JP2001314630A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2001314630A
JP2001314630A JP2000135821A JP2000135821A JP2001314630A JP 2001314630 A JP2001314630 A JP 2001314630A JP 2000135821 A JP2000135821 A JP 2000135821A JP 2000135821 A JP2000135821 A JP 2000135821A JP 2001314630 A JP2001314630 A JP 2001314630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
game
division
winning opening
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000135821A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Masayuki Tsurumi
正行 鶴見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ace Denken KK filed Critical Ace Denken KK
Priority to JP2000135821A priority Critical patent/JP2001314630A/ja
Publication of JP2001314630A publication Critical patent/JP2001314630A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】誰でも簡単に割数を目標値に設定することがで
き、かかる割数の調整により、容易に遊技場側と遊技者
側との利益配分を適宜調整することが可能な遊技機を提
供する。 【解決手段】割数調整手段2011は、貸出球数計数手
段2012が求めた貸出球数と、景品球数計数手段20
13が求めた景品球数とから実際の割数を算出し、その
値と割数設定変更手段2030を通じて設定された目標
割数とを比較し、実際の割数が目標割数に近づくよう
に、景品球の払い出しに関わる各種役物の遊技状態を変
更する機能を有している。具体的には例えば、始動入賞
口20の各可動片21の1回あたりの開き時間を調整す
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤上に球を打
ち出す遊技で、球が落下する過程で遊技盤上にある各種
役物に入賞すると、遊技者に賞球を払い出すなど所定の
利益を付与する遊技機に関する。ここで遊技機とは、主
としてパチンコ機を指すものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機として多数のパチンコ機を
備えた遊技場において、遊技場の経営指標には各種のも
のが存在するが、そのうち営業利益を左右するものに割
数がある。割数は、遊技者が指定する金額に応じて払い
戻された球数を貸出球数とし、遊技者が遊技機から遊技
により獲得した球数を景品球数としたとき、景品球数÷
貸出球数×100で定義される値である。
【0003】例えば、遊技者に球を貸し出す際の単価を
1個4円とし、遊技者の保有する球を景品と交換する際
の交換単価を1個2.5円とすると、諸経費を考慮しな
いと単純計算では4÷2.5=1.6となるので、割数
が16割(160%)のとき遊技場の収支が±ゼロにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技場の経
営者は、例えば、営業終了時に各遊技機の本日の割数を
調べ、明日以後、各遊技機の割数をどのような値に設定
すべきかを詳細に検討する。しかしながら、実際の現場
では、各遊技機の割数の調整を、熟練作業者の勘や経験
に頼る障害釘の調整で行っているので、作業効率が極め
て悪く、一晩のうちに調整可能な遊技機の台数が制限さ
れたり、目標割数に適正に調整されない場合があるなど
の問題があった。
【0005】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、誰でも簡単に割数を
目標値に設定することができ、かかる割数の調整によ
り、容易に遊技場側と遊技者側との利益配分を適宜調整
することが可能な遊技機を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]遊技盤(11)上に球を打ち出す遊技で、球が落
下する過程で遊技盤(11)上にある各種役物に入賞す
ると、遊技者に球を払い出すなど所定の利益を付与する
遊技機(10)において、遊技の進行を制御する遊技制
御手段(100,140)と、割数設定変更手段(20
30)と、割数調整手段(2011)とを有して成り、
前記割数設定変更手段(2030)は、遊技者が指定す
る金額に応じて払い戻された球数を貸出球数とし、遊技
者が当該遊技機(10)から遊技により獲得した球数を
景品球数としたとき、前記貸出球数に対する前記景品球
数の割合で定義される割数の目標値となる目標割数を設
定するものであり、前記割数調整手段(2011)は、
前記遊技制御手段(100,140)により制御される
各種役物の遊技状態を、前記割数設定変更手段(203
0)によって設定された前記目標割数に対応して変更す
るものであることを特徴とする遊技機(10)。
【0007】[2]前記割数設定変更手段(2030)
は、予め用意された複数の目標割数の中から一の目標割
数が遊技場側の操作に基づいて選択されるものであるこ
とを特徴とする[1]記載の遊技機(10)。
【0008】[3]時間の経過にしたがって前記目標割
数を予め指定された態様で設定変更することを特徴とす
る[1]記載の遊技機(10)。
【0009】[4]前記割数調整手段(2011)は、
前記遊技制御手段(100,140)により制御される
各種役物の遊技状態を、設定され得る目標割数ごとに変
更可能に登録しておき、これらの中で前記割数設定変更
手段(2030)によって設定された目標割数に対応す
る遊技状態を、各種役物の遊技状態を変更する際に選択
的に用いることを特徴とする[1],[2]または
[3]記載の遊技機(10)。
【0010】[5]所定の計測期間中における前記貸出
球数を求める貸出球数計数手段(2012)と、前記期
間中における前記景品球数を求める景品球数計数手段
(2013)とを備え、前記割数調整手段(2011)
は、前記貸出球数計数手段(2012)が求めた貸出球
数と前記景品球数計数手段(2013)が求めた景品球
数とから前記割数を求め、これが前記目標割数に近づく
ように、前記遊技制御手段(100,140)により制
御される各種役物の遊技状態を自動調整することを特徴
とする[1],[2]または[3]記載の遊技機(1
0)。
【0011】[6]前記計測期間の長さを変更可能に構
成したことを特徴とする[5]記載の遊技機(10)。
【0012】[7]少なくとも前記遊技制御手段(10
0,140)の機能を備えた主CPU(中央処理装置)
と異なるCPUに前記割数調整手段(2011)の機能
を具備させたことを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5]または[6]記載の遊技機(1
0)。
【0013】[8]球が通過可能な通過入賞口(25)
と、球の入賞が困難ないし容易な状態に変化可能な始動
入賞口(20)と、表示装置(60)と、可変表示装置
(30)を備え、前記始動入賞口(20)は、その入賞
口に対して球の入賞が困難な閉状態と、球の入賞が容易
な開状態とに開閉可能な条件変更機構を備え、該条件変
更機構は通常は閉状態に維持され、前記表示装置(6
0)では、所定時間にわたり表示内容が変化した後に実
行結果が停止表示される表示変動が実行され、前記可変
表示装置(30)では、所定時間にわたり表示内容が変
化した後に実行結果が停止表示される表示遊技が実行さ
れ、前記遊技制御手段(100,140)は、前記始動
入賞口(20)への球の入賞に基づき前記可変表示装置
(30)における表示遊技を実行し、該表示遊技の実行
結果が大当たり態様に確定した場合に遊技者に有利な特
賞を発生させ、かつ前記通過入賞口(25)への球の通
過に基づき前記表示装置(60)における表示変動を実
行し、該表示変動の実行結果が当たり態様に確定した場
合に、前記始動入賞口(20)の条件変更機構を前記開
状態に変位させることを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5],[6]または[7]記載の遊
技機(10)。
【0014】[9]前記割数調整手段(2011)は、
前記始動入賞口(20)の条件変更機構を開状態に変位
させる際の態様を、前記割数設定変更手段(2030)
によって設定された前記目標割数に対応して変更するも
のであることを特徴とする[8]記載の遊技機(1
0)。
【0015】[10]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記表示変動の実行結果が当たり態様に確定し
た場合、前記始動入賞口(20)の条件変更機構を連続
的に開状態に変位させ、かつ条件変更機構の開き時間を
変更可能であり、前記割数調整手段(2011)は、前
記始動入賞口(20)の条件変更機構の開き時間を、前
記割数設定変更手段(2030)によって設定された前
記目標割数に対応して変更するものであることを特徴と
する[9]記載の遊技機(10)。
【0016】[11]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記表示変動の実行結果が当たり態様に確定し
た場合、前記始動入賞口(20)の条件変更機構を間欠
的に開状態に変位させ、かつ条件変更機構の開閉回数を
変更可能であり、前記割数調整手段(2011)は、前
記始動入賞口(20)の条件変更機構の開閉回数を、前
記割数設定変更手段(2030)によって設定された前
記目標割数に対応して変更するものであることを特徴と
する[9]記載の遊技機(10)。
【0017】[12]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記始動入賞口(20)の条件変更機構を開状
態に変位させる際の開き角度を変更可能であり、前記割
数調整手段(2011)は、前記始動入賞口(20)の
条件変更機構を開状態に変位させる際の開き角度を、前
記割数設定変更手段(2030)によって設定された前
記目標割数に対応して変更するものであることを特徴と
する[9],[10]または[11]記載の遊技機(1
0)。
【0018】[13]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記表示変動の実行結果が当たり態様に確定し
た場合に、前記始動入賞口(20)の条件変更機構を連
続的または間欠的に開状態に変位させ、該始動入賞口
(20)に所定数の球が入賞するまで開状態を継続さ
せ、前記割数調整手段(2011)は、前記始動入賞口
(20)の条件変更機構を開状態に変位させてから閉状
態に戻すまでに入賞させる球の所定数を、前記割数設定
変更手段(2030)によって設定された前記目標割数
に対応して変更するものであることを特徴とする[9]
記載の遊技機(10)。
【0019】[14]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記特賞が発生した場合にその終了後、前記表
示装置(60)における表示変動の所要時間を、所定回
数を限度に通常時より短縮し、前記割数調整手段(20
11)は、前記表示変動の短縮される所要時間を、前記
割数設定変更手段(2030)によって設定された前記
目標割数に対応して変更するものであることを特徴とす
る[8],[9],[10],[11],[12]また
は[13]記載の遊技機(10)。
【0020】[15]前記割数調整手段(2011)
は、前記表示変動が短縮された所要時間で繰り返される
前記所定回数を、前記割数設定変更手段(2030)に
よって設定された前記目標割数に対応して変更するもの
であることを特徴とする[14]記載の遊技機(1
0)。
【0021】[16]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記表示装置(60)における表示変動の実行
結果が特定態様に確定した場合に、次回の表示変動の所
要時間を通常時より短縮し、前記割数調整手段(201
1)は、前記表示変動の短縮される所要時間を、前記割
数設定変更手段(2030)によって設定された前記目
標割数に対応して変更するものであることを特徴とする
[8],[9],[10],[11],[12]または
[13]記載の遊技機(10)。
【0022】[17]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記表示変動の実行結果が特定態様に確定した
場合に、次回以降の表示変動の所要時間を、所定回数を
限度に繰り返し通常時より短縮し、前記割数調整手段
(2011)は、前記表示変動が短縮された所要時間で
繰り返される前記所定回数を、前記割数設定変更手段
(2030)によって設定された前記目標割数に対応し
て変更するものであることを特徴とする[16]記載の
遊技機(10)。
【0023】[18]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記表示変動における特定態様の種類を増減す
ることにより、該表示変動の実行結果が特定態様に確定
する確率を変更可能であり、前記割数調整手段(201
1)は、前記表示変動の実行結果が特定態様に確定する
確率を、前記割数設定変更手段(2030)によって設
定された前記目標割数に対応して変更するものであるこ
とを特徴とする[16]または[17]記載の遊技機
(10)。
【0024】[19]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記表示変動における当たり態様の種類を増減
することにより、該表示変動の実行結果が当たり態様に
確定する確率を変更可能であり、前記割数調整手段(2
011)は、前記表示変動の実行結果が当たり態様に確
定する確率を、前記割数設定変更手段(2030)によ
って設定された前記目標割数に対応して変更するもので
