JP2001310095A - 超音波洗浄装置 - Google Patents

超音波洗浄装置

Info

Publication number
JP2001310095A
JP2001310095A JP2000131113A JP2000131113A JP2001310095A JP 2001310095 A JP2001310095 A JP 2001310095A JP 2000131113 A JP2000131113 A JP 2000131113A JP 2000131113 A JP2000131113 A JP 2000131113A JP 2001310095 A JP2001310095 A JP 2001310095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
ultrasonic horn
horn
cleaning
end surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000131113A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Takahisa Yamashiro
高久 山城
Kiyoteru Osawa
清輝 大沢
Masayasu Sato
雅安 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000131113A priority Critical patent/JP2001310095A/ja
Priority to EP01110027A priority patent/EP1149637B1/en
Priority to DE60126857T priority patent/DE60126857T2/de
Priority to US09/842,909 priority patent/US6493289B2/en
Publication of JP2001310095A publication Critical patent/JP2001310095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波振動の効果を十分発揮し、汚れた衣類
などを一般の家庭で容易に洗浄することのできる小型且
つ低消費電力の超音波洗浄装置を提供する。 【解決手段】 圧電体14,15を用いた超音波振動子
16に後部超音波ホーン17と前部超音波ホーン18と
が連設されてなる超音波振動部3を備え、超音波振動子
16の消費電力が8W以下に設定されると共に、圧電体
15における前部超音波ホーン18と接合する面の面積
S1が3.14cm以下であり、先端面18Aの面積
S2が20mm≦S2≦140mmの範囲とした。
このような構成により、超音波振動の効果を十分発揮
し、汚れた衣類などを一般の家庭で容易に洗浄すること
のできる小型且つ低消費電力の超音波洗浄装置を実現し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は超音波洗浄装置に
関し、さらに詳しくは、例えば織物や繊維製品などを洗
浄する家庭用の超音波洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波振動を用いて繊維製品など
を洗浄する技術としては、特開昭63−66372号公
報及び特開平10−328472号公報のそれぞれに開
示されたものが知られている。これらの公報に開示され
た洗浄技術は、洗浄液中に被洗浄物(繊維製品など)を
浸漬させた状態で、振動子も洗浄液中に入れて、超音波
発振器で発生させた超音波振動を被洗浄物に伝搬させる
ことにより、被洗浄物に付着した汚れなどを除去しよう
とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開昭63−66372号公報及び特開平10−32
8472号公報に開示された超音波を用いる洗浄装置
は、取り扱いが難しいことから、一般の家庭での実用化
が困難であった。すなわち、このような超音波洗浄装置
では、大きな洗浄力を得ようとすると高電力を必要と
し、そのため超音波振動子が大きなものが必要であっ
た。このため、電源や超音波振動部がかなりの重量とな
り、実際には取り扱いが不便であった。
【0004】また、従来の洗浄装置では、先端面形状が
円形のものがほとんどである。一般の家庭で使えるよう
な小型て低消費電力の超音波洗浄装置を設計する場合、
出力の関係で大きな円形の洗浄面積にすることは難し
い。この理由は、面積当たりのエネルギーが減少するた
め、汚れの除去能力が低下するためである。そこで、円
の面積を小さくすると、円の中心部と周辺部とでは、接
触時間(洗浄時間)が異なり、加えて面積も小さいた
め、場所によって汚れ除去効果にむらが生じるという問
題点がある。この結果、除去効果のむらにより折角の洗
浄効果が減少してしまうという問題点がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、超音波洗浄の効
果を十分発揮し、小型且つ軽量で消費電力の低い超音波
洗浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電体を用い
