JP2001311918A - 偏光性光学物品 - Google Patents

偏光性光学物品

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JP2001311918A JP2000133846A JP2000133846A JP2001311918A JP 2001311918 A JP2001311918 A JP 2001311918A JP 2000133846 A JP2000133846 A JP 2000133846A JP 2000133846 A JP2000133846 A JP 2000133846A JP 2001311918 A JP2001311918 A JP 2001311918A
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    • G02C2202/16Laminated or compound lenses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光子を組み込んだ偏光性光学物品、例えば
サングラス、ゴーグル、レンズ類の色相を補色し、実質
的にグレー化することにより、自然色に近い視覚が得ら
れる偏光性光学物品を得る。 【解決手段】 1層の偏光子シートを含む多層構造の光
学物品であって、少なくとも1層に、偏光子シート固有
の色相を補色する色素が配合または付与され、実質的に
グレー化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光子を組み込ん
だ偏光性光学物品、例えばサングラス、ゴーグル、レン
ズ類の偏光性光学物品に関する。
【0002】
【従来の技術】入射光と法線方向を含む平面内にある光
の振動成分をp偏光、それに垂直な面内で振動する成分
をs偏光とすると、ガラスや水面などの光沢面で反射す
る光は、反射角に対し、s偏光が単調に増加するのに対
し、p成分は60°付近で殆どゼロになる極小点があ
る。従って、s偏光をカットし、p偏光のみ透過する偏
光フィルターを使用すると、反射光によるギラツキ感を
大幅に減じることができる。この原理を用いて、水面、
雪面、道路、窓ガラス、金属面などの反射光からくるま
ぶしさを和らげ、見やすくする目的で、偏光子付きサン
グラス、スキーゴーグル、矯正レンズなどが作られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】偏光子は、通常はポリ
ビニルアルコールなどの一軸延伸したシートを、ヨウ素
または染料でドープする方法で調製されている。そのた
め、本来無色であるはずの偏光子は、ヨウ素や染料によ
り着色されて、固有の色相を持つ。一般に偏光子は膜厚
が1mm以下であるため、上記着色は薄く、通常なんら
問題なくサングラス、スキーゴーグル、矯正レンズなど
の光学物品に適用されているが、着用する人によっては
気になることがある。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑み、偏光子を組
み込んだ偏光性光学物品の色相を補色して、自然色に近
い視覚が得られるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の技術手段は、1層の偏光子シートを含む積層
構造の光学物品であって、少なくとも1層に、偏光子シ
ート固有の色相を補色する色素が配合または付与され、
実質的にグレー色化されている点にある。本発明の他の
技術手段は、400〜750nmの平均透過率x(%)
がx=15〜80、各波長の透過率y(%)がy=x±
10の範囲にある点にある。本発明の他の技術手段は、
1層の偏光子シートと少なくとも1層の他のシートとを
備える複数のシートが、相互に接着剤または粘着剤で接
合されて、複合シート状物が構成され、この複合シート
状物の偏光子シート、他のシート、接着剤層又は粘着剤
層の少なくとも1層に、偏光子シート固有の色相を補色
する色素が配合されている点にある。
【0006】本発明の他の技術手段は、内層の1層が偏
光子シートでありかつ残りの層が他のシートである3層
以上のシートが、相互に接着剤または粘着剤で接合され
て、複合シート状物が構成され、この複合シート状物の
偏光子シート、他のシート、接着剤層又は粘着剤層の少
なくとも1層に、偏光子シート固有の色相を補色する色
素が配合されている点にある。本発明の他の技術手段
は、前記複合シート状物の両最外層のシートが、いずれ
も同じ系統の樹脂のシートである点にある。
【0007】本発明の他の技術手段は、複合シート状物
と樹脂層とを積層状に有する光学物品であって、1層の
偏光子シートと少なくとも1層の他のシートを備える複
数のシートが、相互に接着剤または粘着剤で接合され
て、前記複合シート状物が構成され、該複合シート状物
の最外層のシート1層と樹脂層とが熱成形法で一体化さ
れ、前記偏光子シート、他のシート、接着剤層、粘着剤
層又は樹脂層の少なくとも1層に、偏光子シート固有の
色相を補色する色素が配合されている点にある。本発明
の他の技術手段は、複合シート状物と樹脂層とを積層状
に有する光学物品であって、内層の1層が偏光子シート
でありかつ残りの層が他のシートである3層以上のシー
トが、相互に接着剤または粘着剤で接合されて、前記複