あることを特徴とする[8],[9],[10],[1
1],[12],[13],[14],[15],[1
6],[17]または[18]記載の遊技機(10)。
【0025】[20]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記可変表示装置(30)における表示遊技の
結果が大当たり態様に確定する確率を変更可能であり、
前記割数調整手段(2011)は、前記表示遊技の結果
が大当たり態様に確定する確率を、前記割数設定変更手
段(2030)によって設定された前記目標割数に対応
して変更するものであることを特徴とする[8],
[9],[10],[11],[12],[13],
[14],[15],[16],[17],[18]ま
たは[19]記載の遊技機(10)。
【0026】[21]球の入賞が困難ないし容易な状態
に変化可能な1または複数の可変入賞口(16)を備
え、前記可変入賞口(16)は、その入賞口に対して球
の入賞が困難な閉状態と、球の入賞が容易な開状態とに
開閉可能な条件変更機構を備え、該条件変更機構は通常
は閉状態に維持され、前記遊技制御手段(100,14
0)は、所定の遊技条件の成立に基づき前記可変入賞口
(16)の条件変更機構を前記開状態に変位させ、前記
割数調整手段(2011)は、前記可変入賞口(16)
の条件変更機構を開状態に変位させる際の態様を、前記
割数設定変更手段(2030)によって設定された前記
目標割数に対応して変更するものであることを特徴とす
る[1],[2],[3],[4],[5],[6],
[7],[8],[9],[10],[11],[1
2],[13],[14],[15],[16],[1
7],[18],[19]または[20]記載の遊技機
(10)。
【0027】[22]前記遊技制御手段(100,14
0)は、所定の遊技条件の成立に基づき前記可変入賞口
(16)の条件変更機構を連続的に開状態に変位させ、
かつ条件変更機構の開き時間を変更可能であり、前記割
数調整手段(2011)は、前記可変入賞口(16)の
条件変更機構の開き時間を、前記割数設定変更手段(2
030)によって設定された前記目標割数に対応して変
更するものであることを特徴とする[21]記載の遊技
機(10)。
【0028】[23]前記遊技制御手段(100,14
0)は、所定の遊技条件の成立に基づき前記可変入賞口
(16)の条件変更機構を間欠的に開状態に変位させ、
かつ条件変更機構の開閉回数を変更可能であり、前記割
数調整手段(2011)は、前記可変入賞口(16)の
条件変更機構の開閉回数を、前記割数設定変更手段(2
030)によって設定された前記目標割数に対応して変
更するものであることを特徴とする[21]記載の遊技
機(10)。
【0029】[24]前記遊技制御手段(100,14
0)は、前記可変入賞口(16)の条件変更機構を開状
態に変位させる際の開き角度を変更可能であり、前記割
数調整手段(2011)は、前記可変入賞口(16)の
条件変更機構を開状態に変位させる際の開き角度を、前
記割数設定変更手段(2030)によって設定された前
記目標割数に対応して変更するものであることを特徴と
する[21],[22]または[23]記載の遊技機
(10)。
【0030】[25]前記遊技制御手段(100,14
0)は、所定の遊技条件の成立に基づき、前記可変入賞
口(16)の条件変更機構を連続的または間欠的に開状
態に変位させ、該可変入賞口(16)に所定数の球が入
賞するまで開状態を継続させ、前記割数調整手段(20
11)は、前記可変入賞口(16)の条件変更機構を開
状態に変位させてから閉状態に戻すまでに入賞させる球
の所定数を、前記割数設定変更手段(2030)によっ
て設定された前記目標割数に対応して変更するものであ
ることを特徴とする[21]記載の遊技機(10)。
【0031】[26]前記可変入賞口(16)は少なく
とも前記始動入賞口(20)の左右近傍で、該始動入賞
口(20)への入賞を逸した球を受け入れる状態に配さ
れたことを特徴とする[21],[22],[23],
[24]または[25]記載の遊技機(10)。
【0032】[27]前記貸出球数計数手段(201
2)は、各種役物へ入賞した球の検知信号、および何れ
の役物へも入賞しなかった球の検知信号に基づき、所定
の計測期間中における前記貸出球数を求めることを特徴
とする[1],[2],[3],[4],[5],
[6],[7],[8],[9],[10],[1
1],[12],[13],[14],[15],[1
6],[17],[18],[19],[20],[2
1],[22],[23],[24],[25]または
[26]記載の遊技機(10)。
【0033】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。本発明に係る遊技機(10)によれば、遊技制御
手段(100,140)によって遊技の進行に伴う各種
役物の遊技状態が制御される。ここで各種役物の遊技状
態とは、例えば、始動入賞口(20)や可変入賞口(1
6)における球入賞難易度を変化させる形態の他、表示
装置(60)での表示変動や可変表示装置(30)での
表示遊技において、遊技者に利益となる結果が確定する
確率などが該当する。
【0034】そして、割数設定変更手段(2030)に
よって目標割数を設定し、割数調整手段(2011)
は、前記各種役物の遊技状態を、前記割数設定変更手段
(2030)によって設定された目標割数に対応して変
更する。具体的には例えば、始動入賞口(20)を開状
態に変位させる際の態様として、開き時間や、開閉回
数、それに開く角度などを、設定された割数に応じて変
更する。
【0035】ここで割数とは、遊技者が指定する金額に
応じて払い戻された球数を貸出球数とし、遊技者が遊技
機(10)から遊技により獲得した球数を景品球数とし
たとき、貸出球数に対する景品球数の割合で定義される
値である。
【0036】割数設定変更手段(2030)として、予
め用意された複数の目標割数の中から一の目標割数を遊
技場側の操作に基づいて選択する択一式の選択スイッチ
などを用いる場合には、作業者の技量などに依らず、ワ
ンタッチで割数を容易に設定変更することができる。
【0037】また、時間の経過にしたがって目標割数を
予め指定された態様で設定変更するようにしたもので
は、目標割数が自動的に順次更新されるので、変更の度
に遊技機(10)まで出向く必要がなく、割数調整の作
業効率をさらに高めることができる。例えば、1日のう
ちの時間帯ごとに目標割数を自動変更したり、一週間の
中の曜日ごとに目標割数を自動変更したりするなどの予
約動作が可能になる。
【0038】前記遊技制御手段(100,140)によ
り制御される各種役物の遊技状態を、設定され得る目標
割数ごとに変更可能に登録しておき、これらの中で割数
設定変更手段(2030)によって設定された目標割数
に対応する態様を、実際に各種役物の遊技状態を変更す
る際に選択的に用いる。例えば、割数が16割のとき
は、始動入賞口(20)などが1回に開く秒数を3秒と
し、割数が18割のときは4秒にするなどを予め登録し
ておき、選択された目標割数に対応する秒数で始動入賞
口(20)などを開くようにする。
【0039】この場合、目標割数と実際の割数とが許容
範囲を超えて外れてしまうこともあるが、このような場
合には、実際の割数と、設定した目標割数とのズレを勘
案し、目標割数に対応付けて登録してある前記秒数など
を適切な値に変更することになる。かかる調整を積み重
ねることで、やがて、設定した目標割数と実際の割数と
が一致するようになり、以後は遊技機(10)の実際の
割数をワンタッチで目標割数に設定変更することが可能
になる。
【0040】また、貸出球数計数手段(2012)によ
り、所定の計測期間中における貸出球数を求め、景品球
数計数手段(2013)により、同じ期間中における景
品球数を求め、これらを用いて実際の割数を算出し、こ
の値を前記設定されている目標割数に近づくように、始
動入賞口(20)を開状態に変位させる際の態様など各
種役物の遊技状態を自動調整するように構成してもよ
い。
【0041】これにより、目標割数と実際の割数とを一
致させる作業を人手で行う必要がなくなり、割数の調整
作業がさらに簡略化される。また障害釘の調整などによ
り遊技盤(11)の状態が変わっても、設定した目標割
数と実際の割数とが自動的に一致するので、釘調整など
他の変更要素から独立して割数を設定することができ
る。
【0042】また、計測期間の長さを変更可能に構成し
たものでは、例えば、一日ごとのデータに基づいて目標
割数に自動で近づけるか、一週間ごとのデータに基づい
て目標割数に自動で近づけるかなどを選択することがで
き、遊技機(10)の稼動状況に応じた適切な設定を行
うことが可能になる。
【0043】なお、少なくとも前記遊技制御手段(10
0,140)の機能を備えた主CPU(中央処理装置)
と異なるCPUに割数調整手段(2011)の機能を具
備させたものでは、遊技機(10)の機能が複数のCP
Uに適切に分割されるので、CPUごとの動作の検査な
どを効率よく行うことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図17は本発明
の第1実施の形態に係る遊技機10を示している。先ず
遊技機10全体の概要を説明し、本発明の根幹を成す割
数調整については後述する。
【0045】本実施の形態に係る遊技機10は、遊技盤
11上に球を打ち出す遊技で所定の条件が成立すると、
遊技者に有利な特賞が発生するパチンコ機である。本パ
チンコ機はいわゆるフィーバー機であるが、他の機種の
パチンコ機などに適用してもよい。
【0046】図4に示すように、遊技機10の機体正面
の下部右端には、回転操作式のハンドル12が設けられ
ている。このハンドル12を、球の打ち出し力に応じた
角度だけ回転させることにより、機体中の発射装置(図
示せず)が駆動して、球が1個ずつ遊技盤11上に打ち
出されるように構成されている。
【0047】遊技に供する貸出球や賞球(景品球と同
義)は、機体前面に設けられた上皿13に貯留される。
また、上皿13の下側には、特賞で多量の球が払い出さ
れた場合に、上皿13から溢れた球を受け入れる下皿1
4が設けられている。なお、下皿14には、その下方に
設置された玉箱(図示せず)に球を落とす球抜きレバー
14aが設けられている。
【0048】遊技盤11の前面は、該遊技盤11との間
に球を移動させる空間を形成するガラス扉で覆われてい
る。遊技盤11の外縁には、ハンドル12の回転操作に
より打ち出された球を、遊技盤11の鉛直方向の上方位
置へ送り出すための発射ガイドレール11aが設けられ
ている。
【0049】遊技盤11の略中央には、可変表示装置3
0と保留記憶表示装置40が配設されている。これらは
一体化された1つのメイン役物として構成されている。
また、可変表示装置30の上方には、普通図柄表示装置
(表示装置)60と普通図柄記憶表示装置61が配設さ
れている。
【0050】また、保留記憶表示装置40の下方には始
動入賞口20が配設され、その下方には大入賞口装置5
0が配設されている。さらに、始動入賞口20の側方に
は球が通過可能な通過入賞口25が配設されている。
【0051】その他、遊技盤11上には、打ち出された
球の落下速度、あるいは方向を変化させるための数多の
障害釘や、風車15や可変入賞口16などの各種役物も
適所に設けられている。また、遊技盤11の最下部に
は、入賞しなかった球を回収するためのアウト口17が
設けられている。
【0052】さらに遊技盤11の左右両端には、可変表
示装置30における表示遊技で大当たり態様が出現した
際など、表示遊技の進行状況に応じて点滅する電飾ラン
プ18が配置されている。また遊技盤11の上部片側に
は、電源投入後から表示遊技の進行とは無関係に点滅し
て装飾的な演出効果を出す装飾ランプ19が取り付けて
ある。なお、遊技盤11の裏側には、遊技状態を集中的
に制御する遊技制御装置(図1参照)が設けられてい
る。この回路部分について詳しくは後述する。
【0053】次に遊技盤11上の主要な構成要素につい
て説明する。図4に示す始動入賞口20は、一般に始動
チャッカーと称されるものであり、球の入賞が困難ない
し容易な状態に変化可能な役物である。この始動入賞口
20に球が入賞することが、可変表示装置30で表示遊
技が実行されるための始動条件として設定されている。
すなわち、始動入賞口20は、可変表示装置30上で展
開される表示遊技の実行権を確保するための入賞口であ
る。
【0054】図1に示すように、始動入賞口20は、球
の入賞を検知する始動口入賞球検知スイッチ22を内部
に備えている。始動口入賞球検知スイッチ22は入賞球
を検知してONになると、始動入賞信号を遊技制御装置
の主制御部100に出力するように設定されている。
【0055】また、始動入賞口20は、その入賞口を開
閉可能な条件変更機構として一対の可動片21,21を
有し、いわゆるチューリップ型役物として構成されてい
る。各可動片21は、駆動手段であるソレノイド23
(図1参照)によって、互いに垂直に立ち上がり球の入
賞が困難な通常の閉状態(図4中の状態)と、所定の場
合に拡開して球の入賞が容易となる開状態とに開閉駆動
される。
【0056】通過入賞口25は、球を内部に取り込むこ
となく球が単に通過するようなゲート状の役物である。
この通過入賞口25を球が通過することが、普通図柄表
示装置60で表示動作が実行されるための始動条件とし
て設定されている。すなわち、通過入賞口25は、普通
図柄表示装置60上で実行される表示動作の実行権を確
保するための入賞口である。
【0057】図1に示すように、通過入賞口25は、球
の通過を検知する通過口入賞球検知スイッチ26を内部
に備えている。通過口入賞球検知スイッチ26は入賞球
を検知してONになると、通過入賞信号を遊技制御装置
の主制御部100に出力するように設定されている。
【0058】図5に示すように可変表示装置30は、各
種図柄を表示可能な画面を備え、該画面は、個々の表示
部31を複数の行と列から成るマトリクス状に配置して
成る。詳しく言えば、合計9個の表示部31が縦3行と
横3列から成るマトリクス状に配置されている。
【0059】可変表示装置30は、具体的にはカラー液
晶ディスプレイから構成されている。ただし、可変表示
装置30は、これに限られるものではなく、モノクロ液
晶ディスプレイはもちろんのこと、蛍光表示管やブラウ
ン管(CRT)などを用いて構成してもよい。
【0060】可変表示装置30は、前記始動入賞口20