た超音波振動子の前側に前部超音波ホーンが接合され、
且つ超音波振動子の後側に後部超音波ホーンが接合され
てなる超音波振動部を備え、超音波ホーンの先端部に被
洗浄物を接触させて被洗浄物の洗浄を行う超音波洗浄装
置であって、前部超音波ホーンの先端面が略平面であ
り、且つ先端面が軸比Rを有し、その軸比Rが3≦R≦
10の範囲に設定されている。このような構成により、
本発明では、前部超音波ホーンの先端部分が先端面の軸
比Rが3以上で10以下となるように設定されているた
め、偏平な形状(先端面が細長い形状)であり、この先
端面を被洗浄物に接触させて進行させる方向に対して長
軸方向が略直角をなすように操作することで、先端面が
移動する洗浄領域を広くすることができる。さらに、前
部超音波ホーンの先端部分を偏平にしたことにより、超
音波振動子で発生された超音波振動を先端面に集中させ
ることができるため、低消費電力で効率の高い超音波洗
浄を行うことができる。なお、前部超音波ホーンにおけ
る被洗浄物と接触する先端面の形状は、長方形若しくは
楕円形が好ましい。また、本発明は、乾電池や充電池な
どで駆動できる程度の8W以下で高い洗浄力を得るため
に、洗浄面の形状が長方形や楕円形であることが好まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る超音波洗浄装
置の詳細を図面に示す各実施形態に基づいて説明する。
【0008】(実施形態)図1は本発明に係る超音波洗
浄装置の実施形態を示す断面図である。本実施形態の超
音波洗浄装置1は、装置本体2と、装置本体2に設けら
れた超音波振動部3と、超音波振動部3を取り囲む被洗
浄物案内カバー4とから大略構成されている。
【0009】装置本体2は、図1に示すように、合成樹
脂でなる略円筒形状のケーシング5に、電池収納部6
と、駆動回路部7と、スイッチ部8と、駆動確認灯とし
ての発光ダイオード9などが内蔵されている。また、ケ
ーシング5の後端部には、電池収納部6を閉塞する裏蓋
10が装着されている。一方、ケーシング5の前端部に
は超音波振動部3が支持されている。また、ケーシング
5の前端部は円筒形状に形成されており、その外周面に
は被洗浄物案内カバー4と螺合する雄ネジ部12が形成
されている。
【0010】超音波振動部3は、ケーシング5の前端開
口部11にフランジ部材13を介して支持されている。
超音波振動部3は、圧電体14,15を接合させてなる
ランジュバン型の超音波振動子16と、この超音波振動
子16の後端面に接合された後部超音波ホーン17と、
超音波振動子16の前端面に接合された所定長さ寸法の
前部超音波ホーン18とからなる。これら後部超音波ホ
ーン17及び前部超音波ホーン18は超音波振動子16
の前後に分割されているが、両方を備えることにより超
音波ホーンが構成されている(なお、前部超音波ホーン
18の先端側に更に追加超音波ホーンを備える場合には
これも含めて超音波ホーンが構成されるものである)。
後部超音波ホーン17及び前部超音波ホーン18は超音
波振動子16の振動を特定の周波数に変えたり、振動を
強くするために振動を伝え易い金属で形成されている。
また、前部超音波ホーン18は、ケーシング5の前端部
から前方へ突出するように設定されている。なお、本実
施形態においては、超音波振動部3におけるフランジ部
材13を取り付ける位置は振動の節が存在する位置であ
り、具体的には、圧電体15の前側に設定されている。
本実施形態では、このように超音波ホーンの振動の節に
当たる位置を支持することにより、超音波振動の減衰量
の少ない保持構造を得ることができる。
【0011】なお、圧電体14,15には電極25,2
6が接続されており、電源から電力が供給され得るよう
になっている。この圧電体の数は、1枚以上なら何枚使
用しても良いが、好ましくは2枚又は4枚が良い。この
ような圧電体14,15を接合してなる超音波振動子1
6は、所謂ランジュバン型の超音波振動子を構成してい
る。
【0012】ここで、超音波振動部3の構成を図4〜図
7を用いてさらに詳細に説明する。
【0013】本実施形態の超音波振動部3は、圧電体1
4,15として、PbZrOとPbTiOとの固溶
体であるPZTを主成分とする円柱状圧電体(直径15
mm、面積176.6mmで厚さ4mm、ただし、圧
電体の中心部にはボルトで締め付けるために孔が開いて
いる。孔の径は5mmである。ここで言う面積は、孔が
開いていないものとして計算で求める。)に厚さ方向に
分極処理をしたものを用い、アルミニウム製の後部超音
波ホーン17及び前部超音波ホーン18で、締め付けト
ルクを50kg・cmにして挟み込んでなる超音波振動
子(超音波振動部3)を用意した。なお、図6に示すよ
うに、前部超音波ホーン18の長さ寸法は28mm、後
部超音波ホーン17の長さ寸法は14mmに設定した。
また、後部超音波ホーン17の直径は圧電体14,15
と同様に15mmに設定し、図7に示すように後端部の
両側に長さ5mmに亙って段部17Bを形成した。そし
て、素子(圧電体)の電極26,27間に6Wの出力を
印加するように設定し、共振周波数は、50kHzにな
った。さらに、上記前部超音波ホーン18の先端は平面
(平ら)であり、その平面度を表す平面度公差は、0.
