JP4117657B2 - 積層成型物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は対物面が凸面、接眼面が凹面からなる防眩眼鏡用偏光光学レンズを製造するための積層成型物の製造方法に関するものであり、入手簡単な市販されている片側に接着剤層が塗布加工されたセルローストリアセテート製偏光シートの片面に接着剤層を新たに塗布加工し、種々の熱可塑性樹脂フィルムを貼着し積層シートを作り、この積層シートを目的のレンズ金型の外形形態に近い形状に熱プレス加工を施し、この加工シートを射出成型機の金型のキャビティに接着剤層が露出されるように挿入し、該熱可塑性樹脂フィルムと同素材の光学用樹脂を射出成形する事により、凸凹面の表面が同素材の積層成型物を得られる事により、入手簡単な一種の偏光シートを使用し多様な積層成型物を製造できることを特徴とするものである。
ガラスを用いた偏光レンズは古くから製造されており、これはガラスレンズ二枚の間に接着剤を用いて偏光フィルムを圧着接着するものである。しかしながら、近年は眼鏡の軽量化および破損による目への安全性のために、ガラスを用いた偏光レンズに代えて種々のプラスチック素材のレンズが使用されている。
そのようなプラスチック素材のレンズの製法としては、
(1)凹面と凸面とからなるモールドによって形成される空隙内に球面状に予備成形した偏光フィルムを装着し、その両側に例えばジエチレングリコールとビスアリルカーボネートとの共重合体であるCR−39(米国、PPG社の熱硬化性成型樹脂の商品名)のような重合性プラスチックを注入して重合させる、いわゆるキャスト法による偏光レンズの製法(特許文献1)。
(2)偏光性薄膜の両面に厚さの異なる熱可塑性樹脂を積層してプレスする、いわゆるプレス成形法による偏光レンズの製法(特許文献2)。
(3)偏光素子を融着性素材に直接貼り合わせて得た偏光シートを使用して偏光プラスチックレンズを製造する方法(特許文献3)。
(4)偏光性薄膜の両側にポリカーボネートフィルムまたはシートを積層し、厚み0.5〜2.5mmの積層体を製造し、この積層体を加圧熱成形することにより偏光ポリカーボネートレンズを製造する方法(特許文献4)。
などが知られている。
前項、いずれの製造方法に使用される偏光フィルム及び偏光シートは特殊なため、誰もが簡単に入手する事が難しく産業上の優位性を得うる事が出来るのは限られた特定の企業と資金的に裕福な者に限られる。
比較的、広く入手しやすいセルローストリアセテート製の偏光シートは、液晶ディスプレイ(LCD)用に製造されたものであり眼鏡用偏光光学レンズを製造するためにはセルローストリアセテート製の偏光シートはいくつかの不具合が発生し、このようなシートを使用し偏光光学レンズを製造する事は困難であった。第一の不具合は射出成形法により、セルローストリアセテート製の偏光シートを用いて、凸凹面からなる眼鏡用偏光光学レンズを製造した場合、凸凹面の表面の素材が同一でないために射出成形後の強化工程に使用される強化液が一般的に製造されているアクリルレンズ又はポリカーボネートレンズに使用されている強化液を使用し凸凹面の異素材に同時に密着させる事は困難である、このような問題を回避する為に一般的に使用している方法は、凸凹面に密着するプライマーコート層を設けた上にさらにトップコートを付与する方法である。しかしこの方法は2回ディップをする上での塵及び埃等の不良が多発し、経済的な負担が多大である。また対物面及び接眼面の表面の両素材に密着する最適な強化液が発見されてもアクリルレンズ又はポリカーボネートレンズに使用されている液単価の10倍から20倍からの経済負担を強いたり液のポットライフが従来の物と比べ大幅に短い為に経済的損失を強いるといった問題が生じている。このような問題の為に近年成形樹脂は日々新しいものが開発されていく中で眼鏡用レンズに関わる発展を著しく止めていた。
特公昭53−29711号公報 特公昭50−3656号公報 特公昭61−56090号公報 特公平7−94154号公報
本発明者は掲げる課題は、広く普及し安価なセルローストリアセテート製偏光シートを使用した偏光レンズを製造するための問題を解消した製造方法の提供である。
本発明の請求項1に係わる積層成型物の製造方法は、片面に接着剤層が塗工されたセルローストリアセテート製偏光シートの非接着剤層に、新たに接着剤層を塗工し、熱可塑性樹脂フィルムを貼着し積層する、得られた積層シートを目的の金型の外形形態に近い形状に熱プレス加工を施し、その加工シートの接着剤層が露出され熱可塑性樹脂フィルム層が凸凹面のどちらか一方の表面に形成されるよう射出成型機の金型のキャビティに設置し、貼着した熱可塑性樹脂フィルムと同素材の射出成型用光学樹脂を射出及び成型し加工シートの接着剤層と射出成型用光学樹脂を熱圧着するという手段を採用した。