に球が入賞する度に、各表示部31ごとに各種図柄が入
れ替わるよう変化した後、1つずつ任意の図柄が停止す
る表示遊技が表示されるように制御される。各表示部3
1で表示動作が開始ないし終了する順番は、例えば、1
列ごとに真ん中、左、右の順などと予め設定しておけば
よい。また、図柄としては、数字、文字、記号、シンボ
ルなどの各種画像が予め用意される。
【0061】前記表示遊技の結果、縦、横、斜めに3個
ずつ並ぶ表示部31上を通る何れかのライン上で、3つ
の図柄が総て同一に揃った場合が大当たり態様と定めら
れている。かかる大当たり態様が確定する前に、何れか
のライン上にて1つの表示部31だけを除いた他の2つ
の表示部31,31に停止した図柄が一致した状態がリ
ーチ表示に該当する。かかるリーチ表示の際、電飾ラン
プ18を点滅させたり、スピーカ174より音楽を流す
などして、遊技者に分かり易く報知するいわゆるリーチ
アクションを設けてもよい。
【0062】前記表示遊技の結果が、最終的に大当たり
態様に確定すると、後述する大入賞口装置50が所定回
数を限度に繰り返し開閉する特賞が発生するように設定
されている。前記表示遊技の結果、最終的に前記大当た
り態様に確定しなかった場合は、総てハズレ表示に該当
する。なお、大当たり態様が確定した際に、各表示部3
1の色を変化させたり点滅させるなどして、特賞が発生
する旨を遊技者に報知するように構成してもよい。
【0063】保留記憶表示装置40は、始動入賞口20
への球の入賞により確保された表示遊技の実行権のう
ち、未実行になっているものの数(保留数)を表示する
ものである。保留記憶表示装置40は、後述する主制御
部100の権利保留手段121からの信号に基づき、R
AM113に記憶された前記保留数を表示するように設
定されている。
【0064】図5に示すように保留記憶表示装置40
は、4個の保留ランプ41,41…を有し、未実行の表
示遊技は一度に4回まで保留可能となっている。すなわ
ち、保留数は4回が上限であり、それ以上については、
表示遊技の実行権が破棄される。保留記憶表示装置40
は、4つの保留ランプ41,41…の点灯個数を増減さ
せることにより、現時点の保留数を表示するように設定
されている。
【0065】図4に示すように、普通図柄表示装置60
は小窓状の画面を備えて成り、具体的には7セグメント
LEDなどから構成されている。この普通図柄表示装置
60では、前記通過入賞口25を球が通過する度に、所
定時間にわたり0〜9の数字などが1つずつ順次入れ替
わるようにスクロール表示された後、任意の数字が1つ
停止する表示動作が実行されるように制御される。
【0066】前記表示動作の結果、「7」または「3」
の数字が最後に停止した場合が当たり態様で、それ以外
の数字は外れ態様と定められている。当たり態様が確定
すると、前記始動入賞口20の各可動片21が一時的に
開状態に変位する開閉動作が実行される。ここで各可動
片21の開き時間は、当たり態様の種類に応じて変化す
るように設定されている。
【0067】普通図柄記憶表示装置61は、通過入賞口
25への球の通過により確保された表示動作の実行権の
うち、未実行になっているものの数(保留数)を表示す
るものである。普通図柄記憶表示装置61は、後述する
主制御部100の普通図柄保留手段121aからの信号
に基づき、RAM113に記憶された前記保留数を表示
するように設定されている。
【0068】図4に示すように普通図柄記憶表示装置6
1は、4個の普通図柄保留ランプ62,62…を有し、
未実行の表示動作は一度に4回まで保留可能となってい
る。すなわち、保留数は4回が上限であり、それ以上に
ついては、表示動作の実行権が破棄される。普通図柄記
憶表示装置61は、4つの普通図柄保留ランプ62,6
2…の点灯個数を増減させることにより、現時点の保留
数を表示するように設定されている。
【0069】大入賞口装置50は、一般に大口入賞口
(アタッカー)と称されるものであり、ソレノイド13
4により開閉駆動する誘導板51を備えている。大入賞
口装置50は、前記表示遊技で大当たり態様となった
際、主制御部100からの信号に基づき、特賞を演出す
るように制御される。ここで特賞とは、誘導板51が所
定時間(例えば29秒)に亘って開いた後、短時間(例
えば2〜3秒)だけ閉じるという開閉動作が、所定ラウ
ンド回数(例えば16回)を限度に繰り返し実行される
状態である。
【0070】図1に示すように、大入賞口装置50の内
部には、入賞した球を検出する大入賞口入賞球検知スイ
ッチ131が設けられている。この大入賞口入賞球検知
スイッチ131からの信号を元に、前記各ラウンドごと
に所定数(例えば10個)の入賞球が計数された時点
で、誘導板51は継続して開く所定時間が経過する前で
あっても、いったん閉じるように制御される。
【0071】また、大入賞口装置50の内部には特定領
域55も設けられており、各ラウンドごとに、特定領域
55へ入賞することが、次ラウンドに移行するための継
続条件となっている。特定領域55への球の入賞は、図
1に示す特定領域入賞検知スイッチ132によって検知
される。
【0072】図1に概要を示す遊技制御装置は、主制御
部100と、表示制御部140と、音声制御部170と
を主な回路部分として備えている。主制御部100は、
遊技機10の動作を統括制御する中枢的な回路部分であ
り、ワンチップマイコン110と、リセット回路101
と、クロック回路102と、I/Oポート103と、ド
ライバ回路104とから構成されている。
【0073】ワンチップマイコン110には、I/Oポ
ート103を介して始動口入賞球検知スイッチ22、大
入賞口入賞球検知スイッチ131、特定領域入賞球検知
スイッチ132、セーフ球検知スイッチ133、外部情
報入力端子138などが接続されている。
【0074】このうち始動口入賞球検知スイッチ22
は、前述したが始動入賞口20に球が入賞したことを検
知するためのスイッチである。始動口入賞球検知スイッ
チ22には、機械的なスイッチのほか、球により光の遮
られたことで入賞を検知する光センサや、球の通過によ
る磁界の変化を検出する磁気センサなど各種のセンサを
スイッチとして用いることができる。
【0075】大入賞口入賞球検知スイッチ131は、大
入賞口装置50に球が入賞したことを検知するためのス
イッチである。大入賞口入賞球検知スイッチ131は、
前記始動口入賞球検知スイッチ22と同様に機械式、磁
気式、光学式など各種のセンサをスイッチとして用いる
ことができる。
【0076】特定領域入賞球検知スイッチ132は、大
入賞口装置50の中の特定領域55に入賞した球を検知
するものである。セーフ球検知スイッチ133は、遊技
盤11上に配置された何れかの可変入賞口16へ球が入
賞したことを検知するためのスイッチである。外部情報
入力端子138は、発射制御信号(打ち止め信号)をホ
ール管理コンピュータ240(図17参照)から入力す
るための端子である。
【0077】このほか、ワンチップマイコン110に
は、I/Oポート103とドライバ回路104とを介し
て各種の部品が接続されている。具体的には、始動入賞
口20の各可動片21を開閉駆動するためのソレノイド
23、大入賞口装置50の誘導板51を開閉駆動するた
めのソレノイド134、4つの保留ランプ41から成る
保留記憶表示装置40、電飾ランプ18、装飾ランプ1
9、外部情報出力端子A135、電飾回路136、払出
回路137などである。また、払出回路137には、外
部情報出力端子B139が接続されている。
【0078】このうち外部情報出力端子A135や、外
部情報出力端子B139は、遊技場に配置されている多
数の遊技機10を集中管理するホール管理コンピュータ
240と電気的に連絡するためのデータ送信線を装着す
るための端子である。外部情報出力端子A135は、確
率変動信号、大当たり信号、スタート信号などの遊技機
10からの各種信号を、ホール管理コンピュータ240
に送信するための端子である。外部情報出力端子B13
9は、賞球払出数(賞球10個で1パルス)、球貸信
号、扉開放検出信号などを、それぞれホール管理コンピ
ュータ240に送信するための端子である。
【0079】電飾回路136は、可変表示装置30上で
展開される表示遊技の進行に伴って電飾ランプ18を点
滅制御する回路部分である。例えば、特賞が発生した際
などに電飾ランプ18を点滅させるようになっている。
払出回路137は、賞球の払い出しを行う球払出装置
(図示せず)を制御する回路部分である。より具体的に
は、主制御部100のワンチップマイコン110から送
られてくる賞球数の情報に基づき、指定された個数の賞
球を上皿13の中へ払い出すための制御を行うものであ
る。
【0080】ワンチップマイコン110は、遊技制御C
PU(中央処理装置)111と、ROM(リード・オン
リ・メモリ)112と、RAM(ランダム・アクセス・
メモリ)113とを主要部とした回路から構成されてい
る。ROM112には、遊技制御CPU111の動作手
順を表したプログラムや、各種の固定データが記憶され
ている。遊技制御CPU111は、ROM112に格納
されているプログラムに従って動作する。RAM113
は、遊技制御CPU111が動作する際に、各種のデー
タを一時的に格納するための作業領域である。
【0081】クロック回路102は、所定周波数のクロ
ック信号を生成するものである。ワンチップマイコン1
10は、クロック回路102の発生するクロック信号を
動作速度の基準信号として入力している。クロック回路
102は、発振回路と分周回路などから構成される。
【0082】リセット回路101は、ワンチップマイコ
ン110から数m/sec毎に信号を受け取り、クロッ
ク回路102から供給されたクロック信号と先の信号と
を同期させたリセット信号を生成し、これをワンチップ
マイコン110へ出力するものである。リセット回路1
01は、電源が投入された際には、その時点から、クロ
ック回路102が生成するクロック信号を所定数計数し
終える時点まで、リセット信号を出力するようになって
いる。
【0083】ワンチップマイコン110の遊技制御CP
U111は、ROM112に記憶されているプログラム
を実行することで、図2に示すように、抽選実行手段1
20、権利保留手段121、普通図柄保留手段121
a、遊技進行選択手段122、特賞生成手段123、開
閉制御手段124、時短モード設定手段125、効果音
管理手段126、賞球管理手段127などの諸機能を果
たすようになっている。
【0084】抽選実行手段120は、可変表示装置30
における表示遊技の内容を定める第1抽選部120a
と、表示装置60におけるスクロール表示(表示変動)
の結果を定める第2抽選部120bとを有する。第1抽
選部120aは、球が始動入賞口20へ入賞することに
より可変表示装置30上での表示遊技の実行権が確保さ
れた際に、その結果を定める乱数抽選を実行する手段で
ある。
【0085】第1抽選部120aは、「0」から所定数
(例えば「1023」)までの数値をごく短い時間周期
(数m/secごと)で繰り返し発生させるカウンタ機
能と、始動口入賞球検知スイッチ130が球の入賞を検
知した時点でのカウント値を読み取る機能と、読み取っ
たカウント値をRAM113に設けた所定のメモリ領域
に記憶する機能を有している。
【0086】また、表示遊技開始前に、先のメモリ領域
に記憶されているカウント値が大当たり値か否かなどを
判定し、大当たりの場合、遊技制御CPU111は表示
制御部140に対して大当たり態様を表示させるための
信号を送信するようになっている。
【0087】ここで抽出されたカウント値(図柄乱数)
に基づき、前記可変表示装置30における表示遊技は1
回ごとの表示内容が後述する表示制御部140により決
定される。なお、ROM112は大当たり判定用参照テ
ーブルを有しており、大当たり確率により登録する当た
り値の個数を変更することで、低確率時と高確率時の大
当たり判定が行われるように設定されている。
【0088】第2抽選部120bは、前記通過入賞口2
5を球が通過した場合に抽選を実行する手段である。第
2抽選部120bでの抽選により、前記普通図柄表示装
置60でスクロール表示が実行される。具体的には、普
通図柄表示装置60に1桁の数字が順次スクロールする
ように表示され、第2抽選部120bによる抽選結果が
当たりであった場合には、所定時間のスクロール停止時
に予め定めた当たり数字「7」または「3」が確定する
ように設定されている。
【0089】権利保留手段121は、前記始動入賞口2
0への球の入賞により、表示遊技の実行権が発生した際
に、前記表示遊技中あるいは特賞ないし副特賞の発生中
であるか否かを判断し、これらの最中であった場合に、
前記第1抽選部120aで抽選された図柄乱数に基づく
新たな表示遊技の実行を一時保留する制御を行うもので
ある。
【0090】ここで保留された図柄乱数(表示遊技の実
行権と同義。)は、一度に最大4個まで保留記憶表示装
置40に表示される。具体的には、始動入賞口20へ球
が入賞したとき、現時点における前記図柄乱数の保留数
を調べ、この保留数が上限(4つ)に達していなけれ
ば、前記第1抽選部120aにより抽出された図柄乱数
をRAM113に記憶させると共に、保留数に「1」だ
け加算して保留記憶表示装置40の保留ランプ41の点
灯数を1つ増加させる。
【0091】一方、既に保留数が上限に達していれば、
今回の入賞に基づき前記第1抽選部120aで抽出され
た図柄乱数の保存は行わない。また、権利保留手段12
1は、保存されている図柄乱数の読み出しに基づき、前
記可変表示装置30上で表示遊技が実行されると、その
度に保留数を「1」だけ減算し、かつ保留記憶表示装置
40の保留ランプ41の点灯数を1つ減らすという制御
を実行する。
【0092】普通図柄保留手段121aは、前記始動入
賞口20への球の通過により、スクロール表示の実行権
が発生した際に、該スクロール表示中であるか否かを判
断し、表示最中であった場合に、前記第2抽選部120
bで抽選された図柄乱数に基づく新たなスクロール表示
の実行を一時保留する制御を行うものである。
【0093】ここで保留された図柄乱数(スクロール表
示の実行権と同義。)は、一度に最大4個まで普通図柄
記憶表示装置61に表示される。具体的には、通過入賞
口25を球が通過したとき、現時点における前記図柄乱
数の保留数を調べ、この保留数が上限(4つ)に達して
いなければ、前記第2抽選部120bにより抽出された
図柄乱数をRAM113に記憶させると共に、保留数に
「1」だけ加算して普通図柄記憶表示装置61の普通図
柄保留ランプ62の点灯数を1つ増加させる。
