JP2001312900A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置Info
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Abstract
ワースト条件でデータ書き換えテストを行うことを可能
としたEEPROMを提供する。 【解決手段】 メモリセルアレイ1のビット線には、ペ
ージアドレス信号により選択される不揮発性メモリセル
に書き込むべき1ページ分のデータを保持するためのペ
ージバッファ2が設けられる。データ書き換えモードで
は、1ページ分のデータの書き込み動作及び、書き込み
状態を確認するベリファイ読み出し動作を、書き込み完
了が確認されるか又は書き込みサイクルが最大回数に達
したことが判定されるまで繰り返す。テスト信号LPM
AXを入力した書き換えテストモードでは、1ページ分
のテストデータの書き込み動作及び、書き込み状態を確
認するベリファイ読み出し動作を、ベリファイ読み出し
の結果の如何に拘わらず、書き込みサイクルが最大回数
に達したことが判定されるまで繰り返す。
Description
が書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPRO
M)に関する。
を行うEEPROM(バイト型EEPROM)が知られ
ている。バイト型EEPROMのメモリセルアレイは、
一つのメモリセルMCが一つの選択ゲートトランジスタ
SGを介してビット線BLに接続される。メモリセルM
Cは、浮遊ゲート下のゲート絶縁膜のうちドレイン寄り
の部分に書き換え用のトンネル絶縁膜が形成されたFL
OTOX(Floating Gate Tunnel
ing Oxide)構造を有する。メモリセルMCの
制御ゲート線CGLは、1バイト分のメモリセルMCに
共通に設けられ、これが選択スイッチSにより選択さ
れ、バイト単位でのデータ書き換えが行われるようにな
っている。
大きな規模でのデータ書き換えに適したものとして、N
AND型EEPROMがある。NAND型EEPROM
のメモリセルアレイは、例えば16個のメモリセルが直
列接続され、その一端は選択ゲートトランジスタを介し
てビット線に接続され、他端は選択ゲートトランジスタ
を介して共通ソース線に接続される。メモリセルは、浮
遊ゲートと制御ゲートが積層されたスタックトゲート構
造を有し、浮遊ゲート下は全面トンネル絶縁膜として、
浮遊ゲートとチャネルの間でFNトンネリングにより電
子の授受が行われる。ロウ方向の例えば128バイト分
のメモリセルの制御ゲートが共通に制御ゲート線に接続
される。NAND型EEPROMでは、1ページ分の書
き込みデータをロードできるページバッファを備えるこ
とにより、ページ単位でのデータ書き込みが可能とされ
る。
にメモリセルと選択ゲートトランジスタの2素子を必要
とし、従って単位セル面積が大きく、大容量化、低コス
ト化が難しいという難点がある。
ト型EEPROMの難点を解消するものとして開発され
た。NAND型EEPROMでは、複数個(例えば16
個)のメモリセルについて2個の選択ゲートトランジス
タが設けられるため、1ビットの記憶に要する単位セル
面積がバイト型EEPROMに比べて極めて小さくな
り、大容量化、低コスト化が可能である。従って、大容
量のファイルメモリ等に適している。
通常消去単位と書き込み単位が異なるため、データ書き
換えには独立したデータ消去動作とデータ書き込み動作
を必要とし、データ書き換え制御が容易ではない。加え
て、通常はコマンド入力方式が採用されるため、書き換
え制御は一層複雑になる。例えばデータ書き込み動作で
は、(1)書き込みセットアップコマンド入力、(2)
ページアドレス入力、(3)データ入力、(4)書き込
み実行コマンド入力、という一連の入力動作が必要にな
る。更に、NAND型EEPROMは、複数のメモリセ
ルが直列接続されるため、NOR型EEPROMのよう
な高速アクセス性能を得ることができない。
消去をページ単位で行うことは不可能ではない。しか
し、従来のデータ書き換え制御の仕様を踏襲した場合に
は、データ書き換え制御が複雑であり、また高速性能が
得られないという難点はそのまま残る。従って簡単な制
御によりページ単位のデータ書き換えを可能としたEE
PROMが望まれている。
型EEPROMにおいては、書き込みデータのしきい値
を一定範囲に追い込むために、ベリファイ機能を持たせ
ることが行われる。これは、書き込み状態を確認しなが