また本発明の請求項2に係わる積層成型物の製造方法は、請求項1に記載の射出成型用光学樹脂及び熱可塑性樹脂フィルムが、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂などの群から一種選択され形成されたものであるという手段を採用した。
請求項3に係わる発明は、請求項1に記載の積層成型物の製造方法において、熱可塑性樹脂フィルムの内に、調光性色素によって調光機能を付与するといった手段を採用した。
請求項4に係わる発明は、請求項1に記載の積層成型物の製造方法において、射出成型用光学樹脂に、調光性色素によって調光機能を付与するといった手段を採用した。
請求項5に係わる発明は、請求項3又は請求項4に記載の調光性色素が、スピロピラン系、ナフトピラン系、フラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、クロメン系などの群から一種選択され形成されているという手段を採用した。
請求項6に係わる発明は、請求項1記載に熱可塑性樹脂フィルム及び射出成型用光学樹脂が、脂環式ポリオレフィン樹脂、脂環式ポリオレフィンの共重合樹脂、脂環式アクリル樹脂の群から選んだ一種選択され一方に金属蒸着薄膜層が形成されているという手段を採用した。
請求項7に係わる発明は、請求項1から6に記載の金型のキャビティの凸凹面の表面に老視眼用度数に設定された小玉部が形成されているという手段を採用した。
請求項8に係わる発明は、請求項1から7に記載の金型のキャビティの厚みが3mmから18mmに設定され、近視眼用度数を付与するという手段を採用した。
請求項9に係わる発明は、請求項1から8に記載の偏光シートが、偏光フィルムの両面に接着剤を介してセルローストリアセテートフィルムを貼着し得た厚さが0.2mm以下、全光線透過率が40%以上、偏光度が99.0%のもので形成するという手段を採用した。
本発明に明記された入手簡単なセルローストリアセテート製偏光シートを以下に説明する。本発明に明記された偏光シートとは、ベースフィルムとして、一般的に使用されているポリビニールアルコール系フィルム、ポリビニルアセタール系フィルム、ポリビニルブチラールフィルムをベースフィルムとし、耐湿熱性を有する二色性染料を用いて染色、一軸延伸して製造し得られた偏光フィルムの両面に、光学的に優れた透明性を有するセルロ−ストリアセテ−トを接着剤を用いて張り合わせて構成された偏光シ−トであり、片面にグラビアコーティング法、オフセットコーティング法などにより、平均分子量が10,000以上から、200,000以下のポリエステルウレタン樹脂、または、ポリエーテルウレタン樹脂、あるいは、ポリエステルポリエーテルウレタン樹脂等を主にしたポリオールに、架橋硬化剤としてポリイソシアネートを配合する二液硬化型接着剤が塗布加工されたものが好適に便宜的に選択し使用できる。
また本発明において最も好ましい偏光シートの総厚は0.2mm以下であり、またその全光線透過率が40%以上、偏光度90.0%以上のものである。偏光シ−トの総厚さを0.2mm以下とするのは、0.2mm以下であれば全光線透過率を目的の40%以上に維持しやすくなると共に材料コストが、最も優れ経済性が良い為である。
本発明において非接着剤層に新たに塗布する接着剤について以下に説明する。平均分子量が10,000以上、200,000以下のポリエステルウレタン樹脂またはポリエーテルウレタン樹脂、さらにはポリエステルポリエーテルウレタン樹脂等を主にしたポリオールと架橋硬化剤としてポリイソシアネートを配合する二液硬化型接着剤などの群から一種目的の樹脂シートと融着する接着剤を、グラビアコーティング法、オフセットコーティング法などにより塗布し使用できる。
本発明に用いる熱可塑性樹脂フィルム及び射出成型用光学樹脂に便宜的に選択できる樹脂を以下に説明する。ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂などである。
この中で特に本発明で好適に用いられる熱可塑性樹脂及び樹脂シートに使用で出来る樹脂は、高透明性、高靱性、高耐熱性、高屈折率であることから、ポリカーボネート系樹脂である。代表的ポリカーボネート系樹脂としてポリビスフェノールAカーボネートがある。その他、1,1’−ジヒドロキシジフェニル−フェニルメチルメタン、1,1’−ジヒドロキシジフェニル−ジフェニルメタン、1,1’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニル−2,2−プロパンの単独ポリカーボネート、それら相互の共重合ポリカーボネート、ビスフェノールAとの共重合ポリカーボネートなどのポリカーボネート系樹脂などである。