合シート状物が構成され、該複合シート状物の最外層の
シート1層と樹脂層とが熱成形法で一体化され、前記偏
光子シート、他のシート、接着剤層、粘着剤層又は樹脂
層の少なくとも1層に、偏光子シート固有の色相を補色
する色素が配合されている点にある。
【0008】本発明の他の技術手段は、前記複合シート
状物の両最外層のシートが、いずれも同じ系統の樹脂の
シートである点にある。本発明の他の技術手段は、前記
複合シート状物の最外層のシート1層と樹脂層とが、樹
脂層の射出圧縮成形法で一体化されている点にある。本
発明の他の技術手段は、前記複合シート状物の最外層の
少なくともいずれかのシートが、ポリカーボネート系樹
脂である点にある。本発明の他の技術手段は、前記ポリ
カーボネート系樹脂が、平均重合度120以下のポリカ
ーボネート系樹脂である点にある。
【0009】本発明の他の技術手段は、前記複合シート
状物の最外層のシート1層と樹脂層とが、ポリカーボネ
ート系樹脂である点にある。本発明の他の技術手段は、
前記ポリカーボネート系樹脂が、平均重合度120以下
のポリカーボネート系樹脂である点にある。本発明の他
の技術手段は、前記複合シート状物の最外層の少なくと
もいずれかのシートが、光弾性係数30×10-13cm2
/dyne以下、ガラス転移温度85℃以上の樹脂であ
る点にある。
【0010】本発明の他の技術手段は、前記複合シート
状物の最外層のシート1層と樹脂層とが、光弾性係数3
0×10-13cm2/dyne以下、ガラス転移温度85
℃以上の樹脂である点にある。本発明の他の技術手段
は、光学物品の少なくともいずれかの最外層の表面内部
または表面部分に、偏光子シート固有の色相を補色する
色素が付与されている点にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の偏光子シートは、屈曲性
や成形性から一軸延伸された樹脂シートであることが好
ましい。通常は、膜厚1mm以下の膜厚均一なポリビニ
ルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセ
タール、ポリビニルブチラールなど、あるいはそれらの
変性品の一軸延伸シートである。このシート自体も一定
の偏光性能を持つが、実用上は偏光度が80%以上であ
ることが望ましく、この目的のために、ヨウ素または二
色性染料をドープすることが行われている。ヨウ素を用
いるヨウ素ドープ法は、染料を用いる染料ドープ法よ
り、偏光子シートに固有の着色を与えることが少ないう
え、高い偏光度のものが得られやすい特徴を持つが、反
面、耐熱性の低いのが欠点である。
【0012】一方、染料ドープ法は耐熱性の高いのが特
徴であり、偏光子シートとその他のシートを接着剤また
は粘着剤で接合した複合シート状物を加熱加工して偏光
性光学物品を調製する場合、あるいは該複合シート状物
を熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の中部、あるいは表
層へ配置した偏光性光学物品を調製する場合、ヨウ素ド
ープ法偏光子シートに比べ、インサート成形等において
加工温度範囲がより広くとれると言う意味において、自
由度が高い。ところが、染料ドープ法では、一般に染料
固有の色相が偏光子シートに現れる問題がある。使用す
る染料にもよるが、特に650nmより大きい波長での
透過率が他の可視光波長領域での透過率より大きくな
る、つまり赤っぽく見える傾向がある。このため、本発
明は、染料ドープ法で調製した偏光子シートに対し、特
に有効に適用される。
【0013】偏光子用ドープ剤の着色による偏光子シー
ト固有の色相を補正し、実質的にグレー色化する目的の
ために、本発明では偏光子シート固有の色相を補色する
色素を、後述する方法で配合または付与する方法をと
る。本発明の“実質的にグレー色化”とは、本発明の偏
光性光学物品が無彩色に視覚される色相のことを意味す
る。さらに言えば、偏光子シート固有の色相が、それを
補色する色素の配合によって補正されており、400〜
750nmの平均透過率をx(%)がx=15〜80、
より好ましくはx=20〜70、各波長の透過率y
(%)がy=x±10、より好ましくはy=x±7の範
囲にあることを特徴にする偏光性光学物品である。
【0014】平均透過率xが15%未満では、サングラ
ス、スキーゴーグル、矯正レンズなどの光学物品として
視界が暗すぎ、80%を越すと遮光性が低くなる。ま
た、各波長の透過率yがx±10の範囲を出ると、実質
的にグレー色化を行うことができなくなる。なお、色素
の種類、配合方法、配合量については後述する。次に、
本発明の偏光性光学物品の構成について述べる。本発明
は、偏光子シートと1層以上の他のシートから構成され
ていることを基本にする。そして、偏光子シートと1層
以上の他のシートが、相互に接着剤または粘着剤で接合
された複合シート状物であることを特徴にする偏光性光
学物品である。ここで、他のシートとは、本来の目的が
主として偏光子シートの保護あるいは偏光性光学物品と
しての強度や姿態保持性、あるいは調光機能などの光学
機能付与などの実用性を付加する働きをするものであ
る。
【0015】さらに具体的には、偏光子シートと他のシ
ート1層とが接着剤または粘着剤で接合された2層のシ
ートからなる複合シート状物である偏光性光学物品であ