ら、パルス幅を設定した複数回の書き込みを行うもので
ある。即ち、ベリファイ読み出し動作により書き込みが
十分と判定されるまで、書き込み動作とベリファイ読み
出し動作を繰り返す。従って、メモリセルの書き込み特
性の違いに応じて、書き込み回数(ループ数)は異な
り、書き込み時間も異なることになる。メモリセルの書
き込み特性は、製造プロセスや経時変化により変動す
る。
数を保証するために、エンデュランス試験と呼ばれるテ
ストが行われる。このテストでは、セルアレイ全体に消
去、書き込みを繰り返し、保証書き換え回数まで正常に
データ書き換えができるか否かを確認する。このとき、
メモリセルにかかる電圧ストレスは、通常使用時のワー
スト条件に設定することが望まれる。
は、上述したベリファイ機能を持つ場合には、書き込み
サイクル数(書き込み動作とベリファイ読み出し動作の
繰り返しサイクル数,いわゆるループ数)が最大になる
ときである。しかし、ベリファイ機能が働くと、ループ
数が最大になる前に書き換え動作が終了してしまう可能
性がある。また、1ページ分の書き込みデータをページ
バッファに保持して、ベリファイ読み出しで書き込み十
分であることが確認されたビットは以後書き込み動作を
行わないように、ページバッファの保持データを書き換
えるようにすると、書き込み十分となったビットのメモ
リセルにはそれ以後電圧ストレスがかからなくなる。
には、ループ数が最大になった場合でも、書き換え時間
の仕様を上回らないという確認を行う必要がある。しか
し、ベリファイ機能が正常に働くと、ループ数が最大に
達する前に書き換え動作が終了してしまうため、この確
認が難しい。
もので、ベリファイ機能を有する場合に電圧ストレスワ
ースト条件でデータ書き換えテストを行うことを可能と
した不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とし
ている。
換え可能な不揮発性メモリセルがマトリクス配列された
メモリセルアレイを有し、前記メモリセルアレイの選択
された番地へのデータの書き込み動作及び、書き込み状
態を確認するベリファイ読み出し動作を、書き込み完了
が確認されるか又は書き込みサイクルが最大回数に達し
たことが判定されるまで繰り返し行うデータ書き換えモ
ードを有する不揮発性半導体記憶装置において、前記メ
モリセルアレイの選択された番地へのテストデータの書
き込み動作及び、書き込み状態を確認するベリファイ読
み出し動作を、書き込みサイクルが最大回数に達するま
で繰り返し行わせるデータ書き換えテストモードを有す
ることを特徴とする。
EEPROMのベリファイ機能を制限して、ベリファイ
読み出しの結果に拘わらずループ数が最大になるまで書
き込みサイクルを実行するデータ書き換えテストモード
を備えることによって、電圧ストレスワースト条件での
データ書き換えテストが可能になる。
のデータ書き換えを行うために、ページアドレス信号に
より選択される不揮発性メモリセルに書き込むべき1ペ
ージ分のデータを保持するためのページバッファと、ペ
ージアドレス信号により選択される不揮発性メモリセル
のうち、カラムアドレス信号により選択される複数ビッ
トのデータを検知増幅してラッチするためのセンスアン
プ/データラッチ回路とを有するものとする。この場
合、データ書き換えモードは、ページバッファにロード
された1ページ分のデータの書き込み動作と、書き込み
データを複数ビットずつ順次センスアンプ/データラッ
チ回路により読み出すベリファイ読み出し動作とを、1
ページ分のデータの書き込み完了が確認されるか又は書
き込みサイクルが最大回数に達するまで繰り返すもので
あり、データ書き換えテストモードは、ページバッファ
にロードされた1ページ分のテストデータの書き込み動
作と、書き込みデータを複数ビットずつ順次センスアン
プ/データラッチ回路により読み出すベリファイ読み出
し動作とを、ベリファイ読み出しの結果に拘わらず書き
込みサイクルが最大回数に達するまで繰り返すものとす
る。
えモードでは、ベリファイ読み出し動作で書き込み十分
であることが確認されたビットについてはページバッフ
ァの保持データを反転させて以後書き込みを実質的に行
わないようにし、データ書き換えテストモードでは、ベ
リファイ読み出し動作で書き込み十分であることが確認
されたビットについても前記ページバッファの保持デー
タを反転させることなく、書き込み動作を繰り返すよう
にする。
モードは、テスト端子からのテスト信号入力により設定
されるか、或いはアドレス端子又はデータ入出力端子か