一般的にポリカーボネート系樹脂は、複屈折の大きくなりやすいことが欠点として挙げられる。即ち、成形体の内部へ、成形歪みや局所的配向に起因する光学的異方性を生じやすい。そのため、本発明でポリカーボネート系樹脂を用いる場合は、極力、光学的異方性の形成を防ぐことが重要であり、その対策として、流動性が高く、成形時に過度な剪断力を受けにくい、つまり残留歪みや局所的配向が起こりにくい、比較的重合度の低い樹脂を使用することが好ましい。本発明では、特に重合度120以下、より好ましくは重合度100以下のポリカーボネート系樹脂の使用が推奨される。
また、光学的異方性を防止する目的で、上記ポリカーボネート系樹脂の他、本発明では光弾性係数30×10-13cm2/dyne以下、好ましくは20×10-13cm2/dyne以下、ガラス転移温度85℃以上、好ましくは90℃以上の樹脂が推奨される。光弾性係数が30×10-13cm2/dyneを越えると、得られるレンズの残留歪みや局所的配向による光学的異方性が目立つようになる。また、ガラス転移温度が85℃を下回ると、サングラスやゴーグル、矯正レンズなど積層成型物としての実用性が低下するほか、ハードコートや反射防止加工など加熱を要する高次加工において変形を起こしやすい問題がでてくる。
上記光弾性係数及びガラス転移温度を満足する熱可塑性樹脂として、ポリメチルメタクリレート樹脂、透明ナイロン樹脂、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ、JSR社の”アートン”、日本ゼオン社の”ゼオネクッス”、三井化学社の”アペル”などの主鎖が炭化水素系の樹脂、日立化成工業社の”オプトレッツ”などのフルオレン基を側鎖に持つポリエステル系樹脂、アセチルセルロース樹脂、プロピルセルロース樹脂が特に推奨される。
本発明に明記された調光色素について以下に説明する。調光機能は、調光性色素を用いることにより付与する。本発明で用いる調光性色素の種類については、スピロピラン系、ナフトピラン系、フラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、クロメン系など一般に用いられているものであれば特に限定しないが、紫外線に対する発色濃度が高く、発色速度の速いもの、且つ紫外線除去後の色相ができるだけ無色に近く、消色速度の速いもの、並びに熱、光、湿度など加工条件、実用条件、保管条件での短期、長期の耐久性面で良好なものが好ましい。発色後の色相として、ブラウンやグレーが一般に好まれるため、通常は、複数の調光性素材を同時に用い、好みの色相になるように、各素材の使用比率と使用量を決めハンドブレンド法により射出成形用光学樹脂に混入させる。
また熱可塑性樹脂フィルムの内に、調光機能を付与する手段としては熱可塑性樹脂フィルムの内に、該調光性色素を練り込み法のような添加法、あるいは染色法やコーティング法のような後加工法で配合付与する。
本発明に記載された脂環式積層成型物について以下に説明する。セルローストリアセテート偏光シートの非接着剤層に金属蒸着薄膜を形成し、接着剤層を新たに塗布処理し脂環式熱可塑性樹脂フィルムを貼着した積層シートを得たのち、この積層シートを予備成形して例えばレンズなどの所要形状にしてから、この成形物をレンズ成形用成形機の型内に装着し、その接眼側(即ち、接着剤層側)に対物側と同素材の脂環式樹脂を射出成形し、熱圧着し、脂環式積層成型物を得うること特徴とする。この脂環式積層成型物は、赤外線の反射に有効であり、全光線透過率も約12%と、目にやさしいレンズであった。防眩性の効果を発揮する金属蒸着薄膜を所要形状の積層物に成形する前に偏光シートの非接着剤層に貼着した熱可塑性樹脂フィルム表面に形成するので、長尺体のフィルム状物に金属蒸着薄膜を加工することができ、そのような金属蒸着薄膜を有するを短時間に連続して大量に得ることができるのである。
また、本発明の積層成形物に近視眼用度数及び老視眼用度数を付与する方法を以下に説明する。アーブルグオールラウンド金型等の金型により、径60から98mmφ、曲率半径60から87mm、キャビティ厚みが3mmから18mmの物が近視眼用度数を付与する方法として好適に使用できる。キャビティの第一面の屈折面(装用状態において眼と反対側の面すなわち前方屈折面)には、加工のし易さのために球面が採用されている。第二面の屈折面(装用状態において眼側の面すなわち後方屈折面)には球面ばかりでなく、乱視等の矯正のためにトーリック面も採用される。以下、第一面に球面が採用されているレンズを球面レンズと呼び、第一面に非球面が採用されているレンズを非球面レンズと呼ぶ。
一般に、レンズの屈折力はディオプター(以下、「D」で示す)という単位で表され、レンズの表面における屈折力(面屈折力)はその面の曲率ρ(単位はm-1:曲率半径R=1/ρ)とレンズ素材の屈折率nとにより次の式(1)のように定義される。面屈折力=(n−1)×ρ=(n−1)/R (1)なお、レンズの第一面の屈折力は、特にベースカーブと呼ばれる。以下、ベースカーブに対応する曲率をベースカーブ曲率という。近視眼用度数は、主に第一面の屈折力と第二面の屈折力とにより決定される。このため、二つの屈折力の組合せの仕方によって、一つの近視眼度数を得るのにもいろいろなベースカーブの値をとることができる。