【0094】一方、既に保留数が上限に達していれば、
今回の通過に基づき前記第2抽選部120bで抽出され
た図柄乱数の保存は行わない。また、普通図柄保留手段
121aは、保存されている図柄乱数の読み出しに基づ
き、前記普通図柄表示装置60でスクロール表示が実行
されると、その度に保留数を「1」だけ減算し、かつ普
通図柄記憶表示装置61の普通図柄保留ランプ62の点
灯数を1つ減らすという制御を実行する。
【0095】遊技進行選択手段122は、前記第1抽選
部120aの抽選結果に従って表示遊技の進行パターン
を選択する手段である。すなわち、第1抽選部120a
の抽選結果が特賞発生を招く大当たりである場合には、
表示遊技であと1つ同一の図柄が揃うと大当たり態様に
なるリーチ表示を出現させ、その後、特賞を発生させる
ように遊技が進行する大当たり態様の表示パターンを選
択する。
【0096】一方、第1抽選部120aの抽選結果が
「外れ」のときは、表示遊技でリーチ表示を経由せずに
外れ態様が確定する第1外れ表示パターンと、リーチ表
示を経由した後に最終的に外れ態様が確定する第2外れ
表示パターンのいずれかを選択する。
【0097】さらに、遊技進行選択手段122は、表示
遊技の実行結果を構成する各種図柄群であって、先に決
定した遊技の各進行パターンに従うものを選択する機能
も備えている。例えば、大当たり態様表示パターンのと
きは、実行結果を構成する図柄群として「777」や
「333」など同一の数値が3つ揃ったものを選択す
る。
【0098】遊技の進行パターンが第1外れ表示パター
ンの場合には、「539」など、リーチ表示を経由せず
に外れに終わる図柄群を選択する。遊技の進行パターン
が第2外れ表示パターンの場合には、「747」など最
後に停止した識別図柄だけが異なるために外れに終わる
リーチ外れの図柄群を選択する。
【0099】表示遊技は、遊技進行選択手段122によ
って決定された遊技の進行パターンと、実行結果を構成
する図柄群を表す情報とを含む実行開始命令(実行開始
信号)を、ワンチップマイコン110からI/Oポート
151を通じて表示制御部140に送信することで開始
するようになっている。
【0100】特賞生成手段123は、前記表示遊技の結
果が大当たり態様となった場合、すなわち前記第1抽選
部120aで抽出された図柄乱数が大当たりに相当して
いた場合に、特賞を発生させる制御を実行するものであ
る。ここで特賞とは、大入賞口装置50の誘導板51が
一定期間(例えば29秒)開いた後、短時間(2秒ほ
ど)閉じるという開閉動作を所定回数(16回)を上限
に繰り返す動作である。
【0101】詳しく言えば、大入賞口装置50が開いて
から閉じるまでの各ラウンドにおいて前述の一定時間
(29秒)が経過する前に、所定の許容上限個数(ここ
では10個)の球が大入賞口装置50に入賞すると、そ
の時点で大入賞口装置50を閉じるようになっている。
【0102】さらに、大入賞口装置50の内部に設けた
特定領域55へ各ラウンド中に少なくとも1つの球が入
賞し、かつラウンド数が上限に達していなければ次のラ
ウンドに進む。一方、今回のラウンド中に球が特定領域
55に1つも入賞しなかった場合は、そのラウンドにて
特賞は終了するようになっている。
【0103】開閉制御手段124は、前記普通図柄表示
装置60でのスクロール表示の結果、当たり態様が確定
した場合に、前記始動入賞口20の各可動片21を一時
的に開状態に変位させる制御を実行するものである。
【0104】時短モード設定手段125は、前記特賞が
発生した場合にその終了後、普通図柄表示装置60にお
けるスクロール表示の1回当たりの所要時間を、所定回
数を限度に短縮する時短モードを発生させるものであ
る。かかる時短モードは、特賞終了に基づき開始されて
から、例えばスクロール表示が50回実行されるまで継
続されるように設定されている。
【0105】効果音管理手段126は、表示遊技の実行
中などに流す各種の効果音の種類やその発生タイミング
を管理する部分である。遊技の進行パターンごとに、効
果音などを流すタイミングは予め定められており、ワン
チップマイコン110は、表示主制御部150に表示遊
技の実行開始命令を送信した時点からの経過時間を計測
し、予め定めたタイミングが到来したとき、効果音など
の再生指示を後述する音声制御部170に出力するよう
になっている。
【0106】賞球管理手段127は、賞球の払出個数を
管理するものであり、払出回路137が、賞球10個に
対して1パルスをホール管理コンピュータ240に送信
し、ホール管理コンピュータ240から遊技機10内部
に設けられた球払出装置(図示せず)へ球の払い出しの
指示を出力するものである。
【0107】表示制御部140は、前記主制御部100
から受け取る指令に基づいて、主に可変表示装置30の
表示制御を実行する回路部分である。すなわち主制御部
100は、前記第1抽選部120aの抽選結果に基づい
て、各回ごとに表示遊技の実行結果、表示内容の進行パ
ターンなどを定め、表示制御部140は、主制御部10
0の定めた実行結果および進行パターンなどに従って表
示遊技の具体的な展開内容を決定し、それに対応した表
示データを作成し、これを逐次、可変表示装置30に送
信する機能を備えている。
【0108】表示制御部140は、主制御部100から
の指令に従って表示遊技の具体的な表示内容を定める表
示主制御部150と、該表示主制御部150が定めた表
示内容に従って実際に描画処理を実行し、可変表示装置
30に表示データを送出する表示処理部160とから構
成される。また表示制御部140は、表示主制御部15
0に供給するクロック信号を生成するためのクロック回
路142と、リセット信号を発生するリセット回路14
1を備えている。
【0109】表示主制御部150は、主制御部100と
の間で各種の信号を入出力するためのI/Oポート15
1と、表示制御CPU152と、制御ROM153と、
RAM154とを有している。制御ROM153には表
示遊技を実行するための制御プログラムや制御データ、
各種の設定値などが記憶されている。
【0110】表示制御CPU152は、ROM153に
格納されている制御プログラムなどに従って表示遊技の
表示制御を行う。RAM154は、表示制御CPU15
2が制御プログラムを実行する際に必要なデータを一時
的に格納するための作業領域である。
【0111】表示制御CPU152は、制御ROM15
3に記憶されているプログラムを実行することにより、
図2に示すように、表示遊技の内容を制御する表示遊技
制御手段152aの他、スクロール表示を制御する表示
変動実行手段152bなどの各機能を果たすようになっ
ている。
【0112】表示遊技制御手段152aは、スロットマ
シンに見立てた表示遊技を可変表示装置30上で展開表
示する機能を果たすものである。より具体的には、表示
遊技制御手段152aは、可変表示装置30の表示領域
を縦横3×3のマトリクス状に区分けし、各表示部31
ごとに図柄が上から下に向かってスクロールする様子を
表示し、遊技進行選択手段122の選択した停止態様
(実行結果を表す図柄群)が出現するように各表示部の
スクロール動作を順次停止するように各時点での詳細な
表示内容を決定し、これに対応する描画指示を順次、表
示処理部160に出力するものである。
【0113】表示変動実行手段152bは、前記第2抽
選部120bによる抽選結果に基づき、普通図柄表示装
置60でスクロール表示を実行するものである。具体的
には、表示装置60に1桁の数字が順次スクロールする
ように表示され、第2抽選部120bによる抽選結果が
当たりであった場合には、所定時間のスクロール停止時
に予め定めた数字(「7」または「3」)が確定するよ
うに設定されている。
【0114】本実施の形態では普通図柄表示装置60
に、付加価値を発生させるか否かを決定する抽選結果を
表示するようにしたが、例えば普通図柄表示装置60を
省いて可変表示装置30の画面上にて表示するようにし
てもよい。もちろん表示形態も、スクロール表示に限ら
ず、様々な内容の表示遊技のように定めてもよい。
【0115】表示処理部160は、VDP(Video Digit
al Processor)161と、画像データROM162と、
VRAM163とから構成されている。画像データRO
M162は、各表示遊技で登場する各種の図柄などの画
像データを予め記憶した読み出し専用のメモリである。
VRAM163は、可変表示装置30への表示データを
少なくとも1画面分蓄積するためのビデオメモリであ
る。
【0116】VDP161は、表示制御CPU152の
表示遊技制御手段152aからの指令に基づいて、表示
画面の各種図柄を画像データROM162から読み出
し、これをVRAM163上に展開し、可変表示装置3
0に表示すべき1画面分の表示データを構成する。また
VDP161は、VRAM163に蓄積された1画面分
の表示データを所定の画像タイミング信号に従って順次
読み出し、これを可変表示装置30に向けて送出する機
能を備えている。
【0117】音声制御部170は、前記ワンチップマイ
コン110などを介して遊技制御CPU111からの指
令を受け取り、これに従って音楽や効果音などの音声信
号を音声合成し、所定の発生タイミングでスピーカ17
4に出力する機能を有している。かかる音声制御部17
0は、ワンチップマイコン410との間で各種の信号を
授受するためのI/Oポート171と、音声合成回路1
72と、音声増幅回路173とを有している。
【0118】音声合成回路172は、I/Oポート17
1を通じて受信した制御信号に従って、各種の音楽や効
果音の音声信号波形を合成する回路である。音声増幅回
路173は、音声合成回路172が合成した音声信号を
増幅しスピーカ174に出力するものである。
【0119】次に遊技機10の作用を説明する。図1に
おいて、遊技者はハンドル12を回転操作することによ
り遊技盤11上に球を打ち出し、各役物などへの球の入
賞を競い楽しむ。かかる遊技の進行中に、図6に示すフ
ローチャートにおいて、打ち出された球が通過入賞口2
5をうまく通過すると(S11でY)、通過口入賞球検
知スイッチ26から始動入賞信号が主制御部100へ出
力される。この信号を遊技制御CPU111が受ける
と、その抽選実行手段120の第2抽選部120bによ
り乱数を用いた抽選が実行される(S12)。
【0120】第2抽選部120bにより乱数抽選が行わ
れた場合、先ずワンチップマイコン110のRAM11
3に保存されているスクロール表示用の図柄乱数が、普
通図柄記憶表示装置61に表示し得る限度数4個未満で
あるか否かが判別される(S13)。ここで限度数4個
未満であれば(S13でY)、最高4回まで前記抽選結
果である図柄乱数(スクロール表示の実行権)が新たに
保存される(S14)。このとき、図柄乱数の保存個
数、すなわちスクロール表示の実行権の保留数は、普通
図柄記憶表示装置61の普通図柄保留ランプ62の点灯
によって加算表示される(S15)。
【0121】一方、図柄乱数が限度数4個まで保存され
ている状態で乱数抽選が行われても(S13でN)、新
たに図柄乱数が保存されることはなく、スクロール表示
の実行権は放棄される(S17)。その後、スクロール
表示の実行権が破棄された場合も含めて、前記通過入賞
口25への球の通過に基づく所定数の賞球が払い出され
る(S16)。
【0122】次に、図7に示すフローチャートにおい
て、スクロール表示中でなければ(S20でN)、前述
したスクロール表示の実行権が保留されているか否かが
判別される(S21)。ここで実行権が保留されている
場合(S21でY)、該実行権に相当する図柄乱数(第
2抽選部120bによる抽選結果)がRAM113から
1つ読み出される(S22)。
【0123】このとき、図柄乱数が当たり態様に相当す
るものであるか否かが、当たり判定用参照テーブルを参
照して調べられ、該図柄乱数に基づいて実行されるスク
ロール表示の実行結果を求める。さらに、その実行結果
に基づいて、最後に停止する図柄も乱数抽選などで適宜
選択される。
【0124】これら実行結果などの情報とスクロール表
示の開始指示とを含む所定の実行開始命令が、I/Oポ
ート151を通じて表示主制御部150の表示制御CP
U152に出力される。なお、前記実行開始命令が出力
された時点で、普通図柄記憶表示装置61の普通図柄保
留ランプ62が1つ消灯することで減算表示される(S
23)。
【0125】スクロール表示の実行開始命令を受けた表
示制御CPU152の表示変動実行手段152bは、受
信した命令に含まれる実行結果に従ってスクロール表示
を普通図柄表示装置60上で実行する(S24)。ここ
で前記第2抽選部120bの抽選結果が当たりであった
場合には、当たり図柄である「7」か「3」が最後に停
止する。
【0126】このように当たり態様が確定すると(S2
5でY)、開閉制御手段124の制御により、始動入賞
口20の各可動片21が一時的に開状態に変位する(S
26)。ここで各可動片21の開き時間は、後述する割
数調整手段2011によって調整される。
【0127】すなわち、スクロール表示の結果、最後に
数字「7」が停止した当たり態様であったときは、始動
入賞口20の各可動片21は10秒開状態に維持され、
数字「3」が停止した当たり態様であったときは、始動
入賞口20の各可動片21は所定時間が経過した時点で
(S27でY)、元の閉状態に復帰することになる(S
28)。
【0128】一方、前記遊技制御CPU111の側から
指示されたスクロール表示の結果が外れであった場合に
は、スクロール表示の結果「7」と「3」以外の数字が
最後に停止し(S25でN,S29)、かかる場合、始
動入賞口20の各可動片21が開閉することはない。
【0129】また、遊技の進行中に、図8に示すフロー
チャートにおいて、打ち出された球が始動入賞口20に
うまく入賞すると(S111でY)、始動入賞球検知ス
イッチ22から始動入賞信号が主制御部100へ出力さ
れる。この信号を遊技制御CPU111が受けると、そ
の抽選実行手段120の第1抽選部120aにより乱数
を用いた抽選が実行される(S112)。
【0130】第1抽選部120aにより乱数抽選が行わ
れた場合、先ずワンチップマイコン110のRAM11
3に保存されている表示遊技用の図柄乱数が、保留記憶
表示装置40に表示し得る限度数4個未満であるか否か
が判別される(S113)。ここで限度数4個未満であ
れば(S113でY)、最高4回まで前記抽選結果であ
る図柄乱数(表示遊技の実行権)が新たに保存される
(S114)。このとき、図柄乱数の保存個数、すなわ
