JP2001315084A - 微小部品移載装置およびこれに用いられる移載ツールおよび微小部品移載方法 - Google Patents

微小部品移載装置およびこれに用いられる移載ツールおよび微小部品移載方法

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JP2001315084A JP2000138459A JP2000138459A JP2001315084A JP 2001315084 A JP2001315084 A JP 2001315084A JP 2000138459 A JP2000138459 A JP 2000138459A JP 2000138459 A JP2000138459 A JP 2000138459A JP 2001315084 A JP2001315084 A JP 2001315084A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微小部品を一個ずつ部品供給装置から加工や組
立の作業領域内の所望の位置へ精度良く移載することの
できる微小部品移載装置を提供する。 【解決手段】微小部品移載装置に用いられる移載ツール
12は、微小部品を吸着するための先端部42と、これ
に振動を与えるための振動発生器44を備え、先端部4
2と振動発生器44を貫通する吸着孔50を有してい
る。吸着孔50は、先端部42を直線的に貫通してい
る。振動発生器44は、吸着孔50の軸上に位置してお
り、例えば、互いに連結された複数の圧電素子を含んで
いる。振動発生器44は、電極52への駆動信号の供給
に従って、吸着孔50の軸方向の超音波振動を発生す
る。先端部42は、振動発生器44で発生される吸着孔
50の軸方向の超音波振動を共振作用により増幅し、吸
着孔50の軸方向の変位が先端で最大となる定常波振動
が発生する形状を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小部品の加工や
組立の際に、微小部品を部品供給装置から加工や組立の
作業領域へ移載する微小部品移載装置およびこれに用い
られる移載ツールさらには微小部品の移載方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】0.5mm以下の微小部品の加工や組立
においては、微小部品を1個ずつ部品供給装置から加工
や組立の作業領域内の更に限られた1mm以下の領域へ
精度良く移載する移載工程が必要である。この様な微小
部品の精度良い移載は、人手で扱うのは困難であり、移
載装置を使用する必要がある微小部品は、静電気や空気
中の水分などの影響を受けて、接触した他の部材に貼り
付いたままになり易い。このため、移載装置の使用にお
いても、移載装置と微小部品の着脱には困難を伴う。
【0003】特開平8−107121は、微小部品の移
載装置として、半田ボールの搭載装置を開示している。
【0004】この半田ボールの搭載装置は、半田ボール
を貯溜する容器と、半田ボールを真空吸着するヘッド
と、ヘッドに取り付けられた振動器とを備えている。ヘ
ッドは、一度に容器内の複数の半田ボールを吸着する。
半田ボールを基板に搭載する際は、ヘッドの振動器を超
音波振動させることにより、半田ボールがヘッドの吸着
孔から確実に脱落され、基板に搭載される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−10712
1号に開示される半田ボールの搭載装置では、振動器は
ヘッドに非対称に取り付けられている。このため、振動
器がいずれの方向に振動しても、ヘッドには吸着孔の軸
に直交する方向の振動が発生し、その振動は吸着孔の軸
に直交する各放射方向でアンバランスである。
【0006】このため、微小部品は、吸着孔の軸を横切
る方向に振り払われるようにヘッドから離脱される。そ
の離脱状況(離脱される方向や離脱後に移動する距離な
ど)は一様ではなく、これを制御することは不可能であ
る。従って、微小部品を所望の位置に精度良く載置する
ことは難しい。
【0007】本発明は、このような実状を考慮して成さ
れたものであり、その目的は、微小部品を一個ずつ部品