る。さらには、全体で3層からなり、中央の1層が偏光
子シートであり、それを挟持する2層の他のシートが、
接着剤または粘着剤で接合された複合シート状物である
偏光性光学物品である。発明の効果を安価に、十分に実
施できるという点から、本発明で、最も推奨される実施
態様の一つである。なかでも、最外層を占める他のシー
ト2層の両方が同じ系統の樹脂シートである場合、複合
シート状物の断面方向の対称性を取りやすいためにカー
ルの発生がなく、平面性の良好な複合シート状物を得ら
れやすい。また、機械的あるいは光学的性能の異なるシ
ートを組み合わせれば、偏光性光学物品の性能を向上す
ることが可能である。
【0016】さらには、全体で4層以上からなり、内層
の1層が偏光子シートであり、残りの3層以上の層が他
のシートであり、他のシートが少なくとも偏光子シート
を挟持する構造をとる、相互に接着剤または粘着剤で接
合された複合シート状物である偏光性光学物品である。
この場合、全ての他のシートが同じ系統の樹脂シートで
あってもよいし、また一部のシートとして機械的あるい
は光学的性能の異なるシートを用いれば、偏光性光学物
品の性能を向上することが可能である。これらの偏光性
光学物品は、作業性の観点から、接着または粘着接合過
程で通常平面構造をとり、商品化の段階で、球面状、曲
面状などのカーブ状構造に加工されることが多い。
【0017】また、本発明のもう一つの実施態様は、1
層の偏光子シートと少なくとも1層の他のシートからな
る、相互に接着剤または粘着剤で接合された複合シート
状物と、樹脂層からなる光学物品において、該複合シー
ト状物の最外層のシート1層と樹脂層とが熱成形法で一
体化されている偏光性光学物品である。ここで、樹脂層
とは、本来の目的が主として複合シート状物の保護ある
いは偏光性光学物品としての強度、耐熱性、姿態保持性
あるいはレンズ度数、調光性能などの光学機能付与など
の実用性を付加する働きをするものである。
【0018】さらに具体的には、1層の偏光子シートと
1層の他のシートからなり、相互に接着剤または粘着剤
で接合された複合シート状物と、樹脂層からなる光学物
品において、該複合シートの他のシートと樹脂層が加熱
成形法で一体化されている偏光性光学物品である。さら
には、全体で3層からなり、中央の1層が偏光子シート
であり、それを挟持する2層の他のシートからなり、相
互に接着剤または粘着剤で接合された複合シート状物
と、樹脂層からなる光学物品において、該複合シートの
最外層の他のシート1層と樹脂層が加熱成形法で一体化
されている偏光性光学物品である。発明の効果を安価
に、十分に実施できるという点から、本発明で、最も推
奨される実施態様の一つである。なかでも、最外層を占
める他のシート2層の両方が同じ系統の樹脂シートであ
る場合、複合シート状物の断面方向の対称性を取りやす
いためにカールの発生がなく、平面性の良好な複合シー
ト状物を得られやすく、取り扱い性が良好である。ま
た、機械的あるいは光学的性能の異なるシートを組み合
わせることも可能である。
【0019】さらには、全体で4層以上からなり、内層
の1層が偏光子シートであり、残りの3層以上の層が他
のシートであり、他のシートが少なくとも偏光子シート
を挟持する構造をとる、相互に接着剤または粘着剤で接
合された複合シート状物と、樹脂層からなる光学物品に
おいて、該複合シートの最外層の他のシート1層と樹脂
層が加熱成形法で一体化されている偏光性光学物品であ
る。この場合、複合シート状物の全ての他のシートが同
じ系統の樹脂シートであってもよいし、また一部のシー
トとして、機械的あるいは光学的性能の異なるシートを
用いることも可能である。
【0020】これらの偏光性光学物品は、複合シート状
物を調製するための接着または粘着接合過程では、通常
平面構造をとる。そして、樹脂層と一体化する段階また
はそれ以前の段階で、球面状、曲面状などのカーブ状構
造に加工され、さらに樹脂層とともにレンズ状形状へ成
形されることが多い。次に、本発明で用いられる他のシ
ートについて説明する。他のシートは、透明性、加圧や
加熱による加工性、偏光子シートとの接着性などに適す
る樹脂のシートであることが好ましい。厚みを特に限定
しないが、通常は10mm以下である。加工性及びシート
自体の生産性から考えると、数μm〜5mm程度であ
る。
【0021】本発明の他のシートに用いる樹脂として、
例えば熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート系、ポ
リスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシ
ルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアク
リル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリ
レート系、透明ナイロンなどポリアミド系、アクリロニ
トリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、
アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖
炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル
系、ポリウレタン系、セチルセルロース、プロピルセル
ロースなどアシルセルロース系などのセルロース系樹脂
などがある。
【0022】この中で特に本発明で好適に用いられる熱
可塑性樹脂は、高透明性、高靱性、高耐熱性、高屈折率
であることから、ポリカーボネート系樹脂である。代表
的ポリカーボネート系樹脂としてポリビスフェノールA
カーボネートがある。その他、1,1´−ジヒドロキシ
ジフェニル−フェニルメチルメタン、1,1´−ジヒド
ロキシジフェニル−ジフェニルメタン、1,1´−ジヒ
ドロキシ−3,3´−ジメチルジフェニル−2,2−プ
ロパンなどを構造内に含むポリカーボネート系樹脂があ
る。
【0023】一般的にポリカーボネート系樹脂は、複屈
折の大きいことが欠点として挙げられる。即ち、成形体
に成形歪みや局所的配向に起因する光学的異方性を生じ
やすい。そのため、本発明でポリカーボネート系樹脂を
用いる場合は、極力、光学的異方性形成を防ぐことが重
要であり、その対策として、流動性が高く、成形時に過
度な剪断力を受けにくい、つまり残留歪みや局所的配向
が起こりにくい、比較的重合度の低い樹脂を使用するこ
とが好ましい。本発明では、特に重合度120以下、よ
り好ましくは重合度100以下のポリカーボネート系樹
脂の使用が推奨される。
【0024】また、光学的異方性を防止する目的で、上
記ポリカーボネート系樹脂の他、本発明では光弾性係数
30×10-13cm2/dyne以下、好ましくは20×
10 -13cm2/dyne以下、ガラス転移温度85℃以
上、好ましくは90℃以上の樹脂が推奨される。光弾性
係数が30×10-13cm2/dyneを越えると、得ら
れるシートの残留歪みや局所的配向による光学的異方性
が目立つようになる。また、ガラス転移温度が85℃を
下回ると、サングラスやゴーグル、矯正レンズなど偏光
性光学物品としての実用性が低下するほか、ハードコー
トや反射防止加工など加熱を要する高次加工において変
形を起こしやすい問題がでてくる。
【0025】上記光弾性係数及びガラス転移温度を満足
する熱可塑性樹脂として、ポリメチルメタクリレート樹
脂、透明ナイロン樹脂、アンダマンタン環やシクロペン
タン環を主鎖に持つ、JSR社の“アートン”、日本ゼ
オン社の“ゼオネクッス”、三井化学社の“アペル”な
どの主鎖が炭化水素系の樹脂、日立化成工業社の“オプ
トレッツ”などのフルオレン基を側鎖に持つポリエステ
ル系樹脂、アセチルセルロース樹脂、プロピルセルロー
ス樹脂が特に推奨される。これらの樹脂は、押出成形法
成やキャスト成形法により、シート状に調製される。
【0026】本発明では、通常、複合シート状物を、最
終的に球面状、曲面状などカーブ状構造へ加工または変
形使用することが多いため、ある程度の加圧または加熱
変形性を持っていることが好ましく、他のシートとして
は熱可塑性樹脂のシートであることが特に好ましい。熱
硬化性樹脂シートである場合でも、架橋の程度が軽く、
塑性的変形性を持っておれば球面状、曲面状などカーブ
状構造へ加工することが可能であり、好ましく使用でき
る。本発明で用いることが可能な熱硬化性樹脂の例とし
ては、ジエチレングリコールアリルカーボネート(CR
39)、ジアリルフタレートなどの多官能性アリル系樹
脂、多官能性アクリル系樹脂、多官能性ポリウレタン系
樹脂、多官能性ポリチオウレタン系樹脂などが挙げられ
る。
【0027】本発明の樹脂層に使用する樹脂は熱可塑性
樹脂である。上記した本発明の他のシートに用いられる
熱可塑性樹脂であれば好適に用いることができる。な
お、複合シート状物の最外層の他のシートと樹脂層と
は、加熱成形法により相互に一体化が可能な樹脂であれ
ばよく、例えばポリカーボネート系樹脂であれば、相互
に重合度や粘度、添加剤などを異にしていても差し支え
ない。次に、本発明に関わる複合シート状物を調製する
方法について説明する。いずれの複合シート状物におい
ても、偏光子シートと他のシートを接合するために接着
剤または粘着剤を使用する。両者はともに、水、熱、
光、変形などに対する長期の耐久性が必要であり、基本
的にはそれらに合格するものであれば特に限定しない。
【0028】接着剤について例を挙げると、イソシアネ
ート系、ポリウレタン系、ポリチオウレタン系、エポキ
シ系、酢酸ビニル系、アクリル系、ワックス系などがあ
る。粘着剤としては、酢酸ビニル系、アクリル系などが
挙げられる。これらの接着剤または粘着剤は、グラビア
コーティング法、オフセットコーティング法など通常用
いられている塗布方法により、偏光子シートや他のシー
トへ均一に塗布する。接着剤または粘着剤の厚さは、通
常1〜100μmである。接着あるいは粘着に際し、基
材との接着力向上を目的に、偏光子シートあるいは他の
シートの表面を、酸、アルカリ等による化学薬液処理、
紫外線処理、プラズマあるいはコロナ放電処理を行うこ
とがある。
【0029】また、複合シート状物は、接着剤または粘
着剤を事前に付与または貼付直前に付与した偏光子シー
トや他のシートを、ロールから直接あるいは裁断状態
で、相互に重ね合わせる方法により調製可能である。次
に、本発明のもう一つの実施態様である、1層の偏光子
シートと少なくとも1層の他のシートからなる、相互に
接着剤または粘着剤で接合された複合シート状物と、樹