らのコマンド入力により設定されるものとすることがで
きる。
タ書き換えを行うに好ましいメモリセルアレイは、1ペ
ージ分の不揮発性メモリセルの制御ゲートが制御ゲート
線に共通接続され、各不揮発性メモリセルのドレインが
第1の選択ゲートトランジスタを介してビット線に接続
され、ソースが第2の選択ゲートトランジスタを介して
共通ソース線に接続されて構成されたものとすることが
できる。
の実施の形態を説明する。
PROMのブロック構成を示す。メモリセルアレイ1
は、図2に示すように、不揮発性メモリセルMCをマト
リクス配列して構成される。メモリセルMCのドレイン
は、選択ゲートトランジスタSG1を介してビット線B
Lに接続され、ソースは選択ゲートトランジスタSG2
を介して共通ソース線SLに接続される。即ち、メモリ
セルMCと選択ゲートトランジスタSG1,SG2の3
トランジスタによりメモリセルユニットが構成されてい
る。
共通に制御ゲート線CGLに接続される。同様にロウ方
向の選択ゲートトランジスタSG1,SG2のゲート電
極は共通に選択ゲート線GSL,SSLに接続される。
この実施の形態の場合、制御ゲート線CGLに沿った5
12個(64バイト分)のメモリセルMCの範囲が、デ
ータ書き換えの単位となる1ページである。
態をデータ“0”(書き込み状態)、しきい値電圧の低
い状態をデータ“1”(消去状態)としてデータ記憶を
行う。データ書き込みの原理を簡単に説明すれば、ビッ
ト線BLに書き込みデータ“1”,“0”を与えて、選
択されたページの各メモリセルでフローティングゲート
に電子を注入するか否かを制御する。即ち、選択ページ
の“0”データが与えられたビット線のメモリセルで
は、浮遊ゲートとチャネル間に大きな電界がかかり、チ
ャネルから浮遊ゲートにFNトンネリングにより電子注
入され、しきい値電圧の高い書き込み状態(“0”デー
タ状態)になる。“1”データが与えられたビット線の
メモリセルでは、フローティングのチャネルが制御ゲー
トとの容量結合により電位上昇して、電子注入は生じ
ず、“1”状態が保持される。
データ書き換え時に1ページ分の書き込むべきデータを
ロードするページバッファ2が設けられている。具体的
にページバッファ2は、各ビット線BL毎に接続された
データラッチにより構成される。ビット線BLはまたカ
ラムデコーダ10により制御されるカラムゲート3によ
り、1カラムずつ選択されて、センスアンプ/データラ
ッチ回路4及びI/Oバッファ5に接続される。ここで
1カラムが16ビット(2バイト)の場合を説明する
が、1バイトでもよいし、或いは他の適当な複数ビット
単位でもよい。データ書き換え時には、入出力端子I/
O0〜I/O15から2バイト分ずつ順次供給される1ペ
ージ分のデータが、2バイトずつI/Oバッファ5を介
し、カラムゲート3により選択されたカラム毎にページ
バッファ2にロードされる。またデータ読み出し時は、
カラムゲート3により選択された2バイトの読み出しデ
ータがセンスアンプ/データラッチ回路4で検知増幅さ
れ、I/Oバッファ5を介して入出力端子I/O0〜I
/O15に取り出される。
及び選択ゲート線GSL,SSLを選択するのがロウデ
コーダ6である。ページアドレス信号PAは外部端子か
らロウアドレスバッファ7に取り込まれてラッチされ
る。このラッチされたページアドレス信号PAはロウデ
コーダ6によりデコードされて、選択されたページの制
御ゲート線CGL及び選択ゲート線GSL,SSLに動
作モードに応じて所定の電位が与えられる。
ら供給されるカラムアドレス信号CAがカラムアドレス
バッファ8により取り込まれて、内部カラムアドレス信
号CAaが得られる。一方、データ書き換えモードにお
いては、内部カラムアドレス信号CAbを自動発生する
カラムアドレス発生回路として、アドレスレジスタ11
が設けられている。アドレスレジスタ11は、データ書
き換えモードにおいて、制御回路13から発生されるカ
ラムアドレスリセット信号CA−RSにより初期化さ
れ、カラムアドレスインクリメント信号CA−INCに
より順次更新される内部カラムアドレス信号CAbを発
生する。
レスバッファ8に取り込まれる内部カラムアドレス信号
CAaと、データ書き換えモードにおいてアドレスレジ
スタ11から発生される内部カラムアドレス信号CAb
とは、選択ゲート回路9により選択されてカラムデコー
ダ10に転送される。選択ゲート回路9は制御回路13
から発生される制御信号E/Wにより切り換え制御がな
される。