供給装置から加工や組立の作業領域内の所望の領域へ精
度良く移載することの可能な微小部品移載装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は一面において
は、微小部品を微小部品供給装置から加工や組立の作業
領域へ移載する微小部品移載装置に用いられる移載ツー
ルであり、この移載ツールは、微小部品を吸着するため
の先端部と、先端部に振動を与えるための振動発生器と
を備えており、先端部は、実質的に直線的に貫通してい
る吸着孔を有し、吸着孔は、一端が先端部の先端に位置
し、他端は微小部品移載装置に連絡され、微小部品移載
装置によって吸着孔が負圧に引かれることにより微小部
品が先端部の先端の開口に吸着され、振動発生器は、先
端部を吸着孔の軸に対称的に振動させ、これにより微小
部品が吸着孔の軸方向に離脱される。
【0009】本発明は別の一面においては、微小部品を
微小部品供給装置から加工や組立の作業領域へ移載する
微小部品移載装置であり、この微小部品移載装置は、微
小部品を供給する微小部品供給装置と、微小部品を適宜
吸着するための移載ツールと、移載ツールの位置と向き
を変えるための移載ロボットと、微小部品を移載ツール
に吸着させるための吸着装置とを備えており、移載ツー
ルは、微小部品を吸着するための先端部と、先端部に振
動を与えるための振動発生器とを備えており、先端部
は、実質的に直線的に貫通している吸着孔を有し、吸着
孔は、一端が先端部の先端に位置し、他端は吸着装置に
連絡され、吸着装置は、移載ツールの吸着孔を適宜負圧
に引き、これにより微小部品が移載ツールに吸着され、
振動発生器は、先端部を吸着孔の軸に対称的に振動さ
せ、これにより微小部品が吸着孔の軸方向に離脱され
る。
【0010】本発明は他の一面においては、微小部品を
微小部品供給装置から加工や組立の作業領域へ移載する
微小部品移載方法であり、この微小部品移載方法は、実
質的に貫通している吸着孔を有する移載ツールで微小部
品を吸着する工程と、移載ツールを作業領域へ移動する
移動工程と、移載ツールによる微小部品の吸着を停止す
る吸着停止工程と、移載ツールの少なくとも一部を吸着
孔の軸に対称的に振動させる振動工程とを有しており、
振動工程により微小部品は移載ツールから所定の方向に
離脱されて所定の位置に移載される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0012】まず、第一の実施の形態の微小部品移載装
置10について図1と図2を用いて説明する。
【0013】微小部品移載装置10は、パーツフィーダ
30より供給される微小部品32を吸着により適宜保持
するための移載ツール12と、移載ツール12の位置と
向きを変更するための移載ロボット(多関節ロボット)1
4と、微小部品を移載ツールに吸着させるための吸着装
置(真空装置)24と、移載ツール12と移載ロボット1
4と吸着装置24を制御するための制御装置26とを備
えている。
【0014】移載ロボット14は、移載ツール12を保
持するツール保持部16と、ツール保持部16を姿勢変
更可能に支持する第一のアーム18と、第一のアーム1
8を姿勢変更可能に支持する第二のアーム20と、第二
のアーム20を姿勢変更可能に支持する固定部22とを
備えている。移載ロボット14は、固定部22に対して
ツール保持部16を三次元的に移動可能であるととも
に、その向きを変更可能である。
【0015】移載ロボット14は、パーツフィーダ30
と作業治具34と共に、ベース28に設置されている。
パーツフィーダ30は、微小部品移載装置10へ供給す
るために、微小部品32を振動により搬送し、搬送の過
程で微小部品32の姿勢を一定に整列させる。
【0016】また、作業治具34は、微小部品移載装置
10によって載置された微小部品を一定の姿勢に保つ案
内溝36を有しており、この作業治具34に載置された
微小部品32に対して加工や組立などの作業が行われ
る。
【0017】図2に示されるように、移載ツール12
は、微小部品32を吸着するための先端部42と、先端
部42に振動を与えるための振動発生器44と、ツール
保持部16内に収容される継手部46とを備えている。