老視眼用度数を本発明の積層成形物に付与する方法は、成形金型のキャビティの内表面が凹面、外表面が凸面からなり、キャビティの形状としては種々の形状のものがある。クリップトップ型、シームレスクリップトップ型、アイデアル型、累進型の群から一種選択された設計を便宜的に選択し使用できる。特に好ましいのは、前記小玉部の外表面が非球面であることを特徴とするものである。前記小玉部分の外表面は、その中心を通る法線方向の断面が楕円、双曲線、放物線、サイクロイド曲線又はインボリュート曲線等の曲線(好ましくは楕円)で形成される非球面とすることができる。
本発明から得られる効果とは安価に入手できる片面に接着剤層又は粘着剤層が塗布加工されたセルローストリアセテート偏光シートを使用した凸凹面からなる偏光光学レンズの製造において従来発生していた強化工程における不具合すなわち従来該シートから得られる凸凹面からなる偏光光学レンズの凸凹面の表面素材が同一で無いために従来アクリルレンズやポリカーボネートレンズに使用されている強化液が使用できないといった問題を解決し安価な偏光光学レンズ及び偏光調光レンズさらに偏光老眼レンズを得る事が出来た。
以下、本発明を実施形態に基づき説明する。本実施形態における積層成形物の製造方法である。
実施例1
本発明の積層成形物の実施形態に基づき説明する。
熱可塑性樹脂フィルムとして、本実施形態では高透明性、高靱性、高耐熱性、高屈折率であることから、厚さ0.123mm重合度120以下のポリカーボネート系樹脂、1,1’−ジヒドロキシジフェニル−フェニルメチルメタン、1,1’−ジヒドロキシジフェニル−ジフェニルメタン、1,1’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニル−2,2−プロパンの単独ポリカーボネートとビスフェノールAとの共重合ポリカーボネートからなるポリカーボネートフィルムを採用した。上記に明記されるポリカーボネートフィルムの一方に、主剤(ポリボンドAY−651A),硬化剤(ポリボンドAY−651C)からなる二液硬化型ドライラミネート接着剤を採用し塗布加工をし接着剤層を形成した。該接着剤の配合処方は、重量比により主剤100、硬化剤15、希釈剤(酢酸エチル)190である。ドライラミネート加工機により加工速度140m/minで塗布し乾燥炉において熱風温度100℃、風速10m/s,乾燥し塗布加工後45℃48時間養生し、片面に接着剤層を有するポリカーボネートフィルムを得た。
染料系染料を用いて偏光度99.95%のポリビニールアルコールで出来た厚さ0.02mmの偏光フィルムの両面に0.08mmのセルローストリアセテートフィルムを接着する事により得られた厚さが約0.18mmの全光線透過率44%であり、片面に粘着剤が塗布された偏光シート(ポラテクノ社製)の非粘着剤層に上記で得た0.123mmのポリカーボネートフィルムを貼り合わせ、総厚さ0.303mmの全光線透過率44%、偏光度99.95%の積層シートを得た。
上記で得た積層シートの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型(東利眼鏡社製)にて120度で2分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm金型温度;120℃(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの対物側表面に形成されるように)するように装着し、ポリカーボネートフィルム層と同素材の射出成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;280℃で射出成形してポリカーボネート積層成型物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し120度2時間乾燥し目的の積層成型物を得た。
このポリカーボネート積層成型物は、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率を有し、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するものであった。
実施例2
実施例1のポリカーボネートフィルムの原料となるグランニュール1Kgに対し、固形分に対しクロメン系調光性色素1,3,3,5,6−ペンタメチルスピロ[インドリノ−2,3’[3H]−ナフト(2,1b)(1,4)オキサジンをハンドブレンド法により混入し、タンブリンマシーン(東利眼鏡社製)にて30分間攪拌し混合樹脂を形成する。該混合樹脂を押し出し成形によりフィルム状配に調製した。