/CE、書き込みイネーブル信号/WE、出力イネーブ
ル信号/OEが動作モードに応じて入力される。制御回
路13にはまた、通常のデータ書き換えモードとは別
に、データ書き換えテストモードを設定するテスト信号
LPMAXが入力されるようになっている。テスト信号
LPMAXが入力される端子は例えば専用のテスト端子
である。制御回路13は、オシレータやカウンタを含
み、制御入力信号の論理に従って、アドレスレジスタ1
1を制御するカラムアドレスリセット信号CA−RS、
カラムアドレスインクリメント信号CA−INC、選択
ゲート回路9を制御する制御信号E/W等を発生する。
き込み電位Vpgm、消去電位Vera等を発生する。
この昇圧回路12も制御回路13により制御される。制
御回路13はその他、データ書き換えモード及びデータ
書き換えテストモードでの自動データ書き換えのシーケ
ンス制御を行う各種内部タイミング信号を発生する。
3及びセンスアンプ/データラッチ回路4の部分の具体
構成を示している。メモリセルアレイ1のビット線BL
iは、ページ単位の書き込みの際に選択信号Ytにより
一括選択される選択ゲートであるNMOSトランジスタ
Q31を介してそれぞれデータ線DLiに接続されてい
る。これらのデータ線DLiの一つがカラムゲート3に
より選択されてセンスアンプ/データラッチ回路4のノ
ードN1に接続されることになる。
スA0,A1をデコードするデコード部DEC1と、こ
れより上位の3ビットのアドレスA2−A4をデコード
するデコード部DEC2とから構成されている。カラム
ゲート3は、これらのデコード部DEC1,DEC2の
出力により駆動される選択ゲート部31,32を有す
る。この実施の形態の場合、このカラムゲート3によっ
て、32本のビット線BLiから1本が選択される。
より制御される選択ゲートトランジスタであるNMOS
トランジスタQ34を介して各データ線DLiにそれぞ
れ接続される1ページ分のページラッチPBを有する。
トランジスタQ34は、書き込みデータのデータロード
時及び一括書き込み時にオンとなる。データロード時
は、I/Oバッファから2バイト分ずつ入力された書き
込みデータは、制御信号DIN1により活性化されるイ
ンバータ40を介し、ノードN1を介して、カラムゲー
ト3で選択されたデータ線DLiに転送される。このと
き、制御信号PBTRが“H”となり、データ線DLi
の書き込みデータはトランジスタQ34を介してページ
バッファ2に格納されることになる。またページ単位の
一括データ書き込み時は、ページバッファ2の保持デー
タをデータ線DLiに転送読み出しして、ビット線BL
iに供給することになる。
ンスアンプ(SA)41とデータラッチ42を有する。
センスアンプ41の入力ノードは活性化信号SAENに
より制御されるNMOSトランジスタQ41を介してノ
ードN1に接続されている。センスアンプ41の出力ノ
ードは、活性化信号SAENにより制御されるインバー
タ43を介してデータラッチ42のノードN2に接続さ
れている。通常のデータ読み出し時は、ノードN2のデ
ータが読み出し信号SAOUTにより活性化されるイン
バータ44を介して読み出されてI/Oバッファに転送
出力される。
プ41により読み出されたデータは、データラッチ42
に保持される。このデータラッチ42の保持データに基
づいて、ベリファイ判定と、書き込み不十分のセルに対
する追加書き込みとが行われる。このとき、データラッ
チ42のノードN3が、制御信号DIN2により制御さ
れるインバータ45を介してノードN1に読み出され、
更にカラムゲート3により選択されて対応するデータ線
DLiに転送され、更にビット線BLiに転送されるこ
とになる。
チPBの具体的な構成を示している。図示のようにペー
ジラッチPBはデータラッチ回路51を主体として構成
される。データラッチ回路51の一つのノードN11
は、トランジスタQ34を介してデータ線DLiに接続
され、他のノードN12は、一括判定用のNMOSトラ
ンジスタQ52のゲートに入る。トランジスタQ52の
ソースは、一括判定時に制御信号PBVFYによりオン
とされるNMOSトランジスタQ51を介して接地さ
れ、ドレインはページバッファ2の他の全てのページバ
ッファ回路PBについて共通に配設された一括判定信号
線PBFLGに接続されている。
た、カラムゲート3の選択ゲート部31と同様の選択ゲ
ート33と、データ線DLiのデータに応じてオンオフ
するNMOSトランジスタQ33を介して接地されてい
る。これらの選択ゲート33とトランジスタQ33は、