ち表示遊技の実行権の保留数は、保留記憶表示装置40
の保留ランプ41の点灯によって加算表示される(S1
15)。
【0131】一方、図柄乱数が限度数4個まで保存され
ている状態で乱数抽選が行われても(S113でN)、
新たに図柄乱数が保存されることはなく、表示遊技の実
行権は放棄される(S117)。その後、表示遊技の実
行権が破棄された場合も含めて、前記始動入賞口20へ
の入賞に基づく所定数の賞球が払い出される(S11
6)。
【0132】次に、図9に示すフローチャートにおい
て、表示遊技中ないし特賞発生中でなければ(S120
でN)、前述した表示遊技の実行権が保留されているか
否かが判別される(S121)。ここで実行権が保留さ
れていた場合(S121でY)、該実行権に相当する図
柄乱数(第1抽選部120aが乱数抽選で抽出したカウ
ント値)がRAM113から1つ読み出される(S12
2)。
【0133】このとき、図柄乱数が大当たり態様に対応
するものか否かが、当たり判定用参照テーブルを参照し
て調べられ、該図柄乱数に基づいて実行される表示遊技
の実行結果を求める。さらに、その実行結果に基づい
て、表示遊技の進行パターンおよび最終的な実行結果を
構成する図柄群(例えば、「777」や「747」な
ど、3つの図柄の組み合わせ)も乱数抽選などで適宜選
択される。
【0134】これら実行結果および図柄群などの情報と
表示遊技の開始指示とを含む所定の実行開始命令が、遊
技進行選択手段122よりI/Oポート151を通じて
表示主制御部150の表示制御CPU152に出力され
る。主制御部100は、効果音などの出力タイミングを
表示画面と同期させるため、前記実行開始命令が出力さ
れた時点からの経過時間を計時する。また、前記実行開
始命令が出力された時点で、保留記憶表示装置40の保
留ランプ41が1つ消灯することで減算表示される(S
123)。
【0135】表示遊技の実行開始命令を受けた表示制御
CPU152の表示遊技制御手段152aは、受信した
命令に含まれる実行結果や進行パターンに従って表示遊
技を可変表示装置30上で実行する(S124)。すな
わち、可変表示装置30における3×3の総ての表示部
31で、順次図柄がスクロールする。そして、所定時間
スクロール表示された後、前記第1抽選部120aの抽
選結果に応じた表示結果として、各表示部31ごとに何
れか1つの任意の図柄が停止表示される。
【0136】ここで前記遊技制御CPU111の側から
指示された表示遊技の進行パターンが、大当たりパター
ンであった場合には、スロットマシンに見立てた表示遊
技の途中でリーチ表示となった後(S125でY)、特
賞発生を招く大当たり態様となる(S126でY)。そ
れにより、遊技者に有利な特賞が発生する(S13
0)。
【0137】一方、前記遊技制御CPU111の側から
指示された表示遊技の進行パターンが、外れパターンで
あった場合には、スロットマシンに見立てた表示遊技の
結果は、結局何れのライン上でも3個の図柄が総て同一
種類には揃わない外れ態様が確定する(S125でN,
S127)。リーチ表示後に結局外れ態様が確定する場
合もある(S126でN,S127)。
【0138】さらに特賞の終了後、時短モード設定手段
125の制御によって時短モードに設定される(S14
0)。かかる時短モードでは、前記普通図柄表示装置6
0におけるスクロール表示の1回当たりの所要時間が、
例えば50回を限度に短縮される。そのため、単位時間
当たりのスクロール表示の実行可能回数が増加し、始動
入賞口20への球の入賞数が増え、より多くの表示遊技
の実行の機会を得られるようになる。以上のような遊技
過程は、遊技者が遊技を終了するまで繰り返される(S
128)。
【0139】図10に示すフローチャートは、前記表示
遊技の結果が大当たり態様であった場合に実行される特
賞発生処理を示している。かかる処理では、先ず大入賞
口装置50が開放される(S1301)。詳しくは、前
記第1抽選部120aでの抽選された図柄乱数が大当た
りの場合、これに基づき、特賞生成手段123から大入
賞口装置50へ特賞信号が出力される。すると、大入賞
口装置50のソレノイド134が駆動して、誘導板51
を所定時間(例えば29秒)に亘って開く。
【0140】この大入賞口装置50の開放中に、所定個
数、例えば10個の入賞があったか否かが、大入賞口入
賞球検出スイッチ131からの入賞信号に基づき判別さ
れる(S1302)。ここで10個の入賞があった場合
(S1302でY)、特賞生成手段123からの信号に
基づきソレノイド134が駆動し、誘導板51が所定時
間(例えば2秒)に亘って閉じられて、大入賞口装置5
0は閉鎖される(S1304)。
【0141】また、10個の入賞がなかった場合は(S
1302でN)、29秒のタイムアウトか否かの判別が
行われ(S1303)、タイムアウトの場合は(S13
03でY)、大入賞口装置50が閉鎖される(S130
4)。また、タイムアウトでない場合は(S1303で
N)、10個の入賞があったか否かの判別に戻る。
【0142】大入賞口装置50が2秒間閉鎖された後、
再び大入賞口装置50は29秒間に亘り開放されるが、
その前にラウンド数(大入賞口装置50が開放してから
閉鎖するまでを1ラウンドとする。)が、予め定められ
た上限ラウンド数である16回に達しているか否かが判
別される(S1305)。
【0143】未だ上限ラウンド数に達していなければ
(S1305でN)、特定領域55へ入賞したか否かが
判断される(S1306)。ここで特定領域55へ入賞
していなければ(S1306でN)、その時点で特賞は
終了する(S1307)。一方、特定領域55へ入賞し
ていれば(S1306でY)、再び次ラウンドとして大
入賞口装置50が開放する(S1301)。また、上限
ラウンド数に達した場合も(S1305でY)、特賞は
終了する(S1307)。
【0144】次に、割数の制御について説明する。本実
施の形態では、割数の制御機能によって、実際の割数
が、設定された目標割数になるように、前記始動入賞口
20の各可動片21の1回あたりの開き時間を調整する
ようになっている。
【0145】ここで割数とは、遊技者が指定する金額に
応じて払い戻された球数を貸出球数とし、遊技者が遊技
により獲得した球数を景品球数としたとき、貸出球数に
対する景品球数の割合で定義される値である。すなわ
ち、割数=景品球数÷貸出球数×100で表される数値
(単位は%)である。なお、賞球と景品球とは同義であ
る。
【0146】割数の制御機能に係る図11に示す回路
は、前述した図11に示す回路に接続されている。すな
わち、割数制御CPU2010は、図1に示す遊技制御
CPU111にサブCPUとして接続されており、相互
に各種の信号やデータをやり取りできるように構成され
ている。
【0147】割数制御CPU2010には、プログラム
や固定的データが格納されたROM2020と、プログ
ラムを実行する際のデータを一時的に記憶する作業領
域、および後述する割数制御テーブルなどを記憶する不
揮発性のRAM2021と、年月日および時間を計時す
るタイマー部2022と、目標割数を設定するためのス
イッチなどからなる割数設定変更手段2030が接続さ
れている。
【0148】さらに割数制御CPU2010には、貸出
信号2101と、賞球信号2102が入力される。貸出
信号2101は、遊技機10ごとに併設され、遊技機1
0と1対1で組を成す遊技球貸出装置210(図17参
照)が、遊技者の投入した金額に応じて球(貸球)を所
定数払い出すごとに出力するパルス信号である。
【0149】ここでは、遊技球貸出装置210が100
円分に相当する25個の球を払い出すごとに1パルスの
貸出信号2101が遊技球貸出装置210から入力され
るようになっている。賞球信号2102は、遊技盤面1
1上に打ち出された球が何れかの入賞口に入賞するごと
に出力されるパルス信号である。賞球信号2102は、
各入賞検知スイッチの出力の論理和をとった信号になっ
ている。
【0150】割数制御CPU2010は、割数調整手段
2011、貸出球数計数手段2012、景品球数計数手
段2013としての機能を果たす。このうち貸出球数計
数手段2012は、遊技球貸出装置210から入力され
る貸出信号2101に基づいて、所定の計測期間中に、
遊技者が遊技球貸出装置210に現金を投入しあるいは
プリペイドカードなどを投入して指定した金額に応じて
払い戻された貸出球数を計数するものである。
【0151】景品球数計数手段2013は、賞球信号2
102に基づいて、所定の計測期間中に球払出装置(図
示せず)により遊技者に払い出された景品球数を計数す
るものである。計測期間は、適宜変更可能になってお
り、例えば、1時間から数時間、一日あるいは一週間な
どに設定することができる。通常は、営業開始から営業
終了までの1日単位に設定される。
【0152】割数調整手段2011は、貸出球数計数手
段2012が求めた貸出球数と、景品球数計数手段20
13が求めた景品球数とから実際の割数を算出し、その
値と割数設定変更手段2030を通じて設定された目標
割数とを比較し、実際の割数が目標割数に近づくよう
に、景品球の払い出しにかかわる各種の設定を変更する
機能を有している。本実施の形態では、始動入賞口20
の各可動片21の1回あたりの開き時間を調整するよう
になっている。
【0153】割数制御CPU2010は、各可動片21
の開き時間など割数を目標割数に近づけるための制御内
容を表したコマンドを遊技制御CPU111に送信し、
これを受けた遊技制御CPU111が始動入賞口20の
各可動片21などの動作を実際に制御するようになって
いる。
【0154】図12は、割数設定変更手段2030を示
している。割数設定変更手段2030は遊技機10の裏
面や前扉を開けた内側など、遊技者が操作できず、遊技
場の管理者だけが操作できる箇所に取り付けられてい
る。割数設定変更手段2030は、80%から210%
までの間で10%刻みに目標割数を選択するために配置
された14個の択一式選択スイッチからなる目標割数設
定スイッチ2040a〜2040nを備えている。
【0155】また、割数設定変更手段2030は、実際
の割数が目標割数に近づくように自動制御するか否か切
り替える自動スイッチ2051および手動スイッチ20
52と、目標割数を時間の経過に従って自動的に変動さ
せるタイマー機能のオンオフを切り替えるタイマースイ
ッチ2061とを備えている。タイマースイッチ206
1はトグル式のスイッチになっており、押下するごとに
タイマー機能のオンとオフが切り替わるようになってい
る。各スイッチの近傍上方には、そのスイッチが押下さ
れている際に点灯する表示ランプ2070が配置されて
いる。
【0156】RAM2021には、図13に示すよう
な、割数制御テーブル2300が登録される。ここで
は、目標割数に応じて各可動片21の1回あたりの開き
時間を調整するので、目標割数ごとに各可動片21の開
き時間が登録されている。割数制御テーブル2300に
は、当初は規定の初期値が登録されるが、その値で各可
動片21の開き時間を制御した結果、実際の割数と目標
割数とが一致しない場合には、登録内容を書き換えるこ
とになる。
【0157】手動制御の場合には、ホール管理コンピュ
ータ240(図17参照)などで各遊技機10の実際の
割数を調べ、目標割数との差から割数制御テーブル23
00の内容を管理者がホール管理コンピュータ240な
どから遠隔操作で書き換えることになる。手動制御の場
合でも、この操作を繰り返すことで、目標割数と実際の
割数とが次第に一致するようになる。自動制御の場合に
は、実際の割数と目標割数とが一致しないとき、その誤
差を勘案して各可動片21の開き時間が自動的に更新さ
れるようになっている。
【0158】またRAM2021には、図14、図15
に示すようなタイマー制御テーブル2400、2500
が登録される。タイマー制御テーブル2400、250
0には、周期を一日にするか、一週間にするか、1ヶ月
にするか当の周期情報が登録される。また、変更日や変
更時刻などの時間情報とその時間情報の示すときがきた
際に設定すべき目標割数の値とが対応付けて登録され
る。
【0159】図14に示すものでは、1日を周期とし、
開店の10時には目標割数を180%に設定し、12時
になると150%に変更し、18時から閉店までは14
0%に設定変更することが登録されている。遊技者に球
を貸し出す際の単価を1個4円とし、遊技者の保有する
球を景品と交換する際の交換単価を1個2.5円とする
と、諸経費を考慮しないと単純計算では4÷2.5=
1.6となるので、割数が160%のとき遊技場の収支
が±ゼロになる。従って、図14の例では、開店当初
は、遊技客に利益を与え、昼過ぎからは、遊技場側が利
益を得るように設定されていることになる。
【0160】図15は、一週間を周期としたタイマー制
御テーブル2500であり、各曜日とその曜日での目標
割数が登録されている。図15の例では、日曜日や土曜
日には、遊技場側が利益を得るように、また平日は遊技
客が利益を得るように設定してある。これらタイマー制
御テーブル2400、2500の登録内容は、ホール管
理コンピュータ240などから遠隔操作で設定し得るほ
か、遊技機10にハンディターミナルなどを接続して登
録内容を変更し得るようになっている。
【0161】次に割数の制御に関する作用について説明
する。先ず、タイマー機能をオフにし、手動制御で割数
を調整する場合について説明する。遊技場の管理者など
は、80%から210%の間で希望する目標割数を目標
割数設定スイッチ2040a〜2040nの中の1つを
押下することで選択する。そして自動スイッチ2051
およびタイマースイッチ2061を操作して自動制御オ
フとタイマーオフを選択する。
【0162】割数調整手段2011は、割数制御テーブ
ル2300を参照し、選択された目標割数に対応する開
き時間を読み出し、各可動片21の開き時間をその値に
設定する旨のコマンドを遊技制御CPU111に向けて
送信する。これを受けた遊技制御CPU111は、各可
動片21を開閉する際に、1回あたりの開き時間が指定
された長さになるように各可動片21の動作を制御す
る。
【0163】先にも述べたように、手動制御の場合に
は、設定した目標割数と実際の割数が一致せず、誤差が
許容範囲を超えてしまうこともあるが、このような場合
には、遊技場の管理者などがホール管理コンピュータ2
40などを通じて実際の割数を調べ、設定した目標割数
とのズレを勘案し、目標割数に対応付けて登録してある
現在の開き時間の秒数を適切な値に変更することにな
