】なお、上記各実施形態は以下のように変更
してもよい。 ○第2実施形態では、駆動モータ26を第1補強板9b
の下部に固設したが、これは、例えば第1フレーム支持
部6等回転しない部分であればどこに固設してもよい。
【0071】○第2実施形態では、駆動ギア25を第1
金型13の外周面に固設したが、これを第2金型14の
外周面に固設してもよい。このように構成した場合、駆
動モータ26は第2補強板11bの下部に固設されてそ
の出力軸のギアは前記駆動ギア25に噛合する。
【0072】○上記各実施形態では、第1及び第2金型
には第1及び第2ウォータジャケット13e,14eを
形成したが、これは形成しなくてもよい。このようにし
た場合にも、上記各実施形態に記載の特徴に同様な特徴
を得ることができる。
【0073】次に、上記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果とともに以下に記載する。 (1)請求項1に記載のポストキュアインフレータにお
いて、前記第1及び第2金型には前記第1及び第2収容
凹部に沿って、第1及び第2ウォータジャケットが形成
されたことを特徴とするポストキュアインフレータ。
【0074】従って、この(1)に記載のポストキュア
インフレータによれば、タイヤの外側面を均一に冷却で
きるとともに、効率よく冷却できる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び4に
記載の発明によれば、タイヤのビード部はビード把持機
構によって均一に形成されるとともに、タイヤの外側面
は第1、第2収容凹部の形状に歪みなく、均一に形成さ
れる。
【0076】請求項2に記載の発明によれば、タイヤを
容易に第1及び第2金型内に装着することができる。請
求項3に記載の発明によれば、タイヤの内周面は均一に
冷却されるとともに、冷却されたタイヤの内周面は歪み
なく、均一に形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のポストキュアインフレータの
縦断面図。
【図2】 同じくタイヤを把持する前の第1,第2金型
を分割した状態のポストキュアインフレータの縦断面
図。
【図3】 同じくタイヤを把持したときの第1,第2金
型を分割した状態のポストキュアインフレータの縦断面
図。
【図4】 同じくビード把持機構の縦断面図。
【図5】 第2実施形態のポストキュアインフレータの
縦断面図。
【図6】 第3実施形態のポストキュアインフレータの
縦断面図。
【符号の説明】
B…ビード部、SK…金型、T…タイヤ、W…冷却水、
1…ポストキュアインフレータ、13…第1金型、13
a…第1収容凹部、13k…第1接触阻止溝、14…第
2金型、14a…第2収容凹部、14k…第2接触阻止
溝、20…配水機構、20c…配水管、23…排水機
構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫後のタイヤを冷却するポストキュア
    インフレータにおいて、 前記タイヤのビード部をその内外から把持するビード部
    把持機構と、 互いに協働してタイヤの外側面を収容する第1、第2収
    容凹部を備え、互いに接離可能な第1金型及び第2金型
    と、 前記ビード部把持機構、第1金型及び第2金型によって
    保持された前記タイヤの内側面に冷却水を放出する配水
    機構と、 前記タイヤ内に溜まった冷却水を排出する排水機構とを
    備えたポストキュアインフレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポストキュアインフレ
    ータにおいて、 前記配水機構は、前記ビード部把持機構、第1金型及び
    第2金型によって保持されたタイヤの内側面に向かっ
    て、回転しながら冷却水を放出する配水管を備えたこと
    を特徴とするポストキュアインフレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポストキュアインフレ
    ータにおいて、 前記ビード部把持機構、第1金型及び第2金型は、前記
    タイヤを保持しながら回転することを特徴とするポスト
    キュアインフレータ。
  4. 【請求項4】 加硫後のタイヤを冷却する方法におい
    て、 ビード部把持機構によって前記タイヤのビード部をその
    内外から把持するとともに、互いに接離可能な第1金型
    及び第2金型に形成した収容凹部内に前記タイヤの外側
    面を収容保持した状態で、配水機構によって前記タイヤ
    の内側面を冷却し、そのタイヤ内に溜まった冷却水を排
    水機構を用いてタイヤの外に排出して加硫後のタイヤを
    冷却する方法。
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