ベリファイ読み出しの結果に応じて、データラッチ回路
51の保持データを反転させるために用いられる。選択
ゲート33は、カラムデコーダ10のデコード部DEC
1の出力により制御されるが、デコード部DEC1の出
力をデータラッチ回路51のデータ書き換え時にのみ選
択ゲート33に転送するために、制御信号BLSENE
Nにより制御されるNANDゲート34が設けられてい
る。
また、リセット信号PBRSTにより制御されるリセッ
ト用NMOSトランジスタが設けられている。ページバ
ッファPBへのデータロードの前に、PBRST=
“H”,PBSW=“H”として、ページバッファPB
のデータがリセット(N12=“L”)されることにな
る。
書き込み及びその後のベリファイ読み出し動作での図3
の回路動作を簡単に説明すれば、次のようになる。図9
は、ページバッファ2のラッチデータの様子を示してい
る。ページバッファ2にはまず、1ページ分のデータ
“1”,“0”がロードされる。ここで、書き込みデー
タ“1”は実際には、書き込み禁止(即ちメモリセルの
フローティングゲートに電子を注入せず、しきい値が低
い“1”状態に保つ)を意味し、書き込みデータ“0”
は、メモリセルのフローティングゲートに電子を注入し
て、しきい値の高い状態(“0”状態)に遷移させるこ
とを意味する。
止)の場合、図9に示すように、ベリファイ読み出しの
結果が“1”,“0”に拘わらず、ページバッファ2に
保持されたデータはそのまま“1”を保持する。具体的
には、図4の回路においてデータラッチ回路51のノー
ドN11が、書き換えサイクルの間、“H”に保たれ
る。
ァイ読み出しの結果が“1”であれば、書き込み不十分
であり、“0”であれば書き込み十分であることを意味
する。従って図9に示すように、ベリファイ読み出し結
果が“1”であれば、ラッチデータ“0”を保持し、ベ
リファイ読み出し結果が“0”であれば、それ以上の書
き込みを行わないようにラッチデータを“1”に反転さ
せる。
は、センスアンプ/データラッチ回路4の読み出しデー
タを、インバータ45を介し、ノードN1を介し、更に
カラムゲート3を介してデータ線DLiに転送すること
により制御される。即ちデータ線DLiが“H”になる
と、NMOSトランジスタQ33がオンとなり選択ゲー
ト33により選択されたページバッファPBのデータが
反転される。より具体的に説明すれば、ベリファイ読み
出しの結果が“1”のとき、図3のデータラッチ42の
ノードN3が“L”となる。このとき、データ線DLi
には“L”が転送され、NMOSトランジスタQ33は
オフであるから、ページバッファ2の対応するデータラ
ッチ回路51では、ノードN11が当初の“H”(=デ
ータ“1”),“L”(=データ“0”)のまま保持さ
れる。
センスアンプ/データラッチ回路4のノードN3が
“H”のとき、データ線DLiには“H”が転送され
る。これにより、NMOSトランジスタQ33がオンす
る。従って、選択ゲート33で選択されたデータラッチ
回路51について、ノードN12が強制的に接地され
る。これにより、元の保持データが“1”(ノードN1
1が“H”)の場合は、保持データに変化はなく、保持
データが“0”(ノードN11が“L”)で且つベリフ
ァイ読み出しデータが“0”のときは、保持データが反
転されることになる。
に示す一括判定信号線PBFLGの状態を検知すること
により行われる。一括判定信号線PBFLGは予め
“H”レベルにプリチャージされ、一括判定のときはフ
ローティングにされる。そして、判定制御信号PBVF
Yが“H”となり、トランジスタQ51がオンになる。
ページバッファ2のページラッチPBが一つでも“0”
データを保持している場合、即ちノードN12が“H”
の場合は、トランジスタQ52がオンし、一括判定信号
線PBGLGが電位低下する。これにより、フェイルの
判定がなされる。1ページ分のデータ書き換えが完了す
ると、ページバッファ2の全ページラッチPBのデータ
が“1”即ちノードN12が“L”となり、このとき一
括判定信号線PBFLGの電位低下はない。これがパス
の判定となる。
モリセルユニットを持つEEPROMでは、ページ単位
でのデータ書き換えを行うが、その自動データ書き換え
シーケンスを大きく変更することなく、データ書き換え
テストを電圧ストレスのワースト条件下で行うことを特
徴としている。それらの動作フローを以下に具体的に説
明する。
作フローを示している。データ書き換えモードに入る
と、まず1ページ分の書き込みデータがページバッファ