る。かかる調整を積み重ねることで、やがて、設定した
目標割数と実際の割数とが一致するようになり、以後
は、実際の割数をワンタッチで設定変更することが可能
になる。
【0164】次に、タイマー機能をオフにし、自動制御
で割数を調整する場合を説明する。遊技場の管理者など
は、80%から210%の間で希望する目標割数を目標
割数設定スイッチ2040a〜2040nの中の1つを
押下することで選択する。そして自動スイッチ2051
およびタイマースイッチ2061を操作して自動制御オ
ンとタイマーオフを選択する。
【0165】遊技機10は、電源が投入されるごと、す
なわち営業日ごとに、図16に示す処理を一回行う。先
ず、遊技機10が設置された初日の朝は(ステップS2
601;Y)、実際の割数を求めることができないの
で、予め割数制御テーブル2300に登録されている初
期値を用いて各可動片21の開き時間を設定する。具体
的には、設定されている目標割数に対応する開き時間を
割数制御テーブル2300から読み出し(ステップS2
605)、読み出した開き時間で各可動片21を開閉す
る旨のコマンドを遊技制御CPU111に送信する(ス
テップS2606)。
【0166】初期状態でないときは(ステップS260
1;N)、前日の貸出球数および景品球数から前日の実
際の割数を求める(ステップS2602)。そして、前
日の目標割数と前日の実際の割数との差が許容範囲以内
(例えば±3%以内)かを判定する(ステップS260
3)。
【0167】前日の目標割数と前日の実際の割数との差
が許容範囲内であれば(ステップS2603;Y)、割
数制御テーブル2300の登録内容を変更する必要がな
いので、そのままステップS2605に移り、設定され
ている目標割数に対応する開き時間を割数制御テーブル
2300から読み出し(ステップS2605)、その読
み出した開き時間で各可動片21を開閉する旨のコマン
ドを遊技制御CPU111に送信する(ステップS26
06)。
【0168】前日の目標割数と前日の実際の割数との差
が許容範囲から外れている場合には(ステップS260
3;N)、目標割数と実際の割数との差に基づいて、割
数制御テーブル2300の各目標割数に対応する開き時
間の値を変更する(ステップS2604)。
【0169】そして、設定されている目標割数に対応す
る開き時間を、変更後の割数制御テーブル2300から
読み出し(ステップS2605)、読み出した開き時間
で各可動片21を開閉する旨のコマンドを遊技制御CP
U111に送信する(ステップS2606)。コマンド
を受けた遊技制御CPU111は、1回あたりの開き時
間が指定された長さになるように、以後、各可動片21
の動作を制御する。
【0170】なお、タイマー機能をオンさせた場合に
は、タイマー制御テーブル2400、2500の登録内
容にしたがい、時間の経過にしたがって順次、目標割数
を変更する。具体的には、指定された時刻や曜日、日付
が到来すると、その時刻などに対応する目標割数をタイ
マー制御テーブル2400などから読み出す。そして、
その目標割数に対応する開き時間を割数制御テーブル2
300から出し、当該読み出した開き時間で各可動片2
1を開閉する旨のコマンドを遊技制御CPU111に送
信する。
【0171】このように、割数設定変更手段2030か
ら目標割数を設定するだけで、各可動片21の開き時間
などが変わって実際の割数が、設定された目標割数に対
応して変化するので、従来のように障害釘の調整に頼る
場合に比べて、割数の調整作業を迅速かつ容易に、しか
も特別な技量を必要としないので誰でも行うことができ
る。これにより効率的で的確な遊技場の経営を行うこと
ができる。
【0172】図17は、本実施の形態に係る遊技機10
を含む遊技管理装置のシステム構成図である。かかる遊
技管理装置は、LON(Local Operatin
gNetwork:エシャロン社登録商標)技術を応用
した分散型ネットワークとして構築されている。
【0173】遊技島内には、中継器としての台コントロ
ーラ200が複数設置され、各台コントローラ200
に、前記遊技機10や遊技球貸出装置210などが接続
されている。台コントローラ200は、対応する遊技機
10などの各種動作や信号の送受信を検知、監視、制御
するものである。
【0174】台コントローラ200には、遊技機10の
外部情報出力端子A135(図1参照)から各種情報が
直接入力される。各台コントローラ200は、HALL
−BUSを介して、ゲートウェイを兼ねた島コントロー
ラ220に接続されている。島コントローラ220は、
対応する遊技島内の設備機器である遊技機10などの各
データを一時集積、記憶するものである。
【0175】前記島コントローラ220はLANと接続
され、該LANに、ホール管理端末機230、ホール管
理コンピュータ240、それに情報表示端末機250な
どがそれぞれ接続されている。これらの各種装置には、
ディスプレイ(CRT)、プリンタ、モデム、音声出力
装置などが更に接続されている。
【0176】次に、本発明の第2実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、前記普通図柄表示装置60での
表示変動の結果が当たり態様に確定した場合、前記始動
入賞口20の各可動片21が間欠的に開状態に変位する
ようにして、ここで各可動片21の開閉回数を、割数の
制御に応じて変化させるように設定している。
【0177】詳しくは、先ず前記遊技制御CPU111
にある開閉制御手段124は、前記普通図柄表示装置6
0でのスクロール表示の結果、当たり態様が確定した場
合に、前記始動入賞口20の各可動片21を間欠的に開
状態に変位させる制御を実行する。
【0178】さらに割数の制御機能によって、実際の割
数が、設定された目標割数になるように、前記始動入賞
口20の各可動片21の1回あたりの開閉回数を調整す
るようになっている。すなわち、前記割数調整手段20
11により、始動入賞口20の各可動片21の1回あた
りの開閉回数が調整される。
【0179】ここでRAM2021に登録されている割
数制御テーブル2310には、図18に示すように、目
標割数に応じて各可動片21の1回あたりの開閉回数が
登録されている。なお、本実施の形態における割数設定
変更手段2030は、図示省略したが、140%から1
80%までの間で10%刻みに目標割数を選択する5個
の目標割数設定スイッチを備えている。
【0180】次に、本発明の第3実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、前記第1,2実施の形態におい
て、前記始動入賞口20の各可動片21が開状態に変位
する際の開き時間や開閉回数を一定にした上で、各可動
片21が開状態に変位する際の開き角度を、割数の制御
に応じて変化させるようにしている。
【0181】前記遊技制御CPU111にある開閉制御
手段124は、前記始動入賞口20の各可動片21を所
定時間に亘り、連続的あるいは間欠的に開状態に変位さ
せる際の開き角度を変更することができる。そして前記
割数調整手段2011により、始動入賞口20の各可動
片21を開状態に変位させる際の開き角度を、前記割数
設定変更手段2030によって設定された目標割数に対
応して変更するようになっている。
【0182】図19に示すように、割数制御テーブル2
320には、目標割数に応じて各可動片21が開状態に
変位する際の開き角度が登録されている。なお、本実施
の形態における割数設定変更手段2030は、図示省略
したが、140%から180%までの間で10%刻みに
目標割数を選択する5個の目標割数設定スイッチを備え
ている。
【0183】次に、本発明の第4実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、前記普通図柄表示装置60での
表示変動の結果が当たり態様に確定した場合に、前記始
動入賞口20の各可動片21を連続的または間欠的に開
状態に変位させ、始動入賞口20に所定数の球が入賞す
るまで開状態を継続し、所定数の球が入賞した時点で元
の閉状態に戻るように設定してある。
【0184】前記遊技制御CPU111にある開閉制御
手段124は、前記始動入賞口20の各可動片21を開
状態に変位させてから閉状態に戻すまでに入賞させる球
の所定数を変更することができる。そして前記割数調整
手段2011により、各可動片21が開いてから閉じる
までに入賞させる球の所定数を、前記割数設定変更手段
2030によって設定された目標割数に対応して変更す
るようになっている。
【0185】図20に示すように、割数制御テーブル2
330には、目標割数に応じて各可動片21が開いてか
ら閉じるまでに入賞させる球の所定数(入賞個数)が登
録されている。なお、本実施の形態における割数設定変
更手段2030は、図示省略したが、140%から18
0%までの間で10%刻みに目標割数を選択する5個の
目標割数設定スイッチを備えている。
【0186】前記第1〜第4実施の形態では、目標割数
に応じて始動入賞口20の各可動片21の開き時間、開
閉回数、開き角度、それに開いた際の入賞個数を変更す
るように構成したが、第5実施の形態として、前記始動
入賞口20ではなく、可変入賞口16の開閉可能な可動
片(条件変更機構)の開き時間、開閉回数、開き角度、
それに開いた際の入賞個数を変更することで割数を調整
するように構成してもよい。
【0187】ここで、始動入賞口20や可変入賞口16
を開状態に変位させる際の開き時間、開閉回数、開き角
度、それに開いた際の入賞個数など複数の要素を、設定
された目標割数に対応して同時に変更するように構成し
てもよい。
【0188】なお、前記可変入賞口16の各可動片は、
遊技制御CPU111の制御により、例えば表示遊技に
おけるリーチ時または大当たり態様の確定時、あるいは
始動入賞口20への球の入賞時など、所定の遊技条件の
成立に基づいて通常の閉状態から開状態に変位するよう
に制御される。
【0189】さらに第6実施の形態として、前記可変入
賞口16を特に前記始動入賞口20の左右近傍に配設す
れば、前記始動入賞口20への入賞を逸した球が、高確
率で可変入賞口16に受け入れられるようになり、かか
る可変入賞口16の各可動片の開き時間などの変更によ
って、より正確な割数の調整が可能となる。
【0190】次に、本発明の第7実施の形態を説明す
る。本実施の形態は、前述した特賞終了に基づき時短モ
ードが生じる場合において、かかる時短モード中に表示
変動の短縮される所要時間を、前記割数調整手段201
1により、前記割数設定変更手段2030によって設定
された前記目標割数に対応して変更するものである。
【0191】かかる時短モードでは、普通図柄表示装置
60で実行される表示変動の所要時間が短いほど、単位
時間当たりの表示変動の実行可能回数が増加するため、
前記始動入賞口20の開閉の機会も増えることになり、
遊技者の利益が増大することになる。
【0192】図21に示すように、割数制御テーブル2
340には、目標割数に応じて普通図柄表示装置60で
実行される表示変動の所要時間が登録されている。な
お、本実施の形態における割数設定変更手段2030
は、図示省略したが、140%から180%までの間で
10%刻みに目標割数を選択する5個の目標割数設定ス
イッチを備えている。
【0193】次に、本発明の第8実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、前述した特賞終了に基づき時短
モードが生じる場合において、かかる時短モード中に表
示変動の短縮される所要時間を一律に設定した上で、時
短モード中に繰り返される表示変動の実行回数(所定回
数)を、前記割数調整手段2011により、前記割数設
定変更手段2030によって設定された前記目標割数に
対応して変更するものである。
【0194】かかる時短モードにおいては、その長さ、
すなわち表示変動が短縮された時間で繰り返される実行
回数が多いほど、単位時間当たりの表示変動の実行可能
回数が増加するため、前記始動入賞口20の開閉の機会
も増えることになり、遊技者の利益が増大することにな
る。
【0195】図22に示すように、割数制御テーブル2
350には、目標割数に応じて時短モード中に繰り返さ
れる表示変動の実行回数が登録されている。なお、本実
施の形態における割数設定変更手段2030は、図示省
略したが、140%から180%までの間で10%刻み
に目標割数を選択する5個の目標割数設定スイッチを備
えている。
【0196】次に、本発明の第9実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、時短モードが発生する起因とし
て、前述した特賞の終了に基づくものではなく、前記普
通図柄表示装置60での表示変動の実行結果に基づくよ
うに構成している。そして、この時短モード中に表示変
動の短縮される所要時間を、前記割数調整手段2011
により、前記割数設定変更手段2030によって設定さ
れた前記目標割数に対応して変更するものである。な
お、第7実施の形態と重複した説明は省略する。
【0197】本実施形態における表示変動では、例えば
数字の「1」が最後に停止表示された場合が特定態様に
相当すると定められている。これは一例であり、数字で
はなく特定の絵柄(☆や△など)が停止表示された場合
を特定態様としてもよい。また、特定態様を当たり態様
に含ませるようにしてもよい。
【0198】このような表示変動の結果、特定態様であ
る「1」の数字が最後に停止した場合には、次回の表示
変動の所要時間が通常時よりも短縮される時短モードに
設定されることになる。かかる時短モードは、次回の表
示変動から起算して該表示変動が、所定回数まで実際に
実行されるまで繰り返されるようになっている。
【0199】次に、本発明の第10実施の形態を説明す
る。本実施の形態も、前記第9実施の形態と同様に、時
短モードが発生する起因として、前記普通図柄表示装置
60での表示変動の実行結果に基づくように構成してい
る。そして、この時短モード中に表示変動の短縮される
所要時間を一律に設定した上で、時短モード中に繰り返
される表示変動の所定回数を、前記割数調整手段201
1により、前記割数設定変更手段2030によって設定
された前記目標割数に対応して変更するものである。な
お、第8実施の形態と重複した説明は省略する。
【0200】また、前記第9,10実施の形態では、前
記時短モード設定手段125により、時短モード中にお
いて、重ねてスクロール表示の実行結果が特定態様に確
定した場合、前回までの所定回数のうちの残りに今回の