005mmに設定した(本実施形態の平面はこれに限定
されるものではないが、平面度公差によって目安として
表すことができる。即ち、本実施形態でいう「平面」と
は、被洗浄物に接触する部分が一つの平面であり、その
平面度公差が0.2mm以下であるものをいう)。
【0014】また、図5に示すように、前部超音波ホー
ン18の被洗浄物と接触する先端面18Aの形状は長方
形であり、図6及び図7に示すように、長辺(長軸)の
長さaが15mm、短辺(短軸)の長さbが2.5mm
に設定され、面積が37.5mmに設定されている。
すなわち、先端面18Aの軸比Rはa/b=15/2.
5であり、この軸比Rは6となる。このように先端面1
8Aを細長い長方形とするために、図7に示すように、
前部超音波ホーン18の基部から先端に向けて漸次薄く
なるような形状に設定されている。
【0015】次に、被洗浄物案内カバー4の構成につい
て説明する。被洗浄物案内カバー4は、図1に示すよう
に、合成樹脂でなる略円筒形状である。この被洗浄物案
内カバー4の後部4Aは、ケーシング5の前端部を螺挿
可能にする内径寸法を有し、内周面にケーシング5の前
端部に形成された雄ネジ部12に螺合する雌ネジ部19
が形成されている。
【0016】また、被洗浄物案内カバー4の後部4Aよ
り前側には、ケーシング5から突出する前部超音波ホー
ン18を取り囲むように形成されたカバー部20と、カ
バー部20を取り囲むように形成された把持部21とが
設けられている。カバー部20の外径寸法は前方に向け
て漸次短くなるように設定されている。カバー部20の
先端の開口縁20Aには、断面形状が略円形の被洗浄物
案内リング部22が周回するように形成されている。そ
して、被洗浄物案内カバー4の後部4Aをケーシング5
の前端部に螺合することにより、ケーシング5の前端開
口部11の端面と被洗浄物案内カバー4とで、フランジ
部材13を挟持して超音波振動部3を保持するようにな
っている。なお、図3に示すように、前部超音波ホーン
18は、これを取り囲む被洗浄物案内リング部22やカ
バー部20とは非接触であり、前部超音波ホーン18の
超音波振動が減衰されにくい構造となっている。
【0017】本実施形態では、図1及び図2に示すよう
に、前部超音波ホーン18の先端面18Aは被洗浄物案
内リング部22の先端面と略面一に設定されているが、
被洗浄物案内リング部22の先端面より後側に位置する
ように設定してもよい。
【0018】このような構成の本実施形態では、被洗浄
物案内リング部22の外側面が湾曲しているため、例え
ば衣類などの被洗浄物を案内する曲面を有している。こ
のため、被洗浄物案内リング部22の湾曲面が被洗浄物
の上を円滑に滑ることができ、被洗浄物を前部超音波ホ
ーン18の先端面18Aに確実に接触もしくは対向させ
ることが可能となる。このため、被洗浄物と前部超音波
ホーン18の先端面18Aとの間に例えば洗浄液などの
液体が介在されることにより、被洗浄物の汚れを確実に
除去することが可能となる。なお、被洗浄物案内カバー
4の構造は、これに限定されるものではなく、各種の設
計変更が可能である。
【0019】以上、本実施形態の超音波洗浄装置1の構
成について説明したが、次にこの超音波洗浄装置1の操
作方法及び作用・動作について説明する。
【0020】本実施形態の超音波洗浄装置1を用いて例
えば衣類の洗浄を行う場合、超音波洗浄装置1の装置本
体2を手で持ち、スイッチ部8をオンにすることによ
り、超音波振動部3を駆動することができる。洗浄液に
浸して洗浄液を含ませた衣類を用意し、被洗浄物案内リ
ング部22を衣類の布面に当て、この被洗浄物案内リン
グ部22を布面上で滑らせることにより、前部超音波ホ
ーン18の先端面18Aに確実且つ適切に接触させるこ
とができる。前部超音波ホーン18の先端面18Aでの
超音波振動は、洗浄液を介して布面に伝搬して汚れを除
去することが可能となる。なお、前部超音波ホーン18
の先端面18Aを被洗浄物に付着した汚れ部分に接触さ
せて被洗浄物上を走行(進行)させる場合には、前部超
音波ホーン18の先端面18Aの長軸(長辺)が走行
(進行)方向と略直角をなすようにすることにより、広
い範囲の洗浄を行うことができる。
【0021】なお、本実施形態の超音波洗浄装置1で
は、前部超音波ホーン18を被洗浄物案内カバー4のカ
バー部20が取り囲んでいるため、使用者が前部超音波
ホーン18に直接接触するのを防止する作用がある。ま
た、本実施形態では、被洗浄物案内リング部22が衣類
の布面上を滑って、結果的に前部超音波ホーン18の先
端面18Aを布面の所定の箇所へ案内することができ
る。
【0022】ところで、本実施形態においては、電源と
して電池収納部6に収納される電池の他に、図1に示す
ような電源ジャック部24に外部電源を接続しても用い
ることが可能である。
【0023】次に、本実施形態(実施例1)を含む各種