2にロードされる(S1)。その後、ページアドレスに
より選択されたページのデータが一括消去される(S
2)。続いて、消去されたページのメモリセルに、ペー
ジバッファ2にロードされているデータが一括書き込み
される(S3)。書き込みが終わると、次にベリファイ
読み出しが行われる。ベリファイ読み出しは、この実施
の形態の場合、2バイト単位で順次32カラム分行われ
る。即ちカラムアドレスColAdd=1について、ベ
リファイ読み出し(S4−1)とその結果に応じたラッ
チデータ書き換え(S5−1)が行われ、以下カラムア
ドレスを更新して、ColAdd=32のベリファイ読
み出し(S4−32)とその結果に応じたラッチデータ
書き換え(S5−32)が行われる。
であるメモリセルについては、前述のようにページバッ
ファ2の対応するデータを反転させる。しかし、選択さ
れたページに書き込み不十分のメモリセルが一つでもあ
る間は、フェイルのフラグが立つ。即ち1ページ分のベ
リファイ読み出しが終わった後、ベリファイの結果がパ
スとなったか否かが、書き込みループ数が最大に達した
か否かと併せて判定される(S6)。判定がYESであ
れば書き換え動作は終了し、フェイルのフラグが立って
いて且つ、書き込みループ数が最大に達していない場合
には、書き換え終了の判定はNOとなり、再度データ書
き込みが行われる(S3)。この再書き込み動作では、
ページバッファ2のデータが書き込み十分の箇所では書
き換えられているから、実質的には書き込み不十分であ
ったビットについてのみ、再度の書き込み動作が行われ
る。フェイルのフラグが立っているにも拘わらず、書き
込みと書き込みベリファイの繰り返しループ数が最大に
達したため書き込み終了と判定された場合、書き換え失
敗による強制終了である。ページ書き込みステップS3
では、例えば書き込みパルスがサイクル毎に順次ステッ
プアップされる。
1書き込みサイクルにおけるベリファイ読み出しの動作
タイミング図である。ベリファイ読み出しの間、制御信
号PBTRは“L”であり、ページバッファ2はデータ
線DLiとは切り離されている。また制御信号Ytは
“H”であり、データ線DLiとビット線BLiは接続
されている。また外部カラムアドレス信号CAの入力は
行わず、内部カラムアドレス信号は、アドレスレジスタ
11から、書き込みイネーブル信号/WEに同期して順
次インクリメントされて出力される。
ドレスColAdd=1について、リセット信号BLR
STが“H”になり、NMOSトランジスタQ32によ
りデータ線DLiをリセットして開始される。そしてセ
ンスアンプ活性化信号SAEN=“H”により、ビット
線BLiのデータが読み出されてセンスアンプ/データ
ラッチ回路4によりセンスされ、ラッチされる。
ータに基づいてページバッファ2のラッチデータ書き換
えが行われる。このとき、データイン制御信号DIN2
が“H”となって、データラッチ42のデータがデータ
線DLiに転送され、その間に制御信号BLSENEN
及びPBSWが“H”となる。これによりNANDゲー
ト34が活性化されてデコード出力が選択ゲート33に
送られ、またデータラッ51では、ノードN12側の電
源経路がオフになる。この結果、前述のように書き込み
十分のセルに対応するデータラッチ51のノードN12
が強制的に電位低下して、ラッチデータが反転させられ
る。以下、カラムアドレスColAdd=32まで同様
のベリファイ読み出しとラッチデータ書き換えが行われ
る。1ページ分のベリファイ読み出しが行われた後、一
括判定が行われる。前述のように一括判定では、一括判
定信号線PBFLGの電位低下の有無が判定される。
ると、制御回路13の自動データ書き換えシーケンスの
一部が変更され、データ書き換えテストモードが設定さ
れる。この書き換えシーケンスの一部変更は、論理回路
的に説明すれば次のようになる。図10は、通常のデー
タ書き換えモードにおいて、一括判定の結果により次の
書き込み動作を開始するか否かを決定するためのロジッ
クである。SRCVEnは、一括判定の動作終了時にあ
る一定期間“L”となる信号であり、PCENDはルー
プ数が最大値MAXになると“H”となる信号であり、
VRは一括判定の結果がパスの場合に“H”となる信号
である。従って、次の書き込み動作のトリガ信号PRO
RGが“H”となる条件は、ベリファイ一括判定の終了
時(SRCVEn=“L”)に、一括判定の結果がフェ
イルであり(VR=“L”)、且つループ数が最大値M
AXに達していない(PCEND=“L”)場合という