所定回数を累積加算した回数分だけ、スクロール表示の
所要時間を繰り返し短縮するように制御するとよい。
【0201】また他の例として、時短モード設定手段1
25により、時短モード中において、重ねてスクロール
表示の実行結果が特定態様に確定した場合、前回までの
所定回数のうちの残りを消去して今回の所定回数分だ
け、スクロール表示の所要時間を繰り返し短縮するよう
に制御してもよい。
【0202】さらに、第11実施の形態として、前記第
9,10実施の形態の構成において、前記表示制御CP
U152により、前記表示変動における特定態様の種類
を増減することによって、該表示変動の実行結果が特定
態様に確定する確率を変更できるように設定してもよ
い。
【0203】本実施の形態では、前記割数調整手段20
11により、表示変動の実行結果が特定態様に確定する
確率を、前記割数設定変更手段2030によって設定さ
れた前記目標割数に対応して変更する。もちろん、割数
調整手段2011では、表示変動の実行結果が特定態様
に確定する確率だけを変更するようにしてもよく、ある
いは前記時短モードにおける表示変動の所要時間や所定
回数と同時に変更するようにしてもよい。
【0204】図23に示すように、割数制御テーブル2
360には、目標割数に応じて表示変動の実行結果が特
定態様に確定する確率が登録されている。なお、本実施
の形態における割数設定変更手段2030は、図示省略
したが、140%から180%までの間で20%刻みに
目標割数を選択する3個の目標割数設定スイッチを備え
ている。
【0205】また、第12実施の形態として、前記表示
制御CPU152によって、前記表示変動における当た
り態様の種類を増減することにより、該表示変動の実行
結果が当たり態様に確定する確率を変更できるように設
定してもよい。
【0206】かかる場合、前記割数調整手段2011に
より、表示変動の実行結果が当たり態様に確定する確率
を、前記割数設定変更手段2030によって設定された
前記目標割数に対応して変更する。図23に示すよう
に、割数制御テーブル2360には、目標割数に応じて
表示変動の実行結果が当たり態様に確定する確率が登録
されている。
【0207】次に、本発明の第13実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、前記可変表示装置30における
表示遊技の結果が大当たり態様に確定する確率を変更す
ることができ、前記割数調整手段2011は、前記表示
遊技の結果が大当たり態様に確定する確率を、前記割数
設定変更手段2030によって設定された前記目標割数
に対応して変更できるように構成されている。
【0208】前記遊技制御CPU111の第1抽選部1
20aには、可変表示装置20における表示遊技の結果
が大当り態様となる確率を変動設定できる手段が含まれ
ている。ここで大当たり態様に確定する大当たり確率
は、図24に示すように、割数制御テーブル2370に
は、目標割数に対応させて、1/600、1/270、
1/100というように3段階に調整できるようになっ
ている。
【0209】以上説明したものでは、始動入賞口20の
各可動片21を開状態に変位させる際の開き時間、開閉
回数、開き角度、それに開いた際の入賞個数など、各実
施の形態に対応した割数調整に用いる複数の要素を、設
定された目標割数に対応して個別に変更するように構成
したが、これら複数の要素を同時に用いるように組み合
わせて、割数調整を行うように構成してもよい。
【0210】また、割数制御CPU2010の有する機
能を遊技制御CPU111に持たせ、これらのCPUを
統合するように構成してもよい。さらにまた、前記貸出
球数計数手段2012は、遊技球貸出装置210から入
力される貸出信号2101に基づいて、所定の計測期間
中に、遊技者が指定した金額に応じて払い戻された貸出
球数を計数するようにしたが、他に例えば、各種役物へ
入賞した球の検知信号、および何れの役物へも入賞しな
かった球すなわちアウト口17に入った球の検知信号に
基づいて、いわゆる入球(アウト球+セーフ球)として
貸出球数を計数するようにしてもよい。
【0211】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、割数設定
変更手段から目標割数を設定するだけで、各種役物の遊
技状態が変わることにより、実際の割数が設定された目
標割数に対応して変化するので、従来のように障害釘の
調整に頼る場合に比べて、割数の調整作業を迅速かつ容
易に、しかも特別な技量を必要としないのでだれでも行
うことができる。これにより効率的で的確な遊技場の経
営を行うことができる。
【0212】また、時間の経過にしたがって目標割数を
予め指定された態様で設定変更するようにしたもので
は、目標割数が自動的に順次更新されるので、変更の度
に遊技機まで出向く必要がなく、割数調整の作業効率を
さらに高めることができる。
【0213】また、貸出球数計数手段により、所定の計
測期間中における貸出球数を求め、景品球数計数手段に
より、同じ期間中における景品球数を求め、これらを用
いて実際の割数を求め、これが、設定されている目標割
数に近づくように、各種役物の遊技状態を自動調整する
ものでは、割数の調整作業がより一層簡略化される。
【0214】さらに、計測期間の長さを変更可能に構成
したものでは、たとえば、一日ごとのデータに基づいて
目標割数に自動で近づけるか、一週間ごとのデータに基
づいて目標割数に自動で近づけるか等を選択することが
でき、遊技機の稼動状況に応じた適切な設定を行うこと
が可能になる。
【0215】なお、少なくとも特賞を発生させるか否か
を定める機能を備えた主CPU(中央処理装置)と異な
るCPUに割数調整手段の機能を具備させたものでは、
遊技機の機能が複数のCPUに適切に分割されるので、
CPUごとの動作の検査等を効率よく行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の主制御
部の遊技制御CPUの機能を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の表示制
御部の表示制御CPUの機能を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を示す正
面図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の可変表
示装置を拡大して示す正面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におい
て、通過入賞口への球の通過に基づいて実行される動作
の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におい
て、スクロール表示から始動入賞口の開閉に至る始動入
賞口開閉処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におい
て、始動入賞口への球の入賞に基づいて実行される動作
の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におい
て、表示遊技から特賞発生に至る遊技全体の流れを示す
フローチャートである。
【図10】本発明の第1実施の形態に係る遊技機が実行
する特賞発生処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におい
て割数の制御機能を備えた回路部分を示すブロック図で
ある。
【図12】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る割数設定変更手段を示す正面図である。
【図13】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る割数制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図14】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
るタイマー制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図15】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
るタイマー制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図16】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る目標割数と実際の割数とが一致するように可動片の開
き時間を自動調整するものの動作を示す流れ図である。
【図17】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を含む
遊技管理装置のシステム構成図である。
【図18】本発明の第2実施の形態に係る遊技機におけ
る割数制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図19】本発明の第3実施の形態に係る遊技機におけ
る割数制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図20】本発明の第4実施の形態に係る遊技機におけ
る割数制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図21】本発明の第7実施の形態に係る遊技機におけ
る割数制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図22】本発明の第8実施の形態に係る遊技機におけ
る割数制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図23】本発明の第11,12実施の形態に係る遊技
機における割数制御テーブルの一例を示す説明図であ
る。
【図24】本発明の第13実施の形態に係る遊技機にお
ける割数制御テーブルの一例を示す説明図である。
【符号の説明】 10…遊技機 11…遊技盤 12…ハンドル 13…上皿 14…下皿 16…可変入賞口 17…アウト口 18…電飾ランプ 19…装飾ランプ 20…始動入賞口 21…可動片 25…通過入賞口 30…可変表示装置 40…保留記憶表示装置 41…保留ランプ 50…大入賞口装置 51…誘導板 55…特定領域 60…普通図柄表示装置 61…普通図柄記憶表示装置 100…主制御部 101…リセット回路 102…クロック回路 104…ドライバ回路 110…ワンチップマイコン 111…遊技制御CPU 112…ROM 113…RAM 120…抽選実行手段 120a…第1抽選部 120b…第2抽選部 121…権利保留手段 121a…普通図柄保留手段 122…遊技進行選択手段 123…特賞生成手段 124…開閉制御手段 125…時短モード設定手段 131…大入賞口入賞球検知スイッチ 132…特定領域入賞球検知スイッチ 133…セーフ球検知スイッチ 134…ソレノイド 135…外部情報出力端子A 136…電飾回路 137…払出回路 138…外部情報入力端子 139…外部情報出力端子B 140…表示制御部 141…リセット回路 142…クロック回路 150…表示主制御部 152…表示制御CPU 152a…表示遊技制御手段 152b…表示変動実行手段 153…制御ROM 154…RAM 160…表示処理部 161…VDP 162…画像データROM 163…VRAM 170…音声制御部 172…音声合成回路 173…音声増幅回路 174…スピーカ 2010…割数制御CPU 2011…割数調整手段 2012…貸出球数計数手段 2013…景品球数計数手段 2020…ROM 2021…RAM 2022…タイマー部 2030…割数設定変更手段 2040a〜2040n…目標割数設定スイッチ 2051…自動スイッチ 2052…手動スイッチ 2061…タイマースイッチ 2070…表示ランプ 2101…貸出信号 2102…賞球信号 2300…割数制御テーブル 2400、2500…タイマー制御テーブル
フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA03 AA06 AA09 AA11 AA33 AA36 AA37 AA39 AA42 AA79 BA09 BA12 BA13 BA17 CA06 CA07 CA19 CA35 EA10 EB14 EB29

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤上に球を打ち出す遊技で、球が落下
    する過程で遊技盤上にある各種役物に入賞すると、遊技
    者に球を払い出すなど所定の利益を付与する遊技機にお
    いて、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、割数設定変更手
    段と、割数調整手段とを有して成り、 前記割数設定変更手段は、遊技者が指定する金額に応じ
    て払い戻された球数を貸出球数とし、遊技者が当該遊技
    機から遊技により獲得した球数を景品球数としたとき、
    前記貸出球数に対する前記景品球数の割合で定義される
    割数の目標値となる目標割数を設定するものであり、 前記割数調整手段は、前記遊技制御手段により制御され
    る各種役物の遊技状態を、前記割数設定変更手段によっ
    て設定された前記目標割数に対応して変更するものであ
    ることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記割数設定変更手段は、予め用意された
    複数の目標割数の中から一の目標割数が遊技場側の操作
    に基づいて選択されるものであることを特徴とする請求
    項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】時間の経過にしたがって前記目標割数を予
    め指定された態様で設定変更することを特徴とする請求
    項1記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記割数調整手段は、前記遊技制御手段に
    より制御される各種役物の遊技状態を、設定され得る目
    標割数ごとに変更可能に登録しておき、これらの中で前
    記割数設定変更手段によって設定された目標割数に対応
    する遊技状態を、各種役物の遊技状態を変更する際に選