平均重合度約100のポリカーボネート樹脂を使用して調製したフィルム厚さ123μmのポリカーボネートフィルムを、実施例1同様に接着剤を塗布処理し調光性色素配合フィルムを得た。
上記で得た調光性色素配合フィルムの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型にて80度で6分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm金型温度;85℃(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの対物側表面に形成されるように)するように装着し、射出成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;265℃で射出成形して調光機能を有する積層成型物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し100度4時間乾燥し目的の調光性機能を有する積層成型物を得た。この調光機能を有する積層成型物は、消色時、視感透過率がJIS T―7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率を有し、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するものであった。本発明の調光機能を有する積層成形物を直射日光へ暴露し、調光性色素を発色させ、直ちに測定した可視光透過率は18.5%であった。室内光のもとで該積層成形物を消色すると、視感光透過率がほぼ元の状態へ戻った。
実施例3
実施例1で得た積層シートの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型(東利眼鏡社製)にて120度で2分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=10mmベースカーブ接眼面(凹面)7アール対物面(凸面)4アール金型温度;120℃(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの対物側表面に形成されるように)するように装着し、ポリカーボネートフィルム層と同素材の射出成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;280℃で射出成形して近視眼用ポリカーボネート積層成型物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し120度2時間乾燥し目的の積層成型物を得た。この近視眼用ポリカーボネート積層成型物は、視感透過率がJIS T 7331に規定されている
視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率を有し、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するものであった。
実施例4
実施例1で得た積層シートの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型(東利眼鏡社製)にて120度で2分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm対物面(凸面)の一部に老視眼用度数2,00に設定された小玉部、金型温度;120℃(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの対物側表面に形成されるように)するように装着し、ポリカーボネートフィルム層と同素材の射出成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;280℃で射出成形して老視眼用バィフォーカル積層成型物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し120度2時間乾燥し目的の積層成型物を得た。この老視眼用バィフォーカル積層成型物は、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率を有し、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するものであった。
実施例5
実施例1のポリカーボネートフィルムの原料となるグランニュール1Kgに対し、固形分に対しクロメン系調光性色素1,3,3,5,6−ペンタメチルスピロ[インドリノ−2,3’[3H]−ナフト(2,1b)(1,4)オキサジンをハンドブレンド法により混入し、タンブリンマシーン(東利眼鏡社製)にて30分間攪拌し混合樹脂を形成する。該混合樹脂を押し出し成形によりフィルム状配に調製した。