設定の超音波洗浄装置1を用いて行った洗浄効果(洗浄
度)の測定方法、洗浄度のむらの測定方法、及びその測
定結果について説明する。
【0024】(洗浄度の測定)洗浄度は白色の木綿の布
を泥で汚したサンプル片を用いて、洗浄後の光反射率を
測定した。このサンプル片に、一辺が4cmの正方形の
枠を当て、その正方形の内側の泥汚れを超音波洗浄装置
にて洗浄した。洗浄は、1分間、10ccの水をかけな
がら行った。洗浄後、5分間の水洗いを施した後、乾燥
させてアイロンをかけた。その後、光反射率をミノルタ
製CM−3500d反射率計を用いて測定した。光反射
率の測定範囲は直径3cmの円内とした。この測定では
光反射率が高い方が洗浄力が高いことを示している。ま
た、圧電体14,15でなる超音波振動子16には、4
W(実施例3)、6W(実施例1)、8W(実施例2〜
5、比較例1〜4)、の出力を印加した。なお、参考例
では、50Wの大出力の印加を行った。
【0025】(洗浄度のむら度の測定)洗浄度の測定
で、洗浄面積を一辺が10cmの正方形に拡大し、時間
をそのままにして(一分間)の洗浄を行う。反射率の測
定で、測定径を8mmにて50箇所の測定を行った。こ
のときの反射率の最大と最小%の差を洗浄度のむらの指
標とした。したがって、このむらの指標が小さいほど、
むらが少なく良い洗浄効果が得られると言える。
【0026】(実施例1)上記した実施形態と同様の構
成とした。
【0027】(実施例2)実施例1において、短軸(短
辺)長さbを1.5mmにして、軸比Rを10に設定し
た。また、印加出力を8Wにした。
【0028】(実施例3)図8〜図10に示すように、
実施例1において、長軸(長辺)長さaを10mm、短
軸(短辺)長さbを3mmに変更して軸比Rを3.3に
設定し、前部超音波ホーン18の先端面積を30mm
に設定した。また、後部超音波ホーン17の長さを25
mmに設定した。
【0029】(実施例4)実施例1において、圧電体1
4,15の直径を20mmに設定し、圧電体14との接
合面積S1を314mmに設定した。また、先端面1
8Aの長軸長さを15mm、短軸長さを2.5mmに設
定し、先端面積S2を37.5mmに設定した。
【0030】(実施例5)実施例4において、先端面1
8Aの長軸長さを20mm、短軸長さを6mmにして、
軸比Rを3.3に設定し、先端面積S2を120mm
とした。
【0031】(比較例1)実施例1において、短軸長さを
1.0mmにして、軸比Rを15にした。また、印加出
力を8Wにした。
【0032】(比較例2)実施例1において、前部超音
波ホーン18を圧電体14,15と同じ径(15mm)
の円柱形状のものに変更した。印加出力は、8Wにし
た。
【0033】(比較例3)圧電体14,15の直径を2
5mmに設定した。前部超音波ホーン18の先端面の形
状は長方形で、長軸長さを25mm、短軸長さを5m
m、軸比Rを5、先端面積を125mm、印加出力を
8Wに設定した。
【0034】(比較例4)実施例1において、先端面1
8Aの長軸長さを30mm、短軸長さを10mm、軸比
Rを3、先端面積を300mm、印加出力を8Wに設
定した。
【0035】(参考例)比較例3と同じ構成において、
印加出力のみを50Wに変更した。
【0036】以下、測定結果を表1に示す。
【0037】
【表1】 上記表1に示す測定結果から判るように、実施例1〜実
施例5では、出力が8W以下の低出力で、洗浄度が75
%以上を達成でき、洗浄度のむらも7%以下と良好な結
果となっている。これらの実施例1〜実施例5では、軸
比Rが3≦R≦10の範囲にあり、また前部超音波ホー
ン18と接合する圧電体15の面積S1が314mm
(3.14cm)以下、且つ前部超音波ホーン18の
先端面積S2が20mm≦S2≦140mmの範囲
に設定されたことにより、良好な結果が得られたと考察
される。
【0038】一方、比較例1,2、及び比較例4では、
ホーン先端面積が140mmより大きく設定されてい
るため、単位面積当たりのエネルギーが小さくなり、洗
浄度が低くなることが考察される。また、比較例3は、
圧電体の面積が3.14cm より大きく4.96cm
に設定されているため、洗浄度及び洗浄度のむら度が
ともに悪くなっていることが判る。
【0039】上記の測定結果から、8W以下の低出力で
駆動できる超音波洗浄装置としては以下に示すような条
件を備えることが重要となる。
【0040】すなわち、前部超音波ホーン18の先端面
18Aが長方形若しくは楕円形のように被洗浄物との接
触幅を有し、その短軸と長軸との軸比Rが3≦R≦10
の範囲に設定されていることが好ましい。
【0041】また、圧電体15の前部超音波ホーン18
と接合する面の面積S1が3.14cm以下であり、
且つ前部超音波ホーン18の先端面18Aの面積S2が
20mm≦S2≦140mmであることが好まし
い。