ことになる。
一括判定動作終了後に次の書き込み動作を開始するか否
かを決定するためのロジックは、図11のようになる。
即ち、テストモード信号LPMAXが“H”であれば、
一括判定の結果を示す信号VRの如何に拘わらず、ルー
プ数が最大値MAXに達するまで、一括判定動作終了時
に発生されるSRCVEn=“L”により、書き込みト
リガ信号PROPG=“H”が発生される。
は、図5に対して、図7のようになる。1ページ分の書
き込みデータのロード(S11)、ページ消去(S1
2)の後、ページ単位の書き込みを行う(S13)こと
は、図5の場合と変わらない。具体的に1ページ分の書
き込みデータは、好ましくは、全メモリセルに大きな電
圧ストレスがかかる条件として、オール“0”とする。
但し、他の適当なデータパターンを用いることもでき
る。
は、通常の書き換えモードとは異なる。即ちベリファイ
読み出しの結果によるラッチデータの書き換えは行わ
ず、カラムアドレスColAdd=1のベリファイ読み
出し(S14−1)からカラムアドレスColAdd=
32までのベリファイ読み出し(S14−32)まで、
1ページ分のベリファイ読み出しを行う。そして、書き
換えループ数が最大値MAXに達したか否かを判定して
(S15)、最大値MAXに達するまで、ページ書き込
みとベリファイ読み出しを繰り返す。
イ読み出し動作のタイミング図を、図6に対応させて示
している。基本的なシーケンスは図6と同様である。通
常のデータ書き換えでは、図6に示したように、ラッチ
データ書き換えのタイミングで制御信号BLSENEN
及びPBSWが“H”になったのに対し、図8ではこれ
らの制御信号BLSENEN及びPBSWが“L”を保
つ。従って、図3における選択ゲート33がオフのまま
であり、各サイクルのベリファイ読み出しの結果に拘わ
らず、ページバッファ2のラッチデータは書き換えられ
ない。
に一括判定の動作を行ってはいるが、書き込みが十分な
セルについてもページバッファ2のデータ書き換えを行
わないから、最初にロードした書き込みテストデータの
まま、書き換えループ数が最大になるまで繰り返し書き
込み動作が行われ、パスの判定は出力されることはな
く、常にフェイルの判定となる。従って、例えば1ペー
ジ分の書き込みデータを全て“0”として、各書き込み
サイクルで1ページ分の全メモリセルに大きな電圧スト
レスがかかり、且つそれが最大ループ数まで繰り返され
るという、ワースト条件での書き換えテストが行われ
る。
リファイ機能付きのEEPROMについて、テスト信号
LPMAXの入力によって、電圧ストレスのワースト条
件での書き換えテストが可能になり、また最大書き込み
時間のテストも可能になる。しかも、データ書き換えテ
ストモードでは、ベリファイ読み出しの結果の如何に拘
わらずページバッファに保持されたデータの書き換えを
行わない他は、通常のデータ書き換えモードのシーケン
スをそのまま利用したテストが可能になる。
例えば実施の形態では、テスト信号LPMAXの入力の
ために専用のテスト端子を用いる場合を説明したが、既
存の端子の適当な組み合わせによりテスト信号を入力す
ることもできるし、或いはアドレス端子やデータ入出力
端子を利用したコマンド入力により書き換えシーケンス
を変更した書き換えテストシーケンスを実現するように
してもよい。
モリセルユニットを用い、データ消去の単位とデータ書
き込みの単位を同じ1ページとしてページ単位のデータ
書き換えを可能としたEEPROMを説明したが、通常
のNAND型EEPROMの他、ベリファイ機能を持つ
各種EEPROMにも同様にこの発明を適用することが
できる。
ドにおいて、通常の書き換えモードと同様に一括判定動
作を行うようにしたが、一括判定の結果は常にフェイル
である。従って、この一括判定の動作を省略することも
できる。テストとしては基本的には、通常のデータ書き
換えシーケンスに従うことが好ましいが、一括判定の動
作を省けばテスト時間の短縮が図られる。一方、一括判
定動作を行ったときも常にフェイルの判定となるので、
書き換えテストシーケンスにおいて、通常のデータ書き
換えシーケンスのときと同様に、図10のようなロジッ
クを用いて次の書き込み動作を開始するか否かを決定す
ることができる。
圧ストレスのワースト条件でのデータ書き換えテストを
可能としたEEPROMを得ることができる。
ロック構成を示す図である。
示す図である。
びセンスアンプ/データラッチ回路部の具体構成を示す
図である。
を示す図である。