脂層からなる光学物品において、該複合シート状物の最
外層のシート1層と樹脂層とが熱成形法で一体化されて
いる偏光性光学物品の、熱成形方法について説明する。
【0030】熱成形法とは、圧縮成型法、トランスファ
成形法、射出成形法などの熱成形法を指すが、生産性や
精密性などから、基本的には特願平10−49707に
示されるようなインサート射出成形法が好ましい。即
ち、一体化する面を内側に向けた複合シート状物を金型
の片面に配置し、その面へ樹脂層を射出成形する方法で
ある。なかでも、サングラス、ゴーグル、矯正レンズの
ように特に精密性が必要な用途には、インサートタイプ
の射出圧縮成形法が好ましい。射出圧縮成形法は、金型
の中に樹脂を低圧で射出した後、金型を高圧で閉じて樹
脂に圧縮力を加える方法をとるため、成形体に成形歪み
や成形時の局所的配向に起因する光学的異方性を生じに
くい。また、樹脂に対して均一に加わる金型圧縮力を制
御することにより、一定比容で樹脂を冷却することがで
きるので、寸法精度の高い成形品が得られる。複屈折の
大きいポリカーボネート系樹脂に特に好ましく適用され
る方法である。
【0031】本発明の複合シート状物の厚さをA、樹脂
層の厚さをBとすると、Aは本発明の偏光性光学物品の
全領域において、通常およそ0.1mmから2mm程度
の、均一な厚みの複合シート状物である。一方、Bは均
一な厚みである場合か、マイナス度数レンズやプラス度
数レンズのように、中心部から周辺にかけ連続的に厚み
を異にする度付きレンズである場合がある。偏光性光学
物品の中央から半径35mm以内についてみれば、本発
明ではBはあらゆる場所において、通常およそ0.5m
mから20mm程度の範囲にある。
【0032】次に、本発明で用いる補色用色素および色
素の配合または付与方法について説明する。使用する色
素は、染料、顔料いずれでも良いが、補色後の透明感の
高さでは一般に染料の方がより好ましい。一方、水、
熱、光などに対する長期の耐久性面で、顔料の方が一般
に好ましい。本発明で用いる染料、顔料の種類について
は、上記の長期耐久性に合格するものであれば特に限定
しない。一般的には、アゾ系、アントラキノン系、イン
ジゴイド系、トリフェニルメタン系、キサンテン系、オ
キサジン系染料などが含まれる。また顔料については、
フタロシアニン系、キナクリドン系、アゾ系などの有機
顔料、ウルトラマリンブルー、クロムグリーン、カドミ
ウムイエローなどの無機顔料が含まれる。
【0033】これらの中から、偏光子用ドープ剤による
偏光子シート固有の色相を補正し、実質的にグレー色化
できる少なくとも一種類の色素を、補色用色素として選
択使用する。従って、本発明で使用する補色用色素の配
合量は、実質的にグレー色化できる量、あるいは上記の
xとyの関係を満足する量であり、そらは色素の配合箇
所によって決まるものである。例えば、同じ色素を使用
するにしても、配合箇所の厚さによって異なり、厚い箇
所では補色用色素の使用量を少なくできる。
【0034】本発明では、これらの補色用色素を、偏光
性光学物品を構成する偏光子シート、他のシート、それ
らを接合して複合シート状物にするための接着剤または
粘着剤、樹脂層の内の少なくともいずれかへ、練り込み
法のような先添加法、あるいは染色法のような後添加法
で配合する。配合量のコントロールの容易性から、一般
的に、偏光子シートへは染色法または練り込み法、他の
シート、接着剤、粘着剤、樹脂層へは練り込み法をとる
ことが多い。また、偏光性光学物品の少なくともいずれ
かの表面から内部へ、補色用色素を化学的または物理的
に染色や含浸や拡散する方法も、比較的低温で付与可能
であり、簡便性から好ましく使用できる。
【0035】さらに、偏光性光学物品の少なくともいず
れかの表面へ、コーティング法により、補色用色素を含
む膜厚1〜100μm程度の膜を付与する方法も簡便性
があり、好ましく使用できる。本発明の偏光性光学物品
を構成する複合シート状物、樹脂層の構成と配置、及び
補色用色素の配合箇所に関し、本発明の好ましい実施態
様を次に例示する。なお、(/)は接着剤または粘着剤
による接合箇所、=は複合シート状物の最外層のシート
1層と樹脂層の加熱成形法による一体化箇所、*印は補
色用色素の配合箇所を意味する。例えば、偏光子シート
*は偏光子シートへの配合を、(*/)は接着剤または
粘着剤への配合を意味する。 (1)偏光子シート(*/)他のシート (2)偏光子シート*(/)他のシート (3)偏光子シート(/)他のシート* (4)他のシート(/)偏光子シート(*/)他のシー
ト (5)他のシート(/)偏光子シート*(/)他のシー
ト (6)他のシート*(/)偏光子シート(/)他のシー
ト (7)他のシート(/)偏光子シート(*/)他のシー
ト(/)他のシート (8)他のシート(*/)偏光子シート(/)他のシー
ト(/)他のシート (9)他のシート(/)偏光子シート(/)他のシート
(*/)他のシート (10)他のシート(/)偏光子シート*(/)他のシ
ート(/)他のシート (11)他のシート(/)偏光子シート(/)他のシー
ト*(/)他のシート (12)他のシート*(/)偏光子シート(/)他のシ
ート(/)他のシート (13)他のシート(/)偏光子シート(/)他のシー