移載ツール12は、さらに、ツール保持部16への取り
付けのためのフランジ48を備えており、フランジ48
がツール保持部16に固定されることにより、移載ツー
ル12がツール保持部16に適切な姿勢で取り付けられ
る。
【0018】移載ツール12は、先端部42と振動発生
器44と継手部46を貫通する吸着孔50を有してい
る。吸着孔50は、先端部42を実質的に直線的に貫通
しており、その一端は先端部42の先端に位置してい
る。吸着孔50の他端は継手部46の後端に位置し、こ
れはチューブ(図示せず)を介して吸着装置24(図1参
照)に連絡されている。
【0019】振動発生器44は、吸着孔50の軸上に位
置しており、例えば、互いに連結された複数の圧電素子
を含んでいる。振動発生器44は、電極52への駆動信
号の供給に従って、吸着孔50の軸方向の超音波振動を
発生する。
【0020】移載ツール12の先端部42は、先端に近
いほど細い径を有しており、その形状は、振動発生器4
4で発生される吸着孔50の軸方向の超音波振動を共振
作用により増幅し、吸着孔50の軸方向の変位が先端で
最大となる定常波振動が発生するように設計されてい
る。
【0021】好適な移載ツール12の一つの具体例で
は、先端部42はステンレス製、継手部46は樹脂製
で、振動発生器44への入力電圧は140Vp-p、入力
周波数は55.5kHzであり、これに対して、先端部
42は38mmの全長を有し、その根元部分は径が一定
で、8mmの直径を有し、中程部分は径が漸近的に減少
し、その外周面と吸着孔50の軸を通る平面との交線は
100mmの曲率半径を有している。
【0022】上述した構成において、微小部品32は、
パーツフィーダ30によって、一定の姿勢に整列されて
供給される。
【0023】移載ツール12は、移載ロボット14によ
って、パーツフィーダ30に近づけられ、その先端がパ
ーツフィーダ30内の所望の微小部品32に向けられ
る。吸着装置24が駆動され、これに連絡されている移
載ツール12の吸着孔50が負圧に引かれ、これにより
微小部品32が移載ツール12に一定の姿勢で吸着され
る。
【0024】移載ツール12は、移載ロボット14によ
って、作業治具34に近づけられ、その先端に吸着され
ている微小部品32が作業治具34の案内溝36に向け
られる。
【0025】吸着装置24が停止される。さらに、振動
発生器44の電極52に正弦波形の駆動信号が入力さ
れ、これに応じて振動発生器44は吸着孔50の軸方向
の超音波振動を発生する。この振動は先端部42の共振
作用により増幅され、吸着孔50の軸方向の変位が先端
部42の先端で最大となる定常波振動を発生させる。こ
れにより先端部42は吸着孔50の軸に対称的に振動さ
れる。
【0026】微小部品32は、振動発生器44による吸
着孔50の軸方向の超音波振動の発生によって、移載ツ
ール12の先端から、吸着孔50の軸方向に離脱する。
その結果、微小部品32は作業治具34の案内溝36に
載置される。
【0027】以上の説明から分かるように、本実施形態
の微小部品移載装置10は、微小部品32を一個ずつ、
パーツフィーダ30から作業治具34に精度良く移載す
ることができる。また、微小部品32の離脱に定常波振
動を利用しているため、振動を与える時間を容易に変更
することができる。従って、微小部品の形状や質量等に
応じた最適な時間のあいだ、移載ツール12に振動を与
えることができるので、様々な微小部品に対しても確実
な移載ツールからの離脱を行うことができる。
【0028】本実施の形態の各構成は、当然、様々な変
形や変更が可能である。例えば、振動発生器44は、圧
電素子の代わりに、ボイスコイルを備えていてもよい。
【0029】次に、第二の実施の形態による移載ツール
について図3を用いて説明する。本実施の形態におい
て、移載ツールを除く構成は第一の実施の形態と同じで
あり、その説明は省略する。
【0030】図3に示されるように、本実施の形態の移
載ツール60は、微小部品32を吸着するための先端部
62と、先端部62に振動を与えるための振動発生器6
4と、ツール保持部16内に収容される継手部66とを
備えている。移載ツール60は、さらに、先端部62と