【0042】さらに、前部超音波ホーン18の先端面1
8Aの長軸の長さ寸法は、前部超音波ホーン18と接合
する圧電体の長軸の長さ寸法以下に設定されていること
が好ましい。
【0043】以上、実施形態について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随
する各種の変更が可能である。例えば、上記した実施形
態では、前部超音波ホーン18の先端面18Aの形状を
長方形に設定したが、楕円形に設定しても同様の作用・
効果を得ることが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜請求項3記載の発明によれば、低消費電力での駆動
を可能にすると共に、小型で超音波洗浄の効果を十分発
揮する超音波洗浄装置を実現することができる。
【0045】請求項4及び請求項5に記載の発明によれ
ば、先端面での超音波振動利用効率を向上することがで
き、洗浄効率を高め、8W以下の低消費電力で駆動が行
える超音波洗浄装置を実現することができる。
【0046】請求項6記載の発明によれば、超音波振動
の発生効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波洗浄装置の実施形態を示す
断面図である。
【図2】実施形態の超音波洗浄装置におけるカバー部及
び前部超音波ホーンの断面図である。
【図3】実施形態の超音波洗浄装置におけるカバー部分
及び前部超音波ホーンの正面図である。
【図4】実施形態の超音波振動部を示す斜視図である。
【図5】実施形態の超音波振動部の正面図である。
【図6】実施形態の超音波振動部の平面図である。
【図7】実施形態の超音波振動部の側面図である。
【図8】実施例3の平面図である。
【図9】実施例3の側面図である。
【図10】実施例3の正面図である。
【符号の説明】
1 超音波洗浄装置 3 超音波振動部 14,15 圧電体 16 超音波振動子 17 後部超音波ホーン 18 前部超音波ホーン 18A 先端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/187 H01L 41/08 J 41/18 101D (72)発明者 大沢 清輝 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 佐藤 雅安 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B155 AA02 BB08 BB18 CA11 CB18 3B201 AA46 AB52 BA01 BA22 BB84 BB85 BB86 BB94 CC21 5D107 AA03 AA13 BB11 CC04 CD03 FF03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体を用いた超音波振動子の前側に前
    部超音波ホーンが接合され、且つ前記超音波振動子の後
    側に後部超音波ホーンが接合されてなる超音波振動部を
    備え、前記超音波ホーンの先端部に被洗浄物を接触させ
    て被洗浄物の洗浄を行う超音波洗浄装置であって、 前記前部超音波ホーンの先端面が略平面であり、且つ前
    記先端面が軸比Rを有し、その軸比Rが3≦R≦10の
    範囲に設定されていることを特徴とする超音波洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 前記前部超音波ホーンの先端面が長方形
    状であり、且つ前記先端面における長辺の長さaと短辺
    の長さbの軸比(a/b)が3≦(a/b)≦10の範
    囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    超音波洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記前部超音波ホーンの先端面が楕円形
    状であり、且つ前記先端面における長軸の長さaと短軸
    の長さbの軸比(a/b)が3≦(a/b)≦10の範
    囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    超音波洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波振動子の消費電力が8W以下
    に設定されると共に、前記圧電体における前記前部超音
    波ホーンと接合する面の面積S1が3.14cm以下
    であり、且つ前記前部超音波ホーンの前記先端面の面積
    S2が20mm≦S2≦140mmであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の超音