ト(/)他のシート* (14)偏光子シート(*/)他のシート=樹脂層 (15)偏光子シート*(/)他のシート=樹脂層 (16)偏光子シート(/)他のシート*=樹脂層 (17)偏光子シート(/)他のシート=樹脂層* (18)他のシート(/)偏光子シート(*/)他のシ
ート=樹脂層 (19)他のシート(*/)偏光子シート(/)他のシ
ート=樹脂層 (20)他のシート(/)偏光子シート*(/)他のシ
ート=樹脂層 (21)他のシート*(/)偏光子シート(/)他のシ
ート=樹脂層 (22)他のシート(/)偏光子シート(/)他のシー
ト*=樹脂層 (23)他のシート(/)偏光子シート(/)他のシー
ト=樹脂層* このうち、偏光子シートの保護作用や光学機能の付与等
の効果が最も経済的に達成できることから、(4)〜
(13)、(18)〜(22)のケースが特に好まし
い。なかでも、(4)〜(13)のケースにおいて、他
のシートの樹脂が全て同じ系統の樹脂である場合、ま
た、(18)〜(23)のケースにおいて、他のシート
の樹脂と樹脂層とが同じ系統の樹脂である場合が特に好
ましい。
【0036】本発明の偏光性光学物品は、少なくともい
ずれかの側の表面が、ハードコート加工されていること
が好ましい。ハードコートとしては、シラン系、エポキ
シ系などの熱硬化型ハードコート、アクリル系、エポキ
シ系などの活性光線硬化型ハードコートなど一般に用い
られているいずれのタイプのハードコートでも良い。通
常は0.5〜15μm程度の膜厚で付与する。また、本
発明の偏光性光学物品は、少なくともいずれかの側の表
面が、反射防止加工されていることが好ましい。反射防
止加工は、通常はハードコートの上へ、真空蒸着法など
により、隣接層どうしでは互いに屈折率の異なる2〜8
層程度の無機質膜を積層するか、湿式法で1〜3層程度
の有機膜を、光学膜厚で積層する。
【0037】また、本発明の偏光性光学物品は、少なく
ともいずれかの側の表面が、防汚加工されていることが
好ましい。防汚加工は、通常は反射防止膜の指紋汚れな
ど有機物質による汚染を防止し、容易に拭き取れるよう
にすることを目的に、真空蒸着法か湿式法で、フッ素系
有機化合物を、数10nmからμmオーダまでの膜厚で
付与する。また、本発明の偏光性光学物品は、少なくと
もいずれかの側の表面が、防曇加工されていることが好
ましい。防曇加工は、通常はポリビニルアルコール系や
ポリビニルピロリドン系などの親水性樹脂を、1〜50
μm程度の膜厚で付与する。
【0038】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明
するが、これに限定されるものでない。 実施例1 平均重合度約80のポリカーボネート樹脂を使用して調
製したシート厚み約400μmのポリカーボネートシー
トの片面に、固形分に対し補色用色素IR750(日本
化薬社製)を0.19重量%含有する粘着剤(サイデン
化学社、“サイビノール”AT−250)を膜厚約30
μmでコーティングして、補色用色素配合粘着剤付きポ
リカーボネートシートを調製した。
【0039】上記と同様にして、補色用色素を配合しな
い粘着剤付きポリカーボネートシートを調製した。シー
ト厚さ約20μmのポリビニルアルコール系染色法偏光
子シートの片面へ、上記補色用色素配合粘着剤付きポリ
カーボネートシートを、もう片面へ上記補色用色素を配
合しない粘着剤付きポリカーボネートシートを貼付して
複合シート状の偏光性光学物品を調製した。本偏光性光
学物品の、400〜750nmの透過光分光スペクトル
を図1に示す通り、xが45.3%、yが45.3±1
0%の範囲に入る39.9〜49.6%以内にあり、本
偏光性光学物品を通して波頭のような白い対象物を眺め
た時に、グレー色に感じられた。
【0040】また、本偏光性光学物品と偏光子シートを
直交ニコルにした時、偏光性光学物品のいずれの側に偏
光子シートを置いても、顕著な光弾性現象が観察されな
かった。 実施例2 厚み約190μmのトリアセテート(TAC)シート2
枚を接着剤で貼り合わせた厚み約400μmのTACシ
ート複合体の片面に、固形分に対し補色用色素IR75
0(日本化薬社製)を0.19重量%含有する粘着剤
(サイデン化学社、“サイビノール”AT−250)を
膜厚約30μmでコーティングして、補色用色素配合粘
着剤付きTACシート複合体を調製した。
【0041】上記と同様にして、補色用色素を配合しな
い粘着剤付きTACシート複合体を調製した。シート厚
さ約20μmのポリビニルアルコール染色法系偏光子シ
ートの片面へ、上記補色用色素配合粘着剤付きTACシ
ート複合体を、もう片面へ上記補色用色素を配合しない
粘着剤付きTACシート複合体を貼付して複合シート状
の偏光性光学物品を調製した。本偏光性光学物品の、4
00〜750nmにおけるxは46.5%、yが46.
5±10%の範囲に入る40.5〜51.2%以内にあ
り、本偏光性光学物品を通して波頭のような白い対象物
を眺めた時に、グレー色に感じられた。
【0042】また、本偏光性光学物品と偏光子シートを
直交ニコルにした時、偏光性光学物品のいずれの側に偏
光子シートを置いても、顕著な光弾性現象が観察されな
かった。 実施例3 エリプソメーター法で測定した光弾性係数が4.1×1
-13cm2/dyne、ガラス転移温度170℃である
JSR社製樹脂“アートンG”を用い、練り混み法で補
色用色素のバットブルー4(三井東圧染料社製)を0.