振動発生器64と継手部66の中心を貫通する吸着孔6
8を有している。
【0031】先端部62は金属製で、円錐形状を有して
いる。振動発生器64は、薄い多数の圧電素子が積層さ
れた積層型圧電素子を含んでおり、パルス波形の駆動電
圧の入力により駆動される。積層型圧電素子64は、パ
ルス波形の駆動電圧の入力に対して、吸着孔68の軸方
向に急速に縮んだ後に急速に伸びる。この伸縮は、先端
部62に吸着孔68の軸方向の大きな加速度を与える。
この結果、微小部品32は吸着孔68の軸方向に瞬時に
先端部62から引き離され、作業治具34に載置され
る。
【0032】本実施の形態の移載ツール60を用いた微
小部品移載装置では、微小部品32を一個ずつ作業治具
34に精度良く移載できるほか、微小部品32の離脱に
積層型圧電素子の急速変形による加速度を利用するた
め、微小部品32の移載ツール60からの離脱を短時間
で行うことができる。
【0033】本実施の形態の各構成は、当然、様々な変
形や変更が可能である。例えば振動発生器64は、積層
型圧電素子の代わりに、ソレノイドを備えていてもよ
く、ソレノイドが発生する衝撃振動により先端部に加速
度を与えることで微小部品の離脱を行ってもよい。
【0034】次に、第三の実施の形態による移載ツール
について図4を用いて説明する。本実施の形態におい
て、移載ツールを除く構成は第一の実施の形態と同じで
あり、その説明は省略する。
【0035】図4に示されるように、本実施の形態の移
載ツール70は、それ自体が圧電素子で作られており、
その中心を貫通する吸着孔78を有している。従って、
移載ツール70は、微小部品32を吸着するための先端
部72と、ツール保持部16内に収容される継手部76
を含むと共に、それ自体が先端部72に振動を与えるた
めの振動発生器74でもある。
【0036】移載ツール70の全長は、振動発生器74
が発生する吸着孔78の軸方向の振動が共振作用により
増幅し、吸着孔78の軸方向の変位が先端において最大
となる定常波振動が発生するように設計されている。
【0037】振動発生器74は、正弦波形の駆動電圧の
入力によって駆動されても、パルス波形の駆動電圧の入
力によって駆動されてもよい。
【0038】正弦波形の駆動電圧の入力に対して、振動
発生器74すなわち移載ツール70は、吸着孔78の軸
方向に変位し、吸着孔78の軸方向の超音波振動を発生
する。発生した振動は共振作用により増幅され、吸着孔
78の軸方向の変位が先端において最大となる定常波振
動が発生する。
【0039】また、パルス波形の駆動電圧の入力に対し
て、振動発生器74すなわち移載ツール70は、吸着孔
78の軸方向に急速に縮んだ後に急速に伸びる。この結
果、先端に吸着孔78の軸方向の大きな加速度が生じ
る。
【0040】上記のいずれの駆動電圧の入力に対して
も、微小部品32は吸着孔78の軸方向に移載ツール7
0から離脱され、作業治具34に載置される。
【0041】本実施の形態の移載ツール70を用いた微
小部品移載装置では、微小部品32を一個ずつ作業治具
34に精度良く移載できるほか、微小部品の離脱に、定
常波振動と急速変形による加速度のいずれをも利用でき
るとともに、これらを組合わせて使用することもできる
ため、微小部品を離脱させる条件の広い設定範囲を得る
ことができる。また、移載ツール70は、圧電素子で一
体的に成形されているため、非常に小型に作製できる。
【0042】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0043】例えば、微小部品を移載ツールに吸着させ
るための吸着装置として真空装置を用い、負圧により吸
着させるようにしているが、吸着装置はこれに限られる
ものではなく、例えば、電磁力や静電力を用いた吸着装
置を用いることもできる。
【0044】本明細書には以下の各項に記す発明が含ま
れる。
【0045】1. 微小部品の加工や組立の際に、微小
部品供給装置から加工や組立の作業領域へ前記微小部品
の移載を行う微小部品移載装置に用いられる移載ツール
であって、前記微小部品を吸着するためにその先端に設
けられた吸着孔と、前記吸着孔の中心軸上に設けられた
振動発生器とを有することを特徴とする移載ツール。