    択的に用いることを特徴とする請求項1,2または3記
    載の遊技機。
  5. 【請求項5】所定の計測期間中における前記貸出球数を
    求める貸出球数計数手段と、前記期間中における前記景
    品球数を求める景品球数計数手段とを備え、 前記割数調整手段は、前記貸出球数計数手段が求めた貸
    出球数と前記景品球数計数手段が求めた景品球数とから
    前記割数を求め、これが前記目標割数に近づくように、
    前記遊技制御手段により制御される各種役物の遊技状態
    を自動調整することを特徴とする請求項1,2または3
    記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記計測期間の長さを変更可能に構成した
    ことを特徴とする請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】少なくとも前記遊技制御手段の機能を備え
    た主CPU(中央処理装置)と異なるCPUに前記割数
    調整手段の機能を具備させたことを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】球が通過可能な通過入賞口と、球の入賞が
    困難ないし容易な状態に変化可能な始動入賞口と、表示
    装置と、可変表示装置を備え、 前記始動入賞口は、その入賞口に対して球の入賞が困難
    な閉状態と、球の入賞が容易な開状態とに開閉可能な条
    件変更機構を備え、該条件変更機構は通常は閉状態に維
    持され、 前記表示装置では、所定時間にわたり表示内容が変化し
    た後に実行結果が停止表示される表示変動が実行され、 前記可変表示装置では、所定時間にわたり表示内容が変
    化した後に実行結果が停止表示される表示遊技が実行さ
    れ、 前記遊技制御手段は、前記始動入賞口への球の入賞に基
    づき前記可変表示装置における表示遊技を実行し、該表
    示遊技の実行結果が大当たり態様に確定した場合に遊技
    者に有利な特賞を発生させ、かつ前記通過入賞口への球
    の通過に基づき前記表示装置における表示変動を実行
    し、該表示変動の実行結果が当たり態様に確定した場合
    に、前記始動入賞口の条件変更機構を前記開状態に変位
    させることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6
    または7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記割数調整手段は、前記始動入賞口の条
    件変更機構を開状態に変位させる際の態様を、前記割数
    設定変更手段によって設定された前記目標割数に対応し
    て変更するものであることを特徴とする請求項8記載の
    遊技機。
  10. 【請求項10】前記遊技制御手段は、前記表示変動の実
    行結果が当たり態様に確定した場合、前記始動入賞口の
    条件変更機構を連続的に開状態に変位させ、かつ条件変
    更機構の開き時間を変更可能であり、 前記割数調整手段は、前記始動入賞口の条件変更機構の
    開き時間を、前記割数設定変更手段によって設定された
    前記目標割数に対応して変更するものであることを特徴
    とする請求項9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】前記遊技制御手段は、前記表示変動の実
    行結果が当たり態様に確定した場合、前記始動入賞口の
    条件変更機構を間欠的に開状態に変位させ、かつ条件変
    更機構の開閉回数を変更可能であり、 前記割数調整手段は、前記始動入賞口の条件変更機構の
    開閉回数を、前記割数設定変更手段によって設定された
    前記目標割数に対応して変更するものであることを特徴
    とする請求項9記載の遊技機。
  12. 【請求項12】前記遊技制御手段は、前記始動入賞口の
    条件変更機構を開状態に変位させる際の開き角度を変更
    可能であり、 前記割数調整手段は、前記始動入賞口の条件変更機構を
    開状態に変位させる際の開き角度を、前記割数設定変更
    手段によって設定された前記目標割数に対応して変更す
    るものであることを特徴とする請求項9,10または1
    1記載の遊技機。
  13. 【請求項13】前記遊技制御手段は、前記表示変動の実
    行結果が当たり態様に確定した場合に、前記始動入賞口
    の条件変更機構を連続的または間欠的に開状態に変位さ
    せ、該始動入賞口に所定数の球が入賞するまで開状態を
    継続させ、 前記割数調整手段は、前記始動入賞口の条件変更機構を
    開状態に変位させてから閉状態に戻すまでに入賞させる
    球の所定数を、前記割数設定変更手段によって設定され
    た前記目標割数に対応して変更するものであることを特
    徴とする請求項9記載の遊技機。
  14. 【請求項14】前記遊技制御手段は、前記特賞が発生し
    た場合にその終了後、前記表示装置における表示変動の
    所要時間を、所定回数を限度に通常時より短縮し、 前記割数調整手段は、前記表示変動の短縮される所要時
    間を、前記割数設定変更手段によって設定された前記目
    標割数に対応して変更するものであることを特徴とする
    請求項8,9,10,11,12または13記載の遊技
    機。
  15. 【請求項15】前記割数調整手段は、前記表示変動が短
    縮された所要時間で繰り返される前記所定回数を、前記
    割数設定変更手段によって設定された前記目標割数に対
    応して変更するものであることを特徴とする請求項14
    記載の遊技機。
  16. 【請求項16】前記遊技制御手段は、前記表示装置にお
    ける表示変動の実行結果が特定態様に確定した場合に、
    次回の表示変動の所要時間を通常時より短縮し、 前記割数調整手段は、前記表示変動の短縮される所要時
    間を、前記割数設定変更手段によって設定された前記目
    標割数に対応して変更するものであることを特徴とする
    請求項8,9,10,11,12または13記載の遊技
    機。
  17. 【請求項17】前記遊技制御手段は、前記表示変動の実
    行結果が特定態様に確定した場合に、次回以降の表示変
    動の所要時間を、所定回数を限度に繰り返し通常時より
    短縮し、 前記割数調整手段は、前記表示変動が短縮された所要時
    間で繰り返される前記所定回数を、前記割数設定変更手
    段によって設定された前記目標割数に対応して変更する
    ものであることを特徴とする請求項16記載の遊技機。
  18. 【請求項18】前記遊技制御手段は、前記表示変動にお
    ける特定態様の種類を増減することにより、該表示変動
    の実行結果が特定態様に確定する確率を変更可能であ
    り、 前記割数調整手段は、前記表示変動の実行結果が特定態
    様に確定する確率を、前記割数設定変更手段によって設
    定された前記目標割数に対応して変更するものであるこ
    とを特徴とする請求項16または17記載の遊技機。
  19. 【請求項19】前記遊技制御手段は、前記表示変動にお
    ける当たり態様の種類を増減することにより、該表示変
    動の実行結果が当たり態様に確定する確率を変更可能で
    あり、 前記割数調整手段は、前記表示変動の実行結果が当たり
    態様に確定する確率を、前記割数設定変更手段によって
    設定された前記目標割数に対応して変更するものである
    ことを特徴とする請求項8,9,10,11,12,1
    3,14,15,16,17または18記載の遊技機。
  20. 【請求項20】前記遊技制御手段は、前記可変表示装置
    における表示遊技の結果が大当たり態様に確定する確率
    を変更可能であり、 前記割数調整手段は、前記表示遊技の結果が大当たり態
    様に確定する確率を、前記割数設定変更手段によって設
    定された前記目標割数に対応して変更するものであるこ
    とを特徴とする請求項8,9,10,11,12,1
    3,14,15,16,17,18または19記載の遊
    技機。
  21. 【請求項21】球の入賞が困難ないし容易な状態に変化
    可能な1または複数の可変入賞口を備え、 前記可変入賞口は、その入賞口に対して球の入賞が困難
    な閉状態と、球の入賞が容易な開状態とに開閉可能な条
    件変更機構を備え、該条件変更機構は通常は閉状態に維
    持され、 前記遊技制御手段は、所定の遊技条件の成立に基づき前
    記可変入賞口の条件変更機構を前記開状態に変位させ、 前記割数調整手段は、前記可変入賞口の条件変更機構を
    開状態に変位させる際の態様を、前記割数設定変更手段
    によって設定された前記目標割数に対応して変更するも
    のであることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10,11,12,13,14,1
    5,16,17,18,19または20記載の遊技機。
  22. 【請求項22】前記遊技制御手段は、所定の遊技条件の
    成立に基づき前記可変入賞口の条件変更機構を連続的に
    開状態に変位させ、かつ条件変更機構の開き時間を変更
    可能であり、 前記割数調整手段は、前記可変入賞口の条件変更機構の
    開き時間を、前記割数設定変更手段によって設定された
    前記目標割数に対応して変更するものであることを特徴
    とする請求項21記載の遊技機。
  23. 【請求項23】前記遊技制御手段は、所定の遊技条件の
    成立に基づき前記可変入賞口の条件変更機構を間欠的に
    開状態に変位させ、かつ条件変更機構の開閉回数を変更
    可能であり、 前記割数調整手段は、前記可変入賞口の条件変更機構の
    開閉回数を、前記割数設定変更手段によって設定された
    前記目標割数に対応して変更するものであることを特徴
    とする請求項21記載の遊技機。
  24. 【請求項24】前記遊技制御手段は、前記可変入賞口の
    条件変更機構を開状態に変位させる際の開き角度を変更
    可能であり、 前記割数調整手段は、前記可変入賞口の条件変更機構を
    開状態に変位させる際の開き角度を、前記割数設定変更
    手段によって設定された前記目標割数に対応して変更す
    るものであることを特徴とする請求項21,22または
    23記載の遊技機。
  25. 【請求項25】前記遊技制御手段は、所定の遊技条件の
    成立に基づき、前記可変入賞口の条件変更機構を連続的
    または間欠的に開状態に変位させ、該可変入賞口に所定
    数の球が入賞するまで開状態を継続させ、 前記割数調整手段は、前記可変入賞口の条件変更機構を
    開状態に変位させてから閉状態に戻すまでに入賞させる
    球の所定数を、前記割数設定変更手段によって設定され
    た前記目標割数に対応して変更するものであることを特
    徴とする請求項21記載の遊技機。
  26. 【請求項26】前記可変入賞口は少なくとも前記始動入
    賞口の左右近傍で、該始動入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる状態に配されたことを特徴とする請求項2
    1,22,23,24または25記載の遊技機。
  27. 【請求項27】前記貸出球数計数手段は、各種役物へ入
    賞した球の検知信号、および何れの役物へも入賞しなか
    った球の検知信号に基づき、所定の計測期間中における
    前記貸出球数を求めることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,1
    3,14,15,16,17,18,19,20,2
    1,22,23,24,25または26記載の遊技機。
JP2000135821A 2000-05-09 2000-05-09 遊技機 Pending JP2001314630A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135821A JP2001314630A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135821A JP2001314630A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001314630A true JP2001314630A (ja) 2001-11-13

Family

ID=18643852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000135821A Pending JP2001314630A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001314630A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4722172B2 (ja) 遊技台
JP2007229168A (ja) 遊技機
JP2004337506A (ja) 遊技機
JP2007044421A (ja) 遊技機
JP5891257B2 (ja) 遊技機
JP2004261399A (ja) 遊技機
JP2005312560A (ja) 遊技機
JP2016120032A (ja) 遊技機
JP2006325651A (ja) 遊技機
JP2004173982A (ja) 遊技機
JP2001314630A (ja) 遊技機
JP5795130B1 (ja) 遊技機
JP2009142629A (ja) ゲーミングマシン
JP6023743B2 (ja) 遊技機
JP2001314631A (ja) 遊技機
JP2001054654A (ja) 遊技機
JP6717864B2 (ja) 遊技機
JP4027853B2 (ja) 遊技機
JP6580745B2 (ja) 遊技機
JP2009142632A (ja) ゲーミングマシン
JP2001259147A (ja) 遊技機
JP6138207B2 (ja) 遊技機
JP6330007B2 (ja) 遊技機
JP2004033521A (ja) スロットマシン
JP2005261578A (ja) 遊技機