タイミング図である。
フローを示す図である。
出しのタイミング図である。
ラッチデータとベリファイ読み出しの結果によるラッチ
データ書き換えの様子を示す図である。
の書き込みトリガ信号発生のロジックを示す図である。
モードの書き込みトリガ信号発生のロジックを示す図で
ある。
ムゲート、4…センスアンプ/データラッチ回路、5…
I/Oバッファ、6…ロウデコーダ、7…ロウアドレス
バッファ、8…カラムアドレスバッファ、9…選択ゲー
ト回路、10…カラムデコーダ、11…アドレスレジス
タ、12…昇圧回路、13…制御回路。
Claims (6)
- 【請求項1】 電気的書き換え可能な不揮発性メモリセ
ルがマトリクス配列されたメモリセルアレイを有し、前
記メモリセルアレイの選択された番地へのデータの書き
込み動作及び、書き込み状態を確認するベリファイ読み
出し動作を、書き込み完了が確認されるか又は書き込み
サイクルが最大回数に達したことが判定されるまで繰り
返し行うデータ書き換えモードを有する不揮発性半導体
記憶装置において、 前記メモリセルアレイの選択された番地へのテストデー
タの書き込み動作及び、書き込み状態を確認するベリフ
ァイ読み出し動作を、書き込みサイクルが最大回数に達
するまで繰り返し行わせるデータ書き換えテストモード
を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項2】 ページアドレス信号により選択される不
揮発性メモリセルに書き込むべき1ページ分のデータを
保持するためのページバッファと、 前記ページアドレス信号により選択される不揮発性メモ
リセルのうち、カラムアドレス信号により選択される複
数ビットのデータを検知増幅してラッチするためのセン
スアンプ/データラッチ回路とを有し、 前記データ書き換えモードは、前記ページバッファにロ
ードされた1ページ分のデータの書き込み動作と、書き
込みデータを複数ビットずつ順次前記センスアンプ/デ
ータラッチ回路により読み出すベリファイ読み出し動作
とを、1ページ分のデータの書き込み完了が確認される
か又は書き込みサイクルが最大回数に達するまで繰り返
すものであり、 前記データ書き換えテストモードは、前記ページバッフ
ァにロードされた1ページ分のテストデータの書き込み
動作と、書き込みデータを複数ビットずつ順次前記セン
スアンプ/データラッチ回路により読み出すベリファイ
読み出し動作とを、ベリファイ読み出しの結果に拘わら
ず書き込みサイクルが最大回数に達するまで繰り返すも
のであることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導
体記憶装置。 - 【請求項3】 ページアドレス信号により選択される不
揮発性メモリセルに書き込むべき1ページ分のデータを
保持するためのページバッファを有し、 前記データ書き換えモードでは、ベリファイ読み出し動
作で書き込み十分であることが確認されたビットについ
ては前記ページバッファの保持データを反転させて以後
書き込みを実質的に行わないようにし、 前記データ書き換えテストモードでは、ベリファイ読み
出し動作で書き込み十分であることが確認されたビット
についても前記ページバッファの保持データを反転させ
ることなく、書き込み動作を繰り返すようにしたことを
特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項4】 前記データ書き換えテストモードは、テ
スト端子からのテスト信号入力により設定されることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の不揮発性
半導体記憶装置。 - 【請求項5】 前記データ書き換えテストモードは、ア
ドレス端子又はデータ入出力端子からのコマンド入力に
より設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項6】 前記メモリセルアレイは、1ページ分の
不揮発性メモリセルの制御ゲートが制御ゲート線に共通
接続され、各不揮発性メモリセルのドレインが第1の選
択ゲートトランジスタを介してビット線に接続され、ソ
ースが第2の選択ゲートトランジスタを介して共通ソー
ス線に接続されてなることを特徴とする請求項2乃至5
のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
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