平均重合度約100のポリカーボネート樹脂を使用して調製したフィルム厚さ123μmのポリカーボネートフィルムを、実施例1同様に接着剤を塗布処理し調光性色素配合フィルムを得た。
上記で得た調光性色素配合フィルムの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型にて80度で6分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=10mm金型温度;85℃(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの対物側表面に形成されるように)するように装着し、射出成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;265℃で射出成形して調光機能を有する近視眼用ポリカーボネート積層成型物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し100度4時間乾燥し目的の調光性機能を有する近視眼用ポリカーボネート積層成型物を得た。この調光機能を有する積層成型物は、消色時、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率を有し、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するものであった。本発明の調光機能を有する積層成形物を直射日光へ暴露し、調光性色素を発色させ、直ちに測定した可視光透過率は18.5%であった。室内光のもとで該積層成形物を消色すると、視感光透過率がほぼ元の状態へ戻った。
実施例6
実施例1のポリカーボネートフィルムの原料となるグランニュール1Kgに対し、固形分に対しクロメン系調光性色素1,3,3,5,6−ペンタメチルスピロ[インドリノ−2,3’[3H]−ナフト(2,1b)(1,4)オキサジンをハンドブレンド法により混入し、タンブリンマシーン(東利眼鏡社製)にて30分間攪拌し混合樹脂を形成する。該混合樹脂を押し出し成形によりフィルム状配に調製した。
平均重合度約100のポリカーボネート樹脂を使用して調製したフィルム厚さ123μmのポリカーボネートフィルムを、実施例1同様に接着剤を塗布処理し調光性色素配合フィルムを得た。
上記で得た調光性色素配合フィルムの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型にて80度で6分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2,2mm対物面(凸面)の一部に老視眼用度数2,00に設定された小玉部、金型温度;85℃(固定、可動共)の型内に、接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの対物側表面に形成されるように)するように装着し、射出成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;265℃で射出成形してポリカーボネートレンズを得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し100度4時間乾燥し目的の調光性機能を有する老視眼用バィフォーカル積層成型物を得た。この調光機能を有する積層成型物は、消色時、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率を有し、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するものであった。本発明の調光機能を有する積層成形物を直射日光へ暴露し、調光性色素を発色させ、直ちに測定した可視光透過率は18.5%であった。室内光のもとで該積層成形物を消色すると、視感光透過率がほぼ元の状態へ戻った。
実施例6
実施例1のポリカーボネートフィルムの同素材となるペレット1Kgに対し、固形分に対しクロメン系調光性色素1,3,3,5,6−ペンタメチルスピロ[インドリノ−2,3’[3H]−ナフト(2,1b)(1,4)オキサジンをハンドブレンド法により混入し、タンブリンマシーン(東利眼鏡社製)にて30分間攪拌し混合樹脂を調製した。
平均重合度約100のポリカーボネート樹脂を使用して調製したフィルム厚さ123μmのポリカーボネートフィルムを、実施例1同様に接着剤を塗布処理し片面に接着剤層を有するポリカーボネートフィルムを得た。