【0046】(作用効果)振動発生器が吸着孔の中心軸と
同軸上に配置されているので、移載ツールを吸着孔の中
心軸方向と直交方向に小さく構成することができる。
【0047】移載ツールの直径を小さくすることによ
り、微小部品に対応する小さな作業領域への移載が可能
になることと、部品供給装置で隣接する微小部品を誤っ
て吸着したりすることがなくなることで、一個ずつの移
載が可能となる。
【0048】また、振動発生器が吸着孔の中心軸と同軸
に設置されていることから、振動発生器の振動により微
小部品に作用する離脱のための力が吸着孔の中心軸に対
して軸対称に作用するので、微小部品を所望の位置に精
度良く載置することができる。
【0049】2.前記振動発生器の変位方向が前記吸着
孔の中心軸方向であり、前記微小部品がこの変位方向に
離脱されることを特徴とする第1項に記載の移載ツー
ル。
【0050】(作用効果)振動発生器が吸着孔の中心軸上
に配置され、且つその変位方向がこの軸方向であるた
め、微小部品の離脱方向がこの軸方向となり、微小部品
を所望の位置にさらに精度良く載置することが可能とな
る。
【0051】3.前記振動発生器による振動変位が、前
記移載ツール先端で最大となるように構成されているこ
とを特徴とする第2項に記載の移載ツール。
【0052】(作用効果)具体的には、移載ツールは、先
端にいくほど細い形状になっており、また、振動発生器
からツール先端までの長さが、振動の腹の位置に一致す
るように設計されている。これにより、振動変位が先端
の一個所に拡大されて集まる。従って、小さな駆動電圧
でも微小部品を離脱することができ、エネルギー効率を
高めることができる。
【0053】4.前記振動発生器が超音波振動を発生す
ることを特徴とする第1項〜第3項のいずれかひとつに
記載の移載ツール。
【0054】(作用効果)超音波振動により、短時間に小
さな振幅の数多くの変位を微小部品に与えることができ
るため、微小部品を確実に移載ツール先端より確実に離
脱することができ、微小部品を所望の位置にさらに精度
良く載置することができる。
【0055】5.前記振動発生器をパルス波形の駆動電
圧により駆動することを特徴とする第1項〜第4項のい
ずれかひとつに記載の移載ツール。
【0056】(作用効果)振動発生器をパルス波形の駆動
電圧で駆動すれば、移載ツール先端の吸着孔に保持され
た微小部材には、この吸着孔の中心軸方向の大きな加速
度が印加されるので、微小部品をこの中心軸方向に良好
に離脱させることができる。
【0057】6.微小部品を供給する微小部品供給装置
と、前記微小部品を吸着するためにその先端に設けられ
た吸着孔と、前記吸着孔の中心軸上に設けられた振動発
生器とを有する移載ツールと、前記微小部品を前記微小
部品移載装置から所望の位置に移動させるために、前記
移載ツールを動かすための多関節ロボットと、前記微小
部品を前記吸着孔に吸着させるための吸着装置とを有す
ることを特徴とする微小部品移載装置。
【0058】(作用効果)振動発生器が吸着孔の中心軸と
同軸上に配置されているので、移載ツールを吸着孔の中
心軸方向と直交方向に小さく構成することができる。
【0059】移載ツールの直径を小さくすることによ
り、微小部品に対応する小さな作業領域への移載が可能
になることと、部品供給装置で隣接する微小部品を誤っ
て吸着したりすることがなくなることで、一個ずつの移
載が可能となる。
【0060】また、振動発生器が吸着孔の中心軸と同軸
に設置されていることから、振動発生器の振動により微
小部品に作用する離脱のための力が吸着孔の中心軸に対
して軸対称に作用するので、微小部品を所望の位置に精
度良く載置することができる。
【0061】7.前記振動発生器の変位方向が前記吸着
孔の中心軸方向であり、前記微小部品がこの変位方向に
離脱されることを特徴とする第6項に記載の微小部品移
載装置。
【0062】(作用効果)振動発生器が吸着孔の中心軸上
に配置され、且つその変位方向がこの軸方向であるた
め、微小部品の離脱方向がこの軸方向となり、微小部品
を所望の位置にさらに精度良く載置することが可能とな
る。
【0063】8.微小部品の加工や組立の際に、微小部