0083重量%配合する、シート厚さ約350μmの
“アートンG”シートと、上記色素を配合しない、シー
ト厚さ約350μmの“アートンG”シートとを調製し
た。
【0043】各“アートンG”シートの片面へ、粘着剤
(サイデン化学社“サイビノール”AT−245)を膜
厚約30μmでコーティングした。上記粘着剤付き、補
色用色素を配合するシートと同色素を配合しないシート
とを、実施例1と同様にして、実施例1の偏光子シート
のそれぞれの面に貼付し、複合シート状の偏光性光学物
品を作成した。本偏光性光学物品は、透過光の分光スペ
クトルにおいて、400〜750nmの平均透過率xが
45.7%、400〜750nmにおける各波長の透過
率yが45.7±10%の範囲に入る37.1〜53.
8%以内にあり、本偏光性光学物品を通して波頭のよう
な白い対象物を眺めた時に、グレー色に感じられた。
【0044】また、本偏光性光学物品と偏光子シートを
直交ニコルにした時、偏光性光学物品のいずれの側に偏
光子シートを置いても、顕著な光弾性現象が観察されな
かった。 実施例4 インサート成形するために、実施例1で調製した複合シ
ート状物を、凹金型の曲率に等しく、凸状の球面状に成
形した。その場合、補色用色素配合粘着剤付きポリカー
ボネートシートを凸面体の前面(凸側)にした。
【0045】得られた成形体の凸状側を該凹金型にセッ
トして、凹金型に設けた吸引孔により凹金型の成形面に
吸引しておき、凸金型との間で成形用キャビティーを形
成した。樹脂層として、重合度約80のポリカーボネー
ト樹脂を用い、射出圧縮成型法でレンズ状の偏光性光学
物品をインサート成形した。得られた偏光性光学物品
は、偏光子シートを含む複合シート状物をレンズ前面に
配置し、それと一体化された、厚さ約13mmの樹脂層
を背後に持つ6C(カーブ)のセミフィニッシュドレン
ズである。
【0046】このレンズの背後側を研磨し、中心厚さ約
2mmである度数−4.00D(ディオプター)のレン
ズを作成した。レンズの中心部で測定した透過率分光ス
ペクトルは、400〜750nmの平均透過率xが4
4.5%、400〜750nmにおける各波長の透過率
yが44.5±10%の範囲に入る36.5〜54.1
%以内にあり、本レンズを通して波頭のような白い対象
物を眺めた時に、グレー色に感じられた。また、本レン
ズと偏光子シートを直交ニコルにした時、レンズのいず
れの側に偏光子シートを置いても、顕著な光弾性現象が
観察されなかった。 実施例5 実施例3で調製した複合シート状物を、凹金型の曲率に
等しくなるように、粘着剤付き、補色用色素を配合する
“アートンG”シートが背面(凹側)にくる凸状の球面
状に成形した。得られた成形体の凸状側を該凹金型にセ
ットして、凹金型の設けた吸引孔により凹金型の成形面
に吸引しておき、凸金型との間で成形用キャビティーを
形成した。樹脂層として“アートンG”樹脂を用い、射
出圧縮成型法でレンズ状の偏光性光学物品をインサート
成形した。
【0047】得られた偏光性光学物品は、偏光子シート
を含む複合状シート状物をレンズ前面に配置し、それと
一体化された、厚さ約13mmの樹脂層を背後に持つ6
C(カーブ)のセミフィニッシュドレンズである。この
レンズの背後側を研磨し、中心厚さ約2mmである度数
−4.00D(ディオプター)のレンズを作成した。レ
ンズの中心部で測定した分光透過率スペクトルでは、4
00〜750nmの平均透過率xが44.7%、400
〜750nmにおける各波長の透過率yが44.7±1
0%の範囲に入る36.5〜53.0%以内にあり、本
レンズを通して波頭のような白い対象物を眺めた時に、
グレー色に感じられた。また、本レンズと偏光子シート
を直交ニコルにした時、レンズのいずれの側に偏光子シ
ートを置いても、顕著な光弾性現象が観察されなかっ
た。 比較例1 実施例1と同様にして作成した、平均重合度約120、
シート厚み約400μmのポリカーボネート樹脂シート
の片面に、粘着剤(サイデン化学社、“サイビノール”
AT−250)を膜厚約30μmでコーティングして、
粘着剤付きポリカーボネートシートを調製した。
【0048】実施例1と同様に、実施例1で用いたポリ
ビニルアルコール系偏光子シートの両面へ、上記粘着剤
付きポリカーボネートシートを貼付して、複合シート状
物の偏光性光学物品を調製した。本偏光性光学物品の4
00〜750nmの透過光分光スペクトルを図2に示す
通り、400〜750nmの平均透過率xが56.1
%、400〜750nmにおける各波長の透過率yが5
6.1±10%の範囲を越える36.7〜75.6%で
あった。
【0049】本偏光性光学物品を通して波頭のような白
い対象物を眺めた時に、少し赤色っぽく感じられた。ま
た、本偏光性光学物品と偏光子シートを直交ニコルにし
た時、偏光性光学物品のいずれの側に偏光子シートを置
いても、顕著な光弾性現象が観察された。
【0050】
【発明の効果】本発明により、偏光子を組み込んだ偏光
性光学物品、例えばサングラス、ゴーグル、レンズ類の
色相を補色し、実質的にグレー色化することにより、自
然色に近い視覚が得られる偏光性光学物品を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における分光透過率を示すグラフであ
る。
【図2】比較例1における分光透過率を示すグラフであ
る。
フロントページの続き (72)発明者 岡 紘一郎 大阪府東大阪市長堂3丁目25番8号 山本 光学株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA28 BB23 BB33 BB43 BB51 BB66 BC24