上記で得たポリカーボネートフィルムの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型にて80度で6分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm金型温度;85℃(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの接眼側表面に形成されるように)するように装着し、該調光性色素を混合した混合樹脂をシリンダーヒーター設定温度;265℃で射出成形して調光機能を有する積層成型物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し100度4時間乾燥し目的の調光性機能を有する積層成型物を得た。この調光機能を有する積層成型物は、消色時、視感透過率がJIS T―7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率を有し、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するものであった。
本発明の調光機能を有する積層成形物を直射日光へ暴露し、調光性色素を発色させ、直ちに測定した可視光透過率は18.5%であった。室内光のもとで該積層成形物を消色すると、視感光透過率がほぼ元の状態へ戻った。
実施例7
実施例1で得た積層シートの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型(東利眼鏡社製)にて120度で2分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm対物面(凸面)の一部に老視眼用度数2,00に設定された小玉部、金型温度;120℃(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの接眼側表面に形成されるように)するように装着し、実施例6で得た混合樹脂をシリンダーヒーター設定温度;280℃で射出成形して老視眼用バィフォーカル積層成型物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し120度2時間乾燥し目的の積層成型物を得た。この老視眼用バィフォーカル積層成型物は、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率を有し、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するものであった。
実施例8
染料系染料を用いて偏光度99.95%のポリビニールアルコールで出来た厚さ0.02mmの偏光フィルムの両面に0.08mmのセルローストリアセテートフィルムを接着する事により得られた厚さが約0.18mmの全光線透過率44%であり、片面に粘着剤が塗布された偏光シート(ポラテクノ社製)の非粘着剤層にオフセットコーティング法により主剤(ポリボンドAY−651A),硬化剤(ポリボンドAY−651C)からなる二液硬化型ドライラミネート接着剤を採用し塗布加工した、配合処方は、重量比により主剤100、硬化剤15、希釈剤(酢酸エチル)190である。ドライラミネート加工機により加工速度140m/minで塗布し乾燥炉において熱風温度100℃、風速10m/s,乾燥し塗布加工後45℃48時間養生し、接着剤層を形成した。次いで脂環式ポリオレフィン樹脂よりなる200μm厚さの樹脂フィルムを、貼り合わせ、厚さ303μm、全光線透過率43%、偏光度99.0%の積層シートを得た。次いで、脂環式ポリオレフィン樹脂の表面に金の蒸着薄膜を形成し、表面に金の蒸着薄膜を有する積層シートを得た。
上記で得た積層シートの脂環式ポリオレフィン面が凸面に形成されるよう熱プレス型にて120度で2分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機の型内に接着剤層が露出(即ち、脂環式ポリオレフィン面が目的のレンズの対物側に形成されるように)するように装着し、成形用脂環式ポリオレフィン樹脂を成形温度280℃で射出成形してシクロオレフィン偏光レンズを得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し120度2時間乾燥し目的のレンズを得た。工業規格JIS、T−8147の規格に合格するレンズであり、赤外線の反射に有効であり、全光線透過率も約12%と、目にやさしいレンズであった。
図1は、実施例8から得られる金の蒸着膜層を形成する前後の積層成型物の光透過率の一例を表したグラフである。本発明において、金属蒸着薄膜を形成する手段は、クロム、酸化クロム、クロムとクロム酸化物との混合物、二酸化珪素、二酸化ジルコン、二酸化チタン、アルミナ、金を単独または混合したものの群から一種選択され真空蒸着によって目的積層成型物の表面に形成する事ができる。
(実施例6を8に変更)