品供給装置から加工や組立の作業領域へ前記微小部品の
移載を行う微小部品移載方法であって、前記微小部品を
移載ツールの先端吸着孔に吸引保持する工程と、前記移
載ツールを前記作業領域へと移動させる移動工程と、前
記微小部品の前記吸着孔への吸着を停止させる吸着停止
工程と、前記移載ツールの少なくとも一部を振動させ、
前記微小部品を前記吸着孔の中心軸方向と平行な方向に
振動させる振動工程と、この振動により前記微小部材を
前記吸着孔から前記中心軸と平行な方向に離脱させて、
所望の位置に載置する載置工程とを有することを特徴と
する微小部品移載方法。
【0064】(作用効果)吸着孔に吸着された微小部品を
吸着孔の中心軸方向と平行な方向に振動させて、この中
心軸と平行な方向に離脱することで、所望の位置に精度
良く載置することができる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、微小部品を一個ずつ部
品供給装置から加工や組立の作業領域内の所望の位置へ
精度良く移載することのできる微小部品移載装置が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による微小部品移載
装置の斜視図である。
【図2】図1に示される移載ツールの部分側断面図であ
る。
【図3】本発明の第二の実施の形態による移載ツールの
側断面図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態による移載ツールの
側断面図である。
【符号の説明】
12 移載ツール 42 先端部 44 振動発生器 50 吸着孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小部品を微小部品供給装置から加工や
    組立の作業領域へ移載する微小部品移載装置に用いられ
    る移載ツールであって、移載ツールは、 微小部品を吸着するための先端部と、 先端部に振動を与えるための振動発生器とを備えてお
    り、 先端部は、実質的に直線的に貫通している吸着孔を有
    し、吸着孔は、一端が先端部の先端に位置し、他端は微
    小部品移載装置に連絡され、微小部品移載装置によって
    吸着孔が負圧に引かれることにより微小部品が先端部の
    先端の開口に吸着され、 振動発生器は、先端部を吸着孔の軸に対称的に振動さ
    せ、これにより微小部品が吸着孔の軸方向に離脱され
    る、移載ツール。
  2. 【請求項2】 微小部品を微小部品供給装置から加工や
    組立の作業領域へ移載する微小部品移載装置であって、
    微小部品移載装置は、 微小部品を供給する微小部品供給装置と、 微小部品を適宜吸着するための移載ツールと、 移載ツールの位置と向きを変えるための移載ロボット
    と、 微小部品を移載ツールに吸着させるための吸着装置とを
    備えており、 移載ツールは、微小部品を吸着するための先端部と、先
    端部に振動を与えるための振動発生器とを備えており、
    先端部は、実質的に直線的に貫通している吸着孔を有
    し、吸着孔は、一端が先端部の先端に位置し、他端は吸
    着装置に連絡され、 吸着装置は、移載ツールの吸着孔を適宜負圧に引き、こ
    れにより微小部品が移載ツールに吸着され、 振動発生器は、先端部を吸着孔の軸に対称的に振動さ
    せ、これにより微小部品が吸着孔の軸方向に離脱され
    る、微小部品移載装置。
  3. 【請求項3】微小部品を微小部品供給装置から加工や組
    立の作業領域へ移載する微小部品移載方法であって、 実質的に貫通している吸着孔を有する移載ツールで微小
    部品を吸着する工程と、 移載ツールを作業領域へ移動する移動工程と、 移載ツールによる微小部品の吸着を停止する吸着停止工
    程と、 移載ツールの少なくとも一部を吸着孔の軸に対称的に振
    動させる振動工程であって、これにより微小部品が移載
    ツールから所定の方向に離脱されて所定の位置に移載さ
    れる、振動工程とを有している、微小部品移載方法。
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