    波洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記前部超音波ホーンの前記先端面の長
    軸若しくは長辺の長さ寸法は、前記前部超音波ホーンと
    接合する前記圧電体の長軸若しくは長辺の長さ寸法以下
    に設定されていることを特徴とする請求項4記載の超音
    波洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記超音波振動子は、ランジュバン型超
    音波振動子である請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載の超音波洗浄装置。
JP2000131113A 2000-04-28 2000-04-28 超音波洗浄装置 Pending JP2001310095A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131113A JP2001310095A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 超音波洗浄装置
EP01110027A EP1149637B1 (en) 2000-04-28 2001-04-26 Horn for ultrasonic cleaning apparatus
DE60126857T DE60126857T2 (de) 2000-04-28 2001-04-26 Horn für eine Vorrichtung zur Ultraschallreinigung
US09/842,909 US6493289B2 (en) 2000-04-28 2001-04-27 Ultrasonic cleaning apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131113A JP2001310095A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 超音波洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001310095A true JP2001310095A (ja) 2001-11-06

Family

ID=18640073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000131113A Pending JP2001310095A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 超音波洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001310095A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6589294B2 (en) 1998-02-20 2003-07-08 The Procter & Gamble Company Carpet stain removal product which uses sonic or ultrasonic waves
US6624133B1 (en) 1998-11-16 2003-09-23 The Procter & Gamble Company Cleaning product which uses sonic or ultrasonic waves
US6689730B2 (en) 1998-02-20 2004-02-10 The Procter & Gamble Company Garment stain removal product which uses sonic or ultrasonic waves
US7004182B2 (en) 2001-10-18 2006-02-28 The Procter & Gamble Company Enhanced ultrasonic cleaning devices
JP2007140031A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Ricoh Co Ltd 定着装置、定着方法、および画像形成装置
JP2010051663A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Sharp Corp 霧状水供給装置とそれを備える洗濯機
CN103437125A (zh) * 2005-01-14 2013-12-11 伊莱克斯家用产品股份有限公司 超声波清洁装置以及具有该装置的家庭用具
KR20160067575A (ko) * 2014-12-04 2016-06-14 주식회사 듀라소닉 초음파 세정장치
JP2021073088A (ja) * 2016-07-19 2021-05-13 シャープ株式会社 洗浄器