特に本発明において実施例8に記載されている蒸着薄膜を形成する金属材料としては、クロムとクロム酸化物との混合物CrO、25μm厚で真空蒸着処理し形成される事が好ましい。クロムとクロム酸化物との混合物を積層成型物の表面に形成したことにより、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下するCrOの金属蒸着薄膜の反射層を有する積層成型物を得た。また、蒸着層を設けた積層成型物表面には、撥水性膜を設けても良い。また、積層成型物の表面には、ミラー膜や反射防止膜を選択的に設けても良い。
片面に接着剤層又は粘着剤層が塗布加工された液晶ディスプレイ(LCD)用の高度な技術を用いた光線透過率が高く、しかも偏光度が限りなく100%に近く、色濃度の低い偏光フィルムの両面を光線透過率の非常に高いセルローストリアセテートフィルムで挟んだ偏光シートの非接着剤層に、目的熱可塑性樹脂フィルムと相溶性がある光学的に透明性を有する接着剤を新たに塗布加工を施し熱可塑性樹脂フィルムと新たに塗布加工した接着剤層を介して偏光シートを貼着処理して積層する。この積層シートを成形目的物と同じ形状に熱プレス加工にて成形し、この成形シートを型抜きし、これを目的成形品の成形型に接着剤層が内側に露出するように挿入し、該熱可塑性樹脂フィルムと同素材のレンズ成形樹脂を射出成形し対物面及び接眼面の表面が同一素材となる積層成型物を得る事により次工程の強化作業に使用される液が一般的に広く普及している安価なアクリル、ポリカーボネート用の強化液の使用を可能にしたことにより、より低コストで防眩効果のある偏光機能を応用した積層成型物の製造方法を確立した事により躊躇な近年、次々に開発されていく新樹脂の開発速度にも対応する事を可能にした。
実施例8に記載のクロム及びCrOからなる蒸着膜層を形成する前後のレンズの光透過率の一例を表したグラフである。

Claims (9)

  1. 射出成型法により得られる対物面が凸面、接眼面が凹面、また凸凹面のどちらか一方の表面に偏光機能を有する積層成形物であって、片面に接着剤層が塗工されたセルローストリアセテート製偏光シートの非接着剤層に、新たに接着剤層を塗工し、熱可塑性樹脂フィルムを貼着し積層する、得られた積層シートを目的の金型の外形形態に近い形状に熱プレス加工を施し、その加工シートの接着剤層が露出され熱可塑性樹脂フィルム層が凸凹面のどちらか一方の表面に形成されるよう射出成型機の金型のキャビティに設置し、貼着した熱可塑性樹脂フィルムと同素材の射出成型用光学樹脂を射出及び成型し加工シートの接着剤層と射出成型用光学樹脂を熱圧着する事で得られる積層成形物の製造方法。
  2. 請求項1記載の射出成型用光学樹脂及び熱可塑性樹脂フィルムが、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂の群から一種選択されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  3. 請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルムの内に調光性色素によって調光機能が付与されている事を特徴とする調光機能を有する積層成形物の製造方法。
  4. 請求項1記載の射出成型用光学樹脂に、調光性色素によって調光機能が付与されている事を特徴とする調光機能を有する積層成形物の製造方法。
  5. 請求項3記載又は請求項4記載の調光性色素が、スピロピラン系、ナフトピラン系、フラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、クロメン系の群から一種選択されている事を特徴とする積層成型物の製造方法。
  6. 請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルム又は射出成型用光学樹脂が、脂環式ポリオレフィン樹脂、脂環式ポリオレフィンの共重合樹脂、脂環式アクリル樹脂の群から一種選択され、凸凹面のいずれかの表面に金属蒸着薄膜層が形成されていることを特徴とする脂環式積層成型物の製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載された製造方法において、金型に設置されたキャビティの凸凹面どちらかの表面に老視眼用度数に設定された小玉部を形成した事を特徴とする積層成型物の製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載された金型のキャビティの厚みが3mmから18mmに設定され、近視眼用度数を付与する事を特徴とした積層成型物の製造方法。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載されている偏光シートが、偏光フィルムの両面に接着剤を介してセルローストリアセテートフィルムを貼着し得た厚さが0.2mm以下、全光線透過率が40%以上、偏光度が99.0%のものであることを特徴とする積層成形物の製造方法。
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