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1層の偏光子シートを含む積層構造の光
    学物品であって、少なくとも1層に、偏光子シート固有
    の色相を補色する色素が配合または付与され、実質的に
    グレー色化されていることを特徴とする偏光性光学物
    品。
  2. 【請求項2】 400〜750nmの平均透過率x
    (%)がx=15〜80、各波長の透過率y(%)がy
    =x±10の範囲にあることを特徴とする請求項1に記
    載の偏光性光学物品。
  3. 【請求項3】 1層の偏光子シートと少なくとも1層の
    他のシートとを備える複数のシートが、相互に接着剤ま
    たは粘着剤で接合されて、複合シート状物が構成され、
    この複合シート状物の偏光子シート、他のシート、接着
    剤層又は粘着剤層の少なくとも1層に、偏光子シート固
    有の色相を補色する色素が配合されていることを特徴と
    する偏光性光学物品。
  4. 【請求項4】 内層の1層が偏光子シートでありかつ残
    りの層が他のシートである3層以上のシートが、相互に
    接着剤または粘着剤で接合されて、複合シート状物が構
    成され、この複合シート状物の偏光子シート、他のシー
    ト、接着剤層又は粘着剤層の少なくとも1層に、偏光子
    シート固有の色相を補色する色素が配合されていること
    を特徴とする偏光性光学物品。
  5. 【請求項5】 前記複合シート状物の両最外層のシート
    が、いずれも同じ系統の樹脂のシートであることを特徴
    とする請求項3又は4に記載の偏光性光学物品。
  6. 【請求項6】 複合シート状物と樹脂層とを積層状に有
    する光学物品であって、1層の偏光子シートと少なくと
    も1層の他のシートを備える複数のシートが、相互に接
    着剤または粘着剤で接合されて、前記複合シート状物が
    構成され、該複合シート状物の最外層のシート1層と樹
    脂層とが熱成形法で一体化され、前記偏光子シート、他
    のシート、接着剤層、粘着剤層又は樹脂層の少なくとも
    1層に、偏光子シート固有の色相を補色する色素が配合
    されていることを特徴とする偏光性光学物品。
  7. 【請求項7】 複合シート状物と樹脂層とを積層状に有
    する光学物品であって、内層の1層が偏光子シートであ
    りかつ残りの層が他のシートである3層以上のシート
    が、相互に接着剤または粘着剤で接合されて、前記複合
    シート状物が構成され、該複合シート状物の最外層のシ
    ート1層と樹脂層とが熱成形法で一体化され、前記偏光
    子シート、他のシート、接着剤層、粘着剤層又は樹脂層
    の少なくとも1層に、偏光子シート固有の色相を補色す
    る色素が配合されていることを特徴とする偏光性光学物
    品。
  8. 【請求項8】 前記複合シート状物の両最外層のシート
    が、いずれも同じ系統の樹脂のシートであることを特徴
    とする請求項6又は7記載の偏光性光学物品。
  9. 【請求項9】 前記複合シート状物の最外層のシート1
    層と樹脂層とが、樹脂層の射出圧縮成形法で一体化され
    ていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載
    の偏光性光学物品。
  10. 【請求項10】 前記複合シート状物の最外層の少なく
    ともいずれかのシートが、ポリカーボネート系樹脂であ
    ることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の偏
    光性光学物品。
  11. 【請求項11】 前記ポリカーボネート系樹脂が、平均
    重合度120以下のポリカーボネート系樹脂であること
    を特徴とする請求項10に記載の偏光性光学物品。
  12. 【請求項12】 前記複合シート状物の最外層のシート
    1層と樹脂層とが、ポリカーボネート系樹脂であること
    を特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の偏光性光
    学物品。
  13. 【請求項13】 前記ポリカーボネート系樹脂が、平均
    重合度120以下のポリカーボネート系樹脂であること
    を特徴とする請求項12に記載の偏光性光学物品。
  14. 【請求項14】 前記複合シート状物の最外層の少なく
    ともいずれかのシートが、光弾性係数30×10-13
    2/dyne以下、ガラス転移温度85℃以上の樹脂
    であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載
    の偏光性光学物品。
  15. 【請求項15】 前記複合シート状物の最外層のシート
    1層と樹脂層とが、光弾性係数30×10-13cm2/d
    yne以下、ガラス転移温度85℃以上の樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の偏光性
    光学物品。
  16. 【請求項16】 光学物品の少なくともいずれかの最外
    層の表面内部または表面部分に、偏光子シート固有の色
    相を補色する色素が付与されていることを特徴とする請
    求項1〜15のいずれかに記載の偏光性光学物品。
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