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6689730B2 (en) 1998-02-20 2004-02-10 The Procter & Gamble Company Garment stain removal product which uses sonic or ultrasonic waves
US6589294B2 (en) 1998-02-20 2003-07-08 The Procter & Gamble Company Carpet stain removal product which uses sonic or ultrasonic waves
US6624133B1 (en) 1998-11-16 2003-09-23 The Procter & Gamble Company Cleaning product which uses sonic or ultrasonic waves
US7004182B2 (en) 2001-10-18 2006-02-28 The Procter & Gamble Company Enhanced ultrasonic cleaning devices
CN103437125A (zh) * 2005-01-14 2013-12-11 伊莱克斯家用产品股份有限公司 超声波清洁装置以及具有该装置的家庭用具
JP4753694B2 (ja) * 2005-11-17 2011-08-24 株式会社リコー 定着装置
JP2007140031A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Ricoh Co Ltd 定着装置、定着方法、および画像形成装置
JP4610645B2 (ja) * 2008-08-29 2011-01-12 シャープ株式会社 霧状水供給装置とそれを備える洗濯機
JP2010051663A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Sharp Corp 霧状水供給装置とそれを備える洗濯機
KR20160067575A (ko) * 2014-12-04 2016-06-14 주식회사 듀라소닉 초음파 세정장치
KR101662287B1 (ko) * 2014-12-04 2016-10-14 주식회사 듀라소닉 초음파 세정장치
JP2021073088A (ja) * 2016-07-19 2021-05-13 シャープ株式会社 洗浄器
JP7273870B2 (ja) 2016-07-19 2023-05-15 シャープ株式会社 洗浄器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1149637B1 (en) Horn for ultrasonic cleaning apparatus
JP2001310165A (ja) 超音波洗浄装置
JP2001310095A (ja) 超音波洗浄装置
JP2000294524A5 (ja)
JP2001310094A (ja) 超音波洗浄装置
JP2013081535A (ja) 音波洗顔器
JP2002035485A (ja) 超音波洗浄装置
JP2002186921A (ja) 超音波洗浄装置
JP4474883B2 (ja) 超音波生体洗浄装置
KR101071150B1 (ko) 손 발톱 청소기
JP2004195429A (ja) 蒸気洗浄及び超音波洗浄装置
JP2011143517A (ja) 超音波加工装置
JP2002191893A (ja) 超音波洗浄装置
JP2002011424A (ja) 超音波洗浄装置
KR20210033644A (ko) 휴대용 무선 초음파 세척기
JP3839154B2 (ja) 超音波振動発生装置及び超音波洗浄装置
KR200326602Y1 (ko) 초음파를 이용한 진동 치솔
JP2002248437A (ja) 超音波洗浄装置及びその方法
JP2001113087A (ja) 超音波洗浄機
JP2000246199A (ja) 超音波洗浄機
KR200254481Y1 (ko) 가정용 초음파 세척기
JPH11169804A (ja) 超音波洗浄装置
JP2000202187A (ja) 洗浄方法及び洗浄機
JP2003053084A (ja) 超音波洗浄器
JPH0216331Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040209

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